JP2007111756A - テーパー管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピニング加工の際に「角張り」の発生を抑制することができるテーパー管の製造方法を提供する。
【解決手段】素管の外周に3個のロールからなる成形ローラー1を配置し、回転する素管Pに対して成形ローラー1を管半径方向に進退移動させると共に、成形ローラー1と素管Pとを管軸方向に相対移動させて得られる合成移動により、素管Pに連続縮径加工を施すスピニング加工方法を用いるテーパー管の製造方法であって、上記成形ローラー1のロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、素管に連続縮径加工を施すことを特徴とする、テーパー管の製造方法。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
【選択図】図1

Description

本発明は、テーパー管をスピニング加工方法を用いて製造する方法に関する。
鋼管等の金属管は、照明柱等の建築物や機械装置の一部材として屋内外で広く使用されているが、意匠性や景観性の点などから、管の長さ方向の全部又は一部において外径が連続的に変化するテーパー管が用いられるようになってきている。
管の長さ方向の全長において外径が連続的に変化するテーパー管は、同一外径の円管をプレスとダイスによって絞り加工(冷間または熱間)することによって外径を徐々に絞って円錐台形状の管にするか、又は金属板を台形に裁断しその両側辺の間を線溶接することによって円錐台形状の管にすることによって製造されてきた。しかしながら、プレスとダイスによる絞り加工(冷間または熱間)で円錐台形状とすることができるのは短い円管だけであり、また、金属板を台形に裁断しその側辺を溶接して形成される円錐台形状の管は、台形に裁断するという工程だけでなく、これを溶接するという工程が必要となり、手間が掛かることからコスト高となるという問題点があった。
また、管の長さ方向の一部個所において外径が連続的に変化するテーパー管は、「段付き管」とも呼ばれ、プレスとダイスによる絞り加工(冷間または熱間)によって円錐台形状とした短管の片端部又は両端部に、その端部の外径と同一の外径を有する円管を円周溶接することによって、製造されてきた。しかしながら、これも、円周溶接するという工程が必要となることに加えて、部材数が多いためコスト高になるとともに、溶接部分が美観を損ねるという問題点があった。
これらの問題点を解決するため、鋼管等の金属管を素管とし、素管に絞り(縮径)加工を施す成形ローラーを素管の外周に2個又は3個配置し、成形ローラーと素管とを管軸方向に相対移動させると共に、回転する素管に対して成形ローラーを管半径方向に進退移動させるというスピニング加工を施すことにより、テーパー管を連続的に製造する方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、次のとおり、スピニング加工によりテーパー管を製造する方法が開示されている。
まず、成形ローラーの回転中心軸を素管の中心軸に対して傾斜させ、肩部で絞り加工を行うようにするとともに素管を回転できるようにする。あるいは、別途、設置した回転駆動装置により回転させる。そして、素管を引張台車などにより管軸方向に水平に移動させるか、あるいは素管の一端を固定したまま成形ローラーを管軸方向に水平および管半径方向に移動させる。さらに、成形ローラーの前段階には加熱装置を設置するなどして素管を所定の成形温度まで加熱する。このように、加熱された素管が回転すると同時に引張力が付与された状態で成形ローラーにより熱間の連続縮径加工を施すことによって、テーパー管を連続的に製造することができる。
また、特許文献2には、スピニング加工によって管表面にスパイラル状の線状痕が形成される場合があるので、成形ローラーの後段階に押さえローラーを設け、この押さえローラーを駆動させて押さえローラーの外周面を管表面に押圧することで、スパイラル状の線状痕を消去する方法が開示されている。
特開2002−292432号公報 特開2002−292433号公報
図1に、スピニング加工によりテーパー管を製造する際に使用されるスピニング加工機の一例(側面図)を示す。
スピニング加工機は、素管Pの外周に管円周方向に等間隔をおき、かつ素管Pの中心軸Lに対して傾斜させて配置した複数個のロールからなる成形ローラー1と、この成形ローラー1の前段に設置された加熱装置2と、成形ローラー1の前段及び後段に設置され、素管Pを管円周方向に回転可能にする非駆動ロールからなるサポートローラー3と、素管Pの端部を把持する把持機構(図示せず)を介して素管Pを水平方向に移動させる引張台車4を備えている。さらに、この例では成形ローラー1とサポートローラー3の間に、駆動ロールからなる押さえローラー5が設置されている。
ここで、成形ローラー1を構成するロールは、外径Dのディスク型の駆動ロールであり、モータ(図示せず)に接続されて駆動される。成形ローラーを構成する駆動ロールの回転中心軸線Lは、素管Pの回転中心軸線Lに指向すると共に、中心軸線Lに対して傾斜角αで管移動方向とは反対側に傾斜しており、これが、成形ローラーを構成する駆動ロールの取付角度αとなる。この傾斜によって、素管Pを回転できるとともに、その肩部で絞り加工を行うことができる。なお、成形ローラー1によって素管Pを回転する代わりに、成形ローラーの前段に配置されたサポートローラー3の一部を駆動ロールとすることによって、素管Pを回転してもよい。したがって、必ずしも成形ローラー1によって素管Pの回転がなされるとは限らない。また、押さえローラー5は、スピニング加工によって管表面にスパイラル状の線状痕が形成される場合に備えて設置されていて、スパイラル状の線状痕が目立つ場合には押さえローラー5を回転駆動させることによってスパイラル状の線状痕を消去することができる。したがって、押さえローラー5はスピニング加工機において、必ずしも設置されるとは限らない。
このスピニング加工機を用いて、円管からなる素管にスピニング加工を施すことによって、テーパー管を製造することができる。次に、成形ローラーを構成するロール数が3個のスピニング加工機を用いた場合の手順の一例を示す。
引張台車4によって外径Rの素管Pを図1の左方向に移動させつつ、加熱装置2で加熱された素管Pに対して成形ローラー1の肩部で圧下するとともに、素管Pの移動に対応させて成形ローラー1を素管Pに対して漸次進出移動(縮径移動)させる。素管Pは成形ローラー1の回転駆動により回転しており、引張台車4によって素管Pに引張力が付与された状態で、成形ローラー1により熱間のスピニング加工が施される。このようにして、径が図1の右側に向かって漸次縮小するテーパー部を有するテーパー管を製造することができる。ここで、素管P0の移動速度や成形ローラー1の進出移動速度等を調整することにより、テーパー率を例えば1/35〜1/200の範囲に変動させることができる。そのテーパー率を加工中一定に保持してもよいし、加工の途中で変更してもよい。なお、成形ローラーを構成する駆動ロールの取付角度αに格別の制約はない。15〜40°の範囲で取り付けるのが好ましい。最も望ましい取付角度αは、30°近辺である。
このように、円管からなる素管にスピニング加工を施すことによって、溶接作業を施すことなく、種々の形状のテーパー管を安価に製造することができるようになった。
例えば、照明柱の先端部の灯具取り付け部(アダプター)には、管の長さ方向の一部個所において外径が連続的に変化するテーパー管、すなわち、段付き管が用いられるが、このような段付き管は円管からなる素管にスピニング加工を施すことによって、製造することができる。
図2は、アダプターに用いられる段付き管の一例である。この段付き管は、最大外径Rmaxから最小外径Rminまで徐々に変化する、管長さLのテーパー部Pと、その両側に連続する、外径がRmaxで一定のストレート部P及び外径がRminで一定のストレート部Pからなる。照明柱の先端部のアダプターとして用いるときは、テーパー部の最大外径Rmax=75〜120mm、テーパー部の最小外径Rmin=55〜100mm、管厚=3.2〜6.0mm、テーパー部の管長さL=20〜45mm程度とする。好ましくは、Rmax=75.0〜100mm、Rmin=55〜85mm、管厚=4.2〜6.0mm、L=20〜35mmである。最も好ましいのは、テーパー部の最大外径Rmax=60.5〜90mm、テーパー部の最小外径Rmin=55〜60.5mm、管厚=3.2〜6.0mm、テーパー部の管長さL=25〜35mm程度である。
ところで、スピニング加工機において、素管Pの外周に駆動ロールが等間隔をおいて傾斜配置される成形ローラー1のロール個数は、通常、2個又は3個であるが、それぞれ、次の問題点を有する。
成形ローラー1が2個ロールからなるスピニング加工機を用いると、ロールの外径を大きくすることができ、もって圧下量を大きくすることができるので、スピニング加工の処理速度を大きくすることができる。しかしながら、そのロールの位置の制御だけでは、加工後のテーパー部の外径を決定することができないだけでなく、スピニング加工の際に、いわゆる「角張り」が発生することによって、加工後のテーパー部の断面が円形にならないという問題があった。
これに対して、成形ローラー1が3個ロールからなるスピニング加工機を用いると、そのロールの位置の制御だけで加工後のテーパー部の外径を決定することができる。
ここで、成形ローラーは3個のロールから構成されるため、各ロールが互いに干渉しないようにする必要があり、そのため、ロールの外径には上限がある。すなわち、成形ローラーのロール取付角度がαであり、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminであるときに、成形ローラー1を構成するディスク型ロールの外径Dは、次の(2)式を満足する必要がある。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D・・・・・・・・(2)式
この(2)式は、加工後の管のテーパー部の外径rを、3個のロールの取付角度がαである成形ローラーでスピニング加工する際に、各ロールが互いに干渉することとなるロールの外径dを求めることによって、導き出される。
以下に、成形ローラーのロール取付角度がαであるスピニング加工機を用いて、3個の外径dのロールからなる成形ローラーによって外径rの素管をスピニング加工する際に、各ロールが互いに干渉することとなるときのロールの外径dを求める手順を説明する。
まず、3個のロールの取付角度α=0°の場合について、すなわち、成形ローラーの3個のロールの回転中心軸Lが素管の回転中心軸線Lに対して傾斜していない場合について、素管Pを加工中の各ロールが互いに干渉しているときのロールの外径dと素管の外径rとの関係を考える。
図3は、素管(外径r)の描く円Oの周りに3個の同一外径のロール(外径d)の描く円A、B、Cが同一の平面Plの上に配置されており、それぞれ、円OにP、Q、Rで接している。3個のロールの描く円A、B、Cの間には、それぞれ、平面Pl、Pl、Plが図面とは垂直に示されている。素管の描く円の中心Oの周りに、各ロールの中心A、B、Cを結ぶ正三角形△ABCが示されている。△ABCは正三角形であるから、∠BAC=60°となる。また、素管の中心Oと、各ロールの中心A、B、Cを結ぶ線分OA、OB、OCの長さは、いずれも、(r+d)/2となる。
そして、線分ABの中間点をHとし、円の中心Aから平面Plに対して垂直に引かれた垂直線が平面Plと交わる点をDとすると、△OAH及び△ODAは互いに相似の直角三角形であるので、円Aの中心角∠OAHをδとすると、δ=∠OAH=∠ODA=∠BAC/2=30°となる。
よって、δは、△OAHについて、次式の通りとなる。
cosδ=AH/OA=d/(d+r)=√3/2 ・・・・・・・(3)式
また、δは、△ODAについて、次式の通りとなる。
cosδ=DA/OD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)式
したがって、△ODAを形成する各線分の長さの比は、次式の通りとなる。
OA:OD:DA=1:2:√3 ・・・・・・・・・・・・・・・・(5)式
次に、この△ODAを角度αだけ傾斜させた場合に、△ODAを形成する各線分の長さの比がどのようになるか、検討する。
図4は、図3に示された△ODAの平面Plを角度αだけ傾斜させた場合の平面PlとPlの位置関係を示す。ここで、角度α傾斜後の中心角∠OAHをδαとすると、△ODAを形成する各線分の長さの比は、次式の通りとなる。
OA:OD:DA=cos-1α:(cos-2α+3)0.5:√3 ・・・・・(6)式
したがって、角度αだけ傾斜させた場合のδαは、△ODAについて、次式の通りとなる。
cosδα=DA/OD=√3/(cos-2α+3)0.5 ・・・・・(7)式
また、角度α傾斜後の素管の外径及びロールの外径を、それぞれ、rα及びdαとすると、δαは、△OAHについて、次式の通りとなる。
cosδα=OH/OA=dα/(dα+rα) ・・・・・(8)式
そして、この成形ローラーの3個のロールにおいては、△ODAの平面Plを角度α傾斜させるのは、素管の中心Oにおいてではなく素管とロールが接する点Pにおいてである。したがって、ロールの外径dαは傾斜しないときの外径dと同じであるが、素管の外径rαはrcos-1αとなるから、δαは△OAHについて、次式の通りとなる。
cosδα=OH/OA=d/(d+rcos-1α) ・・(9)式
したがって、(7)式と(9)式より、cosδαを消去すると、
/(d+rcos-1α)=√3/(cos-2α+3)0.5 ・・・・・(10)式
となる。
これを変形すると、次式が得られる。
/d=(3cos2α+1)0.5/√3−cosα ・・・・・(11)式
したがって、成形ローラーのロール取付角度がαであり、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminであるときに、成形ローラー1を構成するディスク型ロール同士が干渉しないようにするためには、(7)式で示されるロール径よりも小さくする必要があるため、前記した通り、次の(2)式を満足する必要がある。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D・・・・・・・・(2)式
このように、ロールの外径を大きくすることによって、その圧下量を増加させ、もってスピニング加工の処理速度を大きくするには限界があった。さらに、3個ロールからなる成型ローラーは、2個ロールからなる成形ローラーほどではないものの、スピニング加工の際に、いわゆる「角張り」が発生することによって、加工後のテーパー部の断面が円形とならずに、5角形や8角形などの多角形となりやすいという問題があった。
図5に、スピニング加工中に角張りが発生して、加工後のテーパー部Pの断面が8角形となったときの状態を示す。なお、「角張り」の発生の度合いは、スピニング加工後のテーパー部Pの断面形状を測定して、スピニング加工後のテーパー部Pの断面をn角の「多角形」と考え、その中心角θを測定することによって、評価することができる。以下、この中心角θを「角張り角度」という。
本発明は、スピニング加工によって素管に連続縮径加工を施して種々の形状のテーパー管を製造する際に、3個ロールからなる成型ローラーを有するスピニング加工機を用いる際の上記の問題の解決を図ったものであり、スピニング加工の処理速度を大きくすることができるとともに、スピニング加工の際に「角張り」の発生を抑制することができるテーパー管の製造方法を提供することを目的としている。
本発明者らは、上記の問題を解決するために、種々の検討と実験を行った結果、次の(a)〜(g)に示す知見を得た。
(a) 2個ロールの成形ローラーからなるスピニング加工機を用いると、成形位置ロールでの位置制御は不可能となる。したがって、ガイドを用いて加工することが必要となる。また、2個ロールの成形ローラーからなるスピニング加工機を用いてスピニング加工する際には、3個ロールの成形ローラーからなるスピニング加工機を用いるよりも「角張り」が発生しやすい。
したがって、2個ロールの成形ローラーからなるスピニング加工機を用いるよりも、3個ロールの成形ローラーからなるスピニング加工機を用いる方が、ガイドを用いなくてもよい点で好ましい。
(b) 3個ロールからなる成形ローラーを有するスピニング加工機のロール外径をそれ程大きくすることなく、その加工速度を大きくするためには、成形ローラーによる絞り量を大きくすればよい。
(c) 成形ローラーによる絞り量を大きくする方法としては、成形ローラーの回転数を上げるか、又は、素管の引張速度を上げることが考えられる。
(d) 3個ロールからなる成形ローラーを有するスピニング加工機によってスピニング加工する際に発生する「角張り」は、成形ローラーの回転数を上げたときと、素管の引張速度を上げたときのいずれにも起こり得る。したがって、成形ローラーの回転数の上限と素管の引張速度の上限を規定するだけでは、「角張り」の発生を抑制することはできない。
(e) また、3個のロールからなる成形ローラーのロール外径D、素管の外径R並びに管のテーパー部の最大外径Rmax及び最小外径Rminを種々に変動させてみたが、これらの数値の大小だけでは「角張り」の発生の有無を整理することはできない。
(f) ところが、3個のロールからなる成形ローラについて、ロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dの上限を0.3にしてスピニング加工を施すと、成形ローラーの回転数、素管の引張速度、ロール外径D、素管の外径R及び管のテーパー部の最大外径Rmax及び最小外径Rminにかかわらず、「角張り」の発生が抑制されることが、後述するとおり、実験によって判明した。
なお、3個ロールからなる成型ローラーであるため、ロールが互いに干渉しないようにするために(2)式をも満足する必要があることは前述したとおりである。したがって、成形ローラーのロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、スピニング加工をすればよい。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
ここで、たとえば、Rmax=75.0mm、Rmin=60.5mm、管厚=4.2mm、L=25mmのテーパー部を有する、照明柱の先端部のアダプターを、3個のロールの回転中心軸線Lが素管Pの回転中心軸線Lに対して取付角度αで取り付けられたスピニング加工機を用いて加工するときの、上記(1)式の左辺の数値を例示する。
α=0°のとき0.155、α=30°のとき0.175、α=45°のとき0.206、そして、α=60°のとき0.264となる。
したがって、「角張り」の発生の抑制の観点からは、取付角度αが小さいほど、ロール外径Dに対する管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dの許容範囲が大きいことが分かる。
(g) なお、「角張り」の発生の度合いは、前述したとおり、スピニング加工後のテーパー部の断面をn角の「多角形」と考え、その中心角θ、すなわち、「角張り角度」を測定することによって、評価することができる。なお、「角張り」は、スピニング加工後のテーパー部の断面形状がn≧36のとき、すなわち、角張り角度θ≦10°のとき、ほぼ真円であるとして許容できる。
本発明は、上記の知見に基づきなされたもので、その要旨は下記の(1)及び(2)のテーパー管の製造方法にある。
(1) 素管の外周に3個のロールからなる成形ローラーを配置し、回転する素管に対して成形ローラーを管半径方向に進退移動させると共に、成形ローラーと素管とを管軸方向に相対移動させて得られる合成移動により、素管に連続縮径加工を施すスピニング加工方法を用いるテーパー管の製造方法であって、上記成形ローラーのロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、素管に連続縮径加工を施すことを特徴とするテーパー管の製造方法。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
(2) 成形ローラーの後段に押さえローラーを設け、成形ローラーにより管表面に形成されたスパイラル状の線状痕に押さえローラーの外周面を押圧することによって、スパイラル状の線状痕を消去することを特徴とする、上記(1)のテーパー管の製造方法。
(3) 上記(1)又は(2)のテーパー管の製造方法において、テーパー部の最大外径Rmax=75〜120mm、テーパー部の最小外径Rmin=55〜100mm、管厚=3.2〜6.0mm、テーパー部の管長さL=10〜45mmのテーパー管を製造することを特徴とするテーパー管の製造方法。
本発明に係るテーパー管の製造方法によれば、3個ロールからなる成型ローラーを有するスピニング加工機を用いて種々の形状のテーパー管を製造する際に、スピニング加工の処理速度を大きくしても「角張り」の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係るテーパー管の製造方法を、具体的に説明する。
上述のとおり、図2は段付き管の一例である。この段付き管は、最大外径Rmaxから最小外径Rminまで徐々に変化する、管長さLのテーパー部Pと、その両側に連続する、外径がRmaxで一定のストレート部P及び外径がRminで一定のストレート部Pからなる。ストレート部Pは、加工せずにRmaxの外径を有する素管ままでもよいし、あるいは、上述したスピニング加工機を用いて、成形ローラーにより素管をストレート加工して、外径Rmaxの円管に成形してもよい。ストレート部Pに連続するテーパー部Pは、成形ローラーを通常よりも大きく進出移動(縮径移動)させて勾配を変えることにより、テーパー加工することができる。このテーパー部Pの勾配は、成形ローラーの進出移動速度(縮径速度)あるいは素管Pの移動速度を調節することで、種々変化させることができる。このテーパー部Pの外径をRminになるまでテーパー加工した後は、ストレート加工に戻すことによって、テーパー部Pに連続する外径Rminのストレート部Pを連続成形することができる。
なお、成形ローラーにより管表面にスパイラル状の線状痕が形成されるときは、成形ローラーの後段に設けた押さえローラーのロールを駆動させ、そのロールの外周面を管表面に形成されたスパイラル状の線状痕に押圧することによって、スパイラル状の線状痕を消去することができる。
このように、段付き管をスピニング加工によって製造することができる。そして、前述した寸法のアダプターに用いられる段付き管をスピニング加工で製造する際の成形ローラーの回転数は、300〜550rpm程度であり、管の引張速度は600〜900mm/min程度である。管の移動量でいうと、成形ローラー1回転当たり3.00〜9.00mmである。また、成形絞り回数は、1パス成形でもよいが、4回程度の多パス成形を採用するのが好ましい。
また、アダプターは、このような形状のテーパー管に限定されることはなく、他の種々の形状のテーパー管を用いてもよい。また、本発明によって製造されるテーパー管は、アダプターに限らず、その他の用途にも適用できる。
なお、成形ローラー1が3個ロールからなるスピニング加工機を用いると、「角張り」が発生して、加工後のテーパー部の断面が円形とならずに、5角形や8角形などの多角形となってしまう場合があることは前述したとおりである。したがって、角張の発生を抑制するために、上記成形ローラーのロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、素管に連続縮径加工を施す必要がある。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
以下、実施例1及び2によって、上記(1)式を満足させて、素管に連続縮径加工を施すと、角張の発生が抑制できることを示す。次いで、実施例3によって、照明柱のアダプターに用いられる段付き管を製造する場合にも、上記(1)式を満足させて、素管に連続縮径加工を施すと、角張の発生が抑制できることを示す。
表1の実験番号Aに示すとおり、テーパー部が、最大外径Rmax=165.2mm、最小外径Rmin=75.0〜140.0mm、管厚=4.2mmの種々のテーパー管を、図1に示したスピニング加工機を用いて、成形ローラーの回転数350rpmかつ管の引張速度700mm/minで、テーパー部を成形することによって製造した。このとき、スピニング加工機の成型ローラーの駆動ロールとして、外径Dが355mmのものを用いた。そして、得られたテーパー管のテーパー部の断面の角張り角度θを測定した。
また、表1の実験番号Bに示すとおり、テーパー部が、最大外径Rmax=177.8mm、最小外径Rmin=75.0〜145.5mm、管厚=4.2mmの種々のテーパー管を、図1に示したスピニング加工機を用いて、成形ローラーの回転数450rpmかつ管の引張速度700mm/minで、テーパー部を成形することによって製造した。このとき、スピニング加工機の成型ローラーの駆動ロールとして、外径Dが355mmのものを用いた。そして、得られたテーパー管のテーパー部の断面の角張り角度θを測定した。
Figure 2007111756
図6は、実験番号A及びBについて、テーパー部の断面の測定された角張り角度θを、成形ローラのロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dで整理したものである。
成形ローラーの回転数及び管の引張速度の大小にかかわらず、Rmin/Dが0.3以下では角張り角度θは10°以下に収まっているが、Rmin/Dが0.3を超えると、角張り角度θが急激に大きくなり、許容できる10°を上回ることが分かる。
表2の実験番号Cに示すとおり、テーパー部が、最大外径Rmax=165.2mm、最小外径Rmin=60.5〜140.0mm、管厚=4.2mmの種々のテーパー管を、図1に示したスピニング加工機を用いて、成形ローラーの回転数350rpmかつ管の引張速度700mm/minで、テーパー部を成形することによって製造した。このとき、スピニング加工機の成型ローラーの駆動ロールとして、外径Dが225mmのものを用いた。そして、得られたテーパー管のテーパー部の断面の角張り角度θを測定した。
また、表2の実験番号Dに示すとおり、テーパー部が、最大外径Rmax=177.8mm、最小外径Rmin=60.5〜140.0mm、管厚=4.2mmの種々のテーパー管を、図1に示したスピニング加工機を用いて、成形ローラーの回転数450rpmかつ管の引張速度700mm/minで、テーパー部を成形することによって製造した。このとき、スピニング加工機の成型ローラーの駆動ロールとして、外径Dが225mmのものを用いた。そして、得られたテーパー管のテーパー部の断面の角張り角度θを測定した。
Figure 2007111756
図7は、実験番号C及びDについて、テーパー部の断面の測定された角張り角度θを、成形ローラのロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dで整理したものである。
成形ローラーの回転数及び管の引張速度の大小にかかわらず、Rmin/Dが0.3以下では角張り角度θは10°以下に収まっているが、Rmin/Dが0.3を超えると、角張り角度θが急激に大きくなり、許容できる10°を上回ることが分かる。
テーパー部が、最大外径Rmax=75.0mm、最小外径Rmin=60.5mm、管厚=4.2mmの段付き管を、図1に示したスピニング加工機を用いて、表3の実験番号E〜Iに示す条件で成形ローラーのロール外径D及び回転数並びに管の引張速度を変化させて、テーパー部を成形することによって、L=25mmのアダプターを製造した。そして、得られたアダプターのテーパー部の断面の角張り角度θを測定した。
Figure 2007111756
図8は、実験番号E〜Iについて、テーパー部の断面の測定された角張り角度θを、成形ローラのロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dで整理したものである。
成形ローラーの回転数及び管の引張速度の大小にかかわらず、Rmin/Dが0.3以下では角張り角度θは10°以下に収まっているが、Rmin/Dが0.3を超えると、得られたアダプターのテーパー部の断面の角張り角度θが急激に大きくなり、許容できる10°を上回ることが分かる。
本発明に係るテーパー管の製造方法によれば、3個ロールからなる成型ローラーを有するスピニング加工機を用いて種々の形状のテーパー管を製造する際に、スピニング加工の処理速度を大きくしても「角張り」の発生を抑制することができる。
スピニング加工によりテーパー管を製造する際に使用されるスピニング加工機の一例(側面図)を示す。 段付き管の一例である。 素管P(外径r)の周りに、3個の同一外径のロール(外径d)が、それぞれ、P、Q、Rで接するとともに、ロール同士も互いに接して配置されたものであることを示す。 図3に示されたPを中心として、平面Plをロールの取付角度αだけ傾斜させた場合の平面PlとPlの位置関係を示す。 スピニング加工中に角張りが発生して、加工後のテーパー部Pの断面が8角形となったときの状態を示す。 実験番号A及びBについて、テーパー部の断面の測定された角張り角度θを、成形ローラーのロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dで整理したものである。 実験番号C及びDについて、テーパー部の断面の測定された角張り角度θを、成形ローラーのロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dで整理したものである。 実験番号E〜Iについて、テーパー部の断面の測定された角張り角度θを、成形ローラーのロール外径Dに対する加工後の管のテーパー部の最小外径Rminの比Rmin/Dで整理したものである。
符号の説明
1 成形ローラー
2 加熱装置
3 サポートローラー
4 引張台車
5 押さえローラー
D 成形ローラーのロール外径
L テーパー部の管長さ
素管の回転中心軸線
成形ローラーのロール回転中心軸線
素管
ストレート部
テーパー部
ストレート部
素管の外径
Rmax テーパー部の最大外径
Rmin テーパー部の最小外径
α 成形ローラーのロール取付角度
θ 角張り角度

Claims (3)

  1. 素管の外周に3個のロールからなる成形ローラーを配置し、回転する素管に対して成形ローラーを管半径方向に進退移動させると共に、成形ローラーと素管とを管軸方向に相対移動させて得られる合成移動により、素管に連続縮径加工を施すスピニング加工方法を用いるテーパー管の製造方法であって、上記成形ローラーのロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、素管に連続縮径加工を施すことを特徴とするテーパー管の製造方法。
    (3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
  2. 成形ローラーの後段に押さえローラーを設け、成形ローラーにより管表面に形成されたスパイラル状の線状痕に押さえローラーの外周面を押圧することによって、スパイラル状の線状痕を消去することを特徴とする、請求項1に記載のテーパー管の製造方法。
  3. 請求項1又は2のテーパー管の製造方法において、テーパー部の最大外径Rmax=75〜120mm、テーパー部の最小外径Rmin=55〜100mm、管厚=3.2〜6.0mm、テーパー部の管長さL=10〜45mmのテーパー管を製造することを特徴とするテーパー管の製造方法。
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CN102069121A (zh) * 2010-11-11 2011-05-25 西安航天动力机械厂 一种变径管无模浮动滚珠旋压方法及夹具
CN103302158A (zh) * 2012-03-16 2013-09-18 南通耀龙金属制造有限公司 一种带有牵引装置的金属锥管旋压机
CN110935731A (zh) * 2019-12-09 2020-03-31 杭州淳通新材料科技有限公司 多辊围绕式高精密度无缝锥管成型辊模

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