JP2007111756A - テーパー管の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】素管の外周に3個のロールからなる成形ローラー1を配置し、回転する素管P0に対して成形ローラー1を管半径方向に進退移動させると共に、成形ローラー1と素管P0とを管軸方向に相対移動させて得られる合成移動により、素管P0に連続縮径加工を施すスピニング加工方法を用いるテーパー管の製造方法であって、上記成形ローラー1のロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、素管に連続縮径加工を施すことを特徴とする、テーパー管の製造方法。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
【選択図】図1
Description
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D・・・・・・・・(2)式
この(2)式は、加工後の管のテーパー部の外径r0を、3個のロールの取付角度がαである成形ローラーでスピニング加工する際に、各ロールが互いに干渉することとなるロールの外径d0を求めることによって、導き出される。
cosδ0=AH/OA=d0/(d0+r0)=√3/2 ・・・・・・・(3)式
また、δ0は、△ODAについて、次式の通りとなる。
cosδ0=DA/OD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)式
したがって、△ODAを形成する各線分の長さの比は、次式の通りとなる。
OA:OD:DA=1:2:√3 ・・・・・・・・・・・・・・・・(5)式
次に、この△ODAを角度αだけ傾斜させた場合に、△ODAを形成する各線分の長さの比がどのようになるか、検討する。
OA:OD:DA=cos-1α:(cos-2α+3)0.5:√3 ・・・・・(6)式
したがって、角度αだけ傾斜させた場合のδαは、△ODAについて、次式の通りとなる。
cosδα=DA/OD=√3/(cos-2α+3)0.5 ・・・・・(7)式
また、角度α傾斜後の素管の外径及びロールの外径を、それぞれ、rα及びdαとすると、δαは、△OAHについて、次式の通りとなる。
cosδα=OH/OA=dα/(dα+rα) ・・・・・(8)式
そして、この成形ローラーの3個のロールにおいては、△ODAの平面PlAを角度α傾斜させるのは、素管の中心Oにおいてではなく素管とロールが接する点Pにおいてである。したがって、ロールの外径dαは傾斜しないときの外径d0と同じであるが、素管の外径rαはr0cos-1αとなるから、δαは△OAHについて、次式の通りとなる。
cosδα=OH/OA=d0/(d0+r0cos-1α) ・・(9)式
したがって、(7)式と(9)式より、cosδαを消去すると、
d0/(d0+r0cos-1α)=√3/(cos-2α+3)0.5 ・・・・・(10)式
となる。
r0/d0=(3cos2α+1)0.5/√3−cosα ・・・・・(11)式
したがって、成形ローラーのロール取付角度がαであり、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminであるときに、成形ローラー1を構成するディスク型ロール同士が干渉しないようにするためには、(7)式で示されるロール径よりも小さくする必要があるため、前記した通り、次の(2)式を満足する必要がある。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D・・・・・・・・(2)式
このように、ロールの外径を大きくすることによって、その圧下量を増加させ、もってスピニング加工の処理速度を大きくするには限界があった。さらに、3個ロールからなる成型ローラーは、2個ロールからなる成形ローラーほどではないものの、スピニング加工の際に、いわゆる「角張り」が発生することによって、加工後のテーパー部の断面が円形とならずに、5角形や8角形などの多角形となりやすいという問題があった。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
ここで、たとえば、Rmax=75.0mm、Rmin=60.5mm、管厚=4.2mm、L=25mmのテーパー部を有する、照明柱の先端部のアダプターを、3個のロールの回転中心軸線L1が素管P0の回転中心軸線L0に対して取付角度αで取り付けられたスピニング加工機を用いて加工するときの、上記(1)式の左辺の数値を例示する。
α=0°のとき0.155、α=30°のとき0.175、α=45°のとき0.206、そして、α=60°のとき0.264となる。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
(2) 成形ローラーの後段に押さえローラーを設け、成形ローラーにより管表面に形成されたスパイラル状の線状痕に押さえローラーの外周面を押圧することによって、スパイラル状の線状痕を消去することを特徴とする、上記(1)のテーパー管の製造方法。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式
以下、実施例1及び2によって、上記(1)式を満足させて、素管に連続縮径加工を施すと、角張の発生が抑制できることを示す。次いで、実施例3によって、照明柱のアダプターに用いられる段付き管を製造する場合にも、上記(1)式を満足させて、素管に連続縮径加工を施すと、角張の発生が抑制できることを示す。
2 加熱装置
3 サポートローラー
4 引張台車
5 押さえローラー
D 成形ローラーのロール外径
L テーパー部の管長さ
L0 素管の回転中心軸線
L1 成形ローラーのロール回転中心軸線
P0 素管
P1 ストレート部
P2 テーパー部
P3 ストレート部
R0 素管の外径
Rmax テーパー部の最大外径
Rmin テーパー部の最小外径
α 成形ローラーのロール取付角度
θ 角張り角度
Claims (3)
- 素管の外周に3個のロールからなる成形ローラーを配置し、回転する素管に対して成形ローラーを管半径方向に進退移動させると共に、成形ローラーと素管とを管軸方向に相対移動させて得られる合成移動により、素管に連続縮径加工を施すスピニング加工方法を用いるテーパー管の製造方法であって、上記成形ローラーのロール取付角度がαであるときに、加工後の管のテーパー部の最小外径Rminと上記成形ローラーのロール外径Dが次の(1)式を満足するように、素管に連続縮径加工を施すことを特徴とするテーパー管の製造方法。
(3cos2α+1)0.5/√3−cosα<Rmin/D≦0.3 ・・・・(1)式 - 成形ローラーの後段に押さえローラーを設け、成形ローラーにより管表面に形成されたスパイラル状の線状痕に押さえローラーの外周面を押圧することによって、スパイラル状の線状痕を消去することを特徴とする、請求項1に記載のテーパー管の製造方法。
- 請求項1又は2のテーパー管の製造方法において、テーパー部の最大外径Rmax=75〜120mm、テーパー部の最小外径Rmin=55〜100mm、管厚=3.2〜6.0mm、テーパー部の管長さL=10〜45mmのテーパー管を製造することを特徴とするテーパー管の製造方法。
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JP2005307115A JP4375620B2 (ja) | 2005-10-21 | 2005-10-21 | テーパー管の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
CN102069121A (zh) * | 2010-11-11 | 2011-05-25 | 西安航天动力机械厂 | 一种变径管无模浮动滚珠旋压方法及夹具 |
CN103302158A (zh) * | 2012-03-16 | 2013-09-18 | 南通耀龙金属制造有限公司 | 一种带有牵引装置的金属锥管旋压机 |
CN110935731A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-03-31 | 杭州淳通新材料科技有限公司 | 多辊围绕式高精密度无缝锥管成型辊模 |
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2005
- 2005-10-21 JP JP2005307115A patent/JP4375620B2/ja not_active Expired - Fee Related
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