JP3315771B2 - ねじ送り機構 - Google Patents
ねじ送り機構Info
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- JP3315771B2 JP3315771B2 JP22093493A JP22093493A JP3315771B2 JP 3315771 B2 JP3315771 B2 JP 3315771B2 JP 22093493 A JP22093493 A JP 22093493A JP 22093493 A JP22093493 A JP 22093493A JP 3315771 B2 JP3315771 B2 JP 3315771B2
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- shaft
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Description
【0001】
【技術分野】本発明は、リードスクリューの回転運動を
直進運動に変換するねじ送り機構に関する。
直進運動に変換するねじ送り機構に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】この種のねじ送り機構を、
例えばカメラに適用し、その一対のレンズ群を光軸方向
に所定の関係で移動させてズーミングを行ない、該一対
のレンズ群のいずれか一方を光軸方向に移動させてフォ
ーカシングするカメラが知られている。
例えばカメラに適用し、その一対のレンズ群を光軸方向
に所定の関係で移動させてズーミングを行ない、該一対
のレンズ群のいずれか一方を光軸方向に移動させてフォ
ーカシングするカメラが知られている。
【0003】ねじ送り機構を適用したこのような構造の
カメラには、一対のレンズ群の一方を駆動するリードス
クリューと、他方を駆動するリードスクリューとを別個
に設け、一方のレンズ群の駆動部分と他方のレンズ群の
駆動部分をそれぞれ独立させたものがある。しかしこの
ようなカメラでは、共用できない部品が多く、部品点数
が増大して、構造が複雑化されてしまう。
カメラには、一対のレンズ群の一方を駆動するリードス
クリューと、他方を駆動するリードスクリューとを別個
に設け、一方のレンズ群の駆動部分と他方のレンズ群の
駆動部分をそれぞれ独立させたものがある。しかしこの
ようなカメラでは、共用できない部品が多く、部品点数
が増大して、構造が複雑化されてしまう。
【0004】
【発明の目的】本発明は、ねじ送り機構に関するこのよ
うな問題意識に基づき成されたもので、部品点数を減少
させ、構造を簡略化させ得るねじ送り機構を提供するこ
とを目的としている。さらに本発明は、スクリューのピ
ッチそのものを細かく形成せずに、レンズ群等を細かい
ピッチで案内移動することができるねじ送り機構を提供
することを目的とする。
うな問題意識に基づき成されたもので、部品点数を減少
させ、構造を簡略化させ得るねじ送り機構を提供するこ
とを目的としている。さらに本発明は、スクリューのピ
ッチそのものを細かく形成せずに、レンズ群等を細かい
ピッチで案内移動することができるねじ送り機構を提供
することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成する本発明は、外周面に
軸方向に位置を異ならせて2つの雄ねじ部を有する、回
動可能な第一のスクリューシャフト;この第一のスクリ
ューシャフトの2つの雄ねじ部のいずれか一方に螺合
し、かつ外周面に雄ねじ部を有する、回動可能な第二の
スクリューシャフト;第一のスクリューシャフトの雄ね
じ部の他方と、第二のスクリューシャフトの雄ねじ部に
それぞれ噛み合い、該第一と第二のスクリューシャフト
の回転によって個別に直進移動する異なる直進移動部
材;及び、第一、第二のスクリューシャフトに対して互
いに独立した回転力を与える回転駆動手段;を備えたこ
とを特徴としている。
軸方向に位置を異ならせて2つの雄ねじ部を有する、回
動可能な第一のスクリューシャフト;この第一のスクリ
ューシャフトの2つの雄ねじ部のいずれか一方に螺合
し、かつ外周面に雄ねじ部を有する、回動可能な第二の
スクリューシャフト;第一のスクリューシャフトの雄ね
じ部の他方と、第二のスクリューシャフトの雄ねじ部に
それぞれ噛み合い、該第一と第二のスクリューシャフト
の回転によって個別に直進移動する異なる直進移動部
材;及び、第一、第二のスクリューシャフトに対して互
いに独立した回転力を与える回転駆動手段;を備えたこ
とを特徴としている。
【0006】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は、本発明のねじ送り機構を適用したカメ
ラ装置11の平面図である。このカメラ装置11は、基
台(図示せず)に、第一群レンズL1、第二群レンズL
2及び第三群レンズL3の前後三群を備えている。第一
群レンズL1は、基台に対して光軸方向の相対移動を規
制して設けられ、第二群レンズL2及び第三群レンズL
3は光軸方向に所定の関係で移動してズーミングを行な
い、この第三群レンズL3は、ズーミング後に光軸方向
に移動してフォーカシングを行なう。基台はさらに、第
二群レンズL2を光軸方向に移動させる第一駆動モータ
33と、第三群レンズL3を光軸方向に移動させる第二
駆動モータ34と、第一、第二、第三群レンズL1、L
2、L3を通過した光束を入射する例えばCCD(図示
せず)を備えている。なお、図1中のOは光軸である。
明する。図1は、本発明のねじ送り機構を適用したカメ
ラ装置11の平面図である。このカメラ装置11は、基
台(図示せず)に、第一群レンズL1、第二群レンズL
2及び第三群レンズL3の前後三群を備えている。第一
群レンズL1は、基台に対して光軸方向の相対移動を規
制して設けられ、第二群レンズL2及び第三群レンズL
3は光軸方向に所定の関係で移動してズーミングを行な
い、この第三群レンズL3は、ズーミング後に光軸方向
に移動してフォーカシングを行なう。基台はさらに、第
二群レンズL2を光軸方向に移動させる第一駆動モータ
33と、第三群レンズL3を光軸方向に移動させる第二
駆動モータ34と、第一、第二、第三群レンズL1、L
2、L3を通過した光束を入射する例えばCCD(図示
せず)を備えている。なお、図1中のOは光軸である。
【0007】次に、本発明の特徴であるねじ送り機構に
ついて説明する。このねじ送り機構は、リードスクリュ
ー22の回転運動をニードル41を介して直進運動に変
換し、第二及び第三群レンズL2、L3を光軸方向にそ
れぞれ移動させるものである。基台には、両群レンズL
2とL3の移動方向と平行なリードスクリュー22、及
びこのリードスクリュー22と噛み合うべきニードル4
1を有する直進移動部材36、37が設けられている。
ついて説明する。このねじ送り機構は、リードスクリュ
ー22の回転運動をニードル41を介して直進運動に変
換し、第二及び第三群レンズL2、L3を光軸方向にそ
れぞれ移動させるものである。基台には、両群レンズL
2とL3の移動方向と平行なリードスクリュー22、及
びこのリードスクリュー22と噛み合うべきニードル4
1を有する直進移動部材36、37が設けられている。
【0008】リードスクリュー22は、第一のスクリュ
ーシャフト26及び第二のスクリューシャフト27から
なっている。この第一のスクリューシャフト26は、両
端部を、光軸前後方向に設けた支持部材(図示せず)に
回転自在かつ光軸方向の移動を規制して支持されてい
る。第一のスクリューシャフト26はまた、図1の光軸
方向の前端部に位置し外周面に雄ねじ部28aを有する
大径スクリュー28と、この大径スクリュー28より小
径かつ長尺に形成され光軸方向側に位置する、外周面に
雄ねじ部29aを有する小径スクリュー29を有してい
る。この第一のスクリューシャフト26の後端部には、
駆動ギヤ31が設けられている。
ーシャフト26及び第二のスクリューシャフト27から
なっている。この第一のスクリューシャフト26は、両
端部を、光軸前後方向に設けた支持部材(図示せず)に
回転自在かつ光軸方向の移動を規制して支持されてい
る。第一のスクリューシャフト26はまた、図1の光軸
方向の前端部に位置し外周面に雄ねじ部28aを有する
大径スクリュー28と、この大径スクリュー28より小
径かつ長尺に形成され光軸方向側に位置する、外周面に
雄ねじ部29aを有する小径スクリュー29を有してい
る。この第一のスクリューシャフト26の後端部には、
駆動ギヤ31が設けられている。
【0009】大径スクリュー28の雄ねじ28aと小径
スクリュー29の雄ねじ29aは、ねじの巻方向が互い
に反対にされている、大径スクリュー28(雄ねじ28
a)は右ねじ(光軸前方に見た状態で時計方向に回転さ
せたとき前進する形状)として形成され、小径スクリュ
ー29(雄ねじ29a)は左ねじ(光軸前方に見た状態
で時計方向に回転させたとき後進する形状)として形成
されている。また小径スクリュー29の雄ねじ29aの
ピッチP1(図6)は、第二のスクリューシャフト27
の雄ねじ27aのピッチP2(図6)より大きく形成さ
れている。
スクリュー29の雄ねじ29aは、ねじの巻方向が互い
に反対にされている、大径スクリュー28(雄ねじ28
a)は右ねじ(光軸前方に見た状態で時計方向に回転さ
せたとき前進する形状)として形成され、小径スクリュ
ー29(雄ねじ29a)は左ねじ(光軸前方に見た状態
で時計方向に回転させたとき後進する形状)として形成
されている。また小径スクリュー29の雄ねじ29aの
ピッチP1(図6)は、第二のスクリューシャフト27
の雄ねじ27aのピッチP2(図6)より大きく形成さ
れている。
【0010】第二のスクリューシャフト27は、中空状
に構成され、外周面に、大径スクリュー28の雄ねじ2
8aと同ピッチの雄ねじ27aを有し、内周面に、小径
スクリュー29の雄ねじ29aに螺合すべき、この雄ね
じ29aと同ピッチの雌ねじ27bを有し、後端部に、
伝達ギヤ49に噛合しこの伝達ギヤ49から回転力を伝
達される駆動ギヤ30を固定して有している。この伝達
ギヤ49は、光軸方向に長尺に形成され、噛み合った駆
動ギヤ30を光軸方向に案内移動できるように構成され
ている。なお、ピッチ=リード/条数 であるが、本実
施例では、リードスクリュー22に用いられるねじが全
て1条ねじとして構成されているから、1ピッチが即ち
リードとなる。
に構成され、外周面に、大径スクリュー28の雄ねじ2
8aと同ピッチの雄ねじ27aを有し、内周面に、小径
スクリュー29の雄ねじ29aに螺合すべき、この雄ね
じ29aと同ピッチの雌ねじ27bを有し、後端部に、
伝達ギヤ49に噛合しこの伝達ギヤ49から回転力を伝
達される駆動ギヤ30を固定して有している。この伝達
ギヤ49は、光軸方向に長尺に形成され、噛み合った駆
動ギヤ30を光軸方向に案内移動できるように構成され
ている。なお、ピッチ=リード/条数 であるが、本実
施例では、リードスクリュー22に用いられるねじが全
て1条ねじとして構成されているから、1ピッチが即ち
リードとなる。
【0011】第一のスクリューシャフト26と第二のス
クリューシャフト27に対して互いに独立した回転力を
与える回転駆動手段として、第一駆動モータ33と第二
駆動モータ34を有している。第一駆動モータ33は、
伝達ギヤ46を介して駆動ギヤ31に回転力を伝え、第
一のスクリューシャフト26を正逆に回転させることが
でき、第二駆動モータ34は、ピニオン47、伝達ギヤ
48、49を介して駆動ギヤ30に回転力を伝え、第二
のスクリューシャフト27を正逆に回転させることがで
きる。第一及び第二駆動モータ33、34は、その回転
軸後部に設けた回転検知センサ(図示せず)によってそ
れぞれに回転数を検出され、その検出値に基づいて駆動
制御される。
クリューシャフト27に対して互いに独立した回転力を
与える回転駆動手段として、第一駆動モータ33と第二
駆動モータ34を有している。第一駆動モータ33は、
伝達ギヤ46を介して駆動ギヤ31に回転力を伝え、第
一のスクリューシャフト26を正逆に回転させることが
でき、第二駆動モータ34は、ピニオン47、伝達ギヤ
48、49を介して駆動ギヤ30に回転力を伝え、第二
のスクリューシャフト27を正逆に回転させることがで
きる。第一及び第二駆動モータ33、34は、その回転
軸後部に設けた回転検知センサ(図示せず)によってそ
れぞれに回転数を検出され、その検出値に基づいて駆動
制御される。
【0012】直進移動部材36は、第一のスクリューシ
ャフト26の大径スクリュー28と噛み合うべきニード
ル41を有し、直進移動部材37は、第二のスクリュー
シャフト27と噛み合うべきニードル41を有してい
る。これらの直進移動部材36と37は、第二群レンズ
L2と第三群レンズL3にそれぞれに連結されており、
第一、第二駆動モータ33、34による両スクリューシ
ャフト26、27の回転駆動によって個別に直進移動さ
れ、ニードル41つまり第二群、第三群レンズL2、L
3をそれぞれに光軸方向に移動させる。
ャフト26の大径スクリュー28と噛み合うべきニード
ル41を有し、直進移動部材37は、第二のスクリュー
シャフト27と噛み合うべきニードル41を有してい
る。これらの直進移動部材36と37は、第二群レンズ
L2と第三群レンズL3にそれぞれに連結されており、
第一、第二駆動モータ33、34による両スクリューシ
ャフト26、27の回転駆動によって個別に直進移動さ
れ、ニードル41つまり第二群、第三群レンズL2、L
3をそれぞれに光軸方向に移動させる。
【0013】以上の構成を有するカメラ装置11は、次
のように作動させることができる。撮影にあたり、先
ず、第一駆動モータ33と第二駆動モータ34をそれぞ
れに回転駆動すると、伝達ギヤ46と駆動ギヤ31を介
して第一スクリューシャフト26が回転され、ピニオン
47、伝達ギヤ48、49及び駆動ギヤ31を介して第
二のスクリューシャフト27が回転される。
のように作動させることができる。撮影にあたり、先
ず、第一駆動モータ33と第二駆動モータ34をそれぞ
れに回転駆動すると、伝達ギヤ46と駆動ギヤ31を介
して第一スクリューシャフト26が回転され、ピニオン
47、伝達ギヤ48、49及び駆動ギヤ31を介して第
二のスクリューシャフト27が回転される。
【0014】これにより、第一スクリューシャフト26
の大径スクリュー28にニードル41を噛み合わせた直
進移動部材36が、該スクリューシャフト26のリード
に従って光軸前方または後方に移動する。また第二のス
クリューシャフト27にニードル41を噛み合わせた直
進移動部材37が、このスクリューシャフト27のリー
ドに従って光軸前方または後方に移動する。
の大径スクリュー28にニードル41を噛み合わせた直
進移動部材36が、該スクリューシャフト26のリード
に従って光軸前方または後方に移動する。また第二のス
クリューシャフト27にニードル41を噛み合わせた直
進移動部材37が、このスクリューシャフト27のリー
ドに従って光軸前方または後方に移動する。
【0015】このとき、小径スクリュー29の雄ねじ2
9aのピッチP1と第二のスクリューシャフト27の雄
ねじ27aのピッチP2相互の関係は上述のように、ピ
ッチP1>ピッチP2 と設定されているため、例えば
小径スクリュー29を一回転させるときに第二のスクリ
ューシャフト27を反対向きに一回転させれば、両ピッ
チ差分のP1−P2を第三のピッチP3として得ること
ができる(図6参照)。つまり、大径スクリュー28を
回転させて第二群レンズL2を駆動するとき、直進移動
部材37即ち第三群レンズL3を、第二のスクリューシ
ャフト27の雄ねじ27aのピッチP2より小さいピッ
チで細かく駆動制御することができるため、ズーミング
後のフォーカシングをきめ細かく制御することができ
る。また小径スクリュー29と第二のスクリューシャフ
ト27のピッチの差を利用して細かいピッチを実現させ
ているから、雄ねじ27aのピッチを必要以上に細かく
形成する必要がなく、よって、直進移動部材37のニー
ドル41が細かいピッチによって歯跳びする等の不具合
は、確実に防止される。
9aのピッチP1と第二のスクリューシャフト27の雄
ねじ27aのピッチP2相互の関係は上述のように、ピ
ッチP1>ピッチP2 と設定されているため、例えば
小径スクリュー29を一回転させるときに第二のスクリ
ューシャフト27を反対向きに一回転させれば、両ピッ
チ差分のP1−P2を第三のピッチP3として得ること
ができる(図6参照)。つまり、大径スクリュー28を
回転させて第二群レンズL2を駆動するとき、直進移動
部材37即ち第三群レンズL3を、第二のスクリューシ
ャフト27の雄ねじ27aのピッチP2より小さいピッ
チで細かく駆動制御することができるため、ズーミング
後のフォーカシングをきめ細かく制御することができ
る。また小径スクリュー29と第二のスクリューシャフ
ト27のピッチの差を利用して細かいピッチを実現させ
ているから、雄ねじ27aのピッチを必要以上に細かく
形成する必要がなく、よって、直進移動部材37のニー
ドル41が細かいピッチによって歯跳びする等の不具合
は、確実に防止される。
【0016】このように、第二群レンズL2と第三群レ
ンズL3が光軸方向に所定の関係で移動されて、ズーミ
ングが行なわれる。このズーミング動作は、第一駆動モ
ータ33と第二駆動モータ34を同時に駆動することに
より、第二群レンズL2と第三群レンズL3を光軸方向
に所定の関係で同時に移動させることができ、また、両
モータ33、34のいずれか一方を駆動してから他方を
駆動して、第二群レンズL2と第三群レンズL3を順に
移動させることもできる。
ンズL3が光軸方向に所定の関係で移動されて、ズーミ
ングが行なわれる。このズーミング動作は、第一駆動モ
ータ33と第二駆動モータ34を同時に駆動することに
より、第二群レンズL2と第三群レンズL3を光軸方向
に所定の関係で同時に移動させることができ、また、両
モータ33、34のいずれか一方を駆動してから他方を
駆動して、第二群レンズL2と第三群レンズL3を順に
移動させることもできる。
【0017】さらにズーミングの後、所定のタイミング
で第二駆動モータ34が駆動し、第二スクリューシャフ
ト27の回転駆動により第三群レンズL3が光軸方向に
移動され、これによりフォーカシングが行なわれる。な
お、ズーミング中にフォーカシングデータが得られる場
合には、第三群レンズL3をこのフォーカシングデータ
を減算させた量だけ移動させて、ズーミングと共にフォ
ーカシングを行なうことが可能となる。そして、三群の
レンズL1、L2、L3を通過した光束は、図示しない
CCDに入射される。
で第二駆動モータ34が駆動し、第二スクリューシャフ
ト27の回転駆動により第三群レンズL3が光軸方向に
移動され、これによりフォーカシングが行なわれる。な
お、ズーミング中にフォーカシングデータが得られる場
合には、第三群レンズL3をこのフォーカシングデータ
を減算させた量だけ移動させて、ズーミングと共にフォ
ーカシングを行なうことが可能となる。そして、三群の
レンズL1、L2、L3を通過した光束は、図示しない
CCDに入射される。
【0018】本カメラ装置11に適用した上記ねじ送り
機構は、リードスクリュー22を構成する第一のスクリ
ューシャフト26に、その軸方向の異なる位置に異なる
雄ねじ部である大径スクリュー28と小径スクリュー2
9を形成し、この小径スクリュー29に、外面を雄ねじ
27aとした第二のスクリューシャフト27を螺合さ
せ、直進移動部材36、37を、そのニードル41を大
径スクリュー28の雄ねじ28aと第二のスクリューシ
ャフト27の雄ねじ27aにそれぞれ噛み合わせ、該ス
クリューシャフト28(26)、27の回転によって個
別に直進移動させるように構成されているから、両スク
リューシャフト28(26)、27を、空間を無駄にす
ることなく極めて合理的に配置することができ、その部
品の多くを共用化させて部品点数の削減を図ることがで
きる。これにより、駆動部の構造を簡略化させて、カメ
ラ装置11をコンパクトに構成することができる。ま
た、第一と第二のスクリューシャフト26、27を独立
して回転制御することで、第二群レンズL2と第三レン
ズ群L3の相対移動の態様(移動速度及び移動方向)を
自由に決定することができ、レンズ駆動の自由度が高
い。
機構は、リードスクリュー22を構成する第一のスクリ
ューシャフト26に、その軸方向の異なる位置に異なる
雄ねじ部である大径スクリュー28と小径スクリュー2
9を形成し、この小径スクリュー29に、外面を雄ねじ
27aとした第二のスクリューシャフト27を螺合さ
せ、直進移動部材36、37を、そのニードル41を大
径スクリュー28の雄ねじ28aと第二のスクリューシ
ャフト27の雄ねじ27aにそれぞれ噛み合わせ、該ス
クリューシャフト28(26)、27の回転によって個
別に直進移動させるように構成されているから、両スク
リューシャフト28(26)、27を、空間を無駄にす
ることなく極めて合理的に配置することができ、その部
品の多くを共用化させて部品点数の削減を図ることがで
きる。これにより、駆動部の構造を簡略化させて、カメ
ラ装置11をコンパクトに構成することができる。ま
た、第一と第二のスクリューシャフト26、27を独立
して回転制御することで、第二群レンズL2と第三レン
ズ群L3の相対移動の態様(移動速度及び移動方向)を
自由に決定することができ、レンズ駆動の自由度が高
い。
【0019】なお、本実施例では、小径スクリュー29
に螺合させるべき第二のスクリューシャフト27を中空
状に構成して内周側に雌ねじ27bを形成したが、図5
に示すように、内周側に雌ねじを形成せず、内径を小径
スクリュー29の外径と略等しく形成し、外周の一部に
ねじ孔を形成しこのねじ孔に噛合用ねじ32を螺合さ
せ、小径スクリュー29に嵌合させた状態でこの噛合用
ねじ32を内周側に突出させ、小径スクリュー29に噛
合させることによって雌ねじを構成することもできる。
に螺合させるべき第二のスクリューシャフト27を中空
状に構成して内周側に雌ねじ27bを形成したが、図5
に示すように、内周側に雌ねじを形成せず、内径を小径
スクリュー29の外径と略等しく形成し、外周の一部に
ねじ孔を形成しこのねじ孔に噛合用ねじ32を螺合さ
せ、小径スクリュー29に嵌合させた状態でこの噛合用
ねじ32を内周側に突出させ、小径スクリュー29に噛
合させることによって雌ねじを構成することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によると、ねじ送り
機構の部品点数を減少させ、構造を簡略化させることが
可能で、特に、構造が簡略でありながら、2つの直進移
動部材の相対駆動の自由度の高いねじ送り機構が得られ
る。また、第一のスクリューシャフトと第二のスクリュ
ーシャフトのピッチの差を利用して細かいピッチを実現
させることができるから、例えばニードルをスクリュー
に噛み合わせる場合、スクリューの細かいピッチのため
に歯跳びが生じる等の不具合を防止することができる。
機構の部品点数を減少させ、構造を簡略化させることが
可能で、特に、構造が簡略でありながら、2つの直進移
動部材の相対駆動の自由度の高いねじ送り機構が得られ
る。また、第一のスクリューシャフトと第二のスクリュ
ーシャフトのピッチの差を利用して細かいピッチを実現
させることができるから、例えばニードルをスクリュー
に噛み合わせる場合、スクリューの細かいピッチのため
に歯跳びが生じる等の不具合を防止することができる。
【図1】本発明に係るねじ送り機構を適用したカメラ装
置を示す正面図である。
置を示す正面図である。
【図2】同ねじ送り機構の第一のスクリューシャフトを
拡大して示す正面図である。
拡大して示す正面図である。
【図3】同ねじ送り機構の第二のスクリューシャフトを
拡大して示す正面図である。
拡大して示す正面図である。
【図4】同第二のスクリューシャフトを一部断面して示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】同第二のスクリューシャフトの別の実施例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】小径スクリューのピッチと第二のスクリューシ
ャフトのピッチ相互の関係を示す図である。
ャフトのピッチ相互の関係を示す図である。
11 カメラ装置 22 リードスクリュー 26 第一のスクリューシャフト 2 7 第一のスクリューシャフト 27a 28a 29a 雄ねじ27b 雌ねじ 28 大径スクリュー 29 小径スクリュー 30 31 駆動ギヤ 32 噛合用ねじ 33 第二駆動モータ 34 第一駆動モータ 36 37 直進移動部材 41 ニードル 47 ピニオン 48 49 伝達ギヤ L1 第一群レンズ L2 第二群レンズ L3 第三群レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105 F16H 25/20
Claims (8)
- 【請求項1】 外周面に軸方向に位置を異ならせて2つ
の雄ねじ部を有する、回動可能な第一のスクリューシャ
フト; この第一のスクリューシャフトの2つの雄ねじ部のいず
れか一方に螺合し、かつ外周面に雄ねじ部を有する、回
動可能な第二のスクリューシャフト; 第一のスクリューシャフトの雄ねじ部の他方と、第二の
スクリューシャフトの雄ねじ部に それぞれ噛み合い、該
第一と第二のスクリューシャフトの回転によって個別に
直進移動する異なる直進移動部材;及び 第一、第二のス
クリューシャフトに対して互いに独立した回転力を与え
る回転駆動手段; を備えたことを特徴とするねじ送り機構。 - 【請求項2】 請求項1記載のねじ送り機構において、
第二のスクリューシャフトは、中空部を有し、この中空
部に形成した雌ねじを、第一のスクリューシャフトの雄
ねじ部に螺合させる、ねじ送り機構。 - 【請求項3】 請求項1記載のねじ送り機構において、
第二のスクリューシャフトは、中空部を有し、この中空
部内に突出させた噛合用ねじを第一のスクリューシャフ
トの雄ねじ部に螺合させる、ねじ送り機構。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
ねじ送り機構において、第二のスクリューシャフトに螺
合する第一のスクリューシャフトの雄ねじ部と、該第二
のスクリューシャフトの雄ねじ部は、ねじの巻方向が互
いに反対であり、かつねじのピッチが互いに異なってい
る、ねじ送り機構。 - 【請求項5】 請求項4項記載のねじ送り機構におい
て、第二のスクリューシャフトに螺合する第一のスクリ
ューシャフトの雄ねじ部のピッチは、該第二のスクリュ
ーシャフトの雄ねじ部のピッチより大きい、ねじ送り機
構。 - 【請求項6】 請求項4または5記載のねじ送り機構に
おいて、第一のスクリューシャフトの2つの雄ねじ部
は、ねじの巻方向が互いに反対である、ねじ送り機構。 - 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか1項記載の
ねじ送り機構において、上記直進移動部材がそれぞれ噛
み合う第一と第二のスクリューシャフトの雄 ねじ部は互
いのピッチが等しい、ねじ送り機構。 - 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれか1項記載の
ねじ送り機構において、上記回転駆動手段は、第一のス
クリューシャフトと第二のスクリューシャフトを反対方
向に回転させる、ねじ送り機構。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
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