JP3310888B2 - ジャンパコネクタ - Google Patents

ジャンパコネクタ

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JP3310888B2 JP32354296A JP32354296A JP3310888B2 JP 3310888 B2 JP3310888 B2 JP 3310888B2 JP 32354296 A JP32354296 A JP 32354296A JP 32354296 A JP32354296 A JP 32354296A JP 3310888 B2 JP3310888 B2 JP 3310888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板上
に実装された複数の雄コンタクト間を電気的に接続する
ジャンパコネクタに関する。
【従来の技術】図10は、従来のジャンパコネクタの代
表的な使用例を示しており、プリント配線板1上に取り
付けられたピンヘッダー2の隣り合う2つの接触用ピン
又はポスト3,3を電気的に接続するのに使用されてい
る。該ジャンパコネクタ4は、前記接触用ピン又はポス
ト3,3に嵌合接続する2つのソケット部6,6を接続
片7で一体的に連結してなるソケットコンタクト5が絶
縁ハウジング8に収容されていて、矢印の方向に挿着し
両ソケット部6,6を、接続する2つの接触用ピン又は
ポスト3,3に嵌合接続させることにより、両接触用ピ
ン又はポスト3,3がソケットコンタクト5を介して電
気的に接続されるようになっている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のジャンパコネクタ4は、ソケットコンタクト5の形状
が複雑で製造コストが高くつくだけではなく、実装スペ
ースが大きくて高密度実装に適しないという問題があっ
た。本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ジ
ャンパコネクタのコネクタ本体に導電性エラストマを採
用することにより、簡単な構造で製造コストを大幅に低
減できると共に、実装スペースを縮小でき、かつ、嵌合
及び脱拔作業が容易に行なえるジャンパコネクタを提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プリント配線板上に配設された複数の雄
コンタクト間を電気的に接続するジャンパコネクタであ
って、コネクタ本体が導電性エラストマにより構成さ
れ、該コネクタ本体に前記雄コンタクトを圧入嵌合して
密着状態に接触する嵌合孔が設けられ、前記コネクタ本
体の外側部が電気絶縁性カバーで覆われていると共に、
該電気絶縁性カバーに摘みが一体的に設けられており、
かつ、前記コネクタ本体の下端面に、前記嵌合孔に対す
る前記雄コンタクトの位置決めガイド部が設けられてい
ることを特徴とする。前記位置決めガイド部の具体的な
構成は、前記嵌合孔の開口端を横切って該嵌合孔の配列
方向へ延びる第1のガイド溝と、該第1のガイド溝に直
交し、各嵌合孔の開口端を横切って平行に延びる第2の
ガイド溝とからなっている。また、前記位置決めガイド
部は、前記嵌合孔の開口端に隣接して下方へ突出するガ
イドボスにより形成される。前記コネクタ本体の抵抗値
は、該コネクタ本体を構成する導電性エラストマーに充
填する導電性充填材の種類もしくは量を加減することに
より、任意に設定することができる。また、前記導電性
充填材としては、炭素粉末が好適であるが、銅、ニッケ
ル、銀などの導電性金属粒子を用いてもよい。
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1ないし3は、本発明に
よるジャンパコネクタ15を示しており、図4及び図5
は、該ジャンパコネクタ15をプリント配線板11上に
実装したピンヘッダー12に使用した例を示している。
ピンヘッダー12は、ベースハウジング13を貫通して
立設した複数のピン又はポスト14が2列に配列して設
けられている。ジャンパコネクタ15は、コネクタ本体
16が導電性エラストマーにより断面長円形の短い柱状
体に形成され、該コネクタ本体16の両端部分に、ジャ
ンパ接続させる2つのピン又はポスト14,14を圧入
嵌合して弾性保持し、密着状態に接触する嵌合孔17,
17が設けられており、コネクタ本体16の外側面は電
気絶縁性エラストマにより成形した電気絶縁性カバー1
8で包囲するように覆われていると共に、該電気絶縁性
カバー18の側部に摘み19が一体的に設けられてい
る。なお、嵌合孔17,17の孔径は、ピン又はポスト
14,14を嵌合孔17,17に圧入嵌合して弾性的に
保持し、密着状態に接触させるため、ピン又はポスト1
4,14の外径より約20%小径に形成されている。ま
た、コネクタ本体16の下端面には、嵌合孔17,17
に対するピン又はポスト14,14の位置決めガイド部
20が設けられている。図1ないし図3に示した実施例
における位置決めガイド部20は、図3に良く示されて
いるように、嵌合孔17,17の開口端を横切って2つ
の嵌合孔17,17の配列方向へ延びる第1のガイド溝
21と、該第1のガイド溝21に直交し、各嵌合孔17
の開口端を横切って平行に延びる第2のガイド溝22,
22とで構成されている。両ガイド溝21,22はV字
形に形成されているが、U字形の溝にしてもよい。コネ
クタ本体16を構成する導電性エラストマーは、シリコ
ーンゴムに導電性充填材として炭素粉末を充填した導電
性ゴムが好ましいけれども、導電性充填材として銅、ニ
ッケル、銀などの導電性金属粒子を充填してもよい。そ
して、充填する導電性充填材の種類もしくは量を加減す
ることで、コネクタ本体16の抵抗値を任意に設定でき
るものである。電気絶縁性カバー18は、コネクタ本体
16との相性を考慮して、導電性充填材無しのシリコー
ンゴムなどの電気絶縁性ゴムで成形することが好まし
い。上記のように構成されたジャンパコネクタ15は、
図4及び図5に示すように、コネクタ本体16の両嵌合
孔17,17を、接続させる2本のピン又はポスト1
4,14に嵌め合わせて装着するが、第1のガイド溝2
1と第2のガイド溝22,22とにより、ピン又はポス
ト14,14を嵌合孔17,17に位置決めして、容易
に圧入嵌合させることができる。嵌合孔17,17に圧
入嵌合されたピン又はポスト14,14は、コネクタ本
体16の弾性により嵌合孔17,17に弾性保持され、
その内壁面に密着状態に接触し、コネクタ本体16を通
じて電気的に接続される。このとき、2本のピン又はポ
スト14,14の間はコネクタ本体16が具有している
抵抗値をもってジャンパ接続されるから、前述のように
コネクタ本体16を構成する導電性エラストマに充填す
る導電性充填材、すなわち炭素粉末の種類もしくは量を
加減することにより、接続される両ピン又はポスト1
4,14の間の抵抗値を任意に設定することが可能であ
る。一方、上記のように2本のピン又はポスト14,1
4に嵌装されたジャンパコネクタ15は、摘み19を摘
んで引っ張れば容易に抜去できる。図6ないし図9は、
位置決めカイド部20の変形例を示している。該実施例
では、位置決めガイド部20として、コネクタ本体16
の下端面に嵌合孔17,17の開口端に隣接して下方へ
突出するガイドボス23を一体的に設けた構造を有し、
接続するピン又はポスト14,14はガイドボス23の
両側壁面24,24に誘導されて嵌合孔17,17に圧
入嵌合される。
【発明の効果】以上説明したように、本発明のジャンパ
コネクタはコネクタ本体を導電性エラストマで構成し、
該コネクタ本体に、接続させる複数の雄コンタクトを圧
入嵌合して密着状態に接触する嵌合孔が設けられ、前記
コネクタ本体の外側部が電気絶縁性カバーで覆われて
ると共に、該電気絶縁性カバーに摘みが一体的に設けら
れているから、別体の摘みを組み付ける工程が不要で、
摘み付きジャンパコネクタを安価に製造することができ
る。また、前記コネクタ本体の下端面に、前記嵌合孔に
対する前記雄コネクタの位置決めガイド部が設けられて
いるので、接続させる複数の雄コンタクトを前記嵌合孔
に容易に圧入嵌合させることができる。一方、前記コネ
クタ本体を構成する導電性エラストマに充填する導電性
充填材の種類もしくは量を加減することにより、該コネ
クタ本体の抵抗値が任意に設定できるので、ジャンパ接
続させる複数の雄コンタクト間の抵抗値を容易に、かつ
任意に設定できる。さらに、エラストマからなる前記コ
ネクタ本体が接続する複数の雄コンタクトに密着状態に
嵌合しているので、すぐれた防振性及び防水性を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャンパコネクタの実施例を示す
斜視図である。
【図2】同縦断正面図である。
【図3】同ジャンパコネクタの底面図である。
【図4】同ジャンパコネクタの使用例を示す嵌合前の縦
断正面図である。
【図5】同嵌合状態を示す縦断正面図である。
【図6】本発明に係るジャンパコネクタの他の実施例を
示す正面図である。
【図7】同ジャンパコネクタの底面図である。
【図8】同ジャンパコネクタの使用例を示す嵌合前の縦
断正面図である。
【図9】同嵌合状態を示す縦断正面図である。
【図10】従来のジャンパコネクタの使用例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
11 プリント配線板 12 ピンヘッダー 14 接触用ピン又はポスト 15 ジャンパコネクタ 16 コネクタ本体 17 嵌合孔 18 電気絶縁性カバー 19 摘み 20 位置決めガイド部 21 第1のガイド溝 22 第2のガイド溝 23 ガイドボス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−259981(JP,A) 特開 平8−330008(JP,A) 実開 昭62−59981(JP,U) 実開 昭61−53879(JP,U) 実開 昭56−158012(JP,U) 実開 平6−86291(JP,U) 実開 昭62−59977(JP,U) 実開 昭56−2601(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 31/08 H01R 11/01

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板上に配設された複数の雄
    コンタクト間を電気的に接続するジャンパコネクタであ
    って、 コネクタ本体が導電性エラストマにより構成され、該コ
    ネクタ本体に前記雄コンタクトを圧入嵌合して密着状態
    に接触する複数の嵌合孔が設けられ、前記コネクタ本体
    の外側部が電気絶縁性カバーで覆われていると共に、該
    電気絶縁性カバーに摘みが一体的に設けられており、
    つ、前記コネクタ本体の下端面に、前記嵌合孔に対する
    前記雄コンタクトの位置決めガイド部が設けられている
    ことを特徴とするジャンパコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記位置決めガイド部が、前記嵌合孔の
    開口端を横切って該嵌合孔の配列方向へ延びる第1のガ
    イド溝と、該第1のガイド溝に直交し、各嵌合孔の開口
    端を横切って平行に延びる第2のガイド溝とからなって
    いる請求項1記載のジャンパコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記位置決めガイド部が、前記嵌合孔の
    開口端に隣接して下方へ突出するガイドボスである請求
    項1記載のジャンパコネクタ。
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