JP3314337B2 - 塗工装置 - Google Patents

塗工装置

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JP3314337B2
JP3314337B2 JP15544899A JP15544899A JP3314337B2 JP 3314337 B2 JP3314337 B2 JP 3314337B2 JP 15544899 A JP15544899 A JP 15544899A JP 15544899 A JP15544899 A JP 15544899A JP 3314337 B2 JP3314337 B2 JP 3314337B2
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薫 岡田
松本  剛
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株式会社ヒラノテクシード
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルム、金属
箔、布帛、メッシュなどのウエブに塗工液を塗工する塗
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗工装置としてリップコータ
型の塗工装置がある。
【0003】この塗工装置は、バッキングロールの下方
にドクターエッジを有するノズルヘッドを配し、ノズル
ヘッドから圧力をかけて塗工液を噴射して、バッキング
ロールの下周面を走行するウエブにドクターエッジによ
って塗工液を塗工するものである。
【0004】ところで、このウエブに塗工液を塗工する
部分は、液溜め部が形成されている。この液溜め部は、
ノズルヘッドの前部にバッキングロールの下周面へ向か
ってウエブ走行用の間隙を残して設けられた液溜め壁
と、バッキングロールの下周面と、左右一対の隔壁と、
ドクターエッジと、ノズルヘッドの上面とにより囲まれ
た空間である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ウエブには
継目が存在する。そして、この継目の部分は他の部分よ
りも厚くなっているため、このウエブの継目がバッキン
グロールと液溜め壁の間隙を通過する際にはこの間隙を
大きくする必要がある。そのため、従来の方法として
は、ノズルヘッドをその継目が通過するときだけ下方に
移動させてこの間隙を大きくしていた。
【0006】しかしながら、このようなノズルヘッドを
上下動させる方法では次のような問題点があった。
【0007】第1の問題点としては、ノズルヘッドは数
100kgの重量があり、これを上下動させるのに時間
がかかるという問題点があった。
【0008】第2の問題点としては、ノズルヘッドを下
方に移動させるため、ドクターエッジとウエブとの間隙
も大きくなり、この継目の前後の塗工量が非常に多くな
り、その部分だけ乾燥工程で未乾燥になるという問題点
があった。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ウエ
ブの継目が塗工装置を通過する場合に、塗工量をほとん
ど変化させることなく、かつ、塗工動作をスムーズに行
うことができる塗工装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の塗工
装置は、バッキングロールの下方にドクターエッジを有
するノズルヘッドを配し、前記ノズルヘッドから塗工液
を圧力をかけて噴射して、前記バッキングロールの下周
面を前記ノズルヘッドの前方から後方へ走行するウエブ
に塗工する塗工装置において、前記バッキングロールを
前後方向に移動させる移動手段を設け、ウエブの継目が
検出された場合に、前記移動手段によって前記バッキン
グロールを前記ノズルヘッドの後方に移動させて、前記
ノズルヘッドと前記ウエブとの間隙を大きくする制御手
段を設けたものである。
【0011】請求項2の塗工装置は、バッキングロール
の下方にドクターエッジを有するノズルヘッドを配し、
前記ノズルヘッドから塗工液を圧力をかけて噴射して、
前記バッキングロールの下周面を前記ノズルヘッドの前
方から後方へ走行するウエブに塗工するリップコータ型
の塗工装置において、前記ノズルヘッドの上面には、縦
断面円弧状に膨出して楔形となったコンマ型の前記ドク
ターエッジが突設され、前記ノズルヘッドの内部の幅方
向には、第1液溜め室が設けられ、第1液溜め室と前記
ドクターエッジの前方に位置する前記ノズルヘッドの上
面との間に流出路を設け、前記ノズルヘッドの前部に
は、前記バッキングロールの下周面へ向かってウエブ走
行用の間隙を残して液溜め壁が立設され、前記ノズルヘ
ッドと前記バッキングロールとの間の両側部には一対の
隔壁が配され、前記一対の隔壁、前記バッキングロール
の下周面、前記液溜め壁、前記ドクターエッジ及び前記
ノズルヘッドの上面とより閉塞された第2液溜め室が形
成され、前記バッキングロールを前後方向に移動させる
移動手段を設け、ウエブの継目が検出された場合に、前
記移動手段によって前記バッキングロールを前記ノズル
ヘッドの後方に移動させて、前記ノズルヘッドと前記ウ
エブとの間隙を大きくする制御手段を設けたものであ
る。
【0012】請求項3の塗工装置は、請求項1のものに
おいて、前記ノズルヘッドを上下方向に移動させるノズ
ルヘッド移動手段を設けたものである。
【0013】請求項1の塗工装置であると、制御手段
は、ウエブの継目が検出された場合に、移動手段によっ
てバッキングロールを後方に移動させるため、ノズルヘ
ッドとウエブとの間隙が大きくなる。そのため、ウエブ
の継目が通過可能となる。
【0014】請求項2の塗工装置においては、ウエブの
継目が通過する場合に、制御手段が移動手段によってバ
ッキングロールを後方に移動させる。このため、液溜め
壁とバッキングロールとの間隙が前後方向に大きくな
り、ウエブの継目が通過可能となる。一方、ドクターエ
ッジとバッキングロールとの間隙は、ノズルヘッドを上
下方向に移動させるよりも小さい移動となるため、塗工
量が増えない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例のリップ
コータ型の塗工装置10を図1から図4に基づいて説明
する。
【0016】バッキングロール12が回転することによ
りウエブFを支持しながら、ウエブFを塗工装置10の
前面から後面に走行させる。
【0017】バッキングロール12の下方には、ノズル
ヘッド14が配されている。ノズルヘッド14のヘッド
本体16は、バッキングロール12と略同じ幅を有し、
上部にドクターエッジ18が設けられている。このドク
ターエッジ18は、縦断面円弧型に形成されたコンマ型
ドクターエッジ18である。バッキングロール12とド
クターエッジ18との間隙をウエブFが走行する。ヘッ
ド本体16の前面16aはフラットな面に形成されてい
る。この前面16aに塗工液の噴出口20が開口してい
る。
【0018】ヘッド本体16の蓋体22は、ヘッド本体
16の前面16aにボルト23により着脱自在に取付け
られる。蓋体22の後面には、幅方向に凹部24が設け
られている。ヘッド本体16と蓋体22とをボルト23
により組合わせることにより、ヘッド本体16の前面1
6aと蓋体22の凹部24によってノズルヘッド14内
部の幅方向に第1液溜め室26が形成される。
【0019】第1液溜め室26の上部には流出路28が
幅方向に第1液溜め室26と連続して形成されている。
この流出路28は、垂直に上方に伸びて、ドクターエッ
ジ18の前部とノズルヘッド14前端部との間に出口2
8aが設けられている。そして、この出口28aの幅方
向の長さによりウエブFの塗工幅が決定される。
【0020】液溜め壁30は、蓋体22と略同じ幅を有
し、蓋体22の前面の上部にボルト31により着脱自在
に取付けられている。この液溜め壁30の上端とバッキ
ングロール12の下周面との間には、ウエブFの走行用
の間隙が残されている。この間隙は、本願発明のポイン
トであるので、後から詳しく述べる。
【0021】第2液溜め室32は、ドクターエッジ18
の前面、蓋体22の上面、液溜め壁30の後面によって
形成された空間と、この空間の両側面をノズルヘッド1
4の上面とバッキングロール12の下周面との間に配さ
れた隔壁34によって閉塞することにより形成されてい
る。この第2液溜め室32の内容積は、流出路28の出
口28aより前方へ脹んだ状態となっていることにより
流出路28の容積より大きくなっている。隔壁34,3
4は、ノズルヘッド14の上面とバッキングロール12
の下周面との間を摺動自在に設けられており、また隔壁
34の底面は幅方向に開口した流出路28の出口28a
を閉塞できるように形成されている。
【0022】ドクターエッジ18の下方のヘッド本体1
6にスリット36が設けられている。このスリット36
の一端はヘッド本体16の後上面に幅方向に開口し、ま
た、スリット36は幅方向に沿ってかつ前方にいくほど
下方に傾斜して設けられている。このスリット36に
は、スリット36と直交するように調整ボルト38が幅
方向に複数本等間隔に貫通している。この調整ボルト3
8の端部はノズルヘッド14の後面16bに臨んでお
り、この後面16bから調整ボルト38の螺合具合を調
整することによってスリット36の幅を調整できる。ス
リット36の幅が変化すればドクターエッジ18の刃先
が上下動して上下にそれぞれ2μm〜3μmの幅で調整
ができる。なお、幅方向に複数個調整ボルト38が設け
られているため、上下動させたい刃先の一番近い調整ボ
ルト38を調整する。
【0023】バッキングロール12は、一対の腕部7
0,70によって回動可能に支持されている。また、こ
のウエブ70は、バッキングロール12を前後方向でか
つ水平方向に移動させるエアーシリンダ72,72に支
持されている。なお、このバッキングロール12を前後
方向に移動させる装置としてはエアーシリンダ72,7
2以外にサーボモータなどを用いてもよい。
【0024】保持部材40は、ノズルヘッド14の中央
下方に設けられている。保持部材40には、両ロッド型
のエアーシリンダ42が上下方向に配されている。この
エアーシリンダ42はそのシリンダチューブの上端にお
いてノズルヘッド14のヘッド本体16の下面に螺合さ
れている。
【0025】スケール保持部材44は、保持部材40内
部の下方に配されている。スケール保持部材44内部に
は、磁気式の変位計測用スケールであるマグネスケール
45(商品名)が配されている。マグネスケール45の
頂部は、エアーシリンダ42のピストンロッドの下端部
に当接しており、このピストンロッドの上下方向の変位
を検出することができる。この保持部材40のエアーシ
リンダ42が上下動によりノズルヘッド14の撓みが上
下にそれぞれ20μm〜30μmの幅で調整ができる。
【0026】ポンプ48は、塗工液を圧送するためのも
のであって、ヘッド本体16の噴出口20に接続されて
いる。このポンプ46は後述するマイコン48からの動
作信号DSによって塗工液の圧送する圧力が制御される。
【0027】セラミックセンサー等の圧電素子よりなる
圧力計50は、第2液溜め室32内部に設けられ、第2
液溜め室32の内圧を測定するものである。この圧力計
50は測定した圧力を電気信号である圧力信号ASによっ
て後述するマイコン48へ出力する。
【0028】マイコン48は、圧力計50とポンプ46
に接続されている。圧力計50から圧力信号ASが入力さ
れ、また、ポンプ46へ動作信号DSを出力する。
【0029】また、マイコン48はエアーシリンダ7
2,72を移動させるSS信号を出力する。すなわち、他
の装置からウエブFの継目が検出された場合に、このウ
エブFの継目が第2液溜め室32を通過する場合にのみ
エアーシリンダ72,72を後方に移動させるものであ
る。このウエブFの継目を検出する方法としては、塗工
装置10の前方にウエブFの厚みを検出する厚み計を設
けるか、ウエブFを所定間隔に切断するカット装置から
そのカットされた位置を検出したTS信号を入力してもら
うか等の方法がある。
【0030】上記構成のリップコータ型塗工装置10の
作動状態を下記に説明する。
【0031】ウエブFへの塗工液の厚みは、バッキング
ロール12とドクターエッジ18の間隙と第2液溜め室
32の内圧によって決定される。
【0032】ウエブFをバッキングロール12とドクタ
ーエッジ18の間隙に走行させる。塗工液は、ポンプ4
6から第1液溜め室26においてノズルヘッド14の幅
方向に拡散して流出路28の出口28aから第2液溜め
室32内部へ均一に噴射され、第2液溜め室32内部を
一定の圧力(以下、基準圧力という)で保持する。この
基準圧力は、塗工液が第2液溜め室32を満した状態で
かつ液溜め壁30とバッキングロール12との間隙から
オーバーフローしないように設定しておく。
【0033】ウエブFは塗工液が満された第2液溜め室
32を通過してドクターエッジ18まで走行し、ドクタ
ーエッジ18の刃先による線圧によって塗工液が塗工さ
れる。この場合に、塗工液が狭い流出路28を通過する
ことにより塗工液の圧力が均一化され、また、第2液溜
め室32は流出路28の出口28aより前方に脹まして
流出路28の容積より大きく形成しているため、第2液
溜め室32内部を大気の圧力より高い基準圧力に保持し
易く、そのため、ウエブFが液溜め壁30とバッキング
ロール12との間隙から第2液溜め室32内部に搬入さ
れる際に、第2液溜め室32内部に空気が侵入すること
なく、それにより、塗工層に気泡が生じることがない。
【0034】また、ドクターエッジ18はコンマ型であ
るため、ドクターエッジ18の刃先に接近するほど第2
液溜め室32の容積が次第に小さくなっており、それに
ともなってウエブFにかかる圧力は次第に高くなり、ま
た、圧力の調整により塗工液を第2液溜め室32外にオ
ーバフローさせない構造となっている。そのため、ウエ
ブFの移動にともなう塗工液の同伴流Aと流出路28の
出口28aからの塗工液の噴射流Bは同じ方向の旋回流
Cとなって不安定な流れになることがない。よって、ド
クターエッジ18に達する前のウエブF表面にある塗工
液の量が幅方向で変化することなく、ウエブFへの塗工
量が幅方向でムラが発生することがない。
【0035】次に、ウエブFの継目が塗工装置10を通
過する場合について説明する。
【0036】マイコン48には、前記したようにウエブ
のカット装置からウエブFの継目の位置を示すTS信号が
入力される。この場合に、マイコン48はその信号から
バッキングロール12を後方に移動させるエアーシリン
ダ72,72にその移動を指示するSS信号を出力する。
このSS信号を出力する開始の時刻は、ウエブの継目の始
めの部分が液溜め壁30を通過する少し前であり、終了
の信号はウエブFの継目の終わりの部分がドクターエッ
ジ18を通過した少し後の時間である。
【0037】SS信号が入力するとエアーシリンダ72,
72はバッキングロール12を後方に移動させる。図2
が、バッキングロールが初期の位置にある状態であり、
図3がその移動させた状態を示すものである(なお、図
2及び図3は、図面においてその移動がわかりやすくす
るようにやや誇張して記載されているが、バッキングロ
ール12の移動距離は実際には2mm程度である)。
【0038】このようにバッキングロール12を後方に
移動させると、バッキングロール12と液溜め壁30と
の間隙が大きくなり、ウエブの継目が通過可能となる。
一方、バッキングロール12とドクターエッジ18の間
隙は単にバッキングロール12が前後方向に移動しただ
けであるので、その間隙の大きさは初期状態とほとんど
変わらず、ウエブFとドクターエッジ18との距離もそ
のため変化せず、塗工量が変化することはほとんどな
い。また、仮にウエブFの継目がドクターエッジ18と
バッキングロール12の間隙よりも大きい場合であった
としても、ノズルヘッド14が、保持部材40に対しエ
アーシリンダ42によって支持されているため、クッシ
ョン性が存在し、ウエブFの継目が通過する場合にドク
ターエッジ18を下方に押圧してこの継目が容易に通過
することができる。
【0039】また、バッキングロール12を上下方向で
なく前後方向(水平方向)に移動させるだけであるた
め、その移動のための動作が容易となり、動作を迅速に
行うことができる。例えば、この動作時間としては1秒
以内である。
【0040】なお、上記実施例ではリップコータ型の塗
工装置10について説明したが、この塗工装置に限ら
ず、塗工液を吐出又は噴射するノズルヘッドの上にバッ
キングロールを配する塗工装置であれば、このバッキン
グロールを前後方向に移動させることによって、ノズル
ヘッドの上端部とバッキングロールとの間隙が大きくな
り、ウエブの継目を容易に通過させることができるもの
である。
【0041】
【発明の効果】以上により本発明の塗工装置であると、
バッキングロールを前後方向に移動させるだけであるた
め、動作開始から終了までの時間を短縮することがで
き、迅速にそのウエブの継目を通過させる場合の塗工を
行うことができる。また、バッキングロールを前後方向
に移動させるだけであるため、塗工量がほとんど変化せ
ず、この塗工部分を乾燥させても未乾燥部分が発生する
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す塗工装置の全体図であ
る。
【図2】バッキングロールが初期状態における塗工装置
の一部拡大縦断面図である。
【図3】バッキングロールを後方に移動させた場合の塗
工装置の一部拡大縦断面図である。
【図4】塗工装置の左右方向における縦断面図である。
【符号の説明】
10 塗工装置 12 バッキングロール 14 ノズルヘッド 18 ドクターエッジ 30 液溜め壁 32 第2液溜め室 70 腕部 72 エアーシリンダ 48 マイコン F ウエブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッキングロールの下方にドクターエッジ
    を有するノズルヘッドを配し、前記ノズルヘッドから塗
    工液を圧力をかけて噴射して、前記バッキングロールの
    下周面を前記ノズルヘッドの前方から後方へ走行するウ
    エブに塗工する塗工装置において、 前記バッキングロールを前後方向に移動させる移動手段
    を設け、 ウエブの継目が検出された場合に、前記移動手段によっ
    て前記バッキングロールを前記ノズルヘッドの後方に移
    動させて、前記ノズルヘッドと前記ウエブとの間隙を大
    きくする制御手段を設けたことを特徴とする塗工装置。
  2. 【請求項2】バッキングロールの下方にドクターエッジ
    を有するノズルヘッドを配し、前記ノズルヘッドから塗
    工液を圧力をかけて噴射して、前記バッキングロールの
    下周面を前記ノズルヘッドの前方から後方へ走行するウ
    エブに塗工するリップコータ型の塗工装置において、 前記ノズルヘッドの上面には、縦断面円弧状に膨出して
    楔形となったコンマ型の前記ドクターエッジが突設さ
    れ、 前記ノズルヘッドの内部の幅方向には、第1液溜め室が
    設けられ、 第1液溜め室と前記ドクターエッジの前方に位置する前
    記ノズルヘッドの上面との間に流出路を設け、 前記ノズルヘッドの前部には、前記バッキングロールの
    下周面へ向かってウエブ走行用の間隙を残して液溜め壁
    が立設され、 前記ノズルヘッドと前記バッキングロールとの間の両側
    部には一対の隔壁が配され、 前記一対の隔壁、前記バッキングロールの下周面、前記
    液溜め壁、前記ドクターエッジ及び前記ノズルヘッドの
    上面とより閉塞された第2液溜め室が形成され、 前記バッキングロールを前後方向に移動させる移動手段
    を設け、 ウエブの継目が検出された場合に、前記移動手段によっ
    て前記バッキングロールを前記ノズルヘッドの後方に移
    動させて、前記ノズルヘッドと前記ウエブとの間隙を大
    きくする制御手段を設けたことを特徴とする塗工装置。
  3. 【請求項3】前記ノズルヘッドを上下方向に移動させる
    ノズルヘッド移動手段を設けたことを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の塗工装置。
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