JP3317012B2 - サドル盗難防止装置 - Google Patents

サドル盗難防止装置

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JP3317012B2
JP3317012B2 JP7321094A JP7321094A JP3317012B2 JP 3317012 B2 JP3317012 B2 JP 3317012B2 JP 7321094 A JP7321094 A JP 7321094A JP 7321094 A JP7321094 A JP 7321094A JP 3317012 B2 JP3317012 B2 JP 3317012B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車のシートポスト
に取付け固定されるサドルが盗難されるのを防止するサ
ドル盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車のサドルの高さは使用者の
身長などに合わせて調節できるようになっており、サド
ルの固定装置は図6に示すような構成が一般的である。
以下、その構成について説明する。
【0003】図に示すように、サドル1はシートポスト
2に固定されて支持されている。立パイプ3は、シート
ポスト2を挿脱自在に挿入するものである。レバー付き
ナット4は、廻り止めワッシャ5、バックホーク6およ
びワッシャ7を介してボルト8に螺合している。
【0004】立パイプ3の径は、レバー付きナット4に
取付けられているレバー9により容易に拡縮できるよう
にしており、サドル1を所定高さで固定するときには、
シートポスト2を所定長さだけ差し込んだ状態で、レバ
ー付きナット4のレバー9を操作してレバー付きナット
4を回転し、立パイプ3の径を縮めてシートポスト2を
締めつけてシートポスト2を所定位置に固定するように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構造
では、自転車を放置しておくと、他人が無断でレバー9
を操作してレバー付きナット4を回転することにより、
立パイプ3の径を拡げてサドル1を抜き出すことができ
るという問題を有していた。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、サド
ルを支持するシートポストを立パイプに締着するレバー
付きナットを容易に回転できないようにしてサドルを抜
き取ることができないようにすることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、サドルを装着したシートポストと、前記シ
ートポストを挿脱自在に差し込み可能な立パイプと、ボ
ルトまたはナットのいずれか一方に設けられた操作用の
レバーの回転により前記シートポストを前記立パイプの
所定位置に固定するレバー付き締着手段と、前記レバー
付き締着手段を遊嵌する第1の固定金具と第2の固定金
具とを備え、前記第1の固定金具に設けた係止突起をバ
ックホークに係止し、前記第2の固定金具に設けた係止
爪により前記レバー付き締着手段のレバーを係止した状
態で、前記第1の固定金具と第2の固定金具とを連結さ
せて前記レバー付き締着手段の回転を規制することを第
1の課題解決手段としている。
【0008】
【0009】また、記第2の固定金具に設けた係止溝
により前記レバー付き締着手段のレバーを係止した状態
で、前記第1の固定金具と第2の固定金具とを連結する
ようにしたことを第の課題解決手段としている。
【0010】さらに、サドルを装着したシートポスト
と、前記シートポストを挿脱自在に差し込み可能な立パ
イプと、ボルトまたはナットのいずれか一方に設けられ
た操作用のレバーの回転により前記シートポストを前記
立パイプの所定位置に固定するレバー付き締着手段と、
輪のスポーク間に通され車輪を係止可能な長尺状の係
止部材の一端を固着した錠前本体と、前記錠前本体を立
パイプに取付ける取付金具と、前記錠前本体に装着し軸
方向に移動してロックすることにより前記係止部材の他
端を前記錠前本体に係止する錠と、前記錠に固着した連
結部材と、レバー付き締着手段を遊嵌する固定金具とを
備え、前記連結部材は、前記錠により前記係止部材を前
記錠前本体に係止した状態で、前記取付金具と固定金具
とを連結するようにしたことを第の課題解決手段とし
ている。
【0011】
【作用】本発明は上記した第1の課題解決手段により、
サドルを装着したシートポストを立パイプに差し込み、
レバー付き締着手段の操作用のレバーによりシートポス
トを所定位置に固定する。この状態で係止手段によりレ
バー付き締着手段の回転を規制することにより、レバー
付き締着手段を容易に回転できないようにできて、サド
ルを抜き取ることができず、サドルの盗難を防止するこ
とができる。
【0012】また、1の固定金具に設けた係止突起を
バックホークに係止し、第2の固定金具に設けた係止爪
によりレバー付き締着手段のレバーを係止した状態で、
第1の固定金具と第2の固定金具とを連結することによ
り、レバー付き締着手段のレバーは、係止爪、第2の固
定金具、第1の固定金具を介して係止突起によりバック
ホークに係止されるため、レバーの操作によってレバー
付き締着手段を回転することができず、サドルの盗難を
防止することができる。
【0013】また、第の課題解決手段により、第1の
固定金具に設けた係止突起をバックホークに係止し、第
2の固定金具に設けた係止溝によりレバー付き締着手段
のレバーを係止した状態で、第1の固定金具と第2の固
定金具とを連結することにより、レバー付き締着手段の
レバーは、係止溝、第2の固定金具、第1の固定金具を
介して係止突起によりバックホークに係止されるため、
レバーの操作によってレバー付き締着手段を回転するこ
とができず、サドルの盗難を防止することができる。
【0014】さらに、第の課題解決手段により、長尺
状の係止部材を車輪のスポーク間に通し、この長尺状の
係止部材の他端を錠前本体の挿入して、錠を軸方向に移
動してロックすると、係止部材の他端は錠前本体に係止
される。このとき、連結部材は、取付金具と固定金具と
を連結するため、車輪の施錠ができるとともに、サドル
の盗難を防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1および図
2を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成の
ものは同一符号を付して説明を省略する。
【0016】図に示すように、第1の固定金具10は、
レバー付きナット(レバー付き締着手段)4に遊嵌し、
係止突起11を設けており、この係止突起11をバック
ホーク6に係止するようにしている。第2の固定金具1
2は、第1の固定金具11と同様に、レバー付きナット
4に遊嵌し、係止爪13を設け、レバー9を係止するよ
うにしている。これら第1の固定金具10と第2の固定
金具12とで係止手段14を形成している。ボルト15
およびナット16は、第1の固定金具10および第2の
固定金具12にそれぞれ設けた穴17、18に挿通し、
第1の固定金具10と第2の固定金具12とを連結する
ようにしている。
【0017】上記構成において作用を説明すると、サド
ル1を所定高さで固定するため、シートポスト2を所定
長さだけ差し込んだ状態で、レバー付きナット4のレバ
ー9を操作してレバー付きナット4を回転し、立パイプ
3の径を縮めてシートポスト2を締めつけてシートポス
ト2を所定位置に固定する。このとき、第2の固定金具
12は、第1の固定金具10と連結されていないため、
レバー付きナット4の回転に応じて自由に回転し、か
つ、レバー付きナット4の回転を阻害しない。
【0018】この状態で、第1の固定金具10に設けた
係止突起11をバックホーク6に係止し、第2の固定金
具12に設けた係止爪13によりレバー付きナット4の
レバー9を係止して、ボルト15およびナット16を第
1の固定金具10および第2の固定金具12にそれぞれ
設けた穴17、18に挿通して締着すると、第1の固定
金具10と第2の固定金具12とが連結され、レバー付
きナット4のレバー9は、係止爪13、第2の固定金具
12、第1の固定金具10を介して係止突起11により
バックホーク6に係止されるため、レバー9の操作によ
ってレバー付きナット4を回転することができなくな
り、シートポスト2を立パイプ3より離脱することがで
きなくなり、サドル1の盗難を防止できる。
【0019】なお、上記実施例では、ボルト15および
ナット16により、第1の固定金具10および第2の固
定金具12を連結しているが、ボルト15およびナット
16に代えて、錠により連結してもよい。この場合に
は、解錠するためのキーが必要なため、盗難防止効果を
一層向上できる。
【0020】また、第2の固定金具12は、レバー付き
ナット4に遊嵌するようにしており、この場合には、既
に使用している自転車にも取付可能となり、適用範囲を
広げることができるが、これらを一体のもので構成して
もよい。この場合には、構造を簡素化でき、コストを低
減できる。
【0021】つぎに、本発明の第2の実施例を図3を参
照しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構
成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0022】図に示すように、第2の固定金具19は、
複数の係止溝20を設けており、この係止溝20により
レバー付きナット4のレバー9を係止するようにしてい
る。
【0023】上記構成において作用を説明すると、上記
第1の実施例と同様にして、シートポスト2を所定位置
に固定した状態で、第1の固定金具10に設けた係止突
起11をバックホーク6に係止し、第2の固定金具19
に設けた係止溝20にレバー付きナット4のレバー9を
係合し、ボルト15およびナットにより第1の固定金具
10と第2の固定金具19とを連結すると、レバー付き
ナット4のレバー9は、係止溝20、第2の固定金具1
9、第1の固定金具10を介して係止突起11によりバ
ックホーク6に係止されるため、レバー9の操作によっ
てレバー付きナット4を回転することができなくなり、
シートポスト2を立パイプ3より離脱することができな
くなり、サドル1の盗難を防止できる。
【0024】なお、ボルト15およびナットに代えて、
錠により連結すれば、解錠するためのキーが必要なた
め、盗難防止効果を一層向上できることは上記第1の実
施例と同様である。
【0025】また、第2の固定金具12とレバー付きナ
ット4とを一体のもので構成すれば、構造を簡素化で
き、コストを低減できることは上記第1の実施例と同様
である。
【0026】つぎに、本発明の第3の実施例を図4およ
び図5を参照しながら説明する。なお、上記第1の実施
例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略す
る。
【0027】図に示すように、錠前本体21は、車輪の
スポーク間に通され車輪を係止可能な長尺状の係止部材
22の一端を固着し、内部に軸方向に移動可能で、かつ
ロックする錠23を装着し、取付金具24により立パイ
プ3に取付けている。
【0028】そして、錠23を軸方向に移動してロック
することにより、係止部材22の他端を錠前本体21に
係止するようにしている。固定金具25は、レバー付き
ナット4を遊嵌するようにしている。連結部材26は、
錠23に固着しており、錠23により係止部材22を錠
前本体21に係止した状態、すなわち、錠前本体21の
内方向へ移動させた状態で、取付金具24と固定金具2
5とを連結するようにしている。なお、キー27は、錠
23を施錠または解錠するものである。
【0029】上記構成において作用を説明すると、長尺
状の係止部材22を車輪のスポーク間に通し、この長尺
状の係止部材22の他端を錠前本体21の挿入し、キー
27により錠23を軸方向に移動してロックすると、係
止部材22の他端は錠前本体21に係止される。このと
き、連結部材26は錠23の軸方向の移動にともなっ
て、取付金具24と固定金具25とを連結する。この結
果、車輪の施錠ができるとともに、サドル1の盗難を防
止できる。
【0030】なお、固定金具25とレバー付きナット4
とを一体のもので構成すれば、構造を簡素化でき、コス
トを低減できることは上記第1の実施例と同様である。
【0031】なお、上記各実施例では、レバー付きナッ
ト4とボルト8とによりシートポスト2を立パイプ3に
締着して固定するようにしているが、ボルト8にレバー
を設けて締着するようにしてもよいことはいうまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、サドルを装着し
たシートポストと、前記シートポストを挿脱自在に差し
込み可能な立パイプと、ボルトまたはナットのいずれか
一方に操作用のレバーを設け前記シートポストを所定位
置に固定するレバー付き締着手段と、前記レバー付き締
着手段の回転を規制する係止手段とを備えたから、サド
ルを装着したシートポスト立パイプに差し込み、ボルト
およびこのボルトに螺合するレバー付き締着手段により
シートポストを所定位置に固定した状態で、係止手段に
よりレバー付き締着手段の回転を規制することにより、
レバー付き締着手段を容易に回転できないようにでき
て、素手でサドルを抜き取ることができず、サドルの盗
難を防止できる。
【0033】また、係止手段は、レバー付き締着手段を
遊嵌する第1の固定金具と第2の固定金具とを備え、前
記第1の固定金具に設けた係止突起をバックホークに係
止し、前記第2の固定金具に設けた係止爪により前記レ
バー付き締着手段のレバーを係止した状態で、前記第1
の固定金具と第2の固定金具とを連結するようにしたか
ら、レバー付き締着手段のレバーは、係止爪、第2の固
定金具、第1の固定金具を介して係止突起によりバック
ホークに係止されるため、レバーの操作によってレバー
付き締着手段を回転することができず、サドルの盗難を
防止できる。また、レバー付き締着手段を第1の固定金
具と第2の固定金具とに遊嵌することにより、レバー付
き締着手段は従来品を使用できる。
【0034】また、係止手段は、レバー付き締着手段を
遊嵌する第1の固定金具と第2の固定金具とを備え、前
記第1の固定金具に設けた係止突起をバックホークに係
止し、前記第2の固定金具に設けた係止溝により前記レ
バー付き締着手段のレバーを係止した状態で、前記第1
の固定金具と第2の固定金具とを連結するようにしたか
ら、レバー付き締着手段のレバーは、係止溝、第2の固
定金具、第1の固定金具を介して係止突起によりバック
ホークに係止されるため、レバーの操作によってレバー
付き締着手段を回転することができず、サドルの盗難を
防止できる。
【0035】さらに、車輪のスポーク間に通され車輪を
係止可能な長尺状の係止部材の一端を固着した錠前本体
と、前記錠前本体を立パイプに取付ける取付金具と、前
記錠前本体に装着し軸方向に移動してロックすることに
より前記係止部材の他端を前記錠前本体に係止する錠
と、前記錠に固着した連結部材と、レバー付き締着手段
を遊嵌する固定金具とを備え、前記連結部材は、前記錠
により前記係止部材を前記錠前本体に係止した状態で、
前記取付金具と固定金具とを連結するようにしたから、
車輪の施錠ができるとともに、サドルの盗難を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のサドル盗難防止装置の
斜視図
【図2】同サドル盗難防止装置の要部分解斜視図
【図3】本発明の第2の実施例のサドル盗難防止装置の
斜視図
【図4】本発明の第3の実施例のサドル盗難防止装置の
斜視図
【図5】同サドル盗難防止装置の要部分解斜視図
【図6】従来のサドル位置調節装置の斜視図
【符号の説明】
1 サドル 2 シートポスト 3 立パイプ 4 レバー付きナット(レバー付き締着手段) 8 ボルト 9 レバー 14 係止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62K 19/36 B62J 1/00 B62J 1/06 - 1/08 B62H 5/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サドルを装着したシートポストと、前記
    シートポストを挿脱自在に差し込み可能な立パイプと、
    ボルトまたはナットのいずれか一方に設けられた操作用
    のレバーの回転により前記シートポストを前記立パイプ
    所定位置に固定するレバー付き締着手段と、前記レバ
    ー付き締着手段を遊嵌する第1の固定金具と第2の固定
    金具とを備え、前記第1の固定金具に設けた係止突起を
    バックホークに係止し、前記第2の固定金具に設けた係
    止爪により前記レバー付き締着手段のレバーを係止した
    状態で、前記第1の固定金具と第2の固定金具とを連結
    させて前記レバー付き締着手段の回転を規制することを
    特徴とするサドル盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 記第2の固定金具に設けた係止溝によ
    り前記レバー付き締着手段のレバーを係止した状態で、
    前記第1の固定金具と第2の固定金具とを連結したこと
    を特徴とする請求項1記載のサドル盗難防止装置。
  3. 【請求項3】 サドルを装着したシートポストと、前記
    シートポストを挿脱自在に差し込み可能な立パイプと、
    ボルトまたはナットのいずれか一方に設けられた操作用
    のレバーの回転により前記シートポストを前記立パイプ
    の所定位置に固定するレバー付き締着手段と、車輪のス
    ポーク間に通され車輪を係止可能な長尺状の係止部材の
    一端を固着した錠前本体と、前記錠前本体を立パイプに
    取付ける取付金具と、前記錠前本体に装着し軸方向に移
    動してロックすることにより前記係止部材の他端を前記
    錠前本体に係止する錠と、前記錠に固着した連結部材
    と、前記レバー付き締着手段を遊嵌する固定金具とを備
    え、前記連結部材は、前記錠により前記係止部材を前記
    錠前本体に係止した状態で、前記取付金具と固定金具と
    を連結するようにしたドル盗難防止装置。
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