JP3310648B2 - 可逆性感熱記録材料 - Google Patents

可逆性感熱記録材料

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JP3310648B2 JP2000069359A JP2000069359A JP3310648B2 JP 3310648 B2 JP3310648 B2 JP 3310648B2 JP 2000069359 A JP2000069359 A JP 2000069359A JP 2000069359 A JP2000069359 A JP 2000069359A JP 3310648 B2 JP3310648 B2 JP 3310648B2
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和人 御宿
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆性感熱記録材
料に関する。さらに詳しくは、本発明は、画像のコント
ラスト、保存性及び耐熱性に優れた可逆性感熱記録材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、従来の不可逆性感熱記録材料に代
わり、書換の可能な可逆性感熱記録材料が開発されてい
る。例えば、特開平2−188293号公報には、画像
形成及び消去を行う可逆性感熱記録媒体として、支持体
上にロイコ化合物及びビス(ヒドロキシフェニル)酢酸又
はその高級脂肪族アミン塩からなる顕減色剤を含む記録
層を設けた記録媒体が提案されている。この記録媒体
は、ロイコ化合物のラクトン環の開環、閉環により発
色、消色効果を得ているが、この反応は平衡反応である
ために、必ずしも画像のコントラストが十分であるとは
いえない。また、特開平6−210954号公報には、
良好なコントラストで画像の形成、消去が可能であり、
経時的に安定な画像を保持することができる可逆性感熱
記録材料として、無色の電子供与性染料前駆体と炭素数
6以上の脂肪族炭化水素基を有するフェノール性化合物
からなる電子受容性化合物を含有する可逆性感熱記録材
料が提案されている。しかし、この感熱記録材料におい
ても、コントラストと保存性について問題が残されてお
り、実用上十分に満足するものは得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた画像
コントラストを有するとともに、画像保存性と耐熱性に
優れた可逆性感熱記録材料を提供することを目的として
なされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の構造の置
換フェノキシカルボン酸化合物を、電子受容性化合物と
して用いることにより、画像のコントラスト、画像保存
性及び耐熱性に優れる可逆性感熱記録材料が得られるこ
とを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は、支持体上に電子供与性呈
色化合物、電子受容性化合物及びバインダーを含有する
感熱発色層を設けてなる可逆性感熱記録材料において、
電子供与性呈色化合物に可逆的な色相変化を起こさせる
電子受容性化合物として、一般式[1]で表される置換
フェノキシカルボン酸化合物を用いることを特徴とする
可逆性感熱記録材料。
【化2】 (ただし、式中R1は炭素数17〜21のアルキル基で
あり、R2は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基
又はカルボキシル基であり、nは1〜4の整数であ
る。) を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の可逆性感熱記録材料は、
支持体上に電子供与性呈色化合物、電子受容性化合物及
びバインダーを含有する感熱発色層を設けてなる可逆性
感熱記録材料において、電子供与性呈色化合物に可逆的
な色相変化を起こさせる電子受容性化合物として、一般
式[1]の置換フェノキシカルボン酸化合物を用いるも
のである。本発明に使用される電子供与性呈色化合物に
特に制限はなく、フルオラン系化合物、トリフェニルメ
タン系化合物、ジフェニルメタン系化合物などの無色又
は淡色のロイコ染料などを使用することができる。この
ようなロイコ染料としては、例えば、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−N−イソブチル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−(N−プロピル−N−メチ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−イソプロピル−N−エチル)アミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル
−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−(N−イソアミル−N−エチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジイソアミル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エトキシ−N−プロピル)アミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−(m−トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン、2−クロロ−6−ジ
メチルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7,8−ベンゾフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ
−6−クロロフルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(N−フェニル−N−
メチル)アミノ−6−(N−p−トリル−N−エチル)ア
ミノフルオラン、3−(N−p−トリル−N−エチル)ア
ミノ−7−メチルフルオラン、3−(N−p−トリル−
N−エチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−p−トリル−N−エチル)アミノ−6−
メチル−7−(p−メチルアニリノ)フルオラン、3−エ
チル(3−メルブチル)アミノベンゾフルオラン、3,7
−ジメチルアミノ−10−ベンゾイルフェノチアジン、
7−(2−クロロフェニルアミノ)−3−ジエチルアミノ
フルオラン、6−メチル−7−(2,4−ジメチルフェニ
ルアミノ)−3−ジエチルアミノフルオラン、3,3−ビ
ス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス[2−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)ビ
ニル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−(4
−ジエチルアミノ−6−エトキシフェニル)−3−(1−
ヘキシル−2−メチルインドール−3−イル)−4−ア
ザフタリド、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、7−
(N−オクチルアミノ)−3−ジエチルアミノフルオラ
ン、3−メトキシ−6−メトキシフルオラン、3,3−
ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミ
ノフタリド、3−ジアミルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エトキシプロピル−N−
エチル)アミノ−3−ジアミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオランなどを挙げることができる。これ
らの電子供与性呈色化合物は、1種を単独で用いること
ができ、あるいは、2種以上を組み合わせて用いること
もできる。
【0006】本発明に使用される電子受容性化合物は、
一般式[1]で表される置換フェノキシカルボン酸化合
物である。
【化3】 一般式[1]において、R1は炭素数17〜21のアル
キル基であり、R2は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロ
キシル基又はカルボキシル基であり、nは1〜4の整数
である。本発明において、電子受容性化合物として好適
に使用することができる一般式[1]で表される置換フ
ェノキシカルボン酸化合物の構造式を第1表の式番号1
〜3、6、8〜11の化合物として例示するが、使用す
ることができる一般式[1]で表される置換フェノキシ
カルボン酸化合物は、これらに限定されるものではな
い。式番号12〜13の化合物は比較例に用いるもので
ある。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】本発明において、電子受容性化合物として
使用される置換フェノキシカルボン酸化合物の製造方法
に特に制限はなく、従来より知られている一般的な製造
方法により得ることができる。例えば、各種のアルキル
置換フェノールとモノハロゲン化カルボン酸を塩基性化
合物の存在下に、適当な溶剤を使用して、加熱反応する
ことにより容易に得ることができ、あるいは、各種のア
ルキル置換フェノールとモノハロゲン化カルボン酸のエ
ステル化合物を塩基性化合物の存在下に、適当な溶剤を
使用して加熱反応し、さらに加水分解することによって
得ることができる。本発明に使用される置換フェノキシ
カルボン酸化合物は、従来の電子受容性化合物に比較し
て、適度に消色温度が高いことにより、使用環境に合っ
た耐熱性を有している。消色温度が低すぎると耐熱性が
劣り、逆に著しく高いと印字ヘッドに負担がかかり問題
となるが、本発明の可逆性感熱記録材料は、消色温度が
70〜80℃であるので、このような問題を生ずるおそ
れがない。本発明に使用されるバインダーに特に制限は
なく、通常バインダーとして用いられている高分子化合
物を用いることができる。このような高分子化合物とし
ては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチルセルロース、ポリ
スチレン、スチレン共重合体、ポリエステル、芳香族ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリア
クリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、アクリ
ル酸系共重合体、ポリビニルアルコール、マレイン酸系
共重合体、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチ
ン、澱粉などを挙げることができる。
【0010】本発明においては、必要に応じて、増感剤
を併用することもできる。増感剤としては、例えば、ス
テアリン酸アミド、ステアリン酸メチロールアミド、オ
レイン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミ
ドなどの脂肪酸アミド、1,2−ビスフェノキシエタ
ン、1,2−ビス(m−トルイルオキシ)エタン、1,4−
ジメトキシナフタレン、1,4−ジベンジルオキシナフ
タレン、ベンジルオキシチオフェニルエーテル、2−ベ
ンジルオキシナフタレン、1,2−ジフェニルオキシメ
チルベンゼン、1,4−ジフェニルオキシメチルベンゼ
ン、1,4−ジ(o−トリルオキシメチル)ベンゼン、1,
4−ジ(m−トリルオキシメチル)ベンゼン、1,4−ジ
(p−トリルオキシメチル)ベンゼン、ビスフェノールS
ジアリルエーテルなどのエーテル類、シュウ酸ジベンジ
ル、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)、テレフタル酸ジ
ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエ
ステルなどのエステル類、m−ターフェニル、p−ベン
ジルビフェニル、各種ワックス類、芳香族カルボン酸と
アミンとの縮合物、高級直鎖グリコール類、高級ケトン
類、ビスフェノールS誘導体などがを挙げることができ
る。本発明の可逆性感熱記録材料において、電子供与性
呈色化合物と電子受容性化合物の量的関係に特に制限は
ないが、電子供与性呈色化合物1重量部に対し、電子受
容性化合物0.5〜20重量部を用いることが好まし
い。また、バインダーは、電子供与性呈色化合物と電子
受容性化合物との合計1重量部に対して、0.1〜20
重量部を用いることが好ましい。本発明の可逆性感熱記
録材料には、必要に応じて、塗工特性や記録特性を改善
するために、従来より用いられている添加剤を加えるこ
とができる。このような添加剤としては、例えば、安定
剤、酸化防止剤、分散剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、
導電剤、填料、ワックスなどを挙げることができる。本
発明の可逆性感熱記録材料において、感熱発色層は、通
常用いられている方法、例えば、電子供与性呈色化合
物、電子受容性化合物、バインダー及び必要に応じて加
える増感剤などを、水性媒体などの媒体中に分散させて
分散液を調製し、この分散液を、支持体上に塗布、乾燥
する方法などによって設けることができる。本発明の可
逆性感熱記録材料に使用される支持体に特に制限はな
く、例えば、紙、各種不織布、織布、合成樹脂フィル
ム、合成樹脂ラミネート紙、合成紙、金属箔、ガラスな
どを挙げることができる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
て、可逆性感熱記録材料の評価は下記の方法により行っ
た。 (1)発色、消色試験 可逆性感熱記録材料を、書院WD−1200U[シャー
プ(株)]を用いて印字し、この印字発色部の濃度を色彩
色差計CR−200「ミノルタ(株)」を用いて明度指数
L*として測定する。明度指数L*は、数値が小さいほ
ど、印字発色濃度が高い。さらに、この印字発色した材
料をホットプレート上に置き、100℃、加熱時間5秒
の条件にて加熱したのち、消色した部分の消色濃度を色
彩色差計CR−200を用いて測定する。 (2)消色開始温度 可逆性感熱記録材料を、書院WD−1200U[シャー
プ(株)]を用いて印字し、印字発色した材料をホットプ
レート上に置き、50〜100℃まで10℃刻みで、加
熱時間5秒の条件にて加熱したのち、印字発色部の濃度
を色彩色差計CR−200[ミノルタ(株)]を用いて明
度指数L*として測定する。印字発色部の明度指数L*
が、初期印字濃度の明度指数L*に対して20%上昇し
た温度を消色開始温度とする。 (3)保存安定性試験 可逆性感熱記録材料を、書院WD−1200U[シャー
プ(株)]を用いて印字し、この印字発色部の濃度を色彩
色差計CR−200[ミノルタ(株)]を用いて明度指数
L*として測定する。さらに、この印字発色した基材
を、40℃、90%RHで10日間放置したのち、印字
発色部の濃度の明度指数L*を測定する。
【0012】 合成例1(電子受容性化合物、4−(N−ベヘノイルア
ミノ)フェノキシ酢酸の合成) p−アミノフェノール54.6g、トリエチルアミン6
0.7g及びジメチルホルムアミド470gの混合液
に、10℃にてベヘノイルクロライド174.4gを滴
下し、室温にて2時間反応させた。反応終了後、水1,
200gを加えて結晶を析出させ、塩酸にてpH4〜5に
調整し、ろ過して粗結晶を得た。得られた粗結晶をテト
ラヒドロフランを用いて再結晶し、4−(N−ベヘノイ
ルアミノ)フェノール52.9gを得た。次いで、得られ
た4−(N−ベヘノイルアミノ)フェノール13.4g、
炭酸カリウム4.2g及びジメチルホルムアミド120
gの混合液に、60℃にてモノクロロ酢酸エチル5.5
gを滴下し、同温度で4時間反応させた。反応終了後、
冷却して水300gを加えて結晶を析出させ、塩酸にて
pH3に調整し、ろ過して4−(N−ベヘノイルアミノ)フ
ェノキシ酢酸エチル11.0gを得た。得られた4−(N
−ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸エチル10.0gと
ジメチルホルムアミド380gの混合液に、60℃にて
水酸化カリウムの50重量%水溶液2.6gを滴下し、
同温度で2時間反応させた。反応終了後、冷却して塩酸
にてpH3に調整し、析出した結晶をろ過して、第1表式
3で表される構造を有する4−(N−ベヘノイルアミノ)
フェノキシ酢酸1.9gを得た。融点は162℃であっ
た。
【0013】実施例1 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン40重量部とポリビニルアルコールの2.5重量%
水溶液90重量部をボールミルに入れ、3時間回転する
ことにより粉砕して分散液Aを調製した。また、第1表
式3で表される構造を有する4−(N−ベヘノイルアミ
ノ)フェノキシ酢酸100重量部とポリビニルアルコー
ルの2.5重量%水溶液400重量部をボールミルに入
れ、3時間回転することにより粉砕して分散液Bを調製
した。さらに、分散液A65重量部、分散液B250重
量部、ポリビニルアルコールの10重量%水溶液100
重量部及び水200重量部を混合して、塗布液を調製し
た。この塗布液を、厚さ120μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムに、膜厚10μmになるように塗
布、乾燥して、可逆性感熱記録材料を得た。この可逆性
感熱記録材料の発色部の明度指数L*は53.6であ
り、消色部の明度指数L*は91.9であった。消色開
始温度は、80℃であった。また、40℃、90%RH
で10日間放置後の発色部の明度指数L*は、60.0
であった。
【0014】実施例2 4−(N−ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸の代わり
に、第1表式1で表される構造を有する4−(N−ステ
アロイルアミノ)フェノキシ酢酸を使用した以外は、実
施例1と同様にして、可逆性感熱記録材料を作製した。
この可逆性感熱記録材料の発色部の明度指数L*は6
2.0であり、消色部の明度指数L*は92.7であっ
た。消色開始温度は、70℃であった。また、40℃、
90%RHで10日間放置後の発色部の明度指数L*
は、72.7であった。 実施例3 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ランの代わりに、2−ジベンジルアミノ−6−ジエチル
アミノフルオランを使用した以外は、実施例1と同様に
して、可逆性感熱記録材料を作製した。この可逆性感熱
記録材料の発色部の明度指数L*は55.3であり、消
色部の明度指数L*は92.0であった。消色開始温度
は、80℃であった。また、40℃、90%RHで10
日間放置後の発色部の明度指数L*は、61.0であっ
た。
【0015】実施例4 4−(N−ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸の代わり
に、第1表式11で表される構造を有する4−(N−ベ
ヘノイルアミノ)−2−カルボキシフェノキシ酢酸を使
用した以外は、実施例1と同様にして、可逆性感熱記録
材料を作製した。この可逆性感熱記録材料の発色部の明
度指数L*は60.8であり、消色部の明度指数L*は
91.5であった。消色開始温度は、70℃であった。
また、40℃、90%RHで10日間放置後の発色部の
明度指数L*は、71.3であった。
【0016】比較例1 4−(N−ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸の代わり
に、第1表式12で表される4−(N−ベヘノイルアミ
ノ)サリチル酸を使用した以外は、実施例1と同様にし
て可逆性感熱記録材料を作製した。この可逆性感熱記録
材料の発色部の明度指数L*は63.8であり、消色部
の明度指数L*は88.7であった。消色開始温度は、
60℃であった。また、40℃、90%RHで10日間
放置後の発色部の明度指数L*は、84.8であった。 比較例2 4−(N−ベヘノイルアミノ)フェノキシ酢酸の代わり
に、第1表式13で表される4−(N−ステアロイルア
ミノ)フェノールを使用した以外は実施例1と同様にし
て、可逆性感熱記録材料を作製した。この可逆性感熱記
録材料の発色部の明度指数L*は80.6であり、消色
部の明度指数L*は84.0であった。消色開始温度試
験において、100℃で5秒加熱したのちも、印字発色
部の明度指数L*は、81.4であった。また、40
℃、90%RHで10日間放置後の発色部の明度指数L
*は、88.0であった。実施例1〜4及び比較例1〜
2の結果を、第2表に示す。
【0017】
【表3】
【0018】第2表に見られるように、電子受容性化合
物として置換フェノキシカルボン酸化合物を用いた実施
例1〜4の可逆性感熱記録材料は、発色部の濃度と消色
部の明度が高く、良好な発色消色性を有し、70〜80
℃という適当な消色開始温度を有し、耐熱性に優れ、保
存安定性も良好である。これに対して、電子受容性化合
物として4−(N−ベヘノイルアミノ)サリチル酸を用い
た比較例1の可逆性感熱記録材料は、発色部の濃度と消
色部の明度がやや低く、消色開始温度が低く、発色消色
性と耐熱性に劣り、保存安定性も不良である。また、電
子受容性化合物として4−(N−ステアロイルアミノ)フ
ェノールを使用した比較例2の可逆性感熱記録材料は、
発色部の濃度と消色部の明度が低く、発色消色性が不良
であり、100℃に加熱しても消色せず、保存安定性も
不良である。
【0019】
【発明の効果】本発明の可逆性感熱記録材料は、置換フ
ェノキシカルボン酸化合物を電子受容性化合物として含
有し、良好な画像のコントラストの形成が可能であり、
画像の保存性と耐熱性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 御宿 和人 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ 株式会社研究開発部滋賀研究所内 (72)発明者 岡本 俊紀 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ 株式会社研究開発部滋賀研究所内 (72)発明者 田中 章博 滋賀県守山市森川原町163番地 グンゼ 株式会社研究開発部滋賀研究所内 (56)参考文献 特開 平11−236558(JP,A) 特開 平6−310954(JP,A) 特開2000−247034(JP,A) 特開 平11−235874(JP,A) 特開 平9−327971(JP,A) 特開2000−289347(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 B41M 5/30 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に電子供与性呈色化合物、電子受
    容性化合物及びバインダーを含有する感熱発色層を設け
    てなる可逆性感熱記録材料において、電子供与性呈色化
    合物に可逆的な色相変化を起こさせる電子受容性化合物
    として、一般式[1]で表される置換フェノキシカルボ
    ン酸化合物を用いることを特徴とする可逆性感熱記録材
    料。 【化1】 (ただし、式中R1は炭素数17〜21のアルキル基で
    あり、R2は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基
    又はカルボキシル基であり、nは1〜4の整数であ
    る。)
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