JPH11292476A - 油圧クレーン - Google Patents

油圧クレーン

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JPH11292476A
JPH11292476A JP11606198A JP11606198A JPH11292476A JP H11292476 A JPH11292476 A JP H11292476A JP 11606198 A JP11606198 A JP 11606198A JP 11606198 A JP11606198 A JP 11606198A JP H11292476 A JPH11292476 A JP H11292476A
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JP
Japan
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angle
boom
jib
margin
crane
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JP11606198A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Miyamoto
敏之 宮本
Koshin Hashimoto
康臣 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームが過巻き角度に達するまでのブーム余
裕角度とジブが過巻き角度に達するまでのジブ余裕角度
とを表示することにより、クレーンの操作性を向上させ
る。 【解決手段】 タワーブーム7が過巻き角度に達するま
でのブーム余裕角度Xと、タワージブ9が過巻き角度に
達するまでのジブ余裕角度Yとを算出し、算出したブー
ム余裕角度Xとジブ余裕角度Yとを余裕角度表示装置に
よって表示する。これにより、オペレータは、ブーム余
裕角度Xとジブ余裕角度Yとを常時正確に把握しつつタ
ワークレーンの操作を行うことができる。このため、タ
ワークレーンの操作性を大幅に向上させることができる
上に、タワーブーム7あるいはタワージブ9が不意に停
止することによる荷振れ等を防止でき、安定した吊荷作
業を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば建設現場に
おける高所への資材運搬等に好適に用いられる油圧クレ
ーンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビル等の建設現場において
は、地上から高所への資材運搬を行うためにタワークレ
ーン等の油圧クレーンが用いられる(例えば、特開昭6
0−148892号公報等)。
【0003】ここで、この種の従来技術によるタワーク
レーンは、通常、クレーン本体と、クレーン本体に起伏
可能に設けられたブームと、ブームの先端側に俯仰動可
能に設けられたジブとを備え、ジブの先端側には吊荷フ
ックが吊下げられている。そして、上述のタワークレー
ンでは、ブーム起伏用のロープを巻取ってブームを起立
させると共に、ジブ俯仰用のロープを巻取ってブームの
先端側でジブを持上げることにより、ジブ先端側の地上
からの高さ位置を変化させ、また、クレーン本体から吊
荷フックまでの距離(作業半径)を変化させ、吊荷を所
望の場所に運搬する構成となっている。
【0004】そして、上述の如き従来技術によるタワー
クレーンでは、通常、吊荷作業時の転倒事故等を防止す
るため、水平方向に対するジブの角度の上限値(過巻き
角度)を設定しており、ジブ俯仰用のロープが過剰に巻
取られることによりジブが過巻き角度に達したときに
は、例えばロープの巻取り動作を自動的に停止する構成
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術に
よるタワークレーンでは、通常、水平方向に対するジブ
の角度を表示するジブ角度表示装置を備え、オペレータ
は、俯仰動するジブの角度をジブ角度表示装置によって
把握し、ジブが過巻き角度に達するまでの角度(ジブ余
裕角度)を計算しつつ、このジブ余裕角度の範囲内でジ
ブを俯仰動させている。
【0006】しかし、ジブの過巻き角度はタワークレー
ンの機種によって異なるため、当該過巻き角度によって
定まるジブ余裕角度もタワークレーンの機種によって異
なることになる。このため、オペレータは、タワークレ
ーンの機種に応じたジブ余裕角度を計算しつつクレーン
を操作する必要があり、クレーンの操作性が低下してし
まうという問題がある。また、ジブ余裕角度を正確に把
握できないままジブを俯仰動させることにより、ジブが
過巻き角度に達した場合には、不意にジブの動作が停止
して荷振れ等を生じ易くなり、吊荷作業の安定性が損な
われるという問題がある。
【0007】一方、ジブが過巻き角度に近づいたことを
ランプ、ブザー等によってオペレータに報知するジブ過
巻き警報装置が知られているが、この種のジブ過巻き警
報装置を備えたタワークレーンでは、ジブ過巻き警報装
置が作動した時点ではジブ余裕角度がどれだけ残されて
いるかを認識できるものの、ジブ過巻き警報装置が作動
した後には、オペレータは上述したと同様に、ジブ余裕
角度を計算しつつクレーンの操作を行う必要がある。
【0008】また、クレーン本体と、クレーン本体に起
伏可能に設けられたブームとを備え、ブームの先端側に
吊荷フックが吊下げられたクレーンについても、オペレ
ータは上述したと同様に、起伏するブームが過巻き角度
に達するまでのブーム余裕角度を計算しつつクレーンを
操作しなければならず、クレーンの操作性が低下してし
まうという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、ブームが過巻き角度に達するまでのブー
ム余裕角度を表示し、かつ、ジブが過巻き角度に達する
までのジブ余裕角度を表示することにより、操作性を向
上させることができ、安定した吊荷作業を行うことがで
きるようにした油圧クレーンを提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために本発明は、クレーン本体と、前記クレーン本体に
起伏可能に設けられたブームとからなる油圧クレーンに
適用される。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、ブームの水平方向に対する角度を検出するブー
ム角度検出手段と、前記ブーム角度検出手段により検出
されたブーム角度と予め設定された前記ブームの起伏上
限角度とに基づき、前記ブームの角度が起伏上限角度に
達するまでのブーム余裕角度を演算するブーム余裕角度
演算手段と、前記ブーム余裕角度演算手段により演算さ
れた前記ブーム余裕角度を表示する余裕角度表示手段と
を設けたことにある。
【0012】このように構成したことにより、起伏する
ブームが起伏上限角度に達するまでのブーム余裕角度
を、余裕角度表示手段によって常時表示することができ
る。これにより、オペレータはブーム余裕角度を正確に
把握しつつクレーンの操作を行うことができ、クレーン
の操作性を向上させることができる。
【0013】また、請求項2の発明は、クレーン本体
と、前記クレーン本体に起伏可能に設けられたブームと
からなる油圧クレーンにおいて、前記ブームの水平方向
に対する角度を検出するブーム角度検出手段と、前記ブ
ームが前記ブーム角度検出手段により検出されたブーム
角度をA、前記ブームの起伏上限角度をγとしたとき、
ブーム余裕角度XをX=γ−Aとして演算するブーム余
裕角度演算手段と、前記ブーム余裕角度演算手段により
演算された前記ブーム余裕角度を表示する余裕角度表示
手段とを設ける構成としたことにある。
【0014】このように構成したことにより、オペレー
タはブーム余裕角度を正確に把握しつつクレーンの操作
を行うことができ、クレーンの操作性を向上させること
ができる。
【0015】さらに、請求項3の発明は、クレーン本体
と、前記クレーン本体に起伏可能に設けられたブームと
からなる油圧クレーンにおいて、前記ブームの水平方向
に対する角度を検出するブーム角度検出手段と、前記ブ
ームが前記ブーム角度検出手段により検出されたブーム
角度をA、前記ブームが垂直状態から水平方向に向けて
一定角度だけ傾いた角度をkとしたとき、ブーム余裕角
度XをX=90°−A−kとして演算するブーム余裕角
度演算手段と、前記ブーム余裕角度演算手段により演算
された前記ブーム余裕角度を表示する余裕角度表示手段
とを設けたことにある。
【0016】このように構成したことにより、オペレー
タはブーム余裕角度を正確に把握しつつクレーンの操作
を行うことができる。
【0017】また、請求項4の発明は、クレーン本体
と、前記クレーン本体に起伏可能に設けられたブーム
と、前記ブームの先端側に俯仰動可能に設けられたジブ
とからなる油圧クレーンに適用される。
【0018】そして、請求項4の発明が採用する構成の
特徴は、前記ブームの水平方向に対する角度を検出する
ブーム角度検出手段と、前記ジブの水平方向に対する角
度を検出するジブ角度検出手段と、前記ブームが前記ブ
ーム角度検出手段により検出されたブーム角度をA、前
記ジブが前記ジブ角度検出手段により検出されたジブ角
度をB、前記ブームとジブとが直線状態に位置したとき
から前記ジブが水平方向に向けて一定角度だけ傾いた角
度をβとしたとき、ジブ余裕角度YをY=A−B−βと
して演算するジブ余裕角度演算手段と、前記ジブ余裕角
度演算手段によって演算されたジブ余裕角度を表示する
余裕角度表示手段とを設けたことにある。
【0019】このように構成したことにより、ブームの
先端側で俯仰動するジブのジブ余裕角度を余裕角度表示
手段によって常時表示することができる。これにより、
オペレータはジブ余裕角度を正確に把握しつつクレーン
の操作を行うことができる。
【0020】また、請求項5の発明は、クレーン本体
と、前記クレーン本体に起伏可能に設けられたブーム
と、前記ブームの先端側に俯仰動可能に設けられたジブ
とからなる油圧クレーンにおいて、前記ブームの水平方
向に対する角度を検出するブーム角度検出手段と、前記
ジブの水平方向に対する角度を検出するジブ角度検出手
段と、前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出
されたブーム角度をA、前記ブームの起伏上限角度をδ
としたとき、ブーム余裕角度XをX=δ−Aとして演算
するブーム余裕角度演算手段と、前記ジブが前記ジブ角
度検出手段により検出されたジブ角度をB、前記ブーム
とジブとが直線状態に位置したときから前記ジブが水平
方向に向けて一定角度だけ傾いた角度をβとしたとき、
ジブ余裕角度YをY=A−B−βとして演算するジブ余
裕角度演算手段と、前記ブーム余裕角度演算手段によっ
て演算されたブーム余裕角度と前記ジブ余裕角度演算手
段によって演算されたジブ余裕角度とを表示する余裕角
度表示手段とを設ける構成としたことにある。
【0021】このように構成したことにより、オペレー
タはブーム余裕角度とジブ余裕角度とを正確に把握しつ
つクレーンの操作を行うことができ、クレーンの操作性
を向上させることができる。
【0022】さらに、請求項6の発明は、クレーン本体
と、前記クレーン本体に起伏可能に設けられたブーム
と、前記ブームの先端側に俯仰動可能に設けられたジブ
とからなる油圧クレーンにおいて、前記ブームの水平方
向に対する角度を検出するブーム角度検出手段と、前記
ジブの水平方向に対する角度を検出するジブ角度検出手
段と、前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出
されたブーム角度をA、前記ブームが垂直状態から水平
方向に向けて一定角度だけ傾いた角度をαとしたとき、
ブーム余裕角度XをX=90°−A−αとして演算する
ブーム余裕角度演算手段と、前記ジブが前記ジブ角度検
出手段により検出されたジブ角度をB、前記ブームとジ
ブとが直線状態に位置したときから前記ジブが水平方向
に向けて一定角度だけ傾いた角度をβとしたとき、ジブ
余裕角度YをY=A−B−βとして演算するジブ余裕角
度演算手段と、前記ブーム余裕角度演算手段によって演
算されたブーム余裕角度と前記ジブ余裕角度演算手段に
よって演算されたジブ余裕角度とを表示する余裕角度表
示手段とを設ける構成としたことにある。
【0023】このように構成したことにより、オペレー
タはブーム余裕角度とジブ余裕角度とを正確に把握しつ
つクレーンの操作を行うことができ、クレーンの操作性
を向上させることができる。
【0024】さらに、請求項7の発明は、余裕角度表示
手段は、クレーン本体に設けられた運転室内に配設する
構成としたことにある。
【0025】このように構成したことにより、運転室内
のオペレータは、余裕角度表示手段によって表示された
ブーム余裕角度とジブ余裕角度とを目視しつつ、クレー
ンの操作を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による油圧クレーン
の実施の形態について、図1ないし図8を参照しつつ詳
細に説明する。まず、図1ないし図4は本発明による第
1の実施の形態をタワークレーンを例に挙げて示してい
る。
【0027】図1において、1は下部走行体を示し、下
部走行体1上には運転室2A等を有したクレーン本体と
しての上部旋回体2が旋回可能に搭載されている。そし
て、上部旋回体2には、先端側にガイドシーブ3Aを有
するA型フレーム3、主巻ドラム4、補巻ドラム5およ
び起伏ドラム6が設けられている。
【0028】7は基端側が上部旋回体2の前部に起伏可
能に設けられたタワーブームで、タワーブーム7は堅固
な骨組構造をなし、その先端側には後述するタワージブ
9、スイングレバー11等を支持する支持フレーム7A
が設けられている。そして、タワーブーム7は、後述の
起伏ロープ12を起伏ドラム6によって巻取ることによ
り、地面に対してほぼ垂直状態となるまで起立する構成
となっている。
【0029】8はタワーブーム7の基端側に設けられた
ブーム角度検出器で、このブーム角度検出器8は、例え
ばロータリエンコーダ等からなり、図2に示すように、
タワーブーム7が上部旋回体2に対して起伏するとき
に、水平方向に対するタワーブーム7のブーム角度Aを
検出するものである。
【0030】9はタワーブーム7の支持フレーム7Aに
俯仰動可能に設けられたタワージブを示し、タワージブ
9は堅固な骨組構造を有している。そして、タワージブ
9は、後述の補巻ロープ16を補巻ドラム5によって巻
取り、巻出すことによりタワーブーム7に対して俯仰動
する構成となっている。
【0031】10はタワージブ9の基端側に設けられた
ジブ角度検出器で、このジブ角度検出器10は、例えば
ロータリエンコーダ等からなり、図2に示すように、タ
ワージブ9がタワーブーム7の先端側で俯仰動するとき
に、水平方向に対するタワージブ9のジブ角度Bを検出
するものである。
【0032】11はタワーブーム7の支持フレーム7A
に揺動可能に支持された三角形状のスイングレバーを示
し、スイングレバー11は、補巻ロープ16の巻取り、
巻出しに応じてタワーブーム7の先端側で揺動すること
により、後述のペンダントロープ20を介してタワージ
ブ9を俯仰動させるものである。
【0033】12は一端側が起伏ドラム6に巻回された
起伏ロープで、起伏ロープ12の他端側は、A型フレー
ム3のガイドシーブ3Aを介してタワーブームハンガ1
3の各シーブとタワーブームブライドル14の各シーブ
(いずれも図示せず)との間に順次巻回された後、タワ
ーブームハンガ13に掛止めされている。また、タワー
ブームブライドル14とタワーブーム7の支持フレーム
7Aとは、ペンダントロープ15によって連結されてい
る。
【0034】そして、起伏ロープ12を起伏ドラム6に
よって巻取り、巻出すことにより、タワーブームハンガ
13とタワーブームブライドル14とが接近、離間し、
ペンダントロープ15を介してタワーブーム7が起伏す
る構成となっている。
【0035】16は一端側が補巻ドラム5に巻回された
補巻ロープで、補巻ロープ16の他端側は、タワージブ
ハンガ17の各シーブとタワージブブライドル18の各
シーブ(いずれも図示せず)との間に順次巻回された
後、タワージブハンガ17に掛止めされている。そし
て、タワージブブライドル18にはペンダントロープ1
9の一端側が連結され、ペンダントロープ19の他端側
はスイングレバー11の一方の頂点に連結されている。
また、スイングレバー11の他方の頂点にはペンダント
ロープ20の一端側が連結され、ペンダントロープ20
の他端側はタワージブ9の先端側に連結されている。
【0036】そして、補巻ロープ16を補巻ドラム5に
よって巻取り、巻出すことにより、タワージブハンガ1
7とタワージブブライドル18とが接近、離間し、スイ
ングレバー11がタワーブーム7の支持フレーム7Aと
の連結部を中心として揺動する。そして、このスイング
レバー11の揺動に応じてタワージブ9がタワーブーム
7の先端側で俯仰動する構成となっている。
【0037】21は一端側が主巻ドラム4に巻回された
主巻ロープで、主巻ロープ21の他端側はタワージブ9
の先端から垂下される吊荷フック22に巻回されてい
る。そして、主巻ロープ21が主巻ドラム4に巻取られ
ることにより、吊荷フック22が荷物を吊上げるように
なっている。
【0038】23はブーム余裕角度演算装置を示し、図
3に示すように、ブーム余裕角度演算装置23の入力側
にはブーム角度検出器8が接続され、出力側には後述の
余裕角度表示装置25が接続されている。
【0039】そして、ブーム余裕角度演算装置23は、
図2に示すように、タワーブーム7がブーム角度検出器
8により検出されたブーム角度をA、タワーブーム7の
過巻き角度をαとしたとき、下記数1に基づいてブーム
余裕角度Xを演算するものである。
【0040】
【数1】X=90°−A−α
【0041】ここで、上述の過巻き角度αは、タワーブ
ーム7が水平状態から起伏上限角度δまで起立したと
き、タワーブーム7が垂直方向に対してなす角度で、下
記数2によって与えられる。
【0042】
【数2】α=90°−δ
【0043】なお、起伏上限角度δはタワークレーンの
機種ごとに予め定められた設計値である。従って、過巻
き角度αも前記数2により一定の角度として予め定めら
れている。この場合、タワーブーム7にあっては、一般
的に垂直状態まで起立できる構成となっているから、過
巻き角度αはα=0°として予め記憶されている。
【0044】また、ブーム余裕角度演算装置23は、他
の演算方法として、タワーブーム7がブーム角度検出器
8により検出されたブーム角度をA、タワーブーム7の
起伏上限角度をδとしたとき、下記数3に基づいてブー
ム余裕角度Xを演算することができる。
【0045】
【数3】X=δ−A
【0046】ここで、上記数3は上記数1に数2を代入
することにより得られるため、数1を用いた演算方法、
数3を用いた演算方法のいずれによっても、ブーム余裕
角度Xを演算することができる。
【0047】24はジブ余裕角度演算装置を示し、図3
に示すように、ジブ余裕角度演算装置24の入力側には
ブーム角度検出器8、ジブ角度検出器10が接続され、
出力側には余裕角度表示装置25が接続されている。
【0048】そして、ジブ余裕角度演算装置24は、図
2に示すように、タワーブーム7がブーム角度検出器8
により検出されたブーム角度をA、タワージブ9がジブ
角度検出器10により検出されたジブ角度をB、タワー
ジブ9の過巻き角度をβとしたとき、下記数4に基づい
てジブ余裕角度Yを演算するものである。
【0049】
【数4】Y=A−B−β
【0050】ここで、過巻き角度βは、タワージブ9が
水平状態から起伏上限角度εまで立上がったとき、タワ
ージブ9がタワーブーム7の伸長方向に対してなす角度
で、下記数5によって与えられる。
【0051】
【数5】β=Aーε
【0052】なお、上述の過巻き角度βについても、タ
ワークレーンの機種に応じて予め定められた設計値(例
えば、β=15°)として、ジブ余裕角度演算装置24
に予め記憶されている。
【0053】25はブーム余裕角度演算装置23および
ジブ余裕角度演算装置24の出力側に接続された余裕角
度表示装置で、この余裕角度表示装置25は、例えば上
部旋回体2に搭載された運転室2A内に配設されてい
る。そして、余裕角度表示装置25は、ブーム余裕角度
演算装置23によって演算されたタワーブーム7のブー
ム余裕角度Xと、ジブ余裕角度演算装置24によって演
算されたタワージブ9のジブ余裕角度Yとを表示するも
のである。
【0054】本実施の形態によるタワークレーンは上述
の如き構成を有するもので、このタワークレーンを用い
て吊荷作業を行う場合には、起伏ドラム6で起伏ロープ
12を巻取ることにより、タワーブーム7を上部旋回体
2に対して起伏させると共に、補巻ドラム5で補巻ロー
プ16を巻取ることにより、タワージブ9をタワーブー
ム7の先端側で俯仰動させる。これにより、タワージブ
9の先端部を所望の高さ位置まで移動させると共に、上
部旋回体2から吊荷フック22までの距離を変化させ、
主巻ドラム4によって主巻ロープ21の巻取り、巻出し
を行うことにより、吊荷を所望の場所に運搬することが
できる。
【0055】このとき、ブーム角度検出器8によりタワ
ーブーム7のブーム角度Aが検出され、ジブ角度検出器
10によりタワージブ9のジブ角度Bが検出されると、
ブーム余裕角度演算装置23がブーム余裕角度Xを演算
すると共に、ジブ余裕角度演算装置24がジブ余裕角度
Yを演算し、これらブーム余裕角度Xとジブ余裕角度Y
とが余裕角度表示装置25に表示される。
【0056】ここで、上述のブーム余裕角度演算装置2
3、ジブ余裕角度演算装置24が実行するブーム余裕角
度X、ジブ余裕角度Yの演算処理、および表示処理につ
いて、図4の流れ図を参照しつつ説明する。
【0057】まず、ステップ1でブーム角度検出器8に
よって検出されたタワーブーム7のブーム角度Aを読込
み、続くステップ2でジブ角度検出器10によって検出
されたタワージブ9のジブ角度Bを読込む。次に、ステ
ップ3においてタワーブーム7の過巻き角度αを読出
し、続くステップ4でタワージブ9の過巻き角度βを読
出す。
【0058】そして、ステップ5では、ブーム余裕角度
演算装置23により、前記数1に基づいてブーム余裕角
度Xを演算し、ステップ6では、ジブ余裕角度演算装置
24により、前記数4に基づいてタワージブ9のジブ余
裕角度Yを演算する。
【0059】そして、続くステップ7において、演算し
たブーム余裕角度Xおよびジブ余裕角度Yを余裕角度表
示装置25に表示させた後、ステップ1に戻り、上述の
処理を繰返す。
【0060】かくして、上部旋回体2に対してタワーブ
ーム7が起伏するとき、タワーブーム7が過巻き角度に
達するまでのブーム余裕角度Xを演算すると共に、タワ
ーブーム7に対してタワージブ9が俯仰動するとき、タ
ワージブ9が過巻き角度に達するまでのジブ余裕角度Y
を演算し、これらブーム余裕角度Xとジブ余裕角度Yと
を、上部旋回体2の運転室2A内に配設した余裕角度表
示装置25に常時表示することができる。
【0061】従って、運転室2A内のオペレータは、余
裕角度表示装置25を目視することにより、タワーブー
ム7のブーム余裕角度Xとタワージブ9のジブ余裕角度
Yとを常時正確に把握しつつ、タワーブーム7の起伏操
作とタワージブ9の俯仰動操作を行うことができる。こ
のため、タワークレーンの操作性を大幅に向上させるこ
とができる上に、タワーブーム7またはタワージブ9が
過巻き角度に達して不意に停止することによる荷振れ等
を防止でき、安定した吊荷作業を行うことができる。
【0062】次に、図5ないし図8は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態では、クレーン本体
と、クレーン本体に起伏可能に設けられたブームとから
なるクレーンを例に挙げている。
【0063】図5において、31は下部走行体を示し、
下部走行体31上には運転室32A等を有したクレーン
本体としての上部旋回体32が旋回可能に搭載されてい
る。そして、上部旋回体32には、ガイドシーブ33A
を有するA型フレーム33、主巻ドラム34、補巻ドラ
ム35および起伏ドラム36が設けられている。
【0064】37は基端側が上部旋回体32の前部に起
伏可能に設けられたブームで、ブーム37は堅固な骨組
構造をなし、その先端側には後述する主巻ロープ41が
巻回される複数のガイドシーブ38、ブームポイントシ
ーブ39(いずれも1枚のみ図示)が回転可能に取付け
られている。そして、ブーム37は、後述の起伏ロープ
43を起伏ドラム36によって巻取ることにより上部旋
回体32に対して起伏する構成となっている。
【0065】40はブーム37の基端側に設けられたブ
ーム角度検出器で、このブーム角度検出器40は、例え
ばロータリエンコーダ等からなり、図6に示すように、
ブーム37が上部旋回体32に対して起伏するときに、
水平方向に対するブーム37のブーム角度Aを検出する
ものである。
【0066】41は一端側が主巻きドラム34に巻回さ
れた主巻ロープで、主巻ロープ41の他端側は、ガイド
シーブ38、ブームポイントシーブ39に順次巻回され
た後、下方に垂下し、その端部には吊荷フック42が取
付けられている。
【0067】43は一端側が起伏ドラム36に巻回され
た起伏ロープで、起伏ロープ43の他端側は、A型フレ
ーム33のガイドシーブ33Aを介してハンガ44の各
シーブとブライドル45の各シーブ(いずれも図示せ
ず)との間に順次巻回された後、ハンガ44に掛止めさ
れている。また、ブライドル45とブーム37の先端側
とはペンダントロープ46によって連結されている。
【0068】そして、起伏ロープ43を起伏ドラム36
によって巻取り、巻出すことにより、ハンガ44とブラ
イドル45とが接近、離間し、ペンダントロープ46を
介してブーム37が起伏する構成となっている。
【0069】47はブーム余裕角度演算装置を示し、図
7に示すように、ブーム余裕角度演算装置47の入力側
にはブーム角度検出器40が接続され、出力側には後述
の余裕角度表示装置48が接続されている。
【0070】そして、ブーム余裕角度演算装置47は、
図6に示すように、ブーム37がブーム角度検出器40
により検出されたブーム角度をA、ブーム37の過巻き
角度をkとしたとき、下記数6に基づいてブーム余裕角
度Xを演算するものである。
【0071】
【数6】X=90°−A−k
【0072】ここで、上述の過巻き角度kは、ブーム3
7が水平状態から起伏上限角度γまで起立したとき、ブ
ーム37が垂直方向に対してなす角度で、下記数7によ
って与えられる。
【0073】
【数7】k=90°−γ
【0074】なお、上述の過巻き角度kは、クレーンの
機種に応じて予め定められた設計値(例えば、k=15
°)として、ブーム余裕角度演算装置47に予め記憶さ
れている。
【0075】また、ブーム余裕角度演算装置47は、他
の演算方法として、ブーム37がブーム角度検出器40
により検出されたブーム角度をA、ブーム37の起伏上
限角度をγとしたとき、下記数8に基づいてブーム余裕
角度Xを演算することができる。
【0076】
【数8】X=γ−A
【0077】ここで、上記数8は上記数6に数7を代入
することにより得られるため、数6を用いた演算方法、
数8を用いた演算方法のいずれによっても、ブーム余裕
角度Xを演算することができる。
【0078】48はブーム余裕角度演算装置47の出力
側に接続された余裕角度表示装置で、この余裕角度表示
装置48は、例えば上部旋回体32に搭載された運転室
32A内に配設されている。そして、余裕角度表示装置
48は、ブーム余裕角度演算装置47によって演算され
たブーム37のブーム余裕角度Xを表示するものであ
る。
【0079】本実施の形態によるクレーンは上述の如き
構成を有するもので、このクレーンを用いて吊荷作業を
行う場合には、起伏ドラム36で起伏ロープ43を巻取
ることにより、ブーム37を上部旋回体32に対して起
伏させる。これにより、ブーム37の先端部を所望の高
さ位置まで移動させると共に、上部旋回体32から吊荷
フック22までの距離を変化させ、主巻ドラム34によ
って主巻ロープ41の巻取り、巻出しを行うことによ
り、吊荷を所望の場所に運搬することができる。
【0080】このとき、ブーム角度検出器40によりブ
ーム37のブーム角度Aが検出されると、図8に示す流
れ図にしたがって、ブーム余裕角度演算装置47がブー
ム余裕角度Xを演算し、このブーム余裕角度Xが余裕角
度表示装置48に表示される。
【0081】まず、ステップ11においてブーム角度検
出器40により検出されたブーム37のブーム角度Aを
読込み、続くステップ12でブーム37の過巻き角度k
を読出す。
【0082】次に、ステップ13では、ブーム余裕角度
演算装置47により、前記数6に基づいてブーム余裕角
度Xを演算する。そして、続くステップ14において、
演算したブーム余裕角度Xを余裕角度表示装置48に表
示させた後、ステップ11に戻り、上述の処理を繰返
す。
【0083】かくして、上部旋回体32に対してブーム
37が起伏するとき、ブーム37が過巻き角度に達する
までのブーム余裕角度Xを演算し、このブーム余裕角度
Xを、上部旋回体32の運転室32A内に配設した余裕
角度表示装置48に常時表示することができる。
【0084】従って、運転室32A内のオペレータは、
余裕角度表示装置48を目視することにより、ブーム3
7のブーム余裕角度Xを常時正確に把握しつつ、ブーム
37の起伏操作を行うことができる。このため、クレー
ンの操作性を大幅に向上させることができる上に、ブー
ム37が過巻き角度に達して不意に停止することによる
荷振れ等を防止でき、安定した吊荷作業を行うことがで
きる。
【0085】なお、上述した第1の実施の形態では、タ
ワージブ9のジブ余裕角度Yを演算するための過巻き角
度βを、β=15°に設定した場合を例に挙げたが、こ
の過巻き角度βはタワークレーンの機種に応じて種々に
設定されるものである。
【0086】さらに、上述した第2の実施の形態では、
ブーム37のブーム余裕角度Xを演算するための過巻き
角度kを、k=15°に設定した場合を例に挙げたが、
この過巻き角度kは、クレーンの機種に応じて種々に設
定されるものである。
【0087】また、上述した各実施の形態では、下部走
行体を備えた自走式の油圧クレーンを例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限るものではなく、例えば建設現
場に設置される固定式油圧クレーン、港湾等に設置され
るガントリークレーン等にも適用することができる。
【0088】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1、2および
3の発明によれば、起伏するブームが起伏上限角度に達
するまでのブーム余裕角度をブーム余裕角度演算手段に
よって演算し、演算したブーム余裕角度を余裕角度表示
手段によって表示する構成としたので、オペレータは、
余裕角度表示手段を目視することにより、ブーム余裕角
度を常時正確に把握しつつクレーンの操作を行うことが
できる。このため、クレーンの操作性を大幅に向上させ
ることができる上に、ブームが起伏上限角度に達して不
意に自動停止することによる荷振れ等を防止でき、安定
した吊荷作業を行うことができる。
【0089】また、請求項4、5および6の発明によれ
ば、起伏するブームが起伏上限角度に達するまでのブー
ム余裕角度をブーム余裕角度演算手段によって演算する
と共に、ジブが過巻き角度に達するまでのジブ余裕角度
をジブ余裕角度演算手段によって演算し、演算したブー
ム余裕角度とジブ余裕角度とを余裕角度表示手段によっ
て表示する構成としたので、オペレータは、余裕角度表
示手段を目視することにより、ブーム余裕角度とジブ余
裕角度とを常時正確に把握しつつクレーンの操作を行う
ことができる。このため、クレーンの操作性を大幅に向
上させることができる上に、ブームあるいはジブが不意
に過巻き角度に達して自動停止することによる荷振れ等
を防止でき、安定した吊荷作業を行うことができる。
【0090】さらに、請求項7の発明によれば、余裕角
度表示手段を、クレーン本体に設けられた運転室内に配
設する構成としたので、運転室内のオペレータは、余裕
角度表示手段に表示されたブーム余裕角度とジブ余裕角
度とを確実に目視しつつクレーンの操作を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧クレーン
としてのタワークレーンを示す全体図である。
【図2】タワーブームの起伏時におけるブーム余裕角
度、タワージブの俯仰動時におけるジブ余裕角度等を示
す説明図である。
【図3】ブーム角度検出器、ジブ角度検出器、ブーム余
裕角度演算装置、ジブ余裕角度演算装置、余裕角度表示
装置を示すブロック図である。
【図4】ブーム余裕角度とジブ余裕角度の演算処理等を
示す流れ図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による油圧クレーン
としてのクレーンを示す全体図である。
【図6】ブームの起伏時におけるブーム余裕角度等を示
す説明図である。
【図7】ブーム角度検出器、ブーム余裕角度演算装置、
余裕角度表示装置を示すブロック図である。
【図8】ブーム余裕角度の演算処理等を示す流れ図であ
る。
【符号の説明】
2,32 上部旋回体(クレーン本体) 2A,32A 運転室 7 タワーブーム(ブーム) 8,40 ブーム角度検出器 9 タワージブ(ジブ) 10 ジブ角度検出器 23,47 ブーム余裕角度演算装置 24 ジブ余裕角度演算装置 25,48 余裕角度表示装置(余裕角度表示手段) 37 ブーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームとからなる油圧クレーンにお
    いて、 前記ブームの水平方向に対する角度を検出するブーム角
    度検出手段と、 前記ブーム角度検出手段により検出されたブーム角度と
    予め設定された前記ブームの起伏上限角度とに基づき、
    前記ブームの角度が起伏上限角度に達するまでのブーム
    余裕角度を演算するブーム余裕角度演算手段と、 前記ブーム余裕角度演算手段により演算された前記ブー
    ム余裕角度を表示する余裕角度表示手段とを設ける構成
    としたことを特徴とする油圧クレーン。
  2. 【請求項2】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームとからなる油圧クレーンにお
    いて、 前記ブームの水平方向に対する角度を検出するブーム角
    度検出手段と、 前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出された
    ブーム角度をA、前記ブームの起伏上限角度をγとした
    とき、ブーム余裕角度XをX=γ−Aとして演算するブ
    ーム余裕角度演算手段と、 前記ブーム余裕角度演算手段により演算された前記ブー
    ム余裕角度を表示する余裕角度表示手段とを設ける構成
    としたことを特徴とする油圧クレーン。
  3. 【請求項3】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームとからなる油圧クレーンにお
    いて、 前記ブームの水平方向に対する角度を検出するブーム角
    度検出手段と、 前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出された
    ブーム角度をA、前記ブームが垂直状態から水平方向に
    向けて一定角度だけ傾いた角度をkとしたとき、ブーム
    余裕角度XをX=90°−A−kとして演算するブーム
    余裕角度演算手段と、 前記ブーム余裕角度演算手段により演算された前記ブー
    ム余裕角度を表示する余裕角度表示手段とを設ける構成
    としたことを特徴とする油圧クレーン。
  4. 【請求項4】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームと、前記ブームの先端側に俯
    仰動可能に設けられたジブとからなる油圧クレーンにお
    いて、 前記ブームの水平方向に対する角度を検出するブーム角
    度検出手段と、 前記ジブの水平方向に対する角度を検出するジブ角度検
    出手段と、 前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出された
    ブーム角度をA、前記ジブが前記ジブ角度検出手段によ
    り検出されたジブ角度をB、前記ブームとジブとが直線
    状態に位置したときから前記ジブが水平方向に向けて一
    定角度だけ傾いた角度をβとしたとき、ジブ余裕角度Y
    をY=A−B−βとして演算するジブ余裕角度演算手段
    と、 前記ジブ余裕角度演算手段によって演算されたジブ余裕
    角度を表示する余裕角度表示手段とを設ける構成とした
    ことを特徴とする油圧クレーン。
  5. 【請求項5】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームと、前記ブームの先端側に俯
    仰動可能に設けられたジブとからなる油圧クレーンにお
    いて、 前記ブームの水平方向に対する角度を検出するブーム角
    度検出手段と、 前記ジブの水平方向に対する角度を検出するジブ角度検
    出手段と、 前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出された
    ブーム角度をA、前記ブームの起伏上限角度をδとした
    とき、ブーム余裕角度XをX=δ−Aとして演算するブ
    ーム余裕角度演算手段と、 前記ジブが前記ジブ角度検出手段により検出されたジブ
    角度をB、前記ブームとジブとが直線状態に位置したと
    きから前記ジブが水平方向に向けて一定角度だけ傾いた
    角度をβとしたとき、ジブ余裕角度YをY=A−B−β
    として演算するジブ余裕角度演算手段と、 前記ブーム余裕角度演算手段によって演算されたブーム
    余裕角度と前記ジブ余裕角度演算手段によって演算され
    たジブ余裕角度とを表示する余裕角度表示手段とを設け
    る構成としたことを特徴とする油圧クレーン。
  6. 【請求項6】 クレーン本体と、前記クレーン本体に起
    伏可能に設けられたブームと、前記ブームの先端側に俯
    仰動可能に設けられたジブとからなる油圧クレーンにお
    いて、 前記ブームの水平方向に対する角度を検出するブーム角
    度検出手段と、 前記ジブの水平方向に対する角度を検出するジブ角度検
    出手段と、 前記ブームが前記ブーム角度検出手段により検出された
    ブーム角度をA、前記ブームが垂直状態から水平方向に
    向けて一定角度だけ傾いた角度をαとしたとき、ブーム
    余裕角度XをX=90°−A−αとして演算するブーム
    余裕角度演算手段と、 前記ジブが前記ジブ角度検出手段により検出されたジブ
    角度をB、前記ブームとジブとが直線状態に位置したと
    きから前記ジブが水平方向に向けて一定角度だけ傾いた
    角度をβとしたとき、ジブ余裕角度YをY=A−B−β
    として演算するジブ余裕角度演算手段と、 前記ブーム余裕角度演算手段によって演算されたブーム
    余裕角度と前記ジブ余裕角度演算手段によって演算され
    たジブ余裕角度とを表示する余裕角度表示手段とを設け
    る構成としたことを特徴とする油圧クレーン。
  7. 【請求項7】 前記余裕角度表示手段は、前記クレーン
    本体に設けられた運転室内に配設する構成としてなる請
    求項1、2、3、4、5または6に記載の油圧クレー
    ン。
JP11606198A 1998-04-10 1998-04-10 油圧クレーン Pending JPH11292476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018203469A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 株式会社タダノ 移動範囲報知装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018203469A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 株式会社タダノ 移動範囲報知装置

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