JP3310849B2 - 血管拡張器具およびカテーテル - Google Patents
血管拡張器具およびカテーテルInfo
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Description
るために、狭窄部を拡張し、狭窄部末梢側における血流
の改善を図るための血管拡張器具、言い換えれば、血管
拡張用カテーテルに関するものである。また、本発明
は、細径の血管内、例えば、脳血管内または心臓血管内
に治療、検査などのために挿入されるカテーテルに関す
る。
れてきた微小血管あるいは脈管内の治療および診断がマ
イクロカテーテルの出現により行えるようになってき
た。マイクロカテーテルとして、例えば、心筋梗塞ある
いは狭心症に用いられる経皮的経管式冠状動脈血管形成
術用器具(PTCAカテーテル)、または動脈瘤や動静
脈奇形腫瘍あるいは悪性腫瘍等に施される血管塞栓術用
カテーテル等がある。これらの器具およびカテーテルを
構成するカテーテルチューブとしては、カテーテルの遠
位部が近位部と比べてより可撓性に富んでいることが好
ましい。このため、例えば、異なる剛性のチューブを接
合したカテーテル(特開平3−207376号公報)が
ある。
特開平3−207376号公報のものでは、接合箇所で
の剛性の違いによりキンク等が発生しやすい。そこで本
発明は、剛性の異なる2本のチューブを接合したチュー
ブ体を用いた血管拡張器具もしくはカテーテルであって
も、接合部位付近でのキンクの発生の少ない血管拡張器
具およびカテーテルを提供するものである。
は、先端が開口する第1のルーメンを有する内管と、該
内管に同軸的に設けられ、前記内管の先端より所定長後
退した位置に先端を有し、該内管の外面との間に第2の
ルーメンを形成する外管と、先端部および基端部を有
し、該基端部が前記外管に取り付けられ、該先端部が前
記内管に取り付けられ、該基端部付近にて第2のルーメ
ンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張体と、該
内管の基端部に設けられた、前記第1のルーメンと連通
する第1の開口部と、前記外管の基端部に設けられた前
記第2のルーメンと連通する第2の開口部とを有する血
管拡張器具であって、前記外管は、先端側チューブと、
該先端側チューブに固着された基端側チューブからな
り、前記基端側チューブの先端部は前記先端側チューブ
の基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部となってお
り、かつ、該基端側チューブの先端側チューブ侵入部
は、スリットまたは多数の細孔を有しており、さらに、
該基端側チューブの先端側チューブ侵入部の先端部は、
前記先端側チューブに固着されていない血管拡張器具で
ある。
開口する第1のルーメンを有する内管と、該内管に同軸
的に設けられ、前記内管の先端より所定長後退した位置
に先端を有し、該内管の外面との間に第2のルーメンを
形成する外管と、先端部および基端部を有し、該基端部
が前記外管に取り付けられ、該先端部が前記内管に取り
付けられ、該基端部付近にて第2のルーメンと連通する
収縮あるいは折り畳み可能な拡張体と、該内管の基端部
に設けられた、前記第1のルーメンと連通する第1の開
口部と、前記外管の基端部に設けられた前記第2のルー
メンと連通する第2の開口部とを有する血管拡張器具で
あって、前記外管は、先端側チューブと、該先端側チュ
ーブに固着された基端側チューブからなり、前記先端側
チューブと前記基端側チューブの固着部には、両チュー
ブ内に侵入した接続チューブが設けられており、該接続
チューブの少なくとも先端側チューブの基端部内に侵入
した先端側チューブ侵入部には、スリットまたは多数の
細孔が設けられている血管拡張器具である。
チューブと、該先端側チューブに固着された基端側チュ
ーブとを少なくとも備えるカテーテルであり、前記基端
側チューブの先端部は前記先端側チューブの基端部内に
侵入した先端側チューブ侵入部となっており、かつ、該
基端側チューブの先端側チューブ侵入部は、スリットま
たは多数の細孔を有しており、さらに、該基端側チュー
ブの先端側チューブ侵入部の先端部は、前記先端側チュ
ーブに固着されていないカテーテルである。
チューブと、該先端側チューブに固着された基端側チュ
ーブとを少なくとも備えるカテーテルであり、前記先端
側チューブと前記基端側チューブの固着部には、両チュ
ーブ内に侵入した接続チューブが設けられており、該接
続チューブの少なくとも先端側チューブの基端部内に侵
入した先端側チューブ侵入部には、スリットまたは多数
の細孔が設けられているカテーテルである。
のスリットである。また、前記スリットは、前記基端側
チューブの先端より基端側に基端側チューブの軸と平行
に延びるスリットである。また、前記先端側チューブ侵
入部の基端部は、前記スリットおよび前記多数の細孔の
いずれも有していないことが好ましい。また、前記先端
側チューブ侵入部の先端部は、前記先端側チューブに固
着されていないことが好ましい。さらに、前記接続チュ
ーブの基端側チューブ侵入部の先端部には、スリットま
たは多数の細孔が設けられているものでもよい。
用いて説明する。図1は、本発明の血管拡張器具の一実
施例の部分省略外観図である。図2は、図1に示した血
管拡張器具の先端部の拡大断面図である。図3は、本発
明の一実施例の血管拡張器具の接合部分の拡大断面図で
ある。図4は、本発明の他の実施例の血管拡張器具の接
合部分の拡大断面図である。図5は、本発明の他の実施
例の血管拡張器具の接合部分の拡大断面図である。図6
は、本発明の血管拡張器具の一実施例の基端部の断面図
である。図7は、本発明の他の実施例の血管拡張器具の
接合部分の拡大断面図である。
テル)1は、先端が開口する第1のルーメン5aを有す
る内管5と、内管5に同軸的に設けられ、内管5の先端
より所定長後退した位置に先端を有し、内管5の外面と
の間に第2のルーメン6を形成する外管2と、先端部お
よび基端部を有し、基端部が外管2に取り付けられ、先
端部が内管5に取り付けられ、基端部付近にて第2のル
ーメン6と連通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張体
9と、内管5の基端部に設けられた、第1のルーメン5
aと連通する第1の開口部10と、外管2の基端部に設
けられ、第2のルーメン6と連通する第2の開口部11
とを有する。そして、外管2は、先端側チューブ3と、
先端側チューブ3に固着された基端側チューブ4からな
り、基端側チューブ4の先端部は先端側チューブの基端
部内に侵入した先端側チューブ侵入部4aとなってお
り、かつ、このチューブ侵入部4aは、スリット41ま
たは多数の細孔42を有している。
管拡張器具は、図1に示すように、内管1と外管2と拡
張体9とを有する血管拡張器具本体と、分岐ハブ20と
により形成されている。血管拡張器具(血管拡張器具本
体)は、先端部6、基端部8、および両者間にある接合
部7を備える。外管2は、比較的柔軟な材料により成形
された先端側チューブ6と先端側チューブより剛性の高
い材料により成形された基端側チューブ8より形成され
たチューブ体2からなる。基端側チューブ8(チューブ
体2)の基端は分岐ハブ20が固定されている。チュー
ブ体2は、接合部7部分にて接合されている。
ーブ6の先端は、後述する内管5の先端より所定距離基
端側に位置し、先端側チューブ6は、図1に示すよう
に、その中央部分において先端側に向かって縮径するテ
ーパー部をもち、外径がなだらかに変化している。この
ように、先端側チューブの先端部を細径にすることによ
り、血管内への挿入がより容易となる。そして、先端部
は、合成樹脂により形成されているため、十分な柔軟性
を有し、さらに、本体部と先端部の境界部分にあたる先
端側チューブへの侵入部4aの先端部は、他の部分とく
らべて柔軟な変形可能部となっているため、剛性の高い
基端側チューブと柔軟な先端側チューブとの境界部分で
の折れ曲がりを防止する。
は、50〜2000mm、より好ましくは、100〜5
00mm、外径が、0.5〜1.5mm、より好ましく
は、0.8〜1.1mm、肉厚25〜200μm、より
好ましくは、50〜100μmのものである。後述する
内管5の外径と先端側チューブ3の内径との差が0.0
5〜0.50mm、好ましくは0.1〜0.40mmで
ある。また、先端側チューブの先端部の外径と基端部の
外径との差は、0〜0.5mmが好ましく、特に、0〜
0.3mmが好ましい。
材料としては、ある程度の可撓性を有するものが用いら
れる。例えば、ポリオレフィン(具体的には、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマー、あるいはこれら二種以上の混合物など)、ある
いはこれらの架橋物、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポ
リアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエ
ラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマ
ー、フッ素樹脂、シリコーン系ゴム、ラテックスゴムな
どの高分子材料、あるいはこれらの混合物などが使用さ
れる。さらに、先端側チューブ3の外面には、生体適合
性、特に抗血栓性を有する樹脂をコーティングしてもよ
い。抗血栓性材料としては、例えば、ポリヒドロキシエ
チルメタアクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリレ
ートとスチレンの共重合体(例えば、HEMA−St−
HEMAブロック共重合体)などが好適である。
に示すようにほぼ同一の外径を有するチューブ体であ
る。基端側チューブ4の先端部4aは、図3に示すよう
に、縮径している。先端部4aの外径は、先端側チュー
ブ3の基端部の内径とほぼ同じになっている。そして、
この先端部4aは、先端側チューブ3の基端部内に侵入
した先端側チューブ侵入部4aとなっている。さらに、
この実施例では、基端側チューブの侵入部4aは、螺旋
状のスリット41を有している。
よりも剛性の高いものが用いられる。言い換えれば、上
述した先端側チューブは、柔軟なものが用いられる。基
端側チューブ4の形成材料としては、比較的剛性の高い
プラスチックもしくは金属管が使用される。プラスチッ
ク材料としては、例えばポリオレフィン(例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物
など)、あるいはこの架橋物、ポリ塩化ビニル、ポリア
ミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエ
ステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラ
ストマー、ポリイミド、フッ素樹脂などの高分子材料な
どが使用できる。先端側チューブと同材質のものを用い
ることも可能であり、その場合には、同材質であっても
先端側チューブの材料よりも剛性のもの(硬いもの)が
使用される。逆に、先端側チューブおよび基端側チュー
ブに同材質のものを用いる場合には、先端側チューブの
形成材料として、可塑化の高いもの(例えば、可塑剤含
有量が多いもの)、共重合体であればソフトセグメント
部分の多いものが使用される。
性合金、超弾性金属(例えば、超弾性合金)などの各種
金属および合金が使用できる。超弾性合金とは一般に形
状記憶合金といわれ、少なくとも生体温度(37℃付
近)で超弾性を示すものである。特に好ましくは、49
〜53原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.
5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのC
u−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,G
a)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾
性金属体が好適に使用される。特に好ましくは、上記の
Ti−Ni合金である。また、Ti−Ni合金の一部を
0.01〜10.0%Xで置換したTi−Ni−X合金
(X=Co,Fe,Mn,Cr,V,Al,Nb,W,
Bなど)とするか、またはTi−Ni合金の一部を0.
01〜30.0%原子で置換したTi−Ni−X合金
(X=Cu,Pb,Zr)とすること、また、冷間加工
率または/および最終熱処理の条件を選択することによ
り、機械的特性を適宜変えることができる。また、上記
のTi−Ni−X合金を用いて冷間加工率および/また
は最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性
を適宜変えることができる。超弾性とは、使用温度にお
いて通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引
張り、圧縮)させても、変形の解放後、加熱を必要とせ
ずにほぼ元の形状に回復することを意味する。
〜2000mm、より好ましくは、100〜1700m
m、外径が、0.5〜1.5mm、より好ましくは、
0.8〜1.1mm、肉厚25〜200μm、より好ま
しくは、50〜100μmのものである。先端部(侵入
部)4aの長さとしては、1〜500mm、より好まし
くは、3〜300mm、外径が、0.1〜1.45m
m、より好ましくは、0.4〜1.05mm、肉厚が2
5〜200μmである。
側チューブの先端部)4aには、スリット41が設けら
れている。この実施例では、スリット41は螺旋状のも
のとなっている。螺旋状のスリットの数は、1本でも2
本以上でもよい。このような螺旋状のスリット41を設
けることにより、基端側チューブの先端部(先端側チュ
ーブへの侵入部)4aがより柔軟に湾曲できるようにな
るとともに、この侵入部4aが先端側チューブの基端部
を柔軟性をもって補強する。つまり、先端側チューブ3
の基端部と侵入部4aとが重なる部分は、先端側チュー
ブ3の単独部分と基端側チューブ4の単独部分との物性
の中間物性と、スリットにより与えられた変形容易性と
を持つことにより、先端側チューブ3単独となる境界7
a、基端側チューブ4単独となる境界7bでのチューブ
のキンクを防止する。特に、先端側チューブ3単独とな
る境界7a付近に力が加わっても、スリットを有する侵
入部4aが湾曲することにより、境界7aに力が集中す
る事なく、その力が分散するので、境界7aでのキンク
が生じにくい。
螺旋状のスリット41の幅は、チューブの径、肉厚など
を考慮して決定されるので、一律なものではない。スリ
ットの幅としては、1.5mm以下が好ましく、より好
ましくは、1.0mm以下である。また、スリットの幅
は基端側チューブの先端部(侵入部)4aの外径の1/
2以下が好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟であ
るとともに使用時にチューブが折れることもない。ま
た、スリットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場
合には、0.3mm〜5.0mm程度が好ましく、特に
0.5mm〜3.0mmが好ましい。上記範囲内であれ
ば、十分に柔軟でありかつ使用時に先端部4a部分にて
折れ曲がることもない。スリットが設けられる部分の先
端部4aの先端からの長さは、血管拡張器具の長さなど
を考慮して決定される。
端側チューブの先端部4aに、接着剤45により固着さ
れている。なお、両者の嵌合力のみにより接着剤を用い
ずに固定してもよい。また、接着剤を用いて接着する場
合には、基端側チューブの先端部4aの先端部分を接着
しないことが好ましく、特に、先端部4aの基端部のみ
を接着しておくことが好ましい。このように、先端部4
aの先端部分を先端側チューブに固着しないことによ
り、スリット形成部分の変形(先端部分の変形)をより
確実なものとできる。さらに、先端部(侵入部)4aの
基端部には、スリットが形成されていないことが好まし
い。基端部にスリットがなければ、スリット内に接着剤
が流入し先端側チューブと基端側チューブの界面への接
着剤の流入不足に起因する接着不良を起こすこともな
い。また、スリット41内には、接着剤が流入していな
く、スリット部分が空隙となっていることが好ましく、
このようであれば、固化した接着剤によるスリットの変
形(先端部4aの変形)阻害がない。
の基端からの長さは、0.5mm〜250mm程度が好
ましく、より好ましくは、1.5mm〜150mmであ
る。逆に、スリットは、先端部(侵入部)4aの全長の
1/1.2〜1/5程度設けられていることが好まし
い。螺旋状のスリット41のピッチは、図3に示すもの
ではほぼ均一となっているが、スリットの先端部側では
短く、スリットの基端部側では、長くなっていてもよ
い。このようにすることにより、先端部に向かって柔軟
になるので、急激な物性の変化がなく、先端部の湾曲が
より自然なものとなる。スリットのピッチを変化させる
場合には、スリットの基端部のピッチをスリットの先端
部のピッチの1〜10倍程度することが好ましい。ま
た、スリットの幅が、先端部では広く、基端部では狭く
なっていてもよい。
チューブの先端部)4aには、上述のような螺旋状のス
リットの代わりに、図5に示すような侵入部4aの先端
より後端側に基端側チューブの軸にほぼ平行に延びるス
リット43を設けてもよい。このような基端側チューブ
の軸にほぼ平行に延びるスリットを設けることにより、
基端側チューブの先端部(先端側チューブへの侵入部)
4aがより柔軟に湾曲できるようになるとともに、この
侵入部4aが先端側チューブの基端部を柔軟性をもって
補強する。スリット43は、図5に示すように、侵入部
4aの先端より後端側に向かって徐々に幅が小さく、言
い換えれば、先端側に向かって幅が徐々に大きくなるよ
うに形成されている。このため、侵入部4aの先端での
スリット幅が、最大となっており、侵入部4aは先端に
向かうほど変形が容易であり、かつ、側壁の部分的内側
または外側への変形も容易なものとなっている。スリッ
ト43は、ほぼ等間隔に、2〜8個程度設けられている
ことが好ましい。スリットの先端の幅(最大部分の幅)
としては、1.5mm以下が好ましく、またスリットの
長さとしては、0.5mm〜250mmが好ましく、特
に、1.5mm〜150mmが好ましい。なお、スリッ
ト43の形状は、図5に示すものに限られず、同じ幅に
て、先端より後端側に延びているものでもよい。この場
合のスリットの幅としては、1.5mm程度が好まし
く、またスリットの長さとしては、0.5mm〜250
mmが好ましく、特に、1.5mm〜150mmが好ま
しい。
合におけるスリットおよび後述する細孔の形成は、レー
ザー加工(例えば、YAGレーザー)、放電加工、化学
エッチング、切削加工など、さらにそれらの併用により
行うことができる。同様に、プラスチックを用いる場合
におけるスリットおよび後述する細孔の形成は、レーザ
ー加工、化学エッチング、切削加工などにより行うこと
ができ、また、金型成型によってチューブ成型時に同時
にスリットを作成することもできる。さらに、基端側チ
ューブ4の外面には、生体適合性、特に抗血栓性を有す
る樹脂をコーティングしてもよい。抗血栓性材料として
は、例えば、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、
ヒドロキシエチルメタアクリレートとスチレンの共重合
体(例えば、HEMA−St−HEMAブロック共重合
体)などが好適である。
5aを有している。第1のルーメン5aは、ガイドワイ
ヤーを挿通するためのルーメンであり、後述する分岐ハ
ブ20に設けられたガイドワイヤーポートを形成する第
1の開口部10と連通している。そして、内管5の先端
部は、先端側に向かってテーパー状に縮径していてもよ
い。このようにすることにより、血管内への血管拡張器
具の挿入が容易になる。
オレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、アイオノマー、あるい
はこれら二種以上の混合物など)、あるいはこの架橋
物、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラスト
マー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリ
ウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フ
ッ素樹脂などの高分子材料、シリコーンゴム、ラテック
スゴムなどのプラスチック材料が使用できる。内管5と
しては、長さは、300〜2000mm、より好ましく
は、500〜1600mm、外径が、0.1〜1.0m
m、より好ましくは、0.3〜0.7mm、肉厚10〜
150μm、より好ましくは、20〜100μmのもの
である。
れ、その先端部が外管2より突出している。図2に示す
ように、この内管5の外面と外管2の内面により第2の
ルーメン2aが形成されており、十分な容積を有してい
る。そして、第2のルーメン2aは、その先端において
拡張体9内と連通し、第2のルーメン2aの後端は、拡
張体を膨張させるための流体(例えば、血管造影剤)を
注入するためのインジェクションポートを形成する分岐
ハブ20の第2の開口部11と連通している。
のであり、拡張させない状態では、内管5の外周に折り
たたまれた状態となることができるものである。そし
て、拡張体9は、血管の狭窄部を容易に拡張できるよう
に少なくとも一部が略円筒状となっているほぼ同径の略
円筒部分9cを有し、かつ折りたたみ可能なものであ
る。上記の略円筒部分9cは、完全な円筒でなくてもよ
く、多角柱状のものであってもよい。そして、拡張体9
は、その後端部9bが外管2の先端部に接着剤または熱
融着などにより液密に固着され、先端部9aは、内管5
の先端部に同様に液密に固着されている。この拡張体9
は、図2に示すように、拡張体9の内面と内管5の外面
との間に拡張空間15を形成する。この拡張空間15
は、後端部ではその全周において第2のルーメン2aと
連通している。このように、拡張体9の後端が比較的大
きい容積を有する第2のルーメンと連通するので、第2
のルーメンより拡張体9内への膨張用流体を注入するの
が容易である。
方の上述した内管5および外管2との固着部分9a,9
bに至るまでの部分は、テーパー状となっている。拡張
体9の大きさとしては、拡張されたときの円筒部分の外
径が、1.0〜10mm、好ましくは1.0〜5.0m
mであり、長さが5〜50mm、好ましくは10〜40
mmであり、拡張体全体の長さが10〜70mm、好ま
しくは15〜60mmである。
可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノ
マーなどのポリオレフィンあるいはこの架橋したもの、
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ
塩化ビニル、ポリウレタン、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、フッ素樹脂
などの高分子材料、シリコーンゴム、ラテックスゴムな
どが使用できる。
部分の中央部に位置する内管5の外面に、X線不透過材
料からなるマーカー14を設けることが好ましい。マー
カー14は、コイルスプリングあるいはリングにより形
成することが好ましい。マーカーの形成材料としては、
X線造影性の高い材料、例えば、Pt、Pt合金、W、
W合金、Ag、Ag合金などを用いることが好ましい。
また、マーカーは、上記のように中央部にのみ設けたも
のではなく、拡張体9の円筒部分9cの両端に位置する
部分の内管の外面に2つ設けてもよい。
て、血管内さらには後述するガイドカテーテル内への挿
入を容易にするために、外管2の外面(先端側チューブ
3の外面、基端側チューブ4の外面の両者もしくはその
一方のみ)、拡張体9の外面に血液等と接触した時に、
潤滑性を呈するようにするための処理を施すことが好ま
しい。このような処理としては、例えば、ポリ(2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体、ポリエチレ
ングリコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリ
ドン等の親水性ポリマーをコーティング、または固定す
る方法などが挙げられる。
のルーメン5aと連通しガイドワイヤーポートを形成す
る第1の開口部10を有し、内管5に固着された内管ハ
ブ22と、第2のルーメンと連通しインジェクションポ
ートを形成する第2の開口部11を有し、外管2(基端
側チューブ4)に固着された外管ハブ23とからなって
いる。そして、外管ハブ23と内管ハブ22とは、固着
されている。この分岐ハブの形成材料としては、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレー
ト、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の
熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
6に示すような構造を有している。外管2の末端部に
は、折曲がり防止用チューブ50を有している。折曲が
り防止用チューブ50は、熱収縮性を有するものにて、
熱収縮後の内径が外管2の外径より若干小さくなるよう
に形成し、外管2の末端部に被嵌し、加熱(例えば、熱
風をあてる)させて収縮させることにより容易に取り付
けることができる。そして、折曲がり防止用チューブ5
0は、外管ハブ23に止めピン52により固定されてい
る。この固定方法は、外管2の後端に、後端部分以外の
部分の外径が外管2の内径とほぼ等しく、拡径した後端
部分を有する止めピン52を差し込み、外管2をその先
端から外管ハブ23に挿入し、外管ハブ23の内面に設
けられた突起53を止めピン52の後端部分が越えるま
で押し込むことにより行われている。さらに、外管ハブ
23と折曲がり防止用チューブ50との接触面に接着剤
を塗布して固着してもよい。外管ハブの形成材料として
は、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポ
リアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共
重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
用チューブ60を有している。このチューブ60は、熱
収縮性を有するものにて、熱収縮後の内径が内管5の外
径より若干小さくなるように形成し、内管5の末端部に
被嵌し、加熱(例えば、熱風をあてる)させて収縮させ
ることにより容易に取り付けることができる。そして、
折曲がり防止用チューブ60を取り付けた内管5は、内
管ハブ22に固定されている。この固定方法は、内管5
の後端に後端部分以外の部分の外径が内管5の内径とほ
ぼ等しく、拡径した後端部分を有する止めピン62を差
し込み、内管5をその先端から内管ハブ22に挿入し、
内管ハブ22の内面に設けられた突起63を止めピン6
2の後端部分が越えるまで押し込むことにより行われて
いる。さらに、内管ハブ22と折曲がり防止用チューブ
60との接触面に接着剤を塗布して固着してもよい。内
管ハブの形成材料としては、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート
−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適
に使用できる。そして、図6に示すように、内管ハブ2
2と外管ハブ23とは固定されている。この固定は、外
管2の基端部に取り付けられた外管ハブ23の後端から
内管5をその先端から挿入し、内管ハブ22の先端部と
外管ハブ23の後端部を接合することにより行われる。
また、この時、内管ハブ22と外管ハブ23との接合部
に接着剤を塗布して行うことにより確実に両者を固着す
ることができる。
メン、第2のルーメンのそれぞれに、例えば後端に開口
部を形成するポート部材を有するチューブを液密に取り
付けるようにしてもよい。
チューブの先端部)4aには、上述のような螺旋状のス
リットの代わりに、図4に示すような多数の細孔42を
設けてもい。このような多数の細孔を設けることによ
り、基端側チューブの先端部(先端側チューブへの侵入
部)4aがより柔軟に湾曲できるようになるとともに、
この侵入部4aが先端側チューブの基端部を柔軟性をも
って補強する。つまり、先端側チューブ3の基端部と侵
入部4aとが重なる部分において、先端側チューブ3の
単独部分と基端側チューブ4の単独部分との物性の中間
物性と、細孔により与えられた変形容易性とを持つこと
により、先端側チューブ3単独分となる境界7a、基端
側チューブ4単独部となる境界7bでのチューブのキン
クを防止する。特に、先端側チューブ3単独分となる境
界7a付近に力が加わっても、細孔を有する侵入部4a
が湾曲することにより、境界7aに力が集中する事な
く、その力が分散するので、境界7aでのキンクが生じ
にくい。
先端部4aの外径などを考慮して決定されるので、一律
なものではない。孔径としては、0.1mm〜0.4m
m程度が好ましく、より好ましくは、0.2mm〜0.
3mmである。また、孔径は、基端側チューブの先端部
の外径の1/10〜1/3程度が好ましい。上記範囲で
あれば、十分に柔軟であるとともに使用時に基端側チュ
ーブの先端部が折れることもない。また、細孔間の距離
としては、0.1〜0.5mm程度が好ましい。細孔の
形状は、真円である必要はなく楕円、例えば、先端部4
aの周方向または軸方向に細長い長円さらに多角形(例
えば、四角形、五角形)などでもよい。1つの細孔の面
積としては、0.007mm2〜0.13mm2程度が好
ましく、また、細孔間の距離は、0.1〜0.5mm程
度が好ましい。
aの先端側の方が基端部側より数が多いものとしてもよ
い。このようにすることにより、先端部に向かって柔軟
になるので、急激な物性の変化がなく、先端部の湾曲が
自然なものとなる。また、先端側4aの基端部側より先
端側に向かって、細孔42の数を徐々に多くしてもい。
このようにすることにより、先端部に向かって徐々に柔
軟になる。このように、細孔分布が変化する場合には、
先端部での細孔間の距離は、0.1mm〜0.2mm程
度、基端部では、0.3mm〜0.5mm程度が好適で
あり、特に、先端部と基端部の中間部では、細孔間の距
離が両者の中間程度か徐々に変化していることが好まし
い。また、細孔分布を変化させることに代えて、細孔の
自体の孔径が先端側(侵入部)4aの先端側の方が、基
端側の細孔より孔径が大きくなるように形成してもよ
い。
側チューブの先端部4aとは、接着剤45により固着さ
れている。なお、両者の嵌合力のみによる固定でもよ
い。また、接着剤を用いて接着する場合には、基端側チ
ューブの先端部4aの先端部分を接着しないことが好ま
しく、特に、先端部4aの基端部のみを接着しておくこ
とが好ましい。このように、先端部4aの先端部分を先
端側チューブに固着しないことにより、細孔形成部分の
変形(先端部分の変形)をより確実なものとできる。さ
らに、先端部(侵入部)4aの基端部には、細孔が形成
されていないことが好ましい。基端部に細孔がなけれ
ば、細孔内に接着剤が流入し先端側チューブと基端側チ
ューブの界面への接着剤の流入不足に起因する接着不良
を起こすこともない。また、細孔42内には、接着剤が
流入していなく、細孔部分が空隙となっていることが好
ましく、このようであれば、固化した接着剤による細孔
の変形(先端部4aの変形)の阻害がない。
の基端からの長さは、0.5mm〜250mm程度が好
ましく、より好ましくは、1.5mm〜150mmであ
る。逆に、細孔は、先端部(侵入部)4aの全長の1/
1.2〜1/5程度設けられていることが好ましい。
明する。血管拡張器具の基本構成は、図1から図6に示
し上述したものと同じである。相違は、上述した血管拡
張器具1では、外管2は、先端側チューブ3と、先端側
チューブ3に固着された基端側チューブ4からなり、基
端側チューブ4の先端部は先端側チューブの基端部内に
侵入した先端側チューブ侵入部4aとなっており、か
つ、基端側チューブの侵入部4aは、螺旋状のスリット
41もしくは細孔42が設けられているが、この実施例
の血管拡張器具では、先端側チューブ3と、先端側チュ
ーブに固着された基端側チューブ4からなり、先端側チ
ューブ3と基端側チューブ4の固着部には、両チューブ
内に侵入した接続チューブ8が設けられており、接続チ
ューブの少なくとも先端側チューブの基端部内に侵入し
た先端側チューブ侵入部8aには、螺旋状のスリット8
1aが設けられている点である。
ブ4の先端とほぼ同じ外径および内径となっており、両
者は端面にて接合されている。接続チューブは、先端側
チューブ3の基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部
8aと基端側チューブ4の先端部内に侵入した基端側チ
ューブ侵入部8bを備える筒状体である。先端側チュー
ブ侵入部8aは、先端側チューブの基端部の内径とほぼ
同じ外径であり、基端側チューブ侵入部8bは、基端側
チューブ4の先端部の内径とほぼ同じ外径となってい
る。先端側チューブ侵入部8aの長さとしては、3〜2
50mmが好適であり、特に、5〜150mmが好適で
ある。基端側チューブ侵入部8bの長さとしては、3〜
250mmが好適であり、特に、5〜150mmが好適
である。また、接続チューブ全体の長さとしては、6〜
600mmが好適であり、特に、10〜200mmが好
適である。
螺旋状のスリット81aが設けられている。スリットの
数は、1本でも2本以上でもよい。このような螺旋状の
スリット81aを設けることにより、接続チューブ8の
先端側チューブ侵入部8aはより柔軟に湾曲できるよう
になり、先端側チューブと基端側チューブの境界でのキ
ンクが生じにくくなる。
aに形成される螺旋状のスリット81aの幅は、接続チ
ューブの径、肉厚などを考慮して決定されるので、一律
なものではない。スリットの幅としては、1.5mm以
下が好ましく、より好ましくは、1.0mm以下であ
る。また、スリットの幅は接続チューブの外径の1/2
以下が好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟である
とともに使用時にチューブが折れることもない。また、
スリットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場合に
は、0.3mm〜5.0mm程度が好ましく、特に0.
5mm〜3.0mmが好ましい。上記範囲内であれば、
十分に柔軟でありかつ使用時に侵入部8a部分にて折れ
曲がることもない。スリットが設けられる部分の侵入部
8aの先端からの長さは、血管拡張器具の長さなどを考
慮して決定される。また、接続チューブの材質として
は、上記の基端側チューブと同様のものが使用される。
螺旋状のスリット81aが設けられている。スリットの
数は、1本でも2本以上でもよい。このような螺旋状の
スリット81aを設けることにより、接続チューブ8の
基端側チューブ侵入部8bはより柔軟に湾曲できるよう
になり、先端側チューブと基端側チューブの境界でのキ
ンクが生じにくくなる。
bに形成される螺旋状のスリット81bの幅は、接続チ
ューブの径、肉厚などを考慮して決定されるので、一律
なものではない。スリットの幅としては、1.5mm以
下が好ましく、より好ましくは、1.0mm以下であ
る。また、スリットの幅は接続チューブの外径の1/2
以下が好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟である
とともに使用時にチューブが折れることもない。また、
スリットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場合に
は、0.3mm〜5.0mm程度が好ましく、特に0.
5mm〜3.0mmが好ましい。上記範囲内であれば、
十分に柔軟でありかつ使用時に侵入部8b部分にて折れ
曲がることもない。スリットが設けられる部分の侵入部
8bの先端からの長さは、血管拡張器具の長さなどを考
慮して決定される。
チューブの侵入部8aとは、接着剤45により固着され
ている。同様に、基端側チューブ4の先端部と接続チュ
ーブの侵入部8bも、接着剤45により固着されてい
る。両者の嵌合力のみによる固定でもよい。また、接着
剤を用いて接着する場合には、侵入部8aの先端部分お
よび侵入部8bの基端部分を接着しないことが好まし
く、特に、接続チューブ8の中央部分8cのみにて、接
続チューブ8を接続チューブの基端および基端側チュー
ブの先端に接着することが好ましい。このように、接続
チューブ8の侵入部8aの先端部分および侵入部8bの
基端部分をそれぞれのチューブに固着しないことによ
り、スリット形成部分の侵入部8a、8bの変形をより
確実なものとできる。
cには、スリットが形成されていないことが好ましい。
この中央部分8cにスリットがなければ、スリット内に
接着剤が流入し、先端側チューブおよび基端側チューブ
の界面への接着剤の流入不足に起因する接着不良を起こ
すこともない。また、スリット81a、81b内には、
接着剤が流入していなく、スリット部分が空隙となって
いることが好ましく、このようであれば、固化した接着
剤によるスリット形成部分の変形が阻害されることもな
い。
c)の長さは、1mm〜500mm程度が好ましく、よ
り好ましくは、5mm〜100mmである。逆に、スリ
ットは、侵入部8a、8bの端部より、0.5〜250
mm程度が好ましく、より好ましくは、5mm〜100
mmである。
に示すものではほぼ均一となっているが、ピッチは、チ
ューブの両端部側では短く、チューブの中央側側では、
長くなっていてもよい。このようにすることにより、チ
ューブの両端に向かって柔軟になるので、急激な物性の
変化がなく、チューブの両端部の湾曲がより自然なもの
となる。接続チューブの柔軟性としては、侵入部8a
(接続チューブ側)の方が、侵入部8b(基端側チュー
ブ側)より柔軟であることが好ましい。このため、スリ
ット81aは、スリット81bに比べてピッチが全体的
に短いこと、言い換えれば、スリット長が長いことが好
ましい。また、スリットの幅を8bよりも8a側で広く
してもよい。
よび接続チューブ以外の構成については、上述した実施
例と同じである。なお、上記の実施例では、侵入部8
a、8bにスリットが形成されているが、図5に示すよ
うなチューブの先端より後端側に基端側チューブの軸に
ほぼ平行に延びるスリットを設けてもよい。この場合の
スリットとしては、図5に示すように、先端よりチュー
ブの内側に向かって徐々に幅が小さく、言い換えれば、
端部側に向かって幅が徐々に大きくなるように形成され
たものが好ましい。スリットは、ほぼ等間隔に、2〜8
個程度設けられていることが好ましい。スリットの先端
の幅(最大部分の幅)としては、1.5mm以下が好ま
しく、またスリットの長さとしては、0.5mm〜25
0mmが好ましく、特に、1.5mm〜150mmが好
ましい。なお、スリットの形状は、図5に示したような
ものに限られず、同じ幅にて、チューブの先端より後端
側に延びているものでもよい。この場合のスリットの幅
としては、1.5mm以下が好ましく、またスリットの
長さとしては、0.5mm〜250mmが好ましく、特
に、1.5mm〜150mmが好ましい。
におけるスリットの代わりに、上述したような細孔を形
成してもよい。細孔としては、上述したような形状、大
きさ等のものが好適である。細孔を設ける場合において
も、接続チューブの柔軟性としては、侵入部8a(接続
チューブ側)の方が、侵入部8b(基端側チューブ側)
より柔軟であることが好ましい。このため、侵入部8a
における細孔の存在密度は、侵入部8bにおける細孔の
存在密度に比べて高い、言い換えれば、細孔の総面積が
大きいことが好ましい。なお、接続チューブ8において
は、少なくとも先端側の侵入部8aのみにスリットまた
は細孔を設け、侵入部8bにはスリットまたは細孔を設
けなくともよい。これにより、先端側チューブと基端側
チューブとの間のキンクを防止できる。
施例を用いて説明する。本発明のカテーテル30は、図
8及び図9に示すように、先端側チューブ32と、先端
側チューブ32に固着された基端側チューブ34とを少
なくとも備えるカテーテルであり、基端側チューブ34
の先端部は先端側チューブ32の基端部内に侵入した先
端側チューブ侵入部34aとなっており、かつ、基端側
チューブの侵入部34aは、螺旋状のスリット35また
は多数の細孔44を有している。
その基端に固着されたハブ35からなり、カテーテル3
0の先端は開口しており、ハブ35の基端も開口してお
り、先端より基端まで貫通したルーメン31aを備え
る。カテーテル本体31は、先端側チューブ32と、こ
の先端側チューブ32の基端に固着された基端側チュー
ブ34からなる。カテーテル本体31の基端部には、補
強チューブ31bが設けられており、この補強チューブ
31bおよび基端側チューブ34の基端部が、ハブ35
に接着剤などにより固着されている。
または脳内血管造影用カテーテル、心臓または脳血管内
薬剤投与用カテーテル、脳血管等に塞栓術をほどこすた
めの塞栓術用カテーテルなどの血管内挿入用カテーテル
として使用される。この実施例のカテーテル30は、本
発明のカテーテルを脳血管内薬剤投与用カテーテルに応
用した実施例である。この実施例では、先端側チューブ
32は、先端に向かって縮径しており、先端は他の部分
より細径である。そして、カテーテルの先端(先端側チ
ューブの先端)は、血管壁の損傷の防止、さらにカテー
テルの操作性向上のために、角のない曲面となっている
ことが好ましい。
れているため、十分な柔軟性を有し、さらに、本体部と
先端部の境界部分にあたる基端側チューブ侵入部34a
の先端部は、他の部分とくらべて柔軟な変形可能部とな
っているため、剛性の高い基端側チューブと柔軟な先端
側チューブとの境界部分での折れ曲がりを防止すること
ができる。
0〜1000mm、より好ましくは、100〜500m
m、外径が、0.4〜2.0mm、好ましくは、0.5
mm〜1.5mm程度であり、肉厚25〜200μm、
より好ましくは、50〜100μmのものである。先端
側チューブの先端部の外径と基端部の外径との差は、
0.5mm以下が好ましく、特に、0.3mm以下が好
ましい。
ある程度の可撓性を有するものが用いられる。例えば、
ポリオレフィン(具体的には、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるい
はこれら二種以上の混合物など)、あるいはこれらの架
橋物、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラス
トマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポ
リウレタン、ポリウレタンエラストマー、フッ素樹脂、
フッ素樹脂エラストマーなどの高分子材料、あるいはこ
れらの混合物などが使用される。
えば、シアノアクリレート、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体のジメチルスルホキシド溶液)の脳血管内へ
の注入用カテーテル(塞栓術用カテーテル)に応用する
場合には、合成樹脂層の形成材料は、ジメチルスルホキ
シドなどの溶剤に対して容易に溶解しないものが好まし
い。このようなカテーテルに使用する合成樹脂材料とし
ては、耐溶剤性の高い材料、例えば、ポリアミドエラス
トマーが好適である。
9に示すようにほぼ同一の外径を有するチューブ体であ
る。基端側チューブ34の先端部34aは、図9に示す
ように、縮径し、先端部34aの外径は、先端側チュー
ブ32の基端部の内径とほぼ同じになっている。そし
て、この先端部34aは、先端側チューブ32の基端部
内に侵入した先端側チューブ侵入部34aとなってい
る。さらに、この実施例では、基端側チューブの侵入部
34aは、螺旋状のスリット33を有している。
よりも剛性の高いものが用いられる。言い換えれば、上
述した先端側チューブは、柔軟なものが用いられる。基
端側チューブ34の形成材料としては、比較的剛性の高
いプラスチックもしくは金属管が使用される。プラスチ
ック材料としては、例えばポリオレフィン(例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合
物など)、あるいはこの架橋物、ポリ塩化ビニル、ポリ
アミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリ
エステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエ
ラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂などの高分子材料
が使用できる。先端側チューブと同材質のものを用いる
ことも可能であり、その場合には、同材質であっても先
端側チューブの材料よりも剛性のもの(硬いもの)が使
用される。逆に、先端側チューブおよび基端側チューブ
に同材質のものを用いる場合には、先端側チューブの形
成材料として、可塑化の高いもの(例えば、可塑剤含有
量が多いもの)、共重合体であればソフトセグメント部
分の多いものが使用される。
えば、シアノアクリレート、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体のジメチルスルホキシド溶液)の脳血管内へ
の注入用カテーテルに応用する場合には、合成樹脂層の
形成材料は、ジメチルスルホキシドなどの溶剤に対して
容易に溶解しないものが好ましい。このようなカテーテ
ルに使用する合成樹脂材料としては、耐溶剤性の高い材
料、例えば、ポリアミドエラストマーが好適である。
性合金、超弾性金属(例えば、超弾性合金)などの各種
金属および合金が使用できる。超弾性合金とは一般に形
状記憶合金といわれ、少なくとも生体温度(37℃付
近)で超弾性を示すものである。特に好ましくは、49
〜53原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.
5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのC
u−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,G
a)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾
性金属体が好適に使用される。特に好ましくは、上記の
Ti−Ni合金である。また、Ti−Ni合金の一部を
0.01〜10.0%Xで置換したTi−Ni−X合金
(X=Co,Fe,Mn,Cr,V,Al,Nb,W,
Bなど)とするか、またはTi−Ni合金の一部を0.
01〜30.0%原子で置換したTi−Ni−X合金
(X=Cu,Pb,Zr)とすること、また、冷間加工
率または/および最終熱処理の条件を選択することによ
り、機械的特性を適宜変えることができる。また、上記
のTi−Ni−X合金を用いて冷間加工率および/また
は最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性
を適宜変えることができる。超弾性とは、使用温度にお
いて通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引
張り、圧縮)させても、変形の解放後、加熱を必要とせ
ずにほぼ元の形状に回復することを意味する。
0〜2000mm、より好ましくは、100〜1700
mm、基端側チューブの外径は、0.7〜7.0mm、
好ましくは、0.9〜6.0mm程度であり、肉厚は、
10〜200μm、より好ましくは、50〜100μm
のものである。先端部34aの長さとしては、3〜50
0mm、より好ましくは、5〜300mm、外径が、
0.5〜6.0mm、より好ましくは、0.7〜5.0
mm、肉厚が30〜100μmである。
側チューブの先端部)34aには、螺旋状のスリット3
3が設けられている。スリット33の数は、1本でも2
本以上でもよい。このような螺旋状のスリット33を設
けることにより、基端側チューブの先端部(先端側チュ
ーブへの侵入部)34aがより柔軟に湾曲できるように
なるとともに、この侵入部34aが先端側チューブの基
端部を柔軟性をもって補強する。つまり、先端側チュー
ブ32の基端部と侵入部34aとが重なる部分におい
て、先端側チューブ32の単独部分と基端側チューブ3
4の単独部分との物性の中間物性と、スリットにより与
えられた変形容易性を持つことにより、先端側チューブ
32単独となる境界37a、基端側チューブ34単独と
なる境界37bでのチューブのキンクを防止する。特
に、先端側チューブ32単独となる境界37a付近に力
が加わっても、スリットを有する侵入部34aが湾曲す
ることにより、境界37aに力が集中する事なく、その
力が分散するので、境界37aでのキンクが生じにく
い。
る螺旋状のスリット33の幅は、チューブの径、肉厚な
どを考慮して決定されるので、一律なものではない。ス
リットの幅としては、1.5mm以下が好ましく、より
好ましくは、1.0mm以下である。また、スリットの
幅は基端側チューブの先端部34aの外径の1/2以下
が好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟であるとと
もに使用時にチューブが折れることもない。また、スリ
ットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場合には、
0.3mm〜5.0mm程度が好ましく、特に0.5m
m〜3.0mmが好ましい。上記範囲内であれば、十分
に柔軟でありかつ使用時に先端部34a部分にて折れ曲
がることもない。スリットが設けられる部分の先端部3
4aの先端からの長さは、カテーテルの長さなどを考慮
して決定される。
端側チューブの先端部34aとは、接着剤45により固
着されている。なお、両者の嵌合力のみによる固定でも
よい。また、接着剤を用いて接着する場合には、基端側
チューブの先端部34aの先端部分を接着しないことが
好ましく、特に、先端部34aの基端部のみを接着して
おくことが好ましい。このように、先端部34aの先端
部分を先端側チューブに固着しないことにより、スリッ
ト形成部分の変形(先端部分の変形)をより確実なもの
とできる。さらに、先端部(侵入部)34aの基端部に
は、スリットが形成されていないことが好ましい。基端
部にスリットがなければ、スリット内に接着剤が流入し
先端側チューブと基端側チューブの界面への接着剤の流
入不足に起因する接着不良を起こすこともない。また、
スリット33内には、接着剤が流入していなく、スリッ
ト部分が空隙となっていることが好ましく、このようで
あれば、固化した接着剤によるスリットの変形(先端部
34aの変形)阻害がない。
aの基端からの長さは、0.5mm〜250mm程度が
好ましく、より好ましくは、1.5mm〜150mmで
ある。逆に、スリットは、先端部(侵入部)34aの全
長の1/1.2〜1/5程度設けられていることが好ま
しい。螺旋状のスリット33のピッチは、図9に示すも
のではほぼ均一となっているが、スリットの先端部側で
は短く、スリットの基端部側では、長くなっていてもよ
い。このようにすることにより、先端部に向かって柔軟
になるので、急激な物性の変化がなく、先端部の湾曲が
より自然なものとなる。スリットのピッチを変化させる
場合には、スリットの基端部のピッチをスリットの先端
部のピッチの1〜10倍程度とすることが好ましい。ま
た、スリットの幅が、先端部では広く、基端部では狭く
なっていてもよい。
チューブの先端部)34aには、上述のような螺旋状の
スリットの代わりに、図11に示すような侵入部34a
の先端より後端側に基端側チューブの軸にほぼ平行に延
びるスリット43を設けてもよい。このような基端側チ
ューブの軸にほぼ平行に延びるスリットを設けることに
より、基端側チューブの先端部(先端側チューブへの侵
入部)34aがより柔軟に湾曲できるようになるととも
に、この侵入部34aが先端側チューブの基端部を柔軟
性をもって補強する。スリット43は、図11に示すよ
うに、侵入部34aの先端より後端側に向かって徐々に
幅が小さく、言い換えれば、先端側に向かって幅が徐々
に大きくなるように形成されている。このため、侵入部
34aの先端でのスリット幅が、最大となっており、侵
入部34aは先端に向かうほど変形が容易であり、か
つ、側壁の部分的内側または外側への変形も容易なもの
となっている。スリット43は、ほぼ等間隔に、2〜8
個程度設けられていることが好ましい。スリットの先端
の幅(最大部分の幅)としては、1.5mm以下が好ま
しく、またスリットの長さとしては、0.5mm〜25
0mmが好ましく、特に、1.5mm〜150mmが好
ましい。なお、スリット43の形状は、図11に示すも
のに限られず、同じ幅にて、先端より後端側に延びてい
るものでもよい。この場合のスリットの幅としては、
1.5mm以下が好ましく、またスリットの長さとして
は、0.5mm〜250mmが好ましく、特に、1.5
mm〜150mmが好ましい。
合におけるスリットおよび後述する細孔の形成は、レー
ザー加工(例えば、YAGレーザー)、放電加工、化学
エッチング、切削加工など、さらにそれらの併用により
行うことができる。同様に、プラスチックを用いる場合
におけるスリットおよび後述する細孔の形成は、レーザ
ー加工、化学エッチング、切削加工などにより行うこと
ができ、また、金型成型によってチューブ成型時に同時
にスリットを作成することもできる。
チューブ34の外面には、生体適合性、特に抗血栓性を
有する樹脂をコーティングしてもよい。抗血栓性材料と
しては、例えば、ポリヒドロキシエチルメタアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタアクリレートとスチレンの共
重合体(例えば、HEMA−St−HEMAブロック共
重合体)などが好適である。
チューブの先端部)34aには、上述のような螺旋状の
スリットの代わりに、図10に示すような多数の細孔4
4を設けてもよい。このような多数の細孔を設けること
により、基端側チューブの先端部(先端側チューブへの
侵入部)34aがより柔軟に湾曲できるようになるとと
もに、この侵入部34aが先端側チューブの基端部を柔
軟性をもって補強する。つまり、先端側チューブ32の
基端部と侵入部34aとが重なる部分において、先端側
チューブ32の単独部分と基端側チューブ34の単独部
分との物性の中間物性と、細孔により与えられた変形容
易性とを持つことにより、先端側チューブ32単独とな
る境界37a、基端側チューブ34単独となる境界37
bでのチューブのキンクを防止する。特に、先端側チュ
ーブ32単独分となる境界37a付近に力が加わって
も、細孔を有する侵入部34aが湾曲することにより、
その力が分散するので、境界37aでのキンクが生じに
くい。
先端部34aの外径などを考慮して決定されるので、一
律なものではない。孔径としては、0.1mm〜0.4
mm程度が好ましく、より好ましくは、0.2mm〜
0.3mmである。また、孔径は、基端側チューブの先
端部の外径の1/10〜1/3程度が好ましい。上記範
囲であれば、十分に柔軟であるとともに使用時に基端側
チューブの先端部が折れることもない。また、細孔間の
距離としては、0.1〜0.5mm程度が好ましい。細
孔の形状は、真円である必要はなく楕円、例えば、先端
部34aの周方向または軸方向に細長い長円さらに多角
形(例えば、四角形、五角形)などでもよい。1つの細
孔の面積としては、0.007mm2〜0.13mm2程
度が好ましく、また、細孔間の距離は、0.1〜0.5
mm程度が好ましい。
34aの先端側の方が基端部側より数が多いものとして
もよい。このようにすることにより、先端部に向かって
柔軟になるので、急激な物性の変化がなく、先端部の湾
曲が自然なものとなる。また、先端側34aの基端部側
より先端側に向かって、細孔44の数を徐々に多くして
もい。このようにすることにより、先端部に向かって徐
々に柔軟になる。このように、細孔分布が変化する場合
には、先端部での細孔間の距離は、0.1mm〜0.2
mm程度、基端部では、0.3mm〜0.5mm程度が
好適であり、特に、先端部と基端部の中間部では、細孔
間の距離が両者の中間程度か徐々に変化していることが
好ましい。また、細孔分布を変化させることに代えて、
細孔の自体の孔径が先端部(侵入部)34aの先端側の
方が、基端側の細孔より孔径が大きくなるように形成し
てもよい。
端側チューブの先端部34aとは、接着剤45により固
着されている。なお、両者の嵌合力のみによる固定でも
よい。また、接着剤を用いて接着する場合には、基端側
チューブの先端部34aの先端部分を接着しないことが
好ましく、特に、先端部34aの基端部のみを接着して
おくことが好ましい。このように、先端部34aの先端
部分を先端側チューブに固着しないことにより、細孔形
成部分の変形(先端部分の変形)をより確実なものとで
きる。さらに、先端部(侵入部)34aの基端部には、
細孔が形成されていないことが好ましい。基端部に細孔
がなければ、細孔内に接着剤が流入し先端側チューブと
基端側チューブの界面への接着剤の流入不足に起因する
接着不良を起こすこともない。また、細孔44内には、
接着剤が流入していなく、細孔部分が空隙となっている
ことが好ましく、このようであれば、固化した接着剤に
よる細孔の変形(先端部34aの変形)の阻害がない。
aの基端からの長さは、0.5mm〜250mm程度が
好ましく、より好ましくは、1.5mm〜150mmで
ある。逆に、細孔は、先端部(侵入部)34aの全長の
1/1.2〜1/5程度設けられていることが好まし
い。
明する。カテーテルの基本構成は、図8および図9に示
し上述したものと同じである。相違は、上述したカテー
テル30では、カテーテル本体31は、先端側チューブ
32と、先端側チューブ32に固着された基端側チュー
ブ34からなり、基端側チューブ34の先端部は先端側
チューブの基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部3
4aとなっており、かつ、基端側チューブの侵入部34
aは、螺旋状のスリット41もしくは細孔44が設けら
れているが、この実施例の血管拡張器具では、先端側チ
ューブ32と、先端側チューブに固着された基端側チュ
ーブ34からなり、先端側チューブ32と基端側チュー
ブ34の固着部には、両チューブ内に侵入した接続チュ
ーブ38が設けられており、接続チューブの少なくとも
先端側チューブの基端部内に侵入した先端側チューブ侵
入部38aには、螺旋状のスリット39aが設けられて
いる点である。
ーブ34の先端とほぼ同じ外径および内径となってお
り、両者は端面にて接合されている。接続チューブは、
先端側チューブ32の基端部内に侵入した先端側チュー
ブ侵入部38aと基端側チューブ34の先端部内に侵入
した基端側チューブ侵入部38bを備える筒状体であ
る。先端側チューブ侵入部38aは、先端側チューブの
基端部の内径とほぼ同じ外径であり、基端側チューブ侵
入部38bは、基端側チューブ34の先端部の内径とほ
ぼ同じ外径となっている。先端側チューブ侵入部38a
の長さとしては、3〜250mmが好適であり、特に、
5〜150mmが好適である。基端側チューブ侵入部3
8bの長さとしては、3〜250mmが好適であり、特
に、5〜150mmが好適である。また、接続チューブ
全体の長さとしては、6〜600mmが好適であり、特
に、10〜200mmが好適である。
は、螺旋状のスリット39aが設けられている。スリッ
トの数は、1本でも2本以上でもよい。このような螺旋
状のスリット39aを設けることにより、接続チューブ
38の先端側チューブ侵入部38aはより柔軟に湾曲で
きるようになり、先端側チューブと基端側チューブの境
界でのキンクが生じにくくなる。
38aに形成される螺旋状のスリット39aの幅は、接
続チューブの径、肉厚などを考慮して決定されるので、
一律なものではない。スリットの幅としては、1.5m
m以下が好ましく、より好ましくは、1.0mm以下で
ある。また、スリットの幅は接続チューブの外径の1/
2以下が好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟であ
るとともに使用時にチューブが折れることもない。ま
た、スリットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場
合には、0.3mm〜5.0mm程度が好ましく、特に
0.5mm〜3.0mmが好ましい。上記範囲内であれ
ば、十分に柔軟でありかつ使用時に侵入部38a部分に
て折れ曲がることもない。スリットが設けられる部分の
侵入部38aの先端からの長さは、血管拡張器具の長さ
などを考慮して決定される。
も、螺旋状のスリット39bが設けられている。スリッ
トの数は、1本でも2本以上でもよい。このような螺旋
状のスリット39bを設けることにより、接続チューブ
38の基端側チューブ侵入部38bはより柔軟に湾曲で
きるようになり、先端側チューブと基端側チューブの境
界でのキンクが生じにくくなる。
38bに形成される螺旋状のスリット39bの幅は、接
続チューブの径、肉厚などを考慮して決定されるので、
一律なものではない。スリットの幅としては、1.5m
m以下が好ましく、より好ましくは、1.0mm以下で
ある。また、スリットの幅は接続チューブの外径の1/
2以下が好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟であ
るとともに使用時にチューブが折れることもない。ま
た、スリットのピッチとしては、全体が同一ピッチの場
合には、0.3mm〜5.0mm程度が好ましく、特に
0.5mm〜3.0mmが好ましい。上記範囲内であれ
ば、十分に柔軟でありかつ使用時に侵入部38b部分に
て折れ曲がることもない。スリットが設けられる部分の
侵入部38bの先端からの長さは、血管拡張器具の長さ
などを考慮して決定される。
続チューブの侵入部38aとは、接着剤45により固着
されている。同様に、基端側チューブ34の先端部と接
続チューブの侵入部38bも、接着剤45により固着さ
れている。両者の嵌合力のみによる固定でもよい。ま
た、接着剤を用いて接着する場合には、侵入部38aの
先端部分および侵入部38bの基端部分を接着しないこ
とが好ましく、特に、接続チューブ38の中央部分38
cのみにて、接続チューブ38を接続チューブの基端お
よび基端側チューブの先端に接着することが好ましい。
このように、接続チューブ38の侵入部38aの先端部
分および侵入部38bの基端部分をそれぞれのチューブ
に固着しないことにより、スリット形成部分の侵入部3
8a、38bの変形をより確実なものとできる。
8cには、スリットが形成されていないことが好まし
い。この中央部分38cにスリットがなければ、スリッ
ト内に接着剤が流入し、先端側チューブおよび基端側チ
ューブの界面への接着剤の流入不足に起因する接着不良
を起こすこともない。また、スリット39a、39b内
には、接着剤が流入していなく、スリット部分が空隙と
なっていることが好ましく、このようであれば、固化し
た接着剤によるスリット形成部分の変形が阻害されるこ
ともない。
8c)の長さは、3mm〜150mm程度が好ましく、
より好ましくは、5mm〜100mmである。逆に、ス
リットを設ける範囲は、侵入部38a、38bの端部よ
り、1.5〜75mm程度が好ましく、より好ましく
は、5mm〜60mmである。螺旋状のスリット39
a、39bのピッチは、図12に示すものではほぼ均一
となっているが、チューブの両端部側では短く、チュー
ブの中央側側では、長くなっていてもよい。このように
することにより、チューブの両端に向かって柔軟になる
ので、急激な物性の変化がなく、チューブの両端部の湾
曲がより自然なものとなる。接続チューブの柔軟性とし
ては、侵入部38a(接続チューブ側)の方が、侵入部
38b(基端側チューブ側)より柔軟であることが好ま
しい。このため、スリット39aは、スリット39bに
比べてピッチが全体的に短いこと、言い換えれば、スリ
ット長が長いことが好ましい。
よび接続チューブ以外の構成については、上述した実施
例と同じである。なお、上記の実施例では、侵入部38
a、38bにスリットが形成されているが、図11に示
すようなチューブの先端より後端側に基端側チューブの
軸にほぼ平行に延びるスリットを設けてもよい。この場
合のスリットとしては、図11に示すように、先端より
チューブの内側に向かって徐々に幅が小さく、言い換え
れば、端部側に向かって幅が徐々に大きくなるように形
成されたものが好ましい。スリットは、ほぼ等間隔に、
2〜8個程度設けられていることが好ましい。スリット
の先端の幅(最大部分の幅)としては、1.5mm以下
が好ましく、またスリットの長さとしては、0.5mm
〜250mmが好ましく、特に、1.5mm〜150m
mが好ましい。なお、スリットの形状は、図11に示し
たようなものに限られず、同じ幅にて、先端より後端側
に延びているものでもよい。この場合のスリットの幅と
しては、1.5mm以下が好ましく、またスリットの長
さとしては、0.5mm〜250mmが好ましく、特
に、1.5mm〜150mmが好ましい。
螺旋状のスリットの代わりに、上述したような細孔を形
成してもよい。細孔としては、上述したような形状、大
きさ等のものが好適である。細孔を設ける場合において
も、接続チューブの柔軟性としては、侵入部38a(接
続チューブ側)の方が、侵入部38b(基端側チューブ
側)より柔軟であることが好ましい。このため、侵入部
38aにおける細孔の存在密度は、侵入部38bにおけ
る細孔の存在密度に比べて高い、言い換えれば、細孔の
総面積が大きいことが好ましい。侵入部38aにのみス
リットまたは細孔を設け、侵入部38bにはスリットお
よび細孔を設けなくてよい。
る第1のルーメンを有する内管と、該内管に同軸的に設
けられ、前記内管の先端より所定長後退した位置に先端
を有し、該内管の外面との間に第2のルーメンを形成す
る外管と、先端部および基端部を有し、該基端部が前記
外管に取り付けられ、該先端部が前記内管に取り付けら
れ、該基端部付近にて第2のルーメンと連通する収縮あ
るいは折り畳み可能な拡張体と、該内管の基端部に設け
られた、前記第1のルーメンと連通する第1の開口部
と、前記外管の基端部に設けられた前記第2のルーメン
と連通する第2の開口部とを有する血管拡張器具であっ
て、前記外管は、先端側チューブと、該先端側チューブ
に固着された基端側チューブからなり、前記基端側チュ
ーブの先端部は前記先端側チューブの基端部内に侵入し
た先端側チューブ侵入部となっており、かつ、該チュー
ブ侵入部は、スリットまたは多数の細孔を有している。
リットもしくは細孔を有しており、先端側チューブへの
侵入部がより柔軟に湾曲できるようになるとともに、こ
の侵入部が先端側チューブの基端部を柔軟性をもって補
強し、先端側チューブの基端部と侵入部とが重なる部分
において、先端側チューブ単独となる境界および基端側
チューブが単独となる境界での外管のキンクを防止する
とともに、両者の接合部分での血管拡張器具の変形を良
好なものとする。
口する第1のルーメンを有する内管と、該内管に同軸的
に設けられ、前記内管の先端より所定長後退した位置に
先端を有し、該内管の外面との間に第2のルーメンを形
成する外管と、先端部および基端部を有し、該基端部が
前記外管に取り付けられ、該先端部が前記内管に取り付
けられ、該基端部付近にて第2のルーメンと連通する収
縮あるいは折り畳み可能な拡張体と、該内管の基端部に
設けられた、前記第1のルーメンと連通する第1の開口
部と、前記外管の基端部に設けられた前記第2のルーメ
ンと連通する第2の開口部とを有する血管拡張器具であ
って、前記外管は、先端側チューブと、該先端側チュー
ブに固着された基端側チューブからなり、前記先端側チ
ューブと前記基端側チューブの固着部には、両チューブ
内に侵入した接続チューブが設けられており、該接続チ
ューブの少なくとも先端側チューブの基端部内に侵入し
た先端側チューブ侵入部には、スリットまたは多数の細
孔が設けられている。
侵入部には、スリットもしくは細孔を有しており、先端
側チューブへの侵入部がより柔軟に湾曲できるようにな
るとともに、この侵入部が先端側チューブの基端部を柔
軟性をもって補強し、先端側チューブの基端部と侵入部
とが重なる部分において、先端側チューブ単独となる境
界での外管のキンクを防止するとともに、両者の接合部
分での血管拡張器具の変形を良好なものとする。
と、該先端側チューブに固着された基端側チューブとを
少なくとも備えるカテーテルであり、前記基端側チュー
ブの先端部は前記先端側チューブの基端部内に侵入した
先端側チューブ侵入部となっており、かつ、該チューブ
侵入部は、スリットまたは多数の細孔を有している。こ
のため、先端側チューブへの侵入部がより柔軟に湾曲で
きるようになるとともに、この侵入部が先端側チューブ
の基端部を柔軟性をもって補強し、先端側チューブの基
端部と侵入部とが重なる部分において、先端側チューブ
単独となる境界および基端側チューブが単独となる境界
でのカテーテルのキンクを防止するとともに、両者の接
合部分でのカテーテルの変形を良好なものとする。
と、該先端側チューブに固着された基端側チューブとを
少なくとも備えるカテーテルであり、前記先端側チュー
ブと前記基端側チューブの固着部には、両チューブ内に
侵入した接続チューブが設けられており、該接続チュー
ブの少なくとも先端側チューブの基端部内に侵入した先
端側チューブ侵入部には、スリットまたは多数の細孔が
設けられている。このため、接続チューブの先端側チュ
ーブへの侵入部がより柔軟に湾曲できるようになるとと
もに、この侵入部が先端側チューブの基端部を柔軟性を
もって補強し、先端側チューブの基端部と侵入部とが重
なる部分において、先端側チューブ単独となる境界での
カテーテルのキンクを防止するとともに、両者の接合部
分でのカテーテルの変形を良好なものとする。
分省略外観図である。
拡大断面図である。
部付近の拡大断面図である。
接合部付近の拡大断面図である。
接合部付近の拡大断面図である。
端部の断面図である。
接合部付近の拡大断面図である。
省略外観図である。
付近の拡大断面図である。
の接合部付近の拡大断面図である。
の接合部付近の拡大断面図である。
の接合部付近の拡大断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 先端が開口する第1のルーメンを有する
内管と、該内管に同軸的に設けられ、前記内管の先端よ
り所定長後退した位置に先端を有し、該内管の外面との
間に第2のルーメンを形成する外管と、先端部および基
端部を有し、該基端部が前記外管に取り付けられ、該先
端部が前記内管に取り付けられ、該基端部付近にて第2
のルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張
体と、該内管の基端部に設けられた、前記第1のルーメ
ンと連通する第1の開口部と、前記外管の基端部に設け
られた前記第2のルーメンと連通する第2の開口部とを
有する血管拡張器具であって、前記外管は、先端側チュ
ーブと、該先端側チューブに固着された基端側チューブ
からなり、前記基端側チューブの先端部は前記先端側チ
ューブの基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部とな
っており、かつ、該基端側チューブの先端側チューブ侵
入部は、スリットまたは多数の細孔を有しており、さら
に、該基端側チューブの先端側チューブ侵入部の先端部
は、前記先端側チューブに固着されていないことを特徴
とする血管拡張器具。 - 【請求項2】 先端が開口する第1のルーメンを有する
内管と、該内管に同軸的に設けられ、前記内管の先端よ
り所定長後退した位置に先端を有し、該内管の外面との
間に第2のルーメンを形成する外管と、先端部および基
端部を有し、該基端部が前記外管に取り付けられ、該先
端部が前記内管に取り付けられ、該基端部付近にて第2
のルーメンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張
体と、該内管の基端部に設けられた、前記第1のルーメ
ンと連通する第1の開口部と、前記外管の基端部に設け
られた前記第2のルーメンと連通する第2の開口部とを
有する血管拡張器具であって、前記外管は、先端側チュ
ーブと、該先端側チューブに固着された基端側チューブ
からなり、前記先端側チューブと前記基端側チューブの
固着部には、両チューブ内に侵入した接続チューブが設
けられており、該接続チューブの少なくとも先端側チュ
ーブの基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部には、
スリットまたは多数の細孔が設けられていることを特徴
とする血管拡張器具。 - 【請求項3】 前記スリットは、螺旋状のスリットであ
る請求項1または2に記載の血管拡張器具。 - 【請求項4】 前記スリットは、前記基端側チューブの
先端より基端側に基端側チューブの軸とほぼ平行に延び
るスリットである請求項1または2に記載の血管拡張器
具。 - 【請求項5】 前記先端側チューブ侵入部の基端部は、
前記スリットおよび前記多数の細孔のいずれも有してい
ない請求項1ないし4のいずれかに記載の血管拡張器
具。 - 【請求項6】 前記接続チューブの基端側チューブ侵入
部の後端部は、スリットまたは多数の細孔を有している
請求項2に記載の血管拡張器具。 - 【請求項7】 先端側チューブと、該先端側チューブに
固着された基端側チューブとを少なくとも備えるカテー
テルであり、前記基端側チューブの先端部は前記先端側
チューブの基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部と
なっており、かつ、該基端側チューブの先端側チューブ
侵入部は、スリットまたは多数の細孔を有しており、さ
らに、該基端側チューブの先端側チューブ侵入部の先端
部は、前記先端側チューブに固着されていないことを特
徴とするカテーテル。 - 【請求項8】 先端側チューブと、該先端側チューブに
固着された基端側チューブとを少なくとも備えるカテー
テルであり、前記先端側チューブと前記基端側チューブ
の固着部には、両チューブ内に侵入した接続チューブが
設けられており、該接続チューブの少なくとも先端側チ
ューブの基端部内に侵入した先端側チューブ侵入部に
は、スリットまたは多数の細孔が設けられていることを
特徴とするカテーテル。 - 【請求項9】 前記スリットは、螺旋状のスリットであ
る請求項7または8に記載のカテーテル。 - 【請求項10】 前記スリットは、前記基端側チューブ
の先端より基端側に基端側チューブの軸とほぼ平行に延
びるスリットである請求項7または8に記載のカテーテ
ル。 - 【請求項11】 前記先端側チューブ侵入部の基端部
は、前記スリットおよび前記多数の細孔のいずれも有し
ていない請求項7ないし10のいずれかに記載のカテー
テル。 - 【請求項12】 前記接続チューブの基端側チューブ侵
入部の後端部は、スリットまたは多数の細孔を有してい
る請求項8に記載のカテーテル。
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