JP2000329971A - 光ファイバーアレイ - Google Patents

光ファイバーアレイ

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JP2000329971A
JP2000329971A JP11074541A JP7454199A JP2000329971A JP 2000329971 A JP2000329971 A JP 2000329971A JP 11074541 A JP11074541 A JP 11074541A JP 7454199 A JP7454199 A JP 7454199A JP 2000329971 A JP2000329971 A JP 2000329971A
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optical fiber
groove
coated
substrate
fiber
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JP11074541A
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English (en)
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Nobutsugu Fukuyama
暢嗣 福山
Hironori Kurimoto
宏訓 栗本
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤を硬化して光ファイバーを固定するに
当たり、光ファイバーアレイに残留する応力を極力抑
え、損失の発生などがなく、長期信頼性に優れた光ファ
イバーアレイを提供する。 【解決手段】 上基板が、V溝上の光ファイバーを押さ
えるためのファイバー押さえ基板32と、被覆光ファイ
バーを収納するための被覆ファイバー収納基板33とか
ら構成され、下基板31は、光ファイバーを整列配置す
るためのV溝を有するV溝部35と、被覆光ファイバー
を支持するための被覆光ファイバー支持部36と、V溝
部35と被覆光ファイバー支持部36との間のV溝段差
部37を備える。V溝部35又はV溝段差部37から、
被覆光ファイバーの被覆除去端部38までの間の被覆無
し光ファイバー部分の上面部及び側面部が開放されてい
る光ファイバーアレイである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、V溝に光ファイ
バーを固定して形成された光ファイバーアレイに関す
る。
【0002】
【従来の技術】 近年、光ファイバーの高密度化に伴
い、平面導波路(PLC)の多心化が進んでいる。そし
て、多心化に合わせ、導波路素子が大型化するのを避
け、さらに高密度化を図るため、従来の標準的な導波路
ピッチを短縮化する方向で開発が進められている。そし
て、このような光ファイバーの高密度化、導波路ピッチ
の短縮化に合わせて、光ファイバーに接続する光ファイ
バーアレイのファイバー間ピッチも短縮する方向で開発
が進んでいる。
【0003】 図4に、従来のピッチを約半分に短縮し
たハーフピッチファイバーアレイの一例を示す。図4に
おいて、V溝を有する下基板10と、該下基板10の段
差部12の上方から被覆ファイバー収納基板15とが接
着固定され、被覆ファイバー収納基板15に形成された
被覆収納溝17から被覆ファイバー13a、13bが2
段に重ね合わせて挿入され、上下の各ファイバーが互い
違いにV溝に整列される。次いで、下基板10のV溝上
方から上基板(ファイバー押さえ基板)11が設置、固
定されることにより、光ファイバーアレイ22としてい
る。
【0004】 しかしながら、上記のような構造の光フ
ァイバーアレイにおいては、下基板と上基板の間におい
て、被覆無し光ファイバー及び被覆光ファイバーを固定
するにあたり、接着剤を使用しているが、特に、被覆収
納溝17内における段差部12の上方部分は接着剤量が
多いことから、接着剤の硬化収縮による応力(歪み)が
無視できなくなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、かかる従
来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、接着剤を硬化して光ファイバーを固定するに
当たり、光ファイバーアレイに残留する応力を極力抑
え、損失の発生などがなく、長期信頼性に優れた光ファ
イバーアレイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 そしてその目的は、本
発明によれば、上基板と、V溝が形成された下基板とを
備え、該V溝上に光ファイバーが挿入、配置され、接着
剤で固化して形成されてなる光ファイバーアレイであっ
て、該上基板は、V溝上の光ファイバーを押さえるため
のファイバー押さえ基板と、被覆光ファイバーを収納す
るための被覆ファイバー収納基板とから構成されるとと
もに、該下基板は、光ファイバーを整列配置するための
V溝を有するV溝部と、被覆光ファイバーを支持するた
めの被覆光ファイバー支持部と、該V溝部と該被覆光フ
ァイバー支持部との間のV溝段差部を備え、該V溝部又
はV溝段差部から、被覆光ファイバーの被覆除去端部ま
での間の被覆無し光ファイバー部分の上面部及び/又は
側面部が開放されていることを特徴とする光ファイバー
アレイ、により達成することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、下記の図1〜3の
実施例では、図の内容が複雑になるという観点から、フ
ァイバー及び接着剤について、記載を省略した。図1
は、本発明における、下基板に設けた被覆ファイバー用
段差が一段の標準型光ファイバーアレイの一例を示す斜
視図である。図1において、光ファイバーアレイ30
は、表面にV溝が形成された下基板31と、該下基板3
1のV溝の上方に位置し、V溝上の被覆無し(裸)の光
ファイバーを押さえるファイバー押さえ基板32を備え
るとともに、被覆光ファイバーを押さえるための被覆フ
ァイバー収納基板33を備えている。また、下基板31
は、光ファイバーを整列配置するためのV溝を有するV
溝部35と、被覆光ファイバーを支持するための被覆光
ファイバー支持部36、および、V溝部35と被覆光フ
ァイバー支持部36との間にあるV溝段差部37を備え
ている。そして、被覆ファイバー収納基板33に形成さ
れた被覆収納溝34から被覆光ファイバーが挿入され、
先端部の被覆無し光ファイバーがV溝部35のV溝に整
列される。
【0008】 このように、V溝上に光ファイバーが挿
入、配置された後、上基板たるファイバー押さえ基板3
2及び被覆ファイバー収納基板33と、下基板31、及
び被覆無し光ファイバー、被覆光ファイバーとの間隙に
接着剤が注入され、次いで、通常紫外線が照射されるこ
とにより、接着剤が硬化し、光ファイバーアレイ30が
完成する。
【0009】 ところで、上記したように、被覆収納溝
34内、特にV溝段差部37から被覆光ファイバーの被
覆除去端部までの間の被覆無し光ファイバー部分は接着
剤量が多く、そのために、接着剤が硬化収縮するときの
応力(歪み)の残留が大きい。そこで、本発明の光ファ
イバーアレイ30においては、図1に示すように、被覆
ファイバー収納基板33を、V溝段差部37から、被覆
光ファイバーの被覆除去端部38までの間の被覆無し光
ファイバー部分において、その上面部に開放部40を形
成した。
【0010】 このように、被覆無し光ファイバー部分
の上面部を開放したので、この部分において、接着剤が
硬化収縮しても、接着剤樹脂自体が変形し、応力の発生
はほとんどないため、光ファイバーアレイに残留する応
力が極力抑えられ、その結果、特に被覆ファイバー収納
基板への応力やファイバーへの応力による損失の発生な
どがなく、長期信頼性に優れたものを得ることができ
る。
【0011】 図2は、本発明における、被覆ファイバ
ーを2段重ねしたハーフピッチの光ファイバーアレイの
一例を示す斜視図である。図2において、光ファイバー
アレイ50は、表面にV溝が形成された下基板51と、
該下基板51のV溝の上方に位置し、V溝上の被覆無し
(裸)の光ファイバーを押さえるファイバー押さえ基板
52を備えるとともに、被覆光ファイバーを押さえるた
めの被覆ファイバー収納基板53を備えている。また、
下基板51は、光ファイバーを整列配置するためのV溝
を有するV溝部55と、自由緩衝部である1段目段差部
56と、被覆光ファイバーを支持するための被覆光ファ
イバー支持部57と、V溝部55と1段目段差部56と
の間にあるV溝段差部58を備えている。
【0012】 そして、被覆ファイバー収納基板53に
形成された被覆収納溝54から被覆光ファイバーが挿入
され、先端部の被覆無し光ファイバーがV溝部55のV
溝に整列される。このように、V溝上に光ファイバーが
挿入、配置された後、上基板たるファイバー押さえ基板
52及び被覆ファイバー収納基板53と、下基板51、
及び被覆無し光ファイバー、被覆光ファイバーとの間隙
に接着剤が注入され、次いで、紫外線が照射されること
により、接着剤が硬化し、光ファイバーアレイ50が完
成する。
【0013】 なお、本実施例では、下基板51は、自
由緩衝部たる1段目段差部56と被覆光ファイバー支持
部57とが、段差をもって連続しており、この1段目段
差部56はV溝が存在せず、光ファイバーを整列配置す
るように位置規制することがないため、被覆光ファイバ
ー(テープファイバー)のピッチ誤差が存在してもテー
パを確保でき、光ファイバーの断線などの問題を回避す
ることができる。具体的にいうと、1段目段差部56を
5mm以上の長さとすると、厚み0.3mmの被覆光フ
ァイバーを2段に重ねることで発生するファイバーの曲
げ半径が20mm以上となり、損失の発生を抑え、しか
も信頼性が高いという点から好ましい。図2の実施例に
おいては、1段目段差部56の長さを6mmとした。1
段目段差部56の幅は心数等に依存するが、24心ハー
フピッチファイバアレイを作製し、このときの幅を7m
mとした。
【0014】 そして、本実施例の光ファイバーアレイ
50においても、図2に示すように、被覆ファイバー収
納基板53を、V溝段差部58から、被覆光ファイバー
の被覆除去端部59までの間の被覆無し光ファイバー部
分において、その上面部に開放部60を形成した。この
ように、被覆無し光ファイバー部分の上面部を開放した
ので、接着剤が硬化収縮しても、この開放部60から応
力が逃げて、残留する応力が極力抑えられるため、損失
の発生などがなく、長期信頼性に優れた光ファイバーア
レイを得ることができる。なお、本実施例ではV溝基板
に2段の段差(V溝部55と1段目段差部56と被覆光
ファイバー支持部57の3表面にて形成される)を設け
ている。V溝部55と被覆光ファイバー支持部57の2
面のみの場合(1段段差)、自由緩衝部たる部位を被覆
光ファイバー支持部57に設けることになる。言い換え
ると、被覆光ファイバー支持部57の後部のみに被覆光
ファイバーを搭載し、被覆光ファイバー支持部57の前
部は被覆無し(裸)ファイバーが浮いた状態となる。こ
の場合、浮いた部分、つまり被覆光ファイバー支持部5
7表面と裸ファイバーの最下部までの空間に接着剤が充
填されるため、この接着剤の硬化収縮・熱変動応力がフ
ァイバーに加わり、損失増加等の悪影響が懸念される。
また、被覆光ファイバーを長手方向に正確に位置決めし
難く、自由緩衝部長にばらつきが生じ、正確にファイバ
ー曲げ半径を管理できないという懸念も発生する。これ
らの問題を回避するため、本実施例ではV溝基板を2段
の段差にし1段目段差部56を自由緩衝部とすること
で、裸ファイバーの最下部とその直下の被覆光ファイバ
ー支持部57の表面までの距離を短くすることにより接
着剤充填量を低減し、また1段目段差部56と被覆光フ
ァイバー支持部57で形成される段差部を被覆光ファイ
バーの位置決め面として活用することで被覆光ファイバ
ーを長手方向に正確に位置決めし、ファイバー曲げ半径
を正確に管理できるようにした。
【0015】 図3は、本発明における、被覆ファイバ
ーを2段重ねしたハーフピッチの光ファイバーアレイの
他の例を示す斜視図である。図3に示す光ファイバーア
レイの場合も、図2と同様に、光ファイバーアレイ70
は、表面にV溝が形成された下基板71と、該下基板7
1のV溝の上方に位置し、V溝上の被覆無し(裸)の光
ファイバーを押さえるファイバー押さえ基板72を備え
るとともに、被覆光ファイバーを押さえるための被覆フ
ァイバー収納基板73を備えている。また、下基板71
は、光ファイバーを整列配置するためのV溝を有するV
溝部75と、自由緩衝部である1段目段差部76と、被
覆光ファイバーを支持するための被覆光ファイバー支持
部77と、V溝部75と1段目段差部76との間にある
V溝段差部78を備えている。
【0016】 そして、被覆ファイバー収納基板73に
形成された被覆収納溝74から被覆光ファイバーが挿入
され、先端部の被覆無し光ファイバーがV溝部75のV
溝に整列された後、ファイバー押さえ基板72及び被覆
ファイバー収納基板73と、下基板71、及び被覆無し
光ファイバー、被覆光ファイバーとの間隙に接着剤が注
入され、紫外線が照射されることにより、接着剤を硬化
させ、光ファイバーアレイ70を製造する。上記した図
2の実施例では、上基板たるファイバー押さえ基板52
の側端部がV溝段差部58に接しているため、ファイバ
ー押さえ基板52を組み立てるときの位置合わせになる
利点を有する一方、上基板が多少複雑な形状になり、加
工コストが高くなるのみでなく、加工品質を一定以上に
保たないと、特にガラス製の場合、加工欠陥による品質
の劣化を招く恐れがある。また、被覆ファイバー収納基
板53と2段目段差部57の隙間に存在する接着剤によ
る応力が被覆ファイバー収納基板53に掛かり、長期的
な信頼性や−40℃等の過酷な環境下における信頼性に
問題が生じることを防ぐため、この部分の接着剤には低
ヤング率の接着剤を使用する等の工夫が必要である。
【0017】 そこで、本実施例の光ファイバーアレイ
70においては、図3に示すように、ファイバー押さえ
基板72を、下基板71のV溝部75の全体でなく、V
溝部75の一部の被覆無し(裸)光ファイバーを押さえ
るように構成し、かつ、被覆ファイバー収納基板73
を、下基板71のうち、被覆光ファイバーを支持するた
めの被覆光ファイバー支持部77の上部のみを覆うよう
に構成した。従って、V溝部75の一部から、被覆光フ
ァイバーの被覆除去端部79までの間の被覆無し光ファ
イバー部分の上面部及び側面部は開放されている。この
部分が、被覆光ファイバーを2段に重ねることで発生す
るファイバーの曲げ緩和部であり、この長さを図3の実
施例では6mmとした。また、本実施例の1段目段差部
76は、2段に重ねた被覆光ファイバーのうちの下のフ
ァイバーがV溝に搭載されるまでのテーパ緩和部にな
る。この場合のテーパは、被覆光ファイバーの整列誤差
による曲がりであり、標準的な被覆光ファイバー(リボ
ンファイバー)で0.1mm程度ずれている(8心リボ
ンの1−8心間で1.75mmの設計に対し、1.85
mm程度になっている。)。これをファイバー曲げ半径
20mm以上の信頼性の高い状態にしようとすると、2
mm以上は必要となる。そこで、本実施例では、3mm
とした。このように、V溝部75の一部の上方部、及び
1段目段差部76の上方部を開放したので、この間に存
在する被覆無し光ファイバー部分の上面部と側面部が開
放され、上記と同様に、接着剤が硬化収縮しても、この
開放部分から応力が逃げることにより、残留する応力が
極力抑えられる。
【0018】 また、図3に示す光ファイバーアレイ7
0では、図2の構造に比べて被覆ファイバー収納基板の
構造が単純化されたので、加工し易く工業的実施に有効
である。しかも、図2に示す実施形態とは異なり、被覆
ファイバー収納基板73と2段目段差部(被覆光ファイ
バー支持部)77の間には実質的に隙間がないため、被
覆ファイバー収納基板73に接着剤による応力がほとん
ど掛からない。さらに、被覆ファイバー収納基板を有さ
ない完全開放の構造の光ファイバーアレイが従来公知で
あるが、この場合には、被覆光ファイバーに曲げ(特
に、厚み方向の曲げ)応力を加えると、接着部で光ファ
イバーが剥離し、その結果、裸ファイバーのファイバー
押さえ基板72で押さえている部分に曲げ応力が集中
し、時として断線という致命欠陥に至るというおそれが
ある。又、接着剤が完全に外部に剥き出しになっている
ため、外部環境(特に、湿気、温度)に対し劣化が生じ
る可能性が高い。これに対して、図3の光ファイバーア
レイでは、被覆ファイバー収納基板73により被覆光フ
ァイバーを保持できるため、曲げ応力で剥離が生じると
いう事態を防止でき、長期信頼性に優れるものである。
本実施例においても、図2の実施例と同様の目的でV溝
基板を2段の段差とした。
【0019】 図3に示す実施形態では、図2の実施形
態のようにファイバー押さえ基板の組立時のガイド機能
がないが、図5に示すように、ファイバー押さえ基板7
2を幅方向にも小さく形成することで組立易くなり、よ
り好ましい。すなわち、多少左右のずれや回転のずれが
生じても、下基板71からはみ出ないようにすることが
容易にできる。また、図5の状態であれば、図6のよう
に、ファイバー押さえ基板72と下基板71の幅がほぼ
同じである場合の接着剤80の状態に比べて、接着剤8
0のメニスカス形状が理想形状に近づき、接着強度が向
上し信頼性が高くなる。
【0020】 さらに、使用形態によっては、このはみ
出した接着剤がじゃまをする場合があり、この場合には
はみ出した接着剤を除去することとなる。この場合、除
去作業が加わるのみでなく、除去作業により欠陥等を発
生させ、品質の低下を招く恐れもあるが、ファイバー押
さえ基板72の幅を小さくしておくことで、接着剤80
の形状は図5のようになり、はみ出すことを未然に防ぐ
ことが可能である。ファイバー押さえ基板72の幅は下
基板71より左右それぞれ0.1mm程度小さくしてお
けばよい。図5の実施例では、下基板71の幅を7mm
とし、ファイバー押さえ基板72の左右をそれぞれ0.
2mmづつ小さくし、6.6mmとした。なお、被覆フ
ァイバー収納基板も幅を小さくすることで、左右の合わ
せ込みが楽になり、かつ接着強度も大きくなる。
【0021】 また、従来の光ファイバーアレイでは、
特開平6−109952号公報に記載のように、樹脂穴
を設けることも提案されているが、この樹脂穴も、ガラ
ス製の場合、加工によって欠陥が発生し品質の劣化の懸
念があった。これに対して、本発明の場合には、自由緩
衝部の上が開放されており、樹脂穴を設けることなく、
すなわち、加工により品質を落とすことなく、従来の樹
脂穴と同じ効果を発揮することができるというメリット
もある。
【0022】 本発明は、図2,3のようなハーフピッ
チファイバーアレイのみでなく、図1のような標準的な
250μmピッチのファイバーアレイ(リビンファイバ
ー1段)にも適用することができる。この場合、自由緩
衝部の長さは2mm以上であることが好ましい。
【0023】 なお、本発明に係る光ファイバーアレイ
を形成する上基板及び下基板は、光を透過する材料で構
成されており、例えば、ガラス材料やプラスチック材料
を用いることができる。
【0024】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、接着剤の硬化に際して、光ファイバーアレイに残留
する応力を極力抑え、損失の発生などがなく、長期信頼
性に優れた光ファイバーアレイを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における、被覆ファイバーが一段の標
準型光ファイバーアレイの一例を示す斜視図である。
【図2】 本発明における、被覆ファイバーを2段重ね
したハーフピッチの光ファイバーアレイの一例を示す斜
視図である。
【図3】 本発明における、被覆ファイバーを2段重ね
したハーフピッチの光ファイバーアレイの他の例を示す
斜視図である。
【図4】 従来のハーフピッチファイバーアレイの一例
を示す正面図である。
【図5】 ファイバー押さえ基板の幅を小さくした実施
例を示す説明図である。
【図6】 ファイバー押さえ基板と下基板の幅が同じ場
合の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
30…光ファイバーアレイ、31…下基板、32…ファ
イバー押さえ基板、33…被覆ファイバー収納基板、3
4…被覆収納溝、35…V溝部、36…被覆光ファイバ
ー支持部、37…V溝段差部、38…被覆除去端部、4
0…開放部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上基板と、V溝が形成された下基板とを
    備え、該V溝上に光ファイバーが挿入、配置され、接着
    剤で固化して形成されてなる光ファイバーアレイであっ
    て、 該上基板は、V溝上の光ファイバーを押さえるためのフ
    ァイバー押さえ基板と、被覆光ファイバーを収納するた
    めの被覆ファイバー収納基板とから構成されるととも
    に、該下基板は、光ファイバーを整列配置するためのV
    溝を有するV溝部と、被覆光ファイバーを支持するため
    の被覆光ファイバー支持部と、該V溝部と該被覆光ファ
    イバー支持部との間のV溝段差部を備え、 該V溝部又はV溝段差部から、被覆光ファイバーの被覆
    除去端部までの間の被覆無し光ファイバー部分の上面部
    及び/又は側面部が開放されていることを特徴とする光
    ファイバーアレイ。
  2. 【請求項2】 下基板が、2段の段差部を有している請
    求項1記載の光ファイバーアレイ。
  3. 【請求項3】 下基板の2段目段差部に、被覆ファイバ
    ー収納基板が搭載されている請求項2記載の光ファイバ
    ーアレイ。
  4. 【請求項4】 ファイバー押さえ基板の長さ及び幅が、
    下基板のV溝部の長さ及び幅に比して小さい請求項1記
    載の光ファイバーアレイ。
  5. 【請求項5】 被覆ファイバー収納基板の幅が、下基板
    のV溝部の幅に比して小さい請求項1記載の光ファイバ
    ーアレイ。
  6. 【請求項6】 被覆無し光ファイバー部分の上面部及び
    /又は側面部における開放部が、ファイバーの曲げ半径
    が20mm以上となるような長さを有する請求項1記載
    の光ファイバーアレイ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003140001A (ja) * 2001-11-02 2003-05-14 Ibiden Co Ltd 光ファイバアレイ
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