JP3316707B2 - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

Info

Publication number
JP3316707B2
JP3316707B2 JP18615193A JP18615193A JP3316707B2 JP 3316707 B2 JP3316707 B2 JP 3316707B2 JP 18615193 A JP18615193 A JP 18615193A JP 18615193 A JP18615193 A JP 18615193A JP 3316707 B2 JP3316707 B2 JP 3316707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin insertion
connector
optical
core
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18615193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0743553A (ja
Inventor
彰 森中
泰介 小口
廣明 花房
範夫 高戸
和憲 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP18615193A priority Critical patent/JP3316707B2/ja
Publication of JPH0743553A publication Critical patent/JPH0743553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3316707B2 publication Critical patent/JP3316707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心構造の光ファイバ
相互や該光ファイバと光導波路を一括接続する際に有用
な光コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12にはこの種従来の光コネクタを示
してある。同図において、31は4本のファイバ心線3
1aを有する光ファイバテープ、32は光ファイバテー
プ31の端部に取り付けられたコネクタ本体、33はコ
ネクタ本体32を相互に連結するためのステンレス製の
ガイドピンである。
【0003】コネクタ本体32は、図13にも示すよう
に、ファイバ心線数に対応した心線挿入孔32a及び心
線案内溝32bとテープ挿入孔32cとを接続端面側か
ら反対側の端面に向かって順に有しており、心線案内溝
32bのほぼ上側に樹脂注入用の矩形状の開口32dを
備えている。また、両側部分夫々に端面間を貫通するピ
ン挿入孔32eを有している。このコネクタ本体32は
ガラスフィラー入りの熱硬化性樹脂を材料としトランス
ファー成形にて一体に形成されている。
【0004】光ファイバテープ31の端部にコネクタ本
体32を取り付ける際は、まず光ファイバテープ31の
各ファイバ心線31aをテープ挿入孔32cから心線案
内溝32b及び心線挿入孔32aに夫々挿入して接続端
面から突出させる。同状態でガラスフィラー等の無機物
充填剤を含有するエポキシ樹脂を開口32dからコネク
タ本体32内に注入し、これを熱固化させてファイバ心
線31aを心線案内溝32b及び心線挿入孔32aに、
またテープ部をテープ挿入孔32cに夫々固着する。そ
して、心線挿入孔32aから突出するファイバ心線31
aを接続端面と平らになるように鏡面研摩する。
【0005】上記のコネクタ本体32が取り付けられた
光ファイバテープ31を相互に接続する場合は、図12
の状態で両コネクタ本体32の接続端面夫々にマッチン
グオイル(屈曲率整合剤)を塗布した後、一方のコネク
タ本体32のピン挿入孔32eに両ガイドピン33の一
端を、またその他端を他方の光コネクタ32のピン挿入
孔32eに夫々挿入し、両コネクタ本体32を互いの接
続端面が当接するまで接近させればよく、これにより両
光ファイバテープ31のファイバ心線31aの位置合わ
せが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
光コネクタでは断面円形のガイドピン33を円形のピン
挿入孔32eに挿入してコネクタ本体33の相互連結を
行っているため、ガイドピン33とピン挿入孔32eと
の間に上記の挿入及び連結を満足するための最小限の挿
入隙間を確保する必要がある。例えば、ピン挿入孔32
eの孔径が700μmの場合はガイドピン33として直
径が699(+0,−2)μmのものが必要となり、こ
の結果ガイドピン33に最大で3μm程度のガタが発生
し、これが原因となってファイバ心線31aの合わせ位
置にずれを生じる難点がある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ガイドピンのガタつきを
防止して接続損失を低減できる光コネクタを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、光ファイバ相互または光ファ
イバと光導波路との接続にピン挿入孔及びガイドピンか
ら成る連結機構を用いた光コネクタにおいて、上記ガイ
ドピンを形状記憶効果を有する材料から形成し、加熱前
の直径をピン挿入孔よりも小さく加熱後の直径をピン挿
入孔以上となるようにしている。また、請求項2の発明
では、互いの接続面を屈曲率整合性を有する接着剤で結
合している。
【0009】
【作用】請求項1及び2の発明によれば、接続相互のピ
ン挿入孔にガイドピンを挿入した後にこれを変態温度に
加熱すると、ピン挿入孔に緩く嵌挿された状態にあるガ
イドピンが加熱時の縮長で直径拡大を生じその外周面が
孔内面に圧接する。上記の直径拡大は円形を維持したま
ま行われるため、挿入時のガイドピンとピン挿入孔に中
心ずれがある場合或いは接続相互に位置ずれがある場合
等でも、その変形過程において自ら調芯作用を発揮して
ガタつきを解消し、同時に接続相互を適正位置に変位さ
せることができる。
【0010】請求項2の発明によれば、接続面を屈曲率
整合性を有する接着剤で結合することにより、接続面間
の空気ギャップによる接続損失及び反射損失を防止でき
る他、マッチングオイルのような流出等を防止できる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示すもので、光
ファイバ相互の接続に本発明を適用したものである。同
図において、1は4本のファイバ心線1aを有する光フ
ァイバテープ、2は光ファイバテープ1の端部に取り付
けられたコネクタ本体、3はコネクタ本体2を相互に連
結するためのガイドピンである。
【0012】コネクタ本体2は、図2にも示すように、
石英ガラス材から成る本体ブロック2aと蓋ブロック2
bとから構成されている。本体ブロック2aの上面一側
(接続端面側)にはファイバ心線数に対応した断面V字
形の心線保持溝2cが平行に形成され、上面他側には光
ファイバテープ1を受容する凹部2dが心線保持溝2c
と連続して形成されている。この心線保持溝2cはその
上面開口部を蓋ブロック2bで閉塞された状態で正三角
形を成すものであり、その内接円の径がファイバ心線1
aの外径と一致するように加工されている。また、本体
ブロック2aの両側部分夫々には断面V字形のピン挿入
溝2eが両端面に及んで形成されている。このピン挿入
溝2eはその上面開口部を蓋ブロック2bで閉塞された
状態で正三角形を成すものであり、その内接円の径は加
熱前のガイドピン3の外径よりも大径に形成されてい
る。一方、蓋ブロック2bの下面には凹部2dに配置さ
れた光ファイバテープ1の上方突出部分を受容する凹部
(図1の符号2f)が形成されている。
【0013】ガイドピン3は形状記憶効果を有するもの
で、Ti−Ni系合金やCu系合金等の形状記憶合金か
ら断面円形の柱状に形成されている。このガイドピン3
は加熱時の縮長による直径拡大を可能としたものであ
り、加熱前の直径はピン挿入溝2eの上記内接円の径よ
りも小さく、加熱後の直径は該内接円の径よりも僅かに
大きくなるように設定されている。加熱後の半径をr,
長さをl,体積をvとし、その時の半径方向の変化量を
△r,長さ方向の変化量を△lとすると、加熱後と加熱
前とで式[v=πr2 l=π(r−△r)2 ・(l+△
l)]が成立する。最大変形体積量として5%の値のも
のを使用した場合はX,Y,Zの3方向に対し最大で
1.7程度の変形キャパシティ−が取ることが可能であ
るので、該変形範囲内であれば上記式に応じて延伸量等
が適宜決定できる。ちなみに、ピン挿入溝(孔)2eの
内接円が700μmの場合は、ガイドピン3としては7
00(+2,−0)μmのものを2%長手方向に延伸し
径方向に1%マイナス寸法のものが使用される。
【0014】光ファイバテープ1の端部にコネクタ本体
2を取り付ける際は、まず本体ブロック2aと蓋ブロッ
ク2bの接合面に紫外線硬化樹脂を塗布し、光ファイバ
テープ1の各ファイバ心線1aを心線保持溝2cに、ま
たテープ部を凹部2dに夫々上方から挿入する。そし
て、その上方から蓋ブロック2bを押し当て、該ブロッ
ク2bを通じて紫外線を照射し、ファイバ心線1a及び
テープ部を挟み込んだ状態で両ブロック2a,2bを固
着する。そして、心線保持溝2cから突出するファイバ
心線1aを接続端面と平らになるように鏡面研摩する。
【0015】図4に示すように、ファイバ心線1aと心
線保持溝2cに中心ずれがある場合(2点鎖線参照)で
も、蓋ブロック2bの押し当てによりファイバ心線1a
を心線保持溝2cの斜面に沿って移動させその調芯を行
うことができる。現行のV溝加工技術によれば心線保持
溝2cをかなりの高精度で加工できるので、上記の調芯
作用と相俟ってファイバ心線1aの位置決めを正確且つ
確実に行うことが可能となる。
【0016】コネクタ本体2が取り付けられた光ファイ
バテープ1を相互に接続する場合は、図1の状態で一方
のコネクタ本体2のピン挿入溝(孔)2eに両ガイドピ
ン3の一端を、またその他端を他方の光コネクタ2のピ
ン挿入溝(孔)2eに夫々挿入し、両コネクタ本体2を
互いの接続端面が当接するまで接近させ、そしてガイド
ピン3他を常温よりも高い変形温度まで加熱すればよ
い。
【0017】図5に示すように、加熱前の両ガイドピン
3はピン挿入溝(孔)2eに緩く嵌挿された状態(2点
鎖線参照)にあるが、加熱時の縮長で直径拡大を生じる
とその外周面が溝斜面及び蓋ブロック下面に圧接する。
上記の直径拡大は円形を維持したまま行われるため、挿
入時のガイドピン3とピン挿入溝(孔)2eに中心ずれ
がある場合或いは両コネクタ本体2に位置ずれがある場
合等でも、その変形過程において自ら調芯作用を発揮し
てガタつきを解消し、同時に両コネクタ本体2を適正位
置に変位させてファイバ心線1aの位置合わせを行うこ
とができる。先に述べた心線保持溝2cと同様に、現行
のV溝加工技術によればピン挿入溝2eをかなりの高精
度で加工できるので、上記の調芯作用と相俟ってコネク
タ本体2及びファイバ心線1aの相互の位置合わせを正
確且つ確実に行うことが可能となる。
【0018】図6にはピッチ250μmφの8心光ファ
イバテープの端部に上記と同形状を成す石英ガラス製の
8心コネクタ本体を取り付けた場合におけるファイバ心
線の位置誤差等を示してある。測定では、2つのコネク
タA,Bを容易し、夫々の各ファイバ心線に赤外光
(1.3μm)を導入して、ファイバNo.8を基準と
した他のファイバの正規位置に対するずれ(プラス,マ
イナス方向の位置誤差)を測った。図中の対向誤差は両
コネクタA,Bを対向させた状態における誤差で各コネ
クタの位置誤差の和となっている。同図から理解される
ように、光ファイバテープの各ファイバ心線をコネクタ
本体の各心線保持溝に1μm以下の誤差で精度よく位置
決めすることができる。
【0019】図7には上記の両コネクタA,Bを形状記
憶合金製のガイドピンによって連結した場合における接
続損失等を示してある。測定では、接続後の一方の光フ
ァイバテープのファイバ心線に赤外光を導入して、他方
の光ファイバテープのファイバ心線から導出される赤外
光のレベルから接続損失を測った。図中には、両コネク
タA,Bを調芯接続装置に装着しこれらをX,Y,Z方
向変位及びXY平面内回転を加えて接続損失が最低にな
るように微調整を加えて接続したときの接続損失と、両
コネクタを従来同様のステンレス製ガイドピンを用いて
接続したときの接続損失を比較例として示してある。同
図から理解されるように、形状記憶合金製のガイドピン
によって接続したものは、従来のステンレス製ガイドピ
ンによる接続したものに比べて接続損失がかなり低く、
機械調芯と同等の低接続損失が実現できる。
【0020】尚、第1実施例に示した本体ブロック2a
の凹部2d及び蓋ブロック2bの凹部2fは必ずしも必
要なものではなく、これらを除外してファイバ心線1a
のみを両ブロック2a,2bで挟着するようにしてもよ
い。また、本体ブロック2aの心線保持溝2c及びピン
挿入溝2eとして60°角のものを夫々示したが該溝角
はこれよりも大きくても小さくてもよく、またこれら溝
2c,2eと蓋ブロック2bで画成される三角形状は正
三角形以外の形状であってもよい。
【0021】図8は本発明の第2実施例を示すもので、
光ファイバ相互の接続に本発明を適用したものである。
同図において1及び3は第1実施例と同様の光ファイバ
及びガイドピン、11は光ファイバテープ1の端部に取
り付けられたコネクタ本体である。
【0022】コネクタ本体11は、ガラスフィラー入り
の熱硬化性樹脂から成る本体ブロック11aと石英ガラ
ス材から成る蓋ブロック11bとから構成されている。
本体ブロック11aの上面中央には蓋ブロック11bが
嵌挿される窪み11cが両端面に及んで形成されてお
り、また該窪み11cの上面一側(接続端面側)にはフ
ァイバ心線数に対応した断面V字形の心線保持溝11d
が平行に形成され、上面他側には光ファイバテープ11
を受容する凹部(図示省略)が心線保持溝11dと連続
して形成されている。この心線保持溝11dはその上面
開口部を蓋ブロック11bで閉塞された状態で正三角形
を成すものであり、その内接円の径がファイバ心線1a
の外径と一致するように加工されている。また、本体ブ
ロック11aの両側部分夫々には断面円形のピン挿入孔
11eが両端面に及んで形成されている。このピン挿入
孔11eの内径は加熱前のガイドピン3の外径よりも大
径に形成されている。
【0023】光ファイバテープ1の端部にコネクタ本体
11を取り付ける際は、第1実施例と同様に、まず本体
ブロック11aと蓋ブロック11bの接合面に紫外線硬
化樹脂を塗布し、光ファイバテープ1の各ファイバ心線
1aを心線保持溝11dに、またテープ部を凹部に夫々
上方から挿入する。そして、その上方から蓋ブロック1
1bを押し当て、該ブロック11bを通じて紫外線を照
射し、ファイバ心線1a及びテープ部を挟み込んだ状態
で両ブロック11a,11bを固着する。そして、心線
保持溝11dから突出するファイバ心線1aを接続端面
と平らになるように鏡面研摩する。蓋ブロック11bの
押し当てによるファイバ心線1aの調芯作用は第1実施
例と同様である。
【0024】コネクタ本体11が取り付けられた光ファ
イバテープ1を相互に接続する場合は、図8の状態で一
方のコネクタ本体11のピン挿入孔11eに両ガイドピ
ン3の一端を、またその他端を他方の光コネクタ11の
ピン挿入溝11eに夫々挿入し、両コネクタ本体11を
互いの接続端面が当接するまで接近させ、そしてガイド
ピン3他を常温よりも高い変形温度まで加熱すればよ
い。
【0025】図9に示すように、加熱前の両ガイドピン
3はピン挿入孔11eに緩く嵌挿された状態(2点鎖線
参照)にあるが、加熱時の縮長で直径拡大を生じるとそ
の外周面が孔内面に圧接する。上記の直径拡大は円形を
維持したまま行われるため、挿入時のガイドピン3とピ
ン挿入孔11eに中心ずれがある場合或いは両コネクタ
本体11に位置ずれがある場合等でも、その変形過程で
自ら調芯作用を発揮してガタつきを解消し、同時に両コ
ネクタ本体11を適正位置に変位させてファイバ心線1
aの位置合わせを第1実施例と同様に行うことができ
る。
【0026】また、上記のガイドピン3は第2実施例以
外のコネクタ、例えば図9に示した従来のコネクタ本体
22にも適用が可能である。以下に、形状記憶ピンを従
来のコネクタ本体22に適用した本発明の第3実施例に
ついて説明する。
【0027】図10にはピッチ250μmφの8心光フ
ァイバテープの端部に従来品と同形状を成す8心コネク
タ本体を従来と同手順で取り付け、一対のコネクタを形
状記憶合金製のガイドピンによって連結した場合におけ
る接続損失等を示してある。測定には、2ペアのコネク
タを用意し、各ペアの両コネクタを従来同様のステンレ
ス製ガイドピンを用いて接続して接続損失を測った後、
該ガイドピンを抜き出し同コネクタを形状記憶合金製ガ
イドピンを用いて接続して接続損失を測った。同図から
理解されるように、形状記憶合金製ガイドピンによって
接続したものは、従来のステンレス製ガイドピンによる
接続したものに比べて接続損失がかなり低く、先に述べ
た機械調芯と同等の低接続損失が実現できる。
【0028】図11は本発明の第4実施例を示すもの
で、光ファイバと光導波路の接続に本発明を採用したも
のである。同図において1及び3は第1実施例と同様の
光ファイバ及びガイドピン、21はコネクタ本体、22
はPLC(平面光導波路)基板である。
【0029】コネクタ本体21は、石英ガラス材から成
る本体ブロック21aと蓋ブロック21bとから構成さ
れている。本体ブロック21aの上面一側(接続端面
側)にはファイバ心線数に対応した断面V字形の心線保
持溝21cが平行に形成され、上面他側には光ファイバ
テープ1を受容する凹部(図示省略)が心線保持溝21
cと連続して形成されている。心線保持溝21cはその
上面開口部を蓋ブロック21bで閉塞された状態で正三
角形を成すものであり、内接円の径がファイバ心線1a
の外径と一致するように加工されている。また、本体ブ
ロック21aの両側部分夫々には断面V字形のピン挿入
溝21dが両端面に及んで形成されている。一方、蓋ブ
ロック21bの両側部分夫々には上記ピン挿入溝21d
に対応して断面逆V字形のピン挿入溝21eが両端面に
及んで形成されている。両ブロック21a,21bのピ
ン挿入溝21d,21eは突き合わせ状態で略ひし形を
成すものであり、その内接円の径は加熱前のガイドピン
3の外径よりも大径に形成されており、内接円中心は上
記心線保持溝21cの内接円中心と同一線上にある。
【0030】PLC基板22は光ファイバテープ1に対
応した4つのコア22aを有しており、その両側部分夫
々には本体ブロック21aのピン挿入溝21dと同形状
のピン挿入溝21bが同一間隔で形成されている。ま
た、PLC基板22の端部には、その両側部分夫々に蓋
ブロック21bのピン挿入溝21eと同形状のピン挿入
23aを同一間隔で有する石英ガラス製の押え板23が
紫外線硬化樹脂によって固着されている。PLC基板2
2と押え板23のピン挿入溝22b、23aは突き合わ
せ状態で略ひし形を成すものであり、その内接円の径は
加熱前のガイドピン3の外径よりも大径に形成されてお
り、内接円中心はコア22aの中心と同一線上にある。
【0031】光ファイバテープ1の端部にコネクタ本体
21を取り付ける際は、第1実施例と同様に、まず本体
ブロック21aと蓋ブロック21bの接合面に紫外線硬
化樹脂を塗布し、光ファイバテープ1の各ファイバ心線
1aを心線保持溝21cに、またテープ部を凹部に夫々
上方から挿入する。そして、その上方から蓋ブロック2
1bを押し当て、該ブロック21bを通じて紫外線を照
射し、ファイバ心線1a及びテープ部を挟み込んだ状態
で両ブロック21a,21bを固着する。そして、心線
保持溝21cから突出するファイバ心線1aを接続端面
と平らになるように鏡面研摩する。蓋ブロック21bの
押し当てによるファイバ心線1aの調芯作用は第1実施
例と同様である。
【0032】コネクタ本体21が取り付けられた光ファ
イバテープ1をPLC基板21に接続する場合は、図1
1の状態でコネクタ本体21のピン挿入溝(孔)21
d,21eに両ガイドピン3の一端を、またその他端を
PLC基板22のピン挿入溝(孔)22b,23aに夫
々挿入し、コネクタ本体21とPLC基板22を接続端
面が当接するまで接近させ、そしてガイドピン3他を常
温よりも高い変形温度まで加熱すればよい。
【0033】加熱前の両ガイドピン3は双方のピン挿入
溝(孔)21d,21e、22b,23aに緩く嵌挿さ
れた状態にあるが、加熱時の縮長で直径拡大を生じると
その外周面が溝斜面に圧接する。上記の直径拡大は円形
を維持したまま行われるため、挿入時のガイドピン3と
ピン挿入溝(孔)21d,21e、22b,23aに中
心ずれがある場合或いはコネクタ本体21とPLC基板
22に位置ずれがある場合等でも、その変形過程で自ら
調芯作用を発揮してガタつきを解消し、同時にコネクタ
本体21とPLC基板22を適正位置に変位させてファ
イバ心線1aとコア22aの位置合わせを第1実施例と
同様に行うことができる。
【0034】尚、上記第1乃至第4実施例で示した光フ
ァイバ相互または光ファイバと光導波路とを接続する際
に互いの接続端面を屈曲率整合性を有する接着剤、例え
ば紫外線硬化樹脂等にて結合すれば、従来のマッチング
オイルに比べて格段の安定性を得ることができる。
【0035】詳しくは、接続端面間に生じる空気ギャッ
プによる接続損失及び反射損失を防止するため従来では
マッチングオイル(屈折率整合剤)を使用しているが、
該オイルは高温高湿下のヒートサイクル試験で流出等を
生じマッチング特性に大きな劣化を生じる難点がある
が、接続端面に紫外線硬化樹脂、例えば商品名オプトロ
ン#2100UV等を塗布しこれを超高圧Hgランプ
(150W,10mmφライトガイド)で硬化させる
と、接続端面間の空気ギャップによる接続損失及び反射
損失を防止できると共に、マッチングオイルのような流
出等を防止して耐候性を向上させマッチング特性を長期
に亘って安定させることができる。ちなみに、図6及び
図7で得たコネクタA,Bを上記の紫外線硬化樹脂と従
来のマッチングオイルを夫々用いて接続し、これらを温
度75℃,湿度90%の条件で300hr加速劣化試験
を行ったところ、マッチングオイルを使用したものでは
各ポート当たり0.1dB程度の損失増加が認められた
が、紫外線硬化樹脂を使用したものでは損失に特段の変
化が認められなかった。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、形状記憶効果を有するガイドピンをピン挿入孔
に挿入した後に加熱し変形させることにより、その変形
過程において自ら調芯作用を発揮させてガタつきを解消
し、同時に接続相互を適正位置に変位させて、光ファイ
バ相互または光ファイバと光導波路の接続を低損失下で
正確且つ確実に行うことができる。
【0037】請求項2の発明によれば、接続面相互を屈
曲率整合性を有する接着剤で結合することにより、接続
面間の空気ギャップによる接続損失及び反射損失を防止
できると共に、マッチングオイルのような流出等を防止
して耐候性を向上させマッチング特性を長期に亘って安
定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す光コネクタの斜視図
【図2】図1に示したコネクタ本体の分解斜視図
【図3】コネクタ本体の取り付け作業を示す図
【図4】ファイバ心線の調芯作用を示す図
【図5】ガイドピンの自己調芯作用を示す図
【図6】第1実施例に係る実際の測定データを示す図
【図7】第1実施例に係る実際の測定データを示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す光コネクタの斜視図
【図9】ガイドピンの自己調芯作用を示す図
【図10】第3実施例に係る実際の測定データを示す図
【図11】本考案の第4実施例を示す光コネクタの斜視
【図12】従来例を示す光コネクタの斜視図
【図13】図12に示したコネクタ本体の一部破断斜視
【符号の説明】
1…光ファイバテープ、1a…ファイバ心線、2…コネ
クタ本体、2a…本体ブロック、2b…蓋ブロック、2
c…心線保持溝、2e…ピン挿入溝、3…ガイドピン、
11…コネクタ本体、11a…本体ブロック、11b…
蓋ブロック、11d…心線保持溝、11e…ピン挿入
孔、21…コネクタ本体、21a…本体ブロック、21
b…蓋ブロック、21d,21e…ピン挿入溝、22…
PLC基板、22a…コア、22b…ピン挿入溝、23
…押え板、23a蓋ブロック、23a…ピン挿入溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高戸 範夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 千田 和憲 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−34403(JP,A) 実開 平5−6707(JP,U) 実開 平3−89404(JP,U) 実開 平3−12209(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/38 G02B 6/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ相互または光ファイバと光導
    波路との接続にピン挿入孔及びガイドピンから成る連結
    機構を用いた光コネクタにおいて、 上記ガイドピンを形状記憶効果を有する材料から形成
    し、加熱前の直径をピン挿入孔よりも小さく加熱後の直
    径をピン挿入孔以上となるようにした、 ことを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 互いの接続面を屈曲率整合性を有する接
    着剤で結合した、 ことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
JP18615193A 1993-07-28 1993-07-28 光コネクタ Expired - Fee Related JP3316707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18615193A JP3316707B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 光コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18615193A JP3316707B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 光コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0743553A JPH0743553A (ja) 1995-02-14
JP3316707B2 true JP3316707B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=16183280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18615193A Expired - Fee Related JP3316707B2 (ja) 1993-07-28 1993-07-28 光コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3316707B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1303347C (zh) 2001-02-26 2007-03-07 株式会社基茨 蝶形阀
WO2022269692A1 (ja) * 2021-06-21 2022-12-29 日本電信電話株式会社 光コネクタプラグ、光コネクタ及び光導波路の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0312209U (ja) * 1989-06-21 1991-02-07
JPH0389404U (ja) * 1989-12-26 1991-09-12
JPH0434403A (ja) * 1990-05-30 1992-02-05 Fujikura Ltd 光ファイバコネクタの反射防止膜形成方法
JPH056707U (ja) * 1991-07-05 1993-01-29 日本電気株式会社 プレスフイトピン構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0743553A (ja) 1995-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3273490B2 (ja) 多芯マイクロキャピラリとこれを用いた光導波回路と光ファイバとの接続方法
KR0139133B1 (ko) 광파이버와 광도파로의 결합구조
US20050123248A1 (en) Method and metal mold for manufacturing optical connector ferrule, optical connector ferrule manufactured by using the method, and optical connector and optical wiring system using the ferrule
KR20100090699A (ko) 광학접속구조
US6324323B1 (en) Adhesive-free lens-attached optical fibers to optical waveguide packaging system
EP1816497B1 (en) Optical connector and method for manufacturing the same
JP2719353B2 (ja) 多心光端子
JPH11231163A (ja) 光ファイバコネクタおよびその製造方法
JP2007065490A (ja) 光ファイバの接続端末およびその接続方法
JP3316707B2 (ja) 光コネクタ
JP3316718B2 (ja) 光コネクタおよび光導波回路
KR20010022335A (ko) 평면 광학장치 커넥터 및 이의 제조방법
JP3256925B2 (ja) 光導波路装置
JPWO2002079831A1 (ja) 光ファイバーアレイ及びその製造方法
JP2003255179A (ja) 光コネクタ
JP4140276B2 (ja) 光コネクタの製造方法
JP2843338B2 (ja) 光導波路・光ファイバ接続コネクタ
CN112912777A (zh) 光学连接部件
WO2022244436A1 (ja) 光コネクタおよびその製造方法
JP2000329971A (ja) 光ファイバーアレイ
JPS6344802Y2 (ja)
JPH01180506A (ja) 光コネクタ
WO2024142472A1 (ja) 光ファイバ保持部品およびフェルールアセンブリ
JPH11202155A (ja) 光ファイバコネクタ
JPH0593824A (ja) 光コネクタ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees