JP3313976B2 - バケット装置 - Google Patents
バケット装置Info
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- JP3313976B2 JP3313976B2 JP18059096A JP18059096A JP3313976B2 JP 3313976 B2 JP3313976 B2 JP 3313976B2 JP 18059096 A JP18059096 A JP 18059096A JP 18059096 A JP18059096 A JP 18059096A JP 3313976 B2 JP3313976 B2 JP 3313976B2
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- bucket device
- crane
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クレーンにより
ワイヤを介して吊り下げられて運搬されるバケット装置
に関する。
ワイヤを介して吊り下げられて運搬されるバケット装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダム工事のコンクリート打設設備
では、図4に示すように、バッチャープラント1からト
ランスファーカー2により運ばれたコンクリートをバケ
ット装置3に移した後、運搬開始位置からバケット装置
3を吊り上げ、クレーン10のブーム5を旋回させて、
バケット装置3をダム堤体20の打設位置まで搬送す
る。そして、上記バケット装置3のゲートを開いて、バ
ケット装置3内のコンクリートをダム堤体20の打設位
置に打設する。このようなコンクリートの打設には、ブ
ーム5の旋回,起伏およびワイヤ4の巻上げ/巻下げの
操作に熟練を要し、熟練度の程度によって定まるクレー
ン10のサイクルタイムの長短がダム工事の工期,コス
トに大きく影響する。
では、図4に示すように、バッチャープラント1からト
ランスファーカー2により運ばれたコンクリートをバケ
ット装置3に移した後、運搬開始位置からバケット装置
3を吊り上げ、クレーン10のブーム5を旋回させて、
バケット装置3をダム堤体20の打設位置まで搬送す
る。そして、上記バケット装置3のゲートを開いて、バ
ケット装置3内のコンクリートをダム堤体20の打設位
置に打設する。このようなコンクリートの打設には、ブ
ーム5の旋回,起伏およびワイヤ4の巻上げ/巻下げの
操作に熟練を要し、熟練度の程度によって定まるクレー
ン10のサイクルタイムの長短がダム工事の工期,コス
トに大きく影響する。
【0003】そこで、本出願人は、オペレータなしにク
レーンの旋回/起伏,ワイヤの巻上げ/巻下げおよびバ
ケット装置のゲートの開閉の制御を自動的に行うことに
よって、バケット装置を打設位置に運搬して、バケット
装置内のコンクリートを打設するクレーンを製作した。
レーンの旋回/起伏,ワイヤの巻上げ/巻下げおよびバ
ケット装置のゲートの開閉の制御を自動的に行うことに
よって、バケット装置を打設位置に運搬して、バケット
装置内のコンクリートを打設するクレーンを製作した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の自動
運転を行うクレーンをダム工事のコンクリート打設設備
に用いる場合、クレーン10のブーム5先端からワイヤ
4を介して吊り下げられたバケット装置3の運搬に際し
て、打設サイクル毎にバケット装置3の運搬開始位置の
設定や運搬中のバケット装置3の軌道のチェックするた
め、バケット装置3の現在位置の3次元座標を計測する
必要がある。
運転を行うクレーンをダム工事のコンクリート打設設備
に用いる場合、クレーン10のブーム5先端からワイヤ
4を介して吊り下げられたバケット装置3の運搬に際し
て、打設サイクル毎にバケット装置3の運搬開始位置の
設定や運搬中のバケット装置3の軌道のチェックするた
め、バケット装置3の現在位置の3次元座標を計測する
必要がある。
【0005】そこで、上記バケット装置3に反射鏡を取
り付け、その反射鏡にレーザー光線を照射して、その反
射鏡からの反射光に基づいてバケット装置3の位置の3
次元座標を計測する自動追尾測量装置を利用することが
考えられている。しかしながら、上記クレーン10によ
り運搬されるバケット装置3は、ブーム5の旋回,起伏
およびワイヤ4の巻上げ/巻下げ等によって、自動追尾
測量装置に対して向きや高さが変化するため、バケット
装置3に取り付けられた反射鏡は、自動追尾測量装置か
らのレーザー光線を常に自動追尾測量装置に向けて反射
するようにしなければならないという問題がある。
り付け、その反射鏡にレーザー光線を照射して、その反
射鏡からの反射光に基づいてバケット装置3の位置の3
次元座標を計測する自動追尾測量装置を利用することが
考えられている。しかしながら、上記クレーン10によ
り運搬されるバケット装置3は、ブーム5の旋回,起伏
およびワイヤ4の巻上げ/巻下げ等によって、自動追尾
測量装置に対して向きや高さが変化するため、バケット
装置3に取り付けられた反射鏡は、自動追尾測量装置か
らのレーザー光線を常に自動追尾測量装置に向けて反射
するようにしなければならないという問題がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、クレーンによ
り運搬されるバケット本体の向きや位置に係わらず、外
部から照射された光の反射光に基づいて位置座標を確実
に計測できるバケット装置を提供することにある。
り運搬されるバケット本体の向きや位置に係わらず、外
部から照射された光の反射光に基づいて位置座標を確実
に計測できるバケット装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のバケット装置は、クレーンによりワイヤ
を介して吊り下げられたハンガーとそのハンガーの下側
に吊り下げられたバケット本体とを有し、上記クレーン
により運搬されるバケット装置において、外部からの入
射光の光軸に対して平行に反射光を射出する複数のコー
ナーキューブプリズムを入射側を外方に向けて放射状に
配列したプリズム体と、上記ハンガーの上側中央に設け
られた取付台に一端が取り付けられ、上記プリズム体の
中心が上記バケット本体の中心軸と一致するように上端
に上記プリズム体が取り付けられた支柱とを備えたこと
を特徴としている。
め、請求項1のバケット装置は、クレーンによりワイヤ
を介して吊り下げられたハンガーとそのハンガーの下側
に吊り下げられたバケット本体とを有し、上記クレーン
により運搬されるバケット装置において、外部からの入
射光の光軸に対して平行に反射光を射出する複数のコー
ナーキューブプリズムを入射側を外方に向けて放射状に
配列したプリズム体と、上記ハンガーの上側中央に設け
られた取付台に一端が取り付けられ、上記プリズム体の
中心が上記バケット本体の中心軸と一致するように上端
に上記プリズム体が取り付けられた支柱とを備えたこと
を特徴としている。
【0008】上記請求項1のバケット装置によれば、例
えば、上記プリズム体は、入射光の光軸に対して平行に
反射光を射出可能な入射角の範囲が±30度(水平方向
に略±30度、垂直方向に略±30度)の6つのコーナ
ーキューブプリズムを入射側を外方に向けて放射状に配
列する。そして、上記プリズム体の6つのコーナーキュ
ーブプリズムを、上記入射角の範囲の中心線が水平平面
に沿うように、かつ、互いに隣接するコーナーキューブ
プリズムの上記中心線のなす角度が60度になるように
することによって、このプリズム体は、水平方向の全方
向(垂直方向は略±30度以内)からの入射光(レーザー
光線等)をその入射光の光軸に対して平行に反射する。
したがって、上記クレーンによりワイヤを介して吊り下
げられたバケット装置の位置の3次元座標をレーザー光
線等を用いた自動追尾測量装置で測量する場合、ブーム
式のクレーンのように、ブームの旋回,起伏やワイヤの
巻上げ/巻下げによって自動追尾測量装置に対するバケ
ット装置の向きや位置が変わっても、上記プリズム体が
自動追尾測量装置からの入射光を常にその入射光の光軸
に対して平行に反射して、その反射光が自動追尾測量装
置に戻るので、その反射光に基づいて自動追尾測量装置
によりバケット装置の位置の3次元座標を正確に測量す
ることができる。また、一般にクレーンは、バケット装
置だけでなく、他の運搬物も運ぶため、下端にフックを
有するハンガーをワイヤを介してクレーンにより吊り下
げている。そして、例えばコンクリート打設作業時に
は、そのハンガーの下側に別のワイヤを介してバケット
本体を吊り下げる。このハンガーによりバケット本体を
吊り下げたバケット装置をクレーンにより運搬すると
き、バケット本体は、ハンガーの振り子運動と異なる振
り子運動をして、ハンガーの下側で振れ回って動きが安
定しない。一方、上記ハンガーは、ワイヤの吊り長さが
長いため運搬中でも動きが安定している。したがって、
上記ハンガーの上側中央に突設された支柱にプリズム体
を取り付けることによって、上記プリズム体に 自動追尾
測量装置よりレーザー光線等を照射して、そのプリズム
体からの反射光に基づいて自動追尾測量装置によりバケ
ット装置の安定した3次元座標を得ることができ、バケ
ット装置を運搬するクレーンの制御を容易にできる。
えば、上記プリズム体は、入射光の光軸に対して平行に
反射光を射出可能な入射角の範囲が±30度(水平方向
に略±30度、垂直方向に略±30度)の6つのコーナ
ーキューブプリズムを入射側を外方に向けて放射状に配
列する。そして、上記プリズム体の6つのコーナーキュ
ーブプリズムを、上記入射角の範囲の中心線が水平平面
に沿うように、かつ、互いに隣接するコーナーキューブ
プリズムの上記中心線のなす角度が60度になるように
することによって、このプリズム体は、水平方向の全方
向(垂直方向は略±30度以内)からの入射光(レーザー
光線等)をその入射光の光軸に対して平行に反射する。
したがって、上記クレーンによりワイヤを介して吊り下
げられたバケット装置の位置の3次元座標をレーザー光
線等を用いた自動追尾測量装置で測量する場合、ブーム
式のクレーンのように、ブームの旋回,起伏やワイヤの
巻上げ/巻下げによって自動追尾測量装置に対するバケ
ット装置の向きや位置が変わっても、上記プリズム体が
自動追尾測量装置からの入射光を常にその入射光の光軸
に対して平行に反射して、その反射光が自動追尾測量装
置に戻るので、その反射光に基づいて自動追尾測量装置
によりバケット装置の位置の3次元座標を正確に測量す
ることができる。また、一般にクレーンは、バケット装
置だけでなく、他の運搬物も運ぶため、下端にフックを
有するハンガーをワイヤを介してクレーンにより吊り下
げている。そして、例えばコンクリート打設作業時に
は、そのハンガーの下側に別のワイヤを介してバケット
本体を吊り下げる。このハンガーによりバケット本体を
吊り下げたバケット装置をクレーンにより運搬すると
き、バケット本体は、ハンガーの振り子運動と異なる振
り子運動をして、ハンガーの下側で振れ回って動きが安
定しない。一方、上記ハンガーは、ワイヤの吊り長さが
長いため運搬中でも動きが安定している。したがって、
上記ハンガーの上側中央に突設された支柱にプリズム体
を取り付けることによって、上記プリズム体に 自動追尾
測量装置よりレーザー光線等を照射して、そのプリズム
体からの反射光に基づいて自動追尾測量装置によりバケ
ット装置の安定した3次元座標を得ることができ、バケ
ット装置を運搬するクレーンの制御を容易にできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明のバケット装置を
図示の実施の形態により詳細に説明する。
図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0010】図1はこの発明の実施の一形態のバケット
装置の要部の側面図を示している。このバケット装置3
は、図示しないクレーンのブーム先端から2本のワイヤ
4,4を介して両端を吊り下げられ、頂点を下側にした
略三角形状のハンガー6と、上記ハンガー6の両端から
2本のワイヤ7,7を介して吊り下げられたバケット本
体8とを備えている。上記ハンガー6の上側中央に固定
された取付台41に支柱40の一端を取り付けている。
上記支柱40は、2箇所で略直角に屈曲したクランク形
状をしており、その先端近傍にプリズム体30を取り付
けて、プリズム体30の中心がバケット装置3の中心軸
に略一致するようにしている。
装置の要部の側面図を示している。このバケット装置3
は、図示しないクレーンのブーム先端から2本のワイヤ
4,4を介して両端を吊り下げられ、頂点を下側にした
略三角形状のハンガー6と、上記ハンガー6の両端から
2本のワイヤ7,7を介して吊り下げられたバケット本
体8とを備えている。上記ハンガー6の上側中央に固定
された取付台41に支柱40の一端を取り付けている。
上記支柱40は、2箇所で略直角に屈曲したクランク形
状をしており、その先端近傍にプリズム体30を取り付
けて、プリズム体30の中心がバケット装置3の中心軸
に略一致するようにしている。
【0011】また、図2は図1のII−II線から見た断面
図を示し、上記プリズム体30は、支柱40の外側に外
嵌されて固定された取付筒体31と、上記取付筒体31
の外周に、入射側を外方に向けて放射状に配列された6
つのコーナーキューブプリズム32,32,…とを有して
いる。また、上記プリズム体30の各コーナーキューブ
プリズム32,32,…は、入射光の入射角の範囲の中心
線が水平平面に沿うように、かつ、互いに隣接するコー
ナーキューブプリズム32,32の入射角の範囲の中心
線のなす角度が60度になるようにしている。上記コー
ナーキューブプリズム32,32,…は、入射光の光軸に
対して平行に反射光を射出するもので、その入射角の範
囲は中心軸に対して水平方向に略±30度,垂直方向に
略±30度である。したがって、上記プリズム体30に
おいて、入射光の光軸に対して平行に射出可能な入射角
の範囲は、水平方向360度の全方向(垂直方向は略±
30度)となる。
図を示し、上記プリズム体30は、支柱40の外側に外
嵌されて固定された取付筒体31と、上記取付筒体31
の外周に、入射側を外方に向けて放射状に配列された6
つのコーナーキューブプリズム32,32,…とを有して
いる。また、上記プリズム体30の各コーナーキューブ
プリズム32,32,…は、入射光の入射角の範囲の中心
線が水平平面に沿うように、かつ、互いに隣接するコー
ナーキューブプリズム32,32の入射角の範囲の中心
線のなす角度が60度になるようにしている。上記コー
ナーキューブプリズム32,32,…は、入射光の光軸に
対して平行に反射光を射出するもので、その入射角の範
囲は中心軸に対して水平方向に略±30度,垂直方向に
略±30度である。したがって、上記プリズム体30に
おいて、入射光の光軸に対して平行に射出可能な入射角
の範囲は、水平方向360度の全方向(垂直方向は略±
30度)となる。
【0012】また、図3は上記バケット装置3を用いた
コンクリート打設設備の概略平面図を示している。な
お、上記クレーン10は、図4に示すコンクリート打設
設備に用いたクレーン10と同一の構成をしており、同
一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
コンクリート打設設備の概略平面図を示している。な
お、上記クレーン10は、図4に示すコンクリート打設
設備に用いたクレーン10と同一の構成をしており、同
一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
【0013】図3において、上記ダム堤体20上に打設
位置Bを計測するための反射鏡21を設置し、自動追尾
測量装置としてのトータルステーション22よりレーザ
ー光線を反射鏡21に照射して、その反射鏡21からの
反射光に基づいてトータルステーション22により打設
位置Bの3次元座標を計測する。
位置Bを計測するための反射鏡21を設置し、自動追尾
測量装置としてのトータルステーション22よりレーザ
ー光線を反射鏡21に照射して、その反射鏡21からの
反射光に基づいてトータルステーション22により打設
位置Bの3次元座標を計測する。
【0014】一方、トランスファーカー2が走行するバ
ンカー線9上のバケット装置3のプリズム体30(図1,
図2に示す)に、自動追尾測量装置としてのトータルス
テーション23よりレーザー光線を照射すると、プリズ
ム体30の6つのコーナーキューブプリズム32,32,
…(図2に示す)うちのいずれか1つがレーザー光線をそ
の光軸に対して平行に反射する。そして、上記プリズム
体30からの反射光に基づいて、トータルステーション
23によりバケット装置3の運搬開始位置Aの3次元座
標を計測する。
ンカー線9上のバケット装置3のプリズム体30(図1,
図2に示す)に、自動追尾測量装置としてのトータルス
テーション23よりレーザー光線を照射すると、プリズ
ム体30の6つのコーナーキューブプリズム32,32,
…(図2に示す)うちのいずれか1つがレーザー光線をそ
の光軸に対して平行に反射する。そして、上記プリズム
体30からの反射光に基づいて、トータルステーション
23によりバケット装置3の運搬開始位置Aの3次元座
標を計測する。
【0015】次に、上記バンカー線9上のバケット装置
3の運搬開始位置Aの3次元座標とダム堤体20上の反
射鏡21が示す打設位置Bの3次元座標に基づいて、ク
レーン10をオペレータなしに自動的に制御して、ブー
ム5を点Oを中心に旋回させながら起伏させると共に、
ワイヤ4(図8に示す)の巻上げ/巻下げを行い、バケッ
ト装置3を運搬開始位置Aから打設位置Bに運搬する。
3の運搬開始位置Aの3次元座標とダム堤体20上の反
射鏡21が示す打設位置Bの3次元座標に基づいて、ク
レーン10をオペレータなしに自動的に制御して、ブー
ム5を点Oを中心に旋回させながら起伏させると共に、
ワイヤ4(図8に示す)の巻上げ/巻下げを行い、バケッ
ト装置3を運搬開始位置Aから打設位置Bに運搬する。
【0016】なお、上記運搬開始位置Aから打設位置B
までバケット装置3をクレーン10により運搬中、トー
タルステーション23によりバケット装置3を自動的に
追尾し、トータルステーション23よりレーザー光線を
プリズム体30(図1,図2に示す)に照射して、そのプ
リズム体30の6つのコーナーキューブプリズム32,
32,…のうちのいずれか1つがレーザー光線をその光
軸に対して平行に反射する。こうして、上記プリズム体
30からの反射光に基づいて、トータルステーション2
3によりバケット装置3の位置の3次元座標を計測しな
がら、運搬中のバケット装置3の軌道が正しいかチェッ
クを行うとと共に、計測されたバケット装置3の位置の
3次元座標によって、バケット装置3が打設位置B上に
到着したか否かを判別して、バケット装置3が打設位置
B上に到着すると、クレーン10の運行を停止する。
までバケット装置3をクレーン10により運搬中、トー
タルステーション23によりバケット装置3を自動的に
追尾し、トータルステーション23よりレーザー光線を
プリズム体30(図1,図2に示す)に照射して、そのプ
リズム体30の6つのコーナーキューブプリズム32,
32,…のうちのいずれか1つがレーザー光線をその光
軸に対して平行に反射する。こうして、上記プリズム体
30からの反射光に基づいて、トータルステーション2
3によりバケット装置3の位置の3次元座標を計測しな
がら、運搬中のバケット装置3の軌道が正しいかチェッ
クを行うとと共に、計測されたバケット装置3の位置の
3次元座標によって、バケット装置3が打設位置B上に
到着したか否かを判別して、バケット装置3が打設位置
B上に到着すると、クレーン10の運行を停止する。
【0017】このように、上記プリズム体30は、入射
光の光軸に対して平行に反射光を射出可能な入射角の範
囲が略±30度(水平方向に略±30度、垂直方向に略
±30度)の6つのコーナーキューブプリズム32,3
2,…を入射側を外方に向けて放射状に配列して、各コ
ーナーキューブプリズム32,32,…の上記入射角の範
囲の中心線が水平方向に沿うように、かつ互いに隣接す
るコーナーキューブプリズム32,32の入射角の中心
線のなす角度を60度とすることによって、水平方向の
全方向(垂直方向は略±30度以内)からの入射光(トー
タルステーション23からのレーザー光線)をその入射
光の光軸に対して平行に反射する。したがって、上記ク
レーン10のブーム5の旋回,起伏やワイヤ4の巻上げ
/巻下げによって、トータルステーション23に対する
バケット装置3の向きや位置が変わっても、バケット装
置3のプリズム体30がトータルステーション23から
のレーザー光線をそのレーザー光線の光軸に対して平行
に常に反射して、その反射光がトータルステーション2
3に戻るので、その反射光に基づいてトータルステーシ
ョン23によりバケット装置3の位置の3次元座標を確
実に測量することができる。
光の光軸に対して平行に反射光を射出可能な入射角の範
囲が略±30度(水平方向に略±30度、垂直方向に略
±30度)の6つのコーナーキューブプリズム32,3
2,…を入射側を外方に向けて放射状に配列して、各コ
ーナーキューブプリズム32,32,…の上記入射角の範
囲の中心線が水平方向に沿うように、かつ互いに隣接す
るコーナーキューブプリズム32,32の入射角の中心
線のなす角度を60度とすることによって、水平方向の
全方向(垂直方向は略±30度以内)からの入射光(トー
タルステーション23からのレーザー光線)をその入射
光の光軸に対して平行に反射する。したがって、上記ク
レーン10のブーム5の旋回,起伏やワイヤ4の巻上げ
/巻下げによって、トータルステーション23に対する
バケット装置3の向きや位置が変わっても、バケット装
置3のプリズム体30がトータルステーション23から
のレーザー光線をそのレーザー光線の光軸に対して平行
に常に反射して、その反射光がトータルステーション2
3に戻るので、その反射光に基づいてトータルステーシ
ョン23によりバケット装置3の位置の3次元座標を確
実に測量することができる。
【0018】また、上記バケット装置3の運搬中、バケ
ット本体8は、ハンガー6の振り子運動と異なる振り子
運動をして、ハンガー6の下側で振れ回って動きが安定
しないが、ハンガー6は、ワイヤ4の吊り長さが長いた
め動きが安定している。したがって、上記ハンガー6に
プリズム体30を取り付けたので、トータルステーショ
ン23によりバケット装置3の安定した3次元座標を得
ることができ、クレーン10の制御を容易に行うことが
できる。
ット本体8は、ハンガー6の振り子運動と異なる振り子
運動をして、ハンガー6の下側で振れ回って動きが安定
しないが、ハンガー6は、ワイヤ4の吊り長さが長いた
め動きが安定している。したがって、上記ハンガー6に
プリズム体30を取り付けたので、トータルステーショ
ン23によりバケット装置3の安定した3次元座標を得
ることができ、クレーン10の制御を容易に行うことが
できる。
【0019】上記実施の形態では、ダム工事におけるコ
ンクリート打設設備に使用されるブーム式のクレーン1
0のバケット装置3について説明したが、コンクリート
打設設備以外にこの発明のバケット装置を適用してもよ
い。また、ブーム式のクレーンに限らず、テルハやケー
ブルクレーン等にこの発明を適用してもよい。
ンクリート打設設備に使用されるブーム式のクレーン1
0のバケット装置3について説明したが、コンクリート
打設設備以外にこの発明のバケット装置を適用してもよ
い。また、ブーム式のクレーンに限らず、テルハやケー
ブルクレーン等にこの発明を適用してもよい。
【0020】また、上記実施の形態では、上記プリズム
体30は、クレーン10によりワイヤ4,4を介して吊
り下げられたハンガー6に取り付けたが、プリズム体
は、バケット本体等に取り付けてもよいのは勿論であ
る。
体30は、クレーン10によりワイヤ4,4を介して吊
り下げられたハンガー6に取り付けたが、プリズム体
は、バケット本体等に取り付けてもよいのは勿論であ
る。
【0021】また、上記実施の形態では、上記プリズム
体30は、入射光の入射角の範囲が略±30度の6つの
コーナーキューブプリズム32,32,…を入射側を外方
に向けて放射状に配列したが、コーナーキューブプリズ
ムの入射光の入射角の範囲や数は、自動追尾測量装置に
対するバケット装置の移動範囲等に応じて適宜決定すれ
ばよい。
体30は、入射光の入射角の範囲が略±30度の6つの
コーナーキューブプリズム32,32,…を入射側を外方
に向けて放射状に配列したが、コーナーキューブプリズ
ムの入射光の入射角の範囲や数は、自動追尾測量装置に
対するバケット装置の移動範囲等に応じて適宜決定すれ
ばよい。
【0022】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のバ
ケット装置は、クレーンによりワイヤを介して吊り下げ
られたハンガーとそのハンガーの下側に吊り下げられた
バケット本体とを有し、上記クレーンにより運搬される
バケット装置において、外部からの入射光の光軸に対し
て平行に反射光を射出する複数のコーナーキューブプリ
ズムを入射側を外方に向けて放射状に配列したプリズム
体と、上記ハンガーの上側中央に設けられた取付台に一
端が取り付けられ、上記プリズム体の中心がバケット本
体の中心軸と一致するように上端にプリズム体が取り付
けられた支柱とを備えたものである。
ケット装置は、クレーンによりワイヤを介して吊り下げ
られたハンガーとそのハンガーの下側に吊り下げられた
バケット本体とを有し、上記クレーンにより運搬される
バケット装置において、外部からの入射光の光軸に対し
て平行に反射光を射出する複数のコーナーキューブプリ
ズムを入射側を外方に向けて放射状に配列したプリズム
体と、上記ハンガーの上側中央に設けられた取付台に一
端が取り付けられ、上記プリズム体の中心がバケット本
体の中心軸と一致するように上端にプリズム体が取り付
けられた支柱とを備えたものである。
【0023】したがって、この発明のバケット装置によ
れば、例えば、上記プリズム体は、入射光の入射角の範
囲が略±30度(水平方向に略±30度、垂直方向に略
±30度)の6つのコーナーキューブプリズムを入射側
を外方に向けて放射状に配列し、各コーナーキューブプ
リズムの入射光の入射角の中心線が水平平面に沿うよう
に、かつ、互いに隣接するコーナーキューブプリズムの
上記中心線のなす角度を60度とすることによって、プ
リズム体は、水平方向の全方向(垂直方向は略±30度
以内)からの入射光をその入射光の光軸に対して平行に
反射する。したがって、上記クレーンによりワイヤを介
して吊り下げられたバケット装置の位置の3次元座標を
レーザー光線等を用いた自動追尾測量装置で測量する場
合、ブーム式のクレーンのように、ブームの旋回,起伏
やワイヤの巻上げ/巻下げによって自動追尾測量装置に
対するバケット装置の向きや位置が変わっても、上記プ
リズム体が自動追尾測量装置からの入射光を常にその入
射光の光軸に対して平行に反射して、その反射光が自動
追尾測量装置に戻るので、その反射光に基づいて自動追
尾測量装置によりバケット装置の位置の3次元座標を測
量することができる。また、例えばコンクリート打設作
業時、上記ハンガーの下側に別のワイヤを介してバケッ
ト本体を吊り下げたバケット装置をクレーンにより運搬
するとき、バケット本体は、ハンガーの振り子運動と異
なる振り子運動をして、ハンガーの下側で振れ回って動
きが安定しない。これに対して、上記ハンガーは、運搬
中でもワイヤの吊り長さが長いため動きが安定してい
る。したがって、上記ハンガーの上側中央に突設された
支柱にプリズム体を取り付けることによって、自動追尾
測量装置によりプリズム体にレーザー光線等を照射し
て、そのプリズム体からの反射光に基づいて自動追尾測
量装置によりバケット装置の安定した3次元座標を得る
ことができ、バケット装置を運搬するクレーンの制御を
容易に行うことができる。
れば、例えば、上記プリズム体は、入射光の入射角の範
囲が略±30度(水平方向に略±30度、垂直方向に略
±30度)の6つのコーナーキューブプリズムを入射側
を外方に向けて放射状に配列し、各コーナーキューブプ
リズムの入射光の入射角の中心線が水平平面に沿うよう
に、かつ、互いに隣接するコーナーキューブプリズムの
上記中心線のなす角度を60度とすることによって、プ
リズム体は、水平方向の全方向(垂直方向は略±30度
以内)からの入射光をその入射光の光軸に対して平行に
反射する。したがって、上記クレーンによりワイヤを介
して吊り下げられたバケット装置の位置の3次元座標を
レーザー光線等を用いた自動追尾測量装置で測量する場
合、ブーム式のクレーンのように、ブームの旋回,起伏
やワイヤの巻上げ/巻下げによって自動追尾測量装置に
対するバケット装置の向きや位置が変わっても、上記プ
リズム体が自動追尾測量装置からの入射光を常にその入
射光の光軸に対して平行に反射して、その反射光が自動
追尾測量装置に戻るので、その反射光に基づいて自動追
尾測量装置によりバケット装置の位置の3次元座標を測
量することができる。また、例えばコンクリート打設作
業時、上記ハンガーの下側に別のワイヤを介してバケッ
ト本体を吊り下げたバケット装置をクレーンにより運搬
するとき、バケット本体は、ハンガーの振り子運動と異
なる振り子運動をして、ハンガーの下側で振れ回って動
きが安定しない。これに対して、上記ハンガーは、運搬
中でもワイヤの吊り長さが長いため動きが安定してい
る。したがって、上記ハンガーの上側中央に突設された
支柱にプリズム体を取り付けることによって、自動追尾
測量装置によりプリズム体にレーザー光線等を照射し
て、そのプリズム体からの反射光に基づいて自動追尾測
量装置によりバケット装置の安定した3次元座標を得る
ことができ、バケット装置を運搬するクレーンの制御を
容易に行うことができる。
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態のバケット装
置の要部の側面図である。
置の要部の側面図である。
【図2】 図2は図1のII−II線から見た断面図であ
る。
る。
【図3】 図3は上記バケット装置を用いたコンクリー
ト打設設備の概略平面図である。
ト打設設備の概略平面図である。
【図4】 図4はダム工事におけるコンクリート打設設
備の概略図である。
備の概略図である。
1…バッチャープラント、2…トランスファーカー、3
…バケット装置、4,7…ワイヤ、5…ブーム、6…ハ
ンガー8…バケット本体、9…バンカー線、10…クレ
ーン、20…ダム堤体、21…反射鏡、22,23…ト
ータルステーション、30…プリズム体、31…取付筒
体、32…コーナーキューブプリズム40…支柱、41
…取付台。
…バケット装置、4,7…ワイヤ、5…ブーム、6…ハ
ンガー8…バケット本体、9…バンカー線、10…クレ
ーン、20…ダム堤体、21…反射鏡、22,23…ト
ータルステーション、30…プリズム体、31…取付筒
体、32…コーナーキューブプリズム40…支柱、41
…取付台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 敏之 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番 2号 株式会社奥村組内 (72)発明者 荒谷 義夫 大阪府大阪市阿倍野区松崎町2丁目2番 2号 株式会社奥村組内 (56)参考文献 特開 平7−117983(JP,A) 特開 平7−103761(JP,A) 特開 平7−144883(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/22
Claims (1)
- 【請求項1】 クレーンによりワイヤを介して吊り下げ
られたハンガーとそのハンガーの下側に吊り下げられた
バケット本体とを有し、上記クレーンにより運搬される
バケット装置において、 外部からの入射光の光軸に対して平行に反射光を射出す
る複数のコーナーキューブプリズムを入射側を外方に向
けて放射状に配列したプリズム体と、 上記ハンガーの上側中央に設けられた取付台に一端が取
り付けられ、上記プリズム体の中心が上記バケット本体
の中心軸と一致するように上端に上記プリズム体が取り
付けられた支柱とを備えたことを特徴とするバケット装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18059096A JP3313976B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バケット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18059096A JP3313976B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バケット装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025089A JPH1025089A (ja) | 1998-01-27 |
JP3313976B2 true JP3313976B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=16085931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18059096A Expired - Fee Related JP3313976B2 (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | バケット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3313976B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001080881A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-27 | Nishimatsu Constr Co Ltd | タワークレーン装置 |
JP6790932B2 (ja) * | 2017-03-14 | 2020-11-25 | 富士通株式会社 | 飛行体運用システム、クレーン装置制御方法、及び制御プログラム |
-
1996
- 1996-07-10 JP JP18059096A patent/JP3313976B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1025089A (ja) | 1998-01-27 |
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