JP3310497B2 - アダプタ付ブーツ - Google Patents
アダプタ付ブーツInfo
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Description
ブーツに関する。更に詳しくは、アダプタとブーツとの
連結を改良したアダプタ付ブーツに関するものである。
独国特許出願公開第3500429号明細書又は実開平
7−1336号公報が存在する。図6は、その従来技術
を示すアダプタ付ブーツの断面図である。
リエステルエラストマー材などの硬質合成ゴムで形成さ
れ、複数のひだ53を有し、小径側端部51及び大径側
端部52が開放口に形成される。小径側端部51は等速
ジョイント54のシャフト55のまわりに装着され、バ
ンド56により締結される。又、大径側端部52は、鉄
製の環状のアダプタ57の一端外周面に嵌合したのち、
カシメにより締結される。アダプタ57の他端部は、等
速ジョイント54の外輪58のまわりに嵌着固定され
る。
プタ57との結合構造は、図6、又は図7に示すよう
に、アダプタ57のブーツ50側の端部が、第1の折曲
げ部59において内側に折曲げられ、アダプタ57の内
径面に沿って軸方向内向きの折返し部60が形成され
る。また、その折返し部60を内側に折曲げて第2の折
曲げ部61が形成され、その第2の折曲げ部61から、
折返し部60の内径面に沿って軸方向外向きの折返し部
62が形成される。第2の折曲げ部61を含む両方の折
返し部60、62によりブーツ50側に開放された挟持
部63がアダプタ57の内周面に形成される。
のリブ64が図6においては、楕円状に、図7において
はT状に形成され、そのリブ64を挟持部63に挿入
し、全体を回転しながら挟持部63の内側の折返し部6
2がかしめることにより、ブーツ50の大径側端部52
をアダプタ57に結合する。
たアダプタ付ブーツは、アダプタ57の挟持部63が第
1および第2の折曲げ部59、61を有すると共に、二
つの折返し部60、62により構成されているため、積
層構造となり、このカシメ加工が極めて困難である。つ
まり、一方の折返し部をカシメすぎても、他方の折返し
部が十分にカシメられない問題がある。更には、アダプ
タ10とブーツ2とを組付けた後に、両者を回転しなが
らカシメ加工をするので、この長くなった中間部に有す
る挟持部63のカシメ加工の精度を出すのが困難であ
る。
すぎてもシャープな面圧が阻害されるので、シール能力
は低下する。従って、ブーツ50とアダプタ57との連
結部のシール能力を有するようにかしめることも困難で
ある。
アダプタ57との連結部に関し、他の従来例の連結部の
断面図である。このブーツ50の大径側端部52には、
フランジ部65が形成されており、このフランジ部65
を押え環66により軸方向に圧接すると共に、大径側端
部52をカシメ部67と押え環66の支持部68により
内外周側からカシメ加工されて挟持している。
も、フランジ部65が、成形により形成されているの
で、フランジ部65の径方の角度がばらつき、フランジ
部65の圧接で反力が生じ、大径側端部52を支持部6
8とカシメ部67とで圧接することが加工精度上から困
難である。その結果、このカシメ部67をカシメ加工し
て大径側端部52を圧接しているが、このカシメ加工時
に、フランジ部65の圧接状態が悪化することがある。
特に、シールリング71の密封結合が低下して、潤滑油
がこの接合面から流出することになる。
ブロー成形しようとすると、フランジ部65の成形が困
難である。
たものであって、その技術的課題は、アダプタとブーツ
との連結を強固にすると共に、その連結部の密封接合を
向上させることにある。
解決するためになされたものであって、その技術的手段
は以下のように構成されている。すなわち、請求項1
は、軸と嵌着する取付部を一端に有すると共に中間に可
撓部を有して他端に軸方向のスリットを設けた連結部を
有するゴムまたは樹脂状弾性材製のブーツ、ブーツの連
結部の外周面に嵌合した結合部を一端に有すると共に他
端に継手と固着される固定部を有する環状のアダプタお
よびアダプタに嵌着して連結部を結合部との間で挟持す
ると共にスリットを有する強着部分を外方に拡張してア
ダプタとの間で挟持する環状の保持環を具備するもので
ある。
プタの結合部との嵌合間にゴム状弾性材製のシールリン
グを有するものである。
の強着部分に有するスリットにより、保持環をブーツの
連結部およびアダプタの結合部の内周面に嵌合すると強
着部分は外方に拡張されるので、保持環によりスリット
のない連結部を最適に圧接し、密封力を発揮させること
ができる。
方に拡張してアダプタの結合部と保持環とにより圧着さ
れるから、軸方向に対し強固に連結することができる。
図面に基づいて説明する。
ーツの断面図である。図2は、その連結部の拡大図であ
る。図1および図2において、1はアダプタ付ブーツで
ある。アダプタ付ブーツ1は、継手30と軸40との摺
動部を密封するために、アダプタ10の他端側に継手3
0の外輪31と嵌着する固定部12が設けられている。
又、ブーツ2の小径側は取付部3に形成されて、軸40
と嵌着している。この取付部3はバンド17により締結
されている。
る。特に、熱可塑性ポリエステルエラストマーなどの弾
性プラスチックにより形成されている。
3を有すると共に、他端側が大径に形成された連結部5
を有する。又、取付部3と連結部5との中間は弾性変形
が容易なようにベローズ状を成した可撓部4に形成され
ている。
6と圧接部分8より構成され、強着部分6は、端に向か
って次第に厚肉に形成されている。そして、軸方向を成
すスリット7が周方向に等配に設けられている。又、連
結部5の可撓部4側は円筒状に形成されて圧接部分8を
成している。
うに、円筒形に形成されている。そして、強着部分6は
略同一肉厚に形成しても良いが、図2のように端に向か
って次第に厚肉に形成すると良い。
成形加工が極めて容易になる。特に、コストを低減する
意味から、ブロー成形することが好ましいが、このブロ
ー成形にするためには、連結部5の自由形状が円筒状を
成していると良い。それは、型構造およびブロー成形装
置が簡単になるからである。
合する結合部11を一端に有すると共に、他端に外輪3
1と嵌着する固定部12を有する。
合する筒部13を一端に有すると共に、強着部分6と圧
着する段部14を有する。更に、筒部13と段部14と
の間には段部状に形成された凹部15を有し、この凹部
15にシールリング25が介在されている。
部16が形成されている。
部分8と嵌合する嵌合部21を有すると共に、強着部分
6を圧接する押圧部22を有する。更に、アダプタ10
に固着する嵌着部23を有する。この嵌着部23は、ア
ダプタ10の段部状の支持部16と係合するように段部
状に形成されている。
1にブーツ2の連結部5を嵌合し、その後に連結部5の
内周面に強着部分6側から保持環20を圧入する。その
結果、図1に示すように、スリット7を有する強着部分
6は、フランジ状に外方へ拡張されて段部14と押圧部
22により圧接されてブーツ2とアダプタ10とを強固
に連結する。同時に、筒部13に支持されている圧接部
分8は嵌合部21により密封力を有するように最適に圧
接されている。
厚肉に形成されているから、根元が曲げやすくなると共
に両者の連結が軸方向に対し強固に結合される。又、強
着部分6にはスリット7が設けられているから、容易に
フランジ状に変形し、保持環20の嵌合部21に無理な
力が作用しないから、圧接部分8をアダプタ10の筒部
13と保持環20の嵌合部21との間で最適に圧接し、
密接力を発揮させることができる。更に、シールリング
25を強着部分6と圧接部分8との間に介在させること
により、連結部5の弾性的な折曲げを容易にすると共
に、密接力を強化することができる。
ブーツの連結部の断面図である。図4において、図2と
相違する点は、ブーツ2の圧接部分8にシールリング2
5用の溝9を設けたことである。この圧接部分8の内周
面が溝9の形成のため突出しているのは、ブロー成形の
ためであると共に、この突出部により密接を向上させて
いる。しかし、射出成形の場合には、この突出部を形成
しなくとも良い。
ールリング25を介在させることにより、密接力を強化
している。
る。アダプタ10の結合部11にブーツ2の連結部5を
嵌合した状態で、保持環20を連結部5の一端側から圧
入し、図4の組付状態に組合わせる。従って、カシメ加
工をすることもないし、アダプタ10とブーツ2を組付
けて両者回転しながらカシメるような困難なカシメ加工
を必要としない。
は、ブーツの連結部の一端の強着部分にスリットを有す
るから、このスリットを有する強着部分は容易に外方に
拡張することができるので、アダプタと保持環との間で
強固に連結することができる。しかも、ブーツの連結部
の強着部分にはスリットを有するから、強着部分は弾性
変形しやすいので、連結部のスリットのない部分をアダ
プタの結合部と保持環との間で最適に挟持することがで
きる。その結果、スリットを有する強着部分によってア
ダプタとブーツとを強固に連結し、かつ、連結部のスリ
ットのない部分が結合部と保持環との間で密封的に圧接
できるから、密封能力を発揮する効果が期待できる。
又、ブーツとアダプタとを組合わせて装置にセットし、
回転しながらカシメ加工する必要もないから、組付加工
が簡単で、しかも、組付精度が向上し、不良品を発生さ
せることがない。本発明の請求項2のアダプタ付ブーツ
は、適度に圧着可能な結合部と連結部との間にシールリ
ングを配置できるから、両者間の密封能力を更に発揮す
ることができる。
である。
である。
である。
個所の断面図である。
所の断面図である。
結個所の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 軸(40)と嵌着する取付部(3)を一
端に有すると共に中間に可撓部(4)を有して他端に軸
方向のスリット(7)を設けた連結部(5)を有するゴ
ムまたは樹脂状弾性材製のブーツ(2)、前記ブーツの
連結部(5)の外周面に嵌合した結合部(11)を一端
に有すると共に他端に継手(30)と固着される固定部
(12)を有する環状のアダプタ(10)および前記ア
ダプタ(10)に嵌着して前記連結部(5)を前記結合
部(11)との間で挟持すると共に前記スリット(7)
を有する強着部分(6)を外方に拡張して前記アダプタ
(10)との間で挟持する環状の保持環(20)を具備
することを特徴とするアダプタ付ブーツ。 - 【請求項2】 前記ブーツの連結部(5)と前記アダプ
タ(10)の結合部(11)との嵌合間にゴム状弾性材
製のシールリング(25)を有することを特徴とする請
求項1に記載のアダプタ付ブーツ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP16600595A JP3310497B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | アダプタ付ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16600595A JP3310497B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | アダプタ付ブーツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914459A JPH0914459A (ja) | 1997-01-14 |
JP3310497B2 true JP3310497B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=15823125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16600595A Expired - Fee Related JP3310497B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | アダプタ付ブーツ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3310497B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010061010A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Hakusan Mfg Co Ltd | 光コネクタ用ブーツの固定方法および光コネクタ |
JP2010061011A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Hakusan Mfg Co Ltd | 光コネクタ用ブーツおよびそれを用いた光コネクタ |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16600595A patent/JP3310497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0914459A (ja) | 1997-01-14 |
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