JP3231073B2 - 血管カテーテル - Google Patents

血管カテーテル

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JP3231073B2 JP08971892A JP8971892A JP3231073B2 JP 3231073 B2 JP3231073 B2 JP 3231073B2 JP 08971892 A JP08971892 A JP 08971892A JP 8971892 A JP8971892 A JP 8971892A JP 3231073 B2 JP3231073 B2 JP 3231073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管内手術、制ガン剤
等の薬剤の超選択的注入、血管造影等に用いられる血管
カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外科的手術を行わず、経皮的に血
管内にカテーテルを挿入して血管病変および血管に富ん
だ病変(動脈瘤、動静脈奇形腫瘍等)の治療を行う血管
内手術が盛んになっている。このような手技において
は、血管カテーテルを、複雑に屈曲蛇行し、分枝の多い
細い血管系の特定の部位に選択的に挿入しなければなら
ない。
【0003】例えば、脳血管等に見られる動脈瘤や動静
脈奇形腫瘍等に対し施される塞栓術と呼ばれる血管内手
術では、細い血管カテーテルの先端を脳内の患部または
その近傍まで選択的に挿入し、血管カテーテルの先端か
ら、シアノアクリレート、エチレン−ビニルアルコール
共重合体のジメチルスルホキシド溶液等の液状の塞栓物
質や、ポリビニルアルコールの顆粒等の粒状の塞栓物
質、それにコイルを注入する。このように、細い血管へ
の薬剤の投与や造影剤の注入には、それに応じた細径の
血管カテーテルが用いられる。
【0004】従って、このような細径の血管カテーテル
には、通常の血管カテーテルに要求される化学的および
生物学的安全性に加えて、細く複雑なパターンの血管系
に迅速かつ確実な選択性をもって挿入し得るような操作
性が要求され、さらには、前述した塞栓物質を注入する
ために、耐薬品性、特にジメチルスルホキシド等の溶剤
に接触したときに変質を生じない耐溶剤性等が要求され
る。
【0005】また、血管カテーテルの上記操作性につい
て詳述すると、血管内を挿通させるために術者の押し込
む力がカテーテルの基端側から先端側に確実に伝達され
得るいわゆる押し込み性と、カテーテルの基端側にて加
えられた回転力が先端側に確実に伝達され得るトルク伝
達性と、曲がった血管内を予め挿入されたガイドワイヤ
ーに沿って円滑にかつ血管内壁を損傷することなく進み
得る追随性(以下、「ガイドワイヤーに対する追随性」
または単に「追従性」という)と、目的とする所までカ
テーテル先端が到達し、ガイドワイヤーを引き抜いた後
でも、血管の湾曲、屈曲した部位でカテーテルに折れ曲
がりが生じない耐キンク性とが必要とされる。さらに
は、これらの性質をカテーテルに付与する最大のファク
ターの1つとして、カテーテルの外表面の潤滑性(摩擦
係数の低減による摺動性)が必要とされる。
【0006】このうち、押し込み性およびガイドワイヤ
ーに対する追随性を付与するための従来技術としては、
比較的硬質な内管と、この内管の外面を覆いかつ内管の
先端より突出した部分を有する比較的柔質な外管とで構
成された、主要長部が2重管構造の血管カテーテルが開
発され、使用されている。このような血管カテーテルに
おいて、内管および外管の構成材料のとしては、次のよ
うな組合わせのものが提案されている。
【0007】実表昭60−500013号および対応米
国特許4385635号では、内管にポリアミドを、外
管にウレタンを用い、かつ内管の先端部分はその内径が
漸増するようにテーパー状に形成された血管カテーテル
が開示されている。しかしながら、この血管カテーテル
では、外管がウレタン製であるため、前記耐溶剤性に乏
しく、塞栓術に用いるカテーテルには適さない。
【0008】また、この考案では、ポリアミドとウレタ
ンの2重管部分からウレタンの1重管部分に移行する境
界部において、剛性が急激に変化するため、カテーテル
本体に折れ曲がり(キンク)を生じ易いという欠点もあ
る。特に、ウレタンの1重管部分においては、外径およ
び内径が一定であり、剛性が先端に向かって漸減してい
ないため、2重管から1重管に移行する境界部に応力集
中が生じ、これがキンクを生じる原因となっており、ま
た、追従性も劣っている。特に、血管内操作を繰り返し
行うちに、材質疲労のため、甚しい場合には2重管から
1重管に移行する境界部が切断したとの報告が散見され
る。
【0009】実公昭62−17082号では、外管にシ
リコンゴムを用い、内管にポリエチレン、ポリプロピレ
ン、フッ素樹脂および硬質塩化ビニール樹脂より選ばれ
た硬質の樹脂を用いた血管カテーテルが開示されてい
る。この血管カテーテルでは、耐溶剤性はあるものの
(硬質塩化ビニール樹脂は除く)、2重管の部分(本体
部分4)と1重管の部分(先端部3)との境界部におい
て、チューブ内腔に内管の厚さに相当する段差が形成さ
れているため、この部分で折れ曲がりを生じ易く、前記
耐キンク性が劣っている。また、近年、実用化されてい
るポリプロピレン製の内管とエチレン−酢酸ビニル共重
合体製の外管とを組合わせについても、同様に耐キンク
性が劣っている。
【0010】特開昭59−156353号では、ナイロ
ン製の基部側の管状体とポリエーテル−ポリアミド共重
合体製の先端部とを融合させて、先端部の柔軟性を適度
に徴した血管カテーテルが開示されている。しかしなが
ら、この血管カテーテルは、二重管構造をなすものでは
なく、異種材料を融合して連結するものであるため、融
合部位での切断のおそれや、外表面に段差が形成され、
カテーテル挿入時に血管内壁に損傷を与えるおそれがあ
り、さらには、ポリマーの融合のために特殊な製造装置
を用いねばならないという欠点がある。
【0011】米国特許4636346号では、3重管構
造の主要部と、それより先端方向に延長された2重管構
造(主要部の中間層を欠く)の先端部とを有するガイデ
ィングカテーテルが開示されている。このカテーテル
は、他のカテーテルをその管腔(内腔)に挿入して目的
部位へ誘導するためのガイド用のカテーテルであるた
め、管腔の内径をできる限り大きく採ることが前提とさ
れており、よって、上述した細径の血管カテーテルに適
用することは事実上困難である。
【0012】また、以上に挙げたような血管カテーテル
は、いずれも、その外表面の潤滑性に乏しく、血管内で
の摺動性に劣るため、血管カテーテルを安全にかつ短時
間で目的部位に到達させることが困難であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、押し
込み性や追随性、耐キンク性等の操作性に優れ、また血
管損傷が少なく、安全性に優れ、特に細径の血管に対す
る手技にも適した血管カテーテルを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0015】(1) 内管と該内管の外面に密着する外
管とからなる2重管構造をなし、基端から先端にかけて
内部に管腔が形成されたカテーテル本体を有し、前記内
管の曲げ弾性率が前記外管の曲げ弾性率より大きい血管
カテーテルであって、前記カテーテル本体は、外径が長
手方向にほぼ一定で前記内管および前記外管よりなる基
部と、該基部の先端からカテーテル本体の先端方向に向
かって延長され、少なくともその外径が先端方向に向か
って漸減する前記内管および前記外管よりなる中間部
と、該中間部の先端からカテーテル本体の先端方向に向
って延長され、その外径が先端方向に向かって漸減する
前記外管よりなる先端部とで構成され、前記中間部から
前記先端部にかけてカテーテル本体の曲げ剛性が漸減
し、前記基部と前記中間部との境界部付近および前記中
間部と前記先端部との境界部付近において、それぞれカ
テーテル本体の外表面が連続したなめらかな表面を形成
していることを特徴とする血管カテーテル。
【0016】(2) 前記中間部における前記内管の外
径が先端方向に向かって漸減する上記(1)に記載の血
管カテーテル。
【0017】(3) 前記先端部における前記外管の厚
さが先端方向に向かって漸減する上記(1)または
(2)に記載の血管カテーテル。
【0018】(4) 前記内管の曲げ弾性率(ASTM
D−790、23℃)が1500〜15000kg/cm2
である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の血管
カテーテル。
【0019】(5) 前記内管がポリアミドエラストマ
ーで構成されている上記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の血管カテーテル。
【0020】(6) 前記先端部における前記外管の曲
げ弾性率(ASTM D−790、23℃)が5〜15
00kg/cm2である上記(1)ないし(5)のいずれかに
記載の血管カテーテル。
【0021】(7) 前記外管がポリエステルエラスト
マーで構成されている上記(1)ないし(6)のいずれ
かに記載の血管カテーテル。
【0022】(8) 前記カテーテル本体の外表面が親
水性高分子物質で覆われている上記(1)ないし(7)
のいずれかに記載の血管カテーテル。
【0023】
【作用】本発明の血管カテーテルは、カテーテル本体の
主要部分が、剛性の高い内管と、これに比べ剛性の低い
外管とを組み合わせた2重管で構成され、さらに内管の
先端より外管が所定長さ突出して、柔軟なカテーテル先
端部を形成しているため、径が比較的大きい通常の動脈
や静脈はもちろんのこと、例えば脳血管やその他の末梢
血管のような微細で複雑な血管内においても、優れた押
し込み性、追随性および耐キンク性を発揮し、血管分岐
部においては確実な選択性を有し、さらに安全性も高
い。
【0024】さらに詳述すると、本発明の血管カテーテ
ルにおいて、2重管構造の部分は、カテーテル本体の外
径が長手方向にほぼ一定である基部と、カテーテル本体
の外径が先端方向に向かって漸減する中間部とで構成さ
れ、さらに、中間部より先端側に、柔軟な外管のみで構
成され、外径が先端方向に向かって漸減する先端部が形
成されているため、基部から中間部にかけては、優れた
押し込み性やトルク伝達性を発揮し、中間部から先端部
にかけては、そのほぼ全域にわたりカテーテル本体の剛
性が連続的に減少するので、屈曲した血管に挿入された
ガイドワイヤーに対する優れた追随性を発揮し、折れ曲
がり(キンク)も防止される。
【0025】この場合、中間部と先端部においては、外
径が先端方向に向かって漸減しているので、カテーテル
を血管内に押し込んで行く際の挿通性(走行性)および
血管分岐部における選択性が高い。また、基部と中間部
との境界部および中間部と先端部との境界部において
は、それぞれ、カテーテル本体の外表面が、段差のない
連続したなめらかな表面を形成しているので、血管への
刺激が少なく、損傷を与えることもない。
【0026】さらに、中間部における内管の外径が先端
方向に向かって漸減するように、すなわち、内管の外面
をテーパ状に形成することによって、また材料や寸法の
選定により内管および外管の弾性率を適切に調整するこ
とによって、前記境界部での剛性の急激な変化や応力集
中がなくなり、キンクが生じ難くなる。特に、ポリアミ
ドエラストマーまたはポリエステルエラストマーで構成
された内管は、室温付近では比較的剛性が高いため、押
し込み性に優れ、また体温付近では柔軟となるので、血
管の屈曲によく馴染み、追従性、耐キンク性が一層高ま
る。
【0027】また、カテーテル本体の外表面を親水性高
分子物質で覆った場合には、血液等に接触して潤滑な表
面を形成がされ、血管内での操作性がさらに向上し、血
管内壁を損傷することもなく、安全性が一段と高まる。
【0028】
【発明の構成】以下、本発明を添付図面に示す好適例に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の血管カテー
テルの全体構成例を示す平面図、図2は、図1に示す血
管カテーテルの先端部付近の構成を拡大して示す縦断面
図である。なお、図2では、理解を容易にするために、
血管カテーテルの径方向を特に拡大して模式的に示して
ある。
【0029】図1に示すように、本発明の血管カテーテ
ル1は、カテーテル本体2と、このカテーテル本体2の
基端21に装着されたハブ11とで構成されている。カ
テーテル本体2は、その基端21から先端22にかけて
内部に管腔3が形成されている。この管腔3は、薬液等
の流路となるものであり、血管カテーテル1の血管への
挿入時には、管腔3内にガイドワイヤーが挿通される。
ハブ11は、管腔3内への薬液等の注入口および前記
ガイドワイヤーの挿入口として機能し、また、血管カテ
ーテル1を操作する際の把持部としても機能する。
【0030】図2に示すように、カテーテル本体2は、
その主要部分が、内管4と該内管4の外面に密着、接合
された外管5とからなる2重管構造をなしている。内管
4は、比較的剛性の大きい材料で構成されており、外管
5は、比較的柔軟な材料で構成されている。また、カテ
ーテル本体2は、基端21側から順に、基部6、中間部
7および先端部8で構成されている。これらのうち、基
部6および中間部7が前記2重管構造をなしており、先
端部8は、外管5のみで構成されている。
【0031】基部6においては、カテーテル本体2の外
径がカテーテル長手方向にほぼ一定である。また、カテ
ーテル本体2の内径(管腔3の直径)も同様にほぼ一定
であるのが好ましい。
【0032】中間部7においては、カテーテル本体2の
外径が先端22の方向(以下、先端方向という)に向か
って漸減している。また、中間部7において、内管4の
外径が先端方向に向かって漸減するのが好ましく、さら
には、カテーテル本体2の内径は長手方向にほぼ一定で
あるのが好ましい。これにより、内管4の厚さは、先端
方向に向かって徐々に薄くなり、その剛性も連続的に減
少する。
【0033】先端部8は、内管4が欠如し、外管5のみ
で構成されている。この先端部8においては、カテーテ
ル本体2の外径が先端方向に向かって漸減している。ま
た、先端部8において、外管5の厚さは、図示のよう
に、カテーテル長手方向にほぼ一定であってもよいが、
管腔3の直径を一定またはその減少率を低くして、ガイ
ドワイヤーの挿通性を向上するために、外管5全域また
は一部の厚さが先端方向に向かって漸減するのが好まし
い。なお、このような構成とすることは、先端部8の剛
性を先端方向に連続的に減少させるのにも有利であり、
追随性、安全性の向上にとっても好ましい。
【0034】なお、中間部7におけるカテーテル本体2
の外表面のテーパ角度と、先端部8におけるカテーテル
本体2の外表面のテーパ角度とは、図2に示すように同
一であっても、また異なっていてもよい。基部6と中間
部7との境界部9においては、カテーテル本体2の外表
面が連続したなめらかな表面(例えば、カテーテル長手
方向に湾曲する面)を形成しており、実質的に段差が形
成されていない。これにより、カテーテル挿入に際して
血管への刺激が少なく、血管内壁に損傷を与えることも
防止され、しかもシースのようなカテーテル挿入器具の
挿入口を通過する際に引っかかり、境界部9が摩耗する
ことも防止される。
【0035】また、中間部7と先端部8との境界部10
においても、同様に、カテーテル本体2の外表面が連続
面を形成しており、段差が形成されていないので、前記
と同様の効果が得られる。なお、中間部7におけるカテ
ーテル本体2の外表面のテーパ角度と、先端部8におけ
るカテーテル本体2の外表面のテーパ角度とが異なって
いる場合には、境界部10におけるカテーテル本体2の
外表面が、前記境界部9と同様に、連続したなめらかな
表面を形成しているのが好ましい。
【0036】内管4の構成材料としては、例えば、ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ポリウレタン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン系樹脂、エチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂、ポリイミド等各
種可撓性を有する樹脂や、ポリアミドエラストマー、ポ
リエステルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等
の各種エラストマーが使用可能であるが、そのなかでも
特に、ポリアミドエラストマーまたはポリエステルエラ
ストマーが好ましく、ポリアミドエラストマーがより好
ましい。このような材料を用いることにより、内管4と
して最適な曲げ弾性率が得られ、また、耐溶剤性が高
く、耐キンク性等に優れている。また、ポリアミドエラ
ストマーおよびポリエステルエラストマーは、室温付近
では比較的剛性が高いため、押し込み性やトルク伝達性
に優れ、また体温付近では柔軟となるので、体内に挿入
後はより血管の屈曲によく馴染み、追従性、耐キンク性
が一層高まる。
【0037】ここで、ポリアミドエラストマーとは、例
えば、ナイロン6、ナイロン64、ナイロン66、ナイ
ロン610、ナイロン612、ナイロン46、ナイロン
9、ナナイロン11、ナイロン12、N−アルコキシメ
チル変性ナイロン、ヘキサメチレンジアミン−イソフタ
ル酸縮重合体、メタキシロイルジアミン−アジピン酸縮
重合体のような各種脂肪族または芳香族ポリアミドをハ
ードセグメントとし、ポリエステル、ポリエーテル等の
ポリマーをソフトセグメントとするブロック共重合体が
代表的であり、その他、前記ポリアミドと柔軟性に富む
樹脂とのポリマーアロイ(ポリマーブレンド、グラフト
重合、ランダム重合等)や、前記ポリアミドを可塑剤等
で軟質化したもの、さらには、これらの混合物をも含む
概念である。
【0038】なお、前記可塑剤は、溶剤や血液等で抽出
され難いものを用いるのが好ましい。また、ポリエステ
ルエラストマーとは、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等の飽和ポリエステルと、ポ
リエーテルまたはポリエステルとのブロック共重合体が
代表的であり、その他、これらのポリマーアロイや前記
飽和ポリエステルを可塑剤等で軟質化したもの、さらに
は、これらの混合物をも含む概念である。
【0039】なお、前記ポリアミドエラストマーまたは
ポリエステルエラストマーには、必要に応じ、アロイ化
剤、相溶化剤、硬化剤、軟化剤、造影剤、安定剤、着色
剤等の各種添加物を配合してもよい。この場合、添加成
分が溶剤、薬液、血液等で抽出され難いものを用いるの
が好ましい。また、内管4の材質は、通常、その長手方
向に沿って同一とされるが、必要に応じ、部位によって
その組成が異なっていてもよい。
【0040】外管5の構成材料としては、例えば、ポリ
プロピレン、ポリエチレン(特に、低密度ポリエチレ
ン)、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィ
ン、前記ポリアミドエラストマー、前記ポリエステルエ
ラストマー、ポリウレタンエラストマー、軟質ポリ塩化
ビニル、ポリスチレンエラストマー、フッ素系エラスト
マー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等の各種柔軟性
に富む樹脂やエラストマーが使用可能であるが、そのな
かでも特に、前記と同様の理由から、ポリアミドエラス
トマーまたはポリエステルエラストマーが好ましく、ポ
リエステルエラストマーがより好ましい。
【0041】また、外管5の材質は、通常、その長手方
向に沿って同一とされるが、必要に応じ、部位によって
その組成が異なっていてもよい。一般に、物体の曲げ剛
性は、曲げ弾性率Eと断面2次モーメントIの積で表さ
れる。円筒状の管状体であるカテーテル本体の断面2次
モーメントIは外径Doおよび内径Di から決定され、
下記数1の式で示される。
【0042】
【数1】
【0043】すなわち、外径Do が大きくなればなるほ
ど、また、外径Do が一定の場合には、外径Do と内径
i との差が大きいほど剛性も高くなる。血管カテーテ
ルの場合、カテーテル本体2の外径および内径は、多く
の場合、適用する血管系や手技により規制され、経験的
に外径と内径の差が小さくなる傾向を示すので、カテー
テル本体の剛性が低くなり、折れ曲がり防止にとっては
不利になる。従って、必要かつ十分な剛性を得るには、
材料の曲げ弾性率を基準として材料選択を行うのが好ま
しい。
【0044】本発明において、基部6および中間部7の
剛性は、主に押し込み性やトルク伝達性を左右するもの
であり、その大半が内管4の剛性に委ねられている。ま
た、先端部8の剛性は、主に追従性や突当て抵抗(特
に、屈曲した血管への圧迫)を左右するものであり、外
管5の剛性に等しい。そして、内管4の剛性と外管5の
剛性とのバランスが、耐キンク性を大きく左右する。こ
のようなことから、内管4および外管5の曲げ剛性を適
正な値とすることが必要であり、具体的には、以下のよ
うな範囲とするのが好ましい。
【0045】内管4の曲げ弾性率(ASTM D−79
0、23℃)は、1500〜15000kg/cm2であるの
が好ましく、2000〜8000kg/cm2であるのがより
好ましい。これが1500kg/cm2未満であると、押し込
み性やトルク伝達性が劣り、15000kg/cm2を超える
と、ガイドワイヤーに対する追随性が悪くなり、柔軟な
血管内壁への負荷が増大し、しかも、先端部8との剛性
の差が大きくなり、境界部10でキンクが生じ易くな
る。
【0046】外管5、特に先端部8における外管5の曲
げ弾性率(ASTM D−790、23℃)は、5〜1
500kg/cm2であるのが好ましく、300〜800kg/c
m2であるのがより好ましい。これが5kg/cm2未満である
と、基部6からの押し込む力やトルクが先端22付近ま
で伝達され難くなり、また、中間部7と先端部8との剛
性の差が大きくなり、境界部10でキンクが生じ易くな
り、1500kg/cm2を超えると、ガイドワイヤーに対す
る追随性が悪くなり、血管内壁に与える刺激が大きくな
る。
【0047】また、内管4と外管5との曲げ弾性率(A
STM D−790、23℃)の差は、100〜140
00kg/cm2程度であるのが好ましく、100〜6000
kg/cm2程度であるのがより好ましい。なお、本明細書に
おいて、内管や外管の曲げ弾性率とは、内管や外管を構
成する材料の曲げ弾性率のことを言う。本発明におい
て、内管4と外管5との接合は、内管4の外周面と外管
5の内周面とが密着するようになされ、その方法として
は、例えば、内管4と外管5とを接着剤または溶剤によ
り接着する方法、内管4と外管5とを融着(例えば、熱
融着、高周波融着)する方法、外管5を溶剤で膨張させ
て内管4を挿入する方法、または内管4と外管5とを2
色押出成形により一体的に形成する方法が挙げられる。
【0048】本発明において、カテーテル本体2の寸法
は特に限定されないが、例えば、脳血管に挿入して使用
される血管カテーテルの場合、カテーテル本体2の全長
は、50〜200cm程度、特に70〜150cm程度が好
ましく、中間部7の長さは、5〜30cm程度、特に10
〜20cm程度が好ましく、先端部8の長さは、7〜35
cm程度、特に10〜20cm程度が好ましい。このような
範囲において、カテーテル本体2の各部の曲げ剛性のバ
ランスが良好となり、上述した効果を有効に発揮する。
また、同様の観点から、基部6、中間部7および先端部
8におけるその他の寸法は、下記表1に示す範囲とする
のが好ましい。
【0049】
【表1】
【0050】本発明では、カテーテル本体2の外表面
が、親水性(または水溶性)高分子物質で覆われている
(図示せず)ことが好ましい。これにより、カテーテル
本体2の外表面が血液または生理食塩水等に接触したと
きに、摩擦係数が減少して潤滑性が付与され、カテーテ
ル本体2の摺動性が一段と向上し、その結果、押し込み
性、追随性、耐キンク性および安全性が一段と高まる。
親水性高分子物質としては、以下のような天然または合
成の高分子物質、あるいはその誘導体が挙げられる。
【0051】<天然高分子物質> 1)デンプン系 例:カルボキシルメチルデンプン、ジアルデヒドデンプ
ン 2)セルロース系 例:CMC、MC、HEC、HPC 3)タンニン、ニグニン系 例:タンニン、ニグニン 4)多糖類系 例:アルギン酸、アラビアゴム、グアーガム、トラガン
トガム、タマリント種 5)タンパク質 例:ゼラチン、カゼイン、にかわ、コラーゲン
【0052】<合成水溶性高分子> 1)PVA系 例:ポリビニルアルコール 2)ポリエチレンオキサイド系 例:ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール 3)アクリル酸系 例:ポリアクリル酸ソーダ 4)無水マレイン酸系 例:メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体 5)フタル酸系 例:ポリヒドロキシエチルフタル酸エステル 6)水溶性ポリエステル 例:ポリジメチルロールプロピオン酸エステル 7)ケトンアルデヒド樹脂 例:メチルイソプロピルケトンホルムアルデヒド樹脂 8)アクリルアミド系 例:ポリアクリルアミド 9)ポリビニルピロリドン系 例:PVP 10)ポリアミン系 例:ポリエチレンイミン 11)ポリ電解質 例:ポリスチレンスルホネート 12)その他 例:水溶性ナイロン
【0053】これらのうちでも、特に、セルロース系高
分子物質(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース)、
ポリエチレンオキサイド系高分子物質(ポリエチレング
リコール)、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メ
チルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のような無
水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質
(例えば、ポリアクリルアミド)、水溶性ナイロン(例
えば、東レ社製のAQ−ナイロン P−70)は、低い
摩擦係数が安定的に得られるので好ましい。また、上記
高分子物質の誘導体としては、水溶性のものに限定され
ず、上記水溶性高分子物質を基本構成としていれば、特
に制限はなく、不溶化されたものであっても、分子鎖に
自由度があり、かつ含水するものであればよい。
【0054】例えば、上記高分子物質の縮合、付加、置
換、酸化、還元反応等で得られるエステル化物、塩、ア
ミド化物、無水物、ハロゲン化物、エーテル化物、加水
分解物、アセタール化物、ホルマール化物、アルキロー
ル化物、4級化物、ジアゾ化物、ヒドラジド化物、スル
ホン化物、ニトロ化物、イオンコンプレックス;ジアゾ
ニウム基、アジド基、イソシアネート基、酸クロリド
基、酸無水物基、イミノ炭酸エステル基、アミノ基、カ
ルボキシル基、エポキシ基、水酸基、アルラヒド基等、
反応性官能基を2個以上有する物質との架橋物;ビニル
化合物、アクリル酸、メタクリル酸、ジエン系化合物、
無水マレイン酸等との共重合物等が挙げられる。
【0055】このような、親水性高分子物質の被覆層を
カテーテル本体2の外表面に固定するには、外管5中も
しくは外管5の表面に存在または導入された反応性官能
基と共有結合させることにより行うのが好ましい。これ
により、持続的な潤滑性表面を得ることができる。外管
5中または表面に存在しまたは導入される反応性官能基
は、前記高分子物質と反応し、結合ないし架橋して固定
するものであればいかなるものでもよく、ジアゾニウム
基、アジド基、イソシアネート基、酸クロリド基、酸無
水物基、イミノ炭酸エステル基、アミノ基、カルボキシ
ル基、エポキシ基、水酸基、アルデヒド基等が挙げら
れ、特にイソシアネート基、アミノ基、アルデヒド基、
エポキシ基が好適である。
【0056】本発明における親水性高分子物質の平均分
子量は、特に限定されないが、3〜500万程度のもの
が好ましい。これにより、潤滑性が高く、適度な厚さで
かつ含水時における膨潤度が適度である潤滑層が得られ
る。このような親水性高分子物質による潤滑層の厚さは
特に限定されないが、0.1〜100μm 程度、特に1
〜30μm 程度とするのが好ましい。なお、本発明にお
ける親水性高分子物質の組成や被覆方法については、例
えば、特開昭53−106778号、米国特許第410
0309号、特開昭60−259269号、特公平1−
33181号に記載されているようなものを適用するこ
とができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
る。 (実施例)ポリプロピレンオキサイドとナイロン610
との共重合体であるポリアミドエラストマーにより内管
4の成形体を製造し、一方、ポリテトラメチレンオキサ
イドとポリブチレンテレフタレートとの共重合体である
ポリエステルエラストマーにより外管5の成形体を製造
し、この外管5内に前記内管4を挿入し、これらを融着
して、図2に示す構造のカテーテル本体2を作製した。
【0058】なお、前記内管4の曲げ弾性率(ASTM
D−790、23℃)は5000kg/cm2であり、前記
外管5の曲げ弾性率(ASTM D−790、23℃)
は720kg/cm2であった。次に、特公平1−33181
号に記載された方法により、前記カテーテル本体2の外
表面のほぼ全域に、親水性高分子物質であるメチルビニ
ルエーテル無水マレイン酸共重合体の被覆層を形成し、
その後、カテーテル本体の基端21にハブ11を装着し
て本発明の血管カテーテルを得た。
【0059】なお、カテーテル本体2の各部の寸法は、
以下の通りである。 カテーテル本体全長:150cm 基部長さ :110cm 基部外径 :1.1mm 基部内径 :0.65mm 中間部長さ:20cm 中間部外径:1.1mmから0.90mmに漸減 中間部内径:0.65mm 先端部長さ:20cm 先端部外径:0.90mmから0.74mmに漸減 先端部内径:0.65mmから0.54mmに漸減
【0060】(比較例)ポリプロピレンにより内管14
の成形体を製造し、一方、エチレン−酢酸ビニル共重合
体により外管15の成形体を製造し、この外管15内に
前記内管14を挿入し、これらを融着して、図3に示す
ような、基部16が2重管、先端部18が外管5のみで
構成されたカテーテル本体12を作製した。なお、この
カテーテル本体12は、中間部に相当する部分を有して
いない。次に、このカテーテル本体12の基端に前記実
施例と同様のハブ11を装着して比較例の血管カテーテ
ル1’を得た。
【0061】なお、カテーテル本体12の各部の寸法
は、以下の通りである。 カテーテル本体全長:146cm 基部長さ :128cm 基部外径 :0.94mm 基部内径 :0.61mm 先端部長さ:18cm 先端部外径:0.74mm 先端部外径:0.54mm
【0062】[実験1]上記実施例および比較例の血管
カテーテルに対し、耐キンク性を調べるために、以下の
ような折れ曲がり試験を行った。円筒状の固定器具内
に、カテーテル本体をその中間部の約半分長さの位置ま
で挿入して固定し、一方、カテーテル本体の管腔内に、
ワイヤーをカテーテル本体の先端側から先端部の約半分
の長さの位置まで挿入し、37℃の水中にて、ワイヤー
をその先端(管腔内側)を中心にその基端が弧を描くよ
うに徐々に移動し、中間部と先端部との境界に折れ目が
生じたときの基部の軸線と先端部の軸線とのなす角度θ
を測定(測定回数5回)した。
【0063】その結果、上記本発明の実施例の血管カテ
ーテルでは、θ=71.0°であるのに対し、上記比較
例の血管カテーテルでは、θ=64.1°であり、本発
明の血管カテーテルは、耐キンク性が優れていることが
確認された。
【0064】[実験2]上記実施例および比較例の血管
カテーテルを用いて以下のような動物実験を行い、血管
カテーテルの操作性を調べた。カテーテルの管腔内にガ
イドワイヤーを挿通した状態で、家兎の頸動脈より、カ
テーテル本体を挿入し、その先端を、腹部大動脈を経て
腸間膜動脈の末梢部まで導入した。血管の分岐部におい
ては、ガイドワイヤーの進退、カテーテルの進退および
回転を適宜組み合わせて血管を選択した。
【0065】上記本発明の実施例の血管カテーテルで
は、血管との摩擦が小さく、押し込み性および回転の際
のトルク伝達性が極めて良好で、分岐部における血管の
選択性やガイドワイヤーに対する追従性も良好であり、
特に、細径の末梢血管においてもこのような効果が発揮
されていた。このようなことから、カテーテル挿入の操
作が容易であり、カテーテルの先端が目的部位へ到達す
るまでの時間も短時間(約5分)であった。
【0066】これに対し、上記比較例の血管カテーテル
では、押し込み性およびトルク伝達性に問題があり、分
岐部における血管の選択に手間がかかり、ガイドワイヤ
ーに対する追従性も劣り、特に、細径の末梢血管におい
ては、このような欠点が顕著であった。従って、カテー
テル挿入の操作に困難を伴い、カテーテルの先端が目的
部位へ到達するまでの時間も、前記本発明に比べ長時間
(約15分)であった。
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の血管カテー
テルによれば、カテーテル本体の主要部分が、剛性の高
い内管と、これに比べ剛性の低い外管とを組み合わせた
2重管で構成されており、この2重管の部分は、カテー
テル本体の外径が長手方向にほぼ一定である基部と、カ
テーテル本体の外径が先端方向に向かって漸減する中間
部とで構成され、さらに、中間部より先端側の先端部
は、外径が漸減する柔軟な外管で構成されているため、
押し込み性、トルク伝達性、屈曲した血管に挿入された
ガイドワイヤーに対する追随性、耐キンク性、血管分岐
部における選択性が向上し、また、血管への刺激が少な
く、血管内壁の損傷が防止され、安全性も高い。
【0068】また、カテーテル本体の外表面を親水性高
分子物質で覆った場合には、血液等に接触して潤滑な表
面を形成がされ、摩擦抵抗が減少するので、上記効果が
一段と高まる。このような本発明の効果は、径が比較的
大きい通常の動脈や静脈はもちろんのこと、例えば脳血
管やその他の末梢血管のような、径が小さくかつ分岐が
多く、屈曲蛇行した血管内に選択的に挿入する際にも有
効に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血管カテーテルの構成例を示す平面図
である。
【図2】図1に示す血管カテーテルの先端部付近の構成
を拡大して模式的に示す縦断面図である。
【図3】比較例の血管カテーテルの先端部付近の構成を
拡大して模式的に示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 血管カテーテル(本発明) 1’ 血管カテーテル(比較例) 2 カテーテル本体 21 基端 22 先端 3 管腔 4 内管 5 外管 6 基部 7 中間部 8 先端部 9、10 境界部 11 ハブ 12 カテーテル本体 14 内管 15 外管 16 基部 18 先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−156353(JP,A) 特開 昭62−17082(JP,A) 実開 平1−117357(JP,U) 米国特許4385635(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/00 306

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内管と該内管の外面に密着する外管とか
    らなる2重管構造をなし、基端から先端にかけて内部に
    管腔が形成されたカテーテル本体を有し、前記内管の曲
    げ弾性率が前記外管の曲げ弾性率より大きい血管カテー
    テルであって、 前記カテーテル本体は、外径が長手方向にほぼ一定で前
    記内管および前記外管よりなる基部と、該基部の先端か
    らカテーテル本体の先端方向に向かって延長され、少な
    くともその外径が先端方向に向かって漸減する前記内管
    および前記外管よりなる中間部と、該中間部の先端から
    カテーテル本体の先端方向に向って延長され、その外径
    が先端方向に向かって漸減する前記外管よりなる先端部
    とで構成され、 前記中間部から前記先端部にかけてカテーテル本体の曲
    げ剛性が漸減し、前記基部と前記中間部との境界部付近
    および前記中間部と前記先端部との境界部付近におい
    て、それぞれカテーテル本体の外表面が連続したなめら
    かな表面を形成していることを特徴とする血管カテーテ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記中間部における前記内管の外径が先
    端方向に向かって漸減する請求項1に記載の血管カテー
    テル。
  3. 【請求項3】 前記先端部における前記外管の厚さが先
    端方向に向かって漸減する請求項1または2に記載の血
    管カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記内管の曲げ弾性率(ASTM D−
    790、23℃)が1500〜15000kg/cm2である
    請求項1ないし3のいずれかに記載の血管カテーテル。
  5. 【請求項5】 前記内管がポリアミドエラストマーで構
    成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の血管
    カテーテル。
  6. 【請求項6】 前記先端部における前記外管の曲げ弾性
    率(ASTM D−790、23℃)が5〜1500kg
    /cm2である請求項1ないし5のいずれかに記載の血管カ
    テーテル。
  7. 【請求項7】 前記外管がポリエステルエラストマーで
    構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の血
    管カテーテル。
  8. 【請求項8】 前記カテーテル本体の外表面が親水性高
    分子物質で覆われている請求項1ないし7のいずれかに
    記載の血管カテーテル。
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