JP3850867B1 - ソースプログラム作成支援システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作成すべきソースプログラムに対応するフロー図をPCスクリーン上に作成することを支援するフロー図作成モジュール10は、フロー図に含まれる入出力線及びボックス等の基本的なプレートの一覧を表示し、ユーザがプレートを選択し、その配置位置をモニタスクリーン上で指定する毎に、該配置位置に選択されたプレートを表示する。イベント処理プログラムを作成するためのイベントボックスが選択されると、仮想イベント待ちボックス及びリターン端子を含んだイベントフロー図初期ボックス群を自動的に表示させる。フロー図解析変換モジュール40は、作成されたフロー図を解析してソースコードに変換することによりソースプログラムに変換するが、仮想イベント待ちボックスが含まれている場合、イベント定義モジュールを読み出してソースプログラムに組み入れる。
【選択図】図1
Description
このような仕様のドキュメントを作成する際、サブシステム関連図、サブシステム概要、プロセス関連図、業務機能フロー図、プロセス概要、プロセスフロー図、プログラム概要、プログラム構造図、モジュール(プログラムモジュール)概要、コーディングと、各工程でその上流工程のドキュメントに基づいて、論理の関連を保持しつつ個々にドキュメントを作成している。
さらに、プログラミングは、高度なプログラミング知識を有するエキスパートであるプログラマによってなされており、プログラミング知識を有さない要員には不可能である。
特許文献1の製造管理プログラム自動作成装置は、C言語ソースプログラムを作成できるようにしているが、この装置は製品の製造管理のプログラムを作成するものであるため、部品の組み合わせでソースプログラムを作成するようにしている。
また、特許文献2の自動プログラミング方法も、C言語ソースプログラムを作成できるようにしているが、この方法はエキスパートシステムを構築するためのものであり、したがって、この方法においても用途が特化されている。
例えば、「氏名」、「フリガナ(氏名)」、「郵便番号」、「住所」、「フリガナ(住所)」を画面上で入力するための氏名住所プログラムを作成する場合等のように、入力オペレータが表示された入力画面の表示順に入力しないことを考慮して、プログラムを作成する必要がある。すなわち、通常、オペレータがカーソルを表示された任意項目の入力欄に移動させ、データの入力を行ったり修正を行ったりするが、その場合、カーソルの位置によりイベントがランダムに発生されるので、作成すべきプログラムをランダムに行われる処理に対応させる必要がある。
そして、従来は、データ定義を行うためには、ファイルレイアウト用紙に項目の桁位置を合わせて記述し、項目の追加、削除、又は項目の桁数変更等が発生した場合、改めて桁位置を決め直し、再記述を行っている。さらに、項目の細分化による詳細項目定義も同様な作業を行わなければならない。そして、開発時は頻繁に変更が発生する場合が多く、変更の度にこのような作業を行っているため、手間がかかっている。さらにまた、記述したファイルレイアウト情報は、プログラム毎にコーディングする必要がある。
また、上記したように、従来の手法でソースプログラムのデータ定義及び画像定義を作成することは、極めて煩雑であり、作業効率が悪い。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものである。
本発明の第2の目的は、上記した第1の目的を達成するフロー図作成手段を備え、かつ任意のソースプログラムを、高度な知識を備えていない人であっても容易に作成できるようにしたソースプログラム作成支援システムを提供することである。
本発明の第3の目的は、上記した第2の目的を達成するソースプログラム作成支援システムにおいて、ソースプログラムに含まれるデータ定義を、高作業効率で作成することができるようにすることである。
本発明の第4の目的は、上記した第2の目的を達成するソースプログラム作成支援システムにおいて、ソースプログラムに含まれる画面定義を、高作業効率で作成することができるようにすることである。
本発明の第5の目的は、上記した第2の目的を達成するソースプログラム作成支援システムにおいて、作成されたソースプログラムの検証を可能にし、その結果をユーザに分かり安い形態で提供することである。
フロー図作成手段は、
フロー図に含まれるスタート端子、エンド端子、流入線、流出線、及び複数のボックスを含む基本的なプレート、並びに、ランダムに発生される複数のイベントによりそれぞれ駆動される複数のイベント処理を含むイベント処理プログラムの開始プレートを含む一覧表を、ユーザにより選択可能に表示するプレート一覧表示手段と、
ユーザが表示されたプレート一覧からプレートを選択し、その配置位置をモニタスクリーン上で指定する毎に、該配置位置に選択されたプレートの形状を表示するプレート配置手段であって、
プレート一覧に含まれるイベント処理プログラム開始プレートが選択されたときに、イベント発生の待ち状態を表す仮想イベント待ちボックスと該仮想イベント待ちボックスに流出線が接続されたリターン端子とを含んでいるイベントフロー図初期ボックス群をフロー図作成領域上に表示させる手段と
を含んでいるプレート配置手段と、
モニタスクリーン上に配置されたボックスに処理の内容に対応する仕様をユーザに入力させるための入力欄を表示し、入力された仕様を該ボックスと関連付けて記憶する仕様設定手段と
を備え、
フロー図解析変換手段は、
ソースプログラムに変換すべきフロー図中に仮想イベント待ちボックスが含まれている場合に、イベント処理プログラムであると判定して、使用しているコンピュータにOSの一部としてインストールされているイベント処理定義を読み出す手段と、
フロー図中のボックスの連係を解析して各ボックスの連係情報を得る手段と、
フロー図中の各ボックスに設定された仕様をソースコードに変換し、かつ、変換されたソースコードに該当するボックスの連係情報を組み入れることにより、各ボックスのソースプログラムモジュールを生成する手段と、
読み出されたイベント処理定義、及び、ボックスの連係情報が組み入れられたソースプログラムモジュールを一体化してソースプログラムを生成する手段と
を備えている
ことを特徴とするソースプログラム作成支援システムを提供する。
また、フロー図作成手段はさらに、フロー図作成領域に配置されたプレートの削除をユーザが指示したときに、該プレートを削除するプレート削除手段と、イベントフロー図初期ボックス群以外のプレートが新たにフロー図作成領域に配置されたときに、該プレートの下流に処理ボックス及びその流出線を、配置されたプレートとは異なる表示態様で自動的に表示する手段とを備えていることが好ましい。この場合、好ましくは、フロー図作成手段のプレート一覧表示手段により表示されるプレート一覧には、イベント処理プログラム終了プレートが含まれ、プレート配置手段は、フロー図作成領域に表示されているフロー図中に仮想イベント待ちボックスが含まれており、かつ異なる表示態様の処理ボックス及びその流出線が含まれている状態で、プレート一覧に含まれるイベント処理プログラム終了プレートが選択されたときに、異なる表示態様の処理ボックス及びその流出線を自動的に削除し、かつ、最下端の判断ボックスの下方に、リターン端子に一方の流出線が接続された判断ボックスを追加し、該判断ボックスの他方の流出線に接続され、自身の流出線がリターン端子に接続された処理ボックスを追加するよう構成されている。
さらに、フロー図作成手段は、上位層のフロー図とその下位層の詳細フロー図を作成するための階層降り機能を実行する手段を備えており、フロー図作成手段の仕様設定手段は、ユーザが上位層のフロー図の仕様として下位層のフロー図を特定するフロー図IDを選択的に入力することが可能となるようにするために、下位層のフロー図の内容及びフロー図IDをユーザに提示する手段を備えており、フロー図解析変換手段は、変換すべきフロー図に、フロー図IDが仕様として設定されているボックスがある場合に、該フロー図IDに対応するプログラムモジュールを記憶手段から読み出すよう構成されていることが好ましい。
さらに、上記した本発明に係るソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段は、当初フロー図と、該当初フロー図の全ての処理を含み、かつ当初フロー図の一部の処理を詳細化し進展させたフロー図との関係を、モニタスクリーン上に表示する派生関係表示手段であって、当初フロー図のボックスが選択されたときに、該ボックスの代わりに、該ボックスに対応する進展されたフロー図の複数のボックスを表示させる派生関係表示手段を備えていることが好ましい。
そして、ガイダンス手段を備えている場合には、ガイダンスによりユーザの入力を促し、それに基づいて自動的にフロー図を作成するので、作成すべきソースプログラムに対応するフロー図作成がユーザにとってより容易となる。さらに、派生関係表示手段を備えることにより、当初フロー図とそのフロー図を展開した展開フロー図との関係、すなわち、その派生のいきさつ及びプログラムの論理の進展を、ユーザが容易に把握することができる。
また、データ定義作成手段を及び画面定義作成手段を備えていることにより、ユーザがツリー構造のデータ定義を視認しながらデータ定義を作成することができ、また、画面をモニタスクリーン上で作成するだけで、画面定義を作成することができる。したがって、データ定義及び画面定義の作成及び保守が容易となる。
さらに、検証手段を備えていることにより、作成されたソースプログラムを実際にランさせて検証を行うことができ、その結果をソースプログラムの修正に反映させることができる。
本発明のシステムは、PCにインストールされるコンピュータプログラムによって構成されるものであり、そのプログラムを機能で大別すると、図1に示すように、フロー図作成モジュール10、データ定義作成モジュール20、画面定義作成モジュール30、フロー図解析変換モジュール40、及び検証モジュール50に分けることができる。これらプログラムモジュールの概略機能は、以下の通りである。
作成しようとするプログラムのフロー図を作成するためのものであり、PCスクリーン上へのユーザによるボックスの選択及び配置、並びにタイトル及び仕様の入力に基づいて、概略/詳細フロー図を完成させる機能を備えている。このとき、階層降り機能により、概要から詳細へと上層フロー図及び下層フロー図により関連づけを行いながら、論理関連をも定義していき、最上層のフロー図から最下層のフロー図まで全てが関連付けられるとともに、仕様定義まで行うことができる。作成された概要/詳細フロー図は、該フロー図中に含まれるボックス毎の入出力関係を含む属性データとして保管される。
これにより、フロー図の作成作業が効率化され、仕様変更をする必要が生じた場合であっても、変更箇所をフロー図上で確認できるため、仕様変更の作業も効率化される。
PCスクリーン上で、ユーザがファイルレイアウトをツリー状に作成する機能である。ファイルレベル、レコードレベルの定義は、ガイドラインに従って行う。レコード項目は、ユーザがデータ定義用処理ボックスの上下左右の辺を選択することにより、新たな項目と属性とを定義することができる。上下辺が選択された場合、その項目の上下の並列位置に新たな項目を定義する。左辺が選択された場合、その項目の上層位置に新たな項目を定義し、右辺が選択された場合、その項目の下層位置に新たな項目を定義する。項目の削除は、その対象となる位置をユーザが選択することにより行われる。項目の桁数(バイト数)変更等が発生した場合、その項目属性を変更することにより、桁数を自動調整する。作成されたデータ定義は、項目毎の属性データとして保管される。
PCスクリーン上でデータ定義に必要なすべての処理を行うことができ、しかも、ツリー構造のデータ定義を視認しながらデータ定義を作成することができるので、データ定義の作成及び保守が効率化される。
グラフィック作成に活用されている図形処理を応用した機能を用いて、PCスクリーン上に画面レイアウトを作成する。このとき、まず、ユーザが画面レイアウトに含まれる画面要素を画面要素一覧から選択し、その画面要素の定義内容を入力し、スクリーン上で位置及びサイズを指定することにより、画面レイアウトに含まれる個々の画面要素を作成する。仕様変更時及びバグ修正時は、線、プレート等の画面要素を必要な位置に移動、追加又は必要な位置から削除することにより、実行される。作成された画面定義は、画面要素毎の属性データ(位置及びサイズデータを含む)として保管される。
PCスクリーン上で画面定義に必要なすべての処理を行うことができ、しかも、視覚で確認しながら画面定義を作成することができるので、画面定義の作成及び保守が容易になる。
フロー図作成モジュール10により作成されたフロー図(最上層フロー図から最下層フロー図を含む)に基づき、データ定義モジュール20及び画面定義モジュール30により作成されたデータ定義及び画面定義を参照して、ソースプログラムを作成する。このとき、まず、メインのフロー図のボックス連係を解析し、連係に矛盾が無ければ、スタート端子からエンド端子までの幹線のボックスの内容をソースコードに変換する。変換中に出現する画面及び下層展開関数は、一時保管する。幹線のソースコードへの変換後に、これら保管しておいた画面及び関数を出現順に解析し、ソースコードに変換する。また、下層展開がある関数は、階層降りをして関数内部の解析と変換を行い、最下層までのフロー図をソースプログラムに変更する。仕様変更(追加仕様も含む)及びバグ修正時には、フロー図を変更修正してこのモジュールを動作させることにより、自動的にソースプログラムも変更される。ソースコードは、C++及びBASIC等の種々のコンピュータ言語で作成可能である。
作成されたソースプログラムをランさせて該プログラムの検証を行う。PCスクリーン上に、ランさせるソースプログラムに対応するフロー図を表示し、そして、該ソースプログラムをランさせたときに、該フロー図上で処理の通過ルートを表示する。また、ユーザが該フロー図の通過ルート上の任意の点にポーズ点及びパス点を設定することができる。ポーズ点が設定された位置にプログラム処理が到達すると、該処理は一時停止し、その時点のフロー図中の種々変数値を取得して表示し、かつ、ポーズ点及びパス点の通過履歴を表示する。パス点が設定された位置にプログラム処理が到達すると、その時点のフロー図中の種々変数値を取得するが、該処理が継続される。プログラムのラン中にエラーが発生した場合、そのボックス及び処理行をエラーリストに表示する。これにより、作成したソースプログラムの動作を検証することができ、誤りがある場合には、それを検出して修正することが容易となる。
これらモジュール11〜17の概略機能は、以下の通りである。
ユーザとの対話に基づいて、メインプログラムのイメージフロー図を作成する。イメージフロー図とは、ボックス及びその接続関係のみを規定したフロー図である。このモジュールは、イベント待ち表記のためのイメージフロー図を作成するイベント待ち表記モジュール111を含んでいる。
タイトルフロー図作成モジュール12
作成されたイメージフロー図の各ボックスに、そのボックスでの処理のタイトルをユーザに入力させることにより、タイトルフロー図を作成する。なお、タイトルとは、処理の概要内容を意味している。
概要フロー図定義モジュール13
作成されたタイトルフロー図(又はタイトル入力前のフロー図)の各ボックスに、処理の内容を表す仕様(関数名を含む)をユーザに入力させることにより、プログラムの概要フロー図を作成する。
概要フロー図新規作成モジュール14
ユーザとの対話により、フロー図に含まれるべきボックスをユーザが設定する度に、該ボックスに仕様(又は、仕様及びタイトル)を入力させることにより、概要フロー図を完成させる。
ガイダンスモジュール15
フロー図作成のための思考手順を、ガイダンスメッセージとしてユーザに提供する。ガイダンスメッセージは、質疑応答形式で行って各ボックスの仕様を定義することにより、概要フロー図を完成させる。オプションで、質疑応答中に所定の設定時間を経過した場合に、別の質問等で入力作業を促すようにする。
ペースメーカモジュール16
ガイダンスモードでフロー図作成中の質疑応答に対し、応答時間の制限を設定し、制限時間を経過した場合、「分かりませんか」等の別の質疑応答で作業を作成者に通知する。また、処理経過時間を分析することにより、作成者の得手/不得手を判定し、作業改善の提言を行う。
詳細フロー図定義モジュール17
階層降り機能を備え、ユーザとの対話に基づき、作成された概要フロー図の第1下層レベルから最下層レベルまでの各層のフロー図(詳細フロー図)を作成する。
このようにして、最下層までの詳細フロー図が完成し、それをステップS12において判定すると、フロー図作成モジュール10による処理が終了する。なお、このような階層降り機能により詳細フロー図を作成する場合、上位層のフロー図のボックスに入力される仕様は、該ボックスに対応する下位層の詳細フロー図を表すフロー図ID(関数名)となる。
また、検証モジュール50の機能は、図2−3に示すように、処理の通過ルートを表示する表示モジュール51、パス・ポーズ機能による処理結果を取得して表示する取得・表示モジュール52、処理エラーを表示する表示モジュール53、及び、処理の全体の結果を表示する全処理結果表示モジュール54に大別することができる。
これらデータベースは、以下のようなデータを格納する。
フロー図作成モジュール10の機能によるフロー図の作成の際に使用される、スタート端子、エンド端子、処理ボックス、判断ボックス、画面表示ボックス、印刷ボックス、下流出線、上流出線等の基準プレート、イベント処理プログラムの開始ボックス(以下、「イベントボックス」)、イベント処理プログラムの終了ボックス(以下、「イベント終了ボックス」)(以下、これらを総称する場合に「ボックス」と称する)のイメージを記憶している。また、イベントボックスによって指定される複数のボックスの組み合わせ配置からなるイベントフロー図初期ボックス群及びイベント終了ボックスによって指定される複数のボックスの組み合わせ配置からなるイベントフロー図終了ボックス群も、予め記憶されている。
フロー図ファイルDB2
フロー図作成モジュール10の機能によって作成されたフロー図中のボックス毎のデータを格納する。なお、図1においては、フロー図ファイルDB2を2つ表示しているが、これは、処理の流れが明確となるようにするためであり、同一のものである。
ガイダンスマスタDB3
ガイダンスモジュール15によって実行されるフロー図作成時にユーザに質問すべきガイドライン(ガイダンス)のデータを格納し、かつ、ペースメーカモジュール16及びガイダンスモジュール15によって実行されるフロー図作成時に質問に対するユーザの応答時間とユーザへのヒントとを対応づけて記憶している。また、ガイダンスによってフロー図を作成する際の初期フロー形態のデータを記憶している。
ガイダンスデータDB4
ガイダンスモジュール15によって実行されるフロー図作成時に、質問に対するユーザの応答を記憶し、かつ、ペースメーカモジュール16及びガイダンスモジュール15によって実行されるフロー図作成中に、ユーザとの間の質疑応答を、時間に対応させて記憶する。
データ定義ファイルDB5
データ定義作成モジュール20の機能によってPCスクリーン上で設定されたデータ定義を、項目毎のデータとして格納する。
画面定義用プレートマスタDB6
画面定義作成モジュール30による画面定義の作成の際に使用される、ボックス、ボタン等の画面作成に必要なプレートの要素を記憶している。
画面定義ファイルDB7
画面定義作成モジュール30の機能によってPCスクリーン上で設定された画面定義を、画面の構成要素(枠、ボタン、線、表等)毎のデータとして格納する。
言語マスタDB8
フロー図解析変換モジュール40の機能により、作成されたフロー図をソースプログラムに変換する際に参照される、ユーザ入力の仕様言語とソースコードとの対照テーブルを格納している。ソースコードは、プログラム言語の種類に対応して記憶されている。
コード記述式マスタDB9
フロー図解析変換モジュール40の機能により、作成されたフロー図をソースプログラムに変換する際に参照される、ユーザ入力の仕様の配置位置とソースコードの配置との対照テーブルを格納している。また、使用頻度が高い典型的なボックスに対応するソースプログラムのモジュールである関数も、ひな形ライブラリに格納している。ひな形ライブラリには、例えば、画面処理用、印刷処理用、パッチ処理用のひな形の関数(それぞれ複数)が含まれる。
ソースプログラムファイルDB10
フロー図解析変換モジュール40の機能によって作成されたソースプログラムを格納する。
通知履歴/変数値ファイルDB11
作成されたソースプログラムを検証モジュール50によってランさせて検証する際に、フロー図上に設定された1又は複数の点の通過履歴、及び、フロー図中の変数の値を記憶する。
ユーザが、PCスクリーン上で本発明のソースプログラム作成アプリケーションを起動し、フロー図作成モードを選択すると、フロー図作成モジュール10が起動する。そしてユーザがフロー図作成メニューからイメージフロー図作成モードを選択すると、イメージフロー図作成モジュール11が起動される。
イメージフロー図作成モジュール11が起動されると、フロー図作成領域がPCスクリーン上に表示され、かつ、プログラムフロー図に含まれるイメージボックスを表示したプレートがフロー図プレートマスタDB1から読み出され、図4−1に示すようなプレート一覧としてPCスクリーンの下端部又は右端部等の適宜の位置に自動的に表示される。それと共に、PCスクリーンのフロー図作成領域に、図4−2に示すように、スタート端子及び下流出線が自動的に表示され、かつ、その下流出線の下端に、処理ボックスが破線(又は点滅状態)で自動的に表示される。また、この処理ボックスの下端には下流出線が破線で自動的に表示される。
作成されたイメージフロー図に含まれる各ボックスの種別及びボックス相互間の接続関係は、ボックス番号、フロー図名、及びフロー図IDに対応付けられて、フロー図ファイルDB2に格納される。
図5は、図4−8に示したイメージフロー図の各ボックスにタイトルが入力されて、タイトルフロー図が作成された状態を示している。この例のフロー図名は、「NIPPO−HIZUKE」である。各ボックスの入力されたタイトルは、そのボックス番号に対応付けられ、例えば、ボックス番号2に「画面入力処理」が対応付けられ、ボックス番号3に「日付判定処理」が対応付けられ、・・・、フロー図ファイルDB2に記憶される。
図6は、図4−8に示したイメージフロー図の各ボックスの仕様が入力されたことにより、概要フロー図が作成された状態を示している。
ユーザが、図4−8に示したイメージフロー図中の判断ボックス(ボックス番号3)を選択すると、図7−1に示すような入力画面が表示される。該画面には、複数の入力欄が表示され、これら入力欄にはフィールド番号Fxxxが対応付けられている。そして、未入力の1つのタイトル入力欄及び4つの仕様入力欄とともに、イメージフロー図作成時に入力された入力線(流入線)、出力線(流出線)、並びに、現在のボックス番号及び次のボックス番号が表示される。また、イメージフロー図作成時に設定されなかった流入/流出線の設定可能位置及び分岐条件の設定可能位置にも、入力欄が表示される。
また、ユーザが、図4−8に示したフロー図中で、例えばボックス番号5の処理ボックスを選択し、その仕様が展開関数「SUBPG01」である場合(ボックス種別コード:10)、図7−4に示すような、ボックス番号5のマスタが作成される。
このようにして、イメージフロー図中の全ボックスのタイトル及び仕様が入力され、その結果、ボックス毎のマスタが作成される。作成されたボックスマスタは、そのフロー図のフロー図IDに対応付けられてフロー図ファイルDB2に記憶される。
これにより、図7−3(判断ボックス用)及び図7−4(処理ボックス用)に示したようなボックスマスタが作成される。
また、概要フロー図新規作成モジュール14を起動することなく、イメージフロー図作成モジュール11、タイトルフロー図作成モジュール12、及び概要フロー図定義モジュールを適宜切り替えて起動することにより、1又は複数のボックスをフロー図作成領域に配置させるたびに、タイトル及び/又は仕様を入力させることもできる。
そして、イベント待ち表記モジュール111は、ユーザの次の動作を待機する。
また、先に説明したように、プレート一覧から1又は適宜数のボックスを選択してフロー図作成領域に表示する度に、ボックスのタイトル、入出力線、分岐条件(判断ボックスの場合)をユーザが入力できるようにしてもよい。
作成されたタイトルフロー図も、フロー図ファイルDB2に記憶される。
なお、上述したように、コード式記述マスタDB9には、使用頻度が高いボックスに対応して既に作成されているプログラムモジュールのライブラリが記憶されており、これらプログラムモジュールを特定するプログラムモジュールIDすなわち関数名を仕様として入力することができる。図7−10において、ボックス番号2〜4のボックスに入力された仕様「GPG_01()」、「GPG_02()」、「GPG_02()」は、これらボックスに対応する関数名である。
概要フロー図定義モジュール13は、ひな形ライブラリに記憶されたプログラムモジュールすなわち関数の内容及び関数名、並びに、予め作成されかつソースプログラムに変換されてソースプログラムファイルDB10に記憶された下層のフロー図の内容及びフロー図IDを、画面上でユーザが検索可能に提供する。これを参照して、ユーザは、フロー図のボックスに、関数名及び下層フロー図のIDを仕様として入力することができる。なお、該当する下層のフロー図が未作成の場合、該下層のフロー図IDを仕様として予め設定し、その後、階層降り機能により下層のフロー図を作成すればよい。
このようにして作成された概要フロー図も、フロー図ファイルDB2に記憶される。
仕様からソースコードへの変換については、以降で詳細に説明する。
図8に示すように、概略フロー図であるメインフロー図Aの処理ボックスに関数Bが設定され、該関数Bが複雑な構造を有している場合、該フロー図上でユーザが関数Bを指定しかつ階層降りメニューを選択すると、関数Bを処理するためのフロー図作成画面が自動的に表示される。該画面上でユーザと対話して、上述した概略フロー図の作成と同様な処理を行うことにより、サブフロー図Bを作成する。その作成されたサブフロー図Bが関数Cを含んでいる場合、該関数Cをユーザが指定し階層降りメニューを選択すると、関数Cのフロー図作成画面が表示され、サブフロー図Cを作成する。サブフロー図Cが関数Dを含んでいる場合、同様にして、該関数Dを処理するためのサブフロー図Dを作成する。
このようにして、上記の手順を繰り返すことにより、任意の階層のサブフロー図を作成することができ、したがって、メインフロー図中の処理が複雑であっても、詳細フロー図定義モジュール17のこのような機能(階層降り機能)を用いることにより、最下層のフロー図まで容易に作成することができる。
図9−2は、ガイダンスマスタDB3に格納されているデータの一例を示しており、ガイダンスマスタDB3には、初期フロー形態以外に、フロー図のレベル形態に対応させて、ユーザに質問すべき内容がガイダンスデータとして格納されている。
初期フロー形態を表示した後、ガイドラインモジュール15は、ガイダンスマスタDB3に予め記憶されているガイドラインに基づいて、大きな業務の数(業務数)を質問する(例えば、「業務数は幾つですか」)。それに対応して、例えば、業務数=3の応答が入力された場合、図9−3に示すように、判断ボックスを4個、処理ボックスを3個、結合子とエンド端子との間に自動的に配置させる。
このようにして、ガイダンスマスタDB5に記憶されたガイダンスに基づいて、ガイダンス及びユーザ応答に基づいた表示を反復的に行うことにより、概略フロー図を作成することができる。概略フロー図の内容は、上記したようにフロー図ファイルDB2に記憶され、また、質疑応答の内容は、ガイダンスデータとしてガイダンスデータDB4に記憶される。
このような派生関係の表示により、派生のいきさつ及びプログラムの論理の進展を把握することが容易になる。
そして、ガイダンスモジュール15による質問に対してユーザが応答する迄の時間を、その都度計測し、計測した時間を、質問内容及び応答内容とともにガイダンスデータとしてガイダンスデータDB4に記憶する。ユーザが各質問に対する応答を第1の所定時間(例えば、30秒又は1分)以上入力しない場合、応答を促すメッセージをユーザに提供し、第2の所定時間(例えば、2分)以上入力しない場合、その質問に類似するケースをガイダンスマスタDB3から検索し、応答のヒントをユーザに提供する。また、第3の所定時間(例えば、5分)以上応答がない場合、処理を中断するか継続するかの確認を行い、中断の場合は今までに作成されたフロー図をフロー図ファイルDB2に保存し、処理を終了する。ユーザが継続を選択した場合、上記した処理を繰り返す。
ガイダンスモジュール15及びペースメーカモジュール16の機能により完成された概要フロー図の内容は、フロー図ファイルDB2に格納される。
また、図10−2は、図10−1に示したガイダンスデータをガイダンスタイムテーブルとして表したものである。ペースメーカモジュール16は、このようなガイダンスタイムテーブルをPCスクリーン上に表示させる機能を備え、これにより、ユーザの作業効率の問題点を把握させることができる。例えば、図10−2の例において、右下がりの直線において、その勾配が大きいほど、ユーザの応答に時間がかかっていることを示している。したがって、勾配が大きい直線に対応する質問は、ユーザに問題があるのか又は仕様に問題があるのか等の原因により、応答が遅れたと推定することができ、今後の課題とすることができる。
その状態で、ユーザが「確定」ボタン(不図示)を選択すると、図11−2に示すように、「ファイルレイアウト」の下層位置に、ファイル情報ボックス「KOKYAKU−F」が自動生成されて表示され、かつレコード長が123であること及び顧客ファイルであることが表示される。
既に設定した項目情報ボックスの上位層に、新たな項目情報ボックスを作成したい場合、ユーザは、当該項目情報ボックスの左辺を指定する。その結果、図11−8に示すように、当該項目情報ボックスの1つ上位の層(親層)に、新たな項目情報ボックスを仮生成し表示する。
これら仮生成された項目情報ボックスについても、図11−3に示した項目情報ボックスの入力画面上でユーザが属性を入力して確定することにより、それら属性情報がファイルレイアウト画面上で表示される。
完成された又は未完成状態のファイルレイアウト中のレコードレイアウト「R1000」を選択すると、この項目の内容が、図11−10に示すような形態で出力される。完成された又は未完成状態のファイルレイアウトを修正する必要がある場合、例えば、新たな項目を追加する必要がある場合、図11−10に示したような空白が利用されることになる。空白部が存在しない又はその桁数が不足する場合、アラームが表示される。
・処理内容「A領域の文字列とB領域の文字列を結合して、A領域に格納する」
新表記方式: A+=B;
C++: stract (A,&B);
となる。
新表記方式: C=C+J
J=J+1
C++言語: C=C+J J++;
・処理内容が、「J領域の数値に1を加える。そして、C領域の数値にJ領域の数値を加え、その結果をC領域に格納する」
新表記法式: J=J+1
C=C+J
C++言語: C=C+J ++J;
・比較演算子(等号、不等号、以上、以下)
新表記方式: = ≠ ≦ ≧
C++言語: = = != <= >=
新表記方式: Cyudan (ただし、中断時間は1.5秒を標準として設定)
C++言語: Sleep(1500) (ただし、中断時間は1.5秒間に指定)
・処理内容「指定された音を指定された継続時間鳴らす(周波数:Hz、継続時間:ミリ秒)」
新表記方式: Oto (ただし、900Hzで1/4秒を標準として設定)
C++言語: Beep(900,250) (ただし、900Hzで1/4秒間鳴らすと指定)
・処理内容「“入力エラーです“の文字を表示する」
新表記方式: Hyoji(800200)
C++言語: ADCHAR (フィールド800200の“入力エラーです”の意味)
・処理内容「指定された色で表示する」
新表記方式: Aka Midori Ao
C++言語: RGB(255,0,0) RGB(0,255,0) RGB(0,0,255)
新表記方式: Kuro Siro
C++言語: RGB(0,0,0) RGB(255,255,255)
新表記方式のエラーメッセージ表記処理
Text(Aka);
Hyoji(800200,“入力エラーです。”);
Oto;
Machi;
C++言語のエラーメッセージ表記処理
SetTextColor(RGB(255,0,0));
ADCHAR(800200,“入力エラーです。”);
Beep(900,175);
Sleep(1500)
したがって、本発明のシステムによれば、フロー図中に仕様内容を入力する際に、通常ユーザ独自の分かり易い言語で入力することができ、表記されたユーザ言語は、言語マスタテーブルを介してC言語等に変換されるので、コンピュータ言語を知らないユーザであっても入力が容易である。
フロー図解析変換モジュール40の処理ボックス内容解析モジュール22(図2−2)は、フロー図ファイルDB2から、図7−2に示したボックス番号3のマスタデータ(すなわち、図7−3に示したデータ)を読み出して、読み出されたデータを解析する。次いで、ソースプログラム変換モジュール23は、コード式記述マスタDB9から判断ボックスの場合のコード記述マスタを呼び出す。C++言語の場合には、図13−1の右側に示すような配列の記述マスタとなる。そして、図13−1に示した対応関係で、ボックスマスタ中のフィールド番号のデータを、読み出した記述マスタのそれぞれの項に割り当てる。
すなわち、処理ボックス種別が判断ボックスを示す「06」であることから、該「06」に対応する記述マスタを、コード式記述マスタDB9から読み出す。そして、処理ボックス番号「3」を処理番号の位置に複写し、左項及び右項のデータ名「D1」及び「050303」をそれぞれ対応する位置に複写する。また、言語マスタDB8を検索して、分岐条件「=」に対応するC++言語の「==」を読み出し、それを判定項に複写する。また、判定成立時の分岐先及び不成立時の分岐先のボックス番号を、フロー図ファイルDB2のマスタデータから得て、それを対応する位置に複写する。
G03: if (D1==050303) {goto G54;}
else {goto G19;}
一方、BASIC言語の場合には、図13−2に示すようにデータを割り当て、その結果、
G03, if D1 = 050303 GOTO G54.
GOTO G19.
のソースプログラムが得られる。
フロー図解析変換モジュール40が起動されると、該モジュール40のフロー図連係解析モジュール41は、図13−3のステップS81において、各ボックスの連係を解析する。そして、処理ボックス内容解析モジュール42は、ステップS82において、変換すべきフロー図上にイベント待ち状態を表すボックスすなわち仮想イベント待ちボックス(ボックス番号5)が含まれていることを検出し、ステップS83において、PCのOSに含まれているイベント処理定義プログラムモジュールを読み出す。そして、ステップS84において、各ボックスの仕様として、コード式記述マスタDB9に格納されているひな形ライブラリ中の関数名が含まれているか否かを判定する。
次いで、処理ボックス内容解析モジュール42は、ステップS86において、各ボックスの仕様として、下層のフロー図のID(関数名)が含まれている否かを判定し、ステップS87において、ソースプログラム変換モジュール43は、処理ボックス(ボックス番号14〜19)の仕様である下層フロー図IDに対応する関数すなわちソースプログラムモジュールを、ソースプログラムファイルDB10から読み出してボックス番号に対応付け、かつボックスの連係情報を組み入れる。
次いで、ステップS90において、処理ボックス内容解析モジュール43は、その他のボックスがあるか否かを判定し、ある場合には、ステップS91において、ソースプログラム変換モジュール43は、言語マスタDB8を参照してソースコードに変換してボックス番号に対応付け、かつ連係情報を組み入れる。最下層のフロー図の処理ボックスをソースコードに変換する場合も、言語マスタDB8を参照して、該フロー図上の仕様をコンピュータ言語に変換する。
これにより、フロー図がソースプログラムに変換される。図13−4及び図13−5(図13−5は、図13−4の続き)は、このようにして作成されたソースプログラムの一例を示している。当然ながら、図13−3に示した順番に判断して処理する必要がなく、例えば、ステップS88及びS89をステップS82の前段で実行してもよく、その他適宜の変更が可能である。
なお、フロー図解析変換モジュール11によって変換されたソースプログラムは、さらに、言語メーカが提供するライブラリ等を参照してコンパイルされるが、その処理動作は汎用のものであるので、説明を省略する。
ユーザが、そのフロー図の流出線上に、図14−1に示すように、ポーズ機能(=)及びパス機能(黒丸)を実行する点を設定する。ポーズ機能は、その設定点に到達するまでの処理の実行結果(種々の変数の値を含む)の取得、及び、その設定点に到達時に処理の一時停止を行う機能である。パス機能は、その設定点に到達までの処理の実行結果(種々の変数の値を含む)取得を行うものであり、一時停止をせずに処理を継続させる機能である。
また、処理の実行中、処理結果取得・表示モジュール32の機能により、ポーズ機能の設定点及びパス機能の設定点を通過した順番を通過履歴として取得し、また、処理が通過した予め設定された変数の値を、該変数を含むボックスの処理が終了する度に取得し、これらを通過履歴/変数値ファイルDB11に記憶する。
図14−2及び図14−3は、このような通過履歴一覧及び変数値一覧を示している。図14−2に示した通過履歴一覧の例においては、パス設定点P009及びP010をそれぞれ3回通過した後に、ボックス番号7の判断ボックスから分岐されてポーズ設定点S013に至った様子を示している。また、図14−3に示した変数値一覧の例においては、ポーズ設定点S013でプログラムが一時停止したときに、図14−1に示したフロー図中のボックス番号4、6〜10、13及び14のボックス中の変数(変数名A〜G)がどのような値であるかを示している。また、図14−2に示した通過履歴一覧において、ユーザが、例えば、世代4のポーズポイントP010(処理が2回通過したことを表している)を選択すると、該ポイントを処理が2回目に通過する時点の変数名A〜Gの変数値が一覧として表示される。
このようにして、ソースプログラムの検証を行うことにより、バグ発生位置等を表示することができるので、その修正が容易である。
一時停止された処理の再開は、再開ボタン(不図示)を選択することにより実行される。
また、ガイダンスによりユーザの入力を促し、それに基づいて自動的にフロー図を作成するので、作成すべきソースプログラムに対応するフロー図作成がより容易となる。さらに、当初フロー図とそのフロー図を進展させた進展フロー図との関係である派生関係をユーザに提供することができるので、ユーザは、派生のいきさつ及びプログラムの論理の進展を容易に把握することができる。
さらに、ユーザがツリー構造のデータ定義をPCスクリーン上で視認しながらデータ定義を作成することができ、また、画面をPCスクリーン上で作成するだけで、画面定義を作成することができる。したがって、データ定義及び画面定義の作成及び保守が容易となる。
さらにまた、作成されたソースプログラムを実際にランさせて検証を行うことができ、その結果をソースプログラムの修正に反映させることができる。
Claims (15)
- コンピュータにより読み取り可能なプログラムを利用し、ユーザとの対話によりソースプログラムを作成するためのソースプログラム作成支援システムであって、作成すべきソースプログラムに対応するフロー図をモニタスクリーン上に作成することを支援するフロー図作成手段と、該フロー図作成手段によって作成されたフロー図を解析してソースコードに変換することによりソースプログラムに変換するフロー図解析変換手段とを含んでいるソースプログラム作成支援システムにおいて、
フロー図作成手段は、
フロー図に含まれるスタート端子、エンド端子、流入線、流出線、及び複数のボックスを含む基本的なプレート、並びに、ランダムに発生される複数のイベントによりそれぞれ駆動される複数のイベント処理を含むイベント処理プログラムの開始プレートを含む一覧表を、ユーザにより選択可能に表示するプレート一覧表示手段と、
ユーザが表示されたプレート一覧からプレートを選択し、その配置位置をモニタスクリーン上で指定する毎に、該配置位置に選択されたプレートの形状を表示するプレート配置手段であって、
プレート一覧に含まれるイベント処理プログラム開始プレートが選択されたときに、イベント発生の待ち状態を表す仮想イベント待ちボックスと該仮想イベント待ちボックスに流出線が接続されたリターン端子とを含んでいるイベントフロー図初期ボックス群をフロー図作成領域上に表示させる手段と
を含んでいるプレート配置手段と、
モニタスクリーン上に配置されたボックスに処理の内容に対応する仕様をユーザに入力させるための入力欄を表示し、入力された仕様を該ボックスと関連付けて記憶する仕様設定手段と
を備え、
フロー図解析変換手段は、
ソースプログラムに変換すべきフロー図中に仮想イベント待ちボックスが含まれている場合に、イベント処理プログラムであると判定して、使用しているコンピュータにOSの一部としてインストールされているイベント処理定義を読み出す手段と、
フロー図中のボックスの連係を解析して各ボックスの連係情報を得る手段と、
フロー図中の各ボックスに設定された仕様をソースコードに変換し、かつ、変換されたソースコードに該当するボックスの連係情報を組み入れることにより、各ボックスのソースプログラムモジュールを生成する手段と、
読み出されたイベント処理定義、及び、ボックスの連係情報が組み入れられたソースプログラムモジュールを一体化してソースプログラムを生成する手段と
を備えている
ことを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、イベントフロー図初期ボックス群は、仮想イベント待ちボックス及びリターン端子に加えて、スタート端子と、イベント待ちボックスの下流に直列的に配置された2つの判断ボックスと、該判断ボックスからの流出線により該判断ボックスにそれぞれ接続された2つの処理ボックスであって、その流出線がリターン端子に接続されている処理ボックスとを少なくとも含んでいることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。
- 請求項1又は2記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段はさらに、
フロー図作成領域に配置されたプレートの削除をユーザが指示したときに、該プレートを削除するプレート削除手段と、
イベントフロー図初期ボックス群以外のプレートが新たにフロー図作成領域に配置されたときに、該プレートの下流に処理ボックス及びその流出線を、配置されたプレートとは異なる表示態様で自動的に表示する手段と
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項3記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段のプレート一覧表示手段により表示されるプレート一覧には、イベント処理プログラム終了プレートが含まれ、
プレート配置手段は、フロー図作成領域に表示されているフロー図中に仮想イベント待ちボックスが含まれており、かつ異なる表示態様の処理ボックス及びその流出線が含まれている状態で、プレート一覧に含まれるイベント処理プログラム終了プレートが選択されたときに、異なる表示態様の処理ボックス及びその流出線を自動的に削除し、かつ、最下端の判断ボックスの下方に、リターン端子に一方の流出線が接続された判断ボックスを追加し、該判断ボックスの他方の流出線に接続され、自身の流出線がリターン端子に接続された処理ボックスを追加するよう構成されている
ことを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜4いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、
該システムはさらに、複数の処理内容それぞれに対応するソースプログラムモジュールである複数の関数をその関数名と対応付けて予め記憶しているひな形ライブラリを備えており、
フロー図作成手段の仕様設定手段は、ユーザが仕様としてひな形ライブラリに記憶されている関数名を選択的に入力することが可能なるようにするために、ひな形ライブラリ中の複数の関数の内容及びその関数名をユーザに提示する手段を備えており、
フロー図解析変換手段は、変換すべきフロー図に、ひな形ライブラリに記憶されている関数名が仕様として設定されているボックスがある場合に、該ライブラリから該関数名に対応する関数を読み出すよう構成されている
ことを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜5いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、
フロー図作成手段は、上位層のフロー図とその下位層の詳細フロー図を作成するための階層降り機能を実行する手段を備えており、
フロー図作成手段の仕様設定手段は、ユーザが上位層のフロー図の仕様として下位層のフロー図を特定するフロー図IDを選択的に入力することが可能となるようにするために、下位層のフロー図の内容及びフロー図IDをユーザに提示する手段を備えており、
フロー図解析変換手段は、変換すべきフロー図に、フロー図IDが仕様として設定されているボックスがある場合に、該フロー図IDに対応するプログラムモジュールを記憶手段から読み出すよう構成されている
ことを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜6いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段はさらに、
モニタスクリーン上に配置されたボックスに処理のタイトルを入力するためのタイトル入力欄を表示し、入力されたタイトルをボックスと関連付けて記憶するタイトル設定手段
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜7いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段の仕様設定手段は、プレート配置手段によりボックスがモニタスクリーンに表示される毎に、仕様設定が可能であるよう構成されていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。
- 請求項7記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段の仕様設定手段及びタイトル設定手段は、プレート配置手段によりボックスがモニタスクリーンに表示される毎に、仕様設定及びタイトル設定が可能であるように構成されていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。
- 請求項1〜5いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段はさらに、
フロー図作成のために予め設定された複数の質問を含むガイダンスをユーザに提供し、該ガイダンスの質問に対してユーザによって入力された応答に基づいて、フロー図を対話的に作成するガイダンス手段であって、質問は業務数の質問を含み、該質問に対するユーザの応答に基づいた数の判断ボックス及び処理ボックスを、自動的にモニタスクリーン上に表示させるガイダンス手段
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項10記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段はさらに、
ガイダンス手段が提供したガイダンスと該ガイダンスに対するユーザの応答との時間経過履歴を取得し、かつ、該時間経過履歴をモニタスクリーン上に表示するペースメーカ手段
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜11いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図作成手段は、
予め作成された第1のフロー図と、該第1のフロー図中の少なくとも1つのボックスの処理内容を詳細化して複数のボックスで表した第2のフロー図との関係を、モニタスクリーン上に表示する派生関係表示手段であって、第1のフロー図がモニタスクリーン上に表示された状態で、詳細化された元のボックスが選択されたときに、該ボックスの代わりに、該ボックスに対応する第2のフロー図中の複数のボックスを表示させる派生関係表示手段
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜12いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、該システムはさらに、
フロー図作成手段によって作成されるフロー図において使用されるデータのソースプログラムのデータ定義を、モニタスクリーン上でユーザとの対話に基づいてツリー構造のデータレイアウトを作成し、該作成されたデータレイアウトに基づいて定義するデータ定義作成手段と、
フロー図作成手段によって作成されるフロー図において使用される画面のソースプログラムの画面定義を、モニタスクリーン上でユーザとの対話に基づいて画面を作成し、該作成された画面の要素の位置及びサイズに基づいて定義する画面定義作成手段と
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項13記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、フロー図解析変換手段はさらに、
フロー図に基づいて作成されたソースプログラムに、データ定義作成手段及び画面定義作成手段によって作成されたデータ定義及び画面定義と組み合わせる手段
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。 - 請求項1〜14いずれかに記載のソースプログラム作成支援システムにおいて、該システムはさらに、作成されたソースプログラムを検証する検証手段を備え、該検証手段は、
検証すべきソースプログラムに対応するフロー図をモニタスクリーン上に表示し、表示されたフロー図上に、ソースプログラムのランを一時停止させ、処理結果を取得し、通過履歴と処理結果を表示させるべきポーズ設定点と、処理結果のみを取得するためのパス設定点とをユーザに設定させる手段と、
検証すべきソースプログラムをランさせ、該ソースプログラムに対応しかつ表示されたフロー図上に、処理の経過に伴って通過ルートを表示する手段と、
処理がポーズ設定点に到達したときに、処理を一時停止させ、かつ、該ポーズ設定点及びパス設定点の通過履歴を表示する手段と、
処理がポーズ設定点に到達したときに、フロー図上の予め設定された変数の値を変数一覧として表示する手段と
を備えていることを特徴とするソースプログラム作成支援システム。
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