JP3311663B2 - 雷雲観測システム - Google Patents

雷雲観測システム

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JP3311663B2
JP3311663B2 JP35569997A JP35569997A JP3311663B2 JP 3311663 B2 JP3311663 B2 JP 3311663B2 JP 35569997 A JP35569997 A JP 35569997A JP 35569997 A JP35569997 A JP 35569997A JP 3311663 B2 JP3311663 B2 JP 3311663B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雷雲の観測システ
ムに関する。特に、雷雲の領域を正確に把握する事がで
きるレーダを実現し、併せて、雷雲の移動予測の高精度
化を実現する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電力システムの保全その他を
目的として、雷雲観測システムが広く利用されている。
この従来の雷雲観測システムにおいては、現在雷雲が発
生している領域を、気象レーダ等の信号に基づき把握・
表示するものである。また、このような雷雲観測システ
ムは、雷雲の領域の移動予測も行えるものが一般的であ
る。
【0003】従来の雷雲観測システムの構成ブロック図
が図9に示されている。この図に示されているように、
従来の雷雲観測システムは、気象レーダで得られたエコ
ー強度データに基づいて、鉛直方向の積算水分量(以
下、VILとよぶ)を、VIL演算部10が算出する。
このエコー強度データは、レーダデータともよばれてい
る。
【0004】また、エコー頂温度演算部12は、雷雲の
最も高い地点における温度を算出する。この雷雲の最も
高い位置の温度は、レーダデータ(エコー強度データ)
に基づき、雷雲の最も高い地点における高度を求め、高
層気象情報からその高度における温度を求めることによ
り算出される。特に、この高層気象情報は、その中の高
度−温度対比データが用いられる。このデータを用いる
ことにより、高度における気温を把握することができる
のである。この高度−温度対比データは、例えば気象庁
などから発表されている値を用いることができる。
【0005】このように、VIL演算部10がVILを
算出し、エコー頂温度演算部12が雷雲のエコー頂温度
(雷雲の最も高い地点における気温をこのようによぶ)
と、に基づき、これらの結果から雷雲の領域を判定する
のである。この領域の判定は領域判定部14において行
われる。
【0006】雷雲領域の判定は、古典的にはVILのみ
を用いて行われることが多かった。このVILは、大気
中の鉛直方向の積算水分量をあらわすため、この水分量
が多い領域が雷雲であると判断することができる。しか
しながら、一般に気温の変化によって空気中に含まれる
水分の粒子の状態が変化する。雷雲は、この水の粒子の
摩擦によって雷を発生するものであり、粒子の状態が変
化すれば、雷の発生しやすさも変化する。そこで、図9
に示されている例においては、VILだけでなく、エコ
ー頂温度をも加味して領域を判定しているのである。
【0007】領域判定部14が出力する領域は、画像表
示部16において表示される。また、その領域内におけ
るVIL等の重心が同定/追尾処理部18によって求め
られる。この同定/追尾処理部18はかかる重心を用い
て雷雲領域の移動状態を把握し、過去における雷雲の移
動状態に基づき雷雲の領域の予測や追尾を行うのであ
る。
【0008】同定や追尾を行う際には重心を利用するこ
とが多いが、この重心の他の求め方が図6において示さ
れている。この図に示されているように、雷雲の中で最
もエコーの大きい部分の高度のエコー強度を最大エコー
強度と呼ぶが、この最大エコー強度から重心計算を行う
手法も広く利用されている。
【0009】さて、以上述べたような従来の雷雲観測シ
ステムは、例えば特開平7−110378号公報に記載
されている。また、雷の移動予測をサージ位置と回数に
基づいて重心解析表に基づいて判断する手法が例えば特
開平2−165092号公報に記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の雷
雲観測システムにおいては、気象レーダで求められるエ
コー強度データに基づきVILを算出し、このVIL
と、エコー頂温度に基づき雷雲の領域が判断されてい
た。
【0011】しかしながら、気象レーダによる観測にお
いては、近距離においては非常に高い高度におけるエコ
ーを観測できず、また、遠距離においては極めて低い高
度を観測することができない。この様子が図10に示さ
れている。この図に示されているように、気象レーダ2
0におけるアンテナの仰角は、一定の範囲で変化させる
ことができる。しかしながら、地球の曲率のため遠距離
においては低い高度の大気を観測することはできない。
この低い部分については、例えば図10においてX部と
してあらわされている。また、気象レーダ20からきわ
めて近距離の部分においてはアンテナを真上に向けるこ
とができないため、高い高度の部分の大気は観測するこ
とができない。この観測できない部分が図10において
はY部としてあらわされている。
【0012】その結果、きわめて近距離の高い高度の部
分と遠距離の低い高度の部分は、VILによる判定がで
きないという問題がある。
【0013】更に、特に遠距離方向の観測においては、
気象レーダ20のビームが広がってしまうため、VIL
を正確に求めることは困難な場合が多い。このビームが
広がる様子の説明図が図11に示されている。この図1
1の説明図は、横軸が気象レーダ20からの距離をあら
わす軸であり、縦軸は高度をあらわす。このグラフにお
いては、例えば気象レーダは標高200mの位置にある
ものとしている。また横軸の単位はkm(キロメート
ル)であり、240kmまであらわされている。また高
度の単位はm(メートル)であり、15000mまであ
らわされている。
【0014】このグラフにおいて、各曲線の間の部分が
1本のビームをあらわす。このグラフに示されているよ
うに、気象レーダ20からの距離が40km程度の場合
には1つのビームの幅が例えば高度に換算して1000
m程度となる。この様子が例えば、図11中のP部で示
されている。ところが、気象レーダ20からの距離が2
00km付近では、1本のビームの幅が40kmの地点
より5倍程度に広がってしまう。その結果、例えばP部
と同様に1000〜2000mの間に雷雲が存在する場
合でも、図11におけるQ部においてはビームがほぼ5
倍に広がるため、1〜5000mの間にエコーが発生し
ているように観測される。従って、VIL、エコー頂の
位置、雲の厚さ、エコー頂温度等について誤差を生じて
しまう。
【0015】また、図11から明らかなように、気象レ
ーダ20から10km以内の距離においては高い高度の
部分に気象レーダ20のビームが届かないため、VIL
等を正確に求めることはできない。
【0016】従って、VILが利用できるのは、中距離
の部分、例えば20km〜120kmの範囲などにおい
てのみ正確な値を検出することができるのである。
【0017】従って、図11に示されているような従来
の雷雲観測システムにおいては、VILを基本にして雷
雲の領域を判定しているため、気象レーダ20から中距
離の範囲しか観測することができないという問題があ
る。
【0018】本発明は、かかる課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、遠距離(低高度)、近距離(高高
度)の観測が可能なシステムを提供し、これらの領域に
おける雷雲の領域の判別や、予測、追尾をすることがで
きる装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、気象レーダの
出力信号に基づき、雷雲の垂直方向積算水分量を演算す
る垂直方向積算水分量演算部と、前記垂直方向積算水分
量演算部の算出する垂直方向積算水分量に基づき、雷雲
の重心を演算する第1重心演算部と、前記気象レーダの
出力信号に基づき、雷雲の最大エコー強度を算出する最
大エコー強度抽出部と、前記最大エコー強度抽出部の算
出する最大エコー強度に基づき、雷雲の重心を演算する
第2重心演算部と、前記第1重心演算部が演算した重心
と、前記第2重心演算部が演算した重心とを、前記気象
レーダから前記雷雲までの距離に応じた重みで重み付け
加算し、合成した重心を算出する重み付け合成部と、前
記重み付け合成部の合成した雷雲の重心に基づき、雷雲
の領域を判定する領域判定部と、を含むものである。
【0020】本発明は、気象レーダの出力信号に基づ
き、それぞれ異なる所定の気象プロダクトを求めるN個
の気象プロダクト演算部と、前記N個の気象プロダクト
演算部毎に設けられ、対応する前記気象プロダクト演算
部が演算する気象プロダクトの重心を演算するN個の重
心演算部と、前記N個の重心演算部が演算したN個の重
心を、前記気象レーダから前記雷雲までの距離に応じた
重みで重み付け加算し、合成した重心を算出する重み付
け合成部と、前記重み付け合成部の合成した雷雲の重心
に基づき、雷雲の領域を判定する領域判定部と、を含む
ものである。ここで、前記Nは、正の整数であるもので
ある。
【0021】本発明は、前記重み付け合成部は、近距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量に基づ
く雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷雲に対する
前記垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の重みより
軽くし、近距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー
強度に基づく雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷
雲に対する前記最大エコー強度に基づく雷雲の重心の重
みより重くして、重み付け合成を行うことを特徴とする
ものである。
【0022】本発明は、前記重み付け合成部は、近距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量に基づ
く雷雲の重心の重みを、前記距離に対して直線的に変化
させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積
算水分量に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対し
て一定の値に維持することを特徴とするものである。
【0023】本発明は、前記重み付け合成部は、遠距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量に基づ
く雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷雲に対する
前記垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の重みより
軽くし、遠距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー
強度に基づく雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷
雲に対する前記最大エコー強度に基づく雷雲の重心の重
みより重くして、重み付け合成を行うことを特徴とする
ものである。
【0024】本発明は、前記重み付け合成部は、遠距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量に基づ
く雷雲の重心の重みを、前記距離に対して直線的に変化
させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積
算水分量に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対し
て一定の値に維持することを特徴とするものである。
【0025】本発明は、前記領域判定部は、所定のしき
い値に基づき雷雲の領域を判定することを特徴とするも
のである。
【0026】本発明は、前記気象レーダの出力信号以外
のセンサの信号を処理する他センサ信号処理部を備え、
前記領域判定部は、前記合成した雷雲の重心と、前記他
センサ信号処理部の出力信号と、に基づき、雷雲の領域
を判定するものである。
【0027】本発明は、前記領域判定部が判定した雷雲
の領域の同定、又は追尾を行う同定/追尾処理部、を含
むことを特徴とするものである。
【0028】本発明は、前記領域判定部が判定した雷雲
の領域を標示する画像標示部、を含むことを特徴とする
ものである。
【0029】本発明は、前記同定/追尾処理部が同定し
た雷雲の領域、又は雷雲の領域の追尾結果、を標示する
画像標示部、を含むことを特徴とするものである。
【0030】本発明は、気象レーダの出力信号に基づ
き、雷雲の垂直方向積算水分量を演算する垂直方向積算
水分量演算部と、前記気象レーダの出力信号に基づき、
雷雲の最大エコー強度を算出する最大エコー強度抽出部
と、前記垂直方向積算水分量演算部が演算する雷雲の垂
直方向積算水分量と、前記最大エコー強度抽出部が算出
する雷雲の最大エコー強度とを、前記気象レーダから前
記雷雲までの距離に応じた重みで重み付け加算し、合成
した合成値を算出する重み付け合成部と、前記重み付け
合成部が合成した合成値に基づき、雷雲の領域を判定す
る領域判定部と、を含むことを特徴とするものである。
【0031】本発明は、気象レーダの出力信号に基づ
き、それぞれ異なる所定の気象プロダクトを演算するN
個の気象プロダクト演算部と、前記N個の気象プロダク
ト演算部が演算したN個の気象プロダクトを、前記気象
レーダから前記雷雲までの距離に応じた重みで重み付け
加算し、合成した合成値を算出する重み付け合成部と、
前記重み付け合成部が合成した合成値に基づき、雷雲の
領域を判定する領域判定部と、を含むことを特徴とする
ものである。ここで、前記Nは、正の整数であるもので
ある。
【0032】本発明は、前記重み付け合成部は、前記垂
直方向積算水分量演算部の算出する垂直方向積算水分量
の値を正規化し、また、前記最大エコー強度抽出部の算
出する最大エコー強度を正規化し、これらの正規化した
値を重み付け加算することを特徴とするものである。
【0033】本発明は、前記重み付け合成部は、前記垂
直方向積算水分量演算部の算出する垂直方向積算水分量
の値を所定範囲内の点数で点数付けし、また、前記最大
エコー強度抽出部の算出する最大エコー強度を前記所定
範囲内の点数で点数付けし、これらの点数付けされた値
を重み付け加算することを特徴とするものである。
【0034】本発明は、前記重み付け合成部は、近距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量の重み
を、中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水
分量の重みより軽くし、近距離に位置する雷雲に対する
前記最大エコー強度の重みを、中距離に位置する雷雲に
対する前記最大エコー強度の重みより重くして、重み付
け合成を行うことを特徴とするものである。
【0035】本発明は、前記重み付け合成部は、近距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量の重み
を、前記距離に対して直線的に変化させ、 中距離に位
置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量の重みを、
前記距離に対して一定の値に維持することを特徴とする
ものである。
【0036】本発明は、前記重み付け合成部は、遠距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量の重み
を、中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水
分量の重みより軽くし、遠距離に位置する雷雲に対する
前記最大エコー強度の重みを、中距離に位置する雷雲に
対する前記最大エコー強度の重みより重くして、重み付
け合成を行うことを特徴とするものである。
【0037】本発明は、前記重み付け合成部は、遠距離
に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量に基づ
く雷雲の重心の重みを、前記距離に対して直線的に変化
させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積
算水分量に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対し
て一定の値に維持することを特徴とするものである。
【0038】本発明は、前記領域判定部は、前記合成値
が所定のしきい値より大きい領域を雷雲の領域であると
判定することを特徴とするものである。
【0039】本発明は、前記気象レーダの出力信号以外
のセンサの信号を処理する他センサ信号処理部を備え、
前記領域判定部は、前記合成した合成値と、前記他セン
サ信号処理部の出力信号と、に基づき、雷雲の領域を判
定することを特徴とするものである。
【0040】本発明は、前記領域判定部が判定した雷雲
の領域における、前記合成値の重心を求める重心演算部
と、前記重心演算部が演算した重心に基づき、雷雲の領
域の同定、又は追尾を行う同定/追尾処理部、を含むこ
とを特徴とするものである。
【0041】本発明は、前記領域判定部が判定した雷雲
の領域を標示する画像標示部、を含むことを特徴とする
ものである。
【0042】本発明は、前記同定/追尾処理部が同定し
た雷雲の領域、又は雷雲の領域の追尾結果、を標示する
画像標示部、を含むことを特徴とするものである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。
【0044】実施の形態1.図1には、本発明の好まし
い実施の形態1にかかる雷雲測定システムの構成をあら
わす構成ブロック図が示されている。この図に示されて
いるように、本システムにおいても従来と同様に、レー
ダデータに基づきVILを演算するVIL演算部100
が備えられている。更に、このレーダデータに基づき雷
雲の最大エコー強度を抽出する最大エコー強度抽出部1
02が備えられている。
【0045】更に、本実施の形態においては、このVI
L演算部100が演算したVILの雷雲領域における重
心を演算するための第1重心演算部104が備えられて
いる。また、最大エコー強度抽出部102が出力する最
大エコー強度に基づく重心を演算する第2重心演算部1
06も備えられている。
【0046】本実施の形態において特徴的なことは、第
1重心演算部104が計算する重心と、第2重心演算部
106が演算する重心とを重み付きで合成することであ
る。この重み付き合成は、重み付き合成部108で行わ
れる。
【0047】この重み付き合成部108による重み付け
の例が図3のグラフに示されている。図3には、観測距
離と重心計算の重み付けの比率をあらわすグラフが示さ
れている。ここで、観測距離は横軸で示されており、比
率は縦軸で示されている。
【0048】このグラフに示されているように、本実施
の形態において特徴的なことは、雷雲の距離が近距離で
あるか、中距離であるか、または遠距離であるかによっ
て、VIL重みと、最大エコー強度重みとの比率を変化
させていることである。この図3に示されているよう
に、雷雲の距離が中距離程度である場合にはVILの信
頼性が高いことに鑑み、VIL重みを重く設定する。こ
れに対し、雷雲が気象レーダに対して近距離である場合
には、VILの信頼性は低いとして最大エコー強度の重
みを重く設定するのである。また、遠距離においてもV
ILの信頼性が低いことから、雷雲の領域を判定するの
に最大エコー強度の重みを重くして領域の判定を行うの
である。
【0049】図1に示されている雷雲測定システムにお
いては、VILによる重心と、最大エコー強度による重
心とを合成して雷雲の地域を判定する際の両者の比率を
距離に応じて変化させた。すなわち、近距離や遠距離で
は最大エコー強度による重心の重みを増し、中距離では
VILによる重心の重みを増したのである。
【0050】このようにして、合成された重心に基づき
領域判定部110が雷雲の領域を判定する。なお、本実
施の形態においては、領域判定部110は重み付きで合
成された重心だけでなく、他のセンサのデータをも加味
して雷雲の領域を判定している。他のセンサのデータ
は、他センサ信号処理部112において処理される。こ
の領域判定部110が判定した領域は、図1に示される
ように同定/追尾処理部114に供給される。同定/追
尾処理部114は、供給されてきた雷雲の領域の重心を
求める。そして、この重心の移動状態を把握することに
より、雷雲がどのように移動していくか、追尾すること
ができる。このようにして追尾した雷雲の領域の結果が
画像表示部116において表示される。
【0051】さて、重み付き合成部108における重み
の一例を、図3のグラフで先に説明したが、この重みの
取り方は他の種々の方式を採用することができる。例え
ば、図4に示されたグラフによってあらわされる重み付
けにおいては、中距離におけるVIL重みと最大エコー
強度重みとが等しくなるように(すなわち、両者はとも
に50%となるように)選ばれている。これによって、
雷雲が中距離に位置する場合には、ほぼ従来の雷雲観測
システムと同様の領域判定を行わせることができる。
【0052】また、図5のグラフに示されるようにVI
L重みと最大エコー強度重みとの比率を定めることも好
ましい。ここに示された例によれば、重みの変化は折れ
線であらわされる。図5に示されるように、距離が0の
場合には最大エコー強度重みを100%とし、この10
0%から中距離におけるVIL重みと最大エコー強度重
みとの比率まで直線で結ぶ(すなわち、直線的に比率を
変化させ)。そして、中距離においては重みの比率が一
定で遷移し、また遠距離においては、この中距離におけ
る比率から最大エコー強度重みが100%となるまで直
線状に比率を変化させている。このように、折れ線であ
らわすことにより、重みの比率の変化が直線的となり、
上記重み付き合成部における重みの計算が簡単なものと
なる効果を奏する。
【0053】さて、VIL演算部100は、従来の技術
で述べたように、各領域において鉛直方向の水分量を積
算することによりVILを求める。従って、各領域ごと
にVILが算出されるため、第1重心演算部104は、
これらの値を用いて重心を計算する。
【0054】次に、最大エコー強度抽出部102が抽出
した最大エコー強度を用いた重心の演算について説明す
る。この最大エコー強度データを用いた重心計算の説明
図が図6に示されている。但し、この図6に示されてい
る説明図は、地表面の領域(本来は2次元)を1次元で
単純化してあらわし、単に水平距離で各領域をあらわす
ようにしている。このようにして、図6には、この各領
域に対する各高度におけるエコー強度データを並べた表
が示されている。例えば、気象レーダ20からの距離が
5kmにおける高度1〜2kmにおけるレーダエコーは
「1」であり、気象レーダ10から10kmにおける高
度2〜3kmにおけるレーダエコーの値は「5」であ
る。このように図6においては、水平距離と高度によっ
てレーダエコーの値を2次元のマトリクスにまとめてい
る。もちろん実際には地表面上の各領域は2次元の座標
で表されるため、このレーダエコーは、実際には3次元
のテーブルであらわされることになる。
【0055】さて、本実施の形態における最大エコー強
度抽出部102は、各領域における最大エコー強度デー
タを抽出する。例えば、気象レーダ10から5kmの領
域における最大エコー強度は、「10」である。また、
気象レーダ10から10kmの領域における最大エコー
強度は、「20」である。また、気象レーダ10から2
5kmの領域における最大エコー強度は3〜4kmの高
度における「12」である。このように本実施の形態に
おける最大エコー強度抽出部102は、各領域の上空の
大気のレーダエコーをサーチし、その領域上の大気の中
で最も強いレーダエコーを抽出してくるのである。この
ようにして、最大エコー強度抽出部102は、各領域に
対して最大エコー強度データを与えるデータを作成す
る。このデータは、第2重心演算部106に供給され
る。第2重心演算部106は、この各領域における最大
エコー強度に基づき雷雲の領域の重心を演算するのであ
る。本実施の形態における重み付き合成部108は、こ
のようにして求められたVILに基づく重心と、最大エ
コー強度に基づく重心を重み付きで合成することによ
り、最終的な領域の判定をより正確なものとしているの
である。
【0056】なお、本実施の形態1における他センサ信
号処理部112が処理する他センサとは、例えば従来技
術と同様に高度−温度対比データ等を用いることも好ま
しい。この他センサとしては従来知られている様々な気
象観測装置を利用することができる。
【0057】実施の形態2.図2には、本発明の好まし
い実施の形態2にかかる雷雲観測システムの構成をあら
わす構成ブロック図が示されている。上記実施の形態1
においては、VIL演算部100によって演算されたV
ILの値に基づき、第1重心演算部104が重心を計算
したされる。また、同様に最大エコー強度検出部102
が抽出した最大エコー強度の重心が第2重心演算部10
6において計算され、最大エコー強度による重心が求め
られる。そして、重み付き合成部108は、これらの重
心を重み付きで合成していた。
【0058】これに対し、本実施の形態2においては、
VIL演算部200が計算したVILと、最大エコー強
度抽出部202が計算した最大エコー強度とを直接に重
み付きで合成している。すなわち、本実施の形態2にお
ける重み付き合成部204は、直接VILや最大エコー
強度を合成しているのである。VILと、最大エコー強
度とは、ともにその単位は雨量(mm)であらわされる
が、VILが鉛直方向の積算値であるため、その値の絶
対値はかなり異なる。そこで、両者を平等に合成するた
めに本実施の形態2においてはVILと最大エコー強度
とをそれぞれ点数付けによって中間値に変換している。
この変換によって、それぞれの値がいわば正規化されて
いるのである。この点数付けによる正規化は重み付き合
成部204において行われる。
【0059】例えば、本実施の形態2においてはVIL
は0〜10までの点数であらわされる。この0〜10ま
での値が中間値となる。例えば、雨量が64mm以上で
ある場合には、VILは「10」とする。同様に、雨量
が32mm以上64mm未満である場合には、「9」と
いう中間値に変換する。このように、0〜10までの値
にVILを変換することによってVILを正規化してい
るのである。
【0060】同様に、最大エコー強度についても点数付
けによる中間値への変換が行われる。例えば、雨量が3
2mm以上である場合には、「10」という点数をつけ
る。この10が中間値となる。また、雨量が16mm以
上で32mm未満である場合には、「9」を点数として
付与する。このようにして最大エコー強度についても点
数付けによって0〜10までの値に正規化されるのであ
る。
【0061】このように、点数付けによって正規化され
たVILと最大エコー強度とが重み付き合成部204で
上述した重み付けによって合成される。この重みの比率
は、上述した図3、4、5の種々の比率により重みがつ
けられて合成される。すなわち、重み付けの距離による
変化は、上記実施の形態1と同様のものを採用すること
ができる。
【0062】合成後のデータは領域判定部206に供給
される。領域判定部206は、合成された中間値のデー
タに対し、その値が所定のしきい値を超えている場合に
はその領域を雷雲領域であると判定するのである。本実
施の形態2においては、中間値に対し所定のしきい値を
設け、このしきい値を超える領域を雷雲の領域であると
判定したが、雷雲の領域であることを判定するための手
法としては従来の種々の手法をそのまま採用することが
できる。
【0063】なお、本実施の形態2における領域判定部
206も、上記実施の形態1のように他センサ信号処理
部208が処理した他センサのデータをも加味して雷雲
の領域を判定する。
【0064】領域判定部206が判定した雷雲領域は、
重心演算部210と、画像表示部212とに供給され
る。画像表示部212は、領域判定部206から供給さ
れた雷雲領域を画像表示する。雷雲の領域は重心演算部
210にも供給され、この重心演算部210においてそ
の雷雲領域における合成後の中間値に基づいた重心の演
算が行われる。雷雲領域が複数ある場合には複数ある各
雷雲の領域ごとに重心が演算される。このようにして得
られた雷雲の領域ごとの重心は、雷雲の中心をあらわす
ものとして同定や追尾処理等に用いられる。すなわち、
この重心は同定/追尾処理部214に供給され、雷雲領
域の追尾等に用いられる。また、この追尾等の処理結果
についても画像処理部212によって表示される。
【0065】このように、本実施の形態2においては、
VILや最大エコー強度を中間値に変換し正規化を行な
ったため、そのまま重み付けによる合成を行うことがで
きる。従って、重心に変換しなくとも雷雲の領域を判定
することができるという効果を奏する。そのため、領域
の判定だけでよく、追尾等を行わない場合には図1の構
成に比べ、図2の本実施の形態2にかかる構成を採用し
た方が、システムの構成を簡易なものとすることができ
る。
【0066】実施の形態3.これまで述べたように、実
施の形態1や2においてはVILと最大エコー強度とを
重み付きで合成した。しかしながら、気象レーダ20の
出力であるレーダデータに基づいて、一般にはさらに多
くの種類の気象データすなわち気象プロダクトが求めら
れている。従って、これらの気象プロダクトを複数個重
み付き合成し、雷雲の領域を判定すれば、より正確な雷
雲の領域の判定を行うことができると期待される。
【0067】そこで、本実施の形態3においては、上記
実施の形態1の構成を複数の気象プロダクトに拡張し
た。図7は、このような本実施の形態3にかかる雷雲観
測システムの構成をあらわす構成ブロック図である。図
1におけるVIL演算部100や最大エコー強度抽出部
102は、気象プロダクトを演算する部分として図8に
複数個示されている。これらは、気象プロダクト1演算
部300a、気象プロダクト2演算部300b、・・
・、気象プロダクトN演算部300nである。このよう
な構成によって、複数の気象プロダクトを重み付け合成
しようとするものである。図7に示されているように、
図1と同様の重心演算部がそれぞれの気象プロダクト演
算部300(a〜n)毎に備えられている。
【0068】具体的には、気象プロダクト1演算部30
0aには、第1重心演算部302aが備えられており、
気象プロダクト2演算部300bには、第2重心演算部
302bが備えられている。また、気象プロダクトN演
算部300nには、第N重心演算部302nが備えられ
ており、気象プロダクトNの重心を演算する。
【0069】上記各重心演算部300は、それぞれ対応
する気象プロダクトの重心を演算し、重み付け合成部3
04に供給する。重み付け合成部304は、第1重心演
算部302a、第2重心演算部302b、・・・第N重
心演算部302nの重心を重み付けで合成し、領域判定
部30に供給する。領域判定部306は、重み付け合成
された重心とともに、他センサ信号処理部308の出力
する他のセンサデータに基づいて、最終的な雷雲の領域
を判定する。判定された雷雲の領域は画像表示部312
において表示されるとともに、同定/追尾処理部310
に供給される。
【0070】同定/追尾処理部310は、判定された雷
雲の領域の同定や追尾を行い、かかる追尾の様子が画像
表示部312において表示される。
【0071】このように、図7に示されている構成は、
図1に示されている雷雲観測システムをレーダデータに
基づく複数の気象プロダクトに拡張したものであり、そ
の動作原理は基本的に図1に示されている雷雲観測シス
テムと同様である。しかし、複数の気象プロダクトに拡
張されているため、より正確な雷雲の領域を判定するこ
とができる。
【0072】なお、気象プロダクトとしては、気温が−
10度の部分のエコーの強さや、−25度の部分と−5
度の部分との高度差、等の従来の一般的な気象プロダク
トが利用可能である。ここで、気象レーダでは温度を検
出する事はできないため、温度に関しては他のデータを
利用することになる。また、700hPaの渦の大きさ
も気象プロダクトとして広く利用されており、本実施の
形態において利用することも好ましい。
【0073】実施の形態4.上記実施の形態3は、実施
の形態1の構成を複数の気象プロダクトに拡張したもの
であったが、上記図2の構成についても、複数の気象プ
ロダクトに拡張することができる。本実施の形態4は、
上記図2に示されている構成を複数の気象プロダクトに
拡張したものである。
【0074】図2に示されているように、VIL演算部
200と最大エコー強度抽出部202が雷雲観測システ
ムに備えられているが、これらの代わりに、一般的にレ
ーダデータに基づいて検出される複数の気象プロダクト
を演算する気象プロダクト演算部が複数個備えられた構
成が、本実施の形態4における雷雲観測システムにおい
て採用されている。これらの演算部は、図8に示されて
いるように、気象プロダクト1演算部400a、気象プ
ロダクト2演算部400b、・・・、気象プロダクトN
演算部400nである。これらの構成は、上記図7にお
ける気象プロダクト演算部300(a〜n)と基本的に
は同様の構成である。
【0075】図8に示されている雷雲観測システムの構
成が、上記図7における雷雲観測システムと異なる点
は、演算された各気象プロダクトが、直接重み付け合成
部404に供給されていることである。重み付け合成部
404の作用は、基本的には上記図2における重み付け
合成部204と同様である。すなわち、複数の気象プロ
ダクトを中間値に変換し、この中間値を所定の重み付け
で合成しているのである。この中間値への変換は、各気
象プロダクトの絶対値が異なるのを調整し、いわば正規
化の意味を持たせることができる。この点は、上記実施
の形態2と全く同様である。
【0076】このような中間値に変換することにより各
気象プロダクトの値は0〜10の整数に正規化しておく
ことができる。本実施の形態においては正規化は0〜1
0までの整数のみを用いているため、単なる正規化だけ
ではなく、クラス分けという意味をも有する。さて、重
み付け合成部404が重みで合成した中間値のデータ、
すなわち合成値は領域判定部406に供給される。この
領域判定部406は、上記図2における領域判定部20
6と同様に基本的にはしきい値によって合成値(合成さ
れている中間値)の判定を行う。そして合成値が所定の
しきい値より大きい値を有しているような領域を雷雲の
領域であると判定するのである。もちろん、この図8に
示されている構成においても、上記図7等と同様に領域
判定部406は他センサ信号処理部408の信号をも考
慮して雷雲の領域を判定している。
【0077】領域判定部406が判定した領域のデータ
は、重心演算部410とともに画像表示部414にも供
給される。画像表示部414は、領域判定部406が判
定した領域を画像表示する。重心演算部410は領域判
定部406の判定した雷雲の領域の重心を算出する。算
出した重心は、同定/追尾処理部412に供給され、雷
雲領域の同定や追尾が行われる。この追尾の様子は雷雲
の領域と同様に画像表示部414において表示される。
【0078】このように、本実施の形態4においては、
気象レーダ20が出力するレーダデータに基づき算出さ
れる複数の気象プロダクトを重み付け合成したため、よ
り正確に雷雲の領域を判定することができる雷雲観測シ
ステムが提供される。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、垂
直方向積算水分量に基づく雷雲の重心と、最大エコー強
度に基づく雷雲の重心とを、重み付け加算したので、よ
り正確に雷雲の領域を判定することができる。
【0080】また、本発明によれば、複数の気象プロダ
クトの重心を、重み付け加算したので、さらに正確に雷
雲の領域を判定することができる。
【0081】また、本発明によれば、近距離の雷雲に対
しては垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の重みを
軽くし、代わりに最大エコー強度に基づく雷雲の重心の
重みを重くしたので、近距離に位置する雷雲に対する領
域の判定をより正確にすることができる。
【0082】また、本発明によれば、重心の重みを、直
線的に変化させたため、その雷雲の気象レーダからの距
離に対する重みを容易に求めることができる雷雲観測シ
ステムが得られる。
【0083】また、本発明によれば、遠距離に位置する
雷雲に対する垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の
重みを小さくしたため、遠距離に位置する雷雲に対する
領域判定をより正確に行うことができる。
【0084】また、特にこの遠距離に位置する雷雲に対
して、垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の重み
を、直線的に変化させたため、容易に重みを計算するこ
とができる雷雲観測システムが得られる。
【0085】また、本発明によれば、領域判定部がしき
い値に基づき雷雲の領域を判定するため、簡易な構成で
雷雲の領域を判定することができる。
【0086】また、気象レーダの出力信号以外のセンサ
の信号に基づき、領域の判定を行うため、雷雲の領域の
判定をより正確に行うことができる。
【0087】また、上記各発明における雷雲の領域に基
づいて、その領域の同定や追尾を行うため、雷雲の発生
する領域の予測等を正確に行うことができる雷雲観測シ
ステムが得られる。
【0088】また、本発明によれば、判定した雷雲の領
域を表示するため、雷雲の領域を視覚的に容易に把握す
ることができる雷雲観測システムが得られる。
【0089】また、本発明によれば、同定した雷雲の領
域や追尾した雷雲の領域などを表示するため、雷雲の発
生する領域の予測を視覚的に容易に把握することができ
る雷雲観測システムが得られる。
【0090】また、本発明によれば、判定した雷雲の領
域を表示したので、雷雲の範囲を把握しやすい雷雲観測
システムが得られる。
【0091】また、本発明によれば、判定した雷雲の追
尾・同定の様子を表示したので、雷雲の予測位置を把握
しやすい雷雲観測システムが得られる。
【0092】さらにまた、本発明によれば、垂直方向積
算水分量と、最大エコー強度とを、重み付け加算したの
で、より正確に雷雲の領域を判定することができる。
【0093】また、本発明によれば、複数の気象プロダ
クトを、重み付け加算したので、さらに正確に雷雲の領
域を判定することができる。
【0094】また、本発明によれば、近距離の雷雲に対
しては垂直方向積算水分量の重みを軽くし、代わりに最
大エコー強度の重みを重くしたので、近距離に位置する
雷雲に対する領域の判定をより正確にすることができ
る。
【0095】また、本発明によれば、重み付け合成を行
うときの重みを直線的に変化させたため、その雷雲の気
象レーダからの距離に対する重みを容易に求めることが
できる雷雲観測システムが得られる。
【0096】また、本発明によれば、遠距離に位置する
雷雲に対する垂直方向積算水分量の重みを小さくしたた
め、遠距離に位置する雷雲に対する領域判定をより正確
に行うことができる。
【0097】また、特にこの遠距離に位置する雷雲に対
して、垂直方向積算水分量の重みを、直線的に変化させ
たため、容易に重みを計算することができる雷雲観測シ
ステムが得られる。
【0098】また、本発明によれば、領域判定部がしき
い値に基づき、合成値がそのしきい値を越えている領域
を雷雲の領域であると判定するため、簡易な構成で雷雲
の領域を判定することができる。
【0099】また、本発明によれば、合成値だけでな
く、気象レーダの出力信号以外のセンサの信号に基づ
き、雷雲の領域の判定を行うため、雷雲の領域の判定を
より正確に行うことができる。
【0100】また、本発明によれば、合成値や他のセン
サの信号等に基づき求めた雷雲の領域に基づいて、その
領域の定や追尾を行うため、雷雲の発生する領域の予測
等を正確に行うことができる雷雲観測システムが得られ
る。
【0101】また、本発明によれば、判定した雷雲の領
域を表示するため、雷雲の領域を視覚的に容易に把握す
ることができる雷雲観測システムが得られる。
【0102】また、本発明によれば、同定した雷雲の領
域や追尾した雷雲の領域などを表示するため、雷雲の発
生する領域の予測を視覚的に容易に把握することができ
る雷雲観測システムが得られる。
【0103】また、本発明によれば、判定した雷雲の領
域を表示したので、雷雲の範囲を把握しやすい雷雲観測
システムが得られる。
【0104】また、本発明によれば、判定した雷雲の追
尾・同定の様子を表示したので、雷雲の予測位置を把握
しやすい雷雲観測システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態にかかる雷雲観測システムの構
成をあらわす構成ブロック図である。
【図2】 本実施の形態に係る雷雲観測システムの構成
をあらわす構成ブロック図である。
【図3】 図1に示された雷雲観測システムにおけるV
ILに対する重みと、最大エコー強度の重みとの比率が
距離に対して変化する様子を示すグラフの説明図であ
る。
【図4】 図3と同様に、重みの変化をあらわすグラフ
であり、特に中距離においてVILに対する重みと最大
エコー強度に対する重みとがともに50%になる例を表
す説明図である。
【図5】 VILに対する重みと最大エコー強度に対す
る重みとの変化を表すグラフであって、これらの重みが
距離に応じて直線的に変化する例を表す説明図である。
【図6】 最大エコー強度データを用いて重心を計算す
る様子をあらわす説明図である。
【図7】 図1に示された雷雲観測システムにおいて、
レーダデータに対して複数の気象プロダクトを演算し、
これらに基づき雷雲の領域を判定するシステムの構成を
あらわす構成ブロック図である。
【図8】 図2に示された雷雲観測システムにおいて、
レーダデータに対して複数の気象プロダクトを演算し、
これらに基づき雷雲の領域を判定するシステムの構成を
あらわす構成ブロック図である。
【図9】 従来の雷雲観測システムの構成をあらわす構
成ブロック図である。
【図10】 気象レーダによる測定において、近距離や
遠距離において測定が困難な場合があることを説明する
説明図である。
【図11】 気象レーダからの距離とVILの測定精度
の関係をあらわす説明図である。
【符号の説明】
10 VIL演算部、12 エコー頂温度演算部、14
領域判定部、16画像表示部、18 同定/追尾処理
部、20 気象レーダ、100 VIL演算部、102
最大エコー強度抽出部、104 第1重心演算部、1
06 第2重心演算部、108 重み付き合成部、11
0 領域判定部、112 他センサ信号処理部、114
同定/追尾処理部、116 画像表示部、200 V
IL演算部、202 最大エコー強度抽出部、204
重み付き合成部、206 領域判定部、208 他セン
サ信号処理部、210 重心演算部、214 同定/追
尾処理部、212 画像表示部、300 気象プロダク
ト演算部、302 重心演算部、304 重み付き合成
部、306 領域判定部、308 他センサ信号処理
部、310 同定/追尾処理部、312 画像表示部、
400 気象プロダクト演算部、404 重み付き合成
部、406 領域判定部、408 他センサ信号処理
部、410 重心演算部、412 同定/追尾処理部、
414 画像表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−122433(JP,A) 特開 平2−165092(JP,A) 特開 平2−103488(JP,A) 特開 平9−72965(JP,A) 特開 平7−110379(JP,A) 特開 平8−271648(JP,A) 特開 平7−110378(JP,A) 特開 昭59−67484(JP,A) 国際公開97/5508(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01W 1/00 - 1/18 G01S 13/95 JICSTファイル(JOIS)

Claims (24)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気象レーダの出力信号に基づき、雷雲の
    垂直方向積算水分量を演算する垂直方向積算水分量演算
    部と、 前記垂直方向積算水分量演算部の算出する垂直方向積算
    水分量に基づき、雷雲の重心を演算する第1重心演算部
    と、 前記気象レーダの出力信号に基づき、雷雲の最大エコー
    強度を算出する最大エコー強度抽出部と 前記最大エコー強度抽出部の算出する最大エコー強度に
    基づき、雷雲の重心を演算する第2重心演算部と、 前記第1重心演算部が演算した重心と、前記第2重心演
    算部が演算した重心とを、前記気象レーダから前記雷雲
    までの距離に応じた重みで重み付け加算し、合成した重
    心を算出する重み付け合成部と、 前記重み付け合成部の合成した雷雲の重心に基づき、雷
    雲の領域を判定する領域判定部と、 を含む雷雲観測システム。
  2. 【請求項2】 気象レーダの出力信号に基づき、それぞ
    れ異なる所定の気象プロダクトを求めるN個の気象プロ
    ダクト演算部と、 前記N個の気象プロダクト演算部毎に設けられ、対応す
    る前記気象プロダクト演算部が演算する気象プロダクト
    の重心を演算するN個の重心演算部と、 前記N個の重心演算部が演算したN個の重心を、前記気
    象レーダから前記雷雲までの距離に応じた重みで重み
    加算し、合成した重心を算出する重み付け合成部と、 前記重み付け合成部の合成した雷雲の重心に基づき、雷
    雲の領域を判定する領域判定部と、 を含む雷雲観測システム。ここで、前記Nは、正の整数
    である。
  3. 【請求項3】 前記重み付け合成部は、 近距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷雲に
    対する前記垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の重
    みより軽くし、 近距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー強度に基
    づく雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷雲に対す
    る前記最大エコー強度に基づく雷雲の重心の重みより重
    くして、重み付け合成を行うことを特徴とする請求項1
    記載の雷雲観測システム。
  4. 【請求項4】 前記重み付け合成部は、 近距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対して直線的
    に変化させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対して一定の
    値に維持することを特徴とする請求項3記載の雷雲観測
    システム。
  5. 【請求項5】 前記重み付け合成部は、 遠距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷雲に
    対する前記垂直方向積算水分量に基づく雷雲の重心の重
    みより軽くし、 遠距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー強度に基
    づく雷雲の重心の重みを、中距離に位置する雷雲に対す
    る前記最大エコー強度に基づく雷雲の重心の重みより重
    くして、重み付け合成を行うことを特徴とする請求項1
    記載の雷雲観測システム。
  6. 【請求項6】 前記重み付け合成部は、 遠距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対して直線的
    に変化させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対して一定の
    値に維持することを特徴とする請求項5記載の雷雲観測
    システム。
  7. 【請求項7】 前記領域判定部は、所定のしきい値に基
    づき雷雲の領域を判定することを特徴とする請求項1又
    は2記載の雷雲観測システム。
  8. 【請求項8】 前記気象レーダの出力信号以外のセンサ
    の信号を処理する他センサ信号処理部を備え、 前記領域判定部は、前記合成した雷雲の重心と、前記他
    センサ信号処理部の出力信号と、に基づき、雷雲の領域
    を判定することを特徴とする請求項1又は2記載の雷雲
    観測システム。
  9. 【請求項9】 前記領域判定部が判定した雷雲の領域の
    同定、又は追尾を行う同定/追尾処理部、を含むことを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記
    載の雷雲観測システム。
  10. 【請求項10】 前記領域判定部が判定した雷雲の領域
    を標示する画像標示部、を含むことを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6、7又は8記載の雷雲観測シス
    テム。
  11. 【請求項11】 前記同定/追尾処理部が同定した雷雲
    の領域、又は雷雲の領域の追尾結果、を標示する画像標
    示部、を含むことを特徴とする請求項9記載の雷雲観測
    システム。
  12. 【請求項12】 気象レーダの出力信号に基づき、雷雲
    の垂直方向積算水分量を演算する垂直方向積算水分量演
    算部と、 前記気象レーダの出力信号に基づき、雷雲の最大エコー
    強度を算出する最大エコー強度抽出部と、 前記垂直方向積算水分量演算部が演算する雷雲の垂直方
    向積算水分量と、前記最大エコー強度抽出部が算出する
    雷雲の最大エコー強度とを、前記気象レーダから前記雷
    雲までの距離に応じた重みで重み付け加算し、合成した
    合成値を算出する重み付け合成部と、 前記重み付け合成部が合成した合成値に基づき、雷雲の
    領域を判定する領域判定部と、 を含むことを特徴とする雷雲観測システム。
  13. 【請求項13】 気象レーダの出力信号に基づき、それ
    ぞれ異なる所定の気象プロダクトを演算するN個の気象
    プロダクト演算部と、 前記N個の気象プロダクト演算部が演算したN個の気象
    プロダクトを、前記気象レーダから前記雷雲までの距離
    に応じた重みで重み付け加算し、合成した合成値を算出
    する重み付け合成部と、 前記重み付け合成部が合成した合成値に基づき、雷雲の
    領域を判定する領域判定部と、 を含むことを特徴とする雷雲観測システム。ここで、前
    記Nは、正の整数である。
  14. 【請求項14】 前記重み付け合成部は、 前記垂直方向積算水分量演算部の算出する垂直方向積算
    水分量の値を正規化し、また、前記最大エコー強度抽出
    部の算出する最大エコー強度を正規化し、これらの正規
    化した値を重み付け加算することを特徴とする請求項1
    2記載の雷雲観測システム。
  15. 【請求項15】 前記重み付け合成部は、 前記垂直方向積算水分量演算部の算出する垂直方向積算
    水分量の値を所定範囲内の点数で点数付けし、また、前
    記最大エコー強度抽出部の算出する最大エコー強度を前
    記所定範囲内の点数で点数付けし、これらの点数付けさ
    れた値を重み付け加算することを特徴とする請求項12
    記載の雷雲観測システム。
  16. 【請求項16】 前記重み付け合成部は、 近距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    の重みを、中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向
    積算水分量の重みより軽くし、 近距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー強度の重
    みを、中距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー強
    度の重みより重くして、重み付け合成を行うことを特徴
    とする請求項12記載の雷雲観測システム。
  17. 【請求項17】 前記重み付け合成部は、 近距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    の重みを、前記距離に対して直線的に変化させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    の重みを、前記距離に対して一定の値に維持することを
    特徴とする請求項16記載の雷雲観測システム。
  18. 【請求項18】 前記重み付け合成部は、 遠距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    の重みを、中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向
    積算水分量の重みより軽くし、 遠距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー強度の重
    みを、中距離に位置する雷雲に対する前記最大エコー強
    度の重みより重くして、重み付け合成を行うことを特徴
    とする請求項12記載の雷雲観測システム。
  19. 【請求項19】 前記重み付け合成部は、 遠距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対して直線的
    に変化させ、 中距離に位置する雷雲に対する前記垂直方向積算水分量
    に基づく雷雲の重心の重みを、前記距離に対して一定の
    値に維持することを特徴とする請求項18記載の雷雲観
    測システム。
  20. 【請求項20】 前記領域判定部は、前記合成値が所定
    のしきい値より大きい領域を雷雲の領域であると判定す
    ることを特徴とする請求項12又は13記載の雷雲観測
    システム。
  21. 【請求項21】 前記気象レーダの出力信号以外のセン
    サの信号を処理する他センサ信号処理部を備え、 前記領域判定部は、前記合成した合成値と、前記他セン
    サ信号処理部の出力信号と、に基づき、雷雲の領域を判
    定することを特徴とする請求項12又は13記載の雷雲
    観測システム。
  22. 【請求項22】 前記領域判定部が判定した雷雲の領域
    における、前記合成値の重心を求める重心演算部と、 前記重心演算部が演算した重心に基づき、雷雲の領域の
    同定、又は追尾を行う同定/追尾処理部、を含むことを
    特徴とする請求項12、13、14、15、16、1
    7、18、19、20又は21記載の雷雲観測システ
    ム。
  23. 【請求項23】 前記領域判定部が判定した雷雲の領域
    を標示する画像標示部、を含むことを特徴とする請求項
    12、13、14、15、16、17、18、19、2
    0又は21記載の雷雲観測システム。
  24. 【請求項24】 前記同定/追尾処理部が同定した雷雲
    の領域、又は雷雲の領域の追尾結果、を標示する画像標
    示部、を含むことを特徴とする請求項22記載の雷雲観
    測システム。
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