JP3316260B2 - 消失模型鋳造方法 - Google Patents

消失模型鋳造方法

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豊 窪田
浩 長谷川
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旭テック株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消失模型鋳造方法に係
り、特に、複数の管路を集合した中空部を有する製品を
正確な形状に製造できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の管路を集合した中空部を有する製
品としては、例えば、図7に示すような自動車用のイン
テークマニホールドがある。このものは、サージタンク
部101から複数の分岐管(管路)103が長く延長形
成されたものである。このものを製造する方法として消
失模型鋳造方法があり、図8に示すように中空部の所定
形状をなす膜状成形体105をブロー成形等により一体
成形し、この膜状成形体105の周囲に製品の外部形状
をなす発泡成形体107を接着等により一体化して、消
失模型109を形成する。そして、この消失模型109
を鋳枠内に配置して周囲に砂を充填し、消失模型109
に溶湯を注湯することによりインテークマニホールドを
製造するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。インテークマニホールドの
ような複数の管路を集合した製品においては、消失模型
109の製造時や塗型時に消失模型109が変形し形状
が狂い易いという問題がある。すなわち、製造時には、
膜状成形体105の周囲に発泡成形体107を接着等に
より一体化する工程があり、このとき、分岐管103の
部分に圧力がかかり変形を生じるものである。又、塗型
時にも、塗型剤を塗布することによって消失模型の重量
が重くなり荷重により変形を生じるものであり、変形し
たままで乾燥・固化してしまうため、各分岐管103の
ピッチが狂う等の欠陥が生じるものであった。
【0004】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、複数の分岐管を集合し
た中空部を有する製品を正確な形状に製造できるように
した消失模型鋳造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による消失模型鋳造方法は、複数の分岐管を集
合した中空部を有する製品の消失模型を製造するにあた
り、中空部の所定形状をなす膜状成形体の各分岐管の先
端部を連結部で接続した膜状成形体をブロー成形等によ
り一体成形し、上記膜状成形体の周囲に発泡成形体を一
体化させて消失模型を形成し、これを砂中に配置して溶
湯を注湯するものである。
【0006】
【作用】まず、中空部の所定形状をなす膜状成形体の各
分岐管の先端部を連結部で接続した状態の膜状成形体を
ブロー成形等により一体成形する。次に、この膜状成形
体の周囲に発泡成形体を一体化させて消失模型を形成す
る。次に、この消失模型を鋳枠中に配置して周囲に砂を
充填し、消失模型に溶湯を注湯する。上記膜状成形体は
各分岐管の先端部を連結部で接続しているので、発泡成
形体を一体化して消失模型を製造する時や塗型時に、消
失模型に変形を生じることがなく、よって、正確な形状
の製品を確実に製造することができる。
【0007】
【実施例】以下、図1乃至図5を参照して本発明の一実
施例を説明する。まず、図1に示すようにインテークマ
ニホールド中空部の所定形状をなす膜状成形体1を成形
する。膜状成形体1はサージタンク部3と管路としての
複数の分岐管5の各部分よりなり、ポリプロピレン,ポ
リエチレン等の合成樹脂材料を使用して、ブロー成形に
より一体成形されるものである。すなわち、上型と下型
の間にインテークマニホールド中空部の内面形状をなす
空間部を形成し、パリソンを上記上型と下型との間には
さみこんで空気等を注入する。これにより、パリソンを
空間部の形状に沿って薄膜状に成形するものである。
【0008】そして、上記膜状成形体1の成形におい
て、インテークマニホールドの各分岐管5の先端部分は
連結部7により接続されている。この連結部7は中空状
をなすものであり、ブロー成形において各分岐管5に形
成されるブロー通路として分岐管5と連通しており、成
形も膜状成形体用の空間部を延長して形成され、膜状成
形体1と同時に成形される。
【0009】次に、図2に示すようにインテークマニホ
ールドの外部の所定形状をなし複数に分割された発泡成
形体要素9、11が成形される。このものは発泡成形に
より各別に成形される。本実施例では、発泡成形体要素
9、11は、インテークマニホールドの流通方向に沿っ
て二分割されていて、その外面はインテークマニホール
ドの外面の所定形状に成形され、内面は膜状成形体1の
外表面と同じ形状に形成され、膜状成形体1との接着部
となっている。
【0010】そして、上記膜状成形体1の外表面に接着
剤を塗布し、これに発泡成形体要素9、11を重さね合
わせて押圧する。これにより、図3に示すように膜状成
形体1と発泡成形体要素9、11とが一体化され消失模
型13が形成される。このとき、膜状成形体1には接着
による圧力がかかるが、各分岐管5の先端部は連結部7
により接続された状態で所定の位置に固定されているの
で、各分岐管5のピッチが狂うなどの変形を生じること
はない。
【0011】次に、上記消失模型13に塗型剤を塗布
し、乾燥・固化させる。この場合も、膜状成形体1は重
量が重くなり荷重により変形が生じ易くなるが、各分岐
管5の先端部は連結部7により接続された状態で所定の
位置に固定されているので、各分岐管5のピッチが狂う
などの変形を生じることはない。
【0012】次に、上記消失模型13から連結部7及び
膜状成形体の不要部分を除去し、湯道15等を接続し
て、図4に示すように鋳枠17内に配置して、消失模型
13の周囲及び膜状成形体1の内部に砂19を充填す
る。そして、上記消失模型13に溶湯を注湯することに
より、溶湯が消失模型13と置換され、図5に示すよう
な、所定形状の金属製品21が製造される。
【0013】以上本実施例によると次のような効果を奏
することができる。まず、膜状成形体1は各分岐管5の
先端部を連結部7で接続しているので、発泡成形体9、
11を接着して消失模型13を製造する時や塗型時に荷
重や圧力が作用しても消失模型13に変形を生じること
がなく、よって、正確な形状の製品を確実に製造するこ
とができる。特に、インテークマニホールドのように長
い分岐管を有するものの場合であっても、各分岐管5の
ピッチを正確に製造することができる。又、連結部7は
膜状成形体1の成形時に同時に成形するので製造が容易
であり、特別な加工を要しないものである。
【0014】尚、本発明は前記一実施例に限定されるも
のではない。たとえば、図6に示すように、消失模型1
3の連結部7を残して内部に砂19を充填し、これを鋳
枠17内に配置して周囲に砂19を充填するようにして
もよい。この実施例の場合には、造型時においても砂の
圧力による変形を防止することができる。尚、注湯後は
連結部7の部分を除去することになる。
【0015】又、膜状成形体の成形方法としてはブロー
成形のほか、真空成形等の方法でもよい。又、膜状成形
体に発泡成形体を一体化する方法としては、発泡成形体
要素を溶着する方法やインサート成形による方法等があ
る。又、複数の分岐管を集合した中空部を有する製品と
してはインテークマニホールドを例示したが、このもの
に限らず他のマニホールド等種々の形状のものに適用で
きる。
【0016】又、膜状成形体の各分岐管を接続する連結
部は、中空状のものに限らず、中実の連結部としてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による消失模
型鋳造方法によると、膜状成形体は各分岐管の先端部を
連結部で接続しているので、消失模型の製造時や塗型時
に消失模型に荷重や圧力が作用しても変形を生じること
がなく、よって、正確な形状の製品を確実に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で膜状成形体を示す
斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図で消失模型と発泡成
形体を組み合わせる状態の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す図で消失模型を示す断
面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す図で消失模型を鋳枠内
に配置し砂を充填した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す図で製品を示す断面図
である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図で消失模型を鋳枠
内に配置し砂を充填した状態を示す断面図である。
【図7】インテークマニホールドの外観を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明の従来例を示す図で消失模型を示す断面
図である。
【符号の説明】
1膜状成形体 5管路(分岐管) 7連結部 9発泡成形体 11発泡成形体 13消失模型 19砂
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−138292(JP,A) 特開 平5−50180(JP,A) 特開 平6−226400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22C 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の分岐管を集合した中空部を有する製
    品の消失模型を製造するにあたり、中空部の所定形状を
    す膜状成形体の各分岐管の先端部を連結部で接続した
    膜状成形体をブロー成形等により一体成形し、上記膜状
    成形体の周囲に発泡成形体を一体化させて消失模型を形
    成し、これを砂中に配置して溶湯を注湯することを特徴
    とする消失模型鋳造方法。
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JP3348705B2 (ja) 1999-09-28 2002-11-20 株式会社村田製作所 電極形成方法

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