JP3313754B2 - リベットかしめ機のポンチ作動機構 - Google Patents

リベットかしめ機のポンチ作動機構

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J15/00Riveting
    • B21J15/10Riveting machines
    • B21J15/12Riveting machines with tools or tool parts having a movement additional to the feed movement, e.g. spin
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    • B21J9/00Forging presses
    • B21J9/02Special design or construction
    • B21J9/025Special design or construction with rolling or wobbling dies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、リベットかしめ機に
用いられ、特にリベット頭部に当接して押圧するポンチ
の作動機構に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、リベットかしめ機と
しては、通常最も基本的なものである、ポンチでリベッ
ト頭部を垂直な押圧力、又は衝撃力で押し潰し、固着す
る方式のものが知られているが、その他、図8に示すよ
うに、ポンチにいわゆるミソ擦り運動を伴って押圧する
方式のものがあった。
【0003】これは、ポンチ52を、スピンドル50の
回転中心線51から一定の傾斜角xを持たせ、かつ回転
中心線51上に一致させて、スピンドル50の先端部5
0eに、回転自在に取付けたものである。かかる構成の
ポンチ52は、スピンドル50の回転(矢印y)によ
り、ポンチ52は自転することなく、回転軸中心線51
の回りを傾斜角xを保ちながら公転するように作動す
る。別言すれば、通称「ミソ擦り運動」と言われるもの
で、ポンチ52の中心線53が、ポンチ52の先端を頂
点とする逆直円錐形の母線に沿った円運動をすることに
なる。これにより、押圧力(矢印z)が、リベット54
の頭部54hの周縁に沿って円運動するように作用する
ものであった。
【0004】しかし、かかる方式のものは、平板状のワ
ーク55への取付けは、前記の基本的方式のものに比べ
て効果的なものであったが、リベット取付け部が略コ字
状又は略箱体状のワークの側面板に位置するような場合
には、スピンドル53が障害となって、使用することが
できない不都合があった。かかる場合、従来は、プレス
工程でワーク55を打ち抜き成形し、次にかしめ工程で
必要なリベット54を全て取付けた後、再びプレス工程
へ移動させて箱体状のワーク55を成形すると言う、重
複した工程を採らざるを得なかった。
【0005】そこで、これを解決する他の機構として、
従来には一部、図9に示した構成のポンチ作動機構も採
用されていた。これによると、ポンチ支持ロッド56
は、前記の様にスピンドル57に、その回転中心線58
を外して回転自在にして取付けられており、このポンチ
支持ロッド56は、当該回転中心線58から外側に屈曲
部59によって迂回するような形状とされている。その
先端部56eには回転中心線58に一致させたポンチ6
0が取付けられている。
【0006】これにより理論上は、ポンチ60は前述の
ようにいわゆるミソ擦り運動をすることになるが、現実
は、スピンドル57の回転(矢印m)により、ポンチ6
0自体も自転してしまう不具合があった。そのため、こ
れを防止する手段として、屈曲部59の下方に横方向か
ら抑止ロッド61を取付け、自転を抑止し公転のみが起
きるようにしていた。
【0007】しかしながら、かかる機構によれば、ワー
ク62の側面62sへのリベット63の圧着工程を行う
ことができるが、対応できるワーク62の形状は、ポン
チ支持ロッド56の回避空間Sによって決まってしまう
という不都合があった。したがって、これより大型の箱
体状のワーク62に対して使用するには、これに適合し
たポンチ支持ロッド56をその都度装着し直す必要があ
った。
【0008】このようにかかる機構においても、ポンチ
支持ロッド56の適用範囲が狭いため、これを何種類か
予め準備して置かなければならず、またワーク62に合
わせてポンチ支持ロッド56を取り替え、段取りし直す
と言う煩雑さが、生産性向上の妨げになっていた。そこ
で、本願発明は、上記問題点に着目し、この解決を目的
として成されたものであり、ポンチ支持ロッド、及びそ
の作動手段を斜め上方に配置すると共に、ポンチ支持ロ
ッドの自転を抑止し公転のみが起きるようにすること
で、リベット取付け部の上方空間を広く取ることにより
平板状のワークはもちろんのこと、箱体状のワークに対
してもポンチ支持ロッドを付け替えることなく即応する
ことのできる、リベットかしめ機のポンチ作動機構を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願のリベットかしめ機のポンチ作動機構は、以下のよ
うに構成される。すなわち、円筒状の基体(7)がポン
チ当接面中心点(5c)を通る傾斜した直線(L)上に
配置され、該基体(7)内には同期して自転する第1回
転保持体(3)と第2回転保持体(4)とが所定間隔で
離隔配置され、該第1回転保持体(3)はその自転軸の
延長線上に先端側のポンチ(5)を配置した作動ロッド
(6)が回転自在にかつ傾斜させて貫通保持され、該貫
通した作動ロッド(6)の後端側は自在継手(16)を
介して第2回転保持体(4)の自転中心から離隔した位
置で回転自在に貫通保持されると共に、この貫通した上
端部は、第2回転保持体(4)の自転軸線上の基体
(7)に固定された支持軸(21)の回りを自転するこ
となく公転するように、当該支持軸(21)と連係させ
たことを特徴としている。
【0010】また、第2回転保持体(4)を貫通した作
動ロッド(6)の上端部と、基体(7)に固定された支
持軸(21)との連係においては、例えば、該上端部の
外周にギアが刻設されたプーリー(18)を取り付け、
これに噛合巻装されたベルト(19)を支持軸(21)
に固定したプーリー(20)へ巻き付けるようにしても
よい。
【0011】
【作用】上記のように構成することにより、本願発明は
次のように作用する。回転駆動手段により、回転駆動軸
は傾斜した直線上で回転する。これにより各回転保持体
も同一周期で回転し、保持された作動ロッドは、前記ポ
ンチ当接面中心点を頂点とし、前記傾斜した直線を軸と
する直円錐形の母線に沿って、かつ自転が抑制されなが
ら、前記回転駆動軸の回りを公転する。これにしたがっ
て、該作動ロッドの先端部に取付けられたポンチの中心
軸は、リベットの頭部と当接し、その中心点を頂点とす
る逆直円錐形の母線に沿って、自転が抑制されながら円
運動する。すなわち、ポンチとリベット頭部との接点
(押圧点)が、リベットの頭部の周辺を順次略円形に移
動することになる。
【0012】
【実施例】次に本願発明にかかるポンチ作動機構の実施
の一例を、図面に基づき詳細に説明する。図1は本実施
例の全体を示した縦断面図である。図2は図1のAーA
線断面図を示し、図3は図1のBーB線断面図を示すも
のである。さらに、図4は作動ロッド6の先端部を拡大
して示した一部縦断面図である。
【0013】本実施例のポンチ作動機構1は、主に、回
転駆動軸2と、その両端に取付けられた回転保持体3、
4と、これに取付けられて先端部にポンチ5が取付けら
れた作動ロッド6と、及びこれらを内蔵保持する円筒状
の基体7とから構成されている。回転駆動軸2は、適宜
長さの円柱棒状を成し、直角未満の傾斜角θを持った回
転中心軸L上に配置されている。ここで、該傾斜角θ
は、ポンチ5の当接面5sの中心点5cを通る回転中心
線Lの傾き角として設定される。この傾斜角θは、直角
未満の角が適宜選択されるが、約30度から60度に設
定するのが好ましい、本実施例では約45度に設定され
ている。回転駆動軸2の両端には、ポンチ5寄りを第1
とした回転保持体3と、他方を第2とした回転保持体4
が取付けられている。
【0014】該第1回転保持体3は、適宜の長さで中実
円柱状に形成され、内部に円柱状の空間開口9が形成さ
れた基体7の下端開口部10に、軸回転自在になるよう
に保持されている。かかる保持の方法は、第1回転保持
体3の外周形を下端開口部10の内径より小径に形成し
て、ベアリング11を介して下端開口部10の内部に挿
入される。第2回転保持体4は、第1回転保持体3の長
さより短い長さの中実円柱状に形成されており、前記と
同様にベアリング12を介して、基体7の空間開口9内
に軸回転自在に保持されている。
【0015】なお、該基体7は、外部の垂直移動手段
(図示省略。)に固定されている。また、この第2回転
保持体4の外周には、ギア4aが刻設され、これと噛合
する駆動ベルト13が連係されている。この駆動ベルト
13は、基体7に固定されたモータ等の回転駆動手段
(図示省略。)により駆動されている。かかる構成によ
り、各回転保持体3、4は、回転駆動手段(図示省
略。)の駆動力により、基体7の空間開口9内におい
て、前記回転中心軸Lと回転駆動軸2が一致した自転回
転をすることになる。なお、第1回転保持体3と第2回
転保持体4とは、回転周期が同一になるように設定され
ている。
【0016】次に、作動ロッド6は、中実丸棒状を成
し、その先端部にはポンチ支持部14が設けられてい
る。そのポンチ支持部14の先端下面には、リベット8
に当接する略円柱状のポンチ5が取付けられている。該
作動ロッド6の配置設定は、次のように行われる。すな
わち、先ず、ポンチ支持部14の幹部14aが、第1回
転保持体3に、その自転中心(回転中心線L上)から半
径方向に適宜の長さ離れた位置で、ベアリング15を介
して回転自在に保持される。ここで、作動ロッド6の第
1回転保持体3への取付け位置は、ポンチ中心点5cを
通る作動ロッド6の軸中心線Mと前記回転中心線Lとが
一定の挟み角αを持ち、その挟み角αの設定により適宜
設定される。この設定された挟み角αは、そのままポン
チ当接面5sの傾斜角となる。好ましくは約3°〜約1
0°の範囲内で所望の角度が設定される。本実施例で
は、この挟み角αを約5°に設定している。
【0017】さらに、作動ロッド6は、該第1回転保持
体3を貫通して上方に伸び、自在継手(ユニバーサルジ
ョイント)16を介して、第2回転保持体4に保持され
ている。かかる保持も、前記と同様に、第2回転保持体
4の自転中心(回転中心線L上)から半径方向に適宜の
長さ離れた位置で、環装されたベアリング17を介して
回転自在に保持される。
【0018】さらにまた、作動ロッド6は、第2回転保
持体4をも貫通し、その先端部にプーリー18が取付け
られている。
【0019】プーリー18は、外周にギア18aが刻設
されており、これに噛合巻装された2本並設のベルト1
9、19を介して、プーリー20と連係されている。該
プーリー20は、前記回転中心線上の位置で基体7に固
定された支持軸21によって固定される。これにより、
プーリー18に生じる自転力は、ベルト19の移動(矢
印a)によってプーリー20に伝わり、該プーリー20
は固定されて回転しないため、ベルト19自体がその周
りを卷きながら周回運動をする。これによって、プーリ
ー18自体は自転が抑制されて、プーリー20の回りを
公転(矢印c)することになる。
【0020】
【実施例の作動】以上のように構成した本実施例の作動
について、図面に基づき説明する。図5は、作動機構を
説明する概略図であり、図6はポンチ5の作動を概略的
に示す斜視図である。基体7に固定された駆動モータ2
2の作動(又はこれに連係した駆動ベルト13の作動
(矢印d)。)により、傾斜角θを持って配置された回
転駆動軸2が回転し(矢印e)、これにより両端に固定
された第1回転保持体3、及び第2回転保持体4は、同
一周期で基体7内を自転する(矢印f)。さらに、貫通
保持された作動ロッド6は、各回転保持体3、4と共に
回転軸(回転中心軸上L)の回りを周回運動をすること
になる。別言すれば、この運動は、作動ロッド6の中心
軸が、ポンチ中心点5cを頂点とする逆直円錐形を傾斜
角θをもって配置したときの、その逆直円錐形の母線に
沿って移動する円運動となる(なお、この運動を本明細
書においては、「円錐回転」と定義する。)。この場
合、作動ロッド6は、その上端部に取付けられたプーリ
ー18、ベルト19およびプーリー20との作用によ
り、自転が抑制されているため、固定軸21の回りを公
転運動(又は周回運動)をすることになる(矢印g)。
【0021】かかる作動ロッド6の円錐回転により、そ
の下端のポンチ支持部14の先端部に略垂直に取付けら
れたポンチ5は、自転せずその当接面5sの傾きαの方
向のみが、ポンチ中心点5cの回りを円移動することに
なる(矢印h)。この運動は、通称「ミソ擦り運動」と
も言われるが、あくまで自転は抑制されており、ポンチ
当接面5sとリベット頭部8hとの接触点が、該頭部8
hの外周縁付近に沿って周回移動して行くものである。
【0022】以上の作動機構から、リベット8は、上記
ポンチ5の運動と下方の押圧力とが相俟うことにより、
リベット頭部8が押し潰されてワーク23に固着される
ことになる。なお、本願発明はポンチ作動機構にあるた
め、ここに示されていないリベットかしめ機の他の部分
は、従来から各種存在し公知の物であるため、特に説明
しない。すなわち、既に現在の技術水準にあるXーYテ
ーブルから構成されるワーク台の上方に、公知の垂直移
動手段を配置し、これに本実施例の基体7を一定の傾斜
角θをもって取付け固定すれば、所期の効果を十分に発
揮する。
【0023】また、実施例のポンチ5の形状は、当接面
5sが平面形の円柱状に形成されているが、この他、リ
ベット頭部8hの形状、又は所望の潰し形状の要求によ
り、図7にその例を示したように当接面5sを凹状又は
凸状など、適宜の形状にして形成されるものである。
【0024】
【効果】上記構成により、本願発明は以下の効果を奏す
る。ポンチ支持部とそれを作動させる駆動手段がワーク
の斜め上方に配置されて、いるため、平板状のワークは
もちろんのこと、略箱体状に成形されたワークの側面部
を水平に置いた状態でも、かしめ作業を行うことがで
き、従来のようなかしめ工程の重複を回避することがで
きる。
【0025】また、基体を斜めに配置しているため、か
しめ部の上方空間を広く採ることができるため、各種大
きさの箱体にも、ポンチ支持ロッドを付け替えることな
く対応することができ、また適応範囲も従来以上に広く
なる効果がある。さらに、作動ロッドの自転を抑止して
円錐回転させることによって、ポンチが押圧力を伴った
ミソ擦り運動をするため、単なる押圧力や衝撃力による
方法よりも、確実リベットの固着することができ
る。そのため、不良品のほとんどない信頼性の高い作業
を行うことができる。
【0026】加えて、押し潰したリベット頭部の高さを
も微小値で設定することができ、規格精度の高い作業を
も行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体を示しす縦断面図である。
【図2】図1のAーA線断面図を示すものである。
【図3】図1のBーB線断面図を示すものである。
【図4】本実施例の作動ロッドの先端部を拡大して示し
た一部縦断面図である。
【図5】本実施例の作動機構を説明する概略図である。
【図6】本実施例のポンチの作動を概略的に示す斜視図
である。
【図7】他のポンチ形状の例を示す断面図である。
【図8】従来例を示す一部切欠縦断面図である。
【図9】他の従来例を示す一部切欠縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・ポンチ作動機構 2・・・回転駆動軸
3・・・第1回転保持体 4・・・第2回転保持体 5・・・ポンチ
5s・・当接面 5c・・中心点 6・・・作動ロッド
7・・・基体 8・・・リベット 8h・・リベット頭部
9・・・空間開口 10・・・下端開口部 11,12・・・ベアリング
13・・・駆動ベルト 14・・・ポンチ支持部 14a・・・幹部
15,17・・・ベアリング 16・・・自在継手 18,20・・・プーリー
19・・・ベルト 21・・・支持軸 22・・・駆動モータ
23・・・ワーク L・・・回転中心線 M・・・軸中心線
α・・・挟み角 θ・・・傾斜角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 15/00 - 15/02 B21J 15/12 B21J 15/16 B21J 15/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の基体(7)がポンチ当接面中心点
    (5c)を通る傾斜した直線(L)上に配置され、 該基体(7)内には同期して自転する第1回転保持体
    (3)と第2回転保持体(4)とが所定間隔で離隔配置
    され、 該第1回転保持体(3)はその自転軸の延長線上に先端
    側のポンチ(5)を配置した作動ロッド(6)が回転自
    在にかつ傾斜させて貫通保持され、 該貫通した作動ロッド(6)の後端側は自在継手(1
    6)を介して第2回転保持体(4)の自転中心から離隔
    した位置で回転自在に貫通保持されると共に、 この貫通した上端部は、第2回転保持体(4)の自転軸
    線上の基体(7)に固定された支持軸(21)の回りを
    自転することなく公転するように、当該支持軸(21)
    と連係させたことを特徴とするにリベットかしめ機のポ
    ンチ作動機構。
  2. 【請求項2】第2回転保持体(4)を貫通した作動ロッ
    ド(6)の上端部と、基体(7)に固定された支持軸
    (21)との連係において、 該上端部の外周にギアが刻設されたプーリー(18)を
    取り付け、これに噛合巻装されたベルト(19)を支持
    軸(21)に固定したプーリー(20)へ巻き付けるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のリベットかし
    め機のポンチ作動機構。
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