JPH0716904B2 - バランス機構 - Google Patents

バランス機構

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JPH0716904B2
JPH0716904B2 JP1187637A JP18763789A JPH0716904B2 JP H0716904 B2 JPH0716904 B2 JP H0716904B2 JP 1187637 A JP1187637 A JP 1187637A JP 18763789 A JP18763789 A JP 18763789A JP H0716904 B2 JPH0716904 B2 JP H0716904B2
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coil springs
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coil
spring
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政浩 五十嵐
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はバランス機構に係り、特に巻径の異なる複数の
コイルバネが同心円状に配設されたバランス機構に関す
る。
従来の技術 例えば、旋回ベース、支柱、アーム等の複数の可動部を
有する多関節型の工業用ロボットにおいては、旋回ベー
ス上で回動自在に支承された支柱が前方向又は後方向に
回動したとき、支柱をその位置に保持するバランス機構
が旋回ベースと支柱との間に設けられている。この種の
バランス機構の一手段として、支柱が水平方向に大きく
傾斜するにつれてより大きな保持力を発揮できるように
巻径の異なる複数の圧縮コイルバネが同心円状に配設し
た構成とすることが考えられている。
発明が解決しようとする課題 ところが、上記バランス機構では、巻径の異なる複数の
コイルバネの巻方向が全て同一方向になっており、例え
ば右巻きに巻回された複数のコイルバネが同心円状に配
設されている。従って、上記支柱が水平方向に回動する
と、その回動角が大きくなるにつれて全長の長いコイル
バネから順次圧縮される。しかしながら、上記バランス
機構では複数のコイルバネの巻方向が同一方向であるの
で、隣接するコイルバネ同士が互いに噛合ってしまい、
バネ力を発揮できなくなるばかりか、異常音の発生及び
コイルバネの破損等の不都合が生じやすかった。さらに
は、組立時にコイルバネ同士がからみ合って組立作業が
やりにくかった。
このような、コイルバネ間の噛合いを防止するため、従
来のバランス機構では、コイルバネとコイルバネとの間
に筒状の仕切板を挿入してコイルバネ間の干渉を防止す
ることが考えられている。又、別の方法としては、コイ
ルバネの半径方向の間隔を大きくとることによりコイル
バネ同士が干渉しないようにすることが考えられてい
る。
しかしながら、上記の如く、複数のコイルバネ間の夫々
に仕切板を介在させる場合、バランス機構の重量が重く
なり、旋回ベースの駆動部の負担が増大するといった課
題が生ずる。又、各コイルバネの半径方向の間隔を大き
くするとバランス機構が大型化してしまうといった課題
が生ずる。
そこで、本発明は上記課題を解決したバランス機構を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明は、上記バランス機構において、隣接する少なく
とも2つのコイルバネの巻方向を互いに逆向きにしたも
のである。
作用 同心円状に隣接する内側のコイルバネと外側のコイルバ
ネとの間で噛み合い状態になることを防止するとともに
コイルバネ同士の干渉による異常音の発生、コイルバネ
の破損を防止して、同心円状に配設された複数のコイル
バネにより安定的に可動部を保持する。
実施例 第1図に本発明になるバランス機構の一実施例が適用さ
れた工業用ロボットを示し、第2図に本発明の要部を示
す。
両図中、工業用ロボット1は電動式の多関節型ロボット
であり、例えば塗装用ロボット等として使用される。
2はバランス機構で、可動部としての支柱7をその回動
位置に保持するように支柱7と旋回ベース6との間に設
けられている。尚、バランス機構2は後述するように筒
状のケース3内に巻径の異なる複数のコイルバネを同心
円状に配設してなる。
第1図において、ベース4の上には、旋回駆動部5が設
けられている。旋回駆動部5の上には、ベース4に固定
された軸線Aを中心として回動する旋回ベースが設けら
れている。旋回ベース6上のブラケツト6aには、旋回ベ
ース6の軸線Aと直交する軸線Bを中心として回動する
支柱7が設けられている。また、旋回ベース6上のブラ
ケツト6aには、支柱駆動部8が設けられている。
そして、支柱7の上端部には、支柱7の軸線Bと平行な
軸線Cを中心として回動するアーム9が回動自在に設け
られている。このアーム9と支柱7の連結部には、アー
ム駆動部10が設けられている。また、アーム9の後部に
は、手首駆動部11が設けられている。さらに、アーム9
の先端には、手首機構12が設けられている。手首機構12
には、ケース13,14及び取付軸15が設けられている。ケ
ース13は、アーム9の軸線Cに平行な軸線Dを中心とし
て回動するようになっている。ケース14は、ケース13の
軸線Dに直交する軸線Eを中心として回動するようにな
っている。取付軸15は、例えば塗装ガン等の作業ツール
等を取り付けるもので、ケース14の軸線Eに直交する軸
線Fを中心として回動するようになっている。
ここで、バランス機構2について説明する。
第2図において、バランス機構2は、筒状のケース3
と、ケース3内に挿入された巻径の異なる4本のコイル
バネ16〜19と、バネ受け20と、ロッド21とよりなる。ケ
ース3は上端に支柱7に連結される連結部3aを有し、下
端外周に鍔部3bを有する。
各コイルバネ16〜19は夫々前述の如く巻径が異なるとと
もに全長も異なっている。即ち、最外周のコイルバネ16
は全長l1で最も長く、その内側に位置するコイルバネ17
〜19の全長l2〜l4は内側のコイルバネほど短くなってい
る(l1>l2>l3>l4)。
上記4本のコイルバネ16〜19は隣り合うコイルと逆向き
になるように巻回されている。本実施例の場合、コイル
バネ16,18の巻方向は右巻きであり、他のコイルバネ17,
19の巻方向は左巻きになっている。従って、支柱7が回
動するとき、後述するように各コイルバネ16〜19間の噛
合いが防止される。
そのため、各コイルバネ16〜19の夫々半径方向の間隔が
できるだけ小さくしてあり、バランス機構2全体がコン
パクト化されている。又、各コイルバネ16〜19間の噛合
いを防止するため、各コイルバネ16〜19の間に筒状の仕
切を設けないで済み、軽量化も図られている。
バネ受け20は各コイルバネ16〜19の下端が当接する階段
状の当接部20a〜20dを有し、ボルト22によりケース3の
鍔部3bに固定されている。
ロッド21はバネ受け20の中央孔20eを貫通してケース3
内に挿入されており、その先端には各コイルバネ16〜19
の上端が当接する当接板21aが設けられている。又、ロ
ッド21は下端に旋回ベース6のブラケツト6aの上部に固
定された連結具23に連結される連結部21bを有する。
支柱7が旋回ベース6上で垂直方向に起立していると
き、バランス機構2は第2図に示す状態である。即ち、
最外周のコイルバネ16のみが当接板21aに当接してい
る。
今、支柱7が支柱駆動部8に駆動されて、前方に回動す
るものとする。支柱7が垂直位置より前方に回動する
と、バランス機構2の両端の連結部3a,21b間の距離が延
びることになり、その結果ロッド21はケース3より抜け
出る方向に変位する。よって、ロッド21の当接板21aが
第2図中矢印X方向に摺動し、コイルバネ16が圧縮され
る。この傾斜位置で支柱7が停止すると、支柱7に作用
する重力モーメントとコイルバネ16のバネ力とが釣り合
い、支柱7はその位置に保持される。
又、さらに支柱7が回動して回動角度が大きくなると、
ロッド21の当接板21aが2番目のコイルバネ17にも当接
する。従って、支柱7は回動角度が大きくなるにしたが
い重力モーメントが大きくなるが、バランス機構2では
外側2本のコイルバネ16,17の合力により支柱7を保持
する。同様に、支柱7が水平方向に向って回動するにし
たがい、当接板21aがさらに矢印X方向に摺動して内側
コイルバネ18,19にも当接し、最終的には4本のコイル
バネ16〜19のバネ力により支柱7をその回動位置に保持
することになる。
このように、各コイルバネ16〜19は半径方向の間隔が小
さいので、各コイルバネ16〜19が上記の如く圧縮される
過程で隣り合うコイルバネ同士が干渉しやすくなる。と
ころが、コイルバネ16〜19は前述の如く、コイルバネ1
6,18の巻方向が左巻きで、他のコイルバネ17,19の巻方
向が右巻きであり、隣り合うコイル同士が逆向きに巻回
されているので、従来のようにコイルバネ同士が噛合っ
てしまうことが防止される。従って、バランス機構2は
支柱7がどの回動位置にあっても常に安定したバネ力を
発揮して支柱7をその位置に保持できる。よって、コイ
ルバネ同士の噛合いにより異常音が発生したり、あるい
はコイルバネが破損してしまうことが防止される。又、
組立時においては、各コイルバネ16〜19がからみ合うこ
となくケース3内に挿入できるので、組立作業がやり易
く、組立工程の能率が高められている。
尚、上記実施例では工業用ロボットの支柱7を保持する
バランス機構として説明したが、これに限らず、工業用
ロボット以外の可動部を有する装置のバランス機構とし
ても適用できるのは勿論である。
又、上記実施例では4本のコイルバネの巻方向が夫々隣
接するコイルバネの巻方向と逆の向きとなるようにした
が、これに限らず、4本のコイルバネ16〜19のうち干渉
する危険性の高いコイルバネのみの巻方向を逆向きとす
るようにしても良い。又、コイルバネの本数は上記実施
例の如く4本に限らず、2本以上あれば良い。
又、上記バランス機構の取付は上記実施例に限らず、ロ
ッドを上方にして上記実施例と逆向きになるようにして
も良い。
発明の効果 上述の如く、本発明なるバランス機構は、同心円状に隣
接する少なくとも2つのコイルバネの巻方向を互いに逆
向きにしたため、コイルバネ同士の噛合いを防止でき、
コイルバネ間の干渉により生ずる異常音の発生、バネの
破損等を防止でき、しかも各コイルバネ間の半径方向の
間隔をできるだけ小さくして機構全体のコンパクト化を
図れるとともに、各コイルバネ間の仕切が不要になり軽
量化を図ることもできる。さらには、組立時複数の各コ
イルバネ同士がからまないため、組立作業が容易になり
短時間で組立てることができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になるバランス機構の一実施例が適用さ
れた工業用ロボットの斜視図、第2図は本発明の要部を
拡大して示す縦断面図である。 1…工業用ロボット、2…バランス機構、3…ケース、
6…旋回ベース、7…支柱、16〜19…コイルバネ、20…
バネ受け、21…ロッド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻径の異なる複数のコイルバネが同心円状
    に配設され、該複数のコイルバネのバネ力により回動自
    在に設けられた可動部をその回動位置に保持するバラン
    ス機構において、 前記同心円状に隣接する少なくとも2つのコイルバネの
    巻方向を互いに逆向きにしたことを特徴とするバランス
    機構。
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