JP5545957B2 - 管材のつば出し成形加工機の座屈防止構造 - Google Patents
管材のつば出し成形加工機の座屈防止構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5545957B2 JP5545957B2 JP2010000769A JP2010000769A JP5545957B2 JP 5545957 B2 JP5545957 B2 JP 5545957B2 JP 2010000769 A JP2010000769 A JP 2010000769A JP 2010000769 A JP2010000769 A JP 2010000769A JP 5545957 B2 JP5545957 B2 JP 5545957B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller
- primary roller
- primary
- buckling
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Description
これまでは、座屈が生じるのは2次ローラにする約90°曲げ工程であると考えられ、本出願人は特許文献1に示す技術を提案している。
しかし、つば出し成形時に管材が内側に座屈する真の原因を詳細に調査及び研究したところ、座屈の起因は1次ローラによる低角度拡開折り曲げ工程にあることが明らかになった。
その内容を図10にて説明する。
管材1をクランプし、端部1aを1次ローラ230にて約40°に拡開及び折り曲げる際に円盤状の芯金150を挿入したが、1次ローラ230の先端230aと芯金150との間に小さな隙間dが生じることから、この隙間に入り込むように座屈起点1bが発生しその結果として2次ローラによる約90°曲げ成形工程にて大きな座屈となることが明らかになった。
これは、1次ローラ230が公転と自転により管材の端部を拡開及び外側に折り曲げるには1次ローラ230の先端が管材の内側に入り込む必要があるが、その際に芯金が干渉するのをさけるために、隙間dが必要であったためである。
また、1次ローラ先端との干渉を避けるために、芯金がS方向に退避するように芯金の先端側にスプリングを配設する場合もあるが、その場合にも芯金がスプリングに対抗してズレが生じると隙間dとなるのが原因であった。
ここで、1次ローラ及び2次ローラが公転中心軸に向かって傾斜した自転軸を有することから、1次ローラ及び2次ローラは公転中心軸を回転中心にして公転しながら自転することになる。
このような構造にすると、1次ローラを管材の内側に前進させると1次ローラが支柱に対して回転自在であるとともに、1次ローラの取付自転軸が公転する支柱の中心から内外方向に偏心しているので、この1次ローラは管材の内壁に押され、自転軸が最も内側になるように偏心した状態を維持しながら公転することになる。
従って、1次ローラの自転軸を支柱中心に取り付ける場合に対応できる管径より径の小さい管材のつば出しに対応できる。
また、従来の座屈防止治具を用いた場合における管材が内側に食い込み、治具が管材の内側から抜けなくなる不具合も防止できる。
さらには、1次ローラの自転軸中心が1次ローラの支柱中心の公転軌道に対して内側に偏心するように回転自在に取り付けると、この1次ローラを管材の内側に挿入する際に、自転軸が最も内側になるように自動偏心するので従来以上に径の小さい管材のつば出しができる。
図1は側面図、図2は平面図を示し、図3(a)が1次ローラ30にて管材の端部を約40°に拡開及び外側に折り曲げ加工している状態を示し、図3(b)が2次ローラ40にてさらに約約90°までフランジ状に曲げ加工している状態を示す。
図1及び図2に示すように、加工機の一端(図1では右側)に被加工物である管材1の端部1aを所定の長さ内側に突出するように上クランプ51と下クランプ52にてクランプ保持し、このクランプ手段と対向するようにベースプレート11を配設し、このベースプレート11とクランプ手段との間に4本のガイドロッド14を有している。
4本のガイドロッド14に沿って前進及び後退する、ベースプレート側の第1プレート12とクランプ手段側の第2プレート13を有している。
第1プレート12はベースプレート11に支持された1次シリンダー16の1次シリンダーロッド16aにより前進・後退制御されている。
第2プレート13は第1プレートに支持された2次シリンダー17のシリンダーロッド17aにより前進・後退する。
第1プレート12には回転ギアプレート23が回転可能に取り付けられていて、この回転ギアプレート23は主軸モーター20の駆動による主軸ギア21により中間ギア22を介してギア伝達される。
回転ギアプレート23はクランプ手段側に向けて支柱31を介して1次ローラ30を有している。
支柱31は従動プレート15を貫通して取り付けられていて、この従動プレート15は第2プレート13に回転自在に取り付けられている。
従動プレート15は支持台41を介して2次ローラ40が取り付けられている。
従動プレート15はガイドロッド14及びサブガイドロッド18に沿って摺動し、二次シリンダー17のシリンダーロッド17aの前進及び後退により、一次ローラ30と二次ローラ31との軸心方向の相対位置が制御されている。
図3(a)は1次ローラ30にてつば部2を外側に約40°に拡開及び折り曲げる工程を示し、その拡大図を図4(a)に示す。
1次ローラ30は略円錐形状になっていて、円錐の側面が管材1の端部1aの内側から外側に向けて押し広げるように公転及び自転する。
この際に1次ローラ30の前進量及び摺接圧を調整することでつば部と管本管のつなぎ部の曲げRの大きさを大きくすることも小さくすることも可能である。
従って、伸びの小さい材料、割れやすい材料、肉厚等に合わせて、曲げRを設定することが可能になり、つば出し加工の汎用性が高い。
第2プレート13が前進すると、2次ローラの側面部が管材の端部に当接し、公転と自転によりつば部が約約90°に折れ曲がりつば部2が完成する。
座屈防止治具5は、図5(c)に示すように円盤状の円盤プレート5aにシャフト5cを連結し、シャフト5cの先端には雄めじ部5eを形成し1次ローラ30の支柱31に設けた取付部32に螺着可能になっている。
円盤プレート5aの1次ローラ30側の側面外周部には、拡大図を図5(b)に示すように1次ローラ30の先端部30aが入り込む逃げ溝部5bを形成してある。
逃げ溝部5bは、リング状の凹部形状になっている。
また、円盤プレート5aの管材内側にはスプリング配設部5dを設けてS方向に退避可能にすることで、1次ローラや2次ローラの先端と干渉するのを防止できるようにしてもよい。
なお、図5において符号53はクランプ側に設けたアタッチメントである。
2次ローラにて約90°に曲げる場合にアタッチメント53に押圧するように曲げ加工する。
成形の流れを図6に示す。
座屈防止治具5は、1次ローラ30の支柱31に取り付けてあるので図6(a)に示すように、1次ローラ30を前進させると座屈防止治具5が管材1の内側に挿入される。
次に、図6(b)に示すように約40°の低角度曲げを実施し、次に2次ローラ40にて約90°まで曲げ、つば部2を形成する。
座屈防止ローラ131は、1次ローラ130の先が縮径した円錐台形状の本体部130aの先端に1次ローラ130の軸心に合致して自転可能に取り付けたものである。
座屈防止ローラ131は、管材1の内側を拘束する、先が拡径した逆円錐部131aを有し、この逆円錐部131aと1次ローラ本体部130aの円錐側面130bとで低角度曲げの曲げ角度を形成する。
また、座屈防止ローラ131と1次ローラ本体とは相互に自由回転可能に取り付けてあり、管材の内側に位置する座屈防止ローラ131の周速とつば部に接する1次ローラの周速とに差が生じても座屈防止ローラ131と1次ローラ130とがそれぞれ追随回転する。
これにより、管材表面にこすれキズが発生するのを防止する。
このような座屈防止ローラ131を取り付けた1次ローラ130を用いて成形する流れを図8に示す。
図8(b)に示すように1次ローラ130にて約40°の低角度に拡開及び折り曲げをし、図8(c)に示すように2次ローラ40にて約90°に曲げ加工し、つば部2を形成する。
1次ローラにて、座屈起点が発生するのを防止したので2次ローラ40による加工時にも内側への座屈発生が無くなった。
1次ローラの支柱31に対して取付プレート132をベアリング132a等を介して回転自在に取り付ける。
取付プレート132には高さ調整治具133を介して、ベアリング133aにより自転自在に1次ローラ本体部130aを取り付ける。
1次ローラ本体部130aの側面は先端側が縮径する円錐台形状になっていて、その先端部に、つなぎ部Rを境界にして先端側が拡径する逆円錐側面131aを有する座屈防止ローラ131が形成されている。
この座屈防止ローラ131の先端部側は先が縮径した円錐状部131bとなっている。
管材1の内側に1次ローラの先端側の円錐状部131bを挿入すると、取付プレート132が支柱31に対して回転自在になっているので、この円錐状部131bが管材に押され、1次ローラ本体部130aが最も内側に位置するように自動偏心する。
従って、1次ローラの支柱31の中心01が公転する公転軌道の軌跡に対して、1次ローラはその自転軸中心02が最も内側に偏心した状態を維持しながら公転する。
この構造を採用すると、先の図7に示した実施例(1次ローラの自転軸を支柱中心に合わせた例)で対応できる管材の径よりも小さい径の管材に対応できる。
1a 端部
2 つば部
5 座屈防止治具
5a 円盤プレート
5b 逃げ溝部
5c シャフト
10 つば出し成形加工機
11 ベースプレート
12 第1プレート
13 第2プレート
14 ガイドロッド
15 従動プレート
16 1次シリンダー
17 2次シリンダー
18 サブガイドロッド
20 主軸モーター
21 主軸ギア
23 回転ギアプレート
30 1次ローラ
31 支柱
32 取付部
40 2次ローラ
41 支持台
51 上クランプ
52 下クランプ
130 1次ローラ
131 座屈防止ローラ
Claims (1)
- 公転中心軸に向かって傾斜した自転軸を有する円錐形状の1次ローラにて管材の端部を60°以下の低角度に拡開及び折り曲げ、次に公転中心軸に向かって傾斜した自転軸を有する円錐形状の2次ローラにて約90°に折り曲げる管材のつば出し成形加工機において、1次ローラは、先端側が縮径の円錐台形状の1次ローラ本体部と、当該本体部の先端に取り付けた、逆円錐部を有する座屈防止ローラとを有し、
前記1次ローラは、当該1次ローラを支持する支柱に対して回転自在に取り付けてあるとともに当該1次ローラの自転軸中心が、公転する支柱中心の公転軌道に対して内側に偏心自在に取り付けてあることを特徴とする座屈防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010000769A JP5545957B2 (ja) | 2009-01-06 | 2010-01-05 | 管材のつば出し成形加工機の座屈防止構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009000813 | 2009-01-06 | ||
JP2009000813 | 2009-01-06 | ||
JP2010000769A JP5545957B2 (ja) | 2009-01-06 | 2010-01-05 | 管材のつば出し成形加工機の座屈防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010179365A JP2010179365A (ja) | 2010-08-19 |
JP5545957B2 true JP5545957B2 (ja) | 2014-07-09 |
Family
ID=42761307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010000769A Expired - Fee Related JP5545957B2 (ja) | 2009-01-06 | 2010-01-05 | 管材のつば出し成形加工機の座屈防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5545957B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108580623A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-09-28 | 刘子琪 | 圆形端口的折边机构及对圆形端口进行折边的方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI125207B (fi) * | 2013-10-08 | 2015-07-15 | Gs Hydro Oy | Menetelmä kiinnityskauluksen muodostamiseksi ja laippaliitos |
CN104985041B (zh) * | 2015-06-15 | 2017-02-01 | 浙江上风高科专风实业有限公司 | 一种风筒翻边机及其使用方法 |
CN106391801B (zh) * | 2016-11-17 | 2019-02-05 | 广东鑫隆管业有限公司 | 一种钢圈折边机 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003320422A (ja) * | 2002-05-01 | 2003-11-11 | Nisshin Kogyo Kk | パイプフランジ成形装置 |
-
2010
- 2010-01-05 JP JP2010000769A patent/JP5545957B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108580623A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-09-28 | 刘子琪 | 圆形端口的折边机构及对圆形端口进行折边的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010179365A (ja) | 2010-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW473411B (en) | Friction stir welding method | |
JP5545957B2 (ja) | 管材のつば出し成形加工機の座屈防止構造 | |
JP2010036245A (ja) | 金属円筒の拡管装置及び拡管方法 | |
JP2014516144A (ja) | 軸方向においてプロファイル化されるスライド面の表面幾何学的構成を備える平坦な軸受シェル | |
JP2010184296A (ja) | 予め穿孔された中空ブロックから管状工作物を製造する方法と装置 | |
JP4709300B2 (ja) | 管材のつば部成形加工機 | |
JP2011235298A (ja) | 拡管工具 | |
JP2007268571A (ja) | 絞り加工方法及びその装置 | |
US10632522B2 (en) | Method of manufacturing preliminary formed body and axisymmetrical component | |
JP4464457B1 (ja) | 管材のつば出し成形加工機 | |
JP5591134B2 (ja) | 管材のつば部成形加工機 | |
CN106794691A (zh) | 印刷用印版的成形方法以及印刷用印版的圆筒状成形装置 | |
EP3050652A1 (en) | Method to machine deep features using a lathe | |
JP4611639B2 (ja) | ワークピースの加工方法およびその成形機 | |
JP6370511B1 (ja) | 金属管端部加工装置及び金属管端部加工方法 | |
JP2007506552A (ja) | 少なくとも部分的に成形された管を製造するための方法及び装置 | |
JP6436327B1 (ja) | 管端加工装置 | |
JP3205032U (ja) | 管体内除錆装置 | |
JP6342309B2 (ja) | 缶の巻締め方法 | |
JP2009183983A (ja) | 電縫鋼管の曲げ加工方法 | |
JP2007111756A (ja) | テーパー管の製造方法 | |
TWI275231B (en) | Device and method for bending cylinder edge | |
JP6336372B2 (ja) | 曲げロール装置 | |
JPH08300069A (ja) | 金属管の拡管方法及び拡管装置 | |
RU2324565C2 (ru) | Способ изготовления трубы с донной частью и устройство для его осуществления |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140512 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5545957 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |