JP3316949B2 - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
熱硬化性樹脂組成物Info
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Description
するものである。その硬化物は耐熱性が高く、且つ曲げ
強度、強靱性等の機械的物性に優れており、電気絶縁材
料、プリプレグ、構造材料等の成形材や積層材用原料と
して有用であり、含浸、注型、封止及び接着等の種々の
方法で使用することができる。
には使用条件の過酷化が一段と増すようになり、電気機
器の絶縁材料、基板材料等として用いられる樹脂硬化物
に対する耐熱性の要求が高まっている。代表的な耐熱性
樹脂硬化物としてポリイミド硬化物が挙げられるが、通
常のポリイミドは種々の溶媒に対して不溶且つ不融であ
り、そのままでは成形又は成膜用の材料として使用する
ことは困難である。そのため一般的には、酸二無水物と
ジアミンとを極性溶媒中で溶液重合させ、ポリイミドの
前駆体であるポリアミック酸を得た後、そのポリアミッ
ク酸溶液を流延したり種々のフィラーや繊維に含浸し、
溶媒を除去した後、脱水環化させることにより成形材や
フィルムを調製している。しかしながら、この製法では
成形中に水が副生するという問題が生じる。また、付加
反応により得られるポリイミドとして、例えば、ビス
(4−マレイミドフェニル)メタンとビス(4−アミノ
フェニル)メタンとの付加生成物があり、水の副生がな
い耐熱性樹脂硬化物として知られているが、得られたポ
リイミドは架橋点がない直鎖状であるため、ガラス転移
点が比較的低く、高耐熱性樹脂硬化物としては使用でき
ない。
反応により得られるポリイミドが知られており、その代
表例として、ビス(4−マレイミドフェニル)メタンと
0,0' −ジアリルビスフェノールAとの硬化物があ
る。しかしながら、この二成分系の熱硬化型ポリイミド
は、曲げ強度やショアー硬度等の機械的物性が不十分で
あり、実用的な材料としては更なる改善が望まれてい
る。
であって硬化中に水が副生せず、硬化後は優れた耐熱性
及び機械的物性を有するポリマレイミド系熱硬化性樹脂
組成物(以下、樹脂組成物という。また、硬化後のもの
を樹脂硬化物という)を提供する。
般式(1)で表されるポリマレイミド化合物、(b)一
分子中に少なくとも2個のメタリル基を有するメタリル
フェニルエーテル系化合物及び/又はメタリルフェノー
ル系化合物、(c)一分子中に少なくとも1個のアルケ
ニル基を有すると共に、芳香族環又はイソシアヌレート
環からなる環構造を有する成分(b)以外のアルケニル
化合物、及び(d)i)一分子中に少なくとも2個のア
ミノ基を有する芳香族化合物、ii)一分子中に少なく
とも2個のアミノ基をする脂環式化合物、又はiii)
一分子中に少なくとも2個のアミノ基を有する非環式化
合物を含有し、且つ、上記成分(b)/上記成分(c)
のモル比が1〜40、上記成分(b)及び上記成分
(c)のアルケニル基1当量に対する上記成分(a)の
マレイミド基が1.0〜3.0当量、上記成分(b)及
び上記成分(c)のアルケニル基1当量に対する上記成
分(d)のアミノ基が0.05〜0.3当量であること
を特徴とする。
分(a)という〕は、下記一般式(1)で表わされる分
子内に2個以上のマレイミド基を有する化合物である。
脂肪族、芳香族、脂環式及び複素環式残基のいずれかで
あり、nは2以上の整数である。具体的なポリマレイミ
ド化合物としては、ビス(4−マレイミドフェニル)メ
タン、ビス(3−マレイミドフェニル)メタン、ビス
(4−マレイミドシクロヘキシル)メタン、ビス(3−
メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、ビス(3,
5−ジメチル−4−マレイミドフェニル)メタン、ビス
(3−ブチル−4−マレイミドフェニル)メタン、ビス
(3,5−ジブチル−4−マレイミドフェニル)メタ
ン、ビス(3−エチル−4−マレイミド−5−メチルフ
ェニル)メタン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロ−2,2−ビス[4−(4−マレイミドフェニルオ
キシ)フェニル]プロパン、1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−マレイミドフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−マレイミドフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス[4−(4−マレイミドフ
ェニルオキシ)フェニル]プロパン、ビス(4−マレイ
ミドフェニル)エーテル、ビス(3−マレイミドフェニ
ル)エーテル、ビス(4−マレイミドフェニル)ケト
ン、ビス(4−マレイミドフェニル)スルホン、ビス
[4−(4−マレイミドフェニルオキシ)フェニル]ス
ルホン、ビス(3−マレイミドフェニル)スルフィド、
ビス(4−マレイミドフェニル)スルホキシド、ビス
(4−マレイミドフェニル)ジフェニルシラン、1,4
−ビス(4−マレイミドフェニル)シクロヘキサン、
1,4−ジマレイミドナフタレン、1,8−ジマレイミ
ドナフタレン、4,4' −ジマレイミドビフェニル、
2,5−ジマレイミド−1,3−キシレン、1,5−ジ
マレイミドアントラキノン、2,7−ジマレイミドフル
オレン、9,9−ビス(4−マレイミドフェニル)フル
オレン、9,9−ビス(4−マレイミド−3−メチルフ
ェニル)フルオレン、3,7−ジマレイミド−2−メト
キシフルオレン、9,10−ジマレイミドフェナントレ
ン、3,6−ジマレイミドアクリジン、1,2−ジマレ
イミドアントラキノン、3,8−ジマレイミド−6−フ
ェニルフェナントリジン、1,2−ジマレイミドベンゼ
ン、1,4−ビス(4−マレイミドフェニル)ベンゼ
ン、2−メチル−1,4−ジマレイミドベンゼン、2,
5−ジメチル−1,4−ジマレイミドベンゼン、4−エ
チル−1,3−ジマレイミドベンゼン、4,6−ジメチ
ル−1,3−ジマレイミドベンゼン、2,4,6−トリ
メチル−1,3−ジマレイミドベンゼン、2,3,5,
6−テトラメチル−1,4−ジマレイミドベンゼン、等
のビスマレイミド;トリス(4−マレイミドフェニル)
メタン等のトリスマレイミド;ビス(3,4−ジマレイ
ミドフェニル)メタン等のテトラキスマレイミド;ポリ
(4−マレイミドスチレン)及びポリ(3−マレイミド
スチレン)並びにアニリンとホルムアルデヒドの反応に
より得られるアニリン樹脂等の芳香族ポリアミンをマレ
イミド化したポリマレイミド等が挙げられる。
性及び耐熱性に優れた樹脂硬化物を容易に得ることがで
きる点で、特に芳香族系ビスマレイミド化合物が好まし
い。前記一般式(1)で表される成分(a)は下記一般
式(2)で表わされるポリアミン化合物と無水マレイン
酸との反応により容易に合成することができる。
2以上の整数である。)
ル基を有するメタリルフェニルエーテル系化合物及び/
又はメタリルフェノール系化合物」〔以下、成分(b)
という〕のうち「一分子中に少なくとも2個のメタリル
基を有するメタリルフェニルエーテル系化合物」として
は、下記(b−1)〜(b−3)に記載の化合物が挙げ
られる。 (b−1):ビフェニルジオールのジメタリルフェニル
エーテル化合物 4,4' −ビス(2−メチル−2−プロペニルオキシ)
ビフェニル、2,2'−ビス(2−メチル−2−プロペ
ニルオキシ)ビフェニル。 (b−2):ビスフェノールのジメタリルフェニルエー
テル化合物 2,2' −ビス[4−(2−メチル−2−プロペニルオ
キシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(2−メチル−
2−プロペニルオキシ)フェニル]メタン、ビス[4−
(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル]スル
ホキシド、ビス[4−(2−メチル−2−プロペニルオ
キシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(2−メチル
−2−プロペニルオキシ)フェニル]エーテル、ビス
[4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニ
ル]スルホン、1,1−ビス[4−(2−メチル−2−
プロペニルオキシ)フェニル]エチルベンゼン、1,1
−ビス[4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フ
ェニル]シクロヘキサン、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロ−2,2−ビス[4−(2メチル−2−プ
ロペニルオキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(2
−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル]ケトン、
9,9−ビス[4−(2−メチル−2−プロペニルオキ
シ)フェニル]フルオレン、3,3−ビス[4−(2−
メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル]フタリド、
2−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル
4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル
ケトン。
ーテル化合物 1,4−ビス(2−メチル−2−プロペニルオキシ)ベ
ンゼン、1,2,4−トリス(2−メチル−2−プロペ
ニルオキシ)ベンゼン、2,4−ビス(2−メチル−2
−プロペニルオキシ)アセトフェノン、1,8−ビス
(2−メチル−2−プロペニルオキシ)アントラキノ
ン、2,3−ビス(2−メチル−2−プロペニルオキ
シ)ベンズアルデヒド、トリス[4−(2−メチル−2
−プロペニルオキシ)フェニル]メタン、1,1,1−
トリス[4−(2−メチル−2−プロペニルオキシ)フ
ェニル]エタン、1−[1−メチル−1−(4−(2−
メチル−2−プロペニルオキシ)フェニル)エチル]−
4−[1,1−ビス(4−(2−メチル−2−プロペニ
ルオキシ)フェニル)エチル]ベンゼン、1,2−ビス
(2−メチル−2−プロペニルオキシ)ナフタレン、
1,2−ビス(2−メチル−2−プロペニルオキシ)ア
ントラキノン、1,4−ビス(2−メチル−2−プロペ
ニルオキシ)アントラキノン、2,2' −ビス(2−メ
チル−2−プロペニルオキシ)アゾベンゼン及び5,8
−ビス(2−メチル−2−プロペニルオキシ)−1,4
−ナフトキノン。上記に例示した成分(b)の中では、
2個のメタリル基を有するメタリルフェニルエーテル系
化合物が好ましい。
くとも2個以上のメタリル基を有するメタリルフェノー
ル系化合物」としては、下記(b’−1)〜(b’−
3)に記載の化合物が挙げられる。これらの化合物は、
例えばメタリルフェニルエーテル系化合物を加熱し、メ
タリル基をクライゼン転位させることにより容易に得ら
れる。 (b’−1):ジメタリルビフェニルジオール系化合物 3,3' −ビス(2−メチル−2−プロペニル)−4,
4' −ビフェニルジオール。 (b’−2):ジメタリルビスフェノール系化合物 2,2−ビス[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2
−プロペニル)フェニル]プロパン、ビス[4−ヒドロ
キシ−3−(2−メチル−2−プロペニル)フェニル]
メタン、ビス[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2
−プロペニル)フェニル]スルホキシド、ビス[4−ヒ
ドロキシ−3−(2−メチル−2−プロペニル)フェニ
ル]スルフィド、ビス[4−ヒドロキシ−3−(2−メ
チル−2−プロペニル)フェニル]エーテル、ビス[4
−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2−プロペニル)フ
ェニル]スルホン、1,1−ビス[4−ヒドロキシ−3
−(2−メチル−2−プロペニル)フェニル]エチルベ
ンゼン、1,1−ビス[4−ヒドロキシ−3−(2−メ
チル−2−プロペニル)フェニル]シクロヘキサン、
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビ
ス−[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2−プロペ
ニル)フェニル]プロパン、ビス[4−ヒドロキシ−3
−(2−メチル−2−プロペニル)フェニル]ケトン、
9,9−ビス[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2
−プロペニル)フェニル]フルオレン、3,3−ビス
[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2−プロペニ
ル)フェニル]フタリド、2,2−ビス[4−ヒドロキ
シ−3−メチル−5−(2−メチル−2−プロペニル)
フェニル]プロパン及び2−ヒドロキシ−3−(2−メ
チル−2−プロペニル)フェニル 4−ヒドロキシ−3
−(2−メチル−2−プロペニル)フェニル ケトン。
ル系化合物 2,3−ビス(2−メチル−2−プロペニル)−1,4
−ベンゼンジオール、3,5,6−トリス(2−メチル
−2−プロペニル)−1,2,5−ベンゼントリオー
ル、2,4−ジヒドロキシ−3,5−ビス(2−メチル
−2−プロペニル)アセトフェノン、3,5−ジヒドロ
キシ−2,4−ビス(2−メチル−2−プロペニル)ア
セトフェノン、1,8−ジヒドロキシ−2,7−ビス
(2−メチル−2−プロペニル)アントラキノン、2,
4−ジヒドロキシ−3,4−ビス(2−メチル−2−プ
ロペニル)ベンズアルデヒド、3,4−ジヒドロキシ−
2,5−ビス(2−メチル−2−プロペニル)ベンズア
ルデヒド、トリス[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル
−2−プロペニル)フェニル]メタン、1,1,1−ト
リス[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2−プロペ
ニル)フェニル]エタン、2,2' −ジヒドロキシ−
3,3' −(2−メチル−2−プロペニル)アゾベンゼ
ン、1−[1−メチル−1−(4−ヒドロキシ−3−
(2−メチル−2−プロペニル)フェニル)エチル]−
4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−(2−メチ
ル−2−プロペニル)フェニル)エチル]ベンゼン、
1,3−ジヒドロキシ−2,4−ビス(2−メチル−2
−プロペニル)ナフタレン、2,6−ジヒドロキシ−
1,5−ビス(2−メチル−2−プロペニル)ナフタレ
ン、2,7−ジヒドロキシ−3,6−ビス(2−メチル
−2−プロペニル)ナフタレン、1,4−ジヒドロキシ
−2,3−ビス(2−メチル−2−プロペニル)アント
ラキノン、1,5−ジヒドロキシ−2,6−ビス(2−
メチル−2−プロペニル)アントラキノン、及び5,8
−ジヒドロキシ−6,7−ビス(2−メチル−2−プロ
ペニル)−1,4−ナフトキノン。上記に例示した成分
(b)の中では、2個のメタリル基を有するメタリルフ
ェノール系化合物が好ましい。
ニル基を有すると共に、芳香族環又はイソシアヌレート
環からなる環構造を有する成分(b)以外のアルケニル
化合物」〔以下、成分(c)という〕としては、下記の
化合物が挙げられる。アリルベンゼン、1,1−ジフェ
ニルエチレン、trans−4,4’−ジフェニルスチ
ルベン、ジビニルベンゼン、2−メチル−1−フェニル
−1−プロペン、α−メチルスチレン、4−アリル−
1,2−(メチルジオキシ)ベンゼン、2−アリル−6
−メチルフェノール、アリルペンタフルオロベンゼン、
1−(2−アリルフェノキシ)−3−(イソプロピルア
ミノ)−2−プロパノール、アリルフェニルエーテル、
アリルフェニルスルホン、ジアリルフェニルホスフィ
ン、ジアリルフタラート、2−アリル−4−tert−
ブチルフェノール、2−メタリルフェノール、スチレ
ン、N−アリルアニリン、4−アリルアニソール、アリ
ル−1−ベンゾトリアゾリルカルボネート、4−アリル
−1,2ジメトキシベンゼン、4−アリル−2,6−ジ
メトキシフェノール、アリルジフェニルホスフィン、2
−(4−アリルオキシフェニル)−2−フェニルプロパ
ン、2,4,6−トリス[2−(2−プロペニル)フェ
ニルオキシ]−1,3,5−トリアジン、トリアリルイ
ソシアヌレート及びトリメタリルイソシアヌレート等で
ある。上記に例示した成分(c)の中では、耐熱性に優
れた樹脂硬化物を容易に得ることができるため、芳香族
系アリル基又は芳香族系メタリル基を含有する化合物が
好ましい。
ミノ基を有する芳香族化合物、ii)一分子中に少なく
とも2個のアミノ基をする脂環式化合物、又はiii)
一分子中に少なくとも2個のアミノ基を有する非環式化
合物」〔以下、成分(d)という〕としては、下記(d
−1)〜(d−3)に記載の化合物が挙げられる。 (d−1):ジアミン系アミノ化合物 これは一分子中に2個のアミノ基を有するアミノ化合物
である。イソホロンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(4−ア
ミノフェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェニル)
エーテル、2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレ
ンジアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミ
ン、2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレ
ンジアミン、ビス(4−アミノ−3−エチル−5−メチ
ルフェニル)メタン、1,4−ナフタレンジアミン、シ
クロヘキシレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン、1,4−ジアミノブタン、1,4
−ジアミノ−2−ブタノン、2,5−ジアミノ−1,3
−キシレン、ビス(4−アミノフェニル)スルホン、
1,10−ジアミノデカン、2,7ジアミノフルオレ
ン、1,7−ジアミノヘプタン、2,5−ジアミノピリ
ジン、1,3−ジアミノ1,2−ヒドロキシプロパン、
9,10−ジアミノフェナントレン、ジアミノマレオニ
トリル、3,6−ジアミノアクリジン、1,8−ジアミ
ノ−p−メンタン、1,2−ジアミノアントラキノン、
2,8−ジアミノ−6−フェニルフェナントリジン、ビ
ス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、1,9−ジア
ミノノナン、1,8−ジアミノオクタン、1,4−ビス
(4−アミノフェニル)ベンゼン、1,5−ジアミノペ
ンタン、ビス(4−アミノフェニル)ジフェニルシラ
ン、ビス(4−アミノフェニル)スルフィド、3,4−
ジアミノベンゾフェノン、2,4−ジアミノフェノー
ル、ビス(4−アミノフェニル)スルホキシド、2,4
−ジアミノトルエン、2,2−ビス〔4−(4−アミノ
フェニルオキシ)フェニル〕プロパン、1,3−アダマ
ンタンジアミン、1,4−ビス(3−アミノプロピル)
ピペラジン、2,3−ジアミノピリジン等である。
である。トリス(2−アミノエチル)アミン、メラミン
及び2,4,6−トリアミノピリミジン等である。 (d−3):その他のアミン化合物 トリエチレンテトラミン及びテトラエチレンペンタミン
等 上記に例示した成分(d)の中では、芳香族系ジアミン
類が好ましい。
(b)、成分(c)及び成分(d)を100〜140℃
程度の温度で実質的に硬化を生じない時間溶融混練する
ことにより得られる。混練時間は温度にもよるが通常5
〜30分間程度で十分である。温度が低い場合は相対的
に短時間、温度が高い場合は相対的に長時間混練するこ
とになるが、低温、長時間混練が均質で粘度の低い樹脂
組成物を得るためにはより好ましい。このようにして得
られた樹脂組成物は120〜300℃の温度で1〜20
時間加熱することにより容易に硬化する。この硬化のた
めの加熱は上記の温度範囲内で設定できるが、比較低温
で数時間加熱後、昇温して更に数時間加熱するという段
階的加熱とすることもできる。
及び用途等に応じて成分(a)、(b)、(c)及び
(d)の配合割合を変えることによって適宜制御するこ
とができる。例えば耐熱性を高めるには成分(c)及び
(d)を少なくすればよく、接着性及び低粘度特性を高
めるには成分(c)及び(d)を多くすればよい。また
靭性を高めるには、成分(d)を多くすればよい。本発
明において樹脂組成物の成分(a)、(b)、(c)及
び(d)の好ましい配合割合は、成分(b)/成分
(c)のモル比が1〜40、より好ましくは1〜20で
あり、且つ成分(b)及び(c)のアルケニル基1当量
に対して成分(a)のマレイミド基が1.0〜3.0当
量、好ましくは1.0〜2.0当量、成分(d)のアミ
ノ基が0.05〜0.3当量である。成分(a)、
(b)、(c)及び(d)の配合割合が上記の範囲を外
れた場合は、得られる樹脂硬化物の耐熱性及び/又は機
械的物性が低下する。
て、組成物を硬化させるためのラジカル開始剤を配合す
ることもできる。ラジカル開始剤としては従来より使用
されているものを、特に制限されることなく使用するこ
とができる。好ましいラジカル開始剤としては、過酸化
クミル、過酸化アセチル、過酸化ベンゾイル、過硫酸カ
リウム、ペルオキシ炭酸ジイソプロピル、テトラリンヒ
ドロペルオキシド、過酢酸tert−ブチル、過N−(3−
トルイル)カルバミン酸tert−ブチル等の過酸化物;
2,2' −アゾビスプロパン、1,1' −アゾ(メチル
エチル)ジアセテート、2,2' −アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)塩酸塩、2,2' −アゾビス(2−アミ
ジノプロパン)硝酸塩、2,2' −アゾビスイソブタ
ン、2,2' −アゾビスイソブチルアミド、2,2' −
アゾビスイソブチロニトリル、2,2' −アゾビス−2
−メチルプロピオン酸メチル、1,1' −アゾビス(1
−メチルブチロニトリル−3−スルホン酸ナトリウ
ム)、2−(4−メチルフェニルアゾ)−2−メチルマ
ロノジニトリル、4,4' −アゾビス−4−シアノ吉草
酸、1,1' −アゾビス−1−クロロフェニルエタン、
1,1' −アゾビスクメン、4−ニトロフェニルアゾベ
ンジルシアノ酢酸エチル及びフェニルアゾトリフェニル
メタン等のアゾ化合物;1,4−ビス(ペンタエチレン
1−2−テトラゼン、ベンゼンスルホニルアジド及び
1,4−ジメトキシカルボニル−1,4−ジフェニル−
2−テトラゼン等が挙げられる。これらのラジカル開始
剤の好ましい添加量は用途により異なるが、成分
(a)、(b)及び(c)の総量100重量部に対して
0から50重量部、好ましくは0から10重量部であ
る。
じて以下の(f−1)〜(f−4)成分を添加すること
ができる。 (1) 無機充填剤(f−1) この成分は、樹脂硬化物の機械的強度をさらに高めるた
めの成分であり、従来より使用されているものは何れも
使用可能である。好ましい具体例としては、酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物;水酸化アル
ミニウム等の金属水酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム等の金属炭酸塩;ケイソウ土粉;塩基性ケイ酸
マグネシウム;焼成クレイ;微粉末シリカ、石英粉末、
溶融シリカ、結晶シリカ;カオリン、タルク;カーボン
ブラック;三酸化アンチモン;微粉末マイカ;グラファ
イト;二硫化モリブデン;カーボンファイバー;ガラス
繊維;ロックウール;セラミック繊維;アスベスト等の
無機質繊維;紙、パルプ、木料;ポリアミド繊維、アラ
ミド繊維、ボロン繊維等の合成繊維等が挙げられる。
従来より使用されているものは何れも使用可能である。
好ましい具体例としては、二酸化チタン、黄鉛、カーボ
ンブラック、鉄黒、モリブデン赤、紺青、群青、カドニ
ウム黄、カドミウム赤及び窒化ホウ素等が挙げられる。 (3) 難燃剤(f−3) この成分は、樹脂硬化物に難燃性を付与するための成分
であり、従来より使用されているものは何れも使用可能
である。好ましい具体例としては、テトラブロモビスフ
ェノールA、ヘキサブロモベンゼン、トリス(2,3−
ジブロモプロピル)イソシアヌレート等の臭素系難燃
剤、三塩化アンチモン、水酸化ジルコニウム、酸化スズ
等の無機系難燃剤、トリフェニルホスフェート、フェニ
レンビス(フェニルクレジルホスフェート)等の芳香族
リン酸エステル系難燃剤及びその重縮合物、トリス(2
−クロロエチル)ホスフェート等の(ハロ)アルキルリ
ン酸エステル系難燃剤及びその重縮合物及び赤リン等の
無機リン系難燃剤等が挙げられる。
−4) この成分は、樹脂硬化物に上記以外の種々の特性を付与
するための成分であり、従来よりある特性を修飾するた
めの成分として使用されているものは何れも使用可能で
ある。好ましい具体例としては、フェノール樹脂、アル
キド樹脂、メラミン樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹
脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂及びポリエステル樹
脂等の合成樹脂等が挙げられる。これらの粉末もしくは
繊維質の補強材又は充填剤、着色剤、顔料、難燃剤、難
燃助剤及び合成樹脂の好ましい添加量は各々、用途によ
り異なるが、成形材料や積層材として本発明の樹脂組成
物を使用する場合は、成分(a)、(b)、(c)及び
(d)の総量100重量部に対して500重量部までで
ある。
らに具体的に詳述する。尚、以下の実施例及び比較例に
おいて評価した各種物性値は以下のようにして測定した
ものである。 (1) 曲げ強度 JISK7203に準じて測定した。 (2) ショアーD硬度 JISZ2246に準じて測定した。 (3) 5%、10%及び20%重量損失温度 昇温速度を20℃/分として、熱重量示差熱法(TG・
DTA)により、5%、10%及び20%の重量減少と
なる温度を測定した。 (4) 分解温度 昇温速度を20℃/分として、TG・DTAにより、急
激な発熱及び重量減少が起こる温度を分解温度とした。
ン〔式(3)の化合物〕、成分(b)として2,2−ビ
ス[4−ヒドロキシ−3−(2−メチル−2−プロペニ
ル)フェニル]プロパン〔式(4)の化合物〕、成分
(c)としてトリメタリルイソシアヌレート〔式(5)
の化合物〕及び成分(d)としてビス(4−アミノフェ
ニル)メタン〔式(6)の化合物〕を表1に記載の比率
(モル比)で、120℃の温度において10分間溶融混
練した後、ポリテトラフルオロエチレン製の型に流し込
み、160℃で2時間、240℃でさらに2時間加熱し
て硬化させ、板状の樹脂硬化物を得た。
比較例1では140℃で2時間、240℃でさらに2時
間、比較例2では120℃で2時間、200℃でさらに
2時間加熱して硬化させ、板状の樹脂硬化物を得た。以
上の実施例及び比較例の樹脂組成物の組成及び得られた
樹脂硬化物の物性を表1に示す。
は、400℃以下では殆ど分解せず、高い耐熱性を有す
ると共に、曲げ強度等の機械的特性にも優れている。
成形が容易で硬化中に水を副生することがなく、優れた
耐熱性及び機械的特性を有する樹脂硬化物が得られる。
本発明は含浸、注型、封止及び接着等種々の方法によ
り、電気絶縁材料、プリプレグ、構造材料等の成形材や
積層材等として利用することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)下記一般式(1)で表されるポリ
マレイミド化合物、(b)一分子中に少なくとも2個の
メタリル基を有するメタリルフェニルエーテル系化合物
及び/又はメタリルフェノール系化合物、(c)一分子
中に少なくとも1個のアルケニル基を有すると共に、芳
香族環又はイソシアヌレート環からなる環構造を有する
成分(b)以外のアルケニル化合物、及び(d)i)一
分子中に少なくとも2個のアミノ基を有する芳香族化合
物、ii)一分子中に少なくとも2個のアミノ基をする
脂環式化合物、又はiii)一分子中に少なくとも2個
のアミノ基を有する非環式化合物を含有し、且つ、上記
成分(b)/上記成分(c)のモル比が1〜40、上記
成分(b)及び上記成分(c)のアルケニル基1当量に
対する上記成分(a)のマレイミド基が1.0〜3.0
当量、上記成分(b)及び上記成分(c)のアルケニル
基1当量に対する上記成分(d)のアミノ基が0.05
〜0.3当量であることを特徴とする熱硬化性樹脂組成
物。 (上記一般式(1)式中のZは二価以上の脂肪族、芳香
族、脂環式及び複素環式残基のいずれかであり、nは2
以上の整数である。)
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JP18892893A JP3316949B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 熱硬化性樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0718024A JPH0718024A (ja) | 1995-01-20 |
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JP (1) | JP3316949B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18892893A patent/JP3316949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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