JP5645697B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

この発明は電磁誘導を利用して被加熱物を加熱する誘導加熱調理器に関するものである。
従来技術として、制御量・報知時間調整手段がトッププレート下に配された電極と被加熱物との間の静電容量を基にトッププレート上の状態変化を捉え、被加熱物からの被調理物の吹き零れであった場合に必要な吹き零れ拡大防止のための加熱量制御を一旦実行する。そして、制御量・報知時間調整手段が使用者への報知または加熱の継続を実行することで、食材・食器器具の移動や、布巾による拭き掃除にも対応するものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、トッププレート上に被調理物が付着することで、トッププレート下面に配した電極に生じる被加熱物との間の静電容量の変化を静電容量検出手段が検出すると、制御部が加熱量を減少、あるいは加熱を停止させるものが知られており、電極の形状を誘導加熱部の中心から略半径方向に伸ばした形状とすることで調理容器の大きさが変わっても吹き零れをすぐに検出できる(例えば、特許文献2を参照)。
特開2010−170855号公報 特開2010―160999号公報
上記特許文献1に記載された従来の誘導加熱調理器では、噴き零れセンサーを搭載し、加熱前に噴き零れ制御を行うか否かを選択する必要があり、加熱開始前にこの設定をし忘れ、加熱を開始してから噴き零れ制御の選択をする必要があると認識した場合には、一度加熱を止めてから、設定し直す必要があった。
しかしながら、加熱調理を開始した後に調理の内容に応じて噴き零れ制御が必要か否かを判断し、必要と判断したときに「噴き零れ制御モ−ド」を設定するのが自然である。従って、このような調理開始後における噴き零れ制御の機能が必要である。
この発明は、上記のような課題を解決するために為されたものであり、その目的は加熱調理開始後に「噴き零れ制御モード」の設定が可能な誘導加熱調理器を得ることにある。
この発明に係る誘導加熱調理器は、外郭を構成する本体と、本体の上部を覆うように設けられ被加熱物を載置するトッププレートと、を備え、本体は、操作部と、被加熱物に渦電流を発生させる加熱コイルと、加熱コイルに高周波電力を供給することで加熱コイルを駆動する駆動部と、加熱コイルの周囲に設けられた電極と、電極と所定電位との間の静電容量を計測する静電容量測定部と、被加熱物の外壁の底部付近の温度を検出する温度検出部と、駆動部を制御する制御部と、を備え、制御部は、駆動部を制御して加熱コイルを駆動させている場合、所定の条件が成り立つときに噴き零れ制御を開始し、静電容量測定部によって計測された静電容量を第1の規定値と比較した後に、静電容量の比較結果に応じて、温度検出部によって検出された温度を第2の規定値と比較することによって、噴き零れの発生を検出するものである。
この発明によれば、利用者は加熱調理を開始した後に「噴き零れ制御モード」を設定できるので、加熱調理前に「噴き零れ制御モード」を設定しなければならない場合に比べて利用者の負荷を軽減することが可能となる。
この発明の実施の形態1〜4における誘導加熱調理器の外観を示す斜視図である。 図1においてトッププレート2の下に配設された接触型の温度検出部と赤外線検出部を透視した斜視図である。 図2における誘導加熱部3a、3bの各々について、その制御系統に関して概略構成を横から見た図である。 この発明の実施の形態1〜4における複数の電極6と各電極によって検出される静電容量との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態1〜4における静電容量の時間的変化を示すグラフである。 この発明の実施の形態1〜4における赤外線検出部13の配置位置を示すグラフである。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御部10の動作を示すフローチャートである。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における制御部10の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の概要を示す斜視図である。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態3における制御部10の動作を示すフローチャートである。 この発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態4における制御部10の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の外観を示す斜視図であり、キッチンカウンターに組み込まれた状態を示している。図1に示すように、誘導加熱調理器100は、キッチンカウンター200に組み込まれた本体1と、この本体1の上部を覆うように設けられ鍋などの被加熱物を載置するトッププレート2と、を備え、本体1は、被加熱物を加熱する左右に1つずつ設けられた誘導加熱部3a、3bと、前面に扉を有するグリル部4とを備えている。なお、誘導加熱調理器100はキッチンカウンター200に組み込まれた状態ではキッチンカウンター200の天面とトッププレート2の上面がほぼ面一になるように収納される。また、トッププレート2には複数のスイッチが配設された操作部15が設けられている。また、このとき前面にはグリル扉と本体1の前面意匠パネル5が見えるように収納されている。以下、誘導加熱部3a、3bをまとめて誘導加熱部3と呼ぶ。また、誘導加熱部3a、3bの近傍の三角形で示される領域6a、6b、6cには電極が配置されている。制御基板用ケース7内には後述の静電容量測定部11、制御部10が収容されており、電極6a、6b、6cの信号は制御基板用ケース7へ入力される。以下、これらの領域6a、6b、6cを噴き零れ検出領域と呼ぶ。また、噴き零れ検出領域6a、6b、6cをまとめて噴き零れ検出領域6と呼ぶ。なお、噴き零れ検出領域6aを第1の電極、噴き零れ検出領域6bを第2の電極、噴き零れ検出領域6cを第3の電極と呼ぶ場合もある。
また、図2は、図1においてトッププレート2の下に配設された接触型の温度検出部と赤外線検出部を透視した斜視図である。
また、図3は、図2における誘導加熱部3a、3bの各々について、その制御系統に関して概略構成を横から見た図である。図3に示すように誘導加熱部3の制御系統は、誘導加熱部3として機能する加熱コイル31と、電極6と、交流電源8の交流電圧を高周波電圧に変換して加熱コイル31を駆動するための駆動部9と、駆動部9を制御するための制御部10とから構成されている。なお、制御部10は例えば、マイクロコンピューターあるいはDSPにより構成される。
被加熱物として鍋がトッププレート2の上に載置され、トッププレート2の下に誘導加熱部3として加熱コイル31が配置され、この誘導加熱部3の横に複数の電極6が配置されている。また、静電容量測定部11は、鍋及び空気を介して電極6と所定電位例えばアース電位との間の静電容量(寄生容量)を測定する。
被加熱物がトッププレート2の上に載置されていないときに静電容量測定部11が検出する静電容量は小さく、被加熱物がトッププレート2の上に載置されたときに静電容量測定部11が検出する静電容量は大きくなる。
例えば誘導加熱部3aの上にのみ被加熱物として鍋が載置されると、図4の実線に示すように誘導加熱部3aの付近に配置された第1の電極と第2の電極の静電容量のみが200μF(図4中(b)で示した部分)と大きくなり、第3の電極の静電容量は100μF(図4中(a)で示した部分)と小さいままである。また、誘導加熱部3bの上にのみ被加熱物として鍋が載置されると、誘導加熱部3bの付近に配置された第2の電極と第3の電極の静電容量のみが大きくなり、第1の電極の静電容量は小さいままである。また、誘導加熱部3aと3bの上に鍋が載置されると、誘導加熱部3a、3bの付近に配置された第1の電極6aと第2の電極6bと第3の電極6cの静電容量が大きくなる。また、誘導加熱部3aと3bの双方の上に鍋が無いと、誘導加熱部3a、3bの付近に配置された第1の電極と第2の電極と第3の電極の静電容量が小さくなる。
一方、トッププレート2上の誘導加熱部3に対応する位置に鍋が載置され、さらに調理中に鍋から調理物が噴き零れると、対応する噴き零れ検出領域の静電容量はさらに上昇する。その様子を図5に示す。
また、鍋から調理物が噴き零れると、噴き零れた煮汁は、鍋の外壁を伝って外壁の底部の周囲に溜まる。このとき、煮汁の温度は105℃〜140℃から急激に冷えて約100℃まで低下する。
また、このとき、鍋内の調理物の高さはそれほど変わらないのに対して煮汁が鍋底の周囲に広がる面積は増える。この面積が増えるほど電極とGND間の静電容量は増加する。
また、煮汁の主体は比誘電率が空気の比誘電率(=1)のほぼ80倍の水である。従って、噴き零れが発生した場合、噴き零れが無い状態に比べて電極とGND間の静電容量は増加する。
そこで、静電容量の閾値を鍋が載置されたときの静電容量と噴き零れが発生したときの静電容量との間に設定し、この閾値と検出された静電容量とを大小比較することで噴き零れが発生したか否かを判定することができる。
また、煮汁の温度105℃〜140℃と100℃との間の温度、例えば102℃を閾値として設定し、鍋の側壁の検出された温度と閾値とを大小比較することで噴き零れが発生したか否かを判定することができる。
また、この2つの条件を組み合わせれば、噴き零れが発生したか否かを高い精度で判断することができる。
そこで、この実施の形態では、この2つの条件を組み合わせて噴き零れの発生を判断することにする。
赤外線検出部13は図2及び図3に示すようにトッププレート2の下方に配置されており、トッププレート2の上に載置された鍋の底部付近の側壁の温度を検出する。しかしながら、この場合、トッププレート2の結晶化ガラス板を介して間接的に温度を検出している。そこで、図6に示すようにトッププレート2の上に赤外線検出部13を設置して直接鍋の底部付近の側壁の温度を検出させるように構成しても良い。これにより噴き零れの検出精度がさらに高くなる。
図7はこの発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態1における制御部10の動作を示すフローチャートである。
次に、この実施の形態1における制御部10の動作について図1〜7を用いて説明する。
使用者は、誘導加熱調理器を用いて調理を行うとき、誘導加熱調理器100のトッププレート2上の誘導加熱部3の位置に鍋を載せて誘導加熱調理器の電源スイッチを投入する。これにより、制御部10は起動される。制御部10は、起動されると、まずカウンター類のクリアーを行い、各種データの初期値を設定する(ステップS701)。次に、制御部10は、調理開始スイッチが押されたか否かを監視し、調理開始スイッチが押されないときはステップS702を繰り返し実行し、押されるまで待ち続ける。使用者が調理を開始するために図示しないスタートボタンスイッチを押下すると、ステップS702の判断の結果はYesとなり、制御部10は誘導加熱部3を駆動するように駆動部9を制御する(ステップS703)。これにより、駆動部9は交流電源8の交流電圧を高周波電圧に変換して加熱コイル31に高周波電力を供給して駆動する。これにより、交番磁界が発生し、鍋に渦電流が発生し、鍋の底に渦電流によるジュール熱が発生して内容物である被調理物を加熱調理する。次に制御部10は調理終了か否かを調べる(ステップS704)。調理終了ならばステップS710へ飛んで誘導加熱部3の駆動を停止して終了する。ステップS704において調理終了でなければ、「噴き零れ制御モード」が設定されたか否かを調べる(ステップS705)。「噴き零れ制御モード」が設定されなければステップS703へ戻り誘導加熱部3の駆動を継続する。利用者は必要に応じ、操作部15から「噴き零れ制御モード」を設定する。制御部10はステップS705の判定において「噴き零れ制御モード」が設定された場合、制御部10は静電容量測定部11から静電容量を取得する(ステップS706)。次に制御部10は赤外線検出部13から温度を取得する(ステップS707)。次に制御部10は取得した静電容量を予め設定した第1の規定値と大小比較する(ステップS708)。なお、この第1の規定値は上述したように鍋が載置されたときの静電容量と噴き零れが発生したときの静電容量との間に設定した閾値である。この閾値比較の結果、検出された静電容量が第1の規定値以下の場合にはステップS703へ戻り、誘導加熱部3の駆動を継続する。ステップS708の比較の結果、検出された静電容量が第1の規定値よりも大きい場合、制御部10は取得した温度を予め設定した第2の規定値と大小比較する(ステップS709)。なお、この第2の規定値は上述したように煮汁の温度105℃〜140℃と100℃との間に設定した温度(例えば102℃)である。比較の結果、検出された温度が第2の規定値以下の場合にはステップS703へ戻り、誘導加熱部3の駆動を継続する。ステップS709の比較の結果、検出された温度が第2の規定値よりも大きい場合、制御部10は噴き零れが発生したと判断して誘導加熱部3の駆動を停止した(ステップS710)後、終了する。なお、誘導加熱部3を停止する代わりに誘導加熱部3への給電を低減するように構成してもよい。
従来の調理方法では、利用者は調理を開始する前に「噴き零れ制御モード」を設定する必要があった。従って、利用者は「噴き零れ制御モード」の設定を忘れて調理を開始し、その後に「噴き零れ制御モード」を設定しなければならないと気がついたときには、一旦調理を停止して「噴き零れ制御モード」を再度設定し、その後に調理を再開しなければならないという煩雑な操作が必要であった。
この実施の形態によれば、加熱調理が開始された後に利用者は必要に応じて「噴き零れ制御モード」を設定することで、噴き零れ制御が行われるので、利用者は上記再設定という煩わしさから開放される。
以上のように、この実施の形態によれば、利用者は加熱調理が開始され、この後に利用者が必要に応じて「噴き零れ制御モード」を設定することで、噴き零れ制御が行われるので、利用者は従来と異なり調理を開始する前に「噴き零れ制御モード」を設定する必要がなくなる。従って、利用者は上記従来の煩わしさから開放されるので、調理開始時における利用者の負荷が軽減される。
なお、上記の例では、調理開始後に利用者が「噴き零れ制御モード」を設定するように構成したが、この「噴き零れ制御モード」の設定をスキップしても良い。この場合の制御部10の動作は、図7のフローチャートにおいて、ステップS705を削除する以外は同じフローになる。
これにより、利用者はスタートスイッチを押すだけで加熱調理が開始され、この直後に噴き零れ制御が自動的に行われるので、利用者は従来と異なり調理を開始する前に「噴き零れ制御モード」を設定する必要がなくなり、調理開始時における利用者の負荷が更に軽減される。
実施の形態2.
実施の形態1では、調理開始後に利用者が「噴き零れ制御モード」を設定することで、噴き零れ制御が行われる場合について説明したが、調理開始後にトッププレートの上に載置された被加熱物の温度が沸点よりも高いときに噴き零れ制御が動作するように構成してもよい。
図1〜図6はこの実施の形態でも用いられる。
なお、図2において、接触型の温度検出部12は、誘導加熱部3の中心に1つまたは誘導加熱部3の中心に対して対称な位置に1つずつ配設されている。この温度検出部12として、サーミスターが用いられるが、これに限る必要はなく、サーミスターと同等の機能及び同等の能力を持つものであれば、どのような温度センサーを用いても良い。
図8はこの発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における制御部10の動作を示すフローチャートである。
図8は、図7においてステップS705を削除し、代わりにステップS801〜S805を追加したものである。
次に、この実施の形態2における制御部10の動作について図1〜6及び図8を用いて説明する。
ステップS701〜S704の動作は実施の形態1の図7におけるステップS701〜S704の動作と同じであるため、説明を省略する。
次に制御部10は接触型の温度検出部12から温度を取得する(ステップS801)。次に制御部10は取得した温度を予め設定した第3の規定値と比較する(ステップS802)。なお、第3の規定値は、煮汁の沸点であり、実験により予め値を決定し、設定しておく。ステップS802の判定の結果、接触型の温度検出部12によって検出された温度が第3の規定値以下であれば、ステップS703へ戻り、誘導加熱部3の駆動を継続する。ステップS802の比較の結果、検出された温度が第3の規定値よりも大きい場合には、図示しないカウンター(このカウンターは初期値設定において予め0にクリアーされている)を1つインクリメントして(ステップS803)、カウンターが所定回数例えば3回に達したか否か判定する(ステップS804)。カウンターが所定回数未満ならば、規定の時間が経過するまで待つ(ステップS805)。規定時間が経過したら、ステップS801へ戻り再度鍋底の温度検出を行う。
また、ステップS804の判定において、カウンターの値が所定回数に到達したら、制御部10は噴き零れ制御を開始し、ステップS706〜S710を実行する。このステップS706〜S710の動作は、実施の形態1の図7におけるステップS706〜S710の動作と同じであるため、説明を省略する。
この実施の形態によれば、調理開始後に噴き零れ制御が自動的に行われるので利用者の負荷が軽減される。また、煮汁の沸点より高いときに噴き零れ制御を実行するので、噴き零れの検出精度が向上し、これに基づいて噴き零れ制御を実行するので、実施の形態2よりもより確実に噴き零れ制御を自動実行することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、調理開始後に利用者が「噴き零れ制御モード」を設定することで、噴き零れ制御を実行する場合について説明したが、調理開始後に利用者が誘導加熱調理器から離れたときに噴き零れ制御を実行するように構成してもよい。この実施の形態では、このような形態について説明する。
図1〜図6はこの実施の形態でも用いられる。
図9はこの発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の概要を示す斜視図であり、図中、図1と同符号は同一または相当部分を示す。
図9において、人体検出部14が追加されている以外は図2の構成と同じである。人体検出部14は赤外線検出手段によって構成されるが、発光素子と受光素子を組み合わせて構成してもよい。この場合、制御部10は受光素子が光を受けていないときに人が居ると判定し、光を受けない時は人が居ないと判定する。
図10はこの発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態3における制御部10の動作を示すフローチャートである。
図10は、図7においてステップS705を削除し、代わりにステップS1001〜ステップS1005を追加したものである。
次に、この実施の形態3における制御部10の動作について図1、図3〜6及び図9〜図10を用いて説明する。
ステップS701〜S704の動作は実施の形態1の図7におけるステップS701〜S704の動作と同じであるため、説明を省略する。
次に制御部10は人体検出部14から人体の有無情報を取得する(ステップS1001)。次に制御部10は取得した人体有無情報に基づいて人体を検出したか判定する(ステップS1002)。人体を検出した場合にはステップS703へ戻り、誘導加熱部3の駆動を継続する。ステップS1002の比較の結果、人体が検出されなかった場合には、図示しないカウンター(このカウンターは初期値設定において予め0にクリアーされている)を1つインクリメントして(ステップS1003)、カウンターが所定回数例えば3回に達したか否か判定する(ステップS1004)。カウンターが所定回数未満ならば、規定の時間が経過するまで待つ(ステップS1005)。規定時間が経過したら、ステップS1001へ戻り再度人体検出を行う。
また、ステップS1004の判定において、カウンターの値が所定回数に到達したら、制御部10は噴き零れ制御を開始し、ステップS706〜S710を実行する。このステップS706〜S710の動作は、実施の形態1の図7におけるステップS706〜S710の動作と同じであるため、説明を省略する。
この実施の形態によれば、調理開始後に噴き零れ制御が自動的に行われるので利用者の負荷が軽減される。また、人が居ないときに噴き零れ制御を実行するので、誘導加熱調理の安全性が向上する。
なお、上記の例では人体検出部14の数が1つの場合について説明したが、小動物が居た場合にも動作してしまう虞がある。そこで、人体検出部14を複数上下左右の位置に設け、全ての人体検出部14が信号を発生したときに人体を検出したと判断するように構成しても良い。これにより、小動物と人体との区別が可能となり、人体検出の精度が向上する。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、噴き零れが発生した場合には、誘導加熱部3の駆動を低減するか停止するように構成した。しかしながら、炊飯など、噴き零れが発生しても誘導加熱部3の駆動を停止させると味が落ちるのでそのまま誘導加熱部3の駆動を継続したい場合がある。この実施の形態では、このような場合についての制御部の動作について説明する。
図1〜6はこの実施の形態4でも用いられる。
図11はこの発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態4における制御部10の動作を示すフローチャートである。
図11は、図7においてステップS705を削除し、代わりにステップS1101とステップS1102を追加したものである。
次に、この実施の形態4における制御部10の動作について図1、図3〜7及び図11を用いて説明する。
利用者は、炊飯の場合には、噴き零れが発生しても誘導加熱部3の駆動を停止させないで誘導加熱部3の駆動をそのまま継続させるために、調理を開始してから「自動調理モード」を操作部15の特定スイッチを用いて設定する。
ステップS701〜S704及びステップS706〜S709の動作は実施の形態1の図7におけるステップS701〜S704及びステップS706〜S709の動作と同じであるため、説明を省略する。
次に制御部10は「自動調理モード」が設定されているか調べる(ステップS1101)。「自動調理モード」が設定されていなければ、制御部10は駆動部9を制御して加熱コイル31へ供給する高周波電力を低減させるか、あるいは高周波電力の供給を停止させる(ステップS710)。ステップS1101の判定において、「自動調理モード」が設定されていれば、噴き零れが発生した旨を報知手段に報知出力して(ステップS1102)、ステップS703へ戻る。
なお、報知手段としては、LCDやLEDなどの表示装置、スピーカーなどの音声出力装置などが考えられる。
この実施の形態によれば、「自動調理モード」の設定が可能であり、「自動調理モード」が設定されているとき、噴き零れが発生してもその旨を報知手段により報知するだけで、誘導加熱部3の駆動をそのまま継続するので、炊飯などの場合には、被調理物の味を損なうことがない。
なお、上記実施の形態では、制御部は、赤外線検出部によって検出された温度が規定値以上低下したとき且つ静電容量測定部によって計測された静電容量の変化が規定値以上の場合に、噴き零れが発生したと判断したが、赤外線検出部によって検出された温度が規定値以上低下したときあるいは静電容量測定部によって計測された静電容量の変化が規定値以上の場合に、噴き零れが発生したと判断しても良い。
また冷却ファンを駆動させたままでいると、噴き零れた煮汁が冷却ファンによって吸い込まれ、冷却ファンの後段にある制御基板用ケース7に付着する虞がある。そこで、制御部が噴き零れが発生したと判断したときには、冷却ファン駆動部を制御して冷却ファンを停止させるように構成しても良い。
またカウンター数を3回としたが、これに限る必要はなく、調理の進行を妨げない程度であれば4回でも5回でも何回でも良い。
この発明に係る誘導加熱調理器は、調理器を製造、販売、使用する産業分野において広く利用することができる。
1 本体、2 トッププレート、3、3a〜b 誘導加熱部、4 グリル部、5 前面意匠パネル、6 噴き零れ検出領域(電極)、6a 噴き零れ検出領域(第1の電極)、6b 噴き零れ検出領域(第2の電極)、6c 噴き零れ検出領域(第3の電極)、7 制御基板用ケース、8 交流電源、9 駆動部、10 制御部、11 静電容量測定部、12 温度検出部、13 赤外線検出部、14 人体検出部、15 操作部、31 加熱コイル、100 誘導加熱調理器、200 キッチンカウンター。

Claims (17)

  1. 外郭を構成する本体と、この本体の上部を覆うように設けられ被加熱物を載置するトッププレートと、を備え、
    前記本体は、
    操作部と、
    前記被加熱物に渦電流を発生させる加熱コイルと、
    この加熱コイルに高周波電力を供給することでこの加熱コイルを駆動する駆動部と、
    この加熱コイルの周囲に設けられた電極と、
    この電極と所定電位との間の静電容量を計測する静電容量測定部と、
    前記被加熱物の外壁の底部付近の温度を検出する温度検出部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して前記加熱コイルを駆動させている場合、所定の条件が成り立つときに噴き零れ制御を開始し、前記静電容量測定部によって計測された静電容量を第1の規定値と比較した後に、前記静電容量の比較結果に応じて、前記温度検出部によって検出された温度を第2の規定値と比較することによって、噴き零れの発生を検出することを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記操作部は複数の操作スイッチを備え、
    前記所定の条件は、前記制御部が前記操作部の複数のスイッチの内、特定のスイッチが押されたことを検出したときであることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記被加熱物の温度を検出する接触型の第2の温度検出部をさらに備え、
    前記所定の条件が成り立つときは、前記制御部が前記第2の温度検出部によって検出された温度が、煮汁の沸点である第3の規定値より高くなったと判断したときであることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記第2の規定値は、前記第3の規定値よりも低いことを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 人の有無を検出する人体検出部をさらに備え、
    前記所定の条件が成り立つときは、前記制御部が前記人体検出部からの信号に基づいて人が居ないと判断したときであることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. 外郭を構成する本体と、この本体の上部を覆うように設けられ被加熱物を載置するトッププレートと、を備え、
    前記本体は、
    操作部と、
    前記被加熱物に渦電流を発生させる加熱コイルと、
    この加熱コイルに高周波電力を供給することでこの加熱コイルを駆動する駆動部と、
    この加熱コイルの周囲に設けられた電極と、
    この電極と所定電位との間の静電容量を計測する静電容量測定部と、
    前記被加熱物の外壁の底部付近の温度を検出する温度検出部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して前記加熱コイルを駆動させているときに、前記静電容量測定部によって計測された静電容量を第1の規定値と比較した後に、前記静電容量の比較結果に応じて、前記温度検出部によって検出された温度を第2の規定値と比較することによって、噴き零れの発生を検出することを特徴とする誘導加熱調理器。
  7. 前記制御部は、前記静電容量測定部によって計測された静電容量が前記第1の規定値よりも大きくなった後に、前記温度検出部によって検出された温度が規定値よりも大きくなった場合に、噴き零れが発生したと判断することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記制御部は、噴き零れの発生を検出したとき、前記駆動部を制御して前記加熱コイルへ供給する高周波電力を低減させるか、あるいは高周波電力の供給を停止させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  9. 冷却ファンと、この冷却ファンを駆動する冷却ファン駆動部と、を備え、
    前記制御部は、噴き零れが発生したと判断したときには、前記冷却ファン駆動部を制御して前記冷却ファンを停止させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  10. 外部へ報知する報知手段を備え、
    前記制御部は、自動調理機能を備え、この自動調理機能が操作部により設定されると、噴き零れが発生したと判断したときに、前記駆動部の駆動を継続し、噴き零れが発生した旨を前記報知手段に報知出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記温度検出部は、トッププレートの下に配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記温度検出部は、トッププレートの上に配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  13. 前記第2の温度検出部は、誘導加熱部の中心に対して対称な位置に配設されることを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  14. 前記第2の温度検出部は、サーミスターであることを特徴とする請求項3または請求項13に記載の誘導加熱調理器。
  15. 前記人体検出部は複数個所に配設されることを特徴とする請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  16. 前記人体検出部は赤外線検出手段によって構成されることを特徴とする請求項5または請求項15に記載の誘導加熱調理器。
  17. 前記人体検出部は発光素子と受光素子の組み合わせによって構成されることを特徴とする請求項5または請求項15に記載の誘導加熱調理器。
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