JP3311608B2 - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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- JP3311608B2 JP3311608B2 JP27597596A JP27597596A JP3311608B2 JP 3311608 B2 JP3311608 B2 JP 3311608B2 JP 27597596 A JP27597596 A JP 27597596A JP 27597596 A JP27597596 A JP 27597596A JP 3311608 B2 JP3311608 B2 JP 3311608B2
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- control circuit
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱コイルからの
高周波磁界により生ずるうず電流によってあるいは発熱
体によって、被加熱物を加熱し調理する加熱調理器に関
する。
高周波磁界により生ずるうず電流によってあるいは発熱
体によって、被加熱物を加熱し調理する加熱調理器に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、上記の加熱調理器においては、内部の構成部品の発
熱量が大きいためにファン等により内部の構成部品を冷
却している。そのため、加熱調理器には冷却用の吸気口
および排気口が形成されている。そして、それらの開口
を通じて、加熱中の鍋等からのふきこぼれ等によりケー
ス内に煮汁が浸入してくる場合がある。
に、上記の加熱調理器においては、内部の構成部品の発
熱量が大きいためにファン等により内部の構成部品を冷
却している。そのため、加熱調理器には冷却用の吸気口
および排気口が形成されている。そして、それらの開口
を通じて、加熱中の鍋等からのふきこぼれ等によりケー
ス内に煮汁が浸入してくる場合がある。
【0003】浸入した水が内部の電気部品に付着したま
まで通電されると、特に高電圧を取り扱う電源部ではト
ラッキング現象が生じ、そのまま加熱を続けていると発
煙や発火を引き起こすおそれがある。
まで通電されると、特に高電圧を取り扱う電源部ではト
ラッキング現象が生じ、そのまま加熱を続けていると発
煙や発火を引き起こすおそれがある。
【0004】特公平6−12704号公報には、ケース
内に水が浸入してきた場合に、内部の部品を破壊させる
ことにより誘導加熱を停止させて、発煙等の防止を図る
加熱調理器が提案されている。しかし、この加熱調理器
では、異常時に内部部品を破壊させてしまうので、それ
以降の使用に支障をきたすことになり実用的ではない。
内に水が浸入してきた場合に、内部の部品を破壊させる
ことにより誘導加熱を停止させて、発煙等の防止を図る
加熱調理器が提案されている。しかし、この加熱調理器
では、異常時に内部部品を破壊させてしまうので、それ
以降の使用に支障をきたすことになり実用的ではない。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、万一、吸気
口または排気口から水が浸入した場合にも、発煙または
発火等の生じるおそれのない安全な加熱調理器の提供を
目的とする。
口または排気口から水が浸入した場合にも、発煙または
発火等の生じるおそれのない安全な加熱調理器の提供を
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、ケース内に被加熱物を加熱する加熱手段が設けら
れた加熱調理器において、ケース内の水を検出するため
の水検出手段を備え、水の浸入を検知した場合に加熱手
段の駆動を停止するものである。上記構成によれば、ケ
ース内に水が浸入した場合に水検出手段により検出し加
熱を停止させるため、被加熱物をさらに加熱することが
ないので、例えば鍋等からのふきこぼれを抑えると共に
発煙等を防止することができる。
段は、ケース内に被加熱物を加熱する加熱手段が設けら
れた加熱調理器において、ケース内の水を検出するため
の水検出手段を備え、水の浸入を検知した場合に加熱手
段の駆動を停止するものである。上記構成によれば、ケ
ース内に水が浸入した場合に水検出手段により検出し加
熱を停止させるため、被加熱物をさらに加熱することが
ないので、例えば鍋等からのふきこぼれを抑えると共に
発煙等を防止することができる。
【0007】また、水の浸入を検知した場合に報知する
報知手段を備えるようにしてもよい。この構成によれ
ば、水の浸入をユーザに報知することができる。そのた
め、ユーザはその報知を受けて例えば電源スイッチをオ
フにする等の処置をとることができる。
報知手段を備えるようにしてもよい。この構成によれ
ば、水の浸入をユーザに報知することができる。そのた
め、ユーザはその報知を受けて例えば電源スイッチをオ
フにする等の処置をとることができる。
【0008】また、ケースには冷却用の開口が形成され
ており、水検出手段は開口の近傍に設けられていてもよ
い。この構成によれば、水の浸入を即座に検出すること
ができる。
ており、水検出手段は開口の近傍に設けられていてもよ
い。この構成によれば、水の浸入を即座に検出すること
ができる。
【0009】また、ケース内の吸気用開口の近傍には冷
却用のファンが設けられており、水の浸入を検知した場
合にはファンの回転を停止させてもよい。この構成によ
れば、ファンの回転による吸気用開口からの水の吸引を
防止することができる。
却用のファンが設けられており、水の浸入を検知した場
合にはファンの回転を停止させてもよい。この構成によ
れば、ファンの回転による吸気用開口からの水の吸引を
防止することができる。
【0010】また、水検出手段は水検出センサーおよび
制御回路によって構成され、水検出センサーおよび制御
回路はそれぞれ別の位置に装着されており、制御回路は
水の浸入によって誤動作しないようにケース内の上部に
取り付けられていてもよい。この構成によれば、制御回
路はケース内の上部に取り付けられているため、水がケ
ース内に浸入しても制御回路には付着しにくくなる。そ
のため、制御回路の誤動作を防止することができる。
制御回路によって構成され、水検出センサーおよび制御
回路はそれぞれ別の位置に装着されており、制御回路は
水の浸入によって誤動作しないようにケース内の上部に
取り付けられていてもよい。この構成によれば、制御回
路はケース内の上部に取り付けられているため、水がケ
ース内に浸入しても制御回路には付着しにくくなる。そ
のため、制御回路の誤動作を防止することができる。
【0011】また、水検出センサーはプリント基板を貫
通して実装され、水検出センサーの先端が他の実装部品
の先端よりも下方にあってもよい。この構成によれば、
水検出センサーは他の実装部品に水が付着する前に、他
の回路の動作に支障をきたすことなく確実に水を検出す
ることができる。
通して実装され、水検出センサーの先端が他の実装部品
の先端よりも下方にあってもよい。この構成によれば、
水検出センサーは他の実装部品に水が付着する前に、他
の回路の動作に支障をきたすことなく確実に水を検出す
ることができる。
【0012】さらに、本発明による他の課題解決手段
は、ケース内に被加熱物を加熱する加熱手段が設けられ
た加熱調理器において、水検出センサーおよび制御回路
から構成されケース内の水を検出するための水検出手段
を備え、水検出センサーおよび制御回路はそれぞれ同一
のプリント基板上に実装され、プリント基板は、制御回
路が水検出センサーより上方に位置するように傾斜され
て取り付けられており、水の浸入を検知した場合に加熱
手段の駆動を停止するものである。
は、ケース内に被加熱物を加熱する加熱手段が設けられ
た加熱調理器において、水検出センサーおよび制御回路
から構成されケース内の水を検出するための水検出手段
を備え、水検出センサーおよび制御回路はそれぞれ同一
のプリント基板上に実装され、プリント基板は、制御回
路が水検出センサーより上方に位置するように傾斜され
て取り付けられており、水の浸入を検知した場合に加熱
手段の駆動を停止するものである。
【0013】上記構成によれば、水検出センサーおよび
制御回路等が実装されたプリント基板は制御回路が水検
出センサーより上方に位置するように傾斜されて取り付
けられているので、ケース内に浸入した水はプリント基
板の下端側に実装された水検出センサーの方向に流れ落
ちるため、制御回路には水が付着しにくくなる。また、
加熱を停止させるので鍋等からのふきこぼれを抑えると
共に発煙等を防止することができる。
制御回路等が実装されたプリント基板は制御回路が水検
出センサーより上方に位置するように傾斜されて取り付
けられているので、ケース内に浸入した水はプリント基
板の下端側に実装された水検出センサーの方向に流れ落
ちるため、制御回路には水が付着しにくくなる。また、
加熱を停止させるので鍋等からのふきこぼれを抑えると
共に発煙等を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。
図面を参照して詳細に説明する。
【0015】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態における誘導加熱調理器の内部構成を示す側面断
面図である。本誘導加熱調理器は、ケース1の上面に非
磁性体によって形成されたトッププレート2が挿着され
るとともに、このトッププレート2の下方に加熱手段と
しての加熱コイル3が配設されている。この加熱コイル
3に高周波電流を流すことにより、トッププレート2に
載置された鉄、ステンレス鋼等の金属製の鍋等の被加熱
物4を誘導加熱する構成になっている。
施形態における誘導加熱調理器の内部構成を示す側面断
面図である。本誘導加熱調理器は、ケース1の上面に非
磁性体によって形成されたトッププレート2が挿着され
るとともに、このトッププレート2の下方に加熱手段と
しての加熱コイル3が配設されている。この加熱コイル
3に高周波電流を流すことにより、トッププレート2に
載置された鉄、ステンレス鋼等の金属製の鍋等の被加熱
物4を誘導加熱する構成になっている。
【0016】ケース1内には、ケース1内の水を検出す
るための水検出手段としての水検出サンサー5a,5b
(以下、総称するときは「水検出センサー5」とい
う。)、後述する整流ブリッジ12、平滑コンデンサ1
3およびスイッチング素子16等が実装されたプリント
基板6が設けられている。
るための水検出手段としての水検出サンサー5a,5b
(以下、総称するときは「水検出センサー5」とい
う。)、後述する整流ブリッジ12、平滑コンデンサ1
3およびスイッチング素子16等が実装されたプリント
基板6が設けられている。
【0017】また、内部電気部品および加熱コイル3等
を冷却するために、ケース1の底面には吸気口7が、ケ
ース1の側面には排気口8がそれぞれ形成されており、
この吸気口7の近傍には冷却ファン9が設けられてい
る。
を冷却するために、ケース1の底面には吸気口7が、ケ
ース1の側面には排気口8がそれぞれ形成されており、
この吸気口7の近傍には冷却ファン9が設けられてい
る。
【0018】本実施形態のひとつの特徴は、上記水検出
センサー5a,5bが、吸気口7または排気口8から浸
入してくる水、例えば誘導加熱中の鍋からのふきこぼれ
による煮汁等をより検出しやすいように、吸気口7およ
び排気口8の近傍にそれぞれ位置され、上記水検出セン
サー5a,5bを実装したプリント基板6は、上記のよ
うな位置関係になるようにケース1の底面近傍に取り付
けられていることにある。
センサー5a,5bが、吸気口7または排気口8から浸
入してくる水、例えば誘導加熱中の鍋からのふきこぼれ
による煮汁等をより検出しやすいように、吸気口7およ
び排気口8の近傍にそれぞれ位置され、上記水検出セン
サー5a,5bを実装したプリント基板6は、上記のよ
うな位置関係になるようにケース1の底面近傍に取り付
けられていることにある。
【0019】すなわち、吸気口7近傍には水検出センサ
ー5aが、排気口8近傍には水検出センサー5bがそれ
ぞれケース1の底面と少しの隙間を開けて位置し、いず
れの開口から水が浸入してきても、即座に水を検出する
ようにされている。
ー5aが、排気口8近傍には水検出センサー5bがそれ
ぞれケース1の底面と少しの隙間を開けて位置し、いず
れの開口から水が浸入してきても、即座に水を検出する
ようにされている。
【0020】なお、上記水検出センサー5a,5bは、
必要に応じて吸気口7または排気口8近傍にそれぞれ複
数個設けられても構わない。水検出センサー5a,5b
を複数個設けることにより、水の浸入の検出精度を上げ
ることができる。
必要に応じて吸気口7または排気口8近傍にそれぞれ複
数個設けられても構わない。水検出センサー5a,5b
を複数個設けることにより、水の浸入の検出精度を上げ
ることができる。
【0021】図2は、誘導加熱調理器の回路構成を示す
図である。商用電源11には全波整流を行うための整流
ブリッジ12が接続されている。整流ブリッジ12の出
力側には、図1に示す加熱コイル3と、平滑用コンデン
サ13と、共振用コンデンサ14と、ダイオード15が
並列に接続され、加熱コイル3の通電をオン、オフ制御
するためのスイッチング素子(トランジスタ)16とが
接続され、これらの部品によりインバータ回路が構成さ
れている。
図である。商用電源11には全波整流を行うための整流
ブリッジ12が接続されている。整流ブリッジ12の出
力側には、図1に示す加熱コイル3と、平滑用コンデン
サ13と、共振用コンデンサ14と、ダイオード15が
並列に接続され、加熱コイル3の通電をオン、オフ制御
するためのスイッチング素子(トランジスタ)16とが
接続され、これらの部品によりインバータ回路が構成さ
れている。
【0022】スイッチング素子16の入力(ベース)端
子には、駆動パルス発生回路21が接続されている。駆
動パルス発生回路21は、制御回路22からの制御信号
に基づいて、スイッチング素子16に対して方形波パル
ス信号を送り、スイッチング素子16のオン、オフを切
換える。このスイッチング素子16のオン、オフによ
り、加熱コイル3に高周波電流が流れて高周波磁界が発
生し、トッププレート2に載置された被加熱物4である
鍋等が誘導加熱される。
子には、駆動パルス発生回路21が接続されている。駆
動パルス発生回路21は、制御回路22からの制御信号
に基づいて、スイッチング素子16に対して方形波パル
ス信号を送り、スイッチング素子16のオン、オフを切
換える。このスイッチング素子16のオン、オフによ
り、加熱コイル3に高周波電流が流れて高周波磁界が発
生し、トッププレート2に載置された被加熱物4である
鍋等が誘導加熱される。
【0023】制御回路22には、図1に示す水検出セン
サー5a,5bと、異常時にユーザに報知するための報
知手段としてのLED23およびブザー24と、冷却用
ファン9を駆動するためのファンモータ25とが接続さ
れている。制御回路22は、水検出センサー5a,5b
からの検出信号に基づいてLED23を点灯または点滅
させたり、ブザー24により警告音を発生させたりす
る。
サー5a,5bと、異常時にユーザに報知するための報
知手段としてのLED23およびブザー24と、冷却用
ファン9を駆動するためのファンモータ25とが接続さ
れている。制御回路22は、水検出センサー5a,5b
からの検出信号に基づいてLED23を点灯または点滅
させたり、ブザー24により警告音を発生させたりす
る。
【0024】吸気口7または排気口8から水が浸入して
きた場合、水検出センサー5aまたは5bに水が付着す
ると、制御回路22は水検出センサー5aまたは5bか
らの検出信号のレベルに応じて、水が浸入したことを判
別する。そして、制御回路22は駆動パルス発生回路2
1に与える制御信号をオフにし、誘導加熱を停止させ
る。そのため、加熱中の鍋からのふきこぼれが納まり、
発煙、発火が生じるおそれを未然に防止することができ
る。
きた場合、水検出センサー5aまたは5bに水が付着す
ると、制御回路22は水検出センサー5aまたは5bか
らの検出信号のレベルに応じて、水が浸入したことを判
別する。そして、制御回路22は駆動パルス発生回路2
1に与える制御信号をオフにし、誘導加熱を停止させ
る。そのため、加熱中の鍋からのふきこぼれが納まり、
発煙、発火が生じるおそれを未然に防止することができ
る。
【0025】また、水の浸入を検知すれば、制御回路2
2はLED23またはブザー24を駆動させ、ユーザに
異常を報知する。ユーザは、その報知により異常である
ことが認識でき、電源プラグを抜いて商用電源11の入
力をオフにする等の処置を行うことができる。そのた
め、安全な誘導加熱調理器とすることができる。
2はLED23またはブザー24を駆動させ、ユーザに
異常を報知する。ユーザは、その報知により異常である
ことが認識でき、電源プラグを抜いて商用電源11の入
力をオフにする等の処置を行うことができる。そのた
め、安全な誘導加熱調理器とすることができる。
【0026】また、誘導加熱を停止しても、床面上にあ
るふきこぼれた水等を冷却用ファン9の回転により吸い
上げてケース1内に水を浸入させる場合がある。このよ
うな場合に制御回路22は水の浸入を検出すると、即座
に冷却用ファン9の回転を停止するようにしてもよい。
このようにすると、ふきこぼれた水の吸い上げを抑える
ことができる。
るふきこぼれた水等を冷却用ファン9の回転により吸い
上げてケース1内に水を浸入させる場合がある。このよ
うな場合に制御回路22は水の浸入を検出すると、即座
に冷却用ファン9の回転を停止するようにしてもよい。
このようにすると、ふきこぼれた水の吸い上げを抑える
ことができる。
【0027】図3は、水検出センサー5の具体例を示す
図である。水検出センサー5は、図3(a) の如く、例え
ば2本の抵抗R1およびR2により構成され、そのリー
ド線がプリント基板6を貫通して裏面側に突出するよう
に実装されており、図3(b)にその回路構成を示す。
図である。水検出センサー5は、図3(a) の如く、例え
ば2本の抵抗R1およびR2により構成され、そのリー
ド線がプリント基板6を貫通して裏面側に突出するよう
に実装されており、図3(b)にその回路構成を示す。
【0028】図2に示す制御回路22は、水検出センサ
ー5の出力電圧E(図3(b) 参照)を常時監視し、しき
い値を設定して、出力電圧Eがこのしきい値を越えれば
ケース1内に水が浸入したと判別する。
ー5の出力電圧E(図3(b) 参照)を常時監視し、しき
い値を設定して、出力電圧Eがこのしきい値を越えれば
ケース1内に水が浸入したと判別する。
【0029】図3(a) および図3(b) によると、抵抗R
1,R2の抵抗値をそれぞれr1,r2とすれば、制御
回路22への出力電圧Eは、 E=Vc×r2/(r1+r2) と表すことができる。ここでr1=1MΩ、r2=10
kΩ、Vc=5V、しきい値を1Vとすれば、抵抗R
1,R2に水が付着していないとき、すなわち通常時に
は出力電圧Eの値はほぼ0Vとなる。
1,R2の抵抗値をそれぞれr1,r2とすれば、制御
回路22への出力電圧Eは、 E=Vc×r2/(r1+r2) と表すことができる。ここでr1=1MΩ、r2=10
kΩ、Vc=5V、しきい値を1Vとすれば、抵抗R
1,R2に水が付着していないとき、すなわち通常時に
は出力電圧Eの値はほぼ0Vとなる。
【0030】次に、水検出センサー5が水を検出した場
合について説明する。抵抗R1,R2が実装されたプリ
ント基板6の部品実装側(表面側)に、例えば抵抗値1
0kΩの水が付着したとする。この場合、抵抗R1,R
2のそれぞれに水が付着したとすると、それらの抵抗値
r1′,r2′は、 r1′=1MΩ×10kΩ/(1MΩ+10kΩ)≒1
0kΩ、 r2′=10kΩ×10kΩ/(10kΩ+10kΩ)
=5kΩ となる。ゆえに、抵抗R1,R2のそれぞれに水が付着
した場合の制御回路22への出力電圧E′は、 E′=5V×5kΩ/(10kΩ+5kΩ)≒1.7V となる。もし、水がさらに汚れているならば抵抗値がも
っと下がるため、 E′>1.7V となる。この場合、制御回路22は、出力電圧E′がし
きい値(1V)以上であるため、ケース1内に水が浸入
したと判別する。
合について説明する。抵抗R1,R2が実装されたプリ
ント基板6の部品実装側(表面側)に、例えば抵抗値1
0kΩの水が付着したとする。この場合、抵抗R1,R
2のそれぞれに水が付着したとすると、それらの抵抗値
r1′,r2′は、 r1′=1MΩ×10kΩ/(1MΩ+10kΩ)≒1
0kΩ、 r2′=10kΩ×10kΩ/(10kΩ+10kΩ)
=5kΩ となる。ゆえに、抵抗R1,R2のそれぞれに水が付着
した場合の制御回路22への出力電圧E′は、 E′=5V×5kΩ/(10kΩ+5kΩ)≒1.7V となる。もし、水がさらに汚れているならば抵抗値がも
っと下がるため、 E′>1.7V となる。この場合、制御回路22は、出力電圧E′がし
きい値(1V)以上であるため、ケース1内に水が浸入
したと判別する。
【0031】次に、プリント基板6の裏面側に対向する
ケース1の底面に水が浸入した場合を説明する。ケース
1内に水が浸入しその水位が上昇していけば、抵抗R1
のリード線が抵抗R2のそれよりも長くされているため
(図3(a) 参照)、抵抗R1の2本のリード線の先端に
水が先に付着する。この付着した水の抵抗値が10kΩ
であれば、抵抗R1の抵抗値はr1″≒10kΩとな
り、抵抗R2の抵抗値はr2=10kΩであるため、出
力電圧E″は、 E″=5V×10kΩ/(10kΩ+10kΩ)=2.
5V となる。この場合も、制御回路22は出力電圧E″がし
きい値(1V)以上であるため、ケース1内に水が浸入
したと判別する。
ケース1の底面に水が浸入した場合を説明する。ケース
1内に水が浸入しその水位が上昇していけば、抵抗R1
のリード線が抵抗R2のそれよりも長くされているため
(図3(a) 参照)、抵抗R1の2本のリード線の先端に
水が先に付着する。この付着した水の抵抗値が10kΩ
であれば、抵抗R1の抵抗値はr1″≒10kΩとな
り、抵抗R2の抵抗値はr2=10kΩであるため、出
力電圧E″は、 E″=5V×10kΩ/(10kΩ+10kΩ)=2.
5V となる。この場合も、制御回路22は出力電圧E″がし
きい値(1V)以上であるため、ケース1内に水が浸入
したと判別する。
【0032】このように、プリント基板6の表面側やケ
ース1の底面のいずれに水が付着または浸入した場合で
も、水検出センサー5は容易に水の浸入を検知すること
ができる。
ース1の底面のいずれに水が付着または浸入した場合で
も、水検出センサー5は容易に水の浸入を検知すること
ができる。
【0033】なお、図3(a) では、抵抗R1のリード線
の長さが抵抗R2のそれよりもやや長めにされている
が、抵抗R1およびR2のリード線の長さは等しくされ
ていても構わない。
の長さが抵抗R2のそれよりもやや長めにされている
が、抵抗R1およびR2のリード線の長さは等しくされ
ていても構わない。
【0034】また、水検出センサー5は、図4(a) およ
び図4(b) に示すようにプリント基板6を貫通する2本
の導体ピン26および抵抗R2によって構成されてもよ
い。図4(b) の回路構成によれば、2本の導体ピン26
が水に付着すれば、導体ピン26間に水の抵抗値に相当
する値を有する抵抗が挿入されたことと同等になる。し
たがって、制御回路22にしきい値以上の出力電圧を与
えることができ、ケース1内の水の浸入を検出すること
ができる。
び図4(b) に示すようにプリント基板6を貫通する2本
の導体ピン26および抵抗R2によって構成されてもよ
い。図4(b) の回路構成によれば、2本の導体ピン26
が水に付着すれば、導体ピン26間に水の抵抗値に相当
する値を有する抵抗が挿入されたことと同等になる。し
たがって、制御回路22にしきい値以上の出力電圧を与
えることができ、ケース1内の水の浸入を検出すること
ができる。
【0035】また、導体ピン26は、そのプリント基板
6を貫通したその先端が他の実装部品27のリード線の
先端よりもtだけ下方にあることが望ましい。このよう
にすれば、特にケース1の底面に水が浸入した場合に
は、他の実装部品27のリード線に水が付着する前に導
体ピン26の先端に水が先に付着する。そのため、他の
回路の動作に支障をきたすことなく確実に水を検出する
ことができる。
6を貫通したその先端が他の実装部品27のリード線の
先端よりもtだけ下方にあることが望ましい。このよう
にすれば、特にケース1の底面に水が浸入した場合に
は、他の実装部品27のリード線に水が付着する前に導
体ピン26の先端に水が先に付着する。そのため、他の
回路の動作に支障をきたすことなく確実に水を検出する
ことができる。
【0036】<第2実施形態>本発明の第2実施形態の
誘導加熱調理器では、図5に示すように水検出センサー
5bおよび制御回路22を実装したプリント基板6は、
制御回路22が水検出センサー5bより上方に位置する
ように傾斜されて(例えば傾斜角度αで)取り付けられ
ている。そして、制御回路22はプリント基板6上の排
気口8より遠い側に実装されている。その他の構成につ
いては、図1および図2に示す第1実施形態の構成と同
様である。
誘導加熱調理器では、図5に示すように水検出センサー
5bおよび制御回路22を実装したプリント基板6は、
制御回路22が水検出センサー5bより上方に位置する
ように傾斜されて(例えば傾斜角度αで)取り付けられ
ている。そして、制御回路22はプリント基板6上の排
気口8より遠い側に実装されている。その他の構成につ
いては、図1および図2に示す第1実施形態の構成と同
様である。
【0037】例えば、排気口8より多量の水が浸入して
きた場合、プリント基板6上、特に制御回路22に水が
付着すると、制御回路22が誤動作または動作しなくな
るときがある。そのようなときに、水検出センサー5b
が水を検出しても、誘導加熱を停止したりユーザに報知
したりすることができない。
きた場合、プリント基板6上、特に制御回路22に水が
付着すると、制御回路22が誤動作または動作しなくな
るときがある。そのようなときに、水検出センサー5b
が水を検出しても、誘導加熱を停止したりユーザに報知
したりすることができない。
【0038】それに対して、図5に示すような構成にす
れば、プリント基板6上に付着した水はプリント基板6
の下端側に実装された水検出センサー5bの方向に流れ
落ちるため、制御回路22には水が付着しにくくなる。
そのため、制御回路22の誤動作を未然に防止すること
ができ、水の浸入の検出後、誘導加熱を停止させること
ができる。
れば、プリント基板6上に付着した水はプリント基板6
の下端側に実装された水検出センサー5bの方向に流れ
落ちるため、制御回路22には水が付着しにくくなる。
そのため、制御回路22の誤動作を未然に防止すること
ができ、水の浸入の検出後、誘導加熱を停止させること
ができる。
【0039】<第3実施形態>本発明の第3実施形態の
誘導加熱調理器は、図6に示すように水検出センサー5
や制御回路22が実装されたプリント基板が分割されて
ケース1内に取り付けられているものである。すなわ
ち、プリント基板は水検出センサー5a,5b等を実装
しているプリント基板31と、制御回路22を実装して
いるプリント基板32とに分割されている。そして、制
御回路22を実装するプリント基板32が水検出センサ
ー5a,5bを実装するプリント基板31より上方に位
置するように取り付けられている。これらのプリント基
板31,32は可撓性を有する接続ハーネス33で接続
されている。その他の構成については、図1および図2
に示す第1実施形態の構成と同様である。
誘導加熱調理器は、図6に示すように水検出センサー5
や制御回路22が実装されたプリント基板が分割されて
ケース1内に取り付けられているものである。すなわ
ち、プリント基板は水検出センサー5a,5b等を実装
しているプリント基板31と、制御回路22を実装して
いるプリント基板32とに分割されている。そして、制
御回路22を実装するプリント基板32が水検出センサ
ー5a,5bを実装するプリント基板31より上方に位
置するように取り付けられている。これらのプリント基
板31,32は可撓性を有する接続ハーネス33で接続
されている。その他の構成については、図1および図2
に示す第1実施形態の構成と同様である。
【0040】上記の構成によれば、制御回路22を実装
しているプリント基板32を上方に取り付けることによ
り、排気口8から多量の水が入っても制御回路22には
水がかかりにくくなる。そのため、この場合も制御回路
22の誤動作を未然に防止することができる。
しているプリント基板32を上方に取り付けることによ
り、排気口8から多量の水が入っても制御回路22には
水がかかりにくくなる。そのため、この場合も制御回路
22の誤動作を未然に防止することができる。
【0041】なお、制御回路22は排気口8および吸気
口9から可能な限り遠い位置にあることが望ましい。ま
た、制御回路22はプリント基板32に実装せず、例え
ばケース1の内側面に装着されていてもよい。要は、排
気口8等から水が浸入しても水が付着しにくいような位
置にあればよい。
口9から可能な限り遠い位置にあることが望ましい。ま
た、制御回路22はプリント基板32に実装せず、例え
ばケース1の内側面に装着されていてもよい。要は、排
気口8等から水が浸入しても水が付着しにくいような位
置にあればよい。
【0042】また、図7に示すように、プリント基板3
2は、その排気口8側の一端が制御回路22を実装して
いる他端側より下方になるように傾斜されて取り付けら
れていてもよい。
2は、その排気口8側の一端が制御回路22を実装して
いる他端側より下方になるように傾斜されて取り付けら
れていてもよい。
【0043】<第4実施形態>本発明の第4実施形態の
誘導加熱調理器は、図8に示すように、ケース1の底面
がその周縁から中央に向かって傾斜されて形成されてい
るものである。底面中央には水を溜めるための凹部41
が形成されており、凹部41には水抜き用の小孔42が
設けられ、小孔42には水抜き栓43が挿入されてい
る。そして、その凹部41の上方に水検出センサー5a
のリード線が位置するようにされている。なお、図中4
4は誘導加熱調理器を支持するための脚である。その他
の構成については、図1および図2に示す第1実施形態
の構成と同様である。
誘導加熱調理器は、図8に示すように、ケース1の底面
がその周縁から中央に向かって傾斜されて形成されてい
るものである。底面中央には水を溜めるための凹部41
が形成されており、凹部41には水抜き用の小孔42が
設けられ、小孔42には水抜き栓43が挿入されてい
る。そして、その凹部41の上方に水検出センサー5a
のリード線が位置するようにされている。なお、図中4
4は誘導加熱調理器を支持するための脚である。その他
の構成については、図1および図2に示す第1実施形態
の構成と同様である。
【0044】このようにすれば、吸気口7または排気口
8から浸入した水は、ケース1の底面を伝い凹部41に
溜まりやすくなり、水検出センサー5による水の浸入の
検出が行われやすくなる。そのため、水検出センサー5
の検出精度をより一層向上させることができる。
8から浸入した水は、ケース1の底面を伝い凹部41に
溜まりやすくなり、水検出センサー5による水の浸入の
検出が行われやすくなる。そのため、水検出センサー5
の検出精度をより一層向上させることができる。
【0045】また、水抜き栓43を小孔42から抜脱す
ることにより、凹部41に溜まった水を容易に抜くこと
ができる。
ることにより、凹部41に溜まった水を容易に抜くこと
ができる。
【0046】<第5実施形態>本発明の第5実施形態
は、図9に示すように、発熱体により被加熱物を加熱す
るための電気こんろに水検出センサー5を適用したもの
である。
は、図9に示すように、発熱体により被加熱物を加熱す
るための電気こんろに水検出センサー5を適用したもの
である。
【0047】図9に示す回路は、例えば第1実施形態の
図1に示すようなケース内に設けられている。商用電源
11にはリレー51および発熱体52が直列に接続され
ている。リレー51は制御回路22に接続されており、
制御回路22によってオン、オフ制御される。制御回路
22はこのリレー51をオンすることにより発熱体52
に電流を流す。また、制御回路22には水検出センサー
5と、異常時にユーザに報知するためのLED23およ
びブザー24とが接続されている。水検出センサー5の
ケース内における取り付け状態は、第1実施形態ないし
第4実施形態で示した取り付け状態が適用される。
図1に示すようなケース内に設けられている。商用電源
11にはリレー51および発熱体52が直列に接続され
ている。リレー51は制御回路22に接続されており、
制御回路22によってオン、オフ制御される。制御回路
22はこのリレー51をオンすることにより発熱体52
に電流を流す。また、制御回路22には水検出センサー
5と、異常時にユーザに報知するためのLED23およ
びブザー24とが接続されている。水検出センサー5の
ケース内における取り付け状態は、第1実施形態ないし
第4実施形態で示した取り付け状態が適用される。
【0048】水検出センサー5に水が付着すると、制御
回路22は水検出センサー5からの検出信号のレベルに
応じて、水が浸入したことを判別する。そして、制御回
路22はリレー51をオフし、発熱体52による加熱を
停止させる。そのため、加熱中の鍋からのふきこぼれが
納まり、発煙、発火が生じるおそれを未然に防止するこ
とができる。また、制御回路22はLED23またはブ
ザー24を駆動させ、ユーザに異常を報知する。そのた
め、安全な電気こんろとすることができる。
回路22は水検出センサー5からの検出信号のレベルに
応じて、水が浸入したことを判別する。そして、制御回
路22はリレー51をオフし、発熱体52による加熱を
停止させる。そのため、加熱中の鍋からのふきこぼれが
納まり、発煙、発火が生じるおそれを未然に防止するこ
とができる。また、制御回路22はLED23またはブ
ザー24を駆動させ、ユーザに異常を報知する。そのた
め、安全な電気こんろとすることができる。
【0049】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、水検出センサー5の設置場所は冷却用開口の近傍に
限らず、ケース1内の上面の隙間等の水が浸入する可能
性があるところに配置するようにしてもよい。
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、水検出センサー5の設置場所は冷却用開口の近傍に
限らず、ケース1内の上面の隙間等の水が浸入する可能
性があるところに配置するようにしてもよい。
【0050】また、水検出センサー5の構成は図3に示
す抵抗によるものに限らず、例えば図10に示すよう
に、アルミナ等の基板61上にくしの歯状の一対の電極
62を設け、その上に導電性の感湿高分子膜63を設け
た抵抗変化形の湿度センサ等であってもよい。このよう
な湿度センサをケース1の底面や排気口8の下方である
ケース1の内側面等に装着することにより、水の浸入を
検出することができる。
す抵抗によるものに限らず、例えば図10に示すよう
に、アルミナ等の基板61上にくしの歯状の一対の電極
62を設け、その上に導電性の感湿高分子膜63を設け
た抵抗変化形の湿度センサ等であってもよい。このよう
な湿度センサをケース1の底面や排気口8の下方である
ケース1の内側面等に装着することにより、水の浸入を
検出することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、ケース内
に水を検出するための水検出センサーを設けることによ
り、ケース内に浸入した水を検出すれば加熱を停止させ
ることができるので、例えば鍋等からのふきこぼれを抑
えると共に発煙等を防止することができる。したがっ
て、安全性がより向上された加熱調理器を提供すること
ができる。
に水を検出するための水検出センサーを設けることによ
り、ケース内に浸入した水を検出すれば加熱を停止させ
ることができるので、例えば鍋等からのふきこぼれを抑
えると共に発煙等を防止することができる。したがっ
て、安全性がより向上された加熱調理器を提供すること
ができる。
【0052】また、水の浸入を検知した場合には、その
旨をユーザに報知することができる。そのため、ユーザ
はその報知を受けて例えば電源スイッチをオフにする等
の処置をとることができる。
旨をユーザに報知することができる。そのため、ユーザ
はその報知を受けて例えば電源スイッチをオフにする等
の処置をとることができる。
【0053】また、ケースには冷却用の開口が形成さ
れ、水検出手段は開口の近傍に設けられているので、水
の浸入を即座に検出することができる。
れ、水検出手段は開口の近傍に設けられているので、水
の浸入を即座に検出することができる。
【0054】また、ケース内の吸気用開口の近傍には冷
却用のファンが設けられ、水の浸入を検知した場合には
ファンの回転を停止させるので、ファンの回転によって
吸気用開口から水が吸引されることを防止できる。
却用のファンが設けられ、水の浸入を検知した場合には
ファンの回転を停止させるので、ファンの回転によって
吸気用開口から水が吸引されることを防止できる。
【0055】また、制御回路は水の浸入によって誤動作
しないようにケース内の上部に取り付けられているの
で、水がケース内に浸入しても制御回路には水が付着し
にくくなり、制御回路の誤動作を防止することができ
る。
しないようにケース内の上部に取り付けられているの
で、水がケース内に浸入しても制御回路には水が付着し
にくくなり、制御回路の誤動作を防止することができ
る。
【0056】また、水検出センサーはプリント基板を貫
通して実装され、水検出センサーの先端が他の実装部品
の先端よりも下方にあるので、水検出センサーは他の実
装部品に水が付着する前に、他の回路の動作に支障をき
たすことなく確実に水を検出することができる。
通して実装され、水検出センサーの先端が他の実装部品
の先端よりも下方にあるので、水検出センサーは他の実
装部品に水が付着する前に、他の回路の動作に支障をき
たすことなく確実に水を検出することができる。
【0057】また、水検出センサーおよび制御回路等が
実装されたプリント基板を、制御回路が水検出センサー
より上方に位置するように傾斜させて取り付けているの
で、ケース内に浸入した水はプリント基板の下端側に実
装された水検出センサーの方向に流れ落ちることにな
り、制御回路には水が付着しにくくなる。また、鍋等を
さらに加熱することがないので、ふきこぼれを抑えると
共に発煙等を防止することができる。したがって、より
安全な加熱調理器を提供することができる。
実装されたプリント基板を、制御回路が水検出センサー
より上方に位置するように傾斜させて取り付けているの
で、ケース内に浸入した水はプリント基板の下端側に実
装された水検出センサーの方向に流れ落ちることにな
り、制御回路には水が付着しにくくなる。また、鍋等を
さらに加熱することがないので、ふきこぼれを抑えると
共に発煙等を防止することができる。したがって、より
安全な加熱調理器を提供することができる。
【図1】第1実施形態の誘導加熱調理器の内部構成を示
す側面断面図
す側面断面図
【図2】第1実施形態の誘導加熱調理器の回路構成を示
す図
す図
【図3】水検出センサーの具体例を示し、(a) は外観
図、(b) は回路構成図
図、(b) は回路構成図
【図4】水検出センサーの変形例を示し、(a) は外観
図、(b) は回路構成図
図、(b) は回路構成図
【図5】第2実施形態の誘導加熱調理器を示す側面断面
図
図
【図6】第3実施形態の誘導加熱調理器を示す側面断面
図
図
【図7】第3実施形態の誘導加熱調理器の変形例を示す
側面断面図
側面断面図
【図8】第4実施形態の誘導加熱調理器を示す側面断面
図
図
【図9】第5実施形態の電気こんろの回路構成を示す図
【図10】水検出センサーの変形例を示す図
1 ケース 3 加熱コイル 5 水検出センサー 6 プリント基板 7 吸気口 8 排気口 9 冷却用ファン 22 制御回路 23 LED 24 ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/12 F24C 3/02 F24C 7/06 G01N 27/00 H05B 3/00
Claims (2)
- 【請求項1】 ケース内に被加熱物を加熱する加熱手段
が設けられた加熱調理器において、前記ケース内の水を
検出するための水検出センサーを備え、該水検出センサ
ーは、プリント基板を貫通して実装され、前記水検出セ
ンサーの先端が他の実装部品の先端よりも下方にあり、
水の浸入を検知した場合に前記加熱手段の駆動を停止す
ることを特徴とする加熱調理器。 - 【請求項2】 水検出センサーは、プリント基板を貫通
する2本の導体ピンを備えたことを特徴とする請求項1
記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27597596A JP3311608B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27597596A JP3311608B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10125454A JPH10125454A (ja) | 1998-05-15 |
JP3311608B2 true JP3311608B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=17563036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27597596A Expired - Fee Related JP3311608B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3311608B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2645002B1 (de) * | 2012-03-30 | 2021-05-12 | BSH Hausgeräte GmbH | Kochfeld |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5645697B2 (ja) * | 2011-02-14 | 2014-12-24 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP27597596A patent/JP3311608B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2645002B1 (de) * | 2012-03-30 | 2021-05-12 | BSH Hausgeräte GmbH | Kochfeld |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10125454A (ja) | 1998-05-15 |
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Legal Events
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FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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