JP3310201B2 - ホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置 - Google Patents
ホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイスト式天井ク
レーン等に使用され無線により遠隔操作を行う無線装置
に関するものである。
レーン等に使用され無線により遠隔操作を行う無線装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ホイスト式天井クレーンの遠隔
操作を行う無線装置は、同一建家内において複数台使用
した場合や、近隣の工場等で無線装置と同様の機器を使
用している場合において、お互いに近づいて複数使用さ
れた場合の電波の混信を防止するための方策の一つとし
て、無線装置固有のＩＤコード、ホイスト式天井クレー
ンを制御する制御コード、チャンネルコード等を乗せる
搬送波が、その空間で使用されているか否かの検索（以
下、キャリアセンスと称す）を行い、各無線装置が互い
に同一のチャンネルを使用しないように、各無線装置の
チャンネル選択を調整していた。
操作を行う無線装置は、同一建家内において複数台使用
した場合や、近隣の工場等で無線装置と同様の機器を使
用している場合において、お互いに近づいて複数使用さ
れた場合の電波の混信を防止するための方策の一つとし
て、無線装置固有のＩＤコード、ホイスト式天井クレー
ンを制御する制御コード、チャンネルコード等を乗せる
搬送波が、その空間で使用されているか否かの検索（以
下、キャリアセンスと称す）を行い、各無線装置が互い
に同一のチャンネルを使用しないように、各無線装置の
チャンネル選択を調整していた。
【０００３】加えて、各無線装置のホイスト側の送受信
機を識別するために、操作側の送受信機の送信情報にＩ
Ｄコードを付加して送信し、ホイスト側の受信機で自ら
のＩＤコードと比較し一致した場合のみ情報を受け取
り、各無線装置間の混信による無線装置の誤動作を防止
している。
機を識別するために、操作側の送受信機の送信情報にＩ
Ｄコードを付加して送信し、ホイスト側の受信機で自ら
のＩＤコードと比較し一致した場合のみ情報を受け取
り、各無線装置間の混信による無線装置の誤動作を防止
している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のキャリアセンスは、０チャンネル、或いは他のチャ
ンネルから開始する方式であった。この方式において
は、ホイスト式天井クレーンを複数台使用する場合、個
々のクレーンが互いに電波が到達しない程度離れている
場合においては、キャリアセンスの開始チャンネルであ
る０チャンネル、或いは他の同じチャンネルに、各無線
装置の操作チャンネルが選択されてしまうことが多い。
来のキャリアセンスは、０チャンネル、或いは他のチャ
ンネルから開始する方式であった。この方式において
は、ホイスト式天井クレーンを複数台使用する場合、個
々のクレーンが互いに電波が到達しない程度離れている
場合においては、キャリアセンスの開始チャンネルであ
る０チャンネル、或いは他の同じチャンネルに、各無線
装置の操作チャンネルが選択されてしまうことが多い。
【０００５】そのため、その後、クレーンを操作し、複
数台のクレーンが互いに電波が到達可能な距離にまで接
近した場合には、操作チャンネルが同じなので、各無線
装置同士に混信障害が生じ、操作不能となってしまうこ
とがある。
数台のクレーンが互いに電波が到達可能な距離にまで接
近した場合には、操作チャンネルが同じなので、各無線
装置同士に混信障害が生じ、操作不能となってしまうこ
とがある。
【０００６】また、この方式においては、隣接する操作
チャンネルが設定される場合も多く、隣接する操作チャ
ンネルの使用による不具合、例えば、隣接する電波の１
部が互いに干渉し合って操作可能範囲が減少する不具
合、を生じさせる要因になることがあった。
チャンネルが設定される場合も多く、隣接する操作チャ
ンネルの使用による不具合、例えば、隣接する電波の１
部が互いに干渉し合って操作可能範囲が減少する不具
合、を生じさせる要因になることがあった。
【０００７】また、同一建家内で複数台のクレーンを使
用する場合において、クレーンの電源を一斉に入れた場
合には、全てのクレーンの無線装置が同時に０チャンネ
ル、或いは他のチャンネルからキャリアセンスを開始す
るために、無線装置の操作チャンネルの決定に時間がか
かることがあった。
用する場合において、クレーンの電源を一斉に入れた場
合には、全てのクレーンの無線装置が同時に０チャンネ
ル、或いは他のチャンネルからキャリアセンスを開始す
るために、無線装置の操作チャンネルの決定に時間がか
かることがあった。
【０００８】本発明の目的は、上記問題を解決すべく、
無線装置の電波が届く範囲内で複数台のホイスト式天井
クレーンを操作する場合においても、互いに同一操作チ
ャンネルや隣接操作チャンネルを選択しないホイスト式
天井クレーン遠隔操作用無線装置を提供することであ
る。
無線装置の電波が届く範囲内で複数台のホイスト式天井
クレーンを操作する場合においても、互いに同一操作チ
ャンネルや隣接操作チャンネルを選択しないホイスト式
天井クレーン遠隔操作用無線装置を提供することであ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明は、ホイスト式天井クレーンを制御する電波
を送信する操作側電波処理部と、前記ホイスト式天井ク
レーンに設けられ、前記電波を受信し、ホイスト制御信
号に変換するホイスト側電波処理部を有するホイスト式
天井クレーン遠隔操作用無線装置において、前記操作側
電波処理部と前記ホイスト側電波処理部にはそれぞれ同
じＩＤコードが設定されており、前記操作側電波処理部
は、前記電波の空チャンネルを検索する開始チャンネル
を、予め作成された前記ＩＤコードと前記開始チャンネ
ルとの対比テーブルに基づいて決定する開始チャンネル
設定部と、前記決定された開始チャンネルから開始し
て、空チャンネルを検出する空チャンネル検出部と、前
記検出された空チャンネルに基づいて前記ホイスト式天
井クレーンを操作する操作チャンネルを設定するチャン
ネル設定部とを有し、前記ＩＤコードの番号が連続番号
になっている複数台の前記操作側電波処理部を使用する
際に、前記各操作側電波処理部の開始チャンネルは、前
記対比テーブルに基づいて、互いに少なくとも１チャン
ネル間隔をあけて決定されることを特徴とする。
め、本発明は、ホイスト式天井クレーンを制御する電波
を送信する操作側電波処理部と、前記ホイスト式天井ク
レーンに設けられ、前記電波を受信し、ホイスト制御信
号に変換するホイスト側電波処理部を有するホイスト式
天井クレーン遠隔操作用無線装置において、前記操作側
電波処理部と前記ホイスト側電波処理部にはそれぞれ同
じＩＤコードが設定されており、前記操作側電波処理部
は、前記電波の空チャンネルを検索する開始チャンネル
を、予め作成された前記ＩＤコードと前記開始チャンネ
ルとの対比テーブルに基づいて決定する開始チャンネル
設定部と、前記決定された開始チャンネルから開始し
て、空チャンネルを検出する空チャンネル検出部と、前
記検出された空チャンネルに基づいて前記ホイスト式天
井クレーンを操作する操作チャンネルを設定するチャン
ネル設定部とを有し、前記ＩＤコードの番号が連続番号
になっている複数台の前記操作側電波処理部を使用する
際に、前記各操作側電波処理部の開始チャンネルは、前
記対比テーブルに基づいて、互いに少なくとも１チャン
ネル間隔をあけて決定されることを特徴とする。
【００１０】また、本発明の他の特徴として、前記対比
テーブルは、前記ＩＤコードの番号を前記ホイスト式天
井クレーン遠隔操作用無線装置の全送信チャンネル数で
除した余りと、前記開始チャンネルとを対比させて構成
されていることにある。
テーブルは、前記ＩＤコードの番号を前記ホイスト式天
井クレーン遠隔操作用無線装置の全送信チャンネル数で
除した余りと、前記開始チャンネルとを対比させて構成
されていることにある。
【００１１】
【００１２】本発明によれば、開始チャンネル設定部
は、ホイスト式天井クレーンを制御する電波の空チャン
ネルを検索する開始チャンネルを、予め作成されたＩＤ
コードと開始チャンネルとの対比テーブルに基づいて決
定する。空チャンネル検出部は、決定された開始チャン
ネルから開始して、空チャンネルを検出する。チャンネ
ル設定部は、検出された空チャンネルよりホイスト式天
井クレーンを操作する操作チャンネルを設定する。そし
て、ＩＤコードの番号が連続番号になっている複数台の
操作側電波処理部を使用する際に、各操作側電波処理部
の開始チャンネルは、対比テーブルに基づいて、互いに
少なくとも１チャンネル間隔をあけて決定される。
は、ホイスト式天井クレーンを制御する電波の空チャン
ネルを検索する開始チャンネルを、予め作成されたＩＤ
コードと開始チャンネルとの対比テーブルに基づいて決
定する。空チャンネル検出部は、決定された開始チャン
ネルから開始して、空チャンネルを検出する。チャンネ
ル設定部は、検出された空チャンネルよりホイスト式天
井クレーンを操作する操作チャンネルを設定する。そし
て、ＩＤコードの番号が連続番号になっている複数台の
操作側電波処理部を使用する際に、各操作側電波処理部
の開始チャンネルは、対比テーブルに基づいて、互いに
少なくとも１チャンネル間隔をあけて決定される。
【００１３】また、対比テーブルは、ＩＤコードの番号
をホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置の全送信
チャンネル数で除した余りと、開始チャンネルとを対比
させて構成されている。
をホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置の全送信
チャンネル数で除した余りと、開始チャンネルとを対比
させて構成されている。
【００１４】
【００１５】これにより、無線装置の電波が届く範囲内
において、複数台の無線装置が使用されても、互いに同
一操作チャンネルや隣接操作チャンネルを選択すること
がなくなり、混信障害によるクレーン停止や電波到達距
離の低下等の不具合の発生を減少させることが可能とな
る。
において、複数台の無線装置が使用されても、互いに同
一操作チャンネルや隣接操作チャンネルを選択すること
がなくなり、混信障害によるクレーン停止や電波到達距
離の低下等の不具合の発生を減少させることが可能とな
る。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例に係るホ
イスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置を、図を用い
て説明する。図１に、本発明の一実施例に係る遠隔操作
用無線装置を備えたホイスト式天井クレーンの全体構成
を示す。
イスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置を、図を用い
て説明する。図１に、本発明の一実施例に係る遠隔操作
用無線装置を備えたホイスト式天井クレーンの全体構成
を示す。
【００１７】図１に示すように、遠隔操作用無線装置の
操作側であって、操作者の運転指令を出す操作側電波処
理部８を有する操作装置５と、天井クレーンのガーダー
２に懸架され、出された運転指令に基づいて運転動作を
行うホイスト本体１とで構成されている。
操作側であって、操作者の運転指令を出す操作側電波処
理部８を有する操作装置５と、天井クレーンのガーダー
２に懸架され、出された運転指令に基づいて運転動作を
行うホイスト本体１とで構成されている。
【００１８】ホイスト本体１には、操作装置５からの運
転指令を受ける遠隔操作用無線装置のホイスト側電波処
理部９と、ホイストを制御するホイスト制御部１０とが
内蔵されたホイスト制御盤３が取り付けられている。
転指令を受ける遠隔操作用無線装置のホイスト側電波処
理部９と、ホイストを制御するホイスト制御部１０とが
内蔵されたホイスト制御盤３が取り付けられている。
【００１９】操作側電波処理部８及びホイスト側電波処
理部９には、製造段階で無線装置固有の一貫番号のＩＤ
コードがそれぞれ同じ番号で記憶されており、操作側電
波処理部８から送信されたＩＤコードがホイスト側電波
処理部９のＩＤコードと一致した場合にのみ、ホイスト
側電波処理部９が動作する構成となっている。
理部９には、製造段階で無線装置固有の一貫番号のＩＤ
コードがそれぞれ同じ番号で記憶されており、操作側電
波処理部８から送信されたＩＤコードがホイスト側電波
処理部９のＩＤコードと一致した場合にのみ、ホイスト
側電波処理部９が動作する構成となっている。
【００２０】また、操作側電波処理部８で、ＩＤコード
と関連付けてホイスト本体１を操作するための操作チャ
ンネルを決定し、決定された操作チャンネルを使用して
電波をホイスト側電波処理部９に送信する。送信された
電波をホイスト制御盤３に付けられた受信アンテナ４で
受け、ホイスト側電波処理部９でホイスト制御信号とし
て処理されて、ホイスト制御部１０はホイスト制御信号
によりホイストを運転制御する。実際には、操作者が操
作装置５の操作押しボタンを押すことによって、手元か
ら遠隔操作で天井クレーンを任意に運転する。
と関連付けてホイスト本体１を操作するための操作チャ
ンネルを決定し、決定された操作チャンネルを使用して
電波をホイスト側電波処理部９に送信する。送信された
電波をホイスト制御盤３に付けられた受信アンテナ４で
受け、ホイスト側電波処理部９でホイスト制御信号とし
て処理されて、ホイスト制御部１０はホイスト制御信号
によりホイストを運転制御する。実際には、操作者が操
作装置５の操作押しボタンを押すことによって、手元か
ら遠隔操作で天井クレーンを任意に運転する。
【００２１】次に、本発明の一実施例に係る遠隔操作用
無線装置の操作側電波処理部８の機能構成を図２、ま
た、ホイスト側電波処理部９の機能構成を図４を用いて
説明する。
無線装置の操作側電波処理部８の機能構成を図２、ま
た、ホイスト側電波処理部９の機能構成を図４を用いて
説明する。
【００２２】図２は、操作側電波処理部８の機能構成を
示す。また、図３は電波処理部が送信する送信データの
１フレームの送信フォーマットを示す。１フレームは、
チャンネルコード，ＩＤコード，制御コードからなり、
サイクリックに繰返される。
示す。また、図３は電波処理部が送信する送信データの
１フレームの送信フォーマットを示す。１フレームは、
チャンネルコード，ＩＤコード，制御コードからなり、
サイクリックに繰返される。
【００２３】図２に示すように、操作側電波処理部８
は、他の無線装置等の機器で使用中のチャンネルをアン
テナ８ｋで受信電波として受信しそのデータを開始チャ
ンネル設定部８ｄを介して空チャンネル検出部８ｅに与
える電波受信部８ａと、受信電波を検出する同調部８ｂ
と、自機のＩＤコードを記憶しておき、開始チャンネル
設定部８ｄに与え、また送出の際に電波送出部８ｃへ与
えるＩＤコード記憶部８ｃと、ＩＤコード記憶部８ｃよ
り与えられたＩＤコードに対応したキャリアセンスの開
始チャンネルを対比テーブルに基づき決定し空チャンネ
ル検出部８ｅに与える開始チャンネル設定部８ｄと、開
始チャンネル設定部８ｄより受けた開始チャンネルよ
り、使用されていないチャンネルの検出をスタートし、
他機器使用チャンネル以外の空チャンネルを検出する空
チャンネル検出部８ｅと、空チャンネル検出部８ｅによ
り検出された空チャンネルより操作チャンネルを設定す
るチャンネル設定部８ｆと、操作押ボタンからの操作入
力を制御コード変換部８ｈに与える操作入力検出８ｇ
と、操作入力検出部８ｇによって検出された操作入力を
電波で送出可能な制御コードに変換し、発振部８ｆに与
える制御コード変換８ｈと、送出電波を発生する発振部
８ｉと、図３に示す送信フォーマットに基づき、設定さ
れた操作チャンネルコード，ＩＤコード，制御コードを
送出電波に乗せて、アンテナ８ｋから、ホイスト側送受
信部９に送信する電波送出部８ｊとで構成されている。
は、他の無線装置等の機器で使用中のチャンネルをアン
テナ８ｋで受信電波として受信しそのデータを開始チャ
ンネル設定部８ｄを介して空チャンネル検出部８ｅに与
える電波受信部８ａと、受信電波を検出する同調部８ｂ
と、自機のＩＤコードを記憶しておき、開始チャンネル
設定部８ｄに与え、また送出の際に電波送出部８ｃへ与
えるＩＤコード記憶部８ｃと、ＩＤコード記憶部８ｃよ
り与えられたＩＤコードに対応したキャリアセンスの開
始チャンネルを対比テーブルに基づき決定し空チャンネ
ル検出部８ｅに与える開始チャンネル設定部８ｄと、開
始チャンネル設定部８ｄより受けた開始チャンネルよ
り、使用されていないチャンネルの検出をスタートし、
他機器使用チャンネル以外の空チャンネルを検出する空
チャンネル検出部８ｅと、空チャンネル検出部８ｅによ
り検出された空チャンネルより操作チャンネルを設定す
るチャンネル設定部８ｆと、操作押ボタンからの操作入
力を制御コード変換部８ｈに与える操作入力検出８ｇ
と、操作入力検出部８ｇによって検出された操作入力を
電波で送出可能な制御コードに変換し、発振部８ｆに与
える制御コード変換８ｈと、送出電波を発生する発振部
８ｉと、図３に示す送信フォーマットに基づき、設定さ
れた操作チャンネルコード，ＩＤコード，制御コードを
送出電波に乗せて、アンテナ８ｋから、ホイスト側送受
信部９に送信する電波送出部８ｊとで構成されている。
【００２４】一方、図４に示すように、ホイスト側電波
処理部９は、アンテナ９ｇを介して操作側電波処理部８
からの送出電波を受信し、受信した電波を各コード毎に
分割して各部に与える電波受信部９ａと、受信電波を検
出する同調部９ｂと、電波受信部９ａから与えられた受
信ＩＤコードと、ＩＤコード記憶部９ｃに格納してある
ＩＤコードとを比較し一致した場合にのみ、制御コード
処理部９ｅに制御コード受け取り許可を出力するＩＤコ
ード判断部９ｄと、ＩＤコード判断部９ｄへ与える自機
のＩＤコードを記憶しておくＩＤコード記憶部９ｃと、
ＩＤコード判断部９ｄから受取許可出力があった場合の
み、電波受信部９ａから制御コードを受取り、ホイスト
制御信号として操作信号外部出力部９ｆに与える制御コ
ード処理部９ｅと、制御コード処理部９ｅからのホイス
ト制御信号をホイスト制御部１０に出力する操作信号外
部出力部９ｆとで構成されている。
処理部９は、アンテナ９ｇを介して操作側電波処理部８
からの送出電波を受信し、受信した電波を各コード毎に
分割して各部に与える電波受信部９ａと、受信電波を検
出する同調部９ｂと、電波受信部９ａから与えられた受
信ＩＤコードと、ＩＤコード記憶部９ｃに格納してある
ＩＤコードとを比較し一致した場合にのみ、制御コード
処理部９ｅに制御コード受け取り許可を出力するＩＤコ
ード判断部９ｄと、ＩＤコード判断部９ｄへ与える自機
のＩＤコードを記憶しておくＩＤコード記憶部９ｃと、
ＩＤコード判断部９ｄから受取許可出力があった場合の
み、電波受信部９ａから制御コードを受取り、ホイスト
制御信号として操作信号外部出力部９ｆに与える制御コ
ード処理部９ｅと、制御コード処理部９ｅからのホイス
ト制御信号をホイスト制御部１０に出力する操作信号外
部出力部９ｆとで構成されている。
【００２５】ホイスト側電波処理部７には、受信機能だ
けでなく、送信機能も備えているが、図４では、省略し
てある。
けでなく、送信機能も備えているが、図４では、省略し
てある。
【００２６】また、前述したように、操作側電波処理部
８及びホイスト側電波処理部９には、各無線装置固有の
一貫番号のＩＤコードが、製造段階でＩＤコード記憶部
８ｃ、９ｃにそれぞれ同じ番号で記憶される。
８及びホイスト側電波処理部９には、各無線装置固有の
一貫番号のＩＤコードが、製造段階でＩＤコード記憶部
８ｃ、９ｃにそれぞれ同じ番号で記憶される。
【００２７】設定されたＩＤコードは、操作側電波処理
部８については、破損等の補修品の対応等を考慮し、操
作側電波処理部８に内蔵されたスイッチ等により再設定
できる構成となっている。したがって、使用中の操作側
電波処理部８が破損等で使用不可になった場合には、補
修品の操作側電波処理部８に再設定し、再び使用するこ
とができる。ホイスト側電波処理部９は、再設定できな
い構成となっている。
部８については、破損等の補修品の対応等を考慮し、操
作側電波処理部８に内蔵されたスイッチ等により再設定
できる構成となっている。したがって、使用中の操作側
電波処理部８が破損等で使用不可になった場合には、補
修品の操作側電波処理部８に再設定し、再び使用するこ
とができる。ホイスト側電波処理部９は、再設定できな
い構成となっている。
【００２８】次に、ＩＤコードからキャリアセンスの開
始チャンネルを決定する方法を、説明する。
始チャンネルを決定する方法を、説明する。
【００２９】図５は、同一建家内において、本発明の一
実施例に係る遠隔操作用無線装置を備えたホイスト式天
井クレーンが複数台、例えば３台操作される例を示す。
実施例に係る遠隔操作用無線装置を備えたホイスト式天
井クレーンが複数台、例えば３台操作される例を示す。
【００３０】操作側電波処理部(Ｎｏ.５１)８Ａ，操作
側電波処理部(Ｎｏ.５２)８Ｂ，操作側電波処理部(Ｎ
ｏ.５３)８Ｃに電源が投入されると、まず、キャリアセ
ンスが開始され、空チャンネルを見つけ、そして操作チ
ャンネルが決定されるが、この時、各操作側電波処理部
８Ａ，８Ｂ，８Ｃのキャリアセンスの開始チャンネル
は、操作側電波処理部(Ｎｏ.５１)８Ａ，操作側電波処
理部(Ｎｏ.５２)８Ｂ，操作側電波処理部(Ｎｏ.５３)８
Ｃがそれぞれ持っている固有のＩＤコードと関連付けて
決定される。
側電波処理部(Ｎｏ.５２)８Ｂ，操作側電波処理部(Ｎ
ｏ.５３)８Ｃに電源が投入されると、まず、キャリアセ
ンスが開始され、空チャンネルを見つけ、そして操作チ
ャンネルが決定されるが、この時、各操作側電波処理部
８Ａ，８Ｂ，８Ｃのキャリアセンスの開始チャンネル
は、操作側電波処理部(Ｎｏ.５１)８Ａ，操作側電波処
理部(Ｎｏ.５２)８Ｂ，操作側電波処理部(Ｎｏ.５３)８
Ｃがそれぞれ持っている固有のＩＤコードと関連付けて
決定される。
【００３１】ここでは、その決定方法の一実施例を、図
６のＩＤコードとキャリアセンスの開始チャンネルとの
対比テーブル５０を用いて説明する。対比テーブル５０
は、開始チャンネル設定部８ｄに格納されている。遠隔
操作用無線装置の全送信チャンネルは４０チャンネルと
想定する。
６のＩＤコードとキャリアセンスの開始チャンネルとの
対比テーブル５０を用いて説明する。対比テーブル５０
は、開始チャンネル設定部８ｄに格納されている。遠隔
操作用無線装置の全送信チャンネルは４０チャンネルと
想定する。
【００３２】図６の対比テーブル５０に示すように、Ｉ
Ｄコードを４０（全チャンネル数）で除した余り、すな
わちＩＤコード余りと、キャリアセンスの開始チャンネ
ルとを対比させて決定する方法である。ＩＤコード余り
に対して開始チャンネルは１チャンネルずつ間隔を開け
て設定しているため、ＩＤコードが連続番号の場合でも
キャリアセンスの開始チャンネルは１チャンネルずつ間
隔が開くことになり隣接チャンネルにはなりにくい。
Ｄコードを４０（全チャンネル数）で除した余り、すな
わちＩＤコード余りと、キャリアセンスの開始チャンネ
ルとを対比させて決定する方法である。ＩＤコード余り
に対して開始チャンネルは１チャンネルずつ間隔を開け
て設定しているため、ＩＤコードが連続番号の場合でも
キャリアセンスの開始チャンネルは１チャンネルずつ間
隔が開くことになり隣接チャンネルにはなりにくい。
【００３３】例えば、図５の例をとると、操作側電波処
理部(Ｎｏ.５１)８ＡのＩＤコードは、ｘｘｘｘ５１で
あるので、ＩＤコード余りが１１になり、開始チャンネ
ルは２２となり、このチャンネルが空チャンネルであれ
ば、２２が操作チャンネルとして決定される。
理部(Ｎｏ.５１)８ＡのＩＤコードは、ｘｘｘｘ５１で
あるので、ＩＤコード余りが１１になり、開始チャンネ
ルは２２となり、このチャンネルが空チャンネルであれ
ば、２２が操作チャンネルとして決定される。
【００３４】また、操作側電波処理部(Ｎｏ.５２)８Ｂ
のＩＤコードは、ｘｘｘｘ５２であるので、ＩＤコード
余りが１２になり、開始チャンネルは２４となり、この
チャンネルが空チャンネルであれば、２４が操作チャン
ネルとして決定される。同様に、操作側電波処理部(Ｎ
ｏ.５３)８ＣのＩＤコードは、ｘｘｘｘ５３であるの
で、ＩＤコード余りが１３になり、操作チャンネルは２
６となる。
のＩＤコードは、ｘｘｘｘ５２であるので、ＩＤコード
余りが１２になり、開始チャンネルは２４となり、この
チャンネルが空チャンネルであれば、２４が操作チャン
ネルとして決定される。同様に、操作側電波処理部(Ｎ
ｏ.５３)８ＣのＩＤコードは、ｘｘｘｘ５３であるの
で、ＩＤコード余りが１３になり、操作チャンネルは２
６となる。
【００３５】このように、ＩＤコードが連続番号になる
遠隔操作用無線装置で操作されるホイスト式天井クレー
ンが、同一建家内で使用されても、各遠隔操作用無線装
置の操作チャンネルが隣接チャンネルに設定されること
がなくなる。
遠隔操作用無線装置で操作されるホイスト式天井クレー
ンが、同一建家内で使用されても、各遠隔操作用無線装
置の操作チャンネルが隣接チャンネルに設定されること
がなくなる。
【００３６】また、図６の対比テーブルを用いて操作チ
ャンネルを決定する方法は、ＩＤコード余りが０と２０
の場合に、開始チャンネルが隣接するが、同一建家内
で、ＩＤコード余りが０と２０になる遠隔操作用無線装
置が使われる頻度は低いので、実用的な問題とはならな
い。
ャンネルを決定する方法は、ＩＤコード余りが０と２０
の場合に、開始チャンネルが隣接するが、同一建家内
で、ＩＤコード余りが０と２０になる遠隔操作用無線装
置が使われる頻度は低いので、実用的な問題とはならな
い。
【００３７】また、全送信チャンネル数、使用する遠隔
操作用無線装置の数に応じて、図６の対比テーブルとは
別の対比テーブルを作成することが可能であり、図６の
対比テーブル以上の効果を挙げることも可能である。
操作用無線装置の数に応じて、図６の対比テーブルとは
別の対比テーブルを作成することが可能であり、図６の
対比テーブル以上の効果を挙げることも可能である。
【００３８】図７は、キャリアセンスの開始チャンネル
を決定するためのフローチャートを示す。
を決定するためのフローチャートを示す。
【００３９】始めに、通常、ＩＤコードの設定変更がな
い場合には（ステップ１０１）、予めＩＤコードより決
定されているチャンネルをキャリアセンスの開始チャン
ネルとする。
い場合には（ステップ１０１）、予めＩＤコードより決
定されているチャンネルをキャリアセンスの開始チャン
ネルとする。
【００４０】破損等で補修用の操作側電波処理部８を新
たに使用するためのＩＤコードの設定変更がある場合に
は（１０１）、設定されたＩＤコードを４０で除し、そ
の余りに対応した開始チャンネルを、予め用意された対
比テーブル５０に基づき決定し（１０２）、キャリアセ
ンスの開始チャンネルを決定する。再度、ＩＤコードが
設定変更されるまで、今回記憶されたチャンネルがキャ
リアセンスの開始チャンネルとなる。
たに使用するためのＩＤコードの設定変更がある場合に
は（１０１）、設定されたＩＤコードを４０で除し、そ
の余りに対応した開始チャンネルを、予め用意された対
比テーブル５０に基づき決定し（１０２）、キャリアセ
ンスの開始チャンネルを決定する。再度、ＩＤコードが
設定変更されるまで、今回記憶されたチャンネルがキャ
リアセンスの開始チャンネルとなる。
【００４１】
【発明の効果】本発明によれば、無線装置の電波が届く
範囲内で複数台のクレーンを操作する場合においても、
個々のクレーンの操作チャンネルが同チャンネルとなる
ことがなくなり、また、互いの操作チャンネルが隣接の
チャンネルにならないため、同一の操作チャンネルを使
用することによる混信障害によるクレーン停止や、隣接
チャンネルを使用することによる電波到達距離の低下等
の不具合の発生を減少させることが可能となり、さらな
る安全作業、作業効率の向上が実現可能となる。
範囲内で複数台のクレーンを操作する場合においても、
個々のクレーンの操作チャンネルが同チャンネルとなる
ことがなくなり、また、互いの操作チャンネルが隣接の
チャンネルにならないため、同一の操作チャンネルを使
用することによる混信障害によるクレーン停止や、隣接
チャンネルを使用することによる電波到達距離の低下等
の不具合の発生を減少させることが可能となり、さらな
る安全作業、作業効率の向上が実現可能となる。
【図１】本発明の一実施例に係る遠隔操作用無線装置の
実施形態を示すホイストの外観図である。
実施形態を示すホイストの外観図である。
【図２】図１の操作側電波処理部の機能構成ブロック図
である。
である。
【図３】送信フォーマットの説明図である。
【図４】図１のホイスト側電波処理部の機能構成ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図５】同一建家内で、複数台のホイスト式天井クレー
ンが操作される例を示す図である。
ンが操作される例を示す図である。
【図６】ＩＤコードとキャリアセンスの開始チャンネル
との対比テーブルを示す図である。
との対比テーブルを示す図である。
【図７】キャリアセンスの開始チャンネルを決定するた
めのフローチャート図である。
めのフローチャート図である。
１…ホイスト本体、３…ホイスト制御盤、４…受信アン
テナ、５…操作装置、８…操作側電波処理部、８ａ…電
波受信部、８ｂ…同調部、８ｃ…ＩＤコード記憶部、８
ｄ…開始チャンネル設定部、８ｅ…空チャンネル検出
部、８ｆ…チャンネル設定部、８ｇ…操作入力検出部、
８ｈ…制御コード変換部、８ｉ…発振部、８ｊ…電波送
出部、８ｋ…アンテナ、９…ホイスト側電波処理部、１
０…ホイスト制御部、５０…対比テーブル
テナ、５…操作装置、８…操作側電波処理部、８ａ…電
波受信部、８ｂ…同調部、８ｃ…ＩＤコード記憶部、８
ｄ…開始チャンネル設定部、８ｅ…空チャンネル検出
部、８ｆ…チャンネル設定部、８ｇ…操作入力検出部、
８ｈ…制御コード変換部、８ｉ…発振部、８ｊ…電波送
出部、８ｋ…アンテナ、９…ホイスト側電波処理部、１
０…ホイスト制御部、５０…対比テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 智 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (72)発明者 宮田 節男 茨城県日立市東多賀町一丁目１番１号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 内 (56)参考文献 特開 平４−22292（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−46663（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B66C 13/40 H04Q 7/00
Claims (2)
- 【請求項１】ホイスト式天井クレーンを制御する電波を
送信する操作側電波処理部と、前記ホイスト式天井クレ
ーンに設けられ、前記電波を受信し、ホイスト制御信号
に変換するホイスト側電波処理部を有するホイスト式天
井クレーン遠隔操作用無線装置において、 前記操作側電波処理部と前記ホイスト側電波処理部には
それぞれ同じＩＤコードが設定されており、前記操作側
電波処理部は、前記電波の空チャンネルを検索する開始
チャンネルを、予め作成された前記ＩＤコードと前記開
始チャンネルとの対比テーブルに基づいて決定する開始
チャンネル設定部と、前記決定された開始チャンネルか
ら開始して、空チャンネルを検出する空チャンネル検出
部と、前記検出された空チャンネルに基づいて前記ホイ
スト式天井クレーンを操作する操作チャンネルを設定す
るチャンネル設定部とを有し、前記ＩＤコードの番号が
連続番号になっている複数台の前記操作側電波処理部を
使用する際に、前記各操作側電波処理部の開始チャンネ
ルは、前記対比テーブルに基づいて、互いに少なくとも
１チャンネル間隔をあけて決定されることを特徴とする
ホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置。 - 【請求項２】請求項１において、前記対比テーブルは、
前記ＩＤコードの番号を前記ホイスト式天井クレーン遠
隔操作用無線装置の全送信チャンネル数で除した余り
と、前記開始チャンネルとを対比させて構成されている
ことを特徴とするホイスト式天井クレーン遠隔操作用無
線装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17444597A JP3310201B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | ホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17444597A JP3310201B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | ホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1111865A JPH1111865A (ja) | 1999-01-19 |
| JP3310201B2 true JP3310201B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=15978635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17444597A Expired - Fee Related JP3310201B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | ホイスト式天井クレーン遠隔操作用無線装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3310201B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102230169B1 (ko) * | 2020-07-06 | 2021-03-19 | 정현옥 | 멀티채널 크레인 리모컨 시스템 및 그 작동방법 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100715802B1 (ko) * | 2005-06-14 | 2007-05-09 | 한국고벨주식회사 | 호이스트 |
| JP2007031102A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | クレーン装置の遠隔操作装置及びクレーン装置並びにクレーン装置の遠隔操作システム |
| ATE501087T1 (de) * | 2007-09-25 | 2011-03-15 | Ebl Systems Aktiebolag | Hebevorrichtung |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17444597A patent/JP3310201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102230169B1 (ko) * | 2020-07-06 | 2021-03-19 | 정현옥 | 멀티채널 크레인 리모컨 시스템 및 그 작동방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1111865A (ja) | 1999-01-19 |
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