JP3311050B2 - 制御実行プログラム生成装置 - Google Patents

制御実行プログラム生成装置

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JP3311050B2
JP3311050B2 JP32899792A JP32899792A JP3311050B2 JP 3311050 B2 JP3311050 B2 JP 3311050B2 JP 32899792 A JP32899792 A JP 32899792A JP 32899792 A JP32899792 A JP 32899792A JP 3311050 B2 JP3311050 B2 JP 3311050B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、設計者によって与えら
れた入力情報からプログラマブルコントローラの制御実
行プログラムを自動生成する制御実行プログラム生成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種プラントを制御するプログラマブル
コントローラにあっては、これを有効に作動させるため
に制御実行プログラムを生成するようにしている。そこ
で、従来、このような制御実行プログラム生成には、制
御対象の動作およびその制御条件ならびに各動作のタイ
ミンクなどすべての条件を想定して手動によりプログラ
ミングするという作業が行なわれていた。
【0003】ところが、これらすべての条件を考慮する
ことは制御対象が複雑になるにつれて困難になることか
ら、これらの条件を対象知識として知識データにまと
め、制御対象の動作を指定することにより、制御実行プ
ログラムを自動生成することが行なわれるようになって
きた。
【0004】そして、このような制御実行プログラムを
自動生成するため、機器動作の概要を指定する制御仕様
を入力するのに、従来では、フローチャート形式で機器
の動作の流れを実行順に示す方式が一般的であり、例え
ば、制御仕様入力の際の、フローチャート形式の表現と
機器動作のイメージとを補間するために、対象機器や加
工材料をディスプレイ上に図形を用いて模式的に表し、
機器動作や加工材料の状態変化を、実行順序に従って、
その図形上で指定しながら入力する方式が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来提案されている仕様入力方式にあっては、機器
動作や加工材料の状態変化を実行順序に従ってその図形
上で一つ一つ指定し入力しなければならず、また、図形
を用いて動作を指示して入力するのでは、一つの動作を
入力するのに、機械の選択、その機械の動作の選択、図
形の移動場所の選択、動作の終了条件など4回前後又は
それ以上の入力が必要となるなど、仕様入力の際に必要
な作業数が多くなり手間がかかるという問題点があっ
た。
【0006】また、一つ一つの動作状態は、ある制御目
的を達成するための手順であるのに対して、設計者は、
制御仕様を設計する場合、仕様の入力にあたり目的から
手段への変換を行なっており、ここでのギャップによ
り、設計者にとって必ずしも使い易いものでなかった。
【0007】また、これまでの仕様入力方式では、制御
仕様と同様に対象の状態を計測機器の状態の理論式で入
力しているため、特に経験の浅い設計者にとって非常に
分かり難く誤り易いものでもあった。
【0008】また、従来の入力手法では異常な動作に関
するチェック機構が貧弱だったため、特に経験の少ない
設計者が誤った制御仕様を作成してもそれを自動で検査
することができなかった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、対象の動作を細かく指示しなくとも、簡単に制御仕
様を生成することができ、しかも誤った制御仕様の生成
を断つこともできる制御実行プログラム生成装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、対象世界にお
ける制御対象、その動作/状態ならびにこれら動作/状
態を制約する条件との関係を規約した対象知識を用い、
入力情報に基づいて制御対象を制御する制御実行プログ
ラムを生成する制御実行プログラム生成装置であって、
少なくとも状態構成知識、動作知識、副次的状態遷移
知識、運転知識を有する対象知識を用いて制御対象を含
む対象世界の状態空間を生成する状態空間生成手段を具
備するように構成されている。
【0011】また、本発明は、対象知識が有する運転知
識を用いて対象世界状態が正常か異常かを判定する異常
状態検出手段を具備するように構成されている。
【0012】また、本発明は、状態経路探索の探索を開
始する始めの対象世界状態が前記状態空間生成手段によ
り生成された状態空間のどの状態であるか、または状態
経路探索の探索の終点となる前記状態空間生成手段によ
り生成された状態空間の対象世界状態が満たすべき条件
である状態探索条件を、それぞれ図形上の指示により特
定するように構成されている。
【0013】また、本発明は、対象知識が有するスコー
プ知識と状態探索条件を用いて状態遷移経路探索の探索
範囲を限定するスコープを作成する探索用スコープ作成
手段を具備するように構成されている。
【0014】また、本発明は、状態空間生成手段により
生成された状態空間上で制御仕様をシミュレーションす
ることにより既存の制御仕様が検査可能に構成されてい
る。
【0015】
【作用】この結果、本発明によれば、少なくとも対象世
界の副次的状態遷移知識、運転知識、状態構成知識、動
作知識を有する対象知識を用いて構造化された制御対象
を含む対象世界の状態空間を生成することができるの
で、対象知識の状態では分散していた知識が仕様獲得・
検査用に特化した形に変換され、制御対象を制御する制
御実行プログラムを生成するに際して良好な推論が適応
できる。
【0016】また、状態空間の作成において運転知識を
用いて対象世界として正常・異常状態を判定して異常な
状態を残さないようにできるので、この状態空間を逸脱
しなければ正常な制御を保証することができる。
【0017】状態経路探索の探索を開始する初期状態が
状態空間のどの状態であるかを特定するに当って、標準
的な対象世界状態を提示し、その状態から設計者が必要
な状態になるように図形上の指示により得られるので、
こと細かに指示しなくても設計者が意図する対象世界状
態を特定できる。また、状態経路探索の終点となる状態
空間の対象世界状態が満たすべき条件である状態探索条
件を特定するに当たって、図形上の指示により終点の状
態のキーになるところだけを指示し仮の対象世界状態を
作成し、初期状態と仮の対象世界状態との差分を抽出し
て状態探索条件を作成するようになるので、こと細かに
指示しなくても設計者が意図する状態探索条件を特定す
ることができる。
【0018】探索用スコープの作成において、状態探索
条件に登録されている機械と対象知識に登録されている
(基本)スコープの知識とのマッチングを取り探索用ス
コープに含まれる基本スコープの集合を求め、更に、基
本スコープの集合に含まれる基本スコープが連結になる
ような基本スコープのネットワーク上の最小の部分ネッ
トワークを作成し探索用スコープとするようになるの
で、探索範囲を狭めつつ探索洩れを防ぐことができる。
また、状態経路抽出においては、探索用スコープで探索
範囲を洩れなく狭め、対象の動作コストの少ないものか
ら順に経路を伸ばして経路探索木を作成するようにでき
るので、推論効率を良好にすることができ、経路を対象
世界を模式的に表した図形で視覚的に提示し、その中か
ら設計者が自らの意図に合致したものを選択するので、
どのような制御手順を踏んで目標状態に達するのかが非
常に分かり易く、経験の少ない設計者の教育にも大いに
役立てることができる。
【0019】既存の制御仕様の検査において、シミュレ
ーションを開始する時点の対象世界の状態が与えられた
後は、状態空間上の対象世界状態を次々に辿ってシミュ
レーションし、状態空間から逸脱しない仕様であるかど
うかを検査し、検査結果を提示するようにできるので、
異常が発見された仕様のどの部分が直接異常に結び付い
たかを分かり易くすることもできる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
【0021】図1は同実施例の制御実行プログラム生成
装置における制御仕様獲得部の概略構成を示している。
【0022】この場合、バス101には、プログラム生
成手段を構成する中央制御装置、すなわちCPU10
2、CPU102で生成されたプログラムを記憶するプ
ログラム記憶装置103、あらかじめ制御対象に関する
知識を記憶している対象知識記憶装置104、対象知識
を用いて目的プログラムを生成する際に用いるプログラ
ム展開知識を記憶するプログラム展開知識記憶装置10
5、対象世界状態ネットワークを生成する対象世界状態
ネットワーク生成装置106、生成された対象世界状態
ネットワークを記憶する対象世界状態ネットワーク記憶
装置107、制御仕様を生成する制御仕様生成装置10
8、生成された制御仕様を記憶する制御仕様記憶装置1
09、生成されたあるいは既存の制御仕様を検査するた
めの仕様検査装置110を接続し、さらに表示装置イン
タフェース111、入力装置インタフェース112、プ
ログラマブルコントローラインタフェース113を接続
している。
【0023】対象知識記憶装置104は、物理構成知識
記憶装置104a、機器特性知識記憶装置104b、状
態構成知識記憶装置104c、副次的状態遷移知識記憶
装置104d、動作知識記憶装置104e、運転知識記
憶装置104f、スコープ知識記憶装置104g、図形
知識記憶装置104h、対象状態・計測機器状態関係記
憶装置104iから構成している。
【0024】また、対象世界状態ネットワーク生成装置
106は、対象状空間態生成装置106a、対象世界状
態空間生成装置106b、異常状態検出装置106cか
ら構成し、前記対象状態空間生成装置106aは、対象
状態生成装置106d、対象状態空間内有効枝生成装置
106eより構成し、前記対象世界状態空間生成装置1
06bは、対象世界状態生成装置106f、対象世界状
態空間内有効枝生成装置106gより構成している。
【0025】また、前記対象世界状態ネットワーク記憶
装置107は、対象状態空間記憶装置107a、対象世
界状態空間記憶装置107bより構成し、前記対象世界
状態空間記憶装置107aは、対象状態記憶装置107
c、対象状態空間内有効枝記憶装置107dより構成
し、対象世界状態空間記憶装置107bは、対象世界状
態記憶装置107e、対象世界状態空間内有効枝記憶装
置107fより構成している。
【0026】また、制御仕様生成装置108は、状態管
理知識記憶装置108a、経路の重み記憶装置108
b、図形・対象世界状態変換装置108c、経路探索装
置108d、状態経路・制御仕様変換装置108eより
構成し、図形・対象世界状態変換装置108cは、図形
・始点状態変換装置108f、図形・状態探索条件変換
装置108gより構成し、経路探索装置108dは、探
索用スコープ生成装置108h、探索用スコープ記憶装
置108i、状態探索木生成装置108j、状態探索木
記憶装置108k、状態経路抽出装置108lより構成
し、状態経路抽出装置108lは、状態経路生成装置1
08m、状態経路表示装置108nより構成している。
【0027】仕様検査装置110は、シミュレーション
管理知識記憶装置110a、仕様検査実行装置110b
より構成している。
【0028】表示装置インタフェース111は、仕様入
力の基板となる機器や加工材料の模式図などを提示する
など設計者に情報を提示するための表示装置111aを
接続し、入力装置インタフェース112は、設計者が仕
様を入力するなどシステムと対話するための入力装置1
12aを接続し、更にプログラマブルコントローライン
タフェース113は、プログラマブルコントローラ11
3aを接続し、このプログラマブルコントローラ113
aは、生成されたプログラムに従って制御対象114を
制御するようになっている。なお、同図において、破線
で囲んで示す部分が制御実行プログラム生成装置100
を構成している。
【0029】次に、本発明で提案する状態有向グラフに
ついて説明する。
【0030】図2は、能動的な対象の状態空間を表現す
るための状態−動作・副次的状態遷移有向グラフの一例
を表している。図において、201は状態空間で、この
状態空間201は、対象の取り得る状態を表すノード2
02と、状態を遷移するための自己の動作の有向枝20
3と、自己の動作または自己以外から受ける影響に対す
る副次的状態遷移の有向枝204により形成されてい
る。
【0031】図3は、受動的な対象の状態空間を表現す
るための状態−副次的状態遷移有向グラフの一例を示し
ている。図において、301は状態空間で、この状態空
間301は、対象の状態を表すノード302と、自己以
外から受ける影響に対する副次的状態遷移の有向枝30
3により形成されている。
【0032】図4は、上述の図2および図3の中の状態
ノードを定義する枠組の一例を示している。この場合、
状態ノードを定義する項目401と、その項目に対応す
る値の種類402からなっている。
【0033】図5は、前述の図2の自己の動作有向枝2
03を定義するための枠組の一例を示している。この場
合、有向枝203を定義するための項目501と、その
項目に入るべき値の種類502からなっている。
【0034】図6は、前述の図2の副次的状態遷移の有
向枝204と図3の副次的状態遷移の有向枝303を定
義するための枠組の一例を示している。この場合、副次
的状態遷移の有向枝204と副次的状態遷移の有向枝3
03を定義するための項目601と、その項目に入るべ
き値の種類602からなっている。
【0035】一方、対象世界の状態空間を表現する方法
として、図7に示すように対象世界の各状態を直接有向
枝で接続する方法が一般的であるが、対象世界の状態決
定要因の中から考慮する必要のあるものだけについて探
索を行い、状態空間上での探索を効率良く行うために、
図8に示すように、対象世界の各状態を対象世界の状態
を決定する個々の対象の状態空間を仲介して接続する方
法(以下、ハイパー状態空間グラフ)が有効である。こ
の方法は、状態世界の規模が大きく状態を決定する要因
が多い場合には、非常に有効であるが、状態を決定する
要因の数が少なければ、図7の方法で表現してもよい。
【0036】図7は、対象世界の状態空間を表現するた
めの有向グラフの一例を示すもので、701は対象世界
の状態空間、702は対象世界の状態、703は対象世
界の中の対象が行う動作を表す有向枝、704は対象世
界の中のある対象が他の対象の状態変化にともない自己
の状態を変化させるための副次的状態遷移を表す有向枝
を表している。
【0037】図143は、対象世界の状態空間を表現す
るためのハイパー状態空間グラフの一例を示している。
この場合、14301は対象世界の状態集合、1430
2は対象世界の状態を決定する要因の一つである対象の
状態空間有向グラフ、14303は対象世界の状態ノー
ド、14304は対象の状態、14305は対象の状態
空間有向グラフの中の動作を表す有向枝、14306は
対象の状態空間有向グラフの中の副次的状態遷移を表す
有向枝、14307は対象世界の状態と対象の状態とを
結び対象世界の状態間を対象の状態空間で仲介させるた
めの枝(以後、スコープ枝と称する。)、14308は
対象世界の状態の中で、対象1の状態が状態ノードαに
よって表される状態にあるものの集合、14309は対
象世界の状態の中で、対象1の状態が状態ノードβによ
って表される状態にあるものの集合、14310は対象
世界の状態の中で、対象2の状態が状態ノードaによっ
て表される状態にあるものの集合を表している。
【0038】次に、図9は、対象世界の状態空間を定義
する枠組の一例を示している。この場合、901は対象
世界の状態ノードを定義する枠組であり、属性項目(対
象世界状態ノード名と対象世界状態を決定する要因とな
る対象の状態へのポインタとからなる)902と、その
属性値903を有している。また、904は対象の状態
の枠組であり、属性項目(対象の状態ノード名と決定す
る項目と有向枝のハッシュ表名とからなる)905と、
その属性値906を有している。また、907は、90
5で指定されたハッシュ表の辞書、908はバケットに
属する要素のであり、このバケットの要素は有向枝知識
へのポインタ909と、次のバケットの要素へのポイン
タ910で構成されている。また、911は、有向枝知
識の一つの例であり、属性項目(「有向枝名」と対象の
自己の「動作」と対象の自己以外の状態の変化に伴う
「副次的状態遷移」と、対象の自己の動作のうちで「正
常な動作のリスト」と「異常な動作のリスト」とからな
る)912と、その属性値913を有している。
【0039】ここで、905に示す属性項目で、有向枝
名あるいは有向枝知識へのポインタを直接属性値として
取らずに、有向枝のハッシュ表名として間接的に有向枝
知識を指しているのは、対象世界の状態間を対象の状態
空間で仲介させるためであり、対象の一つの状態から出
る有向枝を対象世界の状態によって変化させることがで
きるようになっている。
【0040】図10は、対象世界の状態空間を表現する
ためのハイパー状態空間のグラフの一例で、図143か
らの抜粋であり、ハイパー状態空間グラフ上での状態遷
移のイメージを表す。図の中で、1001は対象世界の
状態集合、1002は対象1の状態空間を示し、ま
た、、1003と1004とは対象世界の状態ノード、
1005と1006とは対象1の状態ノード、1007
は対象1の自己の動作の有向枝、1008は対象世界の
状態ノード1と対象1の状態ノードαとを接続するスコ
ープ枝、1009は対象世界の状態ノード2と対象1の
状態ノードβとを接続するスコープ枝を示している。そ
して、1010に対象世界が状態ノード1が示す状態か
ら、対象1の動作(1007の有向枝が示す動作)によ
り、状態ノード2が示す状態に遷移する過程を示すよう
になる。
【0041】図11は、対象世界を部分世界に分割で
き、且つ、対象世界全体の状態を部分空間のマクロな状
態の組み合わせて表現できる場合の対象世界状態空間を
表現する為のハイパー状態空間グラフの一例を示してい
る。
【0042】図の中で、1101で示す部分は、図14
3で説明したハイパー状態空間グラフと同様の構造であ
る。ここで、1102は、1103が示す対象世界全体
の状態を表す状態ノードの集合の層であり、1104
は、1105が示す部分対象世界の状態を表す状態ノー
ドの集合と、その部分集合となる部分対象世界のマクロ
な状態を表す状態集合の層であり、1106は、110
7が示す対象の状態空間の層である。また、1102の
層の状態集合は対象世界に一つだけ存在し、1104の
層の状態集合は、部分対象世界の数だけ存在し、110
6の層の状態空間は、対象の数だけ存在する。
【0043】そして、図の中で、1108は「1109
が示す部分対象世界のマクロな状態」の組合せで表現さ
れる対象世界全体の状態を表すノードであり、1109
は、1110が示す部分対象世界の状態を幾つかのマク
ロな状態に分類しているマクロ状態であり、1110は
1111の対象の状態の組合せで表現される部分対象世
界の状態を表すノードであり、1111は対象の状態を
表す状態項目の状態の組合せで表現される対象の状態を
表すノードである。また、1112は、対象の自己の動
作を表す有向枝、1113は対象の自己以外の状態の変
化にともなう副次的状態遷移を表す有向枝である。ま
た、1114は、1111のような対象の状態を表すノ
ードと1110のような部分対象世界の状態を表すノー
ドとを接続するスコープ枝、1115は部分対象世界感
の関係を失わない為のもので1110のような部分対象
世界の状態を表すノードと1108のような対象世界の
状態を表すノードとを接続する枝である。
【0044】図143の構造とここで説明している構成
とを比較すると、図143では、全ての対象の正常な状
態の組合せから成る対象世界の状態の中で正常なもの
が、14301の対象世界の状態集合を構成する。ここ
で説明している構成では、部分対象世界の状態を表す状
態の集合が、14301の状態と同様に作成されるた
め、部分対象世界の状態数は14301の状態数より
も、大幅に少なくなる。また、1102の対象世界層は
部分対象世界間の関係を保つためのものであるから、1
103のような対象世界全体の状態を、単純に、部分対
象世界の正常な状態の組合せで定義せずに、マクロな状
態を定義し、マクロ状態の組合せで、対象世界の状態を
定義することにより、対象世界全体の状態の数も大幅に
少なくすることができる。この状態空間の構成は、状態
空間の組合せ爆発を極力押える為に考案したものであ
る。部分対象世界間のマクロ状態の取り方として、例え
ばプタント制御の分野では、設備間に存在するインター
ロック関係等を用いるのも良い。また、部分空間の分割
は、物理構成や後述する「スコープ」の構成を基に行な
う。このハイパー状態空間上での状態探索は、部分対象
世界層で行ない、対象世界層の対象世界全体の状態は、
部分対象世界間の状態間での正常・異常のチェックに用
いる。
【0045】次に、図12以降において、対象世界とし
て、プラントの例を挙げ、これに関する対象知識につい
て説明する。
【0046】図12は、本実施例で用いるプラントの一
例を示したものである。同図において、1201は「テ
ンションリール」、1202はテンションリールの一部
分の「マンドレル」、1203はマンドレルの大きさを
計測するセンサ「マンドレル拡大限」、1204はこの
プランとが生成し運搬する加工材料の「コイル」、12
05は「スキッド1」、1206はスキッド1がコイル
を支持しているかどうかを計測するセンサの「スキッド
1コイル支持」、1207は「スキッド2」、1208
はスキッド2がコイルを支持しているかどうかを計測す
るセンサの「スキッド2コイル支持」、1209は「ス
キッド3」、1210はスキッド3がコイルを支持して
いるか同かを計測いるセンサの「スキッド3コイル支
持」である。また、1211、1212、1213、1
214は、それぞれコイルカーの一部で「コイルカー本
体」と「リフター」と「ラック」とコイルカーがコイル
を搭載しているかどかを計測するためのセンサの「コイ
ルカーコイル搭載」である。
【0047】さらに、1215はコイルカーが走行する
ための「レール」、1216、1217、1218、1
219は、それぞれコイルカーの上下の位置を計測する
ためのセンサ、「上昇限」と「高さ1」と「高さ2」と
「下降限」である。
【0048】そして、1220、1221、1223、
1224、1225、1226、1227、1228、
1229は、それぞれコイルカーの前後の位置を計測す
るためのセンサ「前進限」と「停止位置0」と「インラ
イン検出」と「減速検出1」と「停止位置1」と「減速
検出2」と「停止位置2」と「減速検出3」と「停止位
置3」と「後退限」である。
【0049】図13、図14および図15は、本実施例
で用いられるプラントに関する対象知識の一つ機器特性
知識となるプラント構成物の特性によるシソーラスを示
している。
【0050】図13では、「プラント構成物」に対して
加工を行なう「加工主体(機械)」とその加工状況を計
測する「加工状況計測主体(計測装置)」と加工される
対象となる「加工対象(加工材料)」を示し、加工対象
(加工材料)の中には「コイル」があることを示してい
る。ここで、プラントには本来、「アクチュエータ」も
あり、実際に機器を動作させるためには「アクチュエー
タ」に信号を送るが、ここに提案する仕様作成・検証手
法では、各機器動作に対応するアクチュエータがどれで
あるかの知識以外は必要としないため、機器動作の知識
に登録するだけにとどめ、アクチュエータに関してはこ
こでは扱わない。
【0051】図14では、「加工主体(機械)」は「状
態変化がある機械」と「状態変化が無い機械」からな
り、「状態変化がある機械」は「能動的な機械」と「受
動的な機械」からなり、「能動的な機械」は「加工材料
巻き取り機械」と「加工材料運搬機械」からなり、「受
動的な機械」は「加工材料支持機械」からなっているこ
とを示している。ここで、図14において、1401は
「加工主体(機械)」に関する特性によるシソーラス、
1402は1401のシソーラスに分類される具体的な
機械である。
【0052】図15では、「加工状況計測主体(計測装
置)」は「接触を関知する装置」と「所定の位置に計測
対象がいるかどうかを計測する装置」と「所定の位置に
対し計測対象がどちら側にいるかを計測する装置」と
「所定の範囲の端に計測対象がいることを計測する装
置」からなり、「接触を関知する装置」は「圧力を関知
する装置」からなり、「所定の位置に計測対象がいるか
どうかを計測する装置」は、「上下の位置を計測する装
置」と「前後の位置を計測する装置」からなり、「所定
の位置に対し計測対象がどちら側にいるかを計測する装
置」は「上下の側を計測する装置」と「前後の側を計測
する装置」からなり、「所定の範囲の端に計測対象がい
ることを計測する装置」は「上下の端を計測する装置」
し「前後の端を計測する装置」と「太さの端を計測する
装置」からなることを示している。ここで、図15にお
いて、1501は、「加工状況計測主体(計測装置)」
に関する特性によるシソーラス、1502は、1501
のシソーラスに分類される具体的な計測装置である。
【0053】次に、図16は、本実施例で用いるプラン
トに関する対象知識の一つである物理構成を示してい
る。
【0054】図16では、「プラント」は、「巻き取り
設備」と「運搬設備」から構成され、「巻き取り設備」
は、「テンションリール」により構成され、「運搬設
備」は、「レール」と「コイルカー」と「スキッド1」
と「スキッド2」と「スキッド3」とから構成されてお
り、さらに、「テンションリール」は「テンションリー
ル本体」と「マンドレル」から構成され、「コイルカ
ー」は「コイルカー本体」と「リフター」と「ラック」
から構成されている。
【0055】ここで、本実施例で用いられる対象世界状
態空間は、対象世界状態として1601のプラントの状
態を用いており、さらに、対象世界状態を決定する要
因、すなわち、対象としては、1602の層の機械を用
いている。ここで、1603の層の機械の状態は、16
02の層の機械の状態に集約し、1603の層の機械に
関する対象知識は、図形上で上位の図形を選択した場合
のメニュー項目の選択を行うための知識にとどめてい
る。
【0056】図17は、このようなプラントに関する対
象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」の左
辺1701は,物理構成、状態構成知識等に関する属性
項目で、「知識名」と、プラントが何によって構成され
ているかの情報を示す「被構成物」と、プラントの状態
を決定する要因となる機械を示す「状態を決定する要
因」とを含んでいる。また、「:」の右辺1702は、
属性値である。
【0057】図18は、運搬設備に関する対象知識の一
記述例を示している。図の中で、「:」の左辺1801
は、物理構成に関する属性項目で、「知識名」と、「被
構成物」と、運搬設備が何の構成要素であるかを表す
「構成物」を含んでいる。また、「:」の右辺1802
は、属性値である。
【0058】図19は、コイルカーに関する対象知識の
一記述例を示している。図の中で、「:」の左辺190
1は物理構成、機器特性、状態構成知識、動作、副次的
状態遷移、図形等に関する属性項目である。ま
た、「:」の右辺1902は、1901の属性項目の属
性値である。ここで、状態に関する属性項目の「上下の
位置」と「前後の位置」と「コイル搭載」と「動作の状
態」の属性値としては、コイルカーのその項目の状態と
してとり得る状態名が全て登録される。また、属性項目
「状態構成知識」と「動作知識」と「副次的状態遷移」
と「図形」と「スコープ」と「状態とセンサの関係」と
については、後で詳述する。
【0059】図20は、スキッド1に関する対象知識の
一記述例を示している。図の中で、「:」の左辺200
1は、物理構成、機器特性、状態構成知識、副次的状態
遷移、図形等に関する属性項目である。また、「:」の
右辺2002は属性値である。ここで、状態に関する項
目の「前後の位置」にはスキッド1が設置されている位
置が登録され、「コイル支持」にはYesとNoの状態
が取り得る状態として登録されている。
【0060】図21は、コイルカーを構成している機械
のリフターに関する対象知識の一記述例を示している。
「:」の左辺2101は物理構成と状態に関する属性項
目で、「知識名」と物理構成に関する項目「構成物」と
動作に関する項目「この機械が担う動作」と状態構成知
識に関する項目「この機械が担う状態」とがある。ま
た、「:」の右辺2102は属性値である。
【0061】この場合、後に述べる図形情報を用いれ
ば、図形上でコイルカーが選択されるとコイルカーのど
の部分を選択したのかも同時に知ることができ、これに
加えて「この機械が担う動作」と「この機械が担う状
態」の項目に登録された属性値を用いれば、メニュー等
を表示する場合にメニューで表示する候補の選択あるい
は優先順位の決定などをユーザーの意思通りに行うこと
ができる。
【0062】リフターを例に用いれば、ユーザーがコイ
ルカーに上昇あるいは下降の動作をさせたい場合にコイ
ルカーのリフターの部分を選択すると、リフターに関す
る対象知識の「この機械が担う動作」の項目を検索し、
そこから上昇と下降を得ることにより、上昇と下降の動
作が他の動作よりも優先させメニューのトップに並べる
ことができる。また、ユーザーがコイルカーの上下の位
置に関する状態選択を行いたい時に、コイルカーのリフ
ターの部分を選択すると、リフターに関する対象知識の
「この機械が担う状態」の項目を検索しリフターが上下
の位置を担っている機械であることを得る。そこで、コ
イルカーの対象知識の「上下の位置」を検索し、メニュ
ーに並べることができる。
【0063】図22は、(コイルカー)の動作に関する
対象知識(図19の属性項目1901の「動作知識」に
登録される)の一記述例を示している。ここで、220
1は属性項目で、「知識名」とコイルカーが行うことの
できる動作を項目として持つ。2202は属性値で、コ
イルカーの動作項目の属性値としては、個々の動作知識
の格納されている知識がどれであるかを示している。
【0064】図23は、(コイルカーの)動作「コイル
カー上昇」に関する対象知識の一記述例を示している。
ここで、2301は属性項目、2302は属性値であ
る。ここで、属性項目「状態変化項目」と「変化」と
「重さ(コスト)」と「アクチュエータ」と「コメン
ト」は、それぞれこの動作にともなって変化するコイル
カーの状態項目とその変化の仕方、後で述べる経路探索
の時の動作の評価値とこの動作を行なうためにアクチュ
エータに送る信号名およびこの動作を説明する文を属性
値としている。
【0065】また、属性項目「変化」の属性値の中で用
いられている「状態の数字」については、後で説明す
る。
【0066】図24は、(コイルカー)の副次的状態遷
移に関する対象知識(図19の属性項目1901の「副
次的状態遷移」に登録される)の一記述例を示してい
る。ここで、2401は属性項目で、「知識名」とコイ
ルカーが行うことのできる動作を項目として持ってい
る。この例にはあげていないが、他の機械の動作による
影響でコイルカーの状態が変化することがある場合は、
他の機械の動作も項目として持っている。また、190
2は属性値で、コイルカー自身や他の機械の動作による
コイルカーの状態への副作用に関する知識が登録され
る。
【0067】図25は、(スキッド1)の副次的状態遷
移に関する対象知識(図20の属性項目2001の「副
次的状態遷移」に登録される)の一記述例を示してい
る。ここで、2501は属性項目で、「知識名」とコイ
ルカーが行うことのできる動作を項目として持つ。この
例にはあげていないが、他の機械の動作による影響でコ
イルカーの状態が変化することがある場合は、他の機械
の動作も項目として持つ。2502は属性値で、コイル
カーや他の機械の動作によるスキッド1の状態への副作
用に関する知識が登録される。
【0068】図26と図27は、(コイルカー)の対象
知識の中の副次的状態遷移(図24の2402の副次的
状態遷移に登録される)の一記述例を示している。各図
の中で、2601と2701は状態遷移が発生するかど
うかをチェックする処理にはいるかどうかの前提条件と
なる「前提条件」と、状態遷移が発生するかどうかをチ
ェックする「状態遷移チェック手順」と、状態遷移が発
生した場合の状態変化を表す「作用」等からなる属性項
目であり、2602と2702は、その属性値である。
ここで、図26の対象知識は、「コイルを搭載していな
いコイルカーが下降限からコイル運搬高さまで前後の位
置xで上昇する時、前後の位置xが加工材料支持機械を
検索する。そして、それがあれば、その加工材料支持機
械がコイルを支持しているかどうかを検索する。ここ
で、加工材料を支持しているならばこの条件は「真」に
なり、コイルカーはコイルを搭載した状態に遷移す
る。」ということを表している。
【0069】図28と図29は、(スキッド1の)対象
知識の中の副次的状態遷移(図25の2502の副次的
状態遷移に登録される)の一記述例を示している。各図
の中で、2801と2901は状態遷移が発生するかど
うかをチェックする処理にはいるかどうかの前提条件と
なる「前提条件」と、状態遷移が発生するかどうかをチ
ェックする「状態遷移チェック手順」と、状態遷移が発
生した場合の状態変化を表す「作用」等からなる属性項
目であり、2802と2902は、その属性値である。
ここで、図28の対象知識は、「スキッド1がコイルを
支持している時に、コイルカーが下降限からコイル運搬
高さまで停止位置1で上昇するならば、この条件は
「真」になり、スキッド1はコイルを支持しない状態に
遷移する。」ということを表している。
【0070】図30は、図19や図20の属性項目19
01や2001の「状態とセンサの関係」に登録される
対象知識の一記述例を示している。図の中で、3001
の属性項目には、機械の状態等があり、3002の属性
値には、機械の状態に対応するセンサーの状態が登録さ
れる。状態遷移の経路から、フローチャート形式の仕様
を得るときにはこの知識を参照して仕様の遷移条件部を
作成する。
【0071】図31は、図形に関する対象知識の一記述
例を示し、図32は、機械のある状態を表示した例を示
している。ここで、3101と3102と3103と3
104と3105は、図形情報に関する属性項目であ
る。そして、各属性項目の「:」に対して右辺に記述さ
れているのが属性値3106である。そして、3101
に対しては、対象知識を収める知識名が、3102に対
しては図形の表示されている位置(図32の3202)
が、3103に対しては表示されている図形データ(図
32の3203)が、3104に対しては図形上の各部
分の領域を表す3106のリストが、3105に対して
は、機械の状態により、3103と3104に入る属性
値を決定するための3107のリスト形式の情報が、3
108に対しては、機械の状態により、3102に入る
属性値を決定するための情報が、属性値として登録され
る。
【0072】機械の各部分の図形上の領域は、3106
の形式のリストを用いて3102が示す図形位置から相
対的に表す。リストの形式では、図32の画面に向かっ
て、3109が下端、3110が上端、3111が左
端、3112が右端を表している。また、3107のリ
ストは、機械の状態と図形情報のリスト3113のリス
トであり、3113のリストは、機械の状態3114
と、それに対応する図形データ名3115と、機械の部
分の領域の属性項目3117とその属性項目3118の
リスト3116から構成されている。
【0073】3108の属性項目は、3119、312
0、3121、3122の属性項目からなる。3119
と3120には、図形位置(x1,y1)を決定する機
械の状態項目が登録される。3121と3122には機
器状態と図形位置の対応関係を表すリストが登録され
る。また、表示する機械について3119と3120に
登録された状態項目の状態を調べ、3121と3122
に登録されるリストで、機器状態に対応する図形位置を
検索することができる。
【0074】3121と3122に登録される3123
と3124のリストは、機械の状態3125と図形位置
3126のリスト3127のリストである。
【0075】図32は、コイルカーの表示図形の一例で
あり、図において、3201は画面上の座標軸で、画面
下方向がy軸の正方向、画面右方向がx軸の正方向であ
ることを示している。
【0076】また、3202は前記3102が示す図形
位置の例、3203は前記3103が示す図形データの
表示例、3204と3205と3206は前記3104
が示す機械の各部分のy軸方向の領域の例、3207と
3208は前記3104が示す機械の各部分のx軸方向
の領域の例を表している。
【0077】図33から図40では、コイルカーを中心
に状態構成知識について述べる。
【0078】本実施例では、状態を少なくともプリミテ
ィブ状態と機器状態とプラント(あるいは設備)状態に
分ける。コイルカーのプリミティブ状態は、図33から
図36に示す表に登録されており、機器の状態を表現す
るための最小単位である。プリミティブ状態は、図33
から図36の各表にあるような状態項目(前後の位置な
ど)で分類でき、機器状態は、各状態項目のとるプリミ
ティブ状態集合の直積の要素として表現する。そして、
プラント(あるいは設備)状態は、各機器状態の集合の
直積の要素として表現する。また、本実施例では、状態
や有向枝をハッシュ表を用いて管理する方法で述べてい
るが、状態や有向枝の管理に各種データベースを用いる
方法を採用することもできる。この場合は、データベー
スの問い合わせなどの機能を用いて状態や有向枝の検索
を行うことができる。
【0079】図33は、コイルカーの前後の位置の数字
化に用いる表を示している。図の中で、3301の項目
には、前後の位置としてコイルカーが取り得る状態が入
り、3302の項目には、それぞれの状態に対応した数
字が入る。また、この数字が持つ意味としては、それぞ
れの状態の順番を示しており、画面上では、数字の小さ
いものほど画面に向かって左側にあり、数字の大きいも
のほど、画面に向かって右側にあることを示す。
【0080】図34は、コイルカーの上下の位置の数字
化に用いる表を示している。図の中で、3401の項目
には、上下の位置としてコイルカーが取り得る状態が入
り、3402の項目には、それぞれの状態に対応した数
字が入る。また、この数字が持つ意味としては、それぞ
れの順番を示しており、画面上では、数字の小さいもの
ほど画面に向かって下側にあり、数字の大きいものほ
ど、画面に向かって上側にあることを示す。
【0081】図35は、コイルカーのコイル搭載状態の
位置の数字化に用いる表を示している。図の中で、35
01の項目には、コイル搭載状態としてコイルカーが取
り得る状態が入り、3502の項目には、それぞれの状
態に対応した数字が入る。
【0082】図36は、コイルカーの動作状態の数字化
に用いる表を示している。表の中で、3601の項目に
は、動作状態としてコイルカーが取り得る状態が入り、
3602の項目には、それぞれの状態に対応した数字が
入る。
【0083】図37は、コイルカーの状態を表す状態の
数字列を作成する方法の一例を示している。図の中で
は、図33から図36であげた、コイルカーの状態を表
す4種類の状態の数字を用いている。3701は、4桁
の数字列であり、コイルカーの状態を表す。この数字列
の、1桁目3705には、コイルカーの前後の位置の数
字が入り、2桁目の3704には、コイルカーの上下の
位置の数字が入り、3桁目の3703には、コイル搭載
状態の数字が入り、4桁目の3702には、コイルカー
の動作状態の数字が入る。
【0084】コイルカーの状態を表す数字列の長さは、
コイルカーの状態を表す状態の種類の数や、それぞれの
種類の状態数によって適切な長さに変えても良い。ま
た、数字列の順番も必ずしもこの順番しなければならな
いとは限らない。そして、他の機械の状態を表現するた
めの数字列も同様に作成できる。
【0085】図38は、図37の数字列をキーに用いて
コイルカーの状態知識を管理するハッシュ表を示してい
る。図の中で、3801はハッシュ表の辞書、3802
はバケットに属する要素を表している。このバケット
は、コイルカーの状態を表す数字列3803と、コイル
カーの状態が保持されている知識へのポインタ3804
と、バケットの次の要素へのポインタ3805とから構
成される要素のリストである。3806は、3804の
ポインタが指しているコイルカーの状態知識である。
【0086】図39は、プラントの状態を表す数字列の
作成方法の一例を示している。図の中では、プラントの
中の状態変化がある5つの機械の状態を表す数字列を用
いている。3901は、10桁の数字列であり、プラン
トの状態を表す。この数字列は5つのブロックから構成
されている。この数字列の最も右から3桁のブロック3
906には、テンションリールの状態の数字列が入り、
その隣の4桁のブロック3905には、コイルカーの状
態の数字列が入り、また、その隣の1桁のブロック39
04には、スキッド3の状態の数字列が入り、また、そ
の隣の1桁のブロック3903には、スキッド2の状態
の数字列が入り、また、その隣の1桁のブロック390
2には、スキッド1の状態の数字列が入る。
【0087】プラントの状態を表す数字列の長さと、ブ
ロックの数と、各ブロックの長さと、各ブロックの長さ
と、各ブロックの順番は、プラントを構成する機械の数
やそれぞれの機械の状態の数などにより適切に変えても
良い。
【0088】図40は、図39の数字列をキーに用い
て、プラントの状態知識を管理するハッシュ表を示して
いる。
【0089】図の中で、4001はハッシュ表の辞書、
4002はバケットに属する要素を表している。このバ
ケットは、プラントの状態を表す数字列4003と、プ
ラントの状態が保持されている知識へのポインタ400
4と、バケットの次の要素へのポインタ4005とから
構成される要素のリストである。4006は、4004
のポインタが指しているプラントの状態知識である。
【0090】図41は、計測器に関する対象知識の一記
述例を示している。図の中で、4101は属性値であ
り、計測する対象や、計測器自身の機器特性や状態や図
形情報や計測器の状態を決定する条件等の項目を属性値
4102として持っている。
【0091】図42は、計測器の図形に関する対象知識
の一記述例を示している。図の中で、4201は、計測
器の図形データや表示位置や表示画面上での図形の範囲
や機器の状態と図形の状態の関係に関する属性項目であ
り、4202はその属性値である。また、4203は、
属性項目「機器状態と図形状態」の属性値となるリスト
であり、4204の形式のリストから構成される。42
04のリストは、機器の状態4205と、それに続く、
機器の状態の状態変化にともない変化する属性項目42
06とその属性値のリスト4207により構成される。
【0092】図43は、図42の図形に関する対象知識
の表示例を示している。4301は表示画面上の座標軸
(画面右向きがx軸の正方向で画面下向きがy軸の正方
向)、4302は図形データの表示例、4303は位
置、4304は表示している図形のy軸方向の領域、4
305は表示している図形のx軸方向の領域を表す。こ
の知識を持つことにより、センサーの状態を決定しその
状態を表示でき、画面を見てプランとの状態を把握し易
くすることができる。
【0093】図44は、計測機器の決定に関する対象知
識の一記述例を示している。図の中で、4401は状態
を決定するための条件やその項目を登録する属性項目、
4402はその属性値である。この対象知識は、「測定
対象の前後の位置をx、この計測供給の前後の位置をy
とした時に、xがyよりも小さい時に「真」となる。」
ということを表している。
【0094】図45は、加工材料に関する対象知識の一
記述例を示している。4501は加工材料の状態や図形
情報に関する属性項目、4502は属性値である。属性
項目「加工状態」には、加工される過程で加工材料がと
る特徴的な状態の名前が、属性項目「支持機械」には、
加工材料を加工や運搬する機械の名前が、属性項目「図
形」には、対応する図形情報の知識が、「機器特性」に
は上述した図13のプラント構成物の特性によるシソー
ラスの知識が属性値として登録される。この知識は、プ
ラントの状態を指定する時に、後述の図46で説明する
知識とともに必要に応じて作成される。作成された知識
の属性項目「加工状態」および「支持機械」には、その
時々のプラント状態における材料の加工状態および加工
材料を支持している機械が登録される。
【0095】図46は、加工材料の図形に関する対象知
識の一記述例を示している。図の中で、4601は図形
の位置や表示する図形データや画面上での図形の領域や
加工材料の加工状態や加工材料を支持している機械と図
形の状態との関係などを登録するための属性項目であ
り、4602は、その属性値である。
【0096】ここで、図形の表示に関する処理は、属性
値「図形位置」は画面上で加工材料の図形を代表する位
置であるが、加工材料を支持する機械によって支持の仕
方が異なるため、機械が加工材料に作用する位置を示す
属性項目「作用位置」に登録されている知識を用いて座
標を決定する。
【0097】また、属性項目「加工状態と図形状態」に
は、4603のリストのリストが属性値として登録され
る。4603のリストは、4604のリストにより形成
される。4604のリストは、加工状態4605と46
06の形式のリストにより構成される。4606は、加
工状態により変化する図形の属性項目4607とその属
性値4608のリストである。さらに、属性項目「支持
機械と作用位置」には、4609のリストのリストが属
性値として登録される。4609のリストは、4610
のリストにより形成される。4610のリストは、加工
材料を支持する機械4611と作用位置に関する知識の
リスト4612により構成される。
【0098】図47は、図46の図形に関する対象知識
の表示例を示している。4701は画面上の座標軸を表
しており、画面右方向がx軸の正の方向、画面下方向が
y軸の正の方向を示している。また、4702は図形を
代表する位置、4703は機械が加工機械に作用する位
置、4704は図形データの表示例、4705は図形領
域の上界までの幅、4706は図形領域の下界までの
幅、4707は図形領域の左界までの幅、4708は図
形領域の右界までの幅を表している。
【0099】図48は、運転知識に関する対象知識の構
成例を示している。図の中で、運転知識は、4801の
運転モード層で各運転モード毎に分類され、4802の
機械層で各機械毎に分類され、4803の機械状態項目
層では、機械状態項目毎に分類され、より下位の層にな
るほど分類が詳細になっている。また、4803の下位
状態項目層には、個々の機械単独での運転知識が格納さ
れ、4804の運転知識(非単独)層には、幾つかの機
械の状態の組合せによって決まる運転知識が格納され
る。4801の運転モード層では、プラント運転モード
の構成が示されており、4805のノードは、全ての運
転モードで共通の運転知識を導くノードであり、480
6のリンクは各運転モードのノードを接続しており、こ
れにより各運転モードの抽象度が示される。図上左側の
ノードが示す運転モードほど、より右側にあるノードの
示す運転モードよりも抽象的な運転モードを示す。
【0100】4802の層では、4807は、一つの機
械が持つ状態項目4808の集合を示している。480
3の層では、4809は4804で示した状態項目に入
る状態4810の集合を示している。状態4810のノ
ードには、4804で示した状態項目が、4810の状
態の時に、4807の機械の他の状態項目の取り得る状
態が記述される。
【0101】4804の層では、4811は、幾つかの
機械の状態の組合せでインターロックの関係等によって
プラントの状態として異常となる状態4812の集合を
示している。
【0102】以下、図49から図54において、図48
で説明した対象知識の構成に沿って運転知識に関する対
象知識の記述例について説明する。
【0103】図49は、運転知識に関する対象知識の一
記述例を示している。「:」に対して左辺の4901
は、運転モードの構成や運転知識の階層に関する属性項
目、右辺の4902は、属性値である。この知識は、運
転モード層のノード「全運転モード」に関する知識を表
し、運転モード層内の構成では、下位のモードとして
「手動運転モード」や「自動運転モード」等があり、運
転知識の構成の階層に関する知識としは、機械層上にあ
るノード集合「コイルカー全モード」等があることを示
している。
【0104】図50は、運転知識に関する対象知識の一
記述例を示している。「:」に対して左辺の5001
は、運転モードの構成や運転知識の階層に関する属性項
目、右辺の5002は、属性値である。この知識は、機
械層のノード集合「コイルカー全モード」に関する知識
を表し、運転知識の階層の上位の層のノードとして「全
モード」が、下位の層である機械状態項目層のノード集
合として上下の位置等があり、その集合を構成するノー
ドとして「コイルカー全モード下降限」などがあること
を示している。
【0105】図51は、運転知識に関する対象知識の一
記述例を示している。「:」に対して左辺の5101
は、運転モードの構成や運転知識の階層に関する属性項
目、右辺の5102は、属性値である。この知識は、機
械状態項目層のノード「コイルカー全モード下降限」に
関する知識を表し、運転知識の階層の上位の層のノード
として「コイルカー全モード」があることを示し、コイ
ルカー単独での運転知識として、「全ての運転モード共
通で、コイルカーの状態項目「上下の位置」の状態が
「下降限」である場合に、コイルカーの他の状態項目の
とれる状態」(個々の表記方法として、状態名を表記す
る方法の他に、allはその状態項目のとり得る値の全
てが可能であることを表し、(not Yes)は、
「Yes以外」ということを表すものとする)や、「全
ての運転モード共通で、コイルカーの状態項目「上下の
位置」の状態が下降限である場合に、コイルカーが行な
える動作」を示している。
【0106】この例では、スキッドLとコイルカーの状
態間の関係を示しているが、コイルカーのように複数の
状態項目がある機器においては、単一の機器の状態間の
関係、例えば「コイルカーのある状態項目の状態がAで
他の状態項目の状態Bであるときに、さらに他の状態項
目がCである場合は異常である」といった関係を示すの
にも用いることができる。
【0107】図52は、運転知識に関する対象知識の一
記述例を示している。「:」に対して左辺の5201
は、運転モードの構成や運転知識の階層に関する属性項
目、右辺の5202は、属性値である。この知識は、機
械状態項目層のノード「コイルカー全モードコイル運搬
高さ」に関する知識を表し、運転知識の階層の上位の層
のノードとして「コイルカー全モード」があることを示
し、コイルカー単独での運転知識として、「全ての運転
モード共通で、コイルカーの状態項目「上下の位置」の
状態が「コイル運搬高さ」である場合に、コイルカーの
他の状態項目のとれる状態」や、「全ての運転モード共
通で、コイルカーの状態項目「上下の位置」の状態が
「コイル運搬高さ」である場合に、コイルカーが行なえ
る動作」を示し、運転知識の階層の下位の層のノードと
して「異常状態1」があることを示している。
【0108】図53は、運転知識に関する対象知識の一
記述例を示している。「:」に対して左辺の5301
は、運転モードの構成や運転知識の階層に関する属性項
目、右辺の5302は、属性値である。この知識は、機
械状態項目層のノード「スキッド1全モードコイル支持
Yes」に関する知識を表し、運転知識の階層の上位の
層のノードとして「スキッド1全モード」があることを
示し、運転知識の階層の下位の層のノードとして「異常
状態1」があることを示している。
【0109】図54は、運転知識に関する対象知識の一
記述例を示している。「:」に対して左辺の5401
は、運転モードの構成や運転知識の階層に関する属性項
目、右辺の5402は、属性値である。この知識は、運
転知識(非単独)層のノード「異常状態1」に関する知
識を表し、運転知識の階層の上位の層のノードとして機
械状態項目層のノード「コイルカー全モードコイル運搬
高さ」と「スキッド1全モードコイル支持Yes」があ
ることを示し、コイルカーとスキッド1の状態の組合せ
によって定まる運転知識(非単独)として、「全ての運
転モード共通で、コイルカーの状態項目「上下の位置」
と「前後の位置」と「コイル搭載」の状態がそれぞれ
「コイル運搬高さ」と「停止位置1」と「Yes」であ
り、且つ、スキッド1の状態項目「コイル支持」の状態
が「Yes」である」場合は、異常な状態であることを
示す。
【0110】図55は、図51の運転知識によって機械
(コイルカー)の状態空間から取り除かれる機械状態の
一例を示している。図の中で、加工材料(コイル)55
02を搭載したコイルカー5501が上下の位置が下降
限5503である状態を示している。しかし、図51の
運転知識の属性項目「コイル搭載」の属性値は「No」
or「(Not Yes)」となっており、この状態は
容認されない。
【0111】図56は、図54の運転知識によってプラ
ントの状態空間から取り除かれるプラント状態の一例を
示している。図の中で、スキッド5601に加工材料5
602が支持されている時に、加工材料5605を搭載
したコイルカー5604が停止位置5603にいる状態
を示している。しかし、この状態は、図54の運転知識
「異常状態1」の条件が成り立つので削除される。
【0112】図57は、基本スコープに関する対象知識
の構成例を示している。図の中で、5701はスコープ
の平面である。また、5702は基本スコープである。
そして、5703のリンクは、各基本スコープ5702
を接続しており、これにより各基本スコープ5702の
抽象度が示される、図上左側のノードが示す基本スコー
プほど、より右側にあるノードの示す基本スコープより
も抽象的な基本スコープを示す。5704は、基本スコ
ープとそれに登録される機械とを結ぶリンクである。そ
して、5705と5706と5707は、基本スコープ
に登録された機械を示す。
【0113】図58、図59および図60は、スコープ
に関する対象知識の一記述例を示している。それぞれの
図の中で、5801と5901と6001は、基本スコ
ープの平面上での上位下位の関係やその基本スコープに
登録されている機械に関する属性項目、5802と59
02と6002は、属性項目である。
【0114】図61は、図57で説明した基本スコープ
から状態空間上での状態探索に用いるスコープを決定す
る概念を示している。図の中で、6101はスコープの
平面、6102は基本スコープ、6103は基本スコー
プ間を接続するリンク、6104は基本スコープと機械
とを接続するリンク、6105と6106と6107は
基本スコープに登録されている機械、6108は状態探
索に用いるスコープを示す。状態探索に用いるスコープ
は状態変化のあった機械が属する基本スコープの集合、
あるいは、状態変化のあった機械が属する基本スコープ
とそれらの基本スコープから共通の上位の基本スコープ
との集合である。
【0115】次に、上述した図12で説明したプラント
に関するハイパー状態空間グラフの一例について説明す
る。ここで、ハイパー状態空間グラフの構成としては、
図8で述べたタイプや図11で述べたタイプがあるが、
ここでは、図8に示すタイプで作成したハイパー状態空
間グラフを用いることにする。また、ここでの説明の手
順として、図62にハイパー状態空間グラフの構成、図
8にハイパー状態空間グラフ上での状態遷移の手続き、
図63から図65にプラント状態の表示例、図66から
図68にプラント状態の記述例、図69から図74に機
械状態の記述例、図75から図82に機械状態から出る
有効枝の記述例をそれぞれ示している。
【0116】まず、図62は、図12で説明したプラン
トに関するハイパー状態空間グラフの一例を示してい
る。図の中で、6201はプラントの状態集合、620
2と6203と6204はプラントの状態ノード、62
05は機械(コイルカー)の状態空間有効グラフ、62
06と6207と6208と6209と6210と62
11は機械の状態ノード、6212は機械(テンション
リール)の動作を表す有効枝、6213は、機械(スキ
ッド2)が他の機械の動作の影響により状態が変化する
時の副次的状態遷移を表す有効枝、6214は、機械
(スキッド2)の状態(6210)とプラント状態(6
203)とを結ぶスコープ枝である。
【0117】図8は、図62で示したハイパー状態空間
グラフからの抜粋で、ハイパー状態空間グラフ上での状
態遷移の手続きを示している。
【0118】この場合、801は対象世界の状態集合、
802、803は対象世界の状態を決定する要因の一つ
である対象の状態空間有向グラフである。そして、これ
ら状態空間有向グラフ802、803は、それぞれ対象
の状態804、805を有し、これら対象の状態80
4、805には、対象の状態空間有向グラフの中の動作
を表す有向枝806、対象の状態空間有向グラフの中の
副次的状態遷移を表す有向枝807を有している。
【0119】一方、対象世界の状態集合801は、複数
の対象世界の状態ノード808を有し、これら状態ノー
ド808は、状態空間有向グラフ802の対象の状態8
04、805とスコープ枝809で結ばれている。この
場合、810は対象世界の状態の中で対象1の状態が状
態ノードαによって表される状態にあるものの集合、8
11は対象世界の状態の中で対象1の状態が状態ノード
βによって表される状態にあるものの集合を表してい
る。
【0120】しかして、このように構成されたハイパー
状態空間グラフ上での状態遷移は、次のような手続きを
用いて行われる。ここでは、状態1で示す状態ノード8
08から状態2で示す状態ノード808への遷移を例に
とり説明する。この場合、状態変化の要因となる状態ノ
ード808を選ぶ(b1)。状態ノード808が状態1
であれば、状態ノードαに移る(b2)。
【0121】次に、状態αから入力中の運転モードで行
える動作を選ぶ(b3)。そして、動作に対応する有効
枝806を通って状態βに移る(b4)。ここで状態β
に登録されている副次的状態遷移が成立するかチェック
し(b5)、成立すれば副次的状態遷移に対応する有効
枝807により他の状態に移る(b6)。また、他に関
連する副次的状態遷移の中に成立するものがあれば、こ
れを成立させ副次的状態遷移に対応する有効枝807を
通して状態を移す(b7)。一方、成立しなかったり、
成立が終了したら、現在の状態から状態2で示す状態ノ
ード808のハッシュ表のキーを作成して対応する状態
を検索する。ここで、検索結果として、その状態が登録
されていれば次に進み、登録されていなければ状態遷移
を断念する。そして、状態2が入力中の運転モードにお
いて正常か異常かを運転知識の運転常識層の知識を用い
てチェックする(b8)。そして、正常の場合、状態2
に遷移することになる(b9)。
【0122】なお、上述では、ハイパー状態空間グラフ
全体を自動作成(知識のコンパイル)する場合を述べた
が、ハイパー状態空間グラフは事前に作成せず、必要に
応じて状態ノードを作成する方法、あるいは各機械の状
態空間有効グラフだけを自動生成(部分的に知識コンパ
イル)する方法を採用することもできる。
【0123】図63は、プラント状態(図62中の62
02)の一表示例を示している。図の中で、6301は
状態(α)のコイルカー、6302は状態(a)のテン
ションリール、6303は状態(有)のスキッド1、6
304は状態(無)のスキッド2、6305は状態
(無)のスキッド3である。
【0124】図64は、プラント状態(図62中の62
03)の一表示例を示している。図の中で、6401は
状態(α)のコイルカー、6402は状態(a)のテン
ションリール、6403は状態(有)のスキッド1、6
404は状態(無)のスキッド2、6405は状態
(無)のスキッド3である。
【0125】図65は、プラント状態(図62中の62
04)の一表示例を示している。図の中で、6501は
状態(α)のコイルカー、6502は状態(a)のテン
ションリール、6503は状態(有)のスキッド1、6
504は状態(無)のスキッド2、6505は状態
(無)のスキッド3である。
【0126】図66は、プラント状態(図62中の62
02)に関する対象知識の一記述例を示している。図の
中で、「:」の左辺6601はプラントの状態を決定す
る要因である各機械の状態に関する知識へのスコープ枝
等を示す属性項目、「:」の右辺6602は属性値であ
る。
【0127】図67は、プラント状態(図62中の62
03)に関する対象知識の一記述例を示している。図の
中で、「:」の左辺6701はプラントの状態を決定す
る要因である各機械の状態に関する知識へのスコープ枝
等を示す属性項目、「:」の右辺6702は属性値であ
る。
【0128】図68は、プラント状態(図62中の62
04)に関する対象知識の一記述例を示している。図の
中で、「:」の左辺6801はプラントの状態を決定す
る要因である各機械の状態に関する知識へのスコープ枝
等を示す属性項目、「:」の右辺$6802は属性値で
ある。
【0129】図69は、テンションリールの状態に関す
る対象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」
左辺6901はテンションリールの状態項目やこの状態
から出る有効枝の知識を検索する為のハッシュ表に関す
る属性項目、「:」の右辺6902は属性値である。
【0130】図70は、コイルカーの状態(α)に関す
る対象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」
左辺7001はコイルカーの状態項目やこの状態から出
る有効枝の知識を検索する為のハッシュ表に関する属性
項目、「:」の右辺7002は属性値である。
【0131】図71は、コイルカーの状態(β)に関す
る対象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」
左辺7101はコイルカーの状態項目やこの状態から出
る有効枝の知識を検索する為のハッシュ表に関する属性
項目、「:」の右辺7102は属性値である。
【0132】図72は、コイルカーの状態(δ)に関す
る対象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」
左辺7201はコイルカーの状態項目やこの状態から出
る有効枝の知識を検索する為のハッシュ表に関する属性
項目、「:」の右辺7202は属性値である。
【0133】図73は、スキッド2の状態(有)に関す
る対象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」
左辺7301はスキッド2の状態項目やこの状態から出
る有効枝の知識を検索する為のハッシュ表に関する属性
項目、「:」の右辺7302は属性値である。
【0134】図74は、スキッド2の状態(無)に関す
る対象知識の一記述例を示している。図の中で、「:」
左辺7401はスキッド2の状態項目やこの状態から出
る有効枝の知識を検索する為のハッシュ表に関する属性
項目、「:」の右辺7402は属性値である。
【0135】ところで、各機械の状態に関する対象知識
の属性項目「有効枝」には、その機械の状態空間内の機
械の状態ーの有効枝と、プラント状態へ直接接続する有
効枝がある。両者とも、自動生成することができるが、
前者は機械の状態空間を作成する時に作成され、後者
は、プラントの状態空間を作成する時に、前者の有効枝
を用いて図8で説明したプラント状態の状態遷移を前も
って学習した結果として作成される。後者の有効枝の知
識を持つことは、制御仕様を推論する時の状態空間の探
索の一部を前もって済ましていることにもなる。また、
各機械の状態と、有効枝を直接接続せずにハッシュ表を
介しているのは、プラントの運転モード、プラント状態
によって有効枝が幾つかのパターンに組換えることを容
易にするためである。
【0136】機械状態空間内の有効枝のハッシュ表での
検索は「運転モード」と「機械の状態数字」をキーに、
プラント状態への有効枝のハッシュ表での検索は、状態
遷移元の「プラント状態数字」と「運転モード」と「機
械の状態数字」をキーにして行なう。プラント状態への
有効枝は、上述したようにプラント状態空間を作成する
時に作成・記憶しても良いし、記憶せずに推論を行う毎
に一部あるいは全体を作成しても良い。プラントへの有
効枝を作成する処理は、後述の図113から図115で
説明するが、推論を行なう毎に作成する場合は、仕様獲
得の部分では図127のステップ12706で有効枝を
読み込む代わりにそこで行ない、仕様検査の部分では、
図141のステップ14108〜ステップ14110で
の処理の代わりにそこで行なう。
【0137】図75は、コイルカー状態(α)から出る
コイルカーの状態空間の有効枝に関する対象知識の一記
述例を示している。図の中で、「:」左辺7501は動
作と副次的状態遷移等に関する属性項目、「:」の右辺
7502は属性項目である。
【0138】図76は、図75の有効枝から生成される
コイルカーの状態(α)から出るプラント状態への有効
枝に関する対象知識の一記述例を示している。図の中
で、「:」左辺7601は動作等に関する属性項
目、「:」の右辺7602は属性項目である。
【0139】図77は、コイルカー状態(β)から出る
コイルカーの状態空間の有効枝に関する対象知識の一記
述例を示している。図の中で、「:」左辺7701は動
作と副次的状態遷移等に関する属性項目、「:」の右辺
7702は属性項目である。
【0140】図78は、図77の有効枝から生成される
コイルカーの状態(β)から出るプラント状態への有効
枝に関する対象知識の一記述例を示している。図の中
で、「:」左辺7801は動作等に関する属性項
目、「:」の右辺7802は属性項目である。
【0141】図79は、コイルカー状態(β)から出る
コイルカーの状態空間の有効枝に関する対象知識の一記
述例を示している。図の中で、「:」左辺7901は動
作と副次的状態遷移等に関する属性項目、「:」の右辺
7902は属性項目である。ここで、属性値項目「上
昇」の属性値は、コイルカー(α)」や「コイルカー
(κ)」等、複数になっているが、有効枝の先に継る状
態は、必ずしも一つとは限らない。また、副次的状態遷
移の「コイルカー副次的状態遷移2」の属性値は、コイ
ルカー状態(α)を指しているが、副次的状態遷移が成
り立つ場合は、成立する副次的状態遷移の属性値となっ
ている状態だけが状態遷移の対象となる、この場合「副
次的状態遷移2」が成立すると、「動作」の項目「上
昇」の属性値では、「コイルカー状態(α)」だけがコ
イルカーの動作「上昇」(と他の機械の状態)による状
態の遷移先として扱われる。次の図80の属性項目「動
作」の項目「上昇」の属性値が「プラント状態(1)」
となっているのはこのためである。
【0142】図80は、図79の有効枝から生成される
コイルカーの状態(α)から出るプラント状態への有効
枝に関する対象知識の一記述例を示している。図の中
で、「:」左辺8001は動作等に関する属性項
目、「:」の右辺8002は属性項目である。
【0143】図81は、スキッド2状態(有)から出る
スキッド2の状態空間の有効枝に関する対象知識の一記
述例を示している。図の中で、「:」左辺8101は副
次的状態遷移等に関する属性項目、「:」の右辺810
2は属性項目である。
【0144】図82は、スキッド2状態(無)から出る
スキッド2の状態空間の有効枝に関する対象知識の一記
述例である。図の中で、「:」左辺8201は副次的状
態遷移等に関する属性項目、「:」の右辺8202は属
性項目である。
【0145】次に、状態の指示、状態空間上での状態経
路探索、状態経路からフロー形式の制御仕様への変換に
関する知識について説明する。
【0146】図83は、状態経路探索において必要な情
報や、探索結果を管理する状態管理知識の枠組の一記述
例を示している。図の中で、8301は、状態探索の始
点や終点や始点と終点を結ぶ経路や仕様の運転モードや
スコープに関する属性項目、8302は、その属性値で
ある。また、属性項目「経路」の属性値としては、状態
遷移に寄与した機械8303とその機械の行なった動作
8304と遷移先のプラント状態8305からなるリス
ト8306およびこれらリスト8306からなるリスト
8307が入っている。ここで8306のリストは、一
回の状態遷移を表し、8307のリスト中の順番が状態
遷移の経路を表している。この場合、状態経路探索を行
なう為に必要な情報すなわち状態の指示で獲得する情報
は、属性項目の、「始点状態」と「運転モード」と「ス
コープ」であり、状態探索にとって得られる情報は、
「終点状態」と「経路」である。この後の状態経路探索
の手順では、この枠組を、状態探索経路の候補の数だけ
作成し、状態経路の決定に用いているが、状態経路の決
定には、「始点状態」と「終点状態」と「経路」の情報
だけを管理する枠組を作成し用いても良い。
【0147】図84は、状態の指示によって得られる状
態探索条件の一記述例を示している。図の中で、840
1は、状態探索の条件となる機械の状態項目とその状態
に関する項目、8402は、状態探索の条件である。
【0148】この例では、「スキッド1がコイルを支持
している。」かつ「スキッド2がコイルを支持していな
い。」かつ「スキッド3がコイルを支持している。」か
つ「コイルカーがコイルを搭載している。」という条件
を満たす状態を探索することを意味する。
【0149】図85は、図83の枠組の属性項目「スコ
ープ」に登録される探索用スコープの一記述例を示して
いる。図の中で、8501は、スコープに登録される機
械等を表す属性項目、8502は、属性値である。探索
用スコープは、図84の状態探索条件と、図58の基本
スコープから図61で説明した「探索用スコープを決定
する概念」に従い作成される。探索用スコープの決定方
法については、後に詳しく説明する。
【0150】図86から図88は、状態の指示方法の一
例を説明するためのものである。
【0151】図86は、プラントのある正常な状態(こ
の状態を、仮に、プラント状態(60)とする。)に対
して、状態指示操作をしている状態の一表示例を示して
いる。図の中で、8601は設計者が移動させようとす
るコイル(加工材料)、8602はコイルの移動によっ
て状態が変化(コイル支持:Yes→No)するスキッ
ド2、8603はコイルの移動により状態が変化(コイ
ル支持:No→Yes)するスキッド3、8604は設
計者が移動させようとする加工材料を指示している場面
のポインティングデバイスの指示カーソル、8605は
設計者が加工材料を移動させる先の機械を指示している
場面のポインティングデバイスの指示カーソルを表す図
形である。ただし、8604と8605の指示カーソル
はこの表示例のように双方同時に表示されるとは限らな
い。
【0152】図87は、図86で指示された状態を表示
し、次の状態指示操作を行なっている状態の一表示例を
示している。図の中で、8701は図86の指示により
8702のスキッド2から8703のスキッド3へ移動
したコイル(加工材料)、8704は設計者が移動させ
ようとするコイル(加工材料)、8705はコイルの移
動によって状態が変化(コイル支持:No→Yes)す
るスキッド1、8706はコイルの移動により状態が変
化(コイル搭載:Yes→No)するコイルカー、87
07は設計者が移動させようとする加工材料を指示して
いる場面のポインティングデバイスの指示カーソル、8
708は設計者が加工材料を移動させる先の機械を指示
している場面のポインティングデバイスの指示カーソル
を表す図形である。ただし、8707と8708の指示
カーソルはこの表示例のように双方同時に表示されると
は限らない。
【0153】図88は、図87で指示された状態の一表
示例を示している。図の中で、8801は図87の指示
により8802のコイルカーから8803のスキッド1
へ移動したコイル(加工材料)を表す図形である。
【0154】図89と図90は、状態遷移経路探索にお
いて作成する探索木のノードに関する知識の一記述例を
示している。
【0155】それぞれの図の中で、「:」の左辺890
1と9001は、探索経路にあるプラント状態や探索木
の枝や探索木のルートまでの重みの合計等に関する属性
項目、「:」の右辺Ψ8902と9002は、属性値で
ある。また、属性項目「children」の属性値に
は、8903のようなリストが登録される。8903
は、8904のようなリストを要素とするリスト、89
04は、機械名8905と機械動作8906とこの状態
探索ノードの下に継るノード8907とからなるリスト
である。この例では、図90の示す経路探索ノード(経
路探索ノード(10))は、図89の示す経路探索ノー
ド(経路探索ノード(1))の下に機械(コイルカー)
の動作(下降)により継っていることが表されている。
【0156】また、属性項目「parent」に登録さ
れる属性値には9003のように状態遷移経路探索木上
の上に継る経路探索ノードが登録されるが、ルートとな
る経路探索ノードだけは、8908のように「nil」
が登録される。また、属性項目「ルートまでの重みの合
計」には、この例では、8909の「0」や9004の
「1」などの数字が入っているが、この数字は、機械動
作の重みの値のとり方によって他の値を用いても良い
し、重みの合計が正しく比較できるのであれば、関数や
記号等を用いて表してもよい。
【0157】図91は、状態遷移の経路の一記述例であ
る経路リストを示している。図の中で、9101は経路
リスト、Ψ9102は一つの状態遷移を表すリストで、
9103の機械名、9104の機械の動作、9105の
プラント状態を要素に持つリストである。
【0158】図92は、状態探索木の作成をルートから
の重みの合計を用いて制御するのに用いるルートからの
重みの合計と経路探索ノードのリストの表の一例を示し
ている。図の中で、9201と9202と9203は、
状態探索木のルートからの重みの合計を表す数字、92
04は同じ重みを持った経路探索ノードのリストであ
る。また、9201の「0」は、ルートが入る欄であ
り、9202の「n」は、もっとも重みの少ない終点状
態のある重みを示し、9203は、この重みよりも大き
な重みのプラント状態までは探索しない「歯止め」の重
みを示す。ルートからの重みの合計は機械の動作の重み
の定め方により形を変えても良い。
【0159】図93は、図91の始点状態と状態遷移の
経路を図示(略図)したものである。図の中で、930
1は始点状態、9302は機械とその動作、9303〜
9308は、プラント状態から動作をする機械だけの状
態を抜き出したものである。
【0160】図94から図101は、状態遷移経路を決
定する場合に状態経路の順にプラント状態の様子を次々
に表示させる時の一表示例を示している。
【0161】この例は、図93で述べた始点状態と状態
遷移の経路と対応しており、それぞれ、図94は図93
の9301、図95は図93の9302、図96は図9
3の9303、図97は図93の9304、図98は図
93の9305、図99は図93の9306、図100
は図93の9307、図101は図93の9308に対
応している。ここで、図94〜図101において、94
01〜10101はスキッド、9402〜10102は
加工材料、9403〜10103はコイルカーを示して
いる。
【0162】図102は、フロー形式の制御仕様の一例
を示すもので、この例では、図93の状態経路から得ら
れるフロー形式の制御仕様を示している。図の中で、1
0201と10203は機器動作部、10202は、1
0201の動作が終了し、10203の動作を開始する
ための遷移条件部を示す。機器動作部は、機械名と動作
名を「/」で区切って記述し、遷移条件部は、機械名と
次の機器動作に遷移するための条件(例えば1020
4)を、「/」で区切って記述する。10204のよう
な条件は、状態遷移経路のプラント状態の中の動作した
機械の状態項目の中で機械の動作によって変化した状態
を図30で説明した「状態とセンサの関係」の知識を用
いて変換される。10204の例の場合は、「コイル運
搬高さ」というコイルカーの状態から得られることにな
る。
【0163】図103から図116は、ハイパー状態空
間グラフを作成する処理を説明するためのものである。
【0164】図103は、ハイパー状態空間グラフを作
成する処理の手順を示している。この場合、ステップ1
0301で各機械毎に機械の状態遷移図である状態空間
有効グラフ(図62の6205)を作成する処理を行な
う。次いで、ステップ10302でプラント全体の状態
遷移図であるハイパー状態空間グラフ(図62)を作成
する処理を行なう。
【0165】図104は、機械の状態空間有効グラフを
作成する処理の手順を示している。この場合、ステップ
10401で状態遷移図である状態空間有効グラフを作
成する機械(例えばコイルカー)を決める。この機械に
は、図14の「状態変化がある機械」の下に登録されて
いる機械全てが該当する。
【0166】ステップ10402で決定した機械の状態
を表す要素(図19の属性項目1901の「状態を決定
する項目」に登録された状態に関する項目、例えば「上
下の位置」)の持つ状態(例えば「下降限」)の組合せ
を取り、それぞれに対するその機械の状態知識(図7
0)を作り、その知識のリストを作る。
【0167】ステップ10403によりステップ104
01で決定した機械(例えばコイルカー)が、能動的な
機械かどうかをチェックする。チェックの仕方は、機械
の知識の属性項目「機器特性」に登録されている属性値
が、図13乃至図15のプラント構成物の特性によるシ
ソーラスの中で「能動的な機械」の下位概念となってい
るか同かを調べることによる。
【0168】ステップ10404で、どの運転モードに
おいてもその機械の状態として異常となる状態(すなわ
ち、図49の「全運転モード」で異常となる状態)を消
し、ステップ10402で作成したリストからも削除す
る処理を行なう。
【0169】ステップ10405でステップ10404
の処理を経て残った機械状態知識とそのリストから、そ
の機械の状態知識のハッシュ表(図38)を作成する。
【0170】ステップ10406で各機械状態の知識に
(機械状態空間内の有効枝のハッシュ表を通して)継る
有効枝の知識をステップ10405にて作成したハッシ
ュ表を用いて作成する処理を行なう。
【0171】図105は、図104のステップ1040
4で行なう異常な状態の削除の処理手順を示している。
【0172】ステップ10501により対象となってい
る機械に関する運転知識の中の「全運転モード」に継る
もので、この機械単独で定まるもの(図48の4810
なわち図51のような知識)を読込む。あるいはリスト
アップする。
【0173】ステップ10502でこの機械の状態のリ
ストを作業用リスト1にコピーする。 ステップ105
03で作業用リスト1が空になるまで、ステップ105
04からステップ10508の処理を行なう。
【0174】ステップ10504で作業用リストの先頭
要素にあたる機械状態の知識(図70)を読み込む。
【0175】ステップ10505で読み込んだ機械状態
に対して、ステップ10501の運転知識の中で、抵触
するものがあるかどうかを探す。
【0176】ステップ10506で抵触するものがあれ
ば、ステップ10507に、無ければ、ステップ105
08に処理を進める。
【0177】ステップ1−507では、この状態を機械
の状態リストから削除し、機械状態知識自体も削除す
る。また、ステップ10508では、作業用リスト1か
ら先頭要素を削除する。
【0178】図106は、図104のステップ1040
6で行なう有効枝知識を作成する処理手順を示してい
る。
【0179】ステップ10601で機械状態知識のリス
トを作業用リストにコピーする。
【0180】ステップ10602で作業用リストが空に
なるまでステップ10603からステップ10607の
処理を行なう。
【0181】ステップ10603では、作業用リストの
先頭要素を用いて機械状態知識(例えば図70)を読み
込む。
【0182】ステップ10604で、対象となっている
機械が能動的な機械であればステップ10605へ、受
動的な機械であればステップ10606へ処理を進め
る。
【0183】ステップ10605では、能動的な機械
(例えばコイルカー)の有効枝知識作成処理を行なう。
【0184】ステップ10606では、受動的な機械
(例えばスキッド1)の有効枝知識作成処理を行なう。
【0185】ステップ10607で作業用リストの先頭
要素を作業用リストから削除し、ステップ10602に
戻る。
【0186】図107は、図106のステップ1060
5で行なう能動的な機械の有効枝知識作成処理手順を示
している。
【0187】ステップ10701で運転モード(図48
の4805すなわち図49のような知識)のリストを作
成する。
【0188】ステップ10702で運転モードのリスト
が空になるまでステップ10703からステップ107
05の処理を行なう。
【0189】ステップ10703で運転モードリストの
先頭要素に相当する運転モードの運転知識で、この機械
単独の状態で定まるものを読み込む。
【0190】ステップ10704でこの機械(例えばコ
イルカー)のこの状態(例えば図70の状態)における
この運転モード(例えば自動運転モード)での有効枝の
知識(例えば図75)を作成する処理を行なう。
【0191】ステップ10705で運転モードリストか
ら先頭要素を削除する。
【0192】図108は、図107のステップ1070
4で行なう処理手順(ある能動的な機械のある状態にお
けるある運転モードでの有効枝知識の作成処理)を示し
ている。
【0193】ステップ10801で対象となる機械(例
えばコイルカー)の、対象となる機械状態(例えば図7
0の状態)の対象となる運転モード(例えば自動運転モ
ード)での有効枝知識(例えば、図75)の領域を確保
し、この機械状態知識の機械状態空間内の有効枝のハッ
シュ表に登録する。このハッシュ表では、運転モードと
機械状態と機械が検索キーとなる。
【0194】ステップ10802でこの機械(例えばコ
イルカー)が行なえる動作(例えば高速前進)のリスト
を作業用リスト1に作成する。
【0195】ステップ10803で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0196】ステップ10804で作業用リスト1の先
頭にある動作(例えば高速前進)を行なった場合に遷移
する状態(例えば、図71)の状態数字(例えば、41
17)を求める。求め方は、図34のような状態数字の
表を参照して、図23のような動作の知識の属性項目
「変化」の指示に従って行なう。属性項目「変化」は、
オブジェクト指向的にシステムを構築する場合には、メ
ソッドの形で実現することもできる。動作によって遷移
した状態には、行なった動作を継続している状態と、そ
の動作が停止した状態とが常に存在し得るため、生成さ
れる状態の候補は必ずしも一つとは限らず、生成された
候補それぞれに対して、ステップ10805からステッ
プ10813の処理を行なう。結果として、有効枝知識
の動作や副次的状態遷移に関する属性項目の属性値も複
数ある場合(例えば、図79の動作に関する属性項目
「上昇」)がある。
【0197】ステップ10805で求めた状態数字(図
37のような形式、例えば4117)をキーにして、こ
の機械の状態のハッシュ表(図38)を検索する。
【0198】ステップ10806で検索の結果、ステッ
プ10804で求めた機械状態が登録されていた場合は
ステップ108070へ、登録されていなかった場合は
ステップ10811へ処理を進める。
【0199】ステップ10807で対象としている運転
モードにおいてこの状態が正常か異常かをチェックす
る。
【0200】ステップ10808で正常であれば、ステ
ップ10809へ、異常であればステップ10811へ
処理を進める。
【0201】ステップ10809で検索された状態(例
えば、図71)を有効枝知識(例えば、図75の動作に
関する属性項目「高速前進」)に登録する。
【0202】ステップ10810でこの動作を、正常動
作リスト(例えば、図75の属性項目「正常動作リス
ト」)に加える。
【0203】ステップ10811で有効枝知識(例え
ば、図75の動作に関する属性項目「低速後退」)にn
ilを登録する。
【0204】ステップ10812でこの動作を、正常動
作リスト(例えば、図75の属性項目「異常動作リス
ト」)に加える。
【0205】ステップ10813で副次的状態遷移を表
す有効枝(例えば、図62の6213すなわち、図2
8)を作成する処理を行なう。
【0206】ステップ10814で作業用リスト1の先
頭要素を削除し、ステップ10803に処理を進める。
【0207】図109は、図108のステップ1081
3で行なう副次的状態遷移を表す有効枝を作成する処理
手順を示している。
【0208】ステップ10901で対象となる状態(例
えば、図72)の対象となる機械(例えばコイルカー)
の副次的状態遷移の中で、対象となる動作(例えば、
「上昇」)に関するもの(例えば、図28)のリストを
作業用リスト2に作成する。
【0209】ステップ10902で作業用リスト2が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0210】ステップ10903で作業用リスト2の先
頭要素にある副次的状態遷移(例えば、図28)が成立
した場合に、遷移する状態(例えば、図70)の状態数
字(例えば0116)を求める。
【0211】ここの処理においても、図108のステッ
プ10804のように、生成される状態の候補は必ずし
も一つとは限らず、生成された候補それぞれに対して、
ステップ10904からステップ10909の処理を行
なう。
【0212】ステップ10904で求めた数字をキー
(例えば0116)にして、この機械の状態のハッシュ
表を検索する。
【0213】ステップ10905で検索の結果、その状
態が登録されてあればステップ10906へ、なければ
ステップ10909へ処理を進める。
【0214】ステップ10906で検索された状態が、
この運転モードにおいて正常か異常かをチェックする。
【0215】ステップ10907で正常な状態であれば
ステップ10908へ、異常な状態であればステップ1
0909へ処理を進める。
【0216】ステップ10908で、検索された状態を
有効枝知識の動作に関する属性項目と状態遷移条件に関
する属性項目との両方に登録する。
【0217】ステップ10909で有効枝知識の対応す
る属性項目にnilを登録する。
【0218】ステップ10910で作業用リスト2の先
頭要素を削除する。
【0219】図110は、図106のステップ1060
6で行なう受動的な機械(例えばスキッド2)の有効枝
知識作成の処理手順を示している。今回の説明では、受
動的な機械の有効枝知識作成では、図Ω5のような処理
をして、運転モード毎の有効枝知識を作成していない
が、能動的な機械と同様に運転モード毎に有効枝を作成
しても良い。
【0220】ステップ11001で対象となる機械(例
えばスキッド2)の対象となる状態(例えば図73、図
74)における有効枝知識(例えば、図81、図82)
の領域を確保し、対象となる機械状態知識の機械状態空
間内の有効枝のハッシュ表(例えば、図73と図74の
有効枝に関する属性項目「機械」に登録されているハッ
シュ表)に登録する。
【0221】ステップ11002で、この機械の副次的
状態遷移(例えば、機械がスキッド1であれば図28、
図29)のリストを作成する。
【0222】ステップ11003でリストが空になるま
で、以下の処理を行なう。
【0223】ステップ11004でリストの先頭にある
副次的状態遷移が成立した場合に遷移する状態数字を求
める。
【0224】ステップ11005で求めた数字をキーに
して、この機械の状態のハッシュ表を検索する。
【0225】ステップ11006で検索の結果、ハッシ
ュ表に登録されてていた場合はステップ11007に、
登録されていなかった場合はステップ11008に処理
を進める。
【0226】ステップ11007では検索された状態の
ポインタを有効枝知識に登録する。ステップ11008
では有効枝知識の対応する属性項目にnilを登録す
る。
【0227】そして、ステップ11009でステップ1
1002で作成したリストの先頭要素を削除する。
【0228】図111は、図103のステップ1030
2で行なうハイパー状態空間グラフ(図62)を作成す
る処理手順を示している。
【0229】ステップ11101でプラントの状態を表
す要因となる機械(例えばコイルカー)の状態リストを
それぞれ読み込む。
【0230】ステップ11102で各リストの要素の組
合せをとり、プラントの状態知識(例えば、図66、図
67、図68)を作りそのリストを作る。
【0231】ステップ11103で、どの運転モードに
おいても(すなわち「全モード」において)プラントの
状態として、異常となる状態を消し、リストからも削除
する。
【0232】ステップ11104で、得られたリストか
らプラントの状態知識のハッシュ表(図40の形式)を
作る。ハッシュ表のキーの形式は図39で説明した。
【0233】ステップ11105でプラントの各状態に
対応する各機械の有効枝知識(例えば、図76、図7
8、図80)をハッシュ表を用いて作成する。
【0234】ここで、ステップ11102からステップ
11105までの処理は、ステップ11102の処理の
中に取り込んで、無駄にプラント状態知識を作成しない
で行なってもよい。ここでは、説明し易いようにそれぞ
れを取りだした形の例を示している。
【0235】図112は、図111のステップ1110
3で行なう全ての運転モードで異常となるプラント状態
の削除を行なう処理手順を示している。
【0236】ステップ11201でプラント状態リスト
を作業用リスト1にコピーする。
【0237】ステップ11202で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0238】ステップ11203で作業用リスト1の先
頭要素を用いて対応するプラント状態知識を読み込む。
【0239】ステップ11204で能動的な機械のリス
トを作業用リスト2に作成する。
【0240】ステップ11205で作業用リスト2が空
になるまで、ステップ11206からステップ1121
1の処理を行ない、作業用リスト2が空になったら、ス
テップ11212に処理を進める。
【0241】ステップ11206で作業用リスト2の先
頭にある機械に関する運転知識の中で、全ての運転モー
ド共通(すなわち「全モード」)のもので、他の機械の
状態を伴って定まる運転知識(例えば、図48の481
2すなわち、図54)を読み込む。
【0242】ステップ11207で運転知識を検索し
て、このプラント状態が抵触するのを探す。
【0243】ステップ11208で、抵触するものがあ
ればステップ11209へ、なければステップ1121
1に処理を進める。
【0244】ステップ11209では、このプラント状
態を削除し、プラント状態リストからも削除する。
【0245】ステップ11210で作業用リスト2を空
にする。
【0246】ステップ11211で作業用リスト2から
先頭要素を削除する。
【0247】そして、ステップ11212で作業用リス
ト1から先頭要素を削除する。
【0248】図113は、図111のステップ1110
5で行なわれるプラント状態に対応する各機械の有効枝
知識を作成する処理手順を示している。
【0249】ステップ11301でプラント状態リスト
を作業用リスト1にコピーする。
【0250】ステップ11302で作業用リスト1が空
になるまで、以下の処理を行う。
【0251】ステップ11303で作業用リスト1の先
頭要素を用いて対応するプラント状態知識(例えば、図
66、図67、図68)を読み込む。
【0252】ステップ11304で能動的な機械(例え
ばコイルカー)のリストを作業用リスト2に作成する。
【0253】ステップ11305で作業用リスト2が空
になるまでステップ11306からステップ11308
の処理を行ない、作業用リスト2が空になったらステッ
プ11309に処理を進める。
【0254】ステップ11306で作業用リスト2の先
頭要素にあたる機械(例えばコイルカー)のこのプラン
ト状態(例えば、図66)における状態の知識(例え
ば、図70)を読み込む。
【0255】ステップ11307で、この機械状態が持
つ機械状態空間内の有効枝知識((例えば、図75)を
もちいて、このプラント状態におけるこの機械のプラン
ト状態への有効枝知識(例えば、図76)を運転モード
毎に作成する。
【0256】ステップ11308で作業用リスト2から
先頭要素を削除する。そして、ステップ11309で作
業用リスト1から先頭要素を削除する。
【0257】図114は、図113のステップ1130
7で行なう対象となる機械のプラント状態への有効枝知
識を運転モード毎に作成する処理手順を示している。
【0258】ステップ11401で運転モードリストを
作成する。そして、ステップ11402で運転モードリ
ストが空になるまで以下の処理を行なう。
【0259】ステップ11403で運転モードリストの
先頭要素に相当する運転モード(例えば自動運転モー
ド)の運転知識(例えば、図48の運転モード層480
1にある運転モードのノード「自動運転モード」に継る
下の層のノードが持つ知識)を読み込む(運転モードの
ノード「自動運転モード」だけでも良い)。
【0260】ステップ11404で対象となる機械(例
えばコイルカー)の機械状態知識(例えば、図70)が
持つ機械状態空間内の有効枝知識(例えば、図75)を
用いて、対象となる運転モード(例えば自動運転モー
ド)の対象となるプラント状態(例えば、図67)にお
けるこの機械のプラント状態への有効枝知識(例えば、
図76)を作成する。
【0261】ここで用いる機械状態空間内の有効枝知識
は、対象となる機械の状態と対象となる運転モードをキ
ーにして、ハッシュ表から検索して得られる。
【0262】そして、ステップ11405で運転モード
リストから先頭要素を削除する。
【0263】図115は、図114のステップ1140
4で行なうプラント状態への有効枝知識を作成する処理
手順を示している。
【0264】ステップ11501で対象となる機械状態
知識(例えば、図70)の対象となる運転モード(例え
ば、自動運転モード)の機械状態空間内の有効枝知識
(例えば、図75)をハッシュ表で検索して読み込み、
これと同じ型の有効枝知識の領域を新しく確保する。
【0265】ステップ11502で機械状態空間内の有
効枝知識にある属性項目「正常動作リスト」に登録され
ているリストを作業用リスト1にコピーする。
【0266】ステップ11503で作業用リスト1が空
になるまでステップ11504からステップ11513
の処理を行ない、作業用リスト1が空になったらステッ
プ11514に処理を進める。
【0267】ステップ11504で作業用リスト1の先
頭要素にあたる動作(例えば、高速前進)に対応する属
性項目の値(例えば、コイルカー状態(β))を読み込
む。
【0268】ここで、コイルカーの状態知識の図79の
属性項目「上昇」の属性値の様に、一つの動作にたいし
て、幾つかの機械状態が登録されている場合はそれぞれ
の機械状態について、以下のステップ11505からス
テップ11512までの処理を行なう。そして、その結
果として、プラント状態の図80の属性項目「上昇」の
属性値のように、一つに絞られる場合もある。これは、
プラント全体の状態として、正常な状態か異常な状態か
のチェックを行なっているためである。
【0269】ステップ11505で読み込んだ属性値
が、指す機械状態(例えば、図71)にこの機械が遷移
した場合のプラント状態(例えば、図67)の状態数字
(図39の形式)を求める。
【0270】ステップ11506で求めた状態数字をキ
ーにプラント状態のハッシュ表(図40の形式)を検索
する。
【0271】ステップ11507で検索の結果、対応す
るプラント状態が登録されていれば、ステップ1150
8へ、登録されていなければステップ11511へ処理
を進める。
【0272】ステップ11508で、この運転モードに
おいて、このプラント状態が正常か異常かをチェックす
る。
【0273】ステップ11518でチェックの結果、こ
のプラント状態が正常状態であればステップ11509
へ、異常状態であればステップ11511へ処理を進め
る。
【0274】ステップ11509で検索されたプラント
状態(例えば、図71)をステップ11501で作成し
た有機枝知識(例えば、図76)の対象となる動作(例
えば高速前進)に対応する属性項目に登録する。
【0275】ステップ11510で、この動作ステップ
11501で作成した有効枝知識(例えば、図76)の
属性項目「正常動作リスト」に加える。
【0276】ステップ11511によりステップ115
01で作成した有効枝知識(例えば、図76)の対象と
なる動作(例えば、低速後退)に対応する属性項目にn
ilを登録する。
【0277】ステップ11512で、この動作をステッ
プ11501で作成した有効枝知識の属性項目「異常動
作リスト」に加える。
【0278】ステップ11513で作業用リスト1の先
頭要素を削除する。
【0279】ステップ11514によりステップ115
01で検索した機械状態空間内の有効枝知識(例えば、
75)の属性項目「異常状態リスト」に登録されている
リストに登録されている動作(例えば低速後退)のそれ
ぞれに対して、ステップ11501で作成したプラント
状態への有効枝知識(例えば、図76)の、各動作(例
えば低速後退)に対応する属性項目にnilを登録し、
属性項目「異常動作リスト」のリストに各動作を加え
る。
【0280】そして、ステップ11515でプラント状
態・運転モード・この機械の状態をキーにして、ここで
作成したプラント状態に対する有効枝知識(例えば、図
76)をプラント状態に対する有効枝のハッシュ表に登
録する。
【0281】図116は、図115のステップ1150
8で行なうプラント状態が対象となる運転モードにおい
て正常か異常かをチェックする処理手順を示している。
【0282】ステップ11601でハッシュ表から検索
されたプラント状態の知識を読み込む。
【0283】ステップ11602で能動的な機械のリス
トを作業用リスト1に作成する。
【0284】そして、ステップ11603で作業用リス
ト1が空になるまでステップ11604からステップ1
1606の処理を行ない、作業用リスト1が空になった
ら、ステップ11607に処理を進める。
【0285】ステップ11604により図114のステ
ップ11403で読み込んだ運転知識の中で、作業用リ
スト1の先頭要素にあたる機械に関するもの(図48の
機械層4802にあるノードの下に継る知識で、他の機
械の状態によって定まるもの(図48の運転知識(非単
独)層4804に位置する知識)を検索し、このプラン
トの状態が抵触するものを探す。
【0286】ステップ11605で抵触するものがあれ
ばステップ11607に処理を進め、無ければステップ
11606に処理を進める。
【0287】ステップ11606では、作業用リスト1
の先頭要素を削除する。
【0288】ステップ11607では、「異常」を返
す。また、ステップ11608で「正常」を返す。
【0289】次に、図117から図134は、ハイパー
状態空間グラフを用いた仕様獲得処理を説明するための
ものである。
【0290】この場合、図117は、ハイパー状態空間
グラフを用いた仕様獲得処理手順を示している。図にお
いて、ステップ11701で作業用のプラント状態知識
の領域を確保する。
【0291】ステップ11702でデフォルトのプラン
ト状態知識を作業用プラント状態知識にコピーする。こ
こで、デフォルトのプラント状態は、どの運転モードに
おいても正常状態となるプラント状態を適切に選んでお
けばよい。
【0292】ステップ11703で作業用プラント状態
知識が示すプラント状態を表示する。次いで、ステップ
11704で新しい状態管理知識(例えば、図83)の
領域を確保する。
【0293】ステップ11705で始点となるプラント
状態を設定する処理を行なう。
【0294】ステップ11706で状態探索条件(例え
ば図84)の作成とスコープ(例えば、図85)の決定
の処理を行なう。
【0295】ステップ11707で始点と終点を結ぶ状
態遷移の経路探索木(例えば、図89、図90)の作成
処理を行なう。
【0296】ステップ117−8で状態遷移経路(例え
ば、図90)の抽出処理を行なう。
【0297】ステップ11709で経路の決定と状態管
理知識(例えば、図83)への登録処理を行なう。
【0298】ステップ11710で状態経路の決定か成
功した場合はステップ11712へ、失敗した場合はス
テップ11713へ処理を進める。
【0299】ステップ11712で状態管理知識の属性
項目「終点状態」に登録されたプラント状態を作業用プ
ラント状態知識にコピーする。
【0300】ステップ11713で入力を継続する場合
はステップ11703に処理を進める。
【0301】図118は、図117のステップ1170
5で行なう始点となるプラント状態を設定する処理手順
を示している。
【0302】ステップ11801で新たに始点状態設定
を行なう必要のない場合は、ステップ11802へ、設
定を行なう場合はステップ11803に処理を進める。
新たに始点状態設定を行なうかどうかは、ユーザに問い
合わせる。
【0303】ステップ11802では、図117の処理
で1つ前の処理を作成した状態管理知識の属性項目「始
点状態」、「運転モード」を新しい状態管理知識にコピ
ーする。
【0304】ステップ11803では、メニュー等を用
いて、運転モード(例えば自動運転モード)を選択す
る。
【0305】ステップ11804で機械状態を設定する
処理を行なう。
【0306】ステップ11805で作業用プラント状態
知識の状態数字(図39の形式)をキーにプラント状態
のハッシュ表(図40の形式)を検索する。
【0307】ステップ11806で検索されたプラント
状態がこの運転モードで正常状態か異常状態かをチェッ
クする。このチェックは、図116で説明した処理と同
様の処理を行う。
【0308】ステップ11807で正常状態であればス
テップ11811へ、異常状態であればステップ118
08へ処理を進める。
【0309】ステップ11808によりステップ118
06の処理でこの状態が抵触した運転知識(例えば図5
4)を提示する。
【0310】ステップ11809で、どの処理(「運転
モード」か「機械状態設定」)からやり直すかをメニュ
ー等により選択する。
【0311】ステッ118010で運転モードを選択す
るとステップ11803へ、機械状態を選択するとステ
ップ11804へ処理を進める。
【0312】ステップ11811で状態管理知識(例え
ば図83)に運転モード(例えば自動運転モード)を登
録する。
【0313】そして、ステップ11812で状態管理知
識の始点状態に、検索されたプラント状態知識を登録す
る。
【0314】図119は、図118のステップ1180
4で行なう機械状態の設定処理手順を示している。
【0315】ステップ11901で状態設定処理を継続
する間以下の処理を行なう。
【0316】ステップ11902で状態を設定する機械
の図形(例えば図63の6301)をマウスなどのポイ
ンティング装置を用いて選択する。選択された機械(例
えばコイルカー)の知識(例えば図19)の属性項目
「被構成物」に何らかの機械が登録されている。すなわ
ち、複合機械であった場合には、その機械(例えばコイ
ルカー)のどの機械(例えばリフター)を選択したのか
も図形知識(例えば図31の属性項目「リフター領域上
下左右」)を用いて選択する。
【0317】ステップ11903で選択された機械の状
態をメニュー等で選択し、作業用プラント状態知識を更
新する。複合機械の場合は、複合機械の中の選択された
機械の知識(例えば図21)の属性項目「この機械が担
う状態」に登録されている状態項目の状態だけがメニュ
ーに表示される。
【0318】ステップ11904で作業用プラント状態
プラント状態知識が示すプラント状態を画面に表示す
る。ここで、ステップ11903で選択した状態で新た
に加工材料を表示する必要がある場合は、図45と図4
6で説明した型の加工材料に関する知識を生成する。
【0319】図120は、図117のステップ1170
6で行なう状態探索条件の作成と探索用スコープの決定
処理を示している。
【0320】ステップ12001で状態探索条件(例え
ば図84)を空にする。
【0321】ステップ12002で状態変化させたい機
械あるいは加工材料の図形(例えば図86の8601)
をマウスなどのポインティング装置(マウスカーソルの
例は、図86の8604)を用いて選択する。
【0322】ステップ12003で選択した図形が加工
材料の場合はステップ12004へ、機械の場合はステ
ップ12004へ処理を進める。
【0323】ステップ12004で移動先となる機械
(例えば、図86の8603)の図形をマウスなどのポ
インティング装置(マウスカーソルの例は、図86の8
605)を用いて選択する。
【0324】ステップ12005で作業用プラント状態
知識の状態を、加工材料が、選択された機械に移った状
態に変える処理を行なう。
【0325】ステップ12006で機械の状態選択と作
業用プラント状態知識を変更する処理を行なう。
【0326】ステップ12007で作業用プラント知識
が示すプラント状態を表示する。
【0327】ステップ12008で状態探索条件の指示
を継続する場合はステップ12002へ、終了する場合
はステップ12009へ処理を進める。
【0328】ステップ12009では、状態管理知識の
始点状態が示す状態と作業用プラント状態知識の異る部
分を抽出し、状態探索条件(例えば図84)に登録す
る。
【0329】そして、ステップ12010で探索用スコ
ープの作成処理を行なう。
【0330】図121は、図120のステップ1200
5で行なう作業用プラント状態知識の状態を、加工材料
が、選択された機械に移った状態に変える処理手順を示
している。
【0331】ステップ12101により図121のステ
ップ12002で選択した加工材料(例えば図86の8
601)の状態知識(例えば、図45の形式)の属性項
目「指示機械」に登録されている機械(例えば、図86
の8602)の作業用プラント状態知識内での状態を読
み込む。
【0332】ステップ12102で、この機械状態の加
工材料支持の属性項目を「No」にした状態をこの機械
の状態のハッシュ表から検索し、作業用プラント状態知
識に登録する。
【0333】ステップ12103で図120のステップ
1204で選択した機械(例えば、図86の8603)
の作業用プラント状態知識内での状態を読み込む。
【0334】ステップ12104で、この機械状態の加
工材料支持の属性項目を「Yes」にした状態をこの機
械の状態のハッシュ表から検索し、作業用プラント状態
知識に登録する。
【0335】ステップ12105により図120のステ
ップ12004で選択した機械を、図120の1200
2で選択した加工材料の対象知識の属性項目「指示機
械」に上書きする。
【0336】図122は、図120のステップ1200
4で行なう機械の状態選択と作業用プランと状態知識を
変更する処理手順を示している。
【0337】ステップ12201で選択された機械の状
態を定める属性項目のメニューを表示する。ただし、複
合機械の場合は、図119のステップ11903の処理
で行なったように、複合機械の中の選択された機械の知
識(例えば図21)の属性項目「この機械が担う状態」
に登録されている状態項目の状態だけをメニュー表示し
ても良い。
【0338】ステップ12202でメニューから変更し
たい項目を選択する。
【0339】ステップ12203で、その項目に入る状
態のメニューを表示する。
【0340】ステップ12204でメニューから状態を
選択をする。
【0341】ステップ12205で作業用プラント状態
知識内のこの機械の状態を読み込む。
【0342】ステップ12206で読み込んだ状態のス
テップ12202で選択した属性項目をステップ122
04で選択した状態にしたこの機械の状態の状態のハッ
シュ表で検索する。
【0343】ステップ12207で検索した状態を作業
用プラント状態知識に登録する。
【0344】ここで、ステップ12204で選択した状
態で新たに加工材料を表示する必要がある場合は、図4
5と図46で説明した型の加工材料に関する知識を生成
する。
【0345】図123は、図120のステップ☆120
10でおこなうスコープ作成処理手順を示している。
【0346】ステップ12301で作業用リスト1の領
域を確保する。
【0347】ステップ12302で状態探索条件(例え
ば、図84)に登録された機械のリストを作成する。
【0348】ステップ12303で基本スコープ(図5
7から図61参照)のリストを作成する。
【0349】ステップ12304で基本スコープのリス
トが空になるまでステップ12305からステップ12
308までの処理を行ない、基本スコープのリストが空
になったら、ステップ12309に処理を進める。
【0350】ステップ12305で基本スコープのリス
トの先頭要素にあたる基本スコープ(例えば図60)に
登録されている機械のリストとステップ☆7−15のリ
ストに登録されている機械のリストの論理積をとる。
(図61参照)ステップ12306で論理積が真となっ
た場合すなわち状態探索条件に含まれる機械がその基本
スコープに登録されていた場合はステップ12307
へ、登録されていなかった場合はステップ12308に
処理を進める。
【0351】ステップ12307で作業用リスト1にこ
の基本スコープを登録する。
【0352】ステップ12308で基本スコープのリス
トの先頭要素を削除する。
【0353】ステップ12309で作業用リスト1に登
録された基本スコープを用いて状態管理知識に登録する
探索用のスコープ知識(例えば、図85)を作成する処
理を行なう。
【0354】そして、ステップ12310で状態管理知
識に作成した探索用スコープ知識を登録する。
【0355】図124は、図123のステップ1230
9で行なう探索用のスコープ知識(例えば、図85)を
作成する処理手順を示している。
【0356】ステップ12401で作業用リスト2の領
域を確保する。
【0357】ステップ12402で状態管理知識に登録
する探索用スコープ知識(例えば図85)の領域を確保
する。
【0358】ステップ12403で図123のステップ
12301で作成した作業用リスト1の先頭要素を作業
用リスト2に移す。
【0359】ステップ12404で作業用リスト1が空
でなければステップ12405へ、空ならばステップ1
2408へ処理を進める。
【0360】ステップ12405で図123のステップ
12301で作成した作業用リスト1の先頭要素にあた
る基本スコープが作業用リスト2に登録されている基本
スコープのどれかの下位スコープになっているかどうか
を検査する。
【0361】ステップ12406で下位スコープになっ
ている場合はステップ12403へ、そうでない場合は
ステップ12407へ処理を進める。
【0362】ステップ12407で探索用スコープの漏
れをなくすために作業用リスト2に登録されている基本
スコープが連結になるような、基本スコープのネットワ
ーク(ここでは木構造)上の最小の部分ネットワークを
作成する処理(スコープの融合処理)を行なう。
【0363】そして、ステップ12408で作業用リス
ト2に登録されているすべての基本スコープに登録され
ている機械を12402の探索用スコープ知識に登録す
る。
【0364】図125は、図124のステップ1240
7で行なうスコープの融合処理手順を示している。
【0365】ステップ12501で作業用リスト1の先
頭要素にあたる基本スコープと作業用リスト2の要素の
基本スコープのどれかとの共通の状態スコープを捜す。
【0366】ステップ12502で共通の上位スコープ
と作業用リスト1の先頭要素にあたる基本スコープとの
間に位置する基本スコープと共通スコープをすべて作業
用リスト2に登録する。
【0367】ステップ12503で共通の上位スコープ
と、作業用リスト1の先頭要素にあたる基本スコープと
共通の基本スコープを持った作業用リスト2の要素の基
本スコープとの間に位置する基本スコープをすべて作業
用リスト2に登録する。
【0368】図126は、図117のステップ1170
7で行なう始点と終点を結ぶ状態遷移の経路探索木の作
成処理手順を示している。
【0369】ステップ12601で終点にあたる経路探
索ノードのリストの領域を確保する。
【0370】ステップ12602で経路探索木のroo
tとなる経路探索ノード知識(例えば図89)を作成す
る。具体的には、属性項目「プラント状態」に状態管理
知識の属性項目「始点」に登録されているプラント状態
を登録し、属性項目「parent」にはnilを登録
し、属性項目「ルートまでの重みの合計」のは0を登録
する。
【0371】ステップ12603でrootを経路の重
み表(例えば図92)の重み0の所に登録する。
【0372】ステップ12604で変数wに0を代入
し、変数nに前もって定めてある変数lastの値を代
入する。この変数lastは、経路探索において、ro
otからの重みの合計がある一定の値になったらそれよ
り先は探索しないために用いている。
【0373】ステップ12605でw=<nの間以下の
処理を行なう。
【0374】ステップ12606で経路の重み表で重み
w(最初はw=0)の所にある経路探索ノード(例えば
経路探索ノード(1))のリストを作成する。
【0375】ステップ12607で経路探索ノードリス
トが空になるまでステップ12608からステップ12
610の処理を行ない、空になったらステップ1261
1に処理を進める。
【0376】ステップ12608で経路探索ノードリス
トの先頭要素にあたる経路探索ノード(例えば図89)
に継る経路探索ノード(例えば図90)を作成する処理
を行う。
【0377】ステップ12609で作成された経路探索
ノードを経路の重み表へ登録し、nの値を更新する処理
を行なう。
【0378】ステップ12610で経路探索ノードリス
トの先頭要素を削除する。
【0379】そして、ステップ12611でwの値を1
増やす。
【0380】図127は、図126のステップ1260
8で行なう経路探索ノードリストの先頭要素にあたる経
路探索ノード(例えば図89)に継る経路探索ノード
(例えば図90)を作成する処理手順を示している。
【0381】ステップ12701で新しく作成する経路
探索ノード知識のリストの領域を確保する。
【0382】ステップ12702で探索用スコープ(例
えば図85)を読み込む。
【0383】ステップ12703で探索用スコープから
探索の対象となる機械(能動的な機械)のリストを作業
用リスト1に作成する。
【0384】ステップ12704で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0385】ステップ12705で作業用リスト1の先
頭要素にあたる機械(例えばコイルカー)の状態知識
(例えば図70)を読み込む。
【0386】ステップ12706でプラント状態と機械
状態と運転モードをキーに有効枝知識を検索する。
【0387】ステップ12707で有効枝知識の正常動
作に登録されている動作についてそれぞれ探索ノードを
作成する処理を行なう。
【0388】そして、ステップ12708で作業用リス
ト1の先頭要素を削除する。
【0389】図128は、図127のステップ1270
7で行なう有効枝知識の正常動作に登録されている動作
についてそれぞれ探索ノードを作成する処理手順を示し
ている。
【0390】ステップ12801で有効枝知識(例えば
図76と同様の形式)の属性項目「正常動作リスト」に
登録されている動作(例えば下降)のリストを作業用リ
スト1にコピーする。
【0391】ステップ12802で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0392】ステップ12803で新しく経路探索ノー
ド知識(例えば図84)の領域を確保する。
【0393】ステップ12804で作業用リスト1の先
頭要素にあたる動作の属性項目(例えば動作が「下降」
ならば動作に関する属性項目「下降」)に登録されてい
るプラント状態(ここではプラント状態(63))を新
しい経路探索ノード知識に登録する。
【0394】ステップ12805で新しい経路探索ノー
ド知識の属性項目「parent」に元の経路探索ノー
ド知識(例えば図89)を登録する。
【0395】ステップ12806で元の経路探索ノード
知識(例えば図89)の属性項目「children」
(例えば図91の9101のリストの形式)にこの機械
(例えばコイルカー)とこの動作(例えば下降)と新し
い経路探索ノード知識(例えば図90)のリスト(図9
1の9102のリスト)を登録する。
【0396】ステップ12807で元の経路探索ノード
知識の属性項目「ルートまでの重みの合計」の値(ここ
では0)とこの動作の重み(ここでは1)との和(ここ
では1)を、新しい経路探索ノード知識の属性項目「ル
ートまでの重みの合計」に登録する。
【0397】ステップ12808で新しい経路探索ノー
ド知識を図☆のステップ☆11−10のリストに登録す
る。
【0398】そして、ステップ12809で作業用リス
ト1の先頭要素を削除する。
【0399】図129は、図126のステップ1260
9で行なう作成した経路探索ノードの経路重み表への登
録と変数nの値の更新を行なう処理手順を示している。
【0400】ステップ12901で図127のステップ
12701で作成した新しい経路探索ノード知識のリス
トを、作業用リスト1にコピーする。
【0401】ステップ12902で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0402】ステップ12903で作業用リスト1の先
頭要素にあたる経路探索ノード知識(例えば図90)を
読み込む。
【0403】ステップ12904で経路探索ノード知識
の属性項目「ルートまでの重みの合計」の値(ここでは
1)により経路の重み表(例えば図92)の対応すると
ころ(「重み」が1のところ)にこの経路探索ノード知
識(経路探索ノード(10))を登録する。
【0404】ステップ12905で経路探索ノード知識
の属性項目「プラント状態」に登録されているプラント
状態と状態探索条件とを照合する。
【0405】ステップ12906で照合の結果、最終状
態の条件を満たしている場合はステップ12907へ、
そうでない場合はステップ12902へ処理を進める。
【0406】ステップ12907で図126のステップ
12601の終点にあたる経路探索ノードのリストにこ
の経路探索ノード知識を登録する。
【0407】ステップ12908で、この経路探索ノー
ド知識の属性項目「ルートまでの重み合計」に登録され
ている値が変数nよりも小さい場合はステップ1290
9へ、そうでない場合はステップ12902へ処理を進
める。
【0408】ステップ12909で、この経路探索ノー
ド知識の属性項目「ルートまでの重み合計」に登録され
ている値を変数nに代入する。
【0409】図130は、図117のステップ1170
8で行なう状態遷移経路の抽出の処理手順を示してい
る。
【0410】ステップ13001で状態遷移経路の幾つ
かの候補を格納するためにステップ13006で新しく
状態管理知識を作成するが、それを管理するためのリス
トの領域を確保する。
【0411】ステップ13002で経路の重み表重みn
のところに登録されている経路探索ノード知識のリスト
を作業用リスト1に作成する。
【0412】ステップ13003で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0413】ステップ13004で作業用リスト1の先
頭要素にあたる経路探索ノードが図126のステップ1
2601のリストに含まれているかをチェックする。
【0414】ステップ13005の判断で含まれている
場合はステップ13006へ、そうでない場合はステッ
プ13012へ処理を進める。
【0415】ステップ13006で新しく状態管理知識
(図83の形式)の領域を確保する。
【0416】ステップ13007により図117のステ
ップ11704で作成した状態管理知識の終点状態と経
路以外の各属性項目を新しく作成した状態管理知識にコ
ピーする。
【0417】ステップ13008でステップ13004
の経路探索ノード知識に登録されているプラント状態を
新しい状態管理知識の属性項目「終点状態」にコピーす
る。
【0418】ステップ13009でrootからこの経
路探索ノードまでの経路を作成する処理を行なう。
【0419】ステップ13010で、この経路を新しい
状態管理知識の属性項目「経路」に登録する。
【0420】ステップ13011で新しい状態管理知識
をステップ13001のリストに登録する。
【0421】そして、ステップ13012で作業用リス
ト1の先頭要素を削除する。
【0422】ここで、状態経路の抽出に、図126のス
テップ12601のリストをそのまま用いなかったの
は、経路の重みがもっとも少ないものを候補として用い
ることにより競合を減少させるためである。図117の
ステップ11709とステップ11710の処理におい
て、ここで選出される候補が、設計者の意図に合致しな
い場合(経路の決定が失敗した場合)への対応として、
図126の12601のリストから、まだ選出されてい
なかった候補を取り出して状態経路の抽出を行なう処理
を加えても良い。
【0423】図131は、図130のステップ1300
9で行なうrootからこの経路探索ノードまでの経路
を作成する処理手順を示している。
【0424】ステップ13101で状態管理知識の属性
項目「経路」に登録する状態経路リスト(図83の83
07)の領域を確保する。
【0425】ステップ13102で:図130のステッ
プ13009の経路探索ノード知識を読み込む。
【0426】ステップ13103で読み込んだ経路探索
ノード知識を変数current nodeに登録する。
【0427】ステップ13104でcurrent
odeが示す状態経路知識の属性項目「parent」
の値が示す経路探索ノード知識を読み込む。
【0428】ステップ13105でステップ13104
の経路探索ノード知識の属性項目「children」
のリスト(図91の形式)から、current no
deが示す知識が含まれている要素(例えば、図91の
リストの要素である9102の形式のリスト)を検索す
る。
【0429】ステップ13106で検索で得られたリス
トに登録されている機械(例えばコイルカー)とその動
作(例えば下降)の要素を読み込む。
【0430】ステップ13107によりステップ131
06で読み込んだ要素と、current nodeが
示す経路探索ノード知識の属性項目「プラント状態」の
値のリスト(例えば図83の8306のリスト形式)を
作成する。
【0431】ステップ13108で作成したリストをス
テップ13101の経路リスト先の先頭に挿入する。
【0432】ステップ13109によりステップ131
04で読み込んだ経路探索ノード知識をcurrent
nodeに登録する。
【0433】ステップ13110でcurrent
odeの示す経路探索ノード知識の属性項目「pare
nt」の属性値がnilであれば(すなわちcurre
nt nodeがrootを示していれば)処理を終了
し、そうでなければステップ13104に処理を進め
る。
【0434】ここの処理で、作成される状態経路を動作
した機械とその動作とその機械の状態を分かり易く図示
しすると図93の様に表すことができる。ただし、機械
(コイルカー)の状態9301だけは始点状態における
機械状態である。
【0435】図132は、図117のステップ1170
9で行なう状態経路の決定と決定した状態経路を状態管
理知識に登録する処理手順を示している。
【0436】ステップ13201で図130のステップ
13001の状態管理知識のリストを作業用リスト1に
コピーする。
【0437】ステップ13202で作業用リスト1が空
であればステップ13211へ、そうでなければステッ
プ13202へ処理を進める。
【0438】ステップ13202で作業用リスト1の先
頭要素にあたる状態管理知識を読み込む。
【0439】ステップ13204で状態遷移経路を表示
する処理を行なう。
【0440】ステップ13205でユーザにステップ1
3204で表示した状態経路で良いかを問い合わせる。
【0441】ステップ13206でそれで良ければステ
ップ13208へ、そうでなければステップ13207
へ処理を進める。
【0442】ステップ13207では、作業用リスト1
の先頭要素を削除する。
【0443】ステップ13208では、作業用リスト1
の先頭要素の状態管理知識の終点状態と経路を図117
のステップ11704の状態管理知識にコピーする。
【0444】ステップ13209で経路探索の成功を表
示する。ステップ13210で「成功」を返す。ステッ
プ13211で経路探索の失敗を表示する。そして、ス
テップ13212で「失敗」を返す。
【0445】図133は、図132のステップ1320
4で行なう状態遷移経路を表示する処理手順を示してい
る。
【0446】ステップ13301で対象となる状態管理
知識の属性項目「始点状態」の登録されているプラント
状態を表示(例えば図94)する。
【0447】ステップ13302で対象となる状態管理
知識の属性項目「経路」に登録されているリストを作業
用リスト1にコピーする。
【0448】ステップ13303で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0449】ステップ13304で作業用リスト1の先
頭要素にあるリストに登録されている機械の図形を何回
か点滅させる。
【0450】ステップ13305で作業用リスト1の先
頭要素にあるリストに登録されている機械とその動作の
名前を一定時間表示する。
【0451】ステップ13306で作業用リスト1の先
頭要素にあるリストに登録されているプラント状態を表
示(例えば図95〜図101)する。
【0452】ステップ13307で作業用リスト1の先
頭要素を削除する。
【0453】ここでは、状態管理知識の属性項目「経
路」に登録されたプラント状態だけが表示されるが、途
中の状態あるいは状態間を補間して、アニメーションに
ように制御の経過を、表示しても良い。
【0454】図134は、図117のステップ1171
1で行なうステップ11704の状態知識の属性項目
「経路」に登録されている状態経路リストを用いてフロ
ー形式の仕様(例えば図102)の生成を行なう処理手
順を示している。
【0455】ステップ13401でフロー形式の仕様の
ための領域を確保し、その先端となるダミーの遷移条件
部を作成する。このダミーの遷移条件部は、最終的に接
続するフロー形式の仕様へ接続するまでの仮のものであ
るから、それに継る機器動作を検索できるだけの情報を
持っていれはそれで良い。
【0456】ステップ13402によりステップ134
01で作成したダミーの遷移条件部を変数lastに登
録する。
【0457】ステップ13403で対象となる状態管理
知識の属性項目「経路」に登録されているリスト(例え
ば、図83の8307の形式のリスト)を作業用リスト
1にコピーする。
【0458】ステップ13404で作業用リスト1が空
になるまで以下の処理を行なう。
【0459】ステップ13405で作業用リスト1の先
頭要素にあたる図83の8306の形式のリストを作業
用リスト2にコピーする。
【0460】ステップ13406で作業用リスト2の先
頭要素(機械、例えばコイルカー)と2つ目の要素(動
作、例えば下降)を図102の10201のように
「/」を挾んで接続し機器動作部(例えば図102の1
0201)を作成する。
【0461】ステップ13407で作業用リスト2の3
つ目の要素が指すプラント状態から作業用リスト2の先
頭要素が示す機械の状態(例えば図93の9302から
9308)を読み込む。
【0462】ステップ13408で遷移条件部を生成す
る処理を行なう。
【0463】ステップ13409でlastに登録され
ている遷移条件部に機器動作部を接続する。
【0464】ステップ13410でステップ13406
の機器動作部にステップ13408で生成した遷移条件
部を接続する。
【0465】ステップ13411によりステップ134
08でで生成した遷移条件部を変数lastに登録す
る。
【0466】そして、ステップ13412で作業用リス
ト1の先頭要素を削除する。
【0467】図135は、図134のステップ1340
8で行なう遷移条件部を生成する処理手順を示してい
る。
【0468】ステップ13501で図134のステップ
13405の作業用リスト2の2つ目の要素に登録され
ている動作(例えば上昇)の知識の属性項目「状態変化
項目」に登録されている、機械(例えばコイルカー)の
状態項目(例えば上下の位置)を読み込む。
【0469】ステップ13502で図134のステップ
13405の作業用リスト2の3つ目の要素に登録され
ているプラント状態のステップ13501で読み込んだ
機械(例えば「コイルカー」)の状態項目(例えば「上
下の位置」)に登録されている状態(例えば「コイル運
搬高さ」)を読み込む。
【0470】ステップ13504で図134のステップ
13405の作業用リスト2の先頭要素が示す機械の知
識(例えば図19)属性項目「状態センサの関係」に登
録されている知識(例えば図30)からステップ135
02で読み込んだ機械状態(例えば「コイル運搬高
さ」)に対応するセンサの状態(例えば「(高さ1(n
ot高さ))」を読み込む。
【0471】ステップ13404で図134のステップ
13405の作業用リスト2の先頭要素が示す機械(例
えばコイルカー)の名前とステップ13503で読み込
んだセンサの状態(例えば、「(高さ1(not高さ
2))」とを「/」を挾んで接続して遷移条件部(例え
ば図102の10204)を作成する。
【0472】図136から図139は、プラント状態を
画面に表示する処理を示し、このうちの図136は、プ
ラント状態を画面に表示する処理の場合の分けの処理手
順を示している。
【0473】ステップ13601で対象知識に登録され
ている機器(センサや機械)や必要に応じて生成されて
いる加工材料の知識の複製(あるいはインスタンス)
を、作業用リスト1に作成する。
【0474】ステップ13602でリスト1が空の場合
は処理を終了し、そううでない場合は以下の処理を行な
う。
【0475】ステップ13603で作業用リスト1の先
頭要素にあたる表示対象の特性が、図13から図15の
機器特性によるシソーラスで「加工主体」の下位にある
場合はステップ13604へ、「加工状況計測主体」の
下位にある場合はステップ13605へ、「加工材料」
の下位にある場合はステップ13606に処理を進め
る。
【0476】ステップ13604で加工主体に属する表
示対象(例えばコイルカー)を表示する処理を行なう。
【0477】ステップ13605で加工状況計測主体に
属する表示対象(例えばインライン検出)を表示する処
理を行なう。
【0478】ステップ13606で加工主体に属する表
示対象(例えばコイル)を表示する処理を行なう。
【0479】そして、ステップ13607で作業用リス
ト1の先頭要素を削除する。
【0480】図137は、加工主体に属する表示対象を
表示する処理手順を示している。
【0481】ステップ13701で表示対象(例えばコ
イルカー)の特性(例えば、加工材料運搬機械)が、図
13から図15の機器特性によるシソーラスで「能動的
な機械」の下位にある場合は、ステップ13702へ、
そうでない場合は、ステップ13705へ処理を進め
る。
【0482】ステップ13702で表示する機械(コイ
ルカー)の図形知識(図31)を読み込む。
【0483】ステップ13703で図形知識の属性項目
「機械状態と図形位置の関係」の「x1を決定する機械
状態項目」に登録されている状態項目(前後の位置)及
び「y1を決定する機械状態項目」に登録されている状
態項目(上下の位置)に対応する表示対象の状態(例え
ば、前後の位置が停止位置1、上下の位置がコイル運搬
高さ)を求め、これと、「機械状態とx1の対応関係」
及び「機械状態とy1の対応関係」を用いて、図形知識
の属性項目「図形位置(x1,y1)」の値((10
0,150))を求める。
【0484】ステップ13704で図形知識の属性項目
「機械状態と図形状態」により、表示する機械(コイル
カー)の状態(例えば、上下の位置がコイル運搬高さ)
に対応する図形データ(コイルカー図形データ2)とラ
ック領域上下左右((y1,y1+20,x1−15,
x1+15))とリフターり領域上下左右((y1++
20,y1−100,x1−15,x1+15))とコ
イルカー本体領域上下左右((y1+60,y1+8
0,x1−30,x1+30))を求め、図形知識の
「図形データ」や各図形領域の属性項目に代入する。
【0485】ステップ13705で属性項目「図形デー
タ」(コイルカー図形データ2)の示す図形(図13
5)を属性項目「図形位置」の示す画面上の位置(10
0,150)に表示する。
【0486】図138は、加工状況計測主体に属する表
示対象を表示する処理手順を示している。
【0487】ステップ13801で表示対象(インライ
ン検出)の対象知識(図41)の属性項目「状態決定条
件」に登録された知識(図44:側を計測する装置ON
条件1)によりセンサの状態を決定する。図137の説
明で用いたコイルカーの状態(停止位置1)を例に用い
ると、「計測対象」に登録された機械(コイルカー)の
状態項目「前後の位置」の数字(x4:図33より)
と、計測機器(イラン検出)の「計測位置」の数字y
(2)を比較し、x,yならばONであるから、この例
ではOFFとなる。
【0488】ステップ13802で決定されたセンサの
状態(OFF)と図形知識(図42)の属性項目「機器
状態と図形状態」より図形データ(インライン検出図形
データ青)を決定し、図形知識の属性項目「図形デー
タ」に登録する。
【0489】そして、ステップ13803で図形知識
(図42)の属性項目「位置」が示す画面上の位置(2
00,1000)に属性項目「図形データ」の示す図形
データ(インライン検出図形データ青)を表示(図4
3)する。
【0490】図139は、加工材料に属する表示対象を
表示する処理手順を示している。
【0491】ステップ13901で表示対象(コイルの
コピーあるいはインスタンス)の対象知識(図45)の
属性項目「加工状態」に登録されている状態(例えば
「巻き取り完了」)と図形知識(図46)の属性項目
「加工状態と図形状態」により、図形データ(コイル巻
き取り完了データ)と各図形領域の幅(図形領域の上界
までの幅20、図形領域の下界までの幅20、図形領域
の左界までの幅10、図形領域の右界までの幅10)を
求め、図形知識の対応する属性項目に登録する。
【0492】ステップ13902で表示するコイル(加
工材料)の対象知識(図45)の属性項目「支持機械」
に登録されている状態(例えばコイルカー)の図形知識
(図31)を読み込む。
【0493】ステップ13903で機械(コイルカー)
の図形知識の属性項目「図形位置」から機械の図形位置
((100,150))を読み込み、コイルの図形知識
(図46)の属性項目「支持機器の作用位置」((x
0,y0))に登録する。
【0494】ステップ13904で「支持機械」に登録
された機械(コイルカー)と、コイルの図形知識の属性
項目「支持機械の作用位置と図形位置」より、「支持機
械の作用位置」の値(x0,y0)と「図形位置」の値
(x1,y1)との変換式((x1,y1)=(x0,
y0−図形領域の下界までの幅))を決定する。
【0495】ステップ☆23−30:変換式により、
「図形位置」(100,130)を求める。
【0496】そして、ステップ13906で図形知識の
属性項目「図形位置」の示す(100,130)に「図
形データ」の示す図形データ(コイル巻き取り完了デー
タ)を表示(図47)する。
【0497】次に、ハイパー状態空間グラフを用いてフ
ロー形式の仕様に従ってシミュレーションを行うことに
よる仕様検査の方法について説明する。
【0498】図140は、仕様検査を管理するための知
識(シミュレーション管理知識)の一記述例を示してい
る。図の中で、14001はフロー形式の仕様と、フロ
ー形式の仕様の中の検査中の部分と、その検査途中のプ
ラント状態と、運転モードと、検査結果等とに関する属
性項目、14002はその属性項目である。そして、1
4002のの属性項目の中に、14003に示す検査結
果が「正常」あるいは、「異常」として登録される。
【0499】次に、図141は、仕様検査の処理手順を
示している。
【0500】ステップ14101で検査対象となるフロ
ー形式の仕様(例えば図102)を読み込む。
【0501】ステップ14102でシミュレーション管
理知識(例えば図140の形式)の領域を確保する。
【0502】ステップ14103でシミュレーション管
理知識の初期設定の処理を行なう。
【0503】ステップ14104でシミュレーション管
理知識の終点状態が示すプラント状態が遷移条件を満た
しているか同かをチェックする。(つまり遷移条件の機
械とその機械の状態が終点状態に登録されたプラント状
態のその機械の状態とが一致するか同かをチェックす
る。)ステップ14105で、満たしている場合はステ
ップ14106へ、そうでない場合はステップ1411
5へ処理を進める。
【0504】ステップ14106でフロー形式の仕様の
次の機器動作部(例えば図102の10203)とそれ
に継る遷移条件部をシミュレーション管理知識に登録す
る。
【0505】ステップ14107でシミュレーション管
理知識の終点状態を始点状態にコピーする。
【0506】ステップ14108で登録されてた機器動
作が正常か同かをチェックする。(つまり、機器動作部
の機械の動作について、始点状態に登録されたプラント
状態のその機械の状態知識を検索し、その状態知識に継
る有効枝知識の属性項目「正常動作リスト」に機器動作
部の機械の動作が登録されているかどうかをチェックす
る。)ステップ14109で正常ならばステップ141
10へ、そうでなければステップ14115へ処理を進
める。
【0507】ステップ14110でシミュレーション管
理知識の終点状態に機器動作によって遷移する先のプラ
ント状態を登録する。(つまり、機器動作の機械の動作
について、始点状態に登録されたプラント状態のその機
械の状態知識を検索し、その状態知識に継る有効枝知識
の機器動作部の機械の動作に関する属性項目に登録され
ているプラント状態を登録する。)ステップ14111
で終点状態が示すプラント状態が、遷移条件を満たすか
チェックする。(つまり、ステップ14104と同じこ
とをする。)ステップ14112でチェックの結果をみ
たしている場合はステップ14113へ、そうでない場
合はステップ14107へ処理を進める。
【0508】ステップ14113でフロー形式の仕様が
まだ続くならばステップ14106へ、そうでなければ
ステップ14114へ処理を進める。
【0509】ステップ14114で「正常」をシミュレ
ーション管理知識の属性項目「正常・異常」に登録す
る。また、ステップ14115で「異常」をシミュレー
ション管理知識の属性項目「正常・異常」に登録する。
【0510】そして、ステップ14116でシミュレー
ション管理知識を保存する。
【0511】ここで、ステップ14101からステップ
14103までは、処理をするための初期化の部分であ
り、ここでは、対話的に行なう方法を説明したが、幾つ
ものフロー形式の仕様を検査する場合、各仕様に対して
検査するためのシミュレーション管理知識を初期化する
ための情報を、あらかじめ、対話的入力やエディタなど
でのテキスト入力などで作成しておき、この情報を自動
で読み込んで検査用データ通りに幾つも処理するように
しても良い。
【0512】図142は、図141のステップ1410
3で行なう検査を管理する知識(例えば図140)の初
期化を行なう処理手順を示している。
【0513】ステップ14201で図141のステップ
14101で読み込んだフロー形式の仕様の名前を属性
項目「フロー形式の仕様」に登録する。
【0514】ステップ14202でフローの何処から検
査を行なうかを属性項目「機器動作部」と「遷移条件
部」に登録する。
【0515】そして、ステップ14203で図118で
行なった状態管理知識の属性項目「始点状態」の設定と
同様の処理を行い、検査を行なうためのプラント状態の
初期状態を属性項目「終点状態」に、運転モードを属性
項目「運転モード」に登録する。
【0516】なお、本発明は、上記実施例にのみ限定さ
れず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施でき
る。
【0517】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも対象世界の
状態構成知識、動作知識、副次的状態遷移、運転知識を
有する対象知識を用いて構造化された制御対象を含む対
象世界の状態空間を生成することができるので、対象知
識の状態では分散していた知識が仕様獲得・検査用に特
化した形に変換され、制御対象を制御する制御実行プロ
グラムを生成するに際して良好な推論が適応できる。
【0518】また、状態空間の作成において運転知識を
用いて対象世界として正常・異常状態を判定して異常な
状態を残さないようにできるので、この状態空間を逸脱
しなければ正常な制御を保証することができる。
【0519】状態経路探索の探索を開始する初期状態が
状態空間のどの状態であるかを特定するに当って、標準
的な対象世界状態を提示し、その状態から設計者が必要
な状態になるように図形上の指示により得られるので、
こと細かに指示しなくても設計者が意図する対象世界状
態を特定できる。また、状態経路探索の終点となる状態
空間の対象世界状態が満たすべき条件である状態探索条
件を特定するに当たって、図形上の指示により終点の状
態のキーになるところだけを指示し仮の対象世界状態を
作成し、初期状態と仮の対象世界状態との差分を抽出し
て状態探索条件を作成するようになるので、こと細かに
指示しなくても設計者が意図する状態探索条件を特定す
ることができる。
【0520】探索用スコープの作成において、状態探索
条件に登録されている機械と対象知識に登録されている
(基本)スコープの知識とのマッチングを取り探索用ス
コープに含まれる基本スコープの集合を求め、更に、基
本スコープの集合に含まれる基本スコープのが連結にな
るような基本スコープのネットワーク上の最小の部分ネ
ットワークを作成し探索用スコープとするようになるの
で、探索範囲を狭めつつ探索洩れを防ぐことができる。
また、状態経路抽出においては、探索用スコープで探索
範囲を洩れなく狭め、対象の動作コストの少ないものか
ら順に経路を伸ばして経路探索木を作成するようにでき
るので、推論効率を良好にすることができ、経路を対象
世界を模式的に表した図形で視覚的に提示し、その中か
ら設計者が自らの意図に合致したものを選択するので、
どのような制御手順を踏んで目標状態に達するのかが非
常に分かり易く、経験の少ない設計者の教育にも大いに
役立てることができる。
【0521】既存の制御仕様の検査において、シミュレ
ーションを開始する時点の対象世界の状態が与えられた
後は、状態空間上の対象世界状態を次々に辿ってシミュ
レーションし、状態空間から逸脱しない仕様であるかど
うかを検査し、検査結果を提示するようにできるので、
異常が発見された仕様のどの部分が直接異常に結び付い
たかを分かり易くすることもできる。
【0522】この結果として、対象の動作を細かく指示
しなくてもよくなり、既存の入力方法に比べ飛躍的に容
易に制御仕様が得られることになる。また、動作や対象
の正常・異常の判別ができるため誤った制御仕様の生成
を断つことができる。更に、自動で仕様検査を行なうた
め、既存の制御仕様を再利用する場合に適・不適、修正
必要箇所等の判断を支援でき、制御仕様作成にかかる時
間を削減でき、制御実行プログラム開発に要する時間を
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御実行プログラム生成装
置における制御仕様獲得部のシステム構成を示す図。
【図2】能動的な対象の状態空間を表現するための状態
一動作・副次的状態遷移有向グラフを示す図。
【図3】受動的な対象の状態空間を表現するための状態
一副次的状態遷移有向グラフを示す図。
【図4】状態ノードを定義する枠組を示す図。
【図5】状態ノードを接続する動作有効枝の枠組を示す
図。
【図6】状態ノードを接続する副次的状態遷移有効枝の
枠組を示す図。
【図7】対象世界の状態空間を表現するための単純な有
向グラフを示す図。
【図8】対象世界の状態空間を表現するためのハイパー
状態空間グラフを示す図。
【図9】対象世界の状態空間を定義する枠組の一例を示
す図。
【図10】対象世界の状態空間を表現するためのハイパ
ー状態空間のグラフの一例を示す図。
【図11】対象世界の状態空間を表現するハイパー状態
空間グラフを示す図。
【図12】本実施例に適用されるプラントを示す図。
【図13】プラント構成物の特性によるシソーラスを示
す図。
【図14】プラント構成物の特性によるシソーラスを示
す図。
【図15】プラント構成物の特性によるシソーラスを表
す図。
【図16】本実施例で用いるプラントの対象知識の一つ
である物理構成を示す図。
【図17】プラントに関する対象知識の枠組を示す図。
【図18】運搬設備に関する対象知識の枠組を示す図。
【図19】コイルカーに関する対象知識の枠組を示す
図。
【図20】スキッド1に関する対象知識の枠組を示す
図。
【図21】リフターに関する対象知識の枠組を示す図。
【図22】コイルカーの動作に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図23】動作「コイルカー上昇」に関する対象知識の
枠組を示す図。
【図24】コイルカーの副次的状態遷移に関する対象知
識の枠組を示す図。
【図25】スキッド1の副次的状態遷移に関する対象知
識の枠組を示す図。
【図26】コイルカーの副次的状態遷移「コイルカー副
次的状態遷移1」の枠組を示す図。
【図27】コイルカーの副次的状態遷移「コイルカー副
次的状態遷移2」の枠組を示す図。
【図28】コイルカーの副次的状態遷移「スキッド1副
次的状態遷移1」の枠組を示す図。
【図29】スキッド1の副次的状態遷移「スキッド1副
次的状態遷移2」の枠組を示す図。
【図30】状態とセンサの関係に関する対象知識の枠組
を示す図。
【図31】図形に関する対象知識の枠組を示す図。
【図32】コイルカーの図形に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図33】コイルカーの前後の位置の数字化に用いる表
を示す図。
【図34】コイルカーの上下の位置の数字化に用いる表
を示す図。
【図35】コイルカーのコイル搭載状態の数字化に用い
る表を示す図。
【図36】コイルカーの動作状態の数字化に用いる表を
示す図。
【図37】コイルカーの状態を表す数字列を作成する方
法を示す図。
【図38】コイルカーの状態知識を管理するハッシュ表
を示す図。
【図39】プラントの状態を表す数字列の作成方法を示
す図。
【図40】プラントの状態知識を管理するハッシュ表を
示す図。
【図41】計測器に関する対象知識の枠組を表す図。
【図42】計測器の図形に関する対象知識の枠組を示す
図。
【図43】計測器の図形に関する対象知識の表示例を示
す図。
【図44】計測機器の状態の決定に関する対象知識の枠
組を示す図。
【図45】加工材料に関する対象知識の枠組を示す図。
【図46】加工材料の図形に関する対象知識の枠組を示
す図。
【図47】加工材料の図形に関する対象知識の表示例を
示す図。
【図48】運転知識に関する対象知識の構成例を示す
図。
【図49】運転モード層の運転知識に関する対象知識の
枠組を示す図。
【図50】機械層の運転知識に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図51】機械状態項目層の運転知識に関する対象知識
の枠組を示す図。
【図52】機械状態項目層の運転知識に関する対象知識
の枠組を示す図。
【図53】機械状態項目層の運転知識に関する対象知識
の枠組を示す図。
【図54】運転知識(非単独)層の運転知識に関する対
象知識の枠組を示す図。
【図55】異常な状態を表す図。
【図56】異常な状態を表す図。
【図57】基本スコープに関する対象知識の構成を示す
図。
【図58】スコープに関する対象知識の枠組を示す図。
【図59】スコープに関する対象知識の枠組を示す図。
【図60】スコープに関する対象知識の枠組を示す図。
【図61】基本スコープから状態空間上での状態探索に
用いるスコープを決定する概念を示す図。
【図62】プラントに適用したハイパー状態空間グラフ
の構造を示す図。
【図63】プラント状態の一表示例を示す図。
【図64】プラント状態の一表示例を示す図。
【図65】プラント状態の一表示例を示す図。
【図66】プラントの状態に関する対象知識の枠組を示
す図。
【図67】プラントの状態に関する対象知識の枠組を示
す図。
【図68】プラントの状態に関する対象知識の枠組を示
す図。
【図69】テンションリールの状態に関する対象知識の
枠組を示す図。
【図70】コイルカーの状態に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図71】コイルカーの状態に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図72】コイルカーの状態に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図73】スキッド2の状態に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図74】スキッド2の状態に関する対象知識の枠組を
示す図。
【図75】コイルカーの状態空間の有効枝に関する対象
知識の枠組を示す図。
【図76】コイルカー状態から出るプラント状態への有
効枝に関する対象知識の枠組を示す図。
【図77】コイルカーの状態空間の有効枝に関する対象
知識の枠組を示す図。
【図78】コイルカー状態から出るプラント状態への有
効枝に関する対象知識の枠組を示す図。
【図79】コイルカーの状態空間の有効枝に関する対象
知識の枠組を示す図。
【図80】コイルカー状態から出るプラント状態への有
効枝に関する対象知識の枠組を示す図。
【図81】スキッド2の状態空間の有効枝に関する対象
知識の枠組を示す図。
【図82】スキッド2の状態空間の有効枝に関する対象
知識の枠組を示す図。
【図83】状態管理知識の枠組を示す図。
【図84】状態探索条件を示す図。
【図85】探索用スコープの枠組を示す図。
【図86】状態の指示方法の一例を説明するための図。
【図87】状態の指示方法の一例を説明するための図。
【図88】状態の指示方法の一例を説明するための図。
【図89】経路探索ノードに関する知識の枠組を示す
図。
【図90】経路探索ノードに関する知識の枠組を示す
図。
【図91】状態遷移経路リストを示す図。
【図92】ルートからの重みの合計と経路探索ノードの
リストの表を示す図。
【図93】始点状態からの状態遷移の経路の略図を示す
図。
【図94】プラント状態の一表示例を示す図。
【図95】プラント状態の一表示例を示す図。
【図96】プラント状態の一表示例を示す図。
【図97】プラント状態の一表示例を示す図。
【図98】プラント状態の一表示例を示す図。
【図99】プラント状態の一表示例を示す図。
【図100】プラント状態の一表示例を示す図。
【図101】プラント状態の一表示例を示す図。
【図102】フロー形式の制御仕様を示す図。
【図103】ハイパー状態空間グラフを作成する処理の
手順を示す図。
【図104】機械の状態空間有効グラフを作成する処理
の手順を示す図。
【図105】異常な状態の削除の処理手順を示す図。
【図106】有効枝知識を作成する処理を示す図。
【図107】能動的な機械の有効枝知識作成処理を示す
図。
【図108】能動的な機械の有効枝知識の作成処理を示
す図。
【図109】副次的状態遷移を表す有効枝を作成する処
理を示す図。
【図110】受動的な機械の有効枝知識作成の処理を示
す図。
【図111】ハイパー状態空間グラフを作成する処理を
示す図。
【図112】異常なプラント状態の削除を行なう処理を
示す図。
【図113】プラント状態に対応する各機械の有効枝知
識を作成する処理を示す図。
【図114】機械のプラント状態への有効枝知識を運転
モード毎に作成する処理を示す図。
【図115】プラント状態への有効枝知識を作成する処
理を示す図。
【図116】プラント状態がある運転モードにおいて正
常か異常かをチェックする処理を示す図。
【図117】ハイパー状態空間グラフを用いた仕様獲得
処理を示す図。
【図118】始点となるプラント状態を設定する処理を
示す図。
【図119】機械状態の設定処理を示す図。
【図120】状態探索条件の作成と探索用スコープの決
定処理を示す図。
【図121】作業用プラント状態知識の状態を、加工材
料が、選択された機械に移った状態に変える処理を示す
図。
【図122】機械の状態選択と作業用プラント状態知識
を変更する処理を示す図。
【図123】スコープ作成処理を示す図。
【図124】探索用のスコープ知識を作成する処理を示
す図。
【図125】スコープの融合処理を示す図。
【図126】始点と終点を結ぶ状態遷移の経路探索木の
作成処理を示す図。
【図127】経路探索ノードを作成する処理を示す図。
【図128】有効枝知識の正常動作に登録されている動
作についてそれぞれ探索ノードを作成する処理を示す
図。
【図129】作成した経路探索ノードの経路の重み表へ
の登録と変数nの値の更新を行なう処理を示す図。
【図130】状態遷移経路の抽出の処理を示す図。
【図131】rootからこの経路探索ノードまでの経
路を作成する処理を示す図。
【図132】状態経路の決定と決定した状態経路を状態
管理知識に登録する処理を示す図。
【図133】状態遷移経路を表示する処理を示す図。
【図134】フロー形式の仕様の生成を行なう処理を示
す図。
【図135】遷移条件部を生成する処理を示す図。
【図136】プラント状態を画面に表示する処理の場合
分けの処理を示す図。
【図137】加工主体に属する表示対象を表示する処理
を示す図。
【図138】加工状況計測主体に属する表示対象を表示
する処理を示す図。
【図139】加工材料に属する表示対象を表示する処理
を示す図。
【図140】仕様検査を管理するための知識の枠組を示
す図。
【図141】仕様検査の処理を示す図。
【図142】検査を管理する知識の初期化を行なう処理
を示す図。
【図143】対象世界の空間状態を表現するためのハイ
パー状態空間グラフを示す図。
【符号の説明】
101…バス、102…CPU、103…プログラム記
憶装置、104…対象知識記憶装置、104a…物理構
成知識記憶装置、104b…機器特性知識記憶装置、1
04c…状態構成知識記憶装置、104d…副次的状態
遷移知識記憶装置、104e…動作知識記憶装置、10
4f…運転知識記憶装置、104g…スコープ知識記憶
装置、104h…図形知識記憶装置、104i…対象状
態・計測機器状態関係記憶装置、105…プログラム展
開知識記憶装置、106…対象世界状態ネットワーク生
成装置、106a…対象状空間態生成装置、106b…
対象世界状態空間生成装置、106c…異常状態検出装
置、106d…対象状態生成装置、106e…対象状態
空間内有効枝生成装置、106f…対象世界状態生成装
置、106g…対象世界状態空間内有効枝生成装置、1
07…対象世界状態ネットワーク記憶装置、107a…
対象状態空間記憶装置、107b…対象世界状態空間記
憶装置、107c…対象状態記憶装置、107d…対象
状態空間内有効枝記憶装置、107e…対象世界状態記
憶装置、107f…対象世界状態空間内有効枝記憶装
置、108…制御仕様生成装置、108a…状態管理知
識記憶装置、108b…経路の重み記憶装置、108c
…図形・対象世界状態変換装置、108d…経路探索装
置、108e…状態経路・制御仕様変換装置、108f
…図形・始点状態変換装置、108g…図形・状態探索
条件変換装置、108h…探索用スコープ生成装置、1
08i…探索用スコープ記憶装置、108j…状態探索
木生成装置、108k…状態探索木記憶装置、108l
…状態経路抽出装置、108m…状態経路生成装置、1
08n…状態経路表示装置、109…制御仕様記憶装
置、110…仕様検査装置、110a…シミュレーショ
ン管理知識記憶装置、110b…仕様検査実行装置、1
11…表示装置インタフェース、112…入力装置イン
タフェース、113…プログラマブルコントローライン
タフェース、114…制御対象。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−245305(JP,A) 特開 平2−236720(JP,A) 特開 平3−141430(JP,A) 特開 昭62−208171(JP,A) 特開 平2−1021(JP,A) 特開 平4−167105(JP,A) 特開 平1−280834(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/05 B65H 19/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の対象世界における制御対象に対する
    制御仕様を獲得する制御仕様獲得手段と、獲得された制
    御仕様に基づいて前記制御対象を制御するための制御実
    行プログラムを生成する手段とを具備する制御実行プロ
    グラム生成装置において、 前記制御仕様獲得手段は、 前記対象世界及び前記対象物に関する対象知識を用いて
    前記対象世界の状態空間を生成する状態空間生成手段
    と、前記対象知識に含まれる基本スコープの知識及び状態探
    索条件に基づいて、前記状態空間上での状態遷移経路探
    索の探索範囲を限定する探索用スコープを作成する探索
    用スコープ作成手段と、 前記探索用スコープを用いて状態遷移経路を探索する探
    索手段と、 探索された前記状態遷移経路から 前記制御仕様を生成す
    る制御仕様生成手段とを有することを特徴とする制御実
    行プログラム生成装置。
  2. 【請求項2】前記状態空間生成手段は、前記対象知識と
    して前記対象世界及び対象物の状態に関する「状態構成
    知識」、少なくとも前記対象物の動作に関する「動作知
    識」、少なくとも前記対象物の副次的な状態遷移に関す
    る「副次的状態遷移知識」、少なくとも前記対象物の運
    転状態に関する「運転知識」を用いることを特徴とする
    請求項1記載の制御実行プログラム生成装置。
  3. 【請求項3】前記制御仕様獲得手段は、前記対象知識と
    して含まれる少なくとも前記対象物の運転状態に関する
    「運転知識」を用いて前記対象世界の状態が異常か否か
    を判定する異常状態検出手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の制御実行プログラム生成装置。
  4. 【請求項4】前記制御仕様獲得手段は、状態経路探索の
    開始点での前記対象世界の状態が前記状態空間生成手段
    により生成された状態空間においてどの状態であるかを
    図形上の指示により特定する手段を有することを特徴と
    する請求項1記載の制御実行プログラム生成装置。
  5. 【請求項5】前記制御仕様獲得手段は、状態経路探索の
    終点となる前記状態空間生成手段により生成された状態
    空間における対象世界の状態が満たすべき前記状態探索
    条件を図形上の指示により特定する手段を有することを
    特徴とする請求項1記載の制御実行プログラム生成装
    置。
  6. 【請求項6】前記状態空間生成手段により生成された状
    態空間上で前記制御仕様をシミュレーションすることに
    より既存の制御仕様を検査可能としたことを特徴とする
    請求項1記載の制御実行プログラム生成装置。
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