JP3310689B2 - 電解コンデンサの電解液 - Google Patents
電解コンデンサの電解液Info
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- JP3310689B2 JP3310689B2 JP08150892A JP8150892A JP3310689B2 JP 3310689 B2 JP3310689 B2 JP 3310689B2 JP 08150892 A JP08150892 A JP 08150892A JP 8150892 A JP8150892 A JP 8150892A JP 3310689 B2 JP3310689 B2 JP 3310689B2
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- electrolytic
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- ethyl acetoacetate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサの電解
液に関するものである。
液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より電解コンデンサの電解液として
は、エチレングリコ−ルを主体とした溶液に有機酸ある
いはその塩を溶解した電解液が用いられているが、中圧
用としては有機酸としてセバシン酸が主に使用されてお
り、さらに、低比抵抗化のために5%程度の水が配合さ
れている。
は、エチレングリコ−ルを主体とした溶液に有機酸ある
いはその塩を溶解した電解液が用いられているが、中圧
用としては有機酸としてセバシン酸が主に使用されてお
り、さらに、低比抵抗化のために5%程度の水が配合さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、配合されてい
る水分は、高温度雰囲気中において電極箔を水和させ、
極度な信頼性の低下をもたらすため、根本的な対策を必
要としていた。
る水分は、高温度雰囲気中において電極箔を水和させ、
極度な信頼性の低下をもたらすため、根本的な対策を必
要としていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するもので、低比抵抗ながら高い信頼性を有するも
のである。すなわち、エチレングリコールを主体とした
溶液に、有機酸あるいはその塩を溶解した溶液中に、ジ
イソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート
(化2)を溶解したことを特徴とする電解液である。
解決するもので、低比抵抗ながら高い信頼性を有するも
のである。すなわち、エチレングリコールを主体とした
溶液に、有機酸あるいはその塩を溶解した溶液中に、ジ
イソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート
(化2)を溶解したことを特徴とする電解液である。
【化2】
【0005】
【作用】ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトア
セテートは、無機物の表面に化学的に結合して耐水性の
有機質皮膜を形成する性質を有しており、よって、電解
液中に配合されたジイソプロポキシアルミニウムエチル
アセトアセテートは、アルミニウム電極箔表面に薄い耐
水性皮膜を形成することにより耐水性が向上し、水酸化
アルミニウムの生成、水素ガスの発生を抑制させる。
セテートは、無機物の表面に化学的に結合して耐水性の
有機質皮膜を形成する性質を有しており、よって、電解
液中に配合されたジイソプロポキシアルミニウムエチル
アセトアセテートは、アルミニウム電極箔表面に薄い耐
水性皮膜を形成することにより耐水性が向上し、水酸化
アルミニウムの生成、水素ガスの発生を抑制させる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。表
1は、本発明の電解液と従来の電解液の組成、比抵抗お
よび火花発生電圧についての比較例を示す。なお、表1
中電解液試料記号A,Bは従来例、C,D,E,Fは本
発明例であり、また、ジイソプロポキシアルミニウムエ
チルアセトアセテ−トをACAと記号で示す。表2は、
表1に示す電解液を用いて試作した定格160V/33
0μFの電解コンデンサによる、105℃雰囲気中にお
いて2000時間高温負荷試験を行なった結果を示す。
1は、本発明の電解液と従来の電解液の組成、比抵抗お
よび火花発生電圧についての比較例を示す。なお、表1
中電解液試料記号A,Bは従来例、C,D,E,Fは本
発明例であり、また、ジイソプロポキシアルミニウムエ
チルアセトアセテ−トをACAと記号で示す。表2は、
表1に示す電解液を用いて試作した定格160V/33
0μFの電解コンデンサによる、105℃雰囲気中にお
いて2000時間高温負荷試験を行なった結果を示す。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】表2から明らかなように、本発明に係わる
試料記号C,D,E,Fの電解液を用いた電解コンデン
サは、長時間の高温雰囲気中における試験においても全
ての特性に問題がない。なお、ジイソプロポキシアルミ
ニウムエチルアセトアセテートの配合量が0.1重量%
未満の時は発明の効果が得られず、10重量%を超える
場合は析出が発生する。
試料記号C,D,E,Fの電解液を用いた電解コンデン
サは、長時間の高温雰囲気中における試験においても全
ての特性に問題がない。なお、ジイソプロポキシアルミ
ニウムエチルアセトアセテートの配合量が0.1重量%
未満の時は発明の効果が得られず、10重量%を超える
場合は析出が発生する。
【0010】
【発明の効果】以上のように、エチレングリコールを主
溶媒として、有機酸あるいはその塩を溶解した溶液中
へ、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテ
ートを溶解したことを特徴とする電解液は、低比抵抗な
がら高い信頼性を有し、工業的ならびに実用的価値の大
なるものである。
溶媒として、有機酸あるいはその塩を溶解した溶液中
へ、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテ
ートを溶解したことを特徴とする電解液は、低比抵抗な
がら高い信頼性を有し、工業的ならびに実用的価値の大
なるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 エチレングリコールを主溶媒とし、有機
酸あるいはその塩を溶解した溶液中に、ジイソプロポキ
シアルミニウムエチルアセトアセテート(化1)を溶解
したことを特徴とする電解コンデンサの電解液。 【化1】 - 【請求項2】 上記ジイソプロポキシアルミニウムエチ
ルアセトアセテートは、混合溶媒100gに対し0.1
〜10g存在することを特徴とする請求項1の電解コン
デンサの電解液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08150892A JP3310689B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 電解コンデンサの電解液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08150892A JP3310689B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 電解コンデンサの電解液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05243095A JPH05243095A (ja) | 1993-09-21 |
JP3310689B2 true JP3310689B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=13748302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08150892A Expired - Fee Related JP3310689B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 電解コンデンサの電解液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310689B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006156709A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Nichicon Corp | アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP08150892A patent/JP3310689B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05243095A (ja) | 1993-09-21 |
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