JP3314883B2 - 画像システムにおいて正確な階調再現制御を提供するための適応装置及び方法 - Google Patents

画像システムにおいて正確な階調再現制御を提供するための適応装置及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像システムにおいて
正確な階調再現性を提供する装置と、それに用いられる
方法に関する。特に、ダイレクトディジタルカラー校正
システムに用いられる、固有(いわゆる“処理”)ドッ
トゲインデータとユーザ指定(いわゆる“目標”)ドッ
トゲインデータに基づくラスタ画像プロセッサ及びバイ
ナリマーキングライティングによって構成される画像チ
ェーンのような画像システムによって、特に出力画像の
濃度空間におけるドットゲイン曲線形状及びそのスケー
ルにおいて正確な階調再現性を提供し、テスト校正画像
を作成したり測定せずに、テスト校正画像の数を大幅に
削減するための装置及びそれに用いられる付随する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】グラフィックアートの用途では、しばし
ばカラー写真、カラー図画、カラーレイアウトなどの高
解像度カラー画像(ともに“アートワーク”と呼ぶ)を
正確に再現することが必要となる。通常の用途では、高
解像度カラー画像または一連のこのような画像を、雑誌
や企業の年次報告書等の定期刊行物の頁に印刷するもの
がある。
【0003】画像は、適切なフィルムによる写真や、ビ
デオテープや他の適切な電子媒体による電子的方法によ
って生成されるのが普通である。生成された画像は、連
続的な階調(以後“連続階調”と呼ぶ)によって記録さ
れるという、基本的な特性を共通に持つ。このように、
画像中のいずれかのポイントに存在する色は、一般に
“0”から“255”の8ビット値で個別化される、複
数の連続的な振幅値によって表される。
【0004】カラー再現装置は、ほとんどの色は、4原
色(シアン、イエロー、マゼンタ及びブラック、C、
M、Y、K)のそれぞれを所定の量に設定した、特定の
一次的組合せに分離できるという原理の利点を利用して
いる。画像を印刷によって再現する場合、原色印刷を使
用することにより、画像中の各異なる色に対して異なる
色のインクを使用する必要性がなくなる。このように、
各画像は3つか4つの色分離の連続に変換される。各
分離は、本質的に原色カラーの1つのみについての色情
報を有する変更階調特性に対して本質的に負(あるいは
正)透過である。
【0005】現在のオフセット印刷機は、異なる量のイ
ンクを印刷される画像の位置に使用することはできな
い。つまり、印刷される画像の任意の位置で異なる量の
インクを使用することはできない。これらの印刷機は、
一定量のインクを、頁の所定位置に供与するか、あるい
は供与しないように設計されているだけである。従っ
て、オフセット印刷機は、直接的に連続階調を印刷する
ことはできない。この問題を解決するために、中間階調
分離が代りに用いられる。単一色の中間階調分離から形
成される画像は、カラー画像に固有な濃度情報を、振幅
変調型から、空間(領域)変調型へと、実質的に人間の
目で所望の色に集約されるドットサイズによって符号化
する。中間階調ドットサイズ(ドット領域)を円滑に変
更する、これに対応して円滑な階調変更が再現画像
生成される。これにより、この技法では、各再現が適
切な大きさのドットを含み、原色の中の単一色から成
る、中間階調ドット分離から生成される、すべての原色
に対する単一色中間階調再現を適切に重ね合せることに
よって、つまり、各原色について、その一色からなる中
間階調ドット再現分離(分版)を生成し、これらの再現
分離がそれぞれ適切な大きさのドットを含むようにし、
これを重ね合わせればフルカラー画像を生成できること
が理解される。明らかに、ドットの大きさが減少するに
つれ、より詳細な部分がドットパタンで符号化され、
れにより、より詳細な再現画像となる。この理由から、
グラフィックアートに利用する場合、中間階調分離で
は、比較的高いドットピッチ(解像度)を得るために、
非常に小さいドットを使用している。
【0006】これを念頭におけば、グラフィックアート
に用いるカラー画像印刷は、かなり単純な処理であると
考えられる。特に、カラー画像はまず対応する連続階調
分離に変換される。これらの各連続階調分離は、次い
で、対応する中間階調分離に変換される。次いで、印刷
版が各中間階調分離から作製され、次に印刷機にはめ込
まれる。その後、紙または類似の媒体が印刷機の中に送
られ、すべての減法原色に対する中間階調画像が適切に
位置決めされて重ね合され、原画のフルカラー再現画像
が生成される。
【0007】実際には、カラー画像を正確に印刷する場
合、退屈で問題が起き易く、時間のかかる手作業では、
非常に高度の技術が要求される。まず第1に、一般に
“スクリーニング”と呼ばれる、連続階調分離を中間階
調分離に変換する従来型の手動写真処理は、時間と材料
がかかる。第2に、画像の品質を低下させるような、様
々な現象が再現された中間階調カラー画像に生じる。さ
らに、再現された画像のこれらの現象を完全に取り除く
には、印刷処理の最後の段階で、試行錯誤を繰り返して
適切にこれらの現象を取り除くように時間と材料を消費
するような方法を取らなければならない。
【0008】特に、画像不良を訂正し、再現性精度を向
上させるために、カラー印刷工程の精度を検証し、印刷
工程の様々な段階において適切に調整を行うため、通常
“校正”と呼ばれるテスト画像が、中間階調から生成さ
れる。校正が生成されると、印刷画像の精度を決定する
ために印刷機によって生成された、再生画像の代表的な
ものであると見なされる。一般に校正は、写真のように
中間階調分離を生成するために用いられる中間階調スク
リーンを使用することによって、画像自体のパタンの干
渉によって生じる不測の見苦しいモアレパタンを含んだ
ものとなってしまう。これらのモアレパタンは、1つか
それ以上のスクリーンを別のスクリーン角度に回転する
ことによって見えない程度に低減することができる。し
かしながら、生じたモアレパタンからスクリーン角度を
正確に変更することは非常に困難であるため、代りに試
行錯誤によって(スクリーン)角度を決定しなければな
らない。他にも多くの不測の不良が校正画像に存在する
ため、1つかそれ以上の分離を行うために、多くの変更
が必要となる。このように、1つかそれ以上の中間階調
分離が形成され、あるいは少なくとも変更され、モアレ
パタンや、すべての不良が校正から取り除かれるまで、
“校正”処理が内部で繰り返され、その度に新たな校正
が生成されて分析されなければならない。そして許容で
きる校正が作成されると、この分離に基づく印刷画像が
オリジナルのアートワークを所望通りに表示することを
示し、別々の印刷版が各中間階調分離に対して作製され
る。この時点で、これらの版から、一般に“印刷シー
ト”と呼ばれるフルカラー印刷が、再現画像を印刷する
のに使用する実際のペーパーストック上に作られる。次
いで印刷シートは検査され、再現された画像に存在する
すべての欠陥が識別される。たとえば、不測の階調再現
性の変化、印刷シートの不良、印刷シートとオリジナル
のアートワーク所望の画像の間に生じる階調の変化のた
め、全体の工程、すなわち、中間階調分離と印刷版の生
成と修正に対し、色付けまたは分離のスクリーン角度
に、さらに調整が必要となり、許容できる印刷シートが
作成されるまで繰り返さなければならない。いくつもの
カラー中間階調分離と、許容できる印刷シートを生成す
るために、何年にも渡って得られた経験を有する熟練し
たカラー技術者によれば、この全工程を繰り返す必要の
ある回数を減らすことができる。
【0009】許容できる中間階調分離の組合せを生成す
る反復手動工程は、工程固有の変動のため、非常に退屈
で時間のかかるものであることが理解できるであろう。
残念ながら、グラフィックアート産業では、発行期限が
非常に厳しく、余裕が少ない場合が多い。その結果、反
復工程が試行錯誤方式であるため、グラフィックアート
制作環境でカラー技術者が、非常に高品質のカラー画像
を生成する中間階調分離を生成し、特定の発行期限に間
に合うように利用できる時間は不十分なことが多い。従
って、技術者は時間に追われるために、必ずしも非常に
高品質ではないが、見た目には許容できるまずまずの画
像を生成するような分離の組合せを作成することが多
い。
【0010】さらに、手動処理には非常に費用がかか
る。熟練したカラー技術者でさえ、手動処理にはある程
度試行錯誤が必要で、その結果、分離を変更したり、新
たに分離を生成して、いくつもの別々の校正が作成され
る。それぞれの新しい分離には、別のフィルムが必要と
なるが、フィルムと、化学薬品の現像には費用がかか
る。さらに、許容できない印刷シートが作成された場
合、新たな印刷版に対してさらに分離を生成する必要が
あるため、さらに処理を長くし、費用もさらにかかる。
【0011】通常の手動写真方式に基づく再現処理に必
要な時間とそれに伴う費用を削減するため、大量のグラ
フィックアートの作成においては、これらの手動処理か
ら、電子写真技法のような中間オフプレス校正技術を使
用する方法へと代った。この点に関しては、米国特許第
4、708、459(C.Cowan らに対し、1987年1
1月24日に付与され、本被譲渡人に譲渡された。以
後、 '459 Cowan らの特許と呼ぶ)が、電子写真カラー
校正システムを開示している。このシステムは概して優
れた品質の校正を生成するが、これによってユーザが正
確に階調再現性曲線を特定することはできないため、シ
ステムの全操作空間に渡って正確な階調再現性を提供す
る能力には限界がある。
【0012】具体的には、階調再現性はディジタル分離
に関連し、測定光学反射濃度とそれに対応するたとえば
8ビットの連続階調値の間の入出力関係を本質的に定義
する。正確な階調再現性を得るためには、測定濃度が、
連続階調値を適切にトラックしなければならない。各連
続階調値は、中間階調ドットの対応する領域を表す。階
調再現には、ドットゲインと無地領域濃度という2つの
現象を考慮しなければならない。
【0013】ドットゲインについて言えば、本技術にお
いて、印刷され、見る者によって知覚される中間階調ド
ットの有効領域は、付随する連続階調値の領域からしば
しばずれることが知られている。これは一般にいくつか
の要因が原因となって起るが、それらのうちのいくつか
はたとえば、媒体の吸収性、インクのにじみといったよ
うな、極めて物理的な性質によるものであり、その他
は、ドットに反射されたり吸収される光の量といった光
学的性質のものである。画像を形成する実際のドット領
域は、これらの領域が描写しようとする、対応した連続
階調値からずれているため、画像は次第に階調再現性が
低下してしまう。本技術においては、参照を容易にする
ため、便宜上、光学反射濃度は、階調再現性がドットゲ
インとして考慮できる、等価中間階調ドット領域と見な
される。
【0014】本技術分野で知られているように、ドット
ゲインは単純に、所定のサイズの入力中間階調ドット
(すなわち“dot in”)に対して生成される出力中間階
調ドット(すなわち“dot out ”)のサイズの間の差と
して定義され、フルサイズ(100%)の中間階調ドッ
トに対する百分率で表される。具体的には、ドットゲイ
ン = dot out − dot in である。入力ドット領域の全
領域、すなわち0〜100%に渡ってグラフで示すと、
通常出力ドット領域は、入力ドット領域に対し、1:1
では等しくない。0%と100%のサイズの入力ドット
がそれに対応して0%と100%の出力ドットを生成す
る、すなわち、これらの限界点ではゼロドットゲインが
生じなければならないが、ドットゲインはしばしば非ゼ
ロであり、通常はこれらの限界点の間では正のドットゲ
インであるため、非ゼロドットゲイン曲線となる。全領
域において出力ドット領域が入力ドット領域に1:1で
等しい場合は、(ゼロドットゲインに対して)dot in
対 dot out曲線から生じる45゜の直線が定義される。
ドットゲインに対応する数値はしばしば25%、50
%、75%サイズの入力ドットにおいて指定され、時に
は90%(影領域に対して)と10%(ハイライト領域
に対して)において指定される。単純なドットゲイン曲
線は逆パラボラ型の形状を有し、0%入力ドットに対し
てゼロドットゲインを有し、10%から25%まで非直
線的に増加し、50%で最高点に達し、その後75%か
ら95%まで非直線的に減少し、100%入力ドットで
再びゼロに達する。中間階調分離に対するドットゲイン
曲線の形状により、分離した階調再現曲線の形状が効果
的に得られる。
【0015】無地領域濃度は、しばしばDmax で表さ
れ、たとえば8ビット連続階調値に対する“255”の
ような最大連続階調値に対して、単に、中間階調分離に
よって生成される無地領域の光学反射濃度を定義する。
Dmax 値は、特定の分離によって生成される画像の階調
再現性曲線を効果的に基準化する。
【0016】本技術においては、最高無地領域濃度及び
ドットサイズは、物理的に結び付けられることが知られ
ている。この点に関しては、中間階調ドットの物理領域
(すなわち実際の範囲)が一定であっても、このドット
の見掛けの大きさ(すなわち見る者によって知覚され、
ドット間の光反射や吸収、及びドットが印刷される媒体
による光学的影響)は、無地領域濃度の変化とともに変
動する。さらに、階調再現性の光学的影響は、これらの
ドットを実際に印字する際に伴う、前述したような媒体
の吸収性またはインクのにじみといった様々な物理的影
響によっていっそう悪化されることが多い。特に、これ
らの物理的影響により、目的としたものよりも大きいド
ットや、小さいドットが実際には印刷されてしまう。
【0017】上記を念頭に入れると、カラー校正画像が
印刷シートに固有の階調再現性に整合するには、この校
正画像が、校正における各原色分離に対する印刷シート
に生成が見込まれる所望の無地領域濃度とドットゲイン
曲線の双方を正確に再現する必要がある。
【0018】ドットゲインを調整するするために、'456
Cowan らの特許に記載された電子写真校正システムに
より、オペレータが、どの分離に対しても、50%入力
ドットサイズにおいて中間階調ドットのドットサイズを
具体的に変更することができる。しかしながら、このシ
ステムでは、オペレータがその分離から原色中間階調画
像を生成するのに使用される所望のドットゲイン曲線の
形状を正確に指定することができない。単にこのような
ドットサイズ調整を提供することにより、このシステム
では、オペレータは、他の曲線とスケールだけが異な
る、所定の類似形状のドットゲイン曲線の中から1つの
ドットゲイン曲線を選択するだけである。しかしなが
ら、所定のドットゲイン曲線の中から単に選択するだけ
では、校正画像が表わす、カラー印刷処理に固有のドッ
トゲインを正確に反映するような適切なドットゲイン曲
線の形状を得ることができない場合が多い。その結果、
校正は処理に固有のドットゲイン曲線形状を正確には表
さない。このように、ドットゲインの調整は非常に限定
されているため、電子写真校正システムは階調再現性の
性能を過度に限定してしまう傾向があり、これらのシス
テムによって印刷シートに現れるカラー校正画像の様々
な微妙な点を正確に再現することができないことが多か
った。
【0019】たとえば、光学校正システム(電子写真校
正システムを含む)によってもたらされる、融通性、処
理量といった様々な理由から、本技術は現在、いわゆる
ダイレクトディジタルカラー校正(DDCP)システム
に向けられている。これらのシステムは、ディジタル連
続階調分離、特にディジタル連続階調値の組合せから、
直接中間階調カラー校正画像を生成する。具体的には、
DDCPシステムはディジタル型の分離をマニプレーシ
ョンして電子的に、インタエイリア(inter alia)、電
子スクリーニング、及び階調再現補償等の、適切な中間
階調分離を生成し、適切な高解像度バイナリマーキング
エンジンを使用して校正画像を直接書込む。さらに、こ
れらのシステムは写真フィルム方式の処理を完全に排除
しているので、操作が非常に経済的であることが見込ま
れる。
【0020】ドットゲイン補償を完全にディジタル方式
で行うことにより、これらのDDCPシステムでは画像
の微細な点に対してより良好な調整が可能となり、本技
術において知られている光学校正システムによって可能
な階調再現性よりもさらに良好な階調再現性が得られ
る。
【0021】しかしながら、本技術は、オペレータが必
要に応じて所望のドットゲイン曲線を完全に指定した
り、容易に変更し、システムが、所望のドットゲイン曲
線形状を表すような校正画像を作成する能力を備えたD
DCPシステムを提供できるというところまでは進歩し
ていない。本願出願者は、このような能力を提供するこ
とにより、ディジタル校正画像において非常に正確な階
調再現性が得られるものと予想する。
【0022】従って、まず、校正画像を無地領域濃度だ
けでなく、校正において再現されるような所望のドット
ゲイン曲線形状をオペレータが完全に指定できるように
し、所望のドットゲイン曲線形状を含むような校正画像
を作成することにより、校正の階調再現特性を非常に正
確に制御するのに使用できるような、具体的にはDDC
Pシステムに組み込まれることを目的とする技法に対す
る必要性が現在存在している。この必要性を満たすこと
により、校正画像によって生成される画像は、所望の画
像に非常に近いものとなる。
【0023】大まかに言うと、この技法は入力されてく
る連続階調値のそれぞれの値を、DDCP画像チェーン
の実際の階調再現特性(すなわち、いわゆる“処理”ド
ットゲイン)と所望の(いわゆる“目標”)ドットゲイ
ンの双方に一致した量で意図的に変更し、校正画像にお
いて所望の濃度をもたらす適切な領域の出力ドットを生
成することによる技法である。ここで、DDCP画像チ
ェーンは、スクリーニング処理を行うラスタ画像プロセ
ッサ(RIP)と、これに接続された昇華染料転写レー
ザライタのようなマーキングエンジンによって構成され
る。この変更を容易に実施するため、入力されてくる連
続階調値はテーブル探索によって、対応する修正値に適
切に修正される。この修正値は後にマーキングエンジン
によって校正画像上で中間階調パタンに供与され、その
結果、校正は正確に“目標”階調再現性曲線を表す。探
索テーブルには、“処理”階調再現性曲線の逆数によっ
て修正された“目標”階調再現性曲線を表す値が含まれ
ている。
【0024】この技法によって優れた結果が得られる
が、“処理”階調再現性曲線はDDCP画像チェーンが
操作される特定の条件で正確に指定される必要性があ
る。これについては、中間階調画像チェーンのレスポン
スは、スクリーン線数、色、ドットフォント、無地領域
濃度や、これら以外のいくつもの要因に基づいて変動す
ることが知られている。
【0025】華染料転写DDCPシステム、特に、ラ
イティングレーザからの照射に応答する染料の転写を含
んでいるものは、固有のしきい値のため、中間階調ドッ
トの大きさはどのスクリーン線数においても、そのドッ
トの無地領域濃度の変化に対し、ほぼ直線的に変化す
る。たとえば、スクリーン線数150行/インチ(lp
i)(約60ドット/cm)で書かれた50%入力ドッ
トに対しては、無地領域濃度の0.8の変動(低濃度か
ら高濃度まで“ステータスT”単位で測定)は、ドット
サイズ10%増させる。スクリーン線数200lp
i(約79ドット/cm)と120lpi(約47ドッ
ト/cm)では、50%入力ドットに対するドットサイ
ズの変動は、それぞれ14%及び16%となる。さら
に、どの無地領域濃度においても、ドットサイズは、当
初画像領域のすべてのドットにおいては次第に増加して
曲線的であるが、スクリーン線数の変化に対応する変化
は、ほぼ直線的である。50%入力ドットに対し、スク
リーン線数を150lpiから200lpi、あるいは
150から100lpiに変化させると、階調再現性の
変化はそれぞれ、2%の増加と2%の減少となる。スク
リーン線数によって起る階調再現性の変動は、無地領域
濃度によって起る変動よりも、著しく小さいが、双方の
変動とも目立って見苦しいもので、望ましくは排除すべ
きものである。
【0026】このような性能の変動を完全になくすに
は、操作条件が完全に指定されたら、ゼロドットゲイン
探索テーブルを用いてその特定条件におけるテスト校正
画像が作成され、次いで濃度が測定されることが基本技
法に必要になる。この測定によって“処理”階調再現曲
線が得られ、次いで所望の“目標”階調再現曲線ととも
に使用され、探索テーブルに対して適切な値を生成す
る。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この基本的な
技法では、階調再現性が損なわれるような変化が及ぼさ
れるような程度で操作条件が変化するたびに、新しいテ
スト校正が実施され、測定が行われる。この場合、20
0lpiにおける濃度変化で、出力濃度の0.1程度の
小さい変化によっても見苦しい変化となり得る。校正画
像がかなり費用のかかる画像媒体を消費するだけでな
く、さらに重要なことは、DDCPシステムとそのオペ
レータの双方の時間を消費してしまうことである。通
常、この機器が校正画像を生成するのには約15分以上
を要すが、熟練のオペレータが校正画像を測定するのに
は、約30分以上を要す。
【0028】前述したように、グラフィックアート産業
では、発行期限には余裕がないことが多いため、オペレ
ータがDDCP画像システムの操作条件を変更する場合
は、一般にテスト校正を行い、測定するのに十分な時間
がなくなってしまう。こうしたことから、オペレータが
前述したような基本的な発明技法を使用し、テスト校正
を行わないという場合には、テスト校正が以前行われ、
測定がなされた既知の操作条件だけでDDCPシステム
を操作するか、所望通りに操作条件を変更し、その結果
生成する画像の品質に対して本質的に悪影響を及ぼすよ
うな、階調再現性における性能変動を受け入れなければ
ならない。すなわち、校正画像は生成する印刷シートに
表される画像を正確には表現しないのである。
【0029】従って、本技術においては、DDCPシス
テムとともに使用が可能で、無地領域濃度、スクリーン
線数といった、操作条件の変化に対しても、付随するD
DCP画像チェーンの固有レスポンスをこのチェーンの
全操作空間で正確に特性化する“処理”階調再現性曲線
を生成するために作成される必要のあるテスト校正画像
の数を大幅に削減できる技法に対する必要性が存在して
いた。具体的には、このような技法では、操作条件の各
変化に対して、別々のテスト校正を実施したり、測定を
行ってはならない。
【0030】従って、本発明の目的は、ダイレクトカラ
ー校正(DDCP)システムに使用し、校正画像の階調
再現性特性を正確に制御し、DDCP画像チェーンの操
作条件、特にスクリーン線数と無地領域濃度の一方ある
いは双方が全操作空間に渡って変更されるたびに作成さ
れる必要のある校正画像の数を大幅に削減するための技
法、具体的には装置およびそれに伴う方法を提供するこ
とにある。
【0031】具体的な目的としては、スクリーン線数ま
たは無地領域濃度といった操作条件における各特定の変
化に対し、別々のテスト校正画像を生成して測定する必
要性を排除するような技法を提供することが挙げられ
る。
【0032】さらに、目的として挙げられるのは、この
ようなDDCPシステムのオペレータが、無地領域濃度
だけでなく、校正画像を生成するのに使用する所望のド
ットゲイン曲線形状を正確に指定でき、必要ならば容易
にその形状を変更できるような技法を提供することであ
る。
【0033】その他の具体的な目的は、所望のドットゲ
イン曲線形状の指定ができるだけでなく、スクリーニン
グ処理とマーキングエンジンにより、所望のドットゲイ
ン曲線形状を表す校正画像を生成するような技法を提供
することである。
【0034】
【課題を解決するための手段及び作用】具体的には、
“目標”曲線と“処理”曲線に対する値は、出力ドット
領域として、最初に取得される。“目標”曲線は、所望
の印刷処理に固有の階調再現特性(出力ドット領域対入
力ドット領域において)を指定し、これにより校正画像
が正確に表現される。“目標”曲線自体については、所
望の出力ドット領域または濃度値が、少なくとも3つの
ユーザ指定入力ドット領域に対して最初に取得される。
これらの入力ドット領域は25%、50%、75%ドッ
ト領域である。所望の濃度値がユーザによって与えられ
ると、これらの値は次に等価ドット領域に変換される。
所望の出力値は、ユーザ入力、たとえば印刷シートの光
学濃度測定、あるいは現存する“目標”値のデータファ
イルの読込みと修正の一方あるいは双方によって生成さ
れる。“処理”値は同様に取得され、所望の操作条件、
すなわち所定のスクリーン線数、フォント形状(たとえ
ば四角、丸、楕円、ダイアモンド)、無地領域濃度、分
離色(シアン、マゼンタ、イエローまたはブラック --
C、M、YまたはK)におけるDDCP画像チェーンの
操作を特性化する。体的にはゼロドットゲイン曲線を用
い、テストパタンを印刷することによって生成されるこ
れらの“処理”値により、その操作条件においてこの画
像チェーンによって生成される固有のドットゲインを指
定する。通常比較的小数の入力ドット領域に対して指定
される“処理”値は、濃度測定またはユーザ入力、ある
いは現存する“処理”値のデータファイルの読込みと修
正の一方あるいは双方によって取得される。“処理”ド
ットゲイン曲線は、また、“ベンチマーク”操作条件と
DDCP画像チェーンの固有(ネイティブ)の動作(す
なわち“ベンチマーク”処理動作データ値)により定義
される。“処理”ドットゲイン曲線は、次に、所望の操
作条件と適切な“ベンチマーク”操作条件との差(スク
リーン線数及び無地領域濃度)に基づき、ともにDDC
P画像チェーンの動作を予測する所定のモデルとそれ
に付随する感度係数を使用して、“ベンチマーク”操作
条件に伴う“ベンチマーク”値を適応し、所望の操作条
件において生成が見込まれる画像チェーンの固有処理階
調再現特性を正確に指定する、対応する予測処理動作値
(すなわち、“適応”処理値)を決定することによって
も、“処理”ドットゲイン曲線が 定義される。その後、
所望の操作条件における“ベンチマーク”又は“適応”
処理動作値の一方と、“目標”処理動作値とに応て、
探索テーブルが修正され、すべての可能な入力ドット領
域に対して、この予測される固有の処理階調再現特性の
特性によって修正された“目標”階調再現特性が取り
込まれる。これらの“目標”及び“処理”値(参照を容
易にし、これらの値を他のドット領域値と区別するた
め、“セットポイント”と呼ぶ)の双方が取得される
と、これらのセットポイントは補間され、12ビットの
解像度で、“すべての可能な”“目標”または“処理”
入力ドット領域値に対して存在する出力ドット領域値を
決定する。これは、0〜100%ドット領域のすべての
範囲に広がる、256の連続増加入力ドット領域に対応
する8ビットの連続階調値である。補間を正確に実施す
るため、隣接する“目標”セットポイントの各ペアにま
たがるモノトーン・ピースワイズ・キュービック関数
係数が最初に決定される。これによって、すべての“目
標”及び“処理”データが、この補間関数によって、円
滑に補間される。一旦すべての“目標”または“処理”
セットポイントのすべてのペアに対して係数が決定され
ると、そのペアに付随する補間関数が、セットポイント
のペアにまたがるインタバルの端、あるいはその内部に
ある、それぞれの“すべての可能な”入力ドット領域値
について評価される。これによって256の12ビット
補間値のリストができる。一方は補間“目標”値のリス
トであり、もう一方はこれに伴う補間“処理”値のリス
トである。これらのリストは、次いで、それぞれのリス
トの値が関連する特定の操作条件を指定する適切な“セ
ットアップ”情報と共に、別々のデータファイルに記憶
される。
【0035】その後、共通の操作条件に対し、カスタマ
イズドットゲイン探索テーブルが、“目標”及び“処
理”リストから作成される。特に、“目標”リストの各
値に対しては、“処理”リスト中の数値的に最も近いイ
ンデックスが決定される。このインデックス値は、マー
キングエンジンが特定の“目標”値によって指定される
有効ドット領域に最も良く整合する有効ドット領域を有
するドットを生成するのに必要な入力ドット領域を、
〜100%ドット領域に対して“0”から“255”の
値の範囲指定する。このインデックスの値は次いで探
索テーブルの、“目標”値のインデックスによって指定
される位置に記憶される。この結果、その操作条件にお
けるDDCP画像チェーンの固有のドットゲイン特性の
特性により修正された所望のドットゲインを反映す
るインデックスのテーブルが作成される。その後、その
条件における校正画像を生成し、所望のドットゲイン曲
線を表すため、すべての付随する入力連続階調値に基
づき、探索テーブルが参照され、インデックス値を生成
する。これらのインデックス値は対応する中間階調ビッ
トパタンに変換され、さらにその後マーキングエンジン
に供与される。入力されてくる連続階調値は、探索テー
ブルによる修正の後、RIP/マーキングエンジン画像
チェーンの固有ドットゲイン特性の逆特性に由来する要
素を持ち、このチェーンによって、この画像チェーンの
固有ドットゲイン特性による不良を本質的に受けずに、
所望の“目標”ドットゲインを表す校正画像を生成す
る。共通の操作条件に対して対応する補間“処理”デー
タと所望の“目標”データの双方あるいは一方の他のリ
ストを処理して、単に探索テーブルの内容を変更し、テ
ーブルを作成することにより、DDCP画像チェーン
は、その操作条件において生じる物理的限界の範囲内
で、ほとんどの所望の“目標”曲線を正確に示し、それ
に付随して所望の階調再現特性を表す校正画像を作成す
ることができる。
【0036】無地領域濃度とドットゲインは関連し合う
ものであるが、本発明は効果的にこれらの要因を引き離
し、ユーザが別々に所望の“目標”ドットゲイン曲線形
状と所望の無地領域濃度を、校正画像の各分離に対して
指定できるといった有利な特性を持つ。これは、この各
分離を印刷するために、ユーザがDDCPシステムに対
して与えなければならない情報を単純化するだけでな
く、どちらのファクタを変更するかをユーザが指定でき
るという、融通性が増大する。
【0037】さらに、固有処理階調再現性は、スクリー
ン線数と無地領域濃度の双方あるいは一方といった、D
DCP画像チェーンの操作条件の変化に対して変動する
が、本発明を使用することにより、およそ±1%以内の
階調再現性のばらつきで、所望の操作条件における固有
の階調再現特性を正確に確定するために生成し、測定す
る必要のあるテスト校正画像の数を大幅に減少させるこ
とができる。この点に関しては、DDCP画像チェーン
の操作条件に対して想定されるすべての変化それぞれに
対して別のテスト校正を生成し、測定する必要はなく、
既知の定義済み操作(いわゆる“ベンチマーク”)条件
における、非常に小数のテスト校正画像が生成されるだ
けでよい。その後、所望の測定条件において生成が見込
まれる固有処理階調再現特性が、所望の操作条件と適切
な“ベンチマーク”条件の間のDDCP画像チェーンの
操作空間における変化を考慮し、適応化によって決定さ
れる。
【0038】特に、各“ベンチマーク”条件は、DDC
P画像チェーンの操作空間内の特定の操作条件を確定す
る。昇華染料転写DDCP画像チェーンに対しては、各
“ベンチマーク”条件は、DDCP画像チェーンが用い
られる全操作空間内の、一般に比較的大きな長方形型の
領域である。位置は色、フォント、予測精度によって異
なるが、“ベンチマーク”はこのような各領域に対して
確定される。
【0039】“ベンチマーク”条件が選択されると、ゼ
ロ階調再現性曲線を用い、特定の条件でテスト校正が実
施され、次いで測定が行われる。これらの測定により、
特定の操作条件における“ベンチマーク”処理再現曲線
が確定される。その後、予測処理階調再現曲線(すなわ
ち“適応”階調再現曲線)が、このチェーンの動作をス
クリーン線数と無地領域濃度の双方または一方、及び相
互反応といった、操作条件の変化に関連づける、経験則
に基づいた双一次数学的モデルと、特定の“ベンチマー
ク”条件に対する定義済みの記憶感度係数値の双方を用
いて、適応化によって確定される。本願出願者は、昇華
染料転写DDCP画像チェーンに用いるモデル、具体的
には双一次モデルにより、その領域に位置する単一の
“ベンチマーク”操作条件と適切な感度係数を用いて、
比較的広範囲の操作条件に渡り、スクリーン線数や無地
領域濃度に対し、非常に正確な予測が可能であることを
見出している。さらに本願出願者は、適切に位置したベ
ンチマークにより、各色に対する、双一次モデルに伴う
標準感度係数の単一の組合せが非常に正確な適応結果を
もたらすことを見出している。その結果、画像チェーン
が実際に操作される操作空間の領域の大きさに応じて、
通常2または3、多くの場合1といった、非常に小数の
“ベンチマーク”条件が、所望のユーザ指定操作条件で
発生する予測処理階調制限性を十分正確に、適応化して
予測するのに必要となる。テスト校正は、各“ベンチマ
ーク”条件だけで実施されればよい。従って、テスト校
正は、操作条件のすべての変化それぞれに対して生成さ
れる必要はなく、従ってDDCPユーザは、費用、時
間、材料を大幅に節約できる。
【0040】
【実施例】以下の説明を読めば、当業者は、本発明が、
ドットゲインであるとか、プロセスの固有階調再現特性
に起因する不良が本質的に有さず、所望の再現特性を示
す出力画像を画像処理によって生成する、幅広い様々な
画像アプリケーションに使用できるものであることを、
容易に理解するであろう。このような画像はその特徴と
して、カラー中間階調画像、4ビットの黒色及び白色画
像、あるいは8ビットの連続階調画像、さらにはビデオ
画像( video images )までも含んでいる。従って、本
発明は、特に、ラスタ画像プロセッサ(RIP)により
提供されることを特徴とする画像スクリーニングプロセ
スと、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック(C,
Y,M及びK)の中間階調分離の適切なスーパーインポ
ーズ画像により構成されるカラー校正画像を生成するの
に用いられるバイナリマーキングエンジン(a binary m
arking engine )により構成されるDDCP画像チェー
ンを搭載した、ダイレクトディジタルカラー校正(DD
CP)システムに適している。この中間階調分離におい
ては、各分離が所望のドットゲイン曲線を示し、その結
果所望のドットゲインが得られるため、以下の説明は単
純化される。本発明は、具体的にこの背景において説明
する。
【0041】階調再現性はディジタル分離によるため、
本質的に、測定光学反射濃度と、それに対応する、たと
えば8ビットの、連続階調(“contone ”)値の入力と
出力の関係を確定する。理想的には、正確な階調再現性
を得るため、測定濃度は連続階調値に適切に追従するも
のでなくてはならない。各連続階調値は中間階調ドット
の対応する領域を表す。参照を容易にするためと便宜
上、光学反射濃度画像は、一般に階調再現性がドットゲ
インとして考慮することのできる、等価中間階調ドット
領域としてとらえられる。この点に関しては、後述する
方程式(6)が対応する濃度値からドット領域を計算す
るのに用いられる。階調再現性には、ドットゲインと無
地領域濃度という2つの現象を考慮する必要がある。
【0042】ドットゲインに関しては、中間階調ドット
の領域は、それを見る者に知覚されるように印刷された
場合、図39の曲線3で示したように、それに伴う連続
階調値からしばしばずれている。この発明の目的のた
め、入力ドット領域は、連続階調画像ファイルにおける
ディジタル化値に比例する等価領域であると確定され
る。8ビット(すなわち、“0”から“255”)のデ
ィジタル化正画像に対しては、等価入力ドット領域は通
常次のような方程式(1)によって確定される。
【0043】 % ドット領域 = 100%・(CTV/255) ・・・(1) ここで、CTVはディジタル化連続値である。
【0044】対応する入力ドット領域と出力ドット領域
間のずれは、一般にいくつかの要因が原因となって起る
が、それらのうちのいくつかはたとえば、媒体の吸収
性、インクのにじみといったような、極めて物理的な性
質によるものであり、その他は、ドットに反射されたり
吸収される光の量といった光学的性質のものである。画
像を形成する実際のドット領域は、これらの領域が描写
しようとする、対応した連続階調値からずれているた
め、画像は次第に階調再現性が低下してしまう。
【0045】ドットゲインは単純に、図39に距離5で
図示したドットゲインに関する差として確定され、所定
のサイズの入力中間階調ドット(すなわち“dot in”)
に対して生成される出力中間階調ドット(すなわち“do
t out ”)のサイズの間のフルサイズ(100%)の中
間階調ドットに対する百分率で表される。具体的には、
ドットゲイン = dot out - dot in である。入力ドッ
ト領域の0〜100%の全領域において出力ドット領域
が入力ドット領域に1:1で等しい場合は、図37に示
したような、dot in 対 dot ot 曲線において生じる、
45゜の直線7となる。このような曲線は、いわゆるゼ
ロドットゲイン曲線である。0%と100%サイズの入
力ドットはそれぞれ0%と100%の出力ドットを生成
しなければならない。すなわち、ゼロドットゲインがこ
れらの限界点の双方において起らなければならないが、
ドットゲインはしばしば非ゼロであり、通常はこれらの
限界点の間では正のドットゲインであるため、曲線3の
ような非ゼロドットゲイン曲線となる。ドットゲインに
対応する数値はしばしば25%、50%、75%サイズ
の入力ドットにおいて指定され、時には90%(影領域
に対して)と10%(ハイライト領域に対して)におい
て指定される。
【0046】図40は、図39に示した dot in - dot
out 曲線3に対応するドットゲイン曲線9を図示してい
る。このように、曲線9はその特徴として逆パラボラ型
の形状を有し、0%入力ドットに対してゼロドットゲイ
ンを有し、10%から25%まで非直線的に増加し、5
0%で最高点に達し、その後75%から95%まで非直
線的に減少し、100%入力ドットで再びゼロに達す
る。中間階調分離に対するドットゲイン曲線の形状によ
り、分離した階調再現曲線の形状が効果的に得られる。
【0047】カラー中間階調再現装置、具体的には、共
にDDCPシステムに用いられるDDCP画像チェーン
(以後“RIP/マーキングエンジン画像チェーン”と
も呼ぶ)を構成する、ラスタ画像プロセッサ(RIP)
と、これに接続されたマーキングエンジンは、一般に装
置が操作される操作条件によって変化する固有非ゼロ階
調再現(すなわち、ドットゲイン)特性で処理する。こ
れらの変化は、たとえば、無地領域濃度、スクリーン線
数、書込まれる色(C,M,YまたはK)、及び使用す
るドットフォントの形状(たとえば、四角、丸、楕円、
ひし形)といった変化や、媒体や他の物理的要因に起因
する。これらのうち、ドットフォントの形状は、50%
ドット領域付近で特に顕著である。このネイティブ(固
有)階調再現性は一定ではないが、しばしばある操作条
件から次の操作条件に変わる際にも変化する。この点に
関して本願出願者は、固有ドットゲイン特性が、一般に
いずれのスクリーン線数においても対応する濃度変化に
対して直線関係があり、どの濃度においても、対応する
スクリーン線数の変化に対して直線関係があることを観
察した。固有ドットゲイン特性がこのように明らかに変
化する結果、中間階調分離の画像がDDCPシステムに
よって書込まれる場合に、特にDDCP画像チェーンが
操作される特定の操作条件においてDDCP画像チェー
ンの固有ドットゲイン特性を考慮しないと、その結果生
成する画像に固有のドットゲインは、生成していた画像
チェーンの固有ドットゲイン特性によって崩れてしま
う。このように、生成した校正画像は、再現装置固有の
ドットゲインを正確に表すものではなく、そのために、
形成される校正シートあるいは印刷シートも正確に表し
ていない。
【0048】しかしながら、本発明を使用することによ
って、生成する中間階調ドットは、DDCP画像チェー
ンによる中間階調カラー分離によって生成される画像に
おいて、対応する位置に生成される。このDDCP画像
チェーンは、所定の操作条件で印刷する場合、これらの
各位置に発現する濃度値に正確に一致する、対応する濃
度値を供与する。具体的には、各入力ドット領域(すな
わち入力されてくる連続階調値)は、画像チェーンが操
作される特定の操作条件で発現されることが予測される
DDCP画像チェーンの固有ドットゲイン特性(すなわ
ち“処理”ドットゲイン)と、所望の(すなわち“目
標”)ドットゲイン曲線の双方に一致した量で意図的に
変更され、その結果、コード値を生成する。このコード
値はマーキングエンジンによって印刷される時、校正画
像において所望の濃度を供与する。これを容易に実施す
るため、すべての入力連続階調値はテーブル探索操作に
よって、対応するコード値に適切に修正される。これら
のコード値は、RIPによってマーキングエンジンに供
与され、校正画像上に印刷されると、所望の“目標”ド
ットゲイン曲線を正確に表すことができる。
【0049】具体的には、本発明は、DDCP画像チェ
ーンの、最初に設定する“ベンチマーク”操作条件及び
固有階調再現性能(すなわち、“ベンチマーク”値)に
基づき、必要に応じて、所望の操作条件と、適切な“ベ
ンチマーク”条件の差(スクリーン線数及び無地領域濃
度等)に基づいており、共にDDCP画像チェーンの性
能を予測する、所定モデル及びそれに伴う感度係数を用
いて、適切な“ベンチマーク”条件に伴う“ベンチマー
ク”値を適応させ、所望の操作条件において生成するこ
とが予測される、画像チェーンの固有処理階調再現特性
を正確に指定する、対応する予測処理性能値(すなわ
ち、“適応”値)を確定する。
【0050】その後、所望の操作条件に対する“目標”
値と、“ベンチマーク”または“適応”値のいずれか
(以後いずれかが用いられる場合は共に“処理”値と呼
ぶ)の双方に対して、すべての可能な入力ドット領域に
対して、この予測固有処理階調再現特性の逆特性によっ
て修正された“目標”階調再現特性を含むように、ドッ
トゲイン探索テーブルが作られる。対応する分離に対す
る入力ドット領域値(すなわち、連続値)は、相当する
各出力ドットを意図的に変更し、校正画像に生成するド
ットが“目標”ドットゲイン曲線によって指定されるよ
うに正確に表すため、画像スクリーニング及び書込みに
先立ち、このテーブルに配される。その結果、出力ドッ
トは、DDCP画像チェーンのマーキングエンジンによ
って書かれる場合、所望の“目標”ドットゲインと、そ
れに伴う所望の階調再現特性を正確に表すことができ
る。
【0051】固有処理階調再現性の、DDCP画像チェ
ーンの操作条件におけるスクリーン線数や濃度といった
変化に対する感度を考慮した場合、本発明の適応機能を
用いることにより、およそ±1%以内の階調再現性のば
らつきといったような精度で、所望の操作条件における
固有(ネイティブ)処理階調再現特性を確定するために
生成し、測定する必要のあるテスト校正画像の数を大幅
に減少させることができる。この点に関しては、DDC
P画像チェーンの操作条件に対して想定されるすべての
変化それぞれに対して別のテスト校正を生成し、測定す
る必要はなく、本発明の適応機能は、対応する各“ベン
チマーク”操作条件における非常に少数のテスト校正画
像を形成することと、適切なベンチマーク条件における
処理階調再現特性及び所望の操作条件と適切な“ベンチ
マーク”条件の間の変化を考慮して、所望の操作条件に
おいて発現が予測される処理階調再現特性を適応させて
確定することに基づいている。
【0052】特に、各“ベンチマーク”条件は、DDC
P画像チェーンの操作範囲内の適切な、特定の操作条件
を確定する。DDCPシステム100に採用された昇華
染料転写DDCP画像チェーン(図1及び図2参照、詳
細については以下に説明)では、各“ベンチマーク”条
件は、DDCP画像チェーンが使用される操作範囲の全
体の、概して比較的大型の長方形型領域に一致する。こ
の点に関しては、このような領域は、新聞用紙のような
“粗”印刷用途では、全体の濃度範囲及びスクリーン線
数が、85〜120lpi(約33〜47行/cm)に
広がっており、年次報告書のような高品質の印刷用途に
対しては、比較的高い無地領域濃度値が確定される。そ
の他、すなわち第3の領域は、操作範囲の残りを含むも
のと定義され、中程度の品質の印刷に伴うものである。
“ベンチマーク”の位置は色、フォント、予測精度によ
って変わるが、“ベンチマーク”は、以下に詳しく説明
するように、このような各領域に対して確定される。
【0053】具体的には、一旦“ベンチマーク”操作条
件が選択されると、ゼロドットゲイン探索テーブルを用
いて、特定の操作条件においてテスト校正が実施され、
反射濃度計によって測定される。そして、少数の入力ド
ット領域だけから取り出された出力濃度が、下記に示し
た方程式(6)を用いて対応する出力ドット領域に変換
される。これらの測定は、可能性のあるすべての入力値
に対して実施されるわけではないので、これらの出力ド
ット領域値は、例えばモノトーン・ピースワイズ・キュ
ービック補間を用いて単調(モノトーン)に補間され、
その特定条件において“ベンチマーク”階調再現曲線を
完全に確定する。その後、予測処理階調再現曲線(すな
わち“適応”階調再現曲線)は、このチェーンの性能
を、例えばスクリーン線数や無地領域濃度及びこれらの
相互作用といった、操作条件の変化に関係づける経験的
な数学的モデルを用い、また、この特定の“ベンチマー
ク”条件に対する記憶している所定の感度係数値を用い
て、適応させるように確定される。出願者は、DDCP
システム100の昇華染料転写に用いた画像チェーン特
定のモデル、具体的には双一次モデルは、比較的広範囲
の操作範囲に位置する単一の“ベンチマーク”条件と、
1組の入力色と領域に基づく感度係数の組合せを用い
だけでも、当該比較的広範囲の操作範囲において非常に
正確な予測が可能であることを見出している。その結
果、操作チェーンが実際に動作する操作範囲の領域のサ
イズに応じて、通常2か3、時には1といった、
非常に少数の“ベンチマーク”条件が、ユーザが指定し
た所望の操作条件において発現する予測処理階調再現性
を、完全に、正確に、そして適応させて予測することが
必要となる。テスト校正は、“ベンチマーク”操作条件
のそれぞれにおいてのみ実施される必要がある。その結
果、テスト校正は操作条件のすべての変化それぞれに対
して生成される必要はなく、これによってDDCPのユ
ーザは予算、時間、材料の節約が可能となる。
【0054】“ベンチマーク”階調再現曲線と同様に、
少数の入力ドット領域において“目標”出力階調再現曲
線が最初に指定される(すなわちセットポイント値を形
成する)。次いで、これらのセットポイント値は可能性
のあるすべての入力値において単調に補間され、たとえ
モノトーン・ピースワイズ・キュービック補間を用い
て、“目標”階調再現曲線を確定する。
【0055】この時点で、特定の操作点においてそれぞ
れ所望の未補償処理性能を特定する“目標”及び“処
理”階調再現曲線は、それぞれ“可能性のあるすべて
の”入力に対する出力のリストにより構成される。そし
て、これらの出力値は結合され、DDCP画像チェーン
が動作する特定の所望条件に対して、“処理”階調再現
曲線の逆数により修正された“目標”階調再現曲線を反
映する、カスタマイズされたドットゲイン探索テーブル
を形成する。ここで、“処理”階調再現曲線は、その所
望条件において発現が予測されるDDCP画像チェーン
の固有階調再現特性を正確に反映している。適切な“目
標”及び“ベンチマーク”データを得て補間し、必要に
応じて操作条件の違いに対して“ベンチマーク”値を適
応させて“適応”値を得、探索テーブルを作成すること
により、DDCP画像チェーンは、所望の“目標”階調
再現曲線と、それに伴う所望の階調再現特性のみを、所
望の操作条件に存在する物理的限界の範囲内で正確に表
す校正画像を生成することができる。一般に、所望の操
作条件や“目標”階調再現曲線が変化した場合、探索テ
ーブルに対する値のみを再計算して記憶する必要があ
り、更にテスト校正画像を生成したり測定する必要はな
い。
【0056】図1及び図2は共に、本発明の方法を包含
するDDCPシステム100のブロックダイアグラムを
示している。図1は、本システムの左側を示し、図2
は、同じく右側を示す。
【0057】具体的には、DDCPシステム100はラ
イン105(ライン1051 ,1052 ,... ,105
n を含む)によって、カラー電子プリプレスシステム
(CEPS)103を構成するいくつかのCEPS1
1,1032,... ,103nに接続されており、CE
Sのうちのいずれか1つからの画像に対して、連続階
調画像データを得る。本質的には、DDCPシステム1
00は、各画像に対する連続階調画像データを処理し、
それに伴う、たとえば紙媒体上のカラー校正画像を生成
する。その結果、紙媒体に転写されて生成する校正画像
は、“校正シート”と呼ばれる。連続階調画像データ
は、磁気テープドライブ107とその接続リード106
により、磁気テープにあらかじめ記録しておくこともで
き、校正用にDDCPシステムに供与することができ
る。
【0058】各CEPSにより供与されるデータは、画
像内のそれぞれの連続画素に対し、たとえば、シアン、
イエロー、マゼンタ、ブラック(C,Y,M及びK)に
対する値といった、個々の分離カラーに対するインタリ
ーブ階調値により形成される連続した階調値のファイル
の形態である。CEPS103のそれぞれは、現在いく
つか市販されているカラー電子プリプレスシステムでよ
い。
【0059】構成する画像に対して、DDCPシステム
100は、これらの値を個々の連続階調分離ファイルに
デインタリーブする(de−interleaving )ことによっ
て、連続階調分離値をディジタル的に修正し、次いで個
々の連続階調分離に対し、例えば、中でもとりわけ、電
子スクリーニング、ドットゲイン補償により、中間階調
分離ファイルを生成し、さらに適切なマーキングエンジ
ンを用いてこれらすべての中間階調分離に対する補償カ
ラー校正画像を直接書込む。DDCPシステム100は
ラスタ画像プロセッサ(RIP)200と、マーキング
エンジン130と、オペレータパーソナルコンピュータ
(PC)120と、濃度計124、リモート診断モデム
125、ラインプリンタ128といった周辺機器と、ラ
ミネータ150とを含む。CEPS1031,10
2,... ,103nはそれぞれRIP200内で、イン
タフェース212を構成する適切なハードウェアインタ
フェース2121 ,2122 ,... ,212n によって
CEPSバス215に接続されており、さらにCEPS
バス215はプロセッサ230に接続されている。本プ
ロセッサは従来型のマイクロコンピュータシステムであ
る。ハードディスク240及び250(ハードドライブ
1及び2とも表示)もまたプロセッサ230に接続さ
れ、本プロセッサにより生成された処理後の中間階調画
像データを一時的に記憶する。これらのハードディスク
はそれぞれ画像ファイルを有するが、これらのファイル
は下記で詳しく説明するように、“ピンポン”方式で共
に操作することができるため、プロセッサ230は、校
正する現在の画像に対する中間階調画像データをこれら
のファイルの1つから読込み、このデータをマーキング
エンジンに供与している間に、校正する次の画像に対す
る中間階調画像データを他のファイルの1つに書込む。
プロセッサは、校正される連続画像に対するデータがD
DCPシステムに供与される間、これらのファイルの読
み書きを交互に繰り返す。
【0060】RIP200は、シリアルメッセージリン
ク295によってマーキングエンジン130に接続され
ており、シリアルメッセージリンク295は、ステータ
ス及びエラーメッセージと、コマンドとパラメータを逐
次これらの装置間で伝達する。16ビットパラレル(
クティブ・ハイ(Active High)の)画像データバス2
83と画像制御バス285により構成されるデータイン
タフェース280は、中間階調画像データを16ビット
パラレル形式で(中間階調データを16の連続画素で同
時に転送するため)RIPからマーキングエンジンに転
送するのに用いられる。RIPは必要に応じて画像の各
マイクロラスタを16ビットワードの境界に埋込み、デ
ータをデータバス283に沿って転送する前に、シリア
ルリンク295により、校正画像の各ラインに存在する
中間階調バイト数をマーキングエンジンに知らせる。こ
の数は各画像に対して一定である。画像制御バス285
は、データレディ、データリクエスト、データ肯定応答
の3つの分離ライン(特に図示せず)を含む。これらは
共にRIP200及びマーキングエンジン130によっ
て使用され、単純なインタロックされたハンドシェーク
プロトコルを供与し、これらの構成要素間で各連続16
ビットデータワードを転送する。特に、16ビットデー
タワードを転送するため、RIP200は信号(アクテ
ィブ・ロー(Active Low))をデータレディラインにア
サートし(“データレディ信号”)、マーキングエンジ
ンにデータ転送が開始されたことを知らせる。その後、
このデータワードを得るため、マーキングエンジンは信
号(アクティブ・ロー(ActiveLow))をデータリクエ
ストラインに主張する(“データリクエスト信号”)。
一旦この後者の主張がRIPによって検出されると、R
IPは16ビットデータワードを画像データバス283
に置き、次いで信号(アクティブ・ロー(ActiveLo
w))をデータ肯定応答ラインに主張する(“データ肯
定応答信号”)。一旦マーキングエンジンがこのデータ
ワードを読込み、次いでデータ肯定応答信号に応答し
て、エンジンはデータリクエスト信号を取り消す。これ
に応答してRIPはデータ肯定応答信号を取り消し、イ
ンタロックされたハンドシェーク操作と、それに伴うデ
ータ転送を完結する。データ肯定応答信号が立ち上がる
と共に、マーキングエンジンは入力される16ビットデ
ータ値を内部保持の先入れ先出し方式(FIFO)回路
(図示せず)にロードする。これらのステップは、印刷
される現行画像につき、RIP200からマーキングエ
ンジンに転送される各連続16ビットデータワードに対
して順次反復される。すべての中間階調データが所定の
校正画像に対して転送されると、RIPはデータレディ
ラインの信号を取り消す。印刷される各校正につき、R
IPは、マーキングエンジンに、校正を形成する別々の
中間階調分離画像に対する完全なビットマップ中間階調
画像データを、連続した16ビットワードとして、連続
的に転送する。
【0061】キーボード121とプロセッサ122を含
むオペレータPC120は従来型のパーソナルコンピュ
ータで、リンク113及び117によってRIP200
内部のプロセッサ230とマーキングエンジン130の
双方にインタフェースされている。本PCにより、DD
CPシステムのオペレータは、カスタマイズしたドット
ゲインテーブルを作成したりRIPにダウンロードした
りすることが可能で、RIP200とマーキングエンジ
ン130双方の状態をモニタしたり調べることができ、
さらにこれらを制御し、また、所望通りに診断操作及び
セットアップ操作を実施することが可能となる。濃度計
124は、オペレータPC120の制御下で、RIP/
マーキングエンジン画像チェーンの動作を校正し、“ベ
ンチマーク”データのソースを生成し、“目標”データ
を供与する所望の画像に伴うような濃度を測定するた
め、RIP/マーキングエンジン画像チェーンによって
生成された様々なテストパッチの濃度を測定するのに用
いられる。モデム125はDDCPシステム内で発生す
る異常を離れた所から診断するため、ダイアル電話回線
を提供する。ラインプリンタ128はDDCPシステム
のオペレータが、所望の情報のローカルプリントアウト
を得るのに使用することができる。
【0062】マーキングエンジン130は、好ましくは
マルチレーザ昇華染料転写バイナリマーキングエンジン
である。本質的には、校正画像をマーキングエンジンに
よって印刷するため、適切な大きさのレシーバシート
(すなわち転写層のあるフィルム媒体)が自動的に切断
され、エンジン内の回転ドラム(図示せず)に巻かれ
る。その後、特別なC,Y,MまたはKの分離を生成す
るため、C,Y,MまたはKのそれぞれの染料ドナーシ
ートがエンジン内のサプライリールから巻き取られ、レ
シーバシートに接触するドナーシートの染料付着面によ
り、レシーバシートの適切な位置に重ね合される。その
後、マーキングエンジンにより、書込みレーザを用いて
選択的にシートを書込みスポットが出現する位置毎に露
出することにより、適切な中間階調分離に対するビット
マップ画像がドナーシートに書込まれる。露出により、
このような位置毎に、適切な量の染料がドナーシートか
らレシーバシートの転写層の上部に移動(転写)され
る。それぞれの書込みスポットに対して、書込みレーザ
によって生成される光の強度により、レシーバシートに
転写される染料の量が決められる。次いでドナーシート
はレシーバシートから引き離される。そして、このプロ
セスは、同一のレシーバシートにつき、残りの各分離毎
に別の色のドナーシートを用いて反復される。さらに、
マーキングエンジンは別の色のレシーバシートを使用す
ることもできる。また、マーキングエンジンは2つの特
別色のドナーシートを使用し、レシーバシートへの転写
に対し、それに付随する分離を書込むことができる。特
別色と付随する分離は、“KODAK”イエローや、シ
アン、イエロー、マゼンタ及びブラックにより確定され
る色域にない、たとえば“ホット”ピンク、りん光、パ
ステル、ゴールドカラーといった色の内の所望の2色に
ついて正確な色合いを生成するのに使用される。(“K
ODAK”及び特定の色“コダックイエロー”は共に、
本発明の被譲渡人であるイーストマンコダック社(the
Eastman Kodak Company of Rochester, New York)の登
録商標である。)一旦マーキングエンジン130が共通
のレシーバシートに特定の校正画像に対するすべての分
離を書込むと、エンジンはそのシートを中間シート14
0として排出する。この時点で全体の校正画像は中間シ
ートを形成するレシーバシート140の転写層の上部に
位置する。校正画像を中間シートから紙媒体に転写し、
いわゆる“校正シート”を生成するため、DDCPシス
テムのオペレータは、中間シート140をプリラミネー
ト素材のシートと、プレスストックのシートと共に手動
でラミネータ150に挿入する。ラミネータ150はD
DCPシステム100内のいずれの構成要素にも電気的
には接続されていない。一旦オペレータがこれらのシー
トをラミネータにフィードすると、ラミネータはまずプ
リラミネート素材をプレスストックにラミネートし、次
いで中間シートの転写層をプリラミネートされたプレス
ストックに転写する。ラミネーションが終了すると、ラ
ミネートされたページはプレスストックに融合した校正
画像を含む転写層と共に、ラミネータから現れる。オペ
レータは裏面層の中間層155をはぎ取って廃棄し、校
正画像を有する校正シート160を得る。本発明の目的
のためには、いくつものマーキングエンジンの内、他の
型も使用することができる。マーキングエンジン自体
と、ラミネータは従来からある構成であり、本発明の一
部を成すものではないので、これらについては以下にさ
らに詳しくは説明しない。
【0063】校正画像を生成するため、CEPS103
のいずれかに位置しているオペレータは、キーボード及
び対話メニュー表示により、校正要求を定式化する。校
正要求は、下記に説明し、図3〜図6に示したように、
校正資源が利用可能なときに、DDCPシステムをセッ
トアップし、校正画像を生成するのに必要なパラメータ
値及びファイル名を含んでいる。パラメータ値は、スク
リーン線数及びアングル、分離順序、コピー数などを確
定することによって校正画像に対する連続画像データが
RIPによって処理され、マーキングエンジンによって
印刷される方式を確定する。CEPSのオペレータによ
って決められるファイルネームは、CEPSに存在し、
校正画像に対するインタリーブされた連続画像データを
含んだデータファイルを指定する。しかしながら、校正
要求は画像データ自体を含むのではなく、そのデータを
記憶するファイルの識別のみを有することに注意された
い。画像データを各校正要求から排除することにより、
各校正要求のサイズは、およそ100Mバイト(連続階
調データ及びラインワークの双方を含む画像)からおよ
そ200バイトと、非常に小さくなる。
【0064】校正要求が入力された後、校正要求が入力
された特定のCEPSは、その要求をDDCPシステム
100のRIP200に伝送する。校正要求は、DDC
Pシステムが先行の校正要求を処理している最中でも、
校正画像を印刷中でも、操作を実施していない間でも、
入力することができる。RIP200は校正要求待ち行
列(特に図示せず)を、ハードディスク240(図1及
び図2参照)内に維持する。この待ち行列は3つの分離
待ち行列、“ラッシュ”待ち行列、“ノーマル”待ち行
列、“ホールド”待ち行列を含む。オペレータによる要
求、すなわち、ラッシュ、ノーマル、ホールドに一致し
た優先順位に基づき、RIP200は入力要求を、適切
な待ち行列の最下位に置く。優先順位“ラッシュ”を割
り当てられた要求は、RIPにより先入れ先出し方式に
よって最初に処理され、優先順位が“ラッシュ”の要求
に先立ち、印刷のためマーキングエンジンに転送され
る。優先順位が“ホールド”の要求は、単に“ホール
ド”待ち行列に保持され、優先順位が変更されるか、
“分散”校正要求に取り込まれるまで処理されない。分
散校正は、分離校正要求によって生成し、共通校正シー
トに印刷される、いくつかの非重複画像を含む校正であ
る。
【0065】オペレータPC120、具体的には対話型
メニューの表示ディスプレイにより、DDCPシステム
のオペレータはそれぞれの待ち行列及び各待ち行列の内
容を編集することができる。マーキングエンジンを校正
する画像パラメータはいずれの校正画像に対してもその
校正に対する要求の一部を成すため、オペレータは、た
とえば個々の中間階調分離に対するスクリーンアングル
を変更することにより、所望通りに個々の校正が生成さ
れる条件を変更することができる。さらに、DDCPシ
ステムのオペレータは校正要求の再優先順位付けを行う
ことができ、校正画像が連続的に生成される順序を再配
列したり、各待ち行列から校正要求を追加したり削除す
ることも可能である。
【0066】RIPは、一旦校正要求が関連する待ち行
列の最上位に達すると、特定の校正要求の処理を開始す
る。以下の説明を単純化するため、校正要求待ち行列
は、1つの待ち行列のみを含む、最も単純なものである
とする。具体的には、最も新しく発生した要求が完全に
処理された後、RIPは待ち行列の最上位にある次の校
正要求を読取る。この要求が読込まれると、RIPはそ
の要求において指定されたパラメータ値に基づき、その
要求に対する校正画像が現在印刷できるかどうかを決定
する。この点に関しては、たとえば要求が特別な媒体色
を指定している場合、RIPはマーキングエンジン13
0を待機させて、その色に対する媒体がエンジンにロー
ドされたか、また、校正を生成するのに十分な媒体の供
給量が存在するかどうかを決定する。同様に、特別なカ
ラードナーシートが指定された場合、RIPはそのドナ
ーシートや他の消費材料が利用可能かどうかについて問
合わせる。
【0067】RIPがこの要求に対する校正画像を生成
するための適切なシステム資源が存在すると決定する
と、RIPは、この要求を生成したCEPSから適切な
連続階調データファイルを得る。適切なファイルネーム
及びこのCEPSの識別(装置名)が校正要求内で指定
される。たとえば、CEPS1032 から生成された校
正要求に対しては、図1及び図2に示したように、RI
P200が、付随する連続階調データに対する要求にお
いて指定されたファイル名を含む命令を、このCEPS
に送る。これに応じて、このCEPSはファイルを読込
み、ライン1052 を介してデータをRIP200に供
与する。このデータは、回路2122 といった、このC
EPSに対する適切なハードウェアインタフェースであ
る適切なインタフェース回路により、RIPに送られ
る。このデータは次いでCEPSバス215を通り、R
IP200内のプロセッサ230に送られる。必要に応
じ、プロセッサは適切な翻訳ルーチンを用いてまずこの
データをRIPプログラミングと互換性のある形式に翻
訳する。これには、たとえば、特定のCEPSにおいて
“0”の8ビット連続階調値が濃度がいっぱいであるこ
とを示し、DDCPシステムでは同一値がゼロ濃度を示
す場合に、濃度値を逆変換する場合がある。多くの異な
るCEPSsに対して互換性を保つため、別のハードウ
ェアインタフェース及びソフトウェア翻訳ルーチンがあ
る程度必要で、RIP内で、別々のCEPSに対して存
在する。このように、DDCPシステム100はCEP
Sバス215にインタフェースされた様々ないくつもの
異なるCEPSsと共に機能することができる。連続階
調データが適切に翻訳され、ドットゲインに対するコー
ド値に修正されると、RIP200は分離に対して電子
的にデータをふるい分け、異なる色毎に中間階調分離を
生成する。その後、RIPは、ハードディスク240ま
たは250のどちらかで処理されている現行画像に対す
る中間階調分離に対するすべてのデータを記憶する。同
時に、RIPは、最も新しく処理され、データインタフ
ェース280を介してマーキングエンジン130に供与
されて校正画像を生成する、画像に対する中間階調画像
を読込む。処理量を増加させるため、RIPは画像処理
と印刷機能をパイプライン化している。特に、処理され
た中間階調画像データが1つのハードディスクから読込
まれて印刷されている間、次に印刷される画像に対する
新たに処理された画像データは、もう一方のハードディ
スクに記憶されている。RIP200の制御下で、それ
ぞれのハードディスクは連続する画像に対して交互にそ
の機能を切り替える。ハードディスクをこのように操作
することにより、DDCPシステムによる校正画像の処
理量は増加し、マーキングエンジンの処理量と同等か、
それに近い処理量で比較的一定した画像を生成すること
ができる。従って、RIPが現在中間階調画像を印刷す
るためにハードディスク250から読込んでいるとする
と、新たに処理された現行画像に対する画像データはハ
ードディスク240に記憶される。最も新たに処理され
た画像を印刷するためにすべてのデータがハードディス
ク250からマーキングエンジン130に供与される
と、すぐその後にRIP200はハードディスク240
に記憶されていた中間階調画像データを読込み、印刷す
るためにマーキングエンジンに供与し、このプロセスが
構成される連続した画像に対して反復される。 “ラッ
シュ”または“ノーマル”優先順位の待ち行列の最上位
に到達し、しかしながら、それらが読込まれた時点では
RIPによって処理できない校正要求は、次の処理を処
理待ちにするそれぞれの待ち行列において、それぞれの
場を保持する。校正要求はDDCPシステムオペレータ
により、オペレータPC120により、メニューによる
対話型表示ディスプレイ及びキーボード入力によって、
ディスプレイとキーボード121を用いて入力すること
ができる。
【0068】図3は典型的な校正要求のデータ構造を示
している。この要求は校正要求待ち行列内に、校正要求
(待ち行列要素)300として記憶されている。校正要
求300は、表1に示して説明した、参照番号を伴っ
た、連続したフィールドを含む。
【0069】 表1 校正要求フィールド 項目 説明 次の入力へのポインタ リンクされたリストにおける次の入力 (305) (校正要求待ち行列要素−PRQE)への ポインタで、この校正要求を保持する待ち 行列(ラッシュ、ノーマル、ホールド)を 形成する 入力ファイルの記述 以下を指定するデータ構造: (310) 校正画像の生成に使用する特定の連続階調 データの特性;このデータに対するファイ ル、装置及びページ名;対応する画像特性 を使用可能または使用禁止にするための様 々な画像処理フラグ 出力色の順序 共通校正画像に対する、5つまでの連続中間 (325) 階調に使用する、シアン、マゼンタ、イエ ロー、ブラック、1種のフィルム“特別” 色と、さらに2種の“特別”分離色の双方 またはこれらの一方を確定する文字列 スクリーン線数 すべての分離に使用するスクリーンルーリ (330) ングを指定する65〜200行/インチ (約26〜79行/cm)の連続した浮動 小数点値 ドットフォント ダイヤモンド、楕円、四角、丸、グラビア、 (335) コンポーズ等のドットフォントを指定する バイト 記述 校正画像(文字列)の側に印刷されるデー (340) タ凡例用オプションテキスト 校正コピー数 印刷する校正画像のコピー数を指定する1 (345) 〜50までの整数値(バイト) 左上端x調整位置 校正される画像の、媒体シートに対する左 (350) 上端のxの位置を指定する整数値(mm) (通常露出オフセットwと呼ばれる) −分散校正要求に使用する際にのみ必要 左上端y調整位置 校正される画像の、媒体シートに対する左 (355) 上端のyの位置を指定する整数値(mm) (通常露出オフセットhと呼ばれる) −分散校正要求に使用する際にのみ必要 分散校正使用可能 校正要求が分散校正要求の一部かどうかを (360) 指定するブール(論理)値。使用可能である と設定されない場合は、その要求が“ホール ド”優先順位を与えられているかどうかに関 らず、それに伴う要求は分散校正要求に含ま れない 優先順位 ラッシュ、ノーマル、ホールドを指定する (365) バイト 追加分離名 校正画像に対して生成される2つまでの追 (370) 加分離のファイル名を指定する(2つまで の)文字列 レシピ色番号 中間階調分離を印刷するのに使用する特別 (375) 色の数を指定する(2つまでの)文字列 パスパラメータ マーキングエンジンに引き取られる各中間 (380) 階調印刷(書込み)パスに特有なパラメー タ値を指定するデータ構造 図4に示したように、画像ファイル記述フィールド31
0は、それ自体が、要求に対して校正画像を生成するの
に用いる特定の連続階調データに関する連続する名前及
び値を含んだデータ構造である。具体的には、フィール
ド310における校正フィールドは参照番号と共に、表
2に示し、説明する。
【0070】 表2 画像ファイル記述フィールド 項目 説明 CEPS装置名 連続階調データファイルが存在するCEP (311) S(または他の装置)の名前を指定する文 字列 ジョブ名 現在の要求に対するジョブ名を確定する文 (312) 字列。CEPS(またはDDCPシステ ム)のオペレータが連続階調ファイルに対 してCEPS(またはオペレータPC)で パス名を設定すると、フィールド311と 312は自動的にこの校正要求を設定す る ページ名 要求によって校正されるアートワークにお (313) ける特定ページの名前を識別する文字列 画像名 要求によって校正されるアートワークにお (314) ける特定画像の名前を識別する文字列 CT解像度 要求によって校正される連続階調画像ファ (315) イルの解像度を指定する整数値 LW解像度 要求によって校正される付随するラインワ (316) ーク(LW)ファイルの解像度を指定する 整数値 画像高さ 画像の高さを指定する整数値(mm) (317) 画像幅 画像の幅を指定する整数値(mm) (318) 画像処理フラグ 様々な画像処理及び印刷機能を制御するた (319) めの様々なブール(論理)フラグを含むバイ ト 図5に示したように、画像処理フラグ319は、画像ス
ケーリング、回転、鏡像体、制御ストリップ使用可能、
データ凡例使用可能の機能に対する、別々のブール(論
理)フィールドを含んでいる。具体的には、スケーリン
グ(“Scale toFit”)フラグを設定すると、RIPは
画像のサイズを測り、必要に応じて、校正が生成される
媒体上に確定された校正画像領域に合せることができ
る。同様に、回転(“Rotate Image”)フラグが設定さ
れると、RIPは必要に応じて画像を90゜回転させ、
校正画像領域に合せることができる。鏡像(“Mirror I
mage”)フラグは、RIPにより、マーキングエンジン
に、この要求を生成したCEPSによって、連続階調デ
ータがいわゆる“鏡像体”フォーマットに記憶されてい
るかどうかに基づいて、画像の定位を高速走査方向に変
更するように命令する。制御ストリップ使用可能フラッ
グが設定されると、RIPに、校正画像が印刷される際
に、その最後に制御ストリップを印刷するよう命令す
る。制御ストリップは、構成プロセスの濃度測定に使用
するための、一連の色テストパッチによって構成されて
いる。最後に、データ凡例使用可能フラグが設定される
と、RIPに、構成画像が印刷される際に、その最後
に、図3に示した記述フィールド340で指定されたよ
うに、データ凡例を印刷するよう命令する。
【0071】図6に示したように、フィールド380
は、それ自体が5回まで反復されるデータ構造で、マー
キングエンジンによって関連する要求に対する構成画像
を生成するために実施される、連続中間階調パスそれぞ
れに対して関連するパラメータ値を含む。4つの別のパ
スが4つの別のドナーシート色に対して生じ、特別色の
媒体シートに対して別のパスが生じるので、計5つの別
の中間階調パスが構成要求で指定される。マーキングエ
ンジンは特別色媒体も通常の媒体も指定できるが、この
ような媒体のうちの1つのみが、いずれか1つの構成画
像を生成するのに使用されるだけであるこれらのパスの
順序は、図3に示した出力色順序フィールド325で指
定されるものである。このため、最初に発生するフィー
ルド380は、出力色順序フィールド325で指定され
た最初の中間階調パスに対するものであり、2番目に発
生するフィールド380は、次の中間階調パスに対する
もので、残りのパスについてもそれぞれ同様に継続され
る。具体的には、パスパラメータフィールド380のそ
れぞれを形成する構成フィールドは、関連する参照番号
と共に、表3に示して説明した。
【0072】 表3 パスパラメータフィールド 項目 説明 スクリーンアングル 対応するパスに対するスクリーンアングル (381) を指定する±180゜の範囲内の連続する 浮動少数点数値 ドットゲインテーブル このパスで使用するためのドットゲインテ (383) ーブルを指定する文字列。ジョブ入力の 間、以下で説明するように、RIPプロセ ッサ230は必要に応じてオペレータPC 120に命令を発し、このドットゲインテ ーブルを本PCから本プロセッサにダウン ロードする 無地領域濃度 ドナーシート色の中間階調パスに対する± (385) 22の範囲内の符号付バイト、または特別 媒体色の中間階調パスに対する±99の範 囲内の符号付バイト 図7は、3つの典型的な“目標”ドットゲイン曲線41
0、420、430の組合せ400を示している。これ
らの各曲線は、小さな丸印により表示し、入力ドット領
域の5%、10%、25%、50%、75%、90%、
95%で確定されるドットゲインで表示した“目標”セ
ットポイントを含む。ドットゲインは0%と100%入
力ドットゲインではゼロである。これらの曲線は、“目
標”ドットゲイン曲線に対して要求される出力ドットゲ
インの範囲の典型的なものである。図から明らかなよう
に、50%入力ドットに対する所望のドットゲインは、
10〜30%の範囲にある。
【0073】図8〜図13は概して、DDCPシステム
100のDDCP画像チェーンに対するドットゲインに
関するプロセスにおける典型的な変化を図示している。
これらの変化は特に処理ドットゲインにおける変化によ
るものであり、処理ドットゲインの変化は、2つの特定
無地領域濃度それぞれにおける線数(ルーリング)だけ
の模範的な変化による場合と、2つの特定線数それぞれ
における無地領域濃度の変化による場合と、同時に線数
及び無地領域濃度の双方の変化による場合と、フォント
形状の変化による場合とがある。好ましくない処理ドッ
トゲインの変化(固有であるかどうかに関らず)に起因
するドットサイズの変化は、1〜2%程度の小さな変化
であっても、顕著で見苦しいものである。
【0074】具体的には、図8は、DDCPシステム1
00の画像チェーンにより、比較的高い無地領域濃度に
おいて、スクリーン線数150及び200lpi(約5
9及び79行/cm)で印刷されたシアンドットに対し
て通常発生する固有ドットゲインを示している。実線の
曲線515は、150lpiスクリーン線数の高無地領
域濃度固有処理ゲインを表し、破線の曲線513はスク
リーン線数を200lpiに増加させた後に生じる固有
ドットゲインを表す。このように、スクリーン線数を増
加させることによって生じる操作条件の変更によって固
有処理ドットゲインは増加し、45%入力ドット領域に
おいて最高値の2%に達している。図9は、実線の曲線
523と破線の曲線521により、公称濃度においてシ
アンドットに対して操作条件の変更によって生じる同様
の変化を示している。曲線521及び523によって示
されるドットゲインの変化は、入力ドットサイズ全体に
渡って一般的に小さい。しかしながら、公称濃度におけ
るこの線数の変化が小さいようにみえても、ドットサイ
ズの小さな変化は、大きなドットサイズの場合よりも、
小さなドットサイズの場合の方が特に顕著になる傾向が
ある。従って、ここに示されたような、5%入力ドット
サイズにおける1.6%の低下は、70%入力ドットに
おけるそのような低下が視覚的には明らかでなくても、
見苦しいものとなり得る。出願者はまた、50%といっ
た入力ドット領域において、マゼンタあるいはブラック
ドットに関する線数の変化に対しても、より大きなドッ
トゲインの変化が生じることを観察している。しかしな
がら、どの色に対しても、スクリーン線数の変化のため
に生じる固有処理ドットゲインの変化は、低無地領域濃
度においてはより小さい傾向がある。
【0075】固定線数における無地領域濃度の変化に起
因する固有処理ドットゲインに関しては、図10によっ
て示している。実線の曲線529は、DDCP画像チェ
ーンにより、200lpiスクリーン線数において、公
称無地領域濃度(Nd)で印刷された、シアンドットに
対する固有処理ドットゲインを示している。破線の曲線
527は、無地領域濃度がNd+0.4に増加された後
の固有処理ドットゲインを示している。同様に図11
は、実線の曲線533と破線の曲線531により、スク
リーン線数が150lpiの場合の濃度変化に対する固
有処理ドットゲインの変化を示している。いずれの場合
も、濃度の変化による最高固有処理ドットゲインは比較
的高く、約45%の入力ドット領域に対して6〜7%と
なり、見る者にとっては顕著で、通常非常に見苦しいも
のである。図8から図11に示したように、濃度変化に
起因する処理ドットゲインの変化は、スクリーン線数の
変化によるものより、非常に大きい。
【0076】図12は、DDCPシステムの画像チェー
ンに対して、同時に2つの操作条件を変更した場合に通
常生じる固有処理ドットゲインを示している。具体的に
は、実線の曲線539は、スクリーン線数150lp
i、公称無地領域濃度Ndで生じる固有処理ドットゲイ
ンを示している。破線の曲線537は、スクリーン線数
200lpi、無地領域濃度Nd+0.4で生じる固有
処理ドットゲインを示している。図より明らかなよう
に、固有処理ドットゲインの変化は、入力ドット領域約
45%に対して最高の約6〜7%に達しており、圧倒的
に濃度変化によって誘発された固有処理ドットゲインの
変化による。
【0077】フォント形状の変化に起因する固有処理ド
ットゲインの変化については、図13が、共通のスクリ
ーン線数で、共通の無地領域濃度において、2つの異な
るフォントに伴って生成する校正画像に対するDDCP
画像チェーンの、典型的な固有処理ドットゲインを示し
ている。具体的には、曲線541及び543が、それぞ
れ丸型及びダイヤモンド型フォントに対する固有処理ド
ットゲインを示している。ここに示したように、約2%
の固有ドットゲインの変動の最高値は、このフォントの
変更によって起る。図8から図13に示した同様の形状
の曲線は、イエロー、マゼンタ、ブラックに対しても起
る。
【0078】このように、図7に示した“目標”曲線4
00、図8から図13に示したすべての固有処理曲線を
考慮することにより、RIP200(特に、以下で説明
する、ここで生じるスクリーン処理460)により形成
されるDDCP画像チェーンとマーキングエンジン13
0は、所望の操作条件における固有処理ドットゲイン特
性のため、特定の条件において、それら自体で所望の
“目標”ドットゲインを生成することはできないという
ことが明らかである。
【0079】以上の説明を念頭におき、図1及び図2
示したDDCPシステム100内のオペレータPC12
0内の、本発明の好ましい実施態様の提供と、特に、D
DCP画像チェーンの所望の操作条件において、RIP
200及びマーキングエンジン130により、所望の
“目標”階調再現曲線を正確に示す校正画像を生成する
ために実行するソフトウェアについて、以下に説明す
る。
【0080】具体的には、図14は、カスタマイズドッ
トゲイン探索テーブルを生成するために、オペレータP
C120内で実施される本発明のプロセスのブロックダ
イアグラム図を示している。この処理を利用するため、
ブロック605に示されたように、“目標”ドットゲイ
ン曲線がまず定義される。“目標”曲線は、所望の印刷
処理に固有の階調再現品質(ドット入力(dot in)対ド
ット出力(dot out))を指定するので、ユーザが望む
階調再現が校正画像に正確に表示される。“目標”曲線
自体については、所望の出力ドット領域または濃度値
が、少なくとも3つのユーザ定義入力ドット領域に対し
て得られる。実際には、これらの入力ドット領域は25
%、50%、75%ドット領域である。濃度値がユーザ
によって与えられる場合、これらの値は、以下に詳しく
説明した周知の方程式(具体的には方程式(6))によ
り、等価ドット領域に変換される。所望の出力値はユー
ザ入力か、あるいは、印刷シートの光学的濃度測定か、
または実在する“目標”値のデータファイルを読込むか
マニプレーションするか、あるいはこの双方を行うこと
によって生成する。参照を容易にし、これらの値を他の
ドット領域値と区別するため、ブロック605及び61
0(便宜上、ここでは後者をプロセス610と呼ぶ)に
よって示される処理に供与される個別の指定ドット領域
は、“目標”または“ベンチマーク”に関らず、以後
“入力ポイントデータ”と呼ぶ。
【0081】“目標”入力ポイントデータが使用される
方法によって指定されると、これらの値は図14に示し
たブロック605内で補間され、12ビットの解像度
(すなわち“0”から“4095”の値)で、8ビット
の連続階調値であれば、0〜100%入力ドット領域全
範囲に広がる256までの連続して増加する入力ドット
領域に対応する“すべての可能な”入力ドット領域に対
して存在する、出力“目標”ドット領域値を決定する。
補間を正確に実施するため、隣接する“目標”セットポ
イントの各ペアにまたがるモノトーン・ピースワイズ・
キュービック関数の係数が最初に決定される。これによ
って、すべての“目標”セットポイントが単調補間関数
によって、円滑に結合される。一旦すべての隣接“目
標”入力ポイントのすべてのペアに対して係数が決定さ
れると、そのペアに付随する補間関数が、セットポイン
トのペアにまたがるインタバルの端、あるいはその内部
にある、それぞれの“すべての可能な”入力ドット領域
について評価される。これによって256の12ビット
補間“目標”値のリストができる。このリストは、この
“目標”リストの値が関連する、特定の操作条件を指定
する適切な“セットアップ”情報と共に、ユーザ指定デ
ータファイル内の“目標”データファイル615内に記
憶される。
【0082】さらに、ブロック610では、校正が生成
される特定の操作条件における、DDCP画像チェーン
の予測動作が決定される。“ベンチマーク”処理動作
は、出力画像の直接測定及び処理によって得られる。こ
の技法は、このような“ベンチマーク”処理動作データ
を操作点における変化に適応させることにより、“適
応”処理動作データにも適用することができる。図15
に関して以下で詳しく説明するベンチマーキングまたは
ブロック610において適応処理を実施するベンチマー
キングの結果、以下で詳しく説明する、ブロック625
で使用するための“処理”データファイルができる。
【0083】ブロック610では、ユーザが“ベンチマ
ーク”データファイルを選択した場合、ユーザはRIP
/マーキングエンジン画像チェーンに対し、(ここには
示していない経路によって)“ベンチマーク”操作ポジ
ションにおいて般的にゼロドットゲイン曲線を有する
テストパタンを書くよう命令する。次いで破線640に
よって表されたように、処理出力データが得られ、校正
画像の手動濃度測定を行い、続いてキーボード入力また
は濃度計124からオペレータPC120に直接入力す
ることにより、プロセス610に供与される。テストパ
タンがゼロドットゲイン曲線によって書かれない場合、
テーブル630内で実際に使用されるカスタマイズドッ
トゲインテーブルがユーザによって指定され、経路63
5によってブロック610に供与され、RIPマーキン
グエンジンによって使用される実際の入力値を指定す
る。ベンチマーク条件に対する入力ポイントデータは次
いで“目標”入力ポイントデータと同様に単調に補間さ
れ、12ビット解像度で出力“処理”ドットゲイン値の
リストが得られる。ベンチマーク操作条件、入力ポイン
トデータ及び補間ベンチマーク値は、次いで“処理”デ
ータファイル620のユーザ指定ファイルに保存され
る。以下の説明では、補間値は、8ビット解像度で指定
されるすべての可能な入力値に対して256の出力ドッ
トゲイン値、すなわち、0〜100%ドット領域の範囲
をカバーする増加するドット領域値を表す、“0”から
“255”の入力値である。RIP/マーキングエンジ
ンに対する入力値がたとえば10ビット(“0”から
“1023”の値)といった高解像度で指定される場
合、すべての可能な入力値を表す長いリストが作成され
るか、あるいはさらに修正または補間を実施するため
に、短いリストが作成される。
【0084】使用場所へのシステムの運搬や設置による
性能の変動を防ぐため、すべての“ベンチマーク”校正
画像は、システムの製造中ではなく、DDCPシステム
が完全に操作可能になってから、使用場所で生成され、
測定される。このような変動は、たとえば書込みレーザ
のわずかな配列不良や、書込み性能に影響する他の運搬
に関連する物理的影響によるものである。
【0085】“目標”及び“ベンチマーク”入力ポイン
トデータに対するピースワイズ・キュービック関数の代
りに多くの様々な別の補間関数が使用されるが、本願出
願者は、キュービック関数によって得られるなめらかな
曲線は、隣接入力ポイントにおけるRIP/マーキング
エンジン画像チェーンの性能を正確に予測する傾向があ
ることを見出している。本願出願者はまた、“処理”曲
線が正確に反転されるためには、補間はあるピースワイ
・キュービック関数によって得られる性質である、
調(モノトーン)でなければならないことも見出してい
る。以下に示すように、補間“目標”及び“処理”値に
基づいて、カスタマイズドットゲイン探索テーブルを形
成する値は、DDCP画像チェーンについての予測され
る固有処理階調再現曲線(使用される曲線に基づいて
“ベンチマーク”曲線あるいは“適応”曲線)の反転を
反映する。
【0086】ブロック610において、ユーザが、存在
する“ベンチマーク”データファイルのデータを適応さ
せることによって、“処理”動作の決定を選択した場
合、ユーザは“処理”データファイル620で適応させ
られるファイルと、このファイルの処理出力データが適
応させられる所望の操作条件を指定する。操作条件及び
補間値等の指定された“ベンチマーク”データは、次い
で経路617により、ブロック610に供与される。補
間“ベンチマーク”値は、DDCP画像チェーンの双一
次モデルと所定の感度係数に基づいて適応させられ、
“適応”ドットゲイン値を生成し、所望の操作条件にお
ける“処理”動作を決定する。特に、DDCP画像チェ
ーンのスクリーン線数及び無地領域濃度の変化に対する
応答は、次のような双一次方程式(2)の形式をとる公
称操作条件に関する切り捨てテーラー級数展開により、
非常に正確にモデル化される。
【0087】 DA=DA(D0 ,LPI0 ,フォント,色,機種,Dot*in) +(δDA/δD)・ΔD+(δDA/δf)・Δf +(δ2 DA/(δDδf))・ΔDΔf ・・・(2) ここで、δは偏微分の記号、DAはドット領域、D0
公称出力濃度、LPI0 は公称スクリーン線数、フォン
トは書込まれる特定のフォント、色は書込まれる特定の
色、機種は校正を書込むために使用されるDDCPシス
テム、fはスクリーン線数周波数を表す変数、ΔD及び
Δfは、それぞれ無地領域濃度及びスクリーン線数の公
称操作条件と他の操作条件間での変化 δDA/δDは無地領域濃度の感度の項 δDA/δfは線数の感度の項 δ2 DA/(δDδf)は、線数及び濃度変化の相互作
用に基づくドット領域に対する影響を表す感度の項であ
る。
【0088】ここには明確に述べていないが、本方程式
における各項は、テーラー展開が行われる、公称操作ポ
ジションの関数でもある。実際の測定校正データの経験
的な研究により、本願出願者は、方程式(2)のモデル
は、感度の項を係数(標準濃度感度、標準線数感度、標
準相互作用)に代えることにより、+1%の精度を保ち
ながら、非常に単純化できることを見出している。これ
らの感度は標準操作ポジション(たとえば、濃度設定
“0”、スクリーン線数150lpi)に基づくもの
で、下記の方程式(3)のようになる。
【0089】 DA=DA(Ds,LPIs,フォント,色,機種,Dot_in) + 標準濃度感度 *(D−Ds) + 標準線数感度 *(LPI−LPIs) + 標準相互作用 *(LPI−LPIs) ・・・(3) ここで、(D−Ds)及び(LPI−LPIs)はそれぞ
れ、濃度及び線数(ルーリングの、特定の操作ポジシ
ョンと標準操作条件の差である。
【0090】所望の操作条件とベンチマーク操作ポジシ
ョンにおいて方程式(3)を解いて差を求め、適応領域
に対して解法することにより、下記の方程式(4)が得
られる。
【0091】 適応領域=ベンチマーク領域 + 標準濃度感度 * Δ濃度 + 標準線数感度 *Δ線数 + 標準相互作用 * Δ相互作用 ・・・(4) ここで、Δ濃度 = 適応設定濃度 − ベンチマーク
設定濃度 Δ線数 = 適応線数 − ベンチマーク線数 Δ相互作用 = 適応設定濃度*(適応線数 − 15
0)− ベンチマーク設定濃度 *(ベンチマーク線数
− 150) である。
【0092】適応設定濃度”の項は所望の操作条件の
濃度を、“ベンチマーク設定濃度”の項は、“ベンチマ
ーク”操作条件の濃度を表す。同様に、“適応線数”
は所望の操作条件のスクリーン線数を、“ベンチマー
ク線数”の項は、“ベンチマーク”操作条件のスクリー
ン線数を表す。さらに、“ベンチマーク”スクリーン線
数の濃度感度と、所望濃度の線数感度を再計算すること
により、方程式(4)の相互作用の項は消去され、次の
ようなモデル化方程式(5)が得られる。
【0093】適応領域=ベンチマーク領域+濃度感度
* Δ濃度+線数感度 *Δ線数 ・・・(5) ここで、濃度感度 = 標準濃度感度+(線数ベンチマー
ク−150)* 標準相互作用であり、そして、線数感
度=標準線数感度+ 適応設定濃度 * 標準相互作用で
ある。
【0094】色(C,Y,M,K)の変化に起因する固
有処理階調再現の変動は単純な一次モデル、すなわち上
記方程式(3〜5)に当てはまらないため、各“ベンチ
マーク”条件で用いられるそれぞれの異なる色(C,
Y,M,K)と、“ベンチマーク”条件のそれぞれの許
容可能な変動に対して、別の感度係数の組合せが決定さ
れる。特に、入力ドット領域の変化に対する感度係数の
変動は複雑であるため、別の対応する感度係数が、0〜
100%の範囲の256の異なる入力ドット領域の、可
能なひとつひとつに対して用いられ、所定の“ベンチマ
ーク”条件において256の“標準”係数の組合せを生
成する。経験的な研究によれば、好ましい実施態様で用
いられる特定のDDCP画像チェーンに対し、十分な精
度を得るために、フォントの変更によって標準感度係数
が変更される必要はない。各色に対する濃度感度、線数
感度、相互作用感度から成る標準感度テーブルのすべて
の組合せは、システムの製造中に、好ましくは、後にア
クセスのため、オペレータPCにロードするためのディ
スクファイルの形態で、各マシンにロードすることがで
きる。このように、いずれのベンチマークに対しても、
これらの係数のいずれかまたはすべての変更は、単にフ
ァイルを編集または交換、あるいはこれらの双方を行う
ことによって行うことができる。好ましくはないが、こ
れらの係数値は、演算適応ルーチン1900(以下に詳
細に説明した図34及び図35参照)にハードコード化
することもできる。
【0095】理解を助けるために、図36〜図38は模
範的な“ベンチマーク”条件、すなわち、標準ウェブオ
フセットプレス(SWOP)濃度、“0”濃度設定、1
50lpiスクリーン線数に対する係数値の組合せをグ
ラフで示している。
【0096】具体的には、図36はグラフにより、スク
リーン線数150lpi(標準線数)において、無地領
域濃度の“ベンチマーク”条件から“16クリック”
(いわゆる“ステータスT”濃度単位で測定される、フ
ルスケールの半分の変化に相当し、Yに対して+0.2
濃度単位、K,C,Mに対して+0.4濃度単位)増加
した場合に対する、入力ドットサイズの関数としての係
数値(それぞれ別の色、C,Y,M及びKに対する)の
4つの組合せ(曲線2010)を示している。図より明
らかなように、これらの係数は、%ドット領域で測定さ
れ、入力ドット約45%においては、マゼンタ(M)に
対して6%の変動がある。同様に、図37はグラフによ
り、スクリーン線数64lpiの標準操作ポジションか
らの増加に対する、濃度“0”(標準濃度設定)におけ
る、入力ドットサイズの関数としての係数値の同様の組
合せ(曲線2020)を示している。図36及び図37
から容易にわかるように、%ドット領域で表した感度係
数値は、線数の変化に対しては濃度変化に対してよりも
小さい。最高の線数感度係数値は、入力ドット領域約6
0%において、ブラック(K)に対して約+2.5%で
ある。最後に、図38はグラフにより、標準操作ポジシ
ョンから、無地領域濃度16クリック(0.4または
0.2)、スクリーン線数64lpiを同時に増加させ
た場合に対する、入力ドットサイズの関数としての相互
作用感度係数値の4つの組合せ(曲線2030)を示し
ている。最高の相互作用感度係数値は、入力ドット約3
0%において、マゼンタ(M)に対し、約2.25%で
ある。
【0097】本願出願者はまた、昇華染料転写DDCP
システムと他のこのようなシステムとの間、あるいは同
一タイブのドナーシートと他のシートの間では、固有処
理階調再現感度も、本質的には小さく、おそらく無視で
きる程度の変動であることを、経験的に確認している。
従って、このようなシステムはいずれも、システムの製
造中に確定され、現場で使用される感度係数値は、本質
的に有害な影響を示さない。さらに、モデルを単純化す
るため、機種及びドナーの違いに対する適切な感度の項
を上記方程式(3〜5)から省略しても、総合精度が本
質的に低下することはない。
【0098】所望の操作条件と指定された“ベンチマー
ク”ファイルの操作条件に基づき、プロセス610は、
指定ファイル内に記憶された“ベンチマーク”値内にな
る、色及び現在の中間階調パスに対する適切な感度係数
の組合せにアクセスする。その後、プロセス610は所
望条件とベンチマーク条件間の濃度と線数の変化に対し
て方程式(5)を計算し、これらの“ベンチマーク”値
を“適応”値に適切に適応させる。その結果生成する
“適応”値は共に、所望の操作ポジションで(指定色及
びフォントに対して)生じることが予測される、“処
理”階調再現固有動作を定義する。所望の操作条件情報
及び“適応”値は、次いで、“処理”ファイル620
に、“適応”ファイルとして記憶される。
【0099】その後、ユーザ命令に応じて、ブロック6
25に示したように、カスタマイズドットゲイン探索テ
ーブルが補間“目標”値と補間“処理”値のリストから
作成される。補間“処理”値は、共通の特定操作条件に
対し、経路628によって供与される。特に、補間“目
標”リストにおける各値に対しては、“処理”リストに
おいて数値的に最も近い値のインデックスが最初に決定
される。このインデックス値は、たとえばドット領域0
〜100%に対して連続階調値“0”から“255”で
測定され、DDCP画像チェーンが、特定の“目標”値
によって指定される濃度に最も良く合う濃度を有するド
ットを生成するのに必要な、関連する入力コード値を指
定する。補間“処理”インデックスに対するコード値は
次いで“目標”値のインデックスによって決定された場
所の探索テーブルに記憶される。その結果がインデック
スコード値のカスタマイズドットゲイン探索テーブル6
30であり、各インデックスコード値は、マーキングエ
ンジンによってその後で印刷される特定の出力中間階調
パタンを、スクリーニング処理660(図16に示し、
以下で説明する)内で指定する。探索テーブルで記憶さ
れるコード値は、特定の所望操作条件で生成が予測され
るRIP/マーキングエンジン画像チェーンのネイティ
ブ(固有)階調再現特性の逆特性によって修正される、
所望の階調再現性を反映する。その後、図14に示した
テーブル630を形成するコード値は、RIPプロセッ
サ230にダウンロードされ、ドットゲイン探索テーブ
ル655内で特定のテーブルを形成する。別の個々のド
ットゲインテーブルが、共通校正画像を形成するのに使
用される、それぞれの別の色に対して形成される。これ
らのテーブルはすべて、単一の校正画像に対してテーブ
ル655にまとめてダウンロードされ、保持される。そ
の条件における所望“目標”曲線を示す校正画像を生成
するため、対応する分離に対してスクリーニングされ、
印刷される、所定の色に対するすべての入力連続階調値
は、探索テーブル655内の色に対する対応するテーブ
ルに基づいており、図16に示したスクリーニング処理
660によって中間階調ビットに適切に変換されるコー
ド値を生成する。この中間階調ビットは最後にマーキン
グエンジン130に供与され、そこで印刷される。入力
連続階調値は探索テーブルによって修正された後、すべ
てがRIP/マーキングエンジン画像チェーンの固有階
調再現特性の逆数に起因する成分を有し、このチェーン
によって、本DDCP画像チェーンの固有階調再現特性
と比べて本質的に不良のない所望の“目標”階調再現性
を示す校正画像を生成する。共通の所望操作条件に対
し、対応する補間“処理”データと補間“目標”データ
を処理して単に探索テーブル655の内容を変更し、テ
ーブルを作成することにより、RIP/マーキングエン
ジン画像チェーンは、操作条件において生じる物理的限
界内で、所望の“目標”曲線を正確に示し、それに伴っ
て所望の階調再現特性を示す校正画像を生成することが
できる。RIPプロセッサ230内に破線で示したよう
に、本プロセッサは、図16に示し、これに関して以下
に説明するように、入力として探索テーブル655に供
与されるデインタリーブ連続階調値を生成するための入
力CEPSデータと、その結果生じる、それに対応する
中間階調ビットパタンを生成するために生成されるコー
ド値の双方を処理する。
【0100】図15は、図14に示した、“ベンチマー
ク”セットポイント値を得、必要な場合にこれらのセッ
トポイント値を所望の操作条件に適応させるための、プ
ロセス610と“処理”データファイル620のブロッ
クダイアグラムを示す。
【0101】特に、ユーザが“ベンチマーク”データフ
ァイルの定義、ベンチマーク操作条件、校正出力データ
(経路640による)及びオプションによって、プロセ
ス610内で“処理”動作の定義を選択した場合、ゼロ
ドットゲインテーブルが校正データを生成するのに使用
されなかった場合、それに伴う探索テーブルの校正入力
データは(経路635によって)、すべてブロック61
2に供与される。ブロック612は次いで入力ポイント
データを補間し、その補間を256の入力値で評価し、
ベンチマーク操作ポジションにおける“処理”固有階調
再現特性を特徴づける12ビットの出力ドット領域値の
リストを得る。次いで、操作ポジションと、入力ポイン
トデータと、補間値から成るベンチマーク情報は、後に
使用するため、“処理”データファイル620に含まれ
る、“ベンチマーク”ファイル622のユーザ指定ファ
イルに保存される。“ベンチマーク”ファイルは、以前
に説明したように、ドットゲインカスタマイズ(ブロッ
ク625)に使用するため、経路628と626によっ
て直接使用したりアクセスすることができる。その代り
に、“ベンチマーク”ファイルは、ブロック614で使
用するため、経路617によってアクセスすることがで
きる。
【0102】ブロック610において、ユーザが現存す
る“ベンチマーク”データファイルのブロック614の
データを適応させて“処理”動作の定義を選択した場
合、ユーザは、適応化される“処理”データファイル6
20内に含まれる“ベンチマーク”データファイル62
2内のファイルと、このファイル内の処理出力データが
適応化される所望の操作条件を指定する。操作条件と補
間値を含む指定“ベンチマーク”データは、次いで経路
617により、ブロック610に供与される。補間ベン
チマーク値は上記の方程式(5)により、ベンチマーク
操作条件と所望の操作条件間の濃度と線数の変動と、定
義済み感度係数を用いて適応化され、“適応”値を生成
し、所望の操作条件における“処理”動作を確定する。
操作ポジションと“適応”値から成る適応化情報は、後
で使用するため、次いで“処理”データファイル620
に含まれる“適応”データファイル624内のユーザ指
定ファイルに保存される。“適応”ファイルは、上記で
説明したドットゲインカスタマイズ(ブロック625−
図14参照)に使用するため、経路627と628によ
ってアクセスすることができる。
【0103】図16は、マーキングエンジン130に対
して中間階調画像データを生成するため、連続階調分離
データが図1及び図2に示したRIPプロセッサ230
内で処理されるプロセスの、特に、マーキングエンジン
130によって所望の“目標”階調再現特性を示す校正
画像を生成するのに用いる、RIPプロセッサ230内
で起る処理を含んだ、単純化ブロックダイアグラム図で
ある。
【0104】図16の説明を容易にするため、校正要求
が“ラッシュ”または“ノーマル”待ち行列の最上位に
到達した時点を想定する。校正要求待ち行列ハンドラと
ハードディスク入出力(I/O)ルーチン670は、図
示されていないラインにより、本要求によって指定され
た特定のCEPSに命令を送り、対応するインタリーブ
分離データを得る。この命令に応じて、適切なインタフ
ェース(図1及び図2に示したインタフェース212)
により、インタリーブCEPSデータは図16に示した
ライン217に出現する。RIPプロセッサ230内
で、このデータは、まず翻訳デインタリーブプロセス6
50によって翻訳されてデインタリーブされ、異なる連
続階調分離ファイルになる。さらに、現行の校正要求は
校正要求はライン675で示したように、校正要求分析
プロセス680に供与される。内部エイリアである本プ
ロセスは、その要求で記述されたそれぞれの付随するパ
スパラメータフィールドにアクセスする。RIPプロセ
ッサ230は続いて、各パスパラメータフィールドで指
定された対応するドットゲインテーブルが、以前にダウ
ンロードされているかどうかを確定する。これらのテー
ブルがプロセッサで利用可能なデータファイル内に存在
しない場合は、リンク113により、オペレータPCか
ら、図21の説明で以下に詳しく述べるプロセスによ
り、ドットゲインテーブルを得る。その後、必要なテー
ブルがすべてこのプロセッサ内に存在するか、あるいは
ダウンロードされていることが確認されると、ライン6
83で示したように、プロセス680が、対応する連続
階調分離に対し、プロセス650によって入力連続階調
値を処理するのに使用するため、テーブル655内にあ
るものの中から特定のドットゲイン探索テーブルを選択
する。それに応じて、必要な量のドットゲイン(増加分
または減少分)を値に与えて対応する“目標”値をマー
キングエンジン130によって生成するため、その分離
における各連続階調値は、次いで入力として、テーブル
655の中のこの特定のルックアップテーブルに供与さ
れる。テーブル655によって生成された各コード値は
次いでスクリーニングプロセス660に供与され、スク
リーニングプロセス660はこの値を適切なビットマッ
プ中間階調ドットパタンに変換する。非常に単純化する
と、プロセス660は電子ドット生成プロセス663を
含んでいると見なすことができる。電子ドット生成プロ
セス663は適切なビットマップ値を生成し、次いで、
これらの値に基づいて、選択したドットの特定のサイズ
の中間階調ドットパタンを供与するドットフォント探索
テーブル666を生成する。使用する特定のフォント
(たとえばダイヤモンド、楕円、四角、丸、グラビア、
コンポーズ)は、現在の校正要求に含まれる“ドットフ
ォント”フィールド335(図3参照)内に含まれるバ
イトの値に基づき、校正要求分析プロセス680によっ
て選択される。その結果生じる中間階調ビットマップ画
像データは、図16に示したように、校正要求待ち行列
ハンドラとハードディスクI/Oルーチン670に供与
され、2台のハードディスク240または250の内、
現在の校正要求に対して現在情報を書込んでいる1台の
ハードディスクに保存される。前述したように、他方の
ハードディスクは、マーキングエンジン130に供与し
て印刷するために、画像データバス283を介してプロ
セス670により、ビットマップ画像データを読込んで
いる。この同一の処理が順次反復され、現在の校正要求
に対し、すべてのビットマップ中間階調ドットパタンが
生成される。いわゆるレシピ色は、適切なサイズの原色
中間階調ドットをドット毎に印刷することによって生成
される。レシピ色をDDCPシステム100で生成させ
るため、適切な階調再現値のテーブルの追加の組合せ
が、プロセス650とテーブル655の間に置かれ、合
成中間階調ドットの各オーバレイ原色に対して、適切な
量のドット領域変調を生成する。この方法のより詳しい
説明については、出願人R.V.バリー(R. V. Barry
)らにより、1991年9月18日に提出された「サ
イズの異なるオーバレイ原色中間階調ドットを使用して
中間階調カラー画像において追加色を生成するための技
法」(“A Technique for Generating Additional Colo
rs in a Halftone Color Image Through Use of Overla
id Primary Colored Halftone Dots of Varying Siz
e”)と題する出願中の米国特許出願第07/761,
597を参照されたい。本出願もまた本被譲渡人に譲渡
され、本出願の参考文献に含まれている。
【0105】図17,18,19,20,21は、図2
2〜図25と図28〜図35に示し、以下に詳しく説明
するように、メニュー方式のユーザインタフェースを使
用し、オペレータPC120(図1及び図2に示した)
内で、付随するルーチンによって実行する、5つの別々
に実行可能なプロセス700、750、770、80
0、900に分割される本発明のプロセスを示してい
る。
【0106】具体的には、図17は、“目標”セットポ
イントデータをマニプレーションするためのプロセス7
00のフローチャートを示している。このプロセスに入
ると、ブロック710が実施され、RIP/マーキング
エンジン画像チェーンに対する特定の操作条件での“目
標”入力ポイントデータを得る。このデータは、前述し
たように、ユーザ入力、測定、あるいはデータの現存フ
ァイルを読込むかマニプレーションするか、またはこれ
らの双方を実施することによって得られる。“目標”入
力ポイントデータが得られると、ブロック720が実施
され、ピースワイズ・キュービック補間により、256
の12ビット補間“目標”値の対応するリストを生成す
る。このリストが生成されると、ブロック730が実施
され、所望ならば生成した補間“目標”値のリストをユ
ーザ検証のためにディスプレイスクリーン上でプロット
し、このリストを印刷し、関連する“セットアップ”情
報や入力ポイントデータとともに補間リストをユーザ指
定ファイルに保存する。このファイルが保存されるとプ
ロセス700は終了する。
【0107】図18は、“ベンチマーク”入力ポイント
データをマニプレーションするためのプロセス750の
フローチャートを示している。このプロセスに入ると、
ブロック752が実施され、これらの操作条件下で生成
される校正に伴う“ベンチマーク”処理操作条件、入力
データ、出力データを得る。このデータは、前述したよ
うに、ユーザ入力、測定、あるいはデータの1つ以上の
現存ファイルを読込むかマニプレーションするか、また
はこれらの双方を実施することによって得られる。“ベ
ンチマーク”入力ポイントデータが得られると、ブロッ
ク754が実施され、モノトーン・ピースワイズ・キュ
ービック補間により、256の補間“ベンチマーク”値
の対応するリストを12ビット解像度で生成する。この
リストが生成されると、ブロック756が実施され、所
望ならば入力ポイントデータと補間値をユーザ検証のた
めにプロットし、要求されると操作条件、入力ポイント
データ、補間値を印刷し、入力ポイントデータと補間値
をユーザ指定“ベンチマーク”ファイルに保存する。こ
のファイルが保存されるとプロセス750は終了する。
【0108】図19は、“適応”データをマニプレーシ
ョンするためのプロセス770のフローチャートを示し
ている。このプロセスに入ると、ブロック772が実施
され、ユーザ指定データファイルと“ベンチマーク”値
の適応のための所望操作条件から、“ベンチマーク”処
理操作条件と補間値を得る。この情報は、前述したよう
に、ユーザ入力、測定、あるいはデータの1つ以上の現
存ファイルを読込むかマニプレーションするか、または
これらの双方を実施することによって得られる。ユーザ
指定データファイルと適応のための所望操作条件からの
“ベンチマーク”処理操作条件と補間値が得られると、
ブロック774が実施され、操作条件の変動と処理感度
を使用するモデルを適用して、256の“適応”値の対
応するリストを12ビット解像度で生成する。このリス
トが生成されると、ブロック776が実施され、所望な
らば“ベンチマーク”値と“適応”値をユーザ検証のた
めにプロットし、要求されると操作条件と“適応”値を
印刷し、“適応”値をユーザ指定“適応”ファイルに保
存する。このファイルが保存されるとプロセス770は
終了する。
【0109】図20は、プロセス700、750、77
0によって特定の操作条件に対してそれぞれ生成され
た、補間“目標”値と“処理”値に基づいてカスタマイ
ズドットゲイン探索テーブルを作成するためのプロセス
800のフローチャートを示している。具体的には、プ
ロセス800に入ると、ブロック810が実施される。
このブロックはユーザに対し、現在オペレータPC内に
記憶されている“目標”値と“処理”値の対応するファ
イルを選択するよう促す。その後ブロック820が実施
され、選択されたファイルに含まれる値に基づいて、前
述したように、カスタマイズドットゲイン探索テーブル
を生成する。このテーブルが完全に作成されるとブロッ
ク830が実施され、このテーブルと対応する“セット
アップ”情報を後の使用のためにファイルに書込み、R
IP/マーキングエンジンにダウンロードする。このフ
ァイルが書込まれると、プロセス800は終了する。
【0110】図21は、プロセス800によって作成さ
れたカスタマイズドットゲイン探索テーブルを、図1及
び図2に示したDDCPシステム100のRIPプロセ
ッサ230にロードするためのプロセス900のフロー
チャートを示している。特に、DDCPシステム100
に校正要求が入力されていると、RIP200内部のプ
ロセッサ230が、ブロック910において校正要求を
構文解析し、要求されたドットゲインファイル名を取得
する。リーダが要求すると、通常、別の階調再現テーブ
ルがそれぞれ別の中間階調パスに対して使用される。従
って、校正要求内でこのようなテーブルのファイル名
が、図6に示し、詳しく説明したパスパラメータ380
の一部としてそのパスに対して指定される。ファイル名
が取得されると、決定ブロック920は、これらのファ
イルがすべて、先にRIPにダウンロードされたドット
ゲインファイルに存在するかどうかを決定する。このよ
うなファイルが存在しないと、NOの経路927によっ
てブロック940に進む。ブロック940が実施される
と、オペレータに対してオペレータPCにより、不明の
ファイルを送るよう要求する。校正要求は次いで、他の
校正要求の処理を遅らせないよう、後の処理のために
“ホールド”待ち行列に置かれる。校正要求を“ホール
ド”待ち行列に置くと、プロセス900は終了する。別
に、すべてのファイルが存在すると、決定ブロック92
0は経路923によってブロック930に進む。このブ
ロックでファイルを読込み、記憶されていたカスタマイ
ズドットゲインテーブルが、対応する中間階調パスの間
に使用するため、RIPプロセッサ230にロードす
る。プロセス900が校正要求で指定されたすべてのテ
ーブルのロードを終了すると、プロセス900は終了す
る。
【0111】図22は、本発明の好ましい実施態様を提
供するためのドット管理メインルーチン1000のフロ
ーチャートである。このルーチンはオペレータPCの表
示画面上に高品位のメニューを生成し、次いで、ユーザ
の選択に基づいてルーチンを開始し、本発明のプロセス
の所望の部分を実施する。
【0112】ルーチン1000に入ると、ブロック10
10が実施され、表示画面にメインメニューを表示し、
ユーザに実施する操作を選択するよう促す。ユーザによ
るキーボード入力に基づき、決定ブロック1020によ
ってブロック1030〜1080のいずれかに進み、こ
のルーチンと全体のドット管理手順の双方から出て、さ
らに高水準の操作手順に戻る。ブロック1030〜10
80のいずれかが完全に実施されると、経路1075に
よってループをブロック1010まで戻り、ユーザに次
の操作を促す。
【0113】ブロック1030が実行されると、“目
標”ルーチン1100(図23に示し、以下に詳しく説
明する)は、(a)入力されてくる“目標”入力ポイン
トデータを取得して処理し、補間“目標”値のリストを
生成し、(b)補間“目標”値のリストを保存し、
(c)指定された補間“目標”値のファイルを読込み、
(d)補間“目標”値の指定ファイルを印刷する。
【0114】図22に示したブロック1040が実行さ
れると、“ベンチマーク”ルーチン1400(図28に
示し、以下で詳しく説明する)は、(a)入力されてく
る“ベンチマーク”入力ポイントデータを処理して補間
“ベンチマーク”値のリストを生成し、(b)補間“ベ
ンチマーク”値を保存し、(c)指定された補間“ベン
チマーク”値のファイルを読込み、(d)補間“ベンチ
マーク”値の指定ファイルを印刷する。
【0115】図22に示したブロック1050が実行さ
れると、カスタマイズルーチン1500(図29に示
し、以下で詳しく説明する)は、(a)一致する“セッ
トアップ”情報を含む、ユーザ指定の“目標”及び“処
理”ファイルの組に含まれる補間値のリストに基づいて
カスタマイズドットゲイン探索テーブルを生成し、
(b)カスタマイズドットゲイン探索テーブルの内容を
(対応する“セットアップ”情報とともに)ユーザ指定
ファイル名によって指定されたファイルに保存し、
(c)カスタマイズドットゲイン探索テーブルをユーザ
指定ファイルから検索し、(d)ユーザ指定ファイル内
に記憶されたカスタマイズドットゲイン探索テーブルを
表示して編集し、(e)これを印刷し、(f)カスタマ
イズドットゲイン探索テーブルをプロットする。
【0116】図22に示したブロック1060が実行さ
れると、すべての現在使用可能なドットゲイン曲線を、
入力ポイントと補間ポイントの双方で、オペレータPC
の表示画面上にプロットする。
【0117】ブロック1070が実行されると、図32
に示したように、ドット管理構成ルーチン1700によ
り、ユーザは入力ポイントを選択することにより、構成
情報を適切に変更することができる。すなわち、この選
択は、“目標”及び“ベンチマーク”データ入力ポイン
トの入力に対して入力ドット領域を変更したり、表示用
に使用される“目標”及び“ベンチマーク”データ入力
ポイントを変更したり、入力データがドット領域の形態
か、濃度の形態かを選択したり、ドット領域変換方程式
(方程式(6)として以下に示す)に対して濃度の指数
“n”の値を設定したり、カスタマイズドットゲイン探
索テーブルをグラフ表示するのに使用するポイントを見
たり変更したり、現在の構成情報を後の使用のために保
存したり、以前保存した構成情報を検索し、それに従っ
てソフトウェアを構成したりすることによって行われ
る。
【0118】図22に示したブロック1080が実行さ
れると、適応ルーチン1800は、(a)所望の操作条
件に関するユーザ情報を取得し、(b)適応化のため
“適応”値を計算し、(c)“適応”値をユーザ指定フ
ァイルに保存し、(d)“ベンチマーク”及び“適応”
ドットゲイン曲線をオペレータPCの表示画面上にプロ
ットする。
【0119】図23は、図22に示したドット管理メイ
ンルーチン1000内で実行される“目標”ルーチン1
100のフローチャートを示す。前述したように、ルー
チン1100により、ユーザはオペレータPCに対し、
“目標”データに関する様々な操作を実施するように命
令することができる。
【0120】具体的には、ルーチン1100に入ると、
ブロック1110に進む。ブロック1110が実行され
ると、適切なメニューが表示画面上に表示され、ユーザ
に対して“目標”データに対して実施する操作を選択す
るよう促す。ユーザによるキーボード入力に基づき、決
定ブロック1120により、経路1125を通ってブロ
ック1130〜1160のいずれかに進むか、あるいは
このルーチンから出てドット管理メインルーチン100
0に戻る。ブロック1130〜1160のいずれかが完
全に実施されると、経路1165を通ってループをブロ
ック1110まで戻り、ユーザに次の“目標”データ操
作を実施するよう促す。ブロック1130が実施される
と、“目標”/“ベンチマーク”ルーチン1200(図
24及び図25に示し、以下に詳しく説明する)が入力
されてくる“目標”入力ポイントデータを取得して処理
し、256の補間“目標”値を生成する。
【0121】図23に示されたブロック1140が実行
されると、ユーザ指定ファイル名によって補間“目標”
値がファイルに保存される。ブロック1150は、この
ようなファイルに記憶されたリストを検索する。ブロッ
ク1160は、実行されると、補間“目標”値の指定フ
ァイルを印刷する。
【0122】図23に示した“目標”ルーチン1100
内で実行される“目標”/“ベンチマーク”入力ルーチ
ン1200のフローチャートと、図28に示した“ベン
チマーク”ルーチン1400は、図24と図25にまと
めて示した。図25は、図24の続きである。前述した
ように、ルーチン1200は、入力されてくる“目標”
または“ベンチマーク”入力ポイントデータを取得して
処理し、256の補間12ビット“目標”値または“処
理”値の対応リストを生成する。このルーチンは、処理
する入力ポイントデータの型にかかわらず、同一の方式
で機能する。従って、以下の説明を単純化するため、こ
のルーチンは特に、“目標”入力ポイントデータの処理
に関して説明することとする。
【0123】図24及び図25に示したように、ルーチ
ン1200に入ると、まずブロック1210に進む。こ
のブロックが実施されると、ユーザは次に取得される
“目標”入力ポイントデータに関する“セットアップ”
情報を変更することができる。この情報は前述したよう
に、色と、所望の無地領域濃度と、スクリーン線数と、
ドットフォント形状を指定するパラメータから成る。
“セットアップ”情報を“目標”ファイルに入れること
により、オペレータPCは、カスタマイズドットゲイン
探索テーブルを作成する際に、内部監査機能により、同
一の“セットアップ”情報を有し、このためDDCP画
像チェーンの同一の操作条件に伴う、これらの“目標”
及び“処理”ファイルだけからの補間値を結合すること
が可能となる。ユーザが、“目標”ファイルに対する現
行の“セットアップ”情報を受託することを示すと、ブ
ロック1210から決定ブロック1220に進む。
【0124】決定ブロック1220により、ユーザの選
択に基づいてブロック1230または1240のいずれ
かに進み、ドット管理構成ルーチン1700(図32参
照)により、データを百分率ドット領域または無地領域
濃度で入力する。百分率ドット領域が選択された場合
は、図24及び図25に示したように、経路1223を
通ってブロック1230に進む。このブロックが実行さ
れると、ユーザに対し、各“目標”入力ポイントの対応
する入力ドット領域に対して、百分率出力ドット領域を
入力するよう促す。これらの値がすべて入力されると、
ブロック1260に進む。この代りに、濃度が選択され
た場合は、経路1227を通ってブロック1240に進
む。このブロックが実行されると、ユーザに対し、各
“目標”セットポイントの対応する入力ドット領域に対
して、濃度値を入力するよう促す。ユーザがこれらのセ
ットポイント濃度データをがすべて入力し、ブロック1
240が完全に実行されると、ブロック1250に進
み、各濃度値が等価百分率ドット領域に変換される。こ
の変換は、次のような周知の“ユール・ニールセン”の
方程式を用いて行われる。
【0125】%ドット領域=100%{(1−10
(Dmin-Dtint)/n) /(1−10 (Dmin-Dmax) /n) }・・・
(6) ここで、 Dmax=ドットの無地領域濃 Dmin=紙(または校正画像が印刷される他の媒体)のベ
ース光学反射濃度 Dtint =中間階調パタの光学濃度 n =ユーザ指定実指数 本方程式に関するさらに詳しい情報については、たとえ
ば、J.A.C.ユール(J.A.C. Yule )著「色再現の原理」
(“Principles of Color Reproduction ”)((C)
1967年:John Wiley & Sons, Inc., New York )の
第8章「濃度の加算性と比例性」(“Additivity and P
roportionality of Densities ”)の205〜216ペ
ージ、特に215ページを参照のこと。すべての濃度値
が等価百分率ドット領域に変換されると、ブロック12
60に進む。
【0126】ブロック1260が実行されると、各隣接
入力ポイントの対を通過するモノトーン・ピースワイズ
・キュービック補間関数の係数を決定し、モノトーン・
キュービック・ポリノミナル(a monotone cubic polyn
ominal)の入力ポイントの各対を補間し、各内部入力ポ
イントにおける微分の連続性を保つ。前述したように、
モノトーン・キュービック関数を使用することにより、
入力点の画像チェーン(たとえばプレスまたはRIP/
マーキングエンジン)の実際の物理的性能を正確に予測
する、必要な曲線性の程度を“目標”(または“ベンチ
マーク”)データに伝える。
【0127】理解を容易にするため、図26は、8ビッ
トコード(連続階調)入力値対12ビットコード(連続
階調)出力値で表した、典型的な補間“目標”曲線13
00をグラフによって示している。“0”及び“25
5”がそれぞれ入力ドット領域の0%と100%を表
し、“0”及び“4095”がそれぞれ出力ドット領域
の0%と100%を表す。曲線1300は、図7に示し
た“目標”ドットゲイン曲線410に対応し、図26に
示したように、(“0”“4095”から離れた)セッ
トポイント1310、1320、1330を含む、7つ
の入力ポイントを含んでいる。モノトーン・ピースワイ
・キュービック補間関数の係数fi は、インタバル1
340のような、2つの隣接入力ポイント[(Si ,S
i+1 ),i=,2,... ,n]にまたがる各インタバル
iに対して決定される。1340の入力ポイントは13
20と1330である。この補間については、たとえ
ば、本出願の参考文献に含まれる、F.N. Fritsch et a
l, "Monotone Piecewise Cubic Interpolation", SIAM
Journal of Numerical Analysis, Vol. 17, No. 2, Apr
il1980, Pages 238−246 (以後Fritsch らの論文と呼
ぶ)に詳しく述べられている。Fritsch らの論文に記載
された補間を利用するに当たり、出願者は、本論文の2
42ページに説明されているように、各補間関数に対す
る拘束として、セット2を選んだ。Fritsch らの論文に
記載された方法に伴うモノトーン・ピースワイズ・キュ
ービック補間を実行するための詳しいステップは当業者
には容易にわかるため、詳細については次の説明から一
切省略した。
【0128】“目標”入力ポイントに対してすべての補
間関数のすべての係数が確定されると、図25に示した
ブロック1270に進む。このブロックは、実行される
と、すべてのインタバルに対する補間関数を評価し、各
可能な増加入力ドット領域、すなわち、各8ビット毎の
入力値の“0”から“255”までの増加分に対して、
補間“目標”値が生成される。具体的には、各インタバ
ルに伴う補間関数は、そのインタバルの末端またはイン
タバル内に入る特定の8ビット入力値において連続して
評価され、対応する出力ドット領域を生成する。この点
に関しては、図27が、図26に示したモノトーン・キ
ュービック補間“目標”曲線1300のセグメント13
40の拡大図と、このセグメントに対するキュービック
補間関数が別々に評価される個々のポイントを示してい
る。インタバル1340内にあり、セットポイント13
20と1330で区切られた、選択された代表的な8ビ
ット入力値は、ハッシュマークで軸上に示した。その結
果生じる、1361、1362、1363等の評価(補
間)値は、“+”で示した。すべての補間を評価した結
果、256の12ビット補間“目標”値が生成される。
この時点で図25に示したブロック1270が完結し、
“目標”/“ベンチマーク”入力ルーチン1200から
出る。
【0129】図28は、図22に示したドット管理メイ
ンルーチン1000内で実行される“ベンチマーク”ル
ーチン1400のフローチャートを示している。ルーチ
ン1400は、図23に示し、上記で説明した“目標”
ルーチン1100と同一の機能性を有するが、“目標”
データでなく、“ベンチマーク”データに伴うものであ
る。
【0130】具体的には、図28に示したルーチン14
00に入ると、ブロック1410に進む。ブロック14
10は実行されると、オペレータPCの表示画面上に適
切なメニューを表示し、ユーザに対し、“ベンチマー
ク”データに対して実行する操作を選択するよう促す。
ユーザによるキーボード入力に基づき、決定ブロック1
420は経路1425を通り、ブロック1430〜14
60のいずれかに進むか、あるいはこのルーチンから出
てドット管理メインルーチン1000に戻る。ブロック
1430〜1460のいずれかが完全に実行されると、
経路1465を通ってブロック1410に戻り、ユーザ
に次に実施する“ベンチマーク”データ操作を選択する
よう促す。
【0131】ブロック1430は、実行されると、“目
標”/“ベンチマーク”入力ルーチン1200(図24
及び図25に示し、前記で詳しく説明した)が入力され
てくる“ベンチマーク”入力ポイントデータを取得して
処理し、256の補間“ベンチマーク”値を生成する。
【0132】図28に示されたブロック1440が実行
されると、ユーザ指定ファイル名によって補間“ベンチ
マーク”値がファイルに保存される。ブロック1450
は、このようなファイルに記憶されたリストを検索す
る。ブロック1460は、実行されると、補間“ベンチ
マーク”値の指定ファイルを印刷する。
【0133】図29は、図22に示したドット管理メイ
ンルーチン1000内で実行されるカスタマイズルーチ
ン1500のフローチャートを示している。ルーチン1
500により、前述したように、ユーザはオペレータP
Cに対し、カスタマイズドットゲインデータに関する様
々な操作を実施するよう命令することができる。
【0134】具体的には、ルーチン1500に入ると、
ブロック1510に進む。ブロック1510は実行され
ると、オペレータPCの表示画面上に適切なメニューを
表示し、ユーザに対し、カスタマイズドットゲインデー
タに対して実行する操作を選択するよう促す。ユーザに
よるキーボード入力に基づき、決定ブロック1520は
経路1525を通り、ブロック1530〜1580のい
ずれかに進むか、あるいはこのルーチンから出てドット
管理メインルーチン1000に戻る。ブロック1530
〜1580のいずれかが完全に実行されると、経路15
65を通ってブロック1510に戻り、ユーザに次に実
施するカスタマイズドットゲインデータ操作を選択する
よう促す。
【0135】ブロック1530は、実行されると、カス
タマイズドットゲイン探索テーブルルーチン1600
(図30及び図31に示し、以下で詳しく説明する)
が、一致する“セットアップ”情報を有する“目標”及
び“ベンチマーク”値のユーザ指定ファイルのペアを処
理し、カスタマイズドットゲイン探索テーブルに対する
を生成する。
【0136】図29に示されたブロック1540が実行
されると、カスタマイズドットゲイン探索テーブルに対
する値を(対応する“セットアップ”情報とともに)、
ユーザ指定ファイル名によってユーザ指定ファイル名に
より指定されたファイルに保存する。ブロック1550
が実行されると、これらの値(と対応する“セットアッ
プ”情報)を、このようなファイルから検索する。ブロ
ック1560が実行されることにより、値が表示され、
ユーザはユーザ指定ファイルに記憶されたカスタマイズ
ドットゲインテーブルを形成する値を適切に編集するこ
とができる。ブロック1570が実行されると、ユーザ
指定ファイルに記憶されたカスタマイズドットゲイン値
のテーブルを(対応する“セットアップ”情報ととも
に)印刷する。最後に、ブロック1580が実行される
と、ブロック1530〜1570のいずれかを実行する
ことによって作成された現在のテーブルを形成するカス
タマイズドットゲイン値をグラフにプロットする。
【0137】図29に示したカスタマイズドットゲイン
ルーチン1500で実行される、カスタマイズドットゲ
イン探索テーブルルーチン1600のフローチャート
を、まとめて図30と図31に示した。図31は、図3
0の続きである。前述したように、ルーチン1600
は、一致する“セットアップ”情報を含むユーザ指定
“目標”及び“処理”ファイルに含まれる補間値のリス
トに基づき、カスタマイズドットゲイン探索テーブルを
作成する。
【0138】具体的には、ルーチン1600に入ると、
ブロック1610に進む。このブロックはユーザに対
し、カスタマイズドットゲイン探索テーブルの生成に使
用する補間“目標”及び“処理”値を含む所望の“目
標”及び“処理”ファイルのファイル名を入力するよう
促す。これが実行されると、ブロック1620が実行さ
れ、この“目標”ファイルを読込む。読込まれない場合
は再度試みられ、このファイルが読込まれると、決定ブ
ロック1630に進む。この“目標”ファイルがうまく
読込まれない場合は、エラー状態が発生する。従って、
決定ブロック1630はNO経路1637を選び、ブロ
ック1670へ進む。このブロックが実行されると、適
切なエラーメッセージがオペレータPCの表示画面上に
表示される。その後、ルーチン1600から抜け出し、
カスタマイズルーチン1500(図29に示した)に戻
る。
【0139】その代りに、この“目標”ファイルがうま
く読込まれると、図30及び図31に示された決定ブロ
ック1630は、YES経路1633を選び、ブロック
1640に進む。このブロックは、実行されると、ユー
ザ指定“処理”ファイルを読込む。読込まれない場合は
再度試みられ、このファイルが読込まれると、決定ブロ
ック1650に進む。この“処理”ファイルがうまく読
込まれない場合は、エラー状態が発生する。従って、決
定ブロック1650はNO経路1657を選び、ブロッ
ク1670へ進む。このブロックが実行されると、適切
なエラーメッセージがオペレータPCの表示画面上に表
示される。その後、ルーチン1600から抜け出し、カ
スタマイズルーチン1500(図29に示した)に戻
る。
【0140】“処理”ファイルがうまく読込まれると、
図30と図31に示した決定ブロック1650がYES
経路1653を選び、決定ブロック1660に進む。こ
の決定ブロックは、今読込まれたユーザ指定“目標”及
び“処理”ファイルの双方に保存された“セットアッ
プ”情報が同一のものであるかどうかを決定する。念の
ために再度説明すると、カスタマイズドットゲイン探索
テーブルは、RIP/マーキングエンジン画像チェーン
により、同一の条件下(すなわち、色、無地領域濃度、
スクリーン線数、ドットフォント形状)でそれぞれ生成
される、補間“目標”値と補間“処理”値からのみ作成
することができる。これら2つのファイルに対する“セ
ットアップ”情報が一致しない場合は、エラー状態が発
生する。この場合には、決定ブロック1660はNO経
路1667を選び、ブロック1670へ進む。このブロ
ックが実行されると、適切なエラーメッセージがオペレ
ータPCの表示画面上に表示される。その後、ルーチン
1600から抜け出し、カスタマイズルーチン1500
(図29に示した)に戻る。
【0141】“目標”及び“処理”ファイルに対する
“セットアップ”情報が一致した場合には、図30と図
31に示した決定ブロック1660は、YES経路16
63を選び、修正ドットゲイン探索テーブルブロック1
680に進む。このブロックは、実行されるとブロック
1685を実行する。ブロック1685は、“目標”フ
ァイルAi (i=0,1,... ,55)からの各連続補
間値に対し、数値的に最も近い補間値Pj (j=0,
1,... ,255)を“処理”ファイルから選択する。
選択された補間“処理”値に伴うインデックスjは、次
いで256の位置テーブルの位置“i ”に保存される。
代りに、8ビット整数以外のコード値がRIPプロセッ
サ内の連続階調値に対して使用される場合、最も近似す
るインデックスjに基づいたスケーリングあるいは補間
のどちらかが用いられて適切な入力を計算し、“25
6”位置テーブルの位置“i ”に保存する。このテーブ
ルは、完全に満たされると、カスタマイズドットゲイン
探索テーブルを形成する。カスタマイズドットゲイン探
索テーブルのすべての値が決定されると、実行はブロッ
ク1685、1680から抜け出し、次いでルーチン1
600から抜け出る。
【0142】図32は、図22に示したドット管理メイ
ンルーチン1000内で実行されるドット管理構成ルー
チン1700のフローチャートを示している。前述した
ように、ルーチン1700により、ユーザはオペレータ
PCにより、“目標”及び“ベンチマーク”セットポイ
ントの処理に伴う構成を適切に変更し、保存し、検索
し、カスタマイズドットゲインテーブルの値を表示する
ことができる。
【0143】具体的には、ルーチン1700に入ると、
実行はブロック1710に進む。ブロック1710は実
行されると、オペレータPCの表示画面上に適切なメニ
ューを表示し、ユーザに対し、構成情報に関して実行す
る操作を選択するよう促す。ユーザによるキーボード入
力に基づき、決定ブロック1720は経路1725を通
り、ブロック1730〜1790のいずれかに進むか、
あるいはこのルーチンから出てドット管理メインルーチ
ン1000に戻る。ブロック1730〜1790のいず
れかが完全に実行されると、実行は経路1785を通っ
てブロック1710に戻り、ユーザに次に実施するカス
タマイズドットゲインデータ操作を選択するよう促す。
【0144】ブロック1730は、実行されると、“目
標”及び“ベンチマーク”データに対する入力ポイント
に伴う入力ドット領域を表示する。ブロック1740が
実行されると、ユーザは、これらの入力ドット領域を、
“目標”及び“ベンチマーク”データに対し、所望通り
に変更することができる。ブロック1750は、実行さ
れると、ユーザに対し、入力されてくる“目標”あるい
は“ベンチマーク”データを、百分率ドット領域か濃度
のどちらに供与するのか選択するよう促す。前述したよ
うに、濃度で供与された入力“目標”及び“ベンチマー
ク”値は、等価ドット領域に変換される(この点に関し
ては、図24及び図25に示し、前記で詳しく説明した
“目標”/“処理”入力ルーチン1200のブロック1
250を参照)。図32に示したブロック1790が実
行されると、ユーザは、入力濃度値を等価入力ドット領
域に変換するための上記方程式(6)で用いる指数
“n”に対する値を入力することができる。
【0145】ブロック1760は、実行されると、カス
タマイズドットゲイン探索テーブルをグラフで表示する
のに使用される特定のポイントをリストする。ブロック
1770が実行されると、ユーザはこれらのポイントを
所望通りに変更できる。ブロック1780は、実行され
ると、ユーザが決定した現在の構成情報を、後の検索と
使用のため保存し、あるいは、以前保存された構成情報
を、ユーザの選択通りに検索及びロードし、次いで前述
したソフトウェアを適切に構成する。
【0146】図33は、図22に示したドット管理メイ
ンルーチン1000内で実行される適応ドットゲインル
ーチン1800のフローチャートである。このルーチン
は前述したように、(a)所望の操作条件に関するユー
ザ情報を取得し、(b)適応化のため“適応”値を計算
し、(c)“適応”値をユーザ指定ファイルに保存し、
(d)“ベンチマーク”及び“適応”ドットゲイン曲線
をオペレータPCの表示画面上にプロットする。
【0147】具体的には、ルーチン1800に入ると、
実行はブロック1810に進む。ブロック1810は実
行されると、オペレータPCの表示画面上に適切なメニ
ューを表示し、ユーザに対し、“ベンチマーク”の適応
に関して実行する操作を選択するよう促す。ユーザによ
るキーボード入力に基づき、決定ブロック1820は経
路1825を通り、ブロック1830〜1860のいず
れかに進むか、あるいはこのルーチンから出てドット管
理メインルーチン1000に戻る。ブロック1830〜
1860のいずれかが完全に実行されると、実行は経路
1865を通ってブロック1810に戻り、ユーザに次
に実施するカスタマイズドットゲインデータ操作を選択
するよう促す。
【0148】ブロック1830は、実行されると、ユー
ザに対し、所望の操作条件を入力するよう要求する。
【0149】ブロック1840は、実行されると、演算
適応ルーチン1900(下記で詳しく説明する図34及
び図35参照)の実行を開始し、演算適応ルーチン19
00は、所望の操作条件と、対応する“ベンチマーク”
条件と、“ベンチマーク”値と、それに伴う感度係数を
参照し、“適応”値を計算する。
【0150】ブロック1850は、実行されると、“適
応”値を、後の検索及び使用のために、ユーザ指定ファ
イルに保存する。ブロック1860は、実行されると、
“適応”及び“ベンチマーク”ドットゲイン曲線をオペ
レータPCの表示画面上にプロットする。
【0151】図34と図35は、図33に示した適応ド
ットゲインルーチン1800内で実行される演算適応ル
ーチン1900のフローチャートをまとめて示してい
る。図35は、図34の続きである。
【0152】ルーチン1900に入ると、実行はブロッ
ク1910に進む。ブロック1910は、実行される
と、“ベンチマーク”ファイル名をユーザから取得す
る。その後、実行はブロック1920に進み、ここでこ
のファイルが読込まれる。読込まれない場合は再度試み
られ、このファイルが読込まれると、決定ブロック19
30が実行される。この“ベンチマーク”ファイルがう
まく読込まれない場合は、エラー状態が発生する。この
場合は、決定ブロック1930がNO経路1933を選
び、ブロック1960へ進み、適切なエラーメッセージ
がオペレータPCの表示画面上に表示される。その後、
実行はルーチン1900から抜け出し、適応ルーチン1
800(図33に示した)に戻る。
【0153】その代りに、この“ベンチマーク”ファイ
ルがうまく読込まれると、図34及び図35に示された
決定ブロック1930は、YES経路1937を選び、
決定ブロック1940に進む。このブロックは、この
“ベンチマーク”ファイル内のセットアップ情報に含ま
れる色とフォント情報の双方が、ユーザにより、適応ド
ットゲインルーチン1800(図33参照)のブロック
1830によって最も新たに入力された対応する情報に
一致するかどうかを決定する。色またはフォント情報の
いずれかが不一致である場合、エラー状態が発生する。
この場合は、決定ブロック1940がNO経路1943
を選び、ブロック1960へ進み、適切なエラーメッセ
ージがオペレータPCの表示画面上に表示される。その
後、実行はルーチン1900から抜け出し、適応ルーチ
ン1800(図33に示した)に戻る。
【0154】“ベンチマーク”ファイル内の色及びフォ
ント情報が、ユーザによって入力された情報に一致する
と、決定ブロック1940はYES経路1947を選
び、ブロック1950に進む。このブロックは、使用さ
れる特定の色についての“ベンチマーク”条件に対す
る、適切な、記憶されている感度係数値を読込む。これ
らの係数値が得られると、実行はブロック1970に進
み、“適応”値が計算される。この計算は基本的に、4
つの別々のステップから構成されている。(a)“ベン
チマーク”と所望の操作条件間の濃度変化を計算する。
(b)“ベンチマーク”と所望の操作条件間の線数の変
化を計算する。(c)感度係数値のそれぞれを線形化す
る。(d)上記のモデル化方程式(5)により、すべて
の適応ドット領域、すなわち“適応”値を計算する。ブ
ロック1970の擬似コードの例を下記の表4に示す。
この符号の操作は、モデル化方程式の上記の説明に照ら
せば、当業者には容易に理解できるものであるので、こ
の擬似コードについてはさらに詳しくは説明しない。
【0155】 表4 “適応”処理値を計算するための擬似コード(ブロック1970) /* 適応ベンチマーク値を計算する擬似コード */ delta*density = density*setting*adapted - density*setting*Benchmark; delta*ruling = ruling*adapted - ruling*Benchmark; /* 適応ドット領域の計算 */ adapted*area(0) = Benchmark*area(0); for i = 1 to 254; /* 感度の再線形化 */ density*sensitivity = Standard*density*sensitivity(i) +(ruling*Benchmark - 150)*interaction(i); ruling*sensitivity = Standard*ruling*sensitivity(i) + density*setting*adapted*interaction(i); /* 適応ドット領域を計算するのに、感度を適用する。 */ adapted*area(i) = Benchmark*area(i) + density*sensitivity*delta*density + ruling*sensitivity*delta*ruling; /* 単階調性の確認 */ adapted*area(i) = max(1+adapted*area(i-1), adapted*area(i)) end; adapted*area(255) = Benchmark*area(255); ブロック1970が完全に実行されてすべての“適応”
値が計算されると、実行はブロック1980に進む。こ
のブロックは、フラグにより、これらの値をユーザ選択
によって、図33に示したブロック1860で提供され
るプロット機能により、後でプロットすることができ
る。このフラグは、オペレータPCの表示画面にプロッ
トが完全に書込まれると、ブロック1860によりリセ
ットされる。フラグが設定されると、図34及び図35
に示したように実行はルーチン1900から抜け出し、
適応ルーチン1800(図33参照)に戻る。
【0156】ここまでで、本発明は、DDCP画像チェ
ーンの操作空間を長方形領域に構文解析し、“ベンチマ
ーク”をその領域に置くものとして説明してきたが、当
業者は、これらの領域は異なる形状、大きさであっても
良いことを認識できるはずである。この点に関しては、
このような領域の輪郭や大きさは、定義済みモデル化方
程式に基づく予測が、その領域全体の操作条件の変化に
対してもたらす精度に基づく。もちろん、二次の項を含
むような別のモデル化方程式が、前述の方程式(3〜
5)のような比較的単純な双一次モデルの代りに使用さ
れると、これらの領域の形状もそれに伴ってそれぞれ変
化する。たとえば、二次モデルや、他のモデル化方程式
が使用されると、各領域は、長方形型の領域から、引き
伸ばされた楕円型の領域に変化する。各領域は“信頼領
域”と見なせるので、この大きさは、領域全体に対して
適用される所望の予測精度によって断定される。出願者
は、昇華染料転写DDCP画像チェーンは、単純な双一
次方程式によって正確にモデル化できることを確認して
いるが、他の画像システムでは、十分な予測精度を得る
ためには、より複雑なモデル化が必要になる。このこと
は、十分に正確な予測を行うための、(a)システムの
操作空間の各所望領域内の“ベンチマーク”条件の位
置、(b)所定の画像状態に使用する“ベンチマーク”
条件の選択に対して、より複雑な方法論が必要になる。
“ベンチマーク”位置は、定義済みのルールまたは基準
を使用することによって行われる。
【0157】さらに、“ベンチマーク”データは、オペ
レータPCのような画像システム内に、“ベンチマー
ク”構成データファイルのライブラリを形成するような
方式で記憶される。こうすることにより、画像システム
は、特定の“ベンチマーク”データが後で校正に必要に
なった場合、再び生成され、対応する“ベンチマーク”
条件で測定される対応テスト構成画像を要求せずに、デ
ータににアクセスすることができる。
【0158】本発明は“目標”及び“ベンチマーク”デ
ータを、ユーザ入力、画像の濃度測定、現存するデータ
ファイルの読込みや編集といった、3つの特定の方法に
よって得るものとして説明してきたが、本発明の使用
は、このデータが得られる特定の方式とは別個のもので
ある。この点に関しては、このデータが選られる特定の
方式とは無関係に、すなわち、その方式が、上記の3つ
の内の1つか、あるいは別の方式であろうと、カスタマ
イズ階調再現探索テーブルを作成するのに使用される
“目標”及び“処理”データがDDCP画像チェーンの
操作条件の一致に当てはまるものであれば、本発明は、
いずれの“目標”及び“処理”データとともに使用する
ことができる。
【0159】さらに、本発明はDDCP画像チェーンと
ともに使用するものとして説明してきたが、本発明は、
明らかにこれに限定されるものではない。この点に関し
ては、マーキングエンジンあるいは他の出力装置が固有
ドットゲイン(または他の階調再現)特性を有している
ようないずれの画像システムにおいても、ディジタル化
入力値から、所望の階調再現特性を示し、固有特性に起
因する不良が本質的にないような出力画像を生成するた
めに、本発明の広範な内容が恐らく使用できるであろ
う。
【0160】本発明の1つの実施態様を示し、詳細に説
明してきたが、本発明の内容を包含する多くの他の変更
実施態様が、当業者によって容易に作製されるであろ
う。
【0161】
【発明の効果】本発明は、カラー校正画像のような出力
画像において非常に正確な階調再現をもたらし、ほとん
どすべての画像システム、特にDDCPシステムに使用
されるダイレクトディジタルカラー校正(DDCP)画
像チェーンに対して有用である。本発明の適応特性を使
用することにより、スクリーン線数や無地領域濃度とい
った、操作空間全体に渡る画像チェーンの操作条件の変
化を適応させるために生成され、測定される必要があ
る、別々のテスト校正画像は大幅に削減される。さら
に、本発明をたとえばDDCPシステムで使用すること
により、非常に正確なドットゲイン制御が可能となり、
この結果、周知の校正システムにおいて提供されるもの
よりも、非常に正確な階調再現が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を実施するダイレクトディジタ
ルカラー校正(DDCP)システム100のブロックダ
イアグラム図である。
【図2】 本発明の方法を実施するダイレクトディジタ
ルカラー校正(DDCP)システム100のブロックダ
イアグラム図である。
【図3】 典型的な校正要求のデータ構造を示したもの
である。
【図4】 図3に示した校正要求(待ち行列要素)30
0内に位置する、画像ファイル記述フィールド310の
構造を示したものである。
【図5】 図3に示した画像ファイル記述フィールド3
10の一部を形成する画像処理フラグフィールド319
の構造を示したものである。
【図6】 図3に示した校正要求300内に位置する、
パスパラメータフィールド380のそれぞれの構造を示
したものである。
【図7】 3つの典型的な“目標”ドットゲイン曲線の
組合せを示したグラフである。
【図8】 DDCPシステム100(図1及び図2に示
した)により、比較的高い無地領域濃度において、スク
リーン線数150及び200lpiで印刷されたシアン
ドットに対して通常発生する固有ドットゲインを示した
グラフである。
【図9】 DDCPシステム100により、公称無地領
域濃度において、スクリーン線数150及び200lp
iで印刷されたシアンドットに対して通常発生する固有
ドットゲインを示したグラフである。
【図10】 DDCPシステム100により、スクリー
ン線数200lpi、無地領域濃度Nd及びNd+0.
4で印刷されたシアンドットに対して通常発生する固有
ドットゲインを示したグラフである。
【図11】 DDCPシステム100により、スクリー
ン線数150lpi、無地領域濃度Nd及びNd+0.
4で印刷されたシアンドットに対して通常発生する固有
ドットゲインを示したグラフである。
【図12】 2つの異なる条件:スクリーン線数150
lpi、無地領域濃度Ndと、スクリーン線数200l
pi、無地領域濃度Nd+0.4;で動作するDDCP
システム100に対して通常生じる固有処理ドットゲイ
ンを示したグラフである。
【図13】 共通の濃度とスクリーン線数に対し、DD
CPシステム100によって生成される、丸フォントと
ダイアモンドフォントを使用したために生じた固有処理
ドットゲインの差を示したグラフである。
【図14】 本発明の内容に従い、カスタマイズドット
ゲイン探索テーブルを生成するために、図1及び図2に
示したオペレータPC(パーソナルコンピュータ)12
0内で実施される処理方法のブロックダイアグラム図で
ある。
【図15】 “ベンチマーク”データファイルと“処
理”データファイル620の値を設定し、DDCPシス
テム100のDDCP(RIP/マーキングエンジン)
画像チェーンに対する所望の操作条件に適応化すること
によって、“処理”動作を確定するための、図14に示
したプロセス610のブロックダイアグラム図である。
【図16】 マーキングエンジン130に対して中間階
調画像データを生成するため、CEPS(カラー電子プ
リプレスシステム)の連続階調分離データが図1及び図
2に示したRIPプロセッサ230内で処理されるプロ
セスの、特に、校正画像において“目標”階調再現特性
を得るため、入力連続階調値を修正するために本プロセ
ッサ内で起る処理を含んだ、単純化ブロックダイアグラ
ム図である。
【図17】 “目標”データマニプレーションプロセス
700のフローチャートである。
【図18】 本発明の内容に従って処理データをマニプ
レーションする“ベンチマーク”データマニプレーショ
ンプロセス750のフローチャートである。
【図19】 本発明の内容に従って処理データをマニプ
レーションする“適応”データマニプレーションプロセ
ス770のフローチャートである。
【図20】 本発明の内容に従い、図17に示したプロ
セス700によって生成される補間“目標”値と、図1
8に示したプロセス750によって生成される補間“ベ
ンチマーク”値かあるいは図19に示したプロセス77
0によって続いて生成される“適応”値のいずれかに基
づいて、カスタマイズ階調再現探索テーブルを作成する
ためのプロセス800のフローチャートである。
【図21】 プロセス800によって作成されたカスタ
マイズ階調再現探索テーブルを図1及び図2に示したD
DCPシステム100のRIPプロセッサ230にロー
ドするためのプロセス900のフローチャートである。
【図22】 本発明の好ましい実施態様を提供するため
のドット管理メインルーチン1000のフローチャート
である。
【図23】 図10に示したドット管理メインルーチン
1000内で実行される“目標”ルーチン1100のフ
ローチャートである。
【図24】 図23に示した“目標”ルーチン1100
内で実行される“目標”/“ベンチマーク”入力ルーチ
ン1200のフローチャートと、図28に示した“ベン
チマーク”ルーチン1400をまとめて示したダイアグ
ラム図である。
【図25】 図23に示した“目標”ルーチン1100
内で実行される“目標”/“ベンチマーク”入力ルーチ
ン1200のフローチャートと、図28に示した“ベン
チマーク”ルーチン1400をまとめて示したダイアグ
ラム図である。
【図26】 8ビットコード(連続階調)入力値対12
ビットコード(連続階調)出力値で表した、典型的な単
階調立体補間“目標”曲線1300のグラフである。
【図27】 図26に示した単階調立体補間“目標”曲
線1300のセグメント1340の拡大し、このセグメ
ントに対する立体補間関数が別々に評価される個々のポ
イントを示した図である。
【図28】 図22に示したドット管理メインルーチン
1000内で実行されるベンチマークルーチン1400
のフローチャートである。
【図29】 図22に示したドット管理メインルーチン
1000内で実行されるカスタマイズルーチン1500
のフローチャートである。
【図30】 図29に示したカスタマイズ階調再現ルー
チン1500で実行される、カスタマイズ階調再現探索
テーブルルーチン1600のフローチャートである。
【図31】 図29に示したカスタマイズ階調再現ルー
チン1500で実行される、カスタマイズ階調再現探索
テーブルルーチン1600のフローチャートである。
【図32】 図22に示したドット管理メインルーチン
1000内で実行されるドット管理構成ルーチン170
0のフローチャートである。
【図33】 図22に示したドット管理メインルーチン
1000内で実行される適応ルーチン1800のフロー
チャートである。
【図34】 図33に示した適応ルーチン1800内で
実行される演算適応ルーチン1900のフローチャート
である。
【図35】 図33に示した適応ルーチン1800内で
実行される演算適応ルーチン1900のフローチャート
である。
【図36】 半分のスケールの濃度増加(“16クリッ
ク”)に対し、スクリーン線数150lpiにおいて、
経験的に決定した、入力ドットサイズと色の関数として
の濃度感度係数値のグラフである。
【図37】 スクリーン線数64lpiの増加に対し、
濃度設定“0”において、経験的に決定した、入力ドッ
トサイズと色の関数としてのスクリーン線数感度係数値
のグラフである。
【図38】 濃度設定“0”及びスクリーン線数150
lpiの操作ポジションから、同時に濃度を16クリッ
ク、スクリーン線数を64dpi増加させた場合に対す
る、経験的に決定した、入力ドットサイズと色の関数と
しての相互作用感度係数値のグラフである。
【図39】 本技術において知られる典型的な dot in
- dot out 曲線及び直線7を図示したグラフである。後
者はゼロドットゲインを有する。
【図40】 図39に示した dot in - dot out 曲線3
に対応するドットゲイン曲線9を図示したグラフであ
る。
【符号の説明】
100 ダイレクトディジタルカラー校正(DDCP)
システム 103 カラー電子プリプレスシステム(CEPSs) 105 ライン 106 リード 107 磁気テープドライブ 113 リンク 117 リンク 120 オペレータパーソナルコンピュータ(PC) 121 キーボード 122 プロセッサ 124 濃度計 125 リモート診断モデム 128 ラインプリンタ 130 マーキングエンジン 140 中間シート 150 ラミネータ 155 中間層 160 校正シート 200 ラスタ画像プロセッサ(RIP) 212 インタフェース 215 CEPsバス 230 プロセッサ 240 ハードディスクドライブ1 250 ハードディスクドライブ2 280 データインタフェース 283 画像データバス 285 画像制御バス 295 シリアルメッセージリンク 300 校正要求 305 次の入力へのポインタ 310 入力ファイルの記述 311 CEPS装置名 312 ジョブ名 313 ページ名 314 画像名 315 CT解像度 316 LW解像度 317 画像高さ 318 画像幅 319 画像処理フラグ 325 出力色の順序 330 スクリーン線数 335 ドットフォント 340 記述 345 校正コピー数 350 左上端x調整位置 355 左上端y調整位置 360 分散校正使用可能 365 優先順位 370 追加分離名 375 レシピ色番号 380 パスパラメータ 381 スクリーンアングル 383 ドットゲインテーブル 385 無地領域濃度 400 ドットゲイン曲線の組合せ 410,420,430 ドットゲイン曲線 460 スクリーン処理

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有階調再現特性を有する画像システ
    ムによって出力画像を生成するための装置であって、入力画像に基づく前記出力画像について、画像システム
    の固有階調再現特性に起因する不良が本質的にないよう
    にするために、 入力画像に関する所定の第1の操作条件 において、所望
    の階調特性を示す第1のデータ値と、画像システムについて、所定の第2の操作条件おける
    階調特性を示す第2のデータ値に応答し、 第2のデータ値により示される階調特性の逆特性によっ
    て修正された第1のデータ値を示す値のテーブルを作
    成する手段と、 力画像を表すディジタル値の集合に応答して、前記デ
    ィジタル値のそれぞれに基づき、前記テーブルを参照
    、対応する修正値からなる、一連の修正値を生成する
    手段と、 前記修正値のそれぞれに応答して前記出力画像を生成す
    る手段と を含むこ とを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 第1のデータ値が、画像システムの特定の操作条件にお
    いて再現される入力画像の所望の階調再現特性を表し、 第2のデータ値が、前記特定の操作条件で得られる、画
    像システムの実際の階調再現特性を表すことを特徴とす
    る装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記画像システムが、プロセッサと、プロセッサに接続
    されたマーキングエンジンとから成ることを特徴とする
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記第2のデータ所定の第3の操作条件で前記画
    像システムの階調再現特性を表す第3の値から適応化し
    て生成する適応化生成手段を有することを特徴とする装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記適応化生成手段が、対応する第1と第2のファクタ
    の付随するペアの間の複数の数値差を生成する手段から
    成り、 前記第1のファクタは前記第1の所定の操作条件に伴
    い、 前記第2のファクタは前記第2の所定の操作条件に伴
    い、所定のモデルが、所定の 感度係数を有する所定の方程式
    から成り、前記所定の感度係数が、集合的に、前記数値
    から、前記画像システムの固有階調再現特性において
    予測される差へと関連付ける感度係数であることを特徴
    とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記操作条件が、複数のカラー中間階調分離のそれぞれ
    に対し、 前記分離がマーキングエンジンによって書込まれる色
    と、マーキングエンジンによって前記各分離に書込まれ
    る無地領域濃度の値及びドットフォント形状と、前記各
    分離の生成に用いられるスクリーン線数と、によって定
    義されることを特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の装置において、 前記出力画像が中間階調画像で、 第1の所定の操作条件が、前記出力画像における中間階
    調ドットがマーキングエンジンによって書込まれる無地
    領域濃度の値から成り、 第2の所定の操作条件が、前記出力画像における中間階
    調ドットがマーキングエンジンによって書込まれるスク
    リーン線数の値から成ることを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の装置において、 前記モデルが双一次の方程式からなり、 前記第1の所定の操作条件において、無地領域とスクリ
    ーン線数の変化を、前記第1の所定の操作条件から前記
    第2の所定の操作条件への変化の結果生じる画像システ
    ムの固有階調再現特性において予測される変化に関連付
    けるための、対応する項と、付随する所定の感度係数と
    から成ることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置において、 前記モデルが、次の方程式 適応領域=ベンチマーク領域 + 濃度感度 * Δ濃度 + 線数感度 * Δ線数 によって与えられ、 前記方程式中、適応領域は、前記第2の所定の操作条件
    における所定の中間階調ドットサイズで、 ベンチマーク領域は、前記第1の所定の操作条件におけ
    る前記所定ドットサイズに付随する出力領域で、 濃度感度と線数感度は、濃度とスクリーン線数の変化を
    中間階調ドットサイズに関連付ける所定の感度係数で、 Δ濃度とΔ線数は、前記第1と第2の所定の操作条件の
    間の、無地領域とスクリーン線数の差を特定することを
    特徴とする装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の装置において、 テーブルを作成する前記手段が、 複数の第1の所定のセットポイントにおける前記第1の
    データ値を受け取り、前記複数の第1の所定のセットポ
    イントにおける第1のデータ値を補間し、第1の補間値
    を生成する第1の手段と、 複数の第3の所定のセットポイントにおける前記第3の
    データ値を受け取り、前記複数の第3の所定のセットポ
    イントにおける第3のデータ値を補間し、第3の補間値
    を生成する第2の手段と、 前記数値差と前記感度係数に応答して、前記方程式によ
    り、前記第3のデータ値のそれぞれに対し、対応する前
    記第2のデータ値を決定する手段と、 前記第1の補間値と第2のデータ値に応答して、前記
    ーブルを形成する値を生成する手段と、 から成ることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 請求項3記載の装置において、 テーブルを作成する前記手段が、複数の第1の所定の
    ットポイントにおける前記第1のデータ値を受け取り、
    前記複数の第1の所定のセットポイントにおける第1の
    データ値を補間し、第1の補間値を生成する第1の手段
    と、 複数の第2の所定のセットポイントにおける前記第2の
    データ値を受け取り、前記複数の第2の所定のセットポ
    イントにおける第2のデータ値を補間し、第2の補間値
    を生成する第2の手段と、から成ることを特徴とする装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の装置にお
    いて、 前記第1と第2のデータ値を受け取って補間する前記第
    1と第2の手段が、それぞれ前記第1と第2の値を処理
    する手段から成り、前記第1と第2のデータ値に付随す
    るすべての可能なドット領域に対する補間データ値を生
    成することを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の装置において、 すべての前記第2の補間値の内、第1の補間値のそれぞ
    れに最も数値的に近い前記第2の補間値の対応する1つ
    を選択する手段と、 前記第2の補間値の前記対応する1つに付随するインデ
    ックス値を、前記第1の補間値の1つに付随するインデ
    ックス値によって与えられるテーブル中のロケーション
    に書込む手段と、から成ることを特徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の装置において、 前記処理手段が、前記複数の第1の所定のセットポイン
    トにおいて隣接する第1のデータ値のそれぞれの対によ
    って規定されるインタバルと、 前記複数の第2の所定のセットポイントにおいて隣接す
    第2のデータ値のそれぞれの対によって規定されるイ
    ンタバルにまたがるモノトーン・ピースワイズ・キュー
    ビック関数(a monotone piecewise cubic function)
    の係数を決定する手段と、 前記インタバルの端またはインタバル内にある所定の増
    加入力ドット領域において、前記第1及び第2のデータ
    値に対する各インタバルに対するモノトーン・ピースワ
    イズ・キュービック関数を評価し、集合的に前記第1と
    第2の補間値をそれぞれ生成する手段と、 から成ることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項3記載の装置において、 前記階調再現特性がドットゲインであることを特徴とす
    る装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の装置において、 前記画像システムがプロセッサと、プロセッサに接続さ
    れたマーキングエンジンとから成ることを特徴とする装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の装置において、 前記入力されてくるディジタル値が連続階調(contone
    )値であることを特徴とする装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の装置において、 前記出力画像が、適切に位置決めされたカラー中間階調
    分離によって形成されるカラー中間階調校正画像である
    ことを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】 固有階調再現特性を有する画像シス
    テムによって出力画像を生成するための方法であって、入力画像に基づく前記出力画像について、画像システム
    の固有階調再現特性に起因する不良が本質的にないよう
    にするために、 入力画像に関する所定の第1の操作条件 において、所望
    の階調特性を示す第1のデータ値と、画像システムについて、所定の第2の操作条件おける
    階調特性を示す第2のデータ値に応答し、 第2のデータ値により示される階調特性の逆特性によっ
    て修正された第1のデータ値を示す値のテーブルを作
    成するステップと、 力画像を表すディジタル値の集合に応答して、前記デ
    ィジタル値のそれぞれに基づき、前記テーブルを参照
    、対応する修正値からなる、一連の修正値を生成する
    ステップと、 前記修正値のそれぞれに応答して前記出力画像を生成す
    るステップと、 から成ることを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の方法において、第1
    のデータ値が、画像システムの特定の操作条件において
    再現される入力画像の所望の階調再現特性を表し、第2
    のデータ値が、前記操作条件で得られる、画像システム
    の実際の階調再現特性を表すことを特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の方法において、前記
    画像システムが、プロセッサと、プロセッサに接続され
    たマーキングエンジンとから成ることを特徴とする方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の方法において、 前記第2のデータ値が、第3の操作条件で前記画像シス
    テムの階調再現特性を表す第3の値から適応化して生成
    されることを特徴とする方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の方法において、 前記適応化生成ステップが、対応する第1と第2のファ
    クタの付随するペアの間の複数の数値差を生成するステ
    ップから成り、 前記第1のファクタは前記第1の所定の操作条件に伴
    い、 前記第2のファクタは前記第2の所定の操作条件に伴
    い、所定の モデルが、所定の感度係数を有する所定の方程式
    から成り、前記所定の感度係数が、集合的に、前記数値
    から、前記画像システムの固有階調再現特性において
    予測される差へと関連付けることを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の方法において、 前記操作条件が、複数のカラー中間階調分離のそれぞれ
    に対し、 前記分離がマーキングエンジンによって書込まれる色
    と、マーキングエンジンによって前記各分離に書込まれ
    る無地領域濃度の値及びドットフォント形状と、前記各
    分離の生成に用いられるスクリーン線数と、によって定
    義されることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項23記載の方法において、 前記出力画像が中間階調画像で、 第1の所定の操作条件が、前記出力画像における中間階
    調ドットがマーキングエンジンによって書込まれる無地
    領域濃度の値から成り、 第2の所定の操作条件が、前記出力画像における中間階
    調ドットがマーキングエンジンによって書込まれるスク
    リーン線数の値から成ることを特徴とする方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の方法において、 前記モデルが双一次の方程式からなり、 前記第1の所定の操作条件において、無地領域とスクリ
    ーン線数の変化を、前記第1の所定の操作条件から前記
    第2の所定の操作条件への変化の結果生じる画像システ
    ムの固有階調再現特性において予測される変化に関連付
    けるための、対応する項と、付随する所定の感度係数と
    から成ることを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の方法において、 前記モデルが、次の方程式 適応領域=ベンチマーク領域 + 濃度感度 * Δ濃度 + 線数感度 * Δ線数 によって与えられ、 前記方程式中、 適応領域は、前記第2の所定の操作条件における所定の
    中間階調ドットサイズで、 ベンチマーク領域は、前記第1の所定の操作条件におけ
    る前記所定ドットサイズに付随する出力領域で、 濃度感度と線数感度は、濃度とスクリーン線数の変化を
    中間階調ドットサイズに関連付ける所定の感度係数で、 Δ濃度とΔ線数は、前記第1と第2の所定の操作条件の
    間の、無地領域とスクリーン線数の差を特定することを
    特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の方法において、 テーブルを作成する前記ステップが、 複数の第1の所定のセットポイントにおける前記第1の
    データ値を受け取り、前記複数の第1の所定のセットポ
    イントにおける第1のデータ値を補間し、第1の補間値
    を生成する第1のステップと、 複数の第3の所定のセットポイントにおける前記第3の
    データ値を受け取り、前記複数の第3の所定のセットポ
    イントにおける第3のデータ値を補間し、第3の補間値
    を生成する第2のステップと、 前記数値差と前記感度係数に応答して、前記方程式によ
    り、前記第3のデータ値のそれぞれに対し、対応する前
    記第2のデータ値を決定するステップと、 前記第1の補間値と第2のデータ値に応答して、前記
    ーブルを形成する値を生成するステップと、から成るこ
    とを特徴とする方法。
  29. 【請求項29】 請求項21記載の方法において、 テーブルを作成する前記ステップが、 複数の第1の所定のセットポイントにおける前記第1の
    データ値を受け取り、前記複数の第1の所定のセットポ
    イントにおける第1のデータ値を補間し、第1の補間値
    を生成する第1のステップと、 複数の第2の所定のセットポイントにおける前記第2の
    データ値を受け取り、前記複数の第2の所定のセットポ
    イントにおける第2のデータ値を補間し、第2の補間値
    を生成する第2のステップと、 前記第1の補間値と第2のデータ値に応答して、前記
    ーブルを形成する値を生成するステップと、から成るこ
    とを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 請求項28または29記載の方法にお
    いて、 前記第1と第2のデータ値を受け取って補間する前記第
    1と第2のステップが、それぞれ前記第1と第2の値を
    処理するステップから成り、前記第1と第2のデータ値
    に付随するすべての可能なドット領域に対する補間デー
    タ値を生成することを特徴とする方法。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の方法において、 すべての前記第2の補間値の内、第1の補間値のそれぞ
    れに最も数値的に近い前記第2の補間値の対応する1つ
    を選択するステップと、前記第2の補間値の前記対応す
    る1つに付随するインデックス値を、前記第1の補間値
    の1つに付随するインデックス値によって与えられるテ
    ーブル中のロケーションに書込むステップと、から成る
    ことを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 請求項30記載の方法において、 前記処理ステップが、前記複数の第1の所定のセットポ
    イントにおいて隣接する第1のデータ値のそれぞれの対
    によって規定されるインタバルと、複数の第2の所定のセットポイントにおいて隣接する
    2のデータ値のそれぞれの対によって規定されるインタ
    バルにまたがるモノトーン・ピースワイズ・キュービッ
    関数(a monotone piecewise cubic function)の係
    数を決定するステップと、 前記インタバルの端またはインタバル内にある所定の
    加入力ドット領域において、前記第1及び第2のデータ
    値に対する各インタバルに対するモノトーン・ピースワ
    イズ・キュービック関数を評価し、集合的に前記第1と
    第2の補間値をそれぞれ生成するステップと、 から成ることを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】 請求項20記載の方法において、 前記階調再現特性がドットゲインであることを特徴とす
    る方法。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の方法において、 前記入力されてくるディジタル値が連続階調(conton
    e)値であることを特徴とする方法。
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