JP3313510B2 - 無杼織機の房耳処理装置 - Google Patents
無杼織機の房耳処理装置Info
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- JP3313510B2 JP3313510B2 JP14256694A JP14256694A JP3313510B2 JP 3313510 B2 JP3313510 B2 JP 3313510B2 JP 14256694 A JP14256694 A JP 14256694A JP 14256694 A JP14256694 A JP 14256694A JP 3313510 B2 JP3313510 B2 JP 3313510B2
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- Japan
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- weft
- cutter
- stopper
- woven fabric
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無杼織機の房耳処理装
置に関するものであり、さらに詳しくは緯糸到達側の織
布端部の外側にカッターが設けられ、さらにその外側に
捨耳が位置する型式の無杼織機における房耳処理技術の
改良に関するものである。なおこの明細書において
「後」とは経糸送出し側を、「前」とは織布巻取り側を
いう。
置に関するものであり、さらに詳しくは緯糸到達側の織
布端部の外側にカッターが設けられ、さらにその外側に
捨耳が位置する型式の無杼織機における房耳処理技術の
改良に関するものである。なおこの明細書において
「後」とは経糸送出し側を、「前」とは織布巻取り側を
いう。
【0002】
【従来の技術】上記型式の無杼織機においては、緯糸供
給側のメインノズルから流体とともに噴射された緯糸
は、地経糸シートの開口内を飛走して緯糸到達側に至
り、織布の端部の外側でカッターおよび緯糸検知フィー
ラーの作用域を通過してから、捨耳用経糸と交絡され
る。さらにこの緯糸は筬打ち後数ピックを経てからカッ
ターにより切断され、織布の端部には房耳が形成され
る。また捨耳用経糸と交絡した緯糸は捨耳を形成し、捨
耳用スピンドルに引き取られていく。
給側のメインノズルから流体とともに噴射された緯糸
は、地経糸シートの開口内を飛走して緯糸到達側に至
り、織布の端部の外側でカッターおよび緯糸検知フィー
ラーの作用域を通過してから、捨耳用経糸と交絡され
る。さらにこの緯糸は筬打ち後数ピックを経てからカッ
ターにより切断され、織布の端部には房耳が形成され
る。また捨耳用経糸と交絡した緯糸は捨耳を形成し、捨
耳用スピンドルに引き取られていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで捨耳形成の過
程において、経糸張力の変動や捨耳とスピンドルとの摩
擦接触の変動の影響で、捨耳用経糸と緯糸との交絡点、
すなわち捨耳の織前線は筬の後退時に後方に移動する。
この結果織布の端部から捨耳にまで延在する緯糸は織前
線に対して斜行する。カッターはこのような緯糸の斜行
区域に位置しているから、緯糸はカッターから逃げる方
向に斜行することになる。したがってこの区域で緯糸が
斜行してしかもその斜行の程度が変動すると、カッター
の切断域に存在する緯糸の本数も必然的に変動する。こ
の結果カッターによって切断される緯糸の本数と織布端
部からの長さがピック毎に変動することになり、房耳が
不揃いとなって織布の品質が低下する。
程において、経糸張力の変動や捨耳とスピンドルとの摩
擦接触の変動の影響で、捨耳用経糸と緯糸との交絡点、
すなわち捨耳の織前線は筬の後退時に後方に移動する。
この結果織布の端部から捨耳にまで延在する緯糸は織前
線に対して斜行する。カッターはこのような緯糸の斜行
区域に位置しているから、緯糸はカッターから逃げる方
向に斜行することになる。したがってこの区域で緯糸が
斜行してしかもその斜行の程度が変動すると、カッター
の切断域に存在する緯糸の本数も必然的に変動する。こ
の結果カッターによって切断される緯糸の本数と織布端
部からの長さがピック毎に変動することになり、房耳が
不揃いとなって織布の品質が低下する。
【0004】この発明の目的は、緯糸到達側の織布房耳
の外側にカッターが設けられ、さらにその外側に捨耳が
位置する型式の無杼織機において、房耳長さを均一化し
て、織布の品質を向上させることにある。
の外側にカッターが設けられ、さらにその外側に捨耳が
位置する型式の無杼織機において、房耳長さを均一化し
て、織布の品質を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、カッターと房耳との間に織機のフレームに対して
固定配置されたストッパーを設け、該ストッパーに、織
布の織前線対応位置において緯糸に係合し緯糸の後方へ
の移動を阻止する係止部を設けた、ことを要旨とする。
ては、カッターと房耳との間に織機のフレームに対して
固定配置されたストッパーを設け、該ストッパーに、織
布の織前線対応位置において緯糸に係合し緯糸の後方へ
の移動を阻止する係止部を設けた、ことを要旨とする。
【0006】
【作用】後方に移動する捨耳に引っ張られて緯糸が斜行
しようとしても、織布織前線対応位置にあるストッパー
の係止部に係合するために、その斜行が抑制される。こ
の結果カッターの切断域にある緯糸の本数と織布端部か
らの長さがピック毎に全んど変動しなくなる。
しようとしても、織布織前線対応位置にあるストッパー
の係止部に係合するために、その斜行が抑制される。こ
の結果カッターの切断域にある緯糸の本数と織布端部か
らの長さがピック毎に全んど変動しなくなる。
【0007】
【実施例】図1に示すのはこの発明の房耳処理装置を具
えた織機の緯糸到達側の一例である。前記したように、
緯糸供給側の図示しないメインノズルから流体とともに
噴射された緯糸Yは、地経糸シート3の開口内を飛走し
て緯糸到達側に至り、織布1の端部の外側でカッター5
および緯糸検知フィーラー7の作用域を通過してから、
捨耳用経糸9と交絡される。さらにこの緯糸Yは筬打ち
後カッター7により切断され、織布1の端部には房耳1
1が形成される。また捨耳用経糸9と交絡した緯糸Yは
捨耳13を形成し、捨耳用スピンドル15に引き取られ
ていく。
えた織機の緯糸到達側の一例である。前記したように、
緯糸供給側の図示しないメインノズルから流体とともに
噴射された緯糸Yは、地経糸シート3の開口内を飛走し
て緯糸到達側に至り、織布1の端部の外側でカッター5
および緯糸検知フィーラー7の作用域を通過してから、
捨耳用経糸9と交絡される。さらにこの緯糸Yは筬打ち
後カッター7により切断され、織布1の端部には房耳1
1が形成される。また捨耳用経糸9と交絡した緯糸Yは
捨耳13を形成し、捨耳用スピンドル15に引き取られ
ていく。
【0008】上記のような関連部材の配置に対して、こ
の発明の房耳処理装置の主要部をなすストッパー20
は、緯糸検知フィーラー7と捨耳13との間に固定配置
されている。このストッパー20は、図示の例では織布
織前線対応位置に前開きの係止部21を1個有してい
る。またこのストッパー20の後方には、筬打ちによっ
て導かれた緯糸Yを係止部21に誘導する傾斜部分が設
けられている。
の発明の房耳処理装置の主要部をなすストッパー20
は、緯糸検知フィーラー7と捨耳13との間に固定配置
されている。このストッパー20は、図示の例では織布
織前線対応位置に前開きの係止部21を1個有してい
る。またこのストッパー20の後方には、筬打ちによっ
て導かれた緯糸Yを係止部21に誘導する傾斜部分が設
けられている。
【0009】また図2に示す例にあっては、ストッパー
20は織布織前線対応位置の前後に亙る領域に複数個の
鋸歯状の係止部23を有している。このように複数個の
係止部23を設けることにより、係止部23のいずれか
1個が織布織前線対応位置に位置するので、機台へのス
トッパー20の取り付けが容易になる。
20は織布織前線対応位置の前後に亙る領域に複数個の
鋸歯状の係止部23を有している。このように複数個の
係止部23を設けることにより、係止部23のいずれか
1個が織布織前線対応位置に位置するので、機台へのス
トッパー20の取り付けが容易になる。
【0010】上記のストッパー20は一般的には織機の
フレーム上に固定されるものであるが、無杼織機の場合
には、緯糸検知フィーラー7の側面に取り付けるように
してもよい、このようなストッパー20を緯糸検知フィ
ーラー7の側面に付設する場合には、複数個の鋸歯状の
係止部23を用いると、緯糸検知タイミングを調整する
ために緯糸検知フィーラー7の前後位置を移動させて
も、いずれか1個の係止部23が織布織前線対応位置に
存在するので、係止部23の位置を調節する必要がな
い。さらにウォータージェットの場合には緯糸検知フィ
ーラー7のノズル側々面に設けられた防水板に複数個の
鋸歯状の係止部23を設けるようにしてもよい。なお本
発明のストッパー20の設置位置は、カッター5と捨耳
13との間ならどこでもよいが、なるべく捨耳13の近
くに配置するのがより効果的である。
フレーム上に固定されるものであるが、無杼織機の場合
には、緯糸検知フィーラー7の側面に取り付けるように
してもよい、このようなストッパー20を緯糸検知フィ
ーラー7の側面に付設する場合には、複数個の鋸歯状の
係止部23を用いると、緯糸検知タイミングを調整する
ために緯糸検知フィーラー7の前後位置を移動させて
も、いずれか1個の係止部23が織布織前線対応位置に
存在するので、係止部23の位置を調節する必要がな
い。さらにウォータージェットの場合には緯糸検知フィ
ーラー7のノズル側々面に設けられた防水板に複数個の
鋸歯状の係止部23を設けるようにしてもよい。なお本
発明のストッパー20の設置位置は、カッター5と捨耳
13との間ならどこでもよいが、なるべく捨耳13の近
くに配置するのがより効果的である。
【0011】
【発明の効果】この発明は、係止部が緯糸の斜行を抑制
するためにカッターの切断域にある緯糸の本数と織布端
部からの長さがピック毎に全んど変動しなくなるので、
房耳の長さがほぼ均一となり、織布の品質も向上する。
するためにカッターの切断域にある緯糸の本数と織布端
部からの長さがピック毎に全んど変動しなくなるので、
房耳の長さがほぼ均一となり、織布の品質も向上する。
【図1】この発明の房耳処理装置の一例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】その他の例を示す側面図である。
1 織布 3 地経糸シート 5 カッター 7 緯糸検知フィーラー 9 捨耳用経糸 11 房耳 13 捨耳 15 スピンドル 20 ストッパー 21 係止部 23 鋸歯状係止部 Y 緯糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野畠 茂樹 石川県金沢市野町5丁目18番18号 津田 駒工業株式会社内 (72)発明者 上島 充 石川県金沢市野町5丁目18番18号 津田 駒工業株式会社内 (72)発明者 宮西 慎一 石川県金沢市古府3丁目12番地 北菱電 興株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−161556(JP,A) 実開 昭52−87771(JP,U) 特公 昭63−16496(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03J 1/00
Claims (2)
- 【請求項1】緯糸到達側の織布房耳の外側にカッターが
設けられ、さらにその外側に捨耳が位置する型式の無杼
織機において、 カッターと房耳との間に織機のフレームに対して固定配
置されたストッパーが設けられ、 該ストッパーが、織布の織前線対応位置において緯糸に
係合し緯糸の後方への移動を阻止する係止部を有する こ
とを特徴とする無杼織機の房耳処理装置。 - 【請求項2】前記係止部が前記の織布の織前線対応位置
の前後に亙って複数個、鋸歯状に設けられていることを
特徴とする請求項1に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14256694A JP3313510B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 無杼織機の房耳処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14256694A JP3313510B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 無杼織機の房耳処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07324256A JPH07324256A (ja) | 1995-12-12 |
JP3313510B2 true JP3313510B2 (ja) | 2002-08-12 |
Family
ID=15318312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14256694A Expired - Fee Related JP3313510B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 無杼織機の房耳処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3313510B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP14256694A patent/JP3313510B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07324256A (ja) | 1995-12-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |