JP3311180B2 - 船用可変プロペラ - Google Patents

船用可変プロペラ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロペラ軸に連結され
るプロペラボスと、このプロペラボスにその軸方向に沿
って配設されるブレード軸を介して支持され、プロペラ
直径を最小にする閉じ位置及びプロペラ直径を最大にす
る開き位置間を回動する可動ブレードとを備えた船用可
変プロペラに関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる可変プロペラは、例えば米国特許
第3,565,544 号明細書に開示されているように、既に知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記文献に開示された
可変プロペラでは、可動ブレードのボスの一部がプロペ
ラボスの外周面から常に突出しているため、特に高出力
が要求される可動ブレードの開き状態でそのボスによる
水の攪拌抵抗が増加し、高出力性能が多少とも損われる
という欠点がある。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、可動ブレードの開き状態ではそのボスによる水の
攪拌抵抗を大幅に減少させて高出力性能を向上させ得る
前記可変プロペラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プロペラボスの外周面に凹部を形成し
て、この凹部にブレード軸を配設すると共に、このブレ
ード軸に支持される可動ブレードのボスを該凹部に収容
し、このボスの外周には、可動ブレードが開き位置にき
たときプロペラボスの外周面に連続する円弧面を形成
、その可動ブレードが閉じ位置に戻ったときには該可
動ブレードのボスの一部がプロペラボスの凹部外へ突出
することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記特徴によれば、可動ブレードがプロペラ直
径を最大にする開き位置まで回動すると、可動ブレード
のボス外周の円弧面がプロペラボスの外周面に連続する
ので、可動ブレードのボスによる水の攪拌抵抗を極めて
小さいものとすることができる。また可動ブレードが閉
じ位置に戻ったときには、該可動ブレードのボスの一部
がプロペラボスの凹部外へ突出することになるが、その
ような状態では高出力は要求されておらずプロペラの回
転数が比較的低いときであるから、可動ブレードのボス
の突出部による水の攪拌抵抗は比較的小さい。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】先ず、図1において、船のトランサムに取
付けられる船外機の推進機本体1には、図示しないエン
ジンから駆動される鉛直配置の駆動軸2と、この駆動軸
2の前後進歯車機構3を介して連結する水平配置のプロ
ペラ軸4とが支承され、このプロペラ軸4の、推進機本
体1から後方へ突出した部分に可変プロペラ5が装着さ
れる。
【0009】前後進歯車機構3は公知のベベルギヤ式の
もので、駆動軸2と平行な切換操作杆6の昇降により、
駆動軸2からプロペラ軸4を前進方向に駆動し得る前進
態様と後進方向へ駆動し得る後進態様とに切換えられ
る。
【0010】図1及び図2において、推進機本体1の後
面に開口する取付孔7には、プロペラ軸4を支承する前
後一対のベアリング8,9を保持するためのベアリング
ホルダ10が嵌合されると共に、それを後方より押える
リングナット11が螺着される。ベアリングホルダ10
は前部のボールベアリング8を保持する大径筒部10a
と、後部のニードルベアリング9を保持する小径筒部1
0bとを備え、両筒部10a,10bはテーパ状筒部1
0cを介して互いに一体に連結される。また小径筒部1
0bには、その外周面から突出してリングナット11で
押えられるフランジ10dが一体に形成されており、こ
のフランジ10dには、エンジンの排気ポートに推進機
本体1の中空部1aを介して連通する複数の排気出口1
3が設けられる。
【0011】さて、可変プロペラ5の構成について図2
ないし図9により説明する。
【0012】図2において、プロペラ軸4には、ベアリ
ングホルダ10の後端に隣接してスラストリング14が
スプライン15を介して嵌合される。このスラストリン
グ14はプロペラ軸4のテーパ面4aに当接して前方移
動が阻止される。
【0013】このスラストリング14の後方において、
プロペラ軸4には、トルク制限装置16を介してプロペ
ラボス12のボス本体17が連結される。これらトルク
制限装置16及びボス本体17は、プロペラ軸4を中心
とした同心状に重合して配置される。
【0014】トルク制限装置16は、プロペラ軸4にス
プライン19を介して着脱可能に嵌合されるスリーブ1
8と、このスリーブ18の外周面に焼付けられると共に
ボス本体17の内周面に圧入されるダンパゴム20とか
ら構成される。而して、ダンパゴム20は所定の摩擦力
をもってボス本体17と連結され、所定値以上の回転ト
ルクを受けるとボス本体17との間に滑りを生じるよう
になっている。
【0015】またプロペラ軸4には、スリーブ18の後
端に当接する延長カラー21がスプライン嵌合され、こ
の延長カラー21の後端を、それより大径のスラストワ
ッシャ22を介して押えるナット23がプロペラ軸4の
後端部に螺着される。そして、ナット23及びプロペラ
軸4には、緩み止めの割りピン24が挿入される。尚、
延長カラー21はスリーブ18と一体化させてもよい。
【0016】ボス本体17は、ダンパゴム20の後端を
覆う端壁から後方へ突出して延長カラー21に回転可能
に嵌合する位置決めボス17aを備えており、これによ
りボス本体17のプロペラ軸4に対する同心位置が保持
される。この位置決めボス17aは、前記スラストワッ
シャ22を囲繞するように円筒状に形成されると共に、
その内周面には、スラストワッシャ22の前面に対向す
る肩部25が設けられ、ボス本体17に加わる後方スラ
ストを、この肩部25を介してスラストワッシャ22に
受止めさせるようになっている。この場合、延長カラー
21の後端外周にフランジを形成し、このフランジを前
記肩部25に当接させてもよい。
【0017】またボス本体17の前端面は、前記スラス
トリング14の外周に形成されたフランジ14aに対向
していて、ボス本体17に加わる前方スラストをこのフ
ランジ14aに受止めさせるようになっている。
【0018】図2及び図3において、ボス本体17に
は、その外周面に開口すると共に底面を前記ダンパゴム
20の外周面に近接させて周方向等間隔置きに並ぶ3つ
の凹部26と、各凹部26の前後方向両端壁に開口する
一対の軸受孔28,29と、相隣る凹部26間に挟まれ
るランド部27を軸方向に貫通する3本の排気路30
と、これら排気路30及び前記排気出口13間を連通さ
せる円筒部31とが設けられる。この円筒部31は、前
記取付孔7の後方開口部に回転可能に挿入される。
【0019】ボス本体17の各凹部26には可動ブレー
ドとしての主ブレード32Mのボス32aが収容され、
このボス32aにスプライン嵌合するブレード軸33の
前後両端部が前記軸受孔28,29に合成樹脂製のブッ
シュ34,35を介して回転自在に支承される。こうし
て3本のブレード軸33は、プロペラ軸4と平行に且つ
それを取囲むように配置される。
【0020】各ブレード軸33には、後部軸受孔29の
後方開口部に形成された円形凹部36に回転可能に収め
られるフランジ33aが設けられており、このフランジ
33aを後方より押えてブレード軸33の軸方向位置を
固定する、各軸共通の押え板37がボス本体17の後端
面に後述のボルト48により固着される。押え板37に
は、排気路30と整合する排気孔30aが設けられてい
る。
【0021】而して、各主ブレード32Mは、図3に示
すように、プロペラ直径を最小D1にする閉じ位置A
と、それを最大D2 にする開き位置Bとの間をブレード
軸33と共に回動するもので、その閉じ位置A及び開き
位置Bは、主ブレード32Mのボス32aが凹部26の
内側壁に当接することにより規制される。主ブレード3
2Mのボス32a外周には円弧面32fが形成されてお
り、この円弧面32fは、主ブレード32Mの開き位置
Bでボス本体17の外周面に連続するようにボス本体1
7と等しい曲率半径を有する。
【0022】図2,図3及び図6に示すように、主ブレ
ード32Mの後縁は、ボス32aの後端より後方へ張出
しており、その後縁の半径方向内端部に切欠52が設け
られる。そして、主ブレード32Mが開き位置Bにある
とき、上記切欠52に適合する副ブレード32Sがボス
本体17の外周面に一体に形成される。副ブレード32
Sは、上記切欠52に適合したとき、ブレード面を主ブ
レード32Mのそれに略連続させるものであるが、実際
には副ブレード32Sの厚みtは主ブレード32Mの厚
みTより僅かに薄く設定される。こうすることにより、
両ブレード32M,32Sの中心が製作誤差により互い
に多少ずれたとしても、副ブレード32Sが主ブレード
32Mのブレード面から食み出して水流を乱すことを回
避し得る。また副ブレード32Sの前端角部に丸味を付
すことも、製作誤差による水流の乱れを防ぐ有効策であ
る。さらに主ブレード32Mの根元部後縁には、主ブレ
ード32Mの閉じ位置Aで凹部26の内側面との干渉を
避ける逃げ53(図6)が設けられる。
【0023】図2、図4及び図10に示すように、プロ
ペラボス12は、ボス本体17の後端部に薄肉のディフ
ューザ管39を、両者の外周面が連続するように嵌合し
て構成される。このディフューザ管39の内周壁には取
付板46が溶接されており、それはディスタンスカラー
47及び押え板37を挟むようにしてボス本体17の後
端面にボルト48により固着される。取付板46には、
前記排気路30との対応位置に排気孔30bが穿設され
ている。この取付板46は、ボス本体17の後端面との
間に同期室40を画成するように配置され、この同期室
40において、全ての主ブレード32M相互を同期連動
させる同期装置41が構成される。
【0024】即ち、図2,図8ないし図10に示すよう
に、同期装置41は、各ブレード軸33の後端に一体に
連設されたクランク42と、前記位置決めボス17aの
外周に回動可能に支承される1個の同期リング43とか
ら構成され、該リング43はディフューザ管39の取付
板46により後面を押えられ、位置決めボス17aから
の離脱を阻止される。
【0025】クランク42のクランクアーム42aはブ
レード軸33からプロペラ軸4に向って屈曲しており、
その先端のクランクピン42bは、前記位置決めボス1
7aの外周に形成された円弧状の逃げ44に揺動可能に
受容される。一方、同期リング43には、内周面に開口
する半径方向に延びる3つのU字状係合溝45が設けら
れており、それらに前記クランクピン42bが摺動自在
に嵌合される。また同期リング43は、3本の排気路3
0を後方から覆わぬように外形が略三角形に形成され
る。而して、全てのブレード軸33は、それぞれのクラ
ンク42及び共通の同期リング43を介して互いに回動
角を規制し合うことにより、同期して回動することがで
きる。
【0026】同期室40には、また、同期装置41を介
して全主ブレード32Mを前記閉じ位置Aに向って回動
付勢する戻しばね49が収容される。この戻しばね49
は捩じりコイルばねをもって構成され、そのコイル部4
9aは、全てのクランク42を囲繞するようディフュー
ザ管39の内周面に沿って配置され、このコイル部49
aの前後両端に形成した係止爪49b,49cは、前記
押え板37及び同期リング43に形成された係止溝5
0,51にそれぞれ係合される。
【0027】次に、この実施例の作用について説明す
る。駆動軸2から前後進歯車機構3を介してプロペラ軸
4が前進方向Fへ駆動されると、その駆動トルクにより
プロペラ5が回転駆動される。即ち、プロペラ軸4の駆
動トルクはスリーブ18からプロペラボス12へ伝達す
るので、主ブレード32M及び副ブレード32Sがプロ
ペラボス12と共に回転して前進推力が発生する。
【0028】ところで、プロペラ5の低速度回転域で
は、主ブレード32Mは、戻しばね49の力と水の抗力
により閉じ位置Aに保持され、図5に示すように、プロ
ペラ直径を最小径D1 にすると共に、副ブレード32S
と軸方向に重なり合う(図6鎖線示参照)ので、主ブレ
ード32Mのプロペラ直径の縮小と、主、副ブレード3
2M,32Sがそれぞれ相手ブレードにより生起される
水流に干渉することによって、両ブレード32M,32
Sによる総合推力が大幅に減少する。したがって、エン
ジンのアイドリング状態での超微速走航が可能であり、
またプロペラ5の回転速度の変化に伴い発生する推力の
変化速度が緩慢になることから、船の低速運転性が向上
し、トローリングや離接岸等を容易に行うことができ
る。
【0029】その後、プロペラボス5の回転速度が一定
値を超えて上昇していくと、主ブレード32Mは、それ
に作用する遠心力が水の抗力及び戻しばね49の反発力
と釣合うところまで開いていく。そして、所定の高速回
転域に入ると、図4に示すように、主ブレード32Mは
プロペラ直径を最大値D2 にすると共に、切欠52に副
ブレード32Sを適合させる開き位置Bまで回動し、主
ブレード32Mによるプロペラ直径の拡大と、主,副ブ
レード32M,32Sの協働による有効ブレード面の増
加によって、両ブレード32M,32Sによる総合推力
が効果的に増大する。したがって高速高出力性能が発揮
されて高速クルージングを可能にする。また、主ブレー
ド32Mが開き位置Bに到達すると、そのボス32a外
周の円弧面32fがプロペラボス12の外周面に連続す
るので、主ブレード32Mのボス32aによる水の攪拌
抵抗が殆ど無くなり、高出力性能の向上に寄与し得る。
この間、全ての主ブレード32Mは、前述のように同期
装置41により相互に連動しているから、各主ブレード
32Mに対する外的条件の変化があっても、それらの開
き角度のばらつきを無くして、常にプロペラ5の性能の
安定化を図ることができる。
【0030】主ブレード32Mが閉じ位置Aに戻ると、
そのボス32aの一部がボス本体17の凹部26外へ突
出することになるが、そのような状態はプロペラ5の回
転数が比較的低いときであるから、前記ボス32aの突
出部による水の攪拌抵抗は比較的小さい。むしろ、その
攪拌抵抗はプロペラ5の効率を適度に下げて低速運転性
に好影響を与えることになる。
【0031】航行中、浮流物等の小障害物が或る主ブレ
ード32Mに当った場合には、衝撃力が同期装置41を
介して他の全ての主ブレード32Mに分散し、そしてダ
ンパゴム20に捩り変形が生じて、主ブレード32Mに
加わる衝撃力を緩和することができる。また岩等の大障
害物が主ブレード32Mに当った場合は、ダンパゴム2
0とボス本体17aとの間に滑りが生じ、プロペラ軸4
がプロペラボス12に対して空転するので、プロペラ5
の各部、並びに動力伝達系の過負荷を遮断することがで
きる。
【0032】また図示しないエンジンの排ガスは推進機
本体1の中空部1aに排出されるもので、その排ガスは
ベアリングホルダ10の排気出口13からボス本体17
の円筒部31へ排出され、そこから3本の排気路30に
分流し、押え板37の排気孔30a、同期室40及び取
付板46の排気孔30bを順次通って、即ちディフュー
ザ管39内を通って水中に排出される。上記のように、
推進機本体1からボス本体17の3本の排気路30への
排ガスの受渡しは、ボス本体17前端の円筒部31内で
行われるので、プロペラボス12の回転中にも拘らず、
3本の排気路30への排ガスの均等分配を行うことがで
きる。
【0033】しかも、各排気路30は、ボス本体17の
ランド部27を、即ち、主ブレード32Mのボス32a
を収容する3つの凹部26の間を通るように形成されて
いるので、ボス32a及びそれを支持するブレード軸3
3に邪魔されることなく、しかもプロペラボス12の大
径化を伴うことなく必要且つ充分な断面積を確保するこ
とができ、排ガスの均等分配と相俟って排気抵抗の低減
に寄与し得る。
【0034】一方、ブレード軸33は、排気路30に邪
魔されることなく、前後一対の軸受孔28,29による
両端支持が可能となり、主ブレード32Mを強固に支持
することができる。
【0035】また同期装置41では、クランクアーム4
2aをブレード軸33の後端からプロペラ軸4に向って
屈曲させて、クランクピン42bをプロペラボス12の
位置決めボス17a外周の逃げ凹部44に受容させ、こ
のクランクピン42bに共通の同期リング43を係合さ
せたので、同期リング43の小径化、延いては同期装置
41全体のコンパクト化を達成でき、これをディフュー
ザ管39内の狭小な同期室40に容易に収容することが
できる。
【0036】さらに、同期室40には、クランクアーム
42bを囲繞しながら同期リング43を全主ブレード3
2Mの閉じ方向へ付勢する共通の戻しばね49を収容し
たので、全ての主ブレード32Mに対して戻しばね49
は1個で足り、しかも同期装置41と共に障害物から保
護される。
【0037】上記実施例においては、本発明の要旨を逸
脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば、
副ブレード32Sを省略することもできる。また、主ブ
レード32M即ち可動ブレードを動力を用いたアクチュ
エータにより作動させることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プロペラ
ボスの外周面に凹部を形成して、この凹部にブレード軸
を配設すると共に、このブレード軸に支持される可動ブ
レードのボスを該凹部に収容し、このボスの外周には、
可動ブレードが開き位置にきたときプロペラボスの外周
面に連続する円弧面を形成したので、高出力が要求され
可動ブレードの開き状態では、そのボスの外周面がプ
ロペラボスの外周面に連続することにより、可動ブレー
ドのボスによる水の攪拌抵抗を効果的に減少させること
ができ、高出力性能の向上に寄与し得る。また可動ブレ
ードが閉じ位置に戻ったときには、該可動ブレードのボ
スの一部がプロペラボスの凹部外へ突出することになる
が、そのような状態では高出力は要求されておらずプロ
ペラの回転数が比較的低いときであるから、可動ブレー
ドのボスの突出部による水の攪拌抵抗は比較的小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプロペラを備えた船外
機要部の一部縦断側面図。
【図2】図1のプロペラ部の拡大縦断面図。
【図3】図2の3−3線断面図。
【図4】図2の4−4線矢視正面図(主ブレード開き状
態)。
【図5】主ブレードの閉じ状態を示す、図4と同様の正
面図。
【図6】図2の6−6線拡大断面図。
【図7】図6の7−7線断面図。
【図8】図2の8−8線断面図。
【図9】一部の部品を取除いて示した図8と同様の断面
図。
【図10】プロペラ要部の分解斜視図。
【符号の説明】
4 プロペラ軸 5 プロペラ 12 プロペラボス 26 凹部 32M 可動ブレードとしての主ブレード 32a ボス 32f 円弧面 33 ブレード軸 A 閉じ位置 B 開き位置 D1 最小プロペラ直径 D2 最大プロペラ直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 太郎 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 昭56−127195(JP,U) 特公 昭36−18821(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63H 1/20 - 1/24 B63H 3/00 - 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラ軸(4)に連結されるプロペラ
    ボス(12)と、このプロペラボス(12)にその軸方
    向に沿って配設されるブレード軸(33)を介して支持
    され、プロペラ直径を最小(D1 )にする閉じ位置
    (A)及びプロペラ直径を最大(D2 )にする開き位置
    (B)間を回動する可動ブレード(32)とを備えた船
    用可変プロペラにおいて、 プロペラボス(12)の外周面に凹部(26)を形成し
    て、この凹部(26)にブレード軸(33)を配設する
    と共に、このブレード軸(33)に支持される可動ブレ
    ード(32)のボス(32a)を該凹部(26)に収容
    し、 このボス(32a)の外周には、可動ブレード(32)
    が開き位置(B)にきたときプロペラボス(12)の外
    周面に連続する円弧面(32f)を形成し、その可動ブ
    レード(32)が閉じ位置(A)に戻ったときには該可
    動ブレード(32)のボス(32a)の一部がプロペラ
    ボス(12)の凹部(26)外へ突出することを特徴と
    する、船用可変プロペラ。
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