JP3311278B2 - エッジドロップ制御装置 - Google Patents

エッジドロップ制御装置

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JP3311278B2 JP24093197A JP24093197A JP3311278B2 JP 3311278 B2 JP3311278 B2 JP 3311278B2 JP 24093197 A JP24093197 A JP 24093197A JP 24093197 A JP24093197 A JP 24093197A JP 3311278 B2 JP3311278 B2 JP 3311278B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷間圧延ミルなど
の圧延における帯状材のエッジドロップ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延などの帯状材の圧延では、帯状
材の幅方向両端部にエッジドロップと呼ばれる急激な板
厚減少が生じることが知られている。このエッジドロッ
プ量が大きいと、所望の板厚品質を確保するために多大
の耳切りが必要となり、その結果、歩留まりならびに生
産効率の大幅な低下を余儀なくされていた。
【0003】このようなエッジドロップを改善する方法
としては、上下ワークロールの各々反対側の片側端部に
先細り研削を施し、その先細り研削部を被圧延材の端部
それぞれに位置させて圧延を行う方法が広く知られてい
る。代表的な冷間タンデム圧延機では、上記一対の片台
形ワークロールを有する圧延スタンドを少なくとも第1
スタンドを含む1以上のスタンドに設置する一方、出側
最終スタンドにはプレーンな形状のワークロールを組み
込んだ圧延スタンドを配することが通常行われている。
【0004】特開平4-200813号公報には、圧延機出側に
エッジドロップ計を設置し、それにより検出したエッジ
ドロップ量を上下片台形ワークロールを有する圧延スタ
ンドにフィードバックさせて、そのスタンドにおいて上
下のワークロールシフト量を制御することによるエッジ
ドロップ制御方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では両端部それぞれのエッジドロップ計の測定結果に
基づいて上下のワークロールのシフト量をそれぞれ別個
に制御している。そのため、上下のワークロールシフト
位置は非対称となり、各々のワークロールのテーパ肩部
の帯状材端部からの距離は異なることになる。このこと
は、帯状材の圧延において、必然的に圧延機の左右がア
ンバランスとなることを意味しており、そのため、帯状
材の蛇行が生じたり破断の原因となったりすることがあ
る。この傾向は、特に左右のアンバランスが大きいほど
顕著となる。
【0006】本発明は、エッジドロップ制御において、
この圧延機の左右のアンバランスを過大にならないよう
に制御し、帯状材の蛇行が生じたり破断が発生したりす
ることを回避した安定な制御を行うことを目的とする。
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明は 、帯状材を圧延
する圧延機の上下ワークロールを軸方向にそれぞれ移動
する手段と、該上下ワークロールのシフト位置をそれぞ
れ検出するワークロールシフト位置検出手段と、帯状材
の両端部それぞれのエッジ形状を測定するエッジドロッ
プ測定手段と、該エッジドロップ測定手段により測定し
たそれぞれのエッジドロップ量から前記上下ワークロー
ルのそれぞれのシフト量を演算する上下ワークロールシ
フト変更量演算手段と、上下ワークロールのシフト位置
差の上限値を設定するシフト位置差上限値設定手段と、
前記ワークロールシフト位置検出手段により測定された
それぞれのワークロールのシフト位置からシフト位置差
を演算し、その演算値が前記上下ワークロールシフト位
置差上限値設定手段により設定された上限値を超えてい
るときは警報信号を発する上下ワークロールシフト位置
差演算手段と、前記上下ワークロールシフト変更量演算
手段により演算したシフト変更量に基づき上下ワークロ
ールのそれぞれのシフト位置を制御し、前記警報信号を
受けたときにはシフト量が増加する方向のシフト変更を
キャンセルする機能を有する上下ワークロールシフト位
置制御手段から構成されるエッジドロップ制御装置によ
り上記課題を解決したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、冷間タンデム圧延機にお
けるエッジドロップ制御システムの構成を示す。図1
は、冷間タンデム圧延機の入側第1スタンドである上下
ワークロールシフト圧延スタンド12とその制御システム
構成についてのみ図示しており、その他ライン上の本発
明を構成しない部分をすべて省略している。前述のよう
にその上下ワークロール13、14は、シフト可能な片台形
構造となっている。図2に示すように、帯状材10はその
上下を上側ワークロール13と下側ワークロール14に挟ま
れて圧延される。上側ワークロール13と下側ワークロー
ル14はそれぞれ上側バックアップロール15と下側バック
アップロール16にバックアップされており、図の矢印で
示す台形構造部分が帯状材10のエッジ部に位置するよう
にそれぞれ独立してシフトされている。
【0010】冷間タンデム圧延機の出側(図1では上下
ワークロールシフト圧延スタンド12の出側)には、帯状
材10の両端部のエッジドロップを測定するエッジドロッ
プ計1が両端部それぞれに設けられており、そのエッジ
ドロップ信号をワークロールシフト制御装置20にフィー
ドバックさせている。ワークロールシフト制御装置20
は、そのフィードバック信号に基づき上下ワークロール
シフト圧延スタンド12の上下ワークロールのシフトを制
御する。
【0011】ここでは、フィードバック制御を例示して
いるが、入側にエッジドロップ計を設けて、その入側エ
ッジドロップ量からフィードフォワードさせて上下ワー
クロールシフトの予測制御を行っても良いし、またオン
ラインではエッジドロップ計を設置せず、オフラインで
測定したエッジドロップの実績に基づき上下ワークロー
ルシフト量のセットアップを行うセットアップ制御を行
っても良い。
【0012】次に、本発明の要部であるワークロールシ
フト制御装置20について、詳細に説明する。エッジドロ
ップ計1の測定信号は、ワークロールシフト制御装置20
を構成する上下ワークロールシフト変更量演算部2に入
力され、上下ワークロールそれぞれの所要のシフト変更
量が演算される。そして、そのシフト変更量が上下ワー
クロールシフト位置制御部3に入力されて、その変更量
に基づき上下ワークロールの位置制御が行われる。この
上下ワークロールのシフト位置はそれぞれのワークロー
ルシフト位置検出器5で測定され、その測定値が上下ワ
ークロールシフト位置差演算部6に取り込まれ、上下ワ
ークロールシフト位置差が演算される。ここで、上下ワ
ークロールシフト位置差上限値設定部4において設定さ
れている上限値も上下ワークロールシフト位置差演算部
6に取り込まれている。そして、演算された上下ワーク
ロールシフト位置差は前記の設定された上限値と常に比
較されており、その上限値を越えたとき警報信号が上下
ワークロールシフト位置制御部3に伝達される。上下ワ
ークロールシフト位置制御部3では、この警報信号が取
り込まれている間、シフト量が増加する方向のシフト位
置変更はキャンセルされ、その位置でシフト位置がホー
ルドされたままとなる。一方、シフト量を低減させる方
向のシフト制御は、シフト位置差が小さくなる方向であ
るため、そのまま行われる。これにより、上下ワークロ
ールシフト位置差がワークロールシフト位置差上限値以
上にはならないように常に制御が行われている。
【0013】下ワークロールは、それぞれ機構上から
定まるシフト位置の限界点があり、その内部でシフト位
置が制御されることになる。一方、本発明に基づき規定
される上下ワークロールシフト位置差上限値は、操業上
蛇行などの操業トラブルを起こさない範囲で適宜決めら
ている。
【0014】
【0015】
【0016】のため、上下ワークロールのシフト位置
差が設定した上限を越えて、帯状材の蛇行や破断等の大
きなトラブルに結びつくまで大きくなることはない。
【0017】以上の説明では、片台形ワークロールのシ
フト移動によるエッジドロップ制御への本発明の適用に
ついて説明したが、ワークロールクロスやワークロール
ベンドとの併用時においても同様に本発明が実施できる
ことは説明するまでもないことである。
【0018】
【実施例】図に示すタイムチャートに従って、本発明
の制御の実施例を説明する。図は、横軸に時間軸をと
っている。図(a)は、上下ワークロールシフト位置
差を示している。同様に、以下、(b)は上ワークロー
ルフィードバック制御出力、(c)は上ワークロールシ
フト位置、(d)は下ワークロールフィードバック制御
出力、()は下ワークロールシフト位置をそれぞれ示
している。ここで(a)のΔδで示すラインが上下ワー
クロールシフト位置差上限ラインを示しており、本実施
例では50mmとして設定している。ただし、この値は圧延
する帯状材に応じて種々変化するものであり、ここでは
例示しているに過ぎない。
【0019】まず、t1〜t2時間において、上ワークロー
ルには20mm(b図)、下ワークロールには−20mm(d
図)のフィードバック制御出力が発せられたとすると、
上ワークロールは20mmシフト移動し(c図)、下ワーク
ロールは−20mmシフト移動する(e図)。そして、シフ
ト位置差は、t2時間において40mmとなる(a図)。t2
t3時間においてはそのままホールドされている。次に、
t3〜t5時間において、上ワークロールのみ更に20mmのシ
フト移動制御出力が発せられる(b図)と、上ワークロ
ールはシフト移動を開始するが、時間t4において上下ワ
ークロールシフト位置差が上限ラインに達するため(a
図)、それ以上のシフト移動がホールドされる(c
図)。t5〜t6時間においてはそのままホールドされてい
る。t6〜t7時間において、上ワークロールに更に10mmの
シフト移動のためのフィードバック制御出力が発せられ
る(b図)が、上下ワークロールシフト位置差はすでに
上限に達しているため、ワークロールはシフトされずホ
ールドされたままとなる。t7〜t8時間においてはそのま
まホールドされている。t8〜t9時間において、上ワーク
ロールに−10mmのシフト移動のためのフィードバック制
御出力が発せられると(b図)、シフト位置差は減少す
る方向(a図)であるので上ワークロールのシフト制御
が行われ、上ワークロールのシフト位置が30mm位置から
20mm位置にシフト移動される(c図)。
【0020】本発明では、以上のように上下ワークロー
ルのシフト移動の制御によりエッジドロップ制御が行わ
れるのである。
【0021】
【発明の効果】本発明により、帯状材の蛇行や板破断な
どの従来問題となっていた不良をほぼ解消することがで
き、操業トラブルを防止し操業の安定化に大きく寄与す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジドロップ制御システムのシステ
ム構成図である。
【図2】上下ワークロールシフト圧延スタンドを圧延方
向から見た模式図である。
【図3】本発明によるワークロールシフト制御を説明す
るタイムチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状材を圧延する圧延機の上下ワークロ
    ールを軸方向にそれぞれ移動する手段と、該上下ワーク
    ロールのシフト位置をそれぞれ検出するワークロールシ
    フト位置検出手段と、前記帯状材の両端部それぞれのエ
    ッジ形状を測定するエッジドロップ測定手段と、該エッ
    ジドロップ測定手段により測定したそれぞれのエッジド
    ロップ量から前記上下ワークロールのそれぞれのシフト
    量を演算する上下ワークロールシフト変更量演算手段
    と、上下ワークロールのシフト位置差の上限値を設定す
    るシフト位置差上限値設定手段と、前記ワークロールシ
    フト位置検出手段により測定されたそれぞれのワークロ
    ールのシフト位置からシフト位置差を演算し、その演算
    値が前記上下ワークロールシフト位置差上限値設定手段
    により設定された上限値を越えているときは警報信号を
    発する上下ワークロールシフト位置差演算手段と、前記
    上下ワークロールシフト変更量演算手段により演算した
    シフト変更量に基づき上下ワークロールのそれぞれのシ
    フト位置を制御し、前記警報信号を受けたときにはシフ
    ト量が増加する方向のシフト変更をキャンセルする機能
    を有する上下ワークロールシフト位置制御手段から構成
    されるエッジドロップ制御装置。
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