JP2005024782A - 光導波路パッケージ - Google Patents

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Kenji Murakami
謙二 村上
Koichi Kusakawa
公一 草川
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Abstract

【課題】光特性と機械的強度を両立できる光導波路パッケージを提供する。
【解決手段】ハウジング11の内部に光導波路結合体12が収容されている。光導波路結合体12は、導波路デバイス20と、導波路デバイス20の両端面に接合されたファイバアレイ21,22とを備えている。ハウジング11の内部にシリコーン等のゴム弾性を有する材料からなる封止材が充填されている。一方の光ファイバ部材40の被覆部40aが接着剤43によってファイバアレイ21に固定されている。他方の光ファイバ部材60の被覆部60aが接着剤63によってファイバアレイ22に固定されている。光ファイバ部材40,60の端部の非被覆部(光ファイバ41,61がむき出しになっている部位)40b,60bが前記封止材によって覆われている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信用の光分岐器等に適用される光導波路パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
導波路デバイスとファイバアレイとを接合してなる光導波路結合体において、温度サイクル試験などの環境試験を行なったときに、ファイバアレイと光ファイバ部材との固定部が破損して光特性が悪化することがある。このような不具合を防ぐために、光ファイバ部材を弾性率の小さい(柔らかい)接着剤によってファイバアレイの基板に固定することが提案されている。(例えば下記特許文献1参照)
特許文献1に記載されているファイバアレイでは、光ファイバ部材の接着部分の強度が低下することを防ぐために、該接着部分の強度を、温度サイクル試験において光ファイバを引張った際に光ファイバの被覆部が断裂する強度と同等もしくはそれ以上としている。このため比較的弾性率の小さい接着剤が使用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−42159号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバ部材を柔らかい接着剤によってファイバアレイに固定した場合、温度変化時の応力の影響が小さくなるため、光パワーの変動が小さくなり光特性が向上する。しかし柔らかい接着剤を用いると接着部分の機械的強度が小さくなるため、引張りなどに対して弱くなってしまう。機械的強度を大きくするために接着剤の弾性率を大きくすると、光特性が悪化してしまう。
【0005】
従ってこの発明の目的は、光特性と機械的強度の両方を向上させることのできる光導波路パッケージを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の光導波路パッケージは、光導波路が形成された導波路デバイスの端面にファイバアレイを接合してなる光導波路結合体と、前記光導波路結合体を収容するハウジングと、前記光導波路に光学的に接続される光ファイバ部材を前記ファイバアレイに固定する接着剤であって、該光ファイバ部材の被覆部(被覆材で覆われている部位)を該ファイバアレイの基板に固定する接着剤と、前記ハウジングの内部に充填される封止材であって前記接着剤よりも弾性率が小さい材料からなり、前記光導波路結合体を覆いかつ前記光ファイバ部材の非被覆部(被覆材が除去されて光ファイバがむき出しになっている部位)を覆う封止材と、を具備している。
【0007】
前記接着剤は、温度変化を受けたときに膨張あるいは収縮するが、温度変化による応力をなるべく光ファイバに与えないことが必要である。なぜなら光ファイバに応力が負荷されると、光ファイバが変形し、光パワーが変動してしまうからである。この接着剤が硬いと、特に低温において弾性率が高くなり、収縮したときに大きな応力を光ファイバに与えてしまう。従ってこの発明の好ましい形態では、前記接着剤の硬化後の弾性率を9.8×10Pa(1kgf/mm)以上、9.8×10Pa(10kgf/mm)以下とする。
【0008】
前記封止材は、例えば硬さがデュロメータ50°以下で、−40℃〜+85℃の温度範囲での弾性率変化が30%以下の材料からなる。この封止材の硬化前の粘度は、好ましくは1Pa・s以下である。この封止材は例えばシリコーン等のゴム弾性を有する部材からなる。
【0009】
例えば狭ピッチファイバアレイのように、ファイバアレイに接続されるテープ状の光ファイバ部材を2枚重ねて用いる場合には、光ファイバ部材の前記非被覆部の長さを3mm以上にするとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1に示す光導波路パッケージ10は、ハウジング11と、ハウジング11の内部に収容される光導波路結合体12とを備えている。
【0011】
ハウジング11は、ハウジング本体11aと蓋11bとを含んでいる。ハウジング本体11aと蓋11bは、いずれも合成樹脂の一体成形品であるが、金属を機械加工することによって形成したものであってもよい。
【0012】
ハウジング本体11aに、光導波路結合体12を収容することのできる大きさの凹部からなる結合体収容部15が形成されている。蓋11bは結合体収容部15を覆うようにしてハウジング本体11aに重ね合わされ、接着剤等によってハウジング本体11aに固定される。
【0013】
図2に示されるように光導波路結合体12は、光導波路19が形成された導波路デバイス20と、導波路デバイス20の一端に接合された第1のファイバアレイ21と、導波路デバイス20の他端に接合された第2のファイバアレイ22とを含んでいる。
【0014】
光導波路19は、単芯の導波路コア19aから多芯の導波路コア19bが分岐するように形成され、単芯の導波路コア19aから入射した光を、多芯の導波路コア19bに均等に分配させることができるようになっている。
【0015】
図6に導波路デバイス20の一部が示されている。導波路デバイス20は、石英ガラスウェハなどからなる基板30に、CVD等の成膜方法によって前記光導波路19のコア19a,19bが形成され、さらにクラッド層31が形成されている。クラッド層31を覆うように、接着剤層32を介してカバーガラス33が固定されている。
【0016】
光導波路19の屈折率は、基板30とクラッド層31のそれぞれの屈折率よりも0.1〜数%高い。基板30にシリコンウェハを用いる場合には、光導波路19を形成する前に、光導波路19よりも屈折率の低い層を基板30に形成しておく。
【0017】
第1のファイバアレイ21に単芯の光ファイバ部材40が取付けられている。この光ファイバ部材40は、1本の光ファイバ41と、光ファイバ41を覆う被覆材42などによって構成されている。光ファイバ部材40の被覆部40a(被覆材42で覆われている部位)が、接着剤43によってファイバアレイ21の基板51に固定される。
【0018】
図6に示すように、第1のファイバアレイ21は、V溝50が形成された基板51と、カバーガラス52と、基板51とカバーガラス52を互いに固定する接着剤層53とを有している。V溝50によって光ファイバ41の位置決めがなされ、接着剤層53によって固定されている。
【0019】
光ファイバ部材40の被覆部40aが接着剤43によって基板51に固定されている。光ファイバ部材40の非被覆部40b(被覆材42が除去されて光ファイバ41がむき出しになっている部位)には、接着剤43が付着しないようにしている。
【0020】
接着剤43の硬化後の弾性率は、前記接着剤層53よりも小さいが、後述する封止材100よりも大きく、例えば、9.8×10Pa以上、9.8×10Pa以下である。
【0021】
このように構成された第1のファイバアレイ21が、透光性を有する光硬化形接着剤によって、導波路デバイス20の一方の端面に接合されている。図1,2中の符号L1はその接合部を示している。光ファイバ41の先端面は、導波路デバイス20の前記導波路コア19aに光学的に接続されている。
【0022】
第2のファイバアレイ22は、第1のファイバアレイ21と同様に、基板55とカバーガラス56とを接着剤層を介して互いに接合している。基板55には8つのV溝が互いに平行に形成されている。
【0023】
第2のファイバアレイ22にテープ状の多芯の光ファイバ部材60が取付けられている。この光ファイバ部材60は、互いに平行に配置された複数(例えば8本)の光ファイバ61と、これら光ファイバ61を覆う被覆材62とによって構成されている。基板55に形成された前記V溝に光ファイバ61の先端部を収容することにより、光ファイバ61の位置決めがなされる。
【0024】
この光ファイバ部材60は、被覆部60a(被覆材62で覆われている部位)が接着剤63によってファイバアレイ22の基板55に固定される。光ファイバ部材60の非被覆部60b(被覆材62が除去されて光ファイバ61がむき出しになっている部位)には、接着剤63が付着しないようにしている。接着剤63の硬化後の弾性率は、後述する封止材100よりも大きく、9.8×10Pa以上、9.8×10Pa以下である。
【0025】
このように構成された第2のファイバアレイ22は、導波路デバイス20の他方の端面に、透光性を有する光硬化形の接着剤によって接合されている。図1,2中の符号L2はその接合部を示している。各光ファイバ61の端面は、それぞれ導波路デバイス20の各導波路コア19bに光学的に接続されている。
【0026】
上記光導波路結合体12は、図3に示すようにハウジング本体11aに形成された結合体収容部15に収容される。ハウジング本体11aの両端部、すなわち結合体収容部15の一端側と他端側に、それぞれガイド部材収容部70,71が形成されている。
【0027】
ハウジング本体11aと光導波路結合体12との間に、光導波路結合体12の厚さ方向の位置決めをなすためのスペーサ72(図1に示す)を設けてもよい。このスペーサ72は、後述する封止材100と同等の機械的性質を有するものが望ましい。
【0028】
一方のガイド部材収容部70と結合体収容部15との間に、第1の堰73が形成されている。第1の堰73には、単芯の光ファイバ部材40を図1中の上方から挿入することのできるスリット74が形成されている。他方のガイド部材収容部71と結合体収容部15との間に、第2の堰75が形成されている。第2の堰75には、多芯の光ファイバ部材60を図1中の上方から挿入することのできる凹部76が形成されている。
【0029】
一方のガイド部材収容部70に第1の弾性ガイド部材81が収容されている。この弾性ガイド部材81は、例えばシリコーン等のゴム弾性を有する材料からなる。この弾性ガイド部材81は、第1の堰73とハウジング本体11aの端壁82との間に挿入されることによって、接着剤を用いることなく所定位置に保持されるとともに、前記スリット74をガイド部材収容部70側から塞ぐようになっている。
【0030】
第1の弾性ガイド部材81には、単芯の光ファイバ部材40を通すことのできるファイバ挿通孔85と、光ファイバ部材40を周面側からファイバ挿通孔85に挿入することの可能な切込み86が形成されている。
【0031】
光ファイバ部材40を切込み86からファイバ挿通孔85に挿入したのち、切込み86が広がらないように切込み86の内面が接着剤によって固定される。また、光ファイバ部材40の外周面とファイバ挿通孔85の内周面が互いに接着剤によって固定される。ここで使用する接着剤は、弾性ガイド部材81と同等の弾性率(硬さ)が望ましい。
【0032】
第1の弾性ガイド部材81の端部87は、ハウジング11の一端側の開口88から外側に突出するようになっている。この端部87は、先端に向かって細くなるテーパ形状(例えば円錐台形状)をなしている。
【0033】
他方のガイド部材収容部71に第2の弾性ガイド部材92が収容されている。この弾性ガイド部材92は、第1の弾性ガイド部材81と同様の材料からなる。この弾性ガイド部材92は、第2の堰75とハウジング本体11aの端壁93との間に挿入されることによって、接着剤を用いることなく所定位置に保持されるとともに、前記凹部76をガイド部材収容部71側から塞ぐようになっている。
【0034】
第2の弾性ガイド部材92には、テープ状の光ファイバ部材60を挿通することができるファイバ挿通孔95と、光ファイバ部材60を弾性ガイド部材92の周面側からファイバ挿通孔95に挿入することの可能な切込み96が形成されている。
【0035】
光ファイバ部材60を切込み96からファイバ挿通孔95に挿入したのち、切込み96が広がらないように、切込み96の内面が接着剤によって固定される。また、光ファイバ部材60の外周面とファイバ挿通孔95の内周面が互いに接着剤によって固定される。ここで使用する接着剤は、弾性ガイド部材92と同等の弾性率(硬さ)が望ましい。
【0036】
第2の弾性ガイド部材92の端部97は、ハウジング11の他端側の開口98から外側に突出するようになっている。この端部97は、先端に向かって細くなるテーパ形状をなしている。
【0037】
これら弾性ガイド部材81,92は、温度変化を受けたときに膨張あるいは収縮するが、温度変化による応力をなるべく光ファイバ41,61に与えないことが必要である。このため弾性ガイド部材81,92は、シリコーンのように硬さがデュロメータ50°以下で、[−40℃〜+85℃]の温度サイクルでの弾性率変化が30%以下の材料が適している。
【0038】
第1の弾性ガイド部材81と光ファイバ部材40とを固定する接着剤と、第2の弾性ガイド部材92と光ファイバ部材60とを固定する接着剤についても、温度変化による光ファイバ41,61の応力を減らすために、例えばシリコーンのように硬さがデュロメータ50°以下で[−40℃〜+85℃]の温度範囲での弾性率変化が30%以下の材料が使用される。
【0039】
図4に示されるように、ハウジング本体11aの内部に、封止材100がほぼ隙間無く充填される。この封止材100がハウジング11の内部で硬化することによって、光導波路結合体12がハウジング本体11a内の所定位置に封止される。この封止材100によって、ハウジング11の外部の温度変化や振動の影響等が光導波路結合体12に及ぶことが緩和される。
【0040】
封止材100は、温度変化時に光導波路結合体12や光ファイバ41,61に生じる応力を小さくするために、弾性ガイド部材81,92と同様の硬さのゴム弾性を有する材料が使用される。例えばシリコーン(シリコンゴム)のように、硬さがデュロメータ50°以下で、かつ[−40℃〜+85℃]の温度サイクルでの弾性率変化が30%以下の材料が適している。
【0041】
封止材100が硬化する前の粘度は、封止材100がハウジング11の内部に十分にゆきわたるよう、低粘度(1Pa・s以下)が適している。低粘度の封止材100であれば、ハウジング本体11aに注入する際に気泡が混じることがなく、ハウジング本体11aの内部に均等に充填させることができる。
【0042】
次に、上記光導波路パッケージ10の製造工程について説明する。
調芯機を用いて、導波路デバイス20の導波路コア19a,19bとファイバアレイ21,22との位置決めを行ったのち、導波路デバイス20の端面にファイバアレイ21,22を接着剤によって接合する。
【0043】
第1の弾性ガイド部材81の切込み86から光ファイバ部材40をファイバ挿通孔85に挿入する。第2の弾性ガイド部材92の切込み86から光ファイバ部材60をファイバ挿通孔95に挿入する。
【0044】
切込み86,96とファイバ挿通孔85,95の内側に予め接着剤を供給しておく。この接着剤によって、光ファイバ部材40,60と弾性ガイド部材81,92とが互いに固定されるとともに、切込み86,96が広がらないように固定される。この接着剤は例えばシリコーン系の接着剤であり、硬化後の弾性率(硬さ)は弾性ガイド部材81,92と同等である。
【0045】
弾性ガイド部材81,92がハウジング本体11aのガイド部材収容部70,71に収容されることにより、光ファイバ部材40,60と光導波路結合体12がハウジング11内の所定位置に仮に保持される。
【0046】
ハウジング本体11aの内部に硬化前の液状の封止材100(図4に示す)を充填する。弾性ガイド部材81,92は、硬化前の封止材100が結合体収容部15から漏れることを阻止すべく、ハウジング11の端部のガイド部材収容部70,71に収容されている。このため、粘度の低い液状の封止材100でも、漏れることがなく、ハウジング11の内部に均一に充填することができる。
【0047】
ハウジング11の内部に封止材100を充填したのち、図5に示すようにハウジング本体11aに蓋11bを被せ、接着剤等によってハウジング本体11aに蓋11bを固定する。封止材100が熱硬化タイプの場合には、オーブンによって硬化処理が行なわれる。
【0048】
ハウジング11の内部において、光導波路結合体12が封止材100によって覆われるとともに、光ファイバ部材40,60の端部の非被覆部40b,60b(光ファイバ41,61がむき出しになっている部位)が封止材100によって覆われる。
【0049】
光ファイバ部材40,60の被覆部40a,60aは、接着剤43,63によってファイバアレイ21,22の基板51,55に固定されている。光ファイバ部材40,60の非被覆部40b,60bは、硬化した封止材100を介してハウジング11に支持される。このため光ファイバ部材40,60に引張り力が加わったときに、光ファイバ部材40,60と基板51,55との固定部が大きな機械的強度を発揮することができる。
【0050】
図7は、本発明の実施例である8芯ファイバアレイの光特性と、従来の8芯ファイバアレイの光特性を、通信用の光源波長1310nmの場合と1550nmの場合とで比較したものである。
【0051】
図7中の実施例は、図2に示す8芯ファイバアレイ22と同様に被覆部60aを接着剤63によって基板55に固定し、非被覆部60bに接着剤63が付着しないようにしたものである。図7中の従来例は、被覆部60aと非被覆部60bをそれぞれ同一の接着剤63によって基板55に固定したものである。いずれの場合も4箇所のポート(No.1,4,5,8)の損失変動幅を示している。
【0052】
図7に示すように、従来例の場合は、温度変化に伴なう変形応力によって光パワーが大きく変化している。これに対し実施例は光パワーの変化が抑制され、従来例と比較して光特性が良好である。
【0053】
なお、16芯の狭ピッチファイバアレイを製作する場合、8芯のテープ状光ファイバ部材60を2枚重ね、各ファイバ部材60の光ファイバをそれぞれファイバアレイ22のV溝に入れることになる。この場合、光ファイバの曲げ半径を確保するために、非被覆部60bはある程度の長さが必要となる。
【0054】
非被覆部60bの長さが1mm、2mm、3mm、4mmの4種類の場合について、光パワーの損失変動量を調べたところ、それぞれ0.65dB、0.42dB、0.26dB、0.25dBであった。損失変動量の許容値(0.4dB以下)を満足するには、非被覆部60bの長さを3mm以上にすることが望まれる。
【0055】
なお、この発明を実施するに当たり、光導波路結合体を構成する導波路デバイスやファイバアレイをはじめとして、光ファイバ部材、接着剤、封止材、ハウジングなど、この発明の構成要素をこの発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、温度変化によって光ファイバに生じる応力を低減できるため光特性が良好となり、しかも光ファイバ部材の固定部が引張りなどに対して大きな機械的強度を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す光導波路パッケージの分解斜視図。
【図2】図1に示された光導波路パッケージの光導波路結合体の平面図。
【図3】図1に示された光導波路パッケージのケーシング本体に光導波路結合体を収容した状態の斜視図。
【図4】図1に示された光導波路パッケージのケーシング本体に封止材を充填した状態の斜視図。
【図5】図1に示された光導波路パッケージのケーシング本体に蓋を被せた状態の斜視図。
【図6】図1に示された光導波路パッケージの導波路デバイスの一部とファイバアレイを示す斜視図。
【図7】従来のファイバアレイと本発明のファイバアレイのそれぞれの光パワーの損失変動幅を示す図。
【符号の説明】
10…光導波路パッケージ
11…ハウジング
12…光導波路結合体
19…光導波路
20…導波路デバイス
21,22…ファイバアレイ
40…光ファイバ部材
40a…被覆部
40b…非被覆部
41…光ファイバ
42…被覆材
43…接着剤
60…光ファイバ部材
60a…被覆部
60b…非被覆部
61…光ファイバ
62…被覆材
63…接着剤
100…封止材

Claims (6)

  1. 光導波路が形成された導波路デバイスの端面にファイバアレイを接合してなる光導波路結合体と、
    前記光導波路結合体を収容するハウジングと、
    前記光導波路に光学的に接続される光ファイバ部材を前記ファイバアレイに固定する接着剤であって、該光ファイバ部材の被覆部を該ファイバアレイの基板に固定する接着剤と、
    前記ハウジングの内部に充填される封止材であって、前記接着剤よりも弾性率が小さい材料からなり、前記光導波路結合体を覆いかつ前記光ファイバ部材の非被覆部を覆う封止材と、
    を具備したことを特徴とする光導波路パッケージ。
  2. 前記接着剤の硬化後の弾性率が9.8×10Pa以上、9.8×10Pa以下であることを特徴とする請求項1に記載の光導波路パッケージ。
  3. 前記封止材の硬さがデュロメータ50°以下で、−40℃〜+85℃の温度範囲での弾性率変化が30%以下の材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の光導波路パッケージ。
  4. 前記封止材の硬化前の粘度が1Pa・s以下であることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の光導波路パッケージ。
  5. 前記封止材がシリコーンからなることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の光導波路パッケージ。
  6. 前記光ファイバ部材の前記非被覆部の長さが3mm以上であることを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の光導波路パッケージ。
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