JP3637110B2 - 無線lan装置および無線lanネットワーク - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数のコンピュータ同士を無線で接続する無線LAN装置および無線LANネットワークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パソコンの普及率が高まると共に、オフィス内のコンピュータ同士を有機的につなぐLAN(ローカルエリアネットワーク)が普及しつつある。オフィス内コンピュータ同士を接続する伝送媒体としては有線と無線とがある。有線のLANの場合、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル等の有体物でコンピュータ同士を接続するため、ビル等の壁に穴を開ける必要があるが、古いビルや貸ビル等では壁に穴を開けることができないので、床上げ等の大規模な敷設工事が必要となり、また、移設・増設の度に敷設工事が発生するため、コスト高になると共に工事期間中は仕事ができないという問題点を有していた。
【0003】
このため、ケーブルの代わりに光や電波を用いることにより、敷設工事の手間やコストを無くし、また自由にネットワークが構築できる無線LAN装置が注目をあびてきている。無線LAN装置は、上記特徴と共に、スペクトル拡散技術の利用による耐環境性(例えば耐ノイズ性)、信頼性の向上によって、一般のオフィスだけにとどまらず、工場等の悪環境下におけるネットワークの構築にも大いに利用されるようになってきた。
【0004】
図4は従来の無線LANネットワークを示す構成図であり、図5は従来の無線LAN装置とパソコンとから成る端末装置を示す構成図、図6は従来の無線LAN装置を示すブロック図である。図4において、A、Bはゾーン、l、m、nは端末装置を示し、図5において、1はアンテナを有するアンテナ部、2はアンテナ部1を介して送受信を行なうコントロール部、28はアンテナ部1とコントロール部2とを接続する接続ケーブル、29はコントロール部2の後述するPCMCIA等のカードインタフェース回路14と接続されるパソコンであり、アンテナ部1とコントロール部2と接続ケーブル28とは無線LAN装置を構成し、無線LAN装置とパソコン29とは端末装置を構成する。
【0005】
また図6において、1は後述のアンテナ30を有するアンテナ部、2はアンテナ部1を介して送受信を行なうコントロール部、6、6a〜6fは不要な周波数を除去するバンドパスのフィルタ、7は送信・受信を切り換えるRFスイッチ、8は受信用RF信号を増幅するためのアンプ、9a、9c、9dは周波数変換のために2信号を混合するミキサ、9bはスペクトル拡散信号を得るために2信号を混合するミキサ、10は受信用IF信号を増幅するためのアンプ、11はスペクトル拡散信号を復調するためのSAWマッチドフィルタ、12は復調された信号をシリアルデータに変換するための判定回路、13はデータの加工や各部の制御を行なうためのCPU、14はパソコン29とデータの受渡しを行なうカードインタフェース回路、15はシリアルデータをパラレルデータに変換する変換回路、16は変換回路15からのパラレルデータにQPSK等の一次変調を行う変調回路、17はスペクトル拡散を行うためのPN(疑似雑音)符号を発生するPN発生回路、18aはスペクトル拡散信号を増幅するためのアンプ、18bはIF信号を増幅するためのアンプ、19はIF信号を発生するためのVCO、20はRF信号すなわち送信信号を発生するためのVCO、21はRF信号を増幅するパワーアンプ、30はヘリカルアンテナ、平面アンテナ等の無指向性アンテナである。
【0006】
図4に示すように、無線LANネットワークはゾーンA、Bのように複数のゾーンで構成されており、各ゾーンはそれぞれ複数の端末装置をそのゾーン内に有している。各ゾーン内の端末装置つまり無線LAN装置は他の端末装置つまり他の無線LAN装置と通信できるようにゾーン識別IDと端末識別IDとを持ち、そのゾーン内の端末装置か他のゾーン内の端末装置かを識別できるようになっている。
【0007】
以上のように構成された無線LAN装置について、図6を用いてその動作を説明する。まず送信時の動作について説明する。カードインタフェース回路14は外部のパソコン29からデータを入力する。この入力データはCPU13によってパケットに加工され、ID等の無線情報を付加され、変換回路15に出力される。変換回路15では、CPU13から送られてきたパラレルデータをシリアルデータに変換する。変換によって得られたシリアルデータは変調回路16で位相変調され、アナログの位相変調信号となる。位相変調信号はPN発生回路17で発生したPN符号とミキサ9bによってスペクトル拡散され、スペクトル拡散信号を得る。ミキサ9bから出力されるスペクトル拡散信号はフィルタ6dによってノイズが除去され、アンプ18aで増幅される。アンプ18aの増幅信号はVCO19で発生する132MHzの周波数信号とミキサ9cで混合され、アップコンバート(より高周波に変換すること)される。アップコンバートされた信号は再びフィルタ6eによってノイズが除去され、アンプ18bで増幅される。アンプ18bの増幅信号はVCO20で発生する2484MHzのRF信号とミキサ9dで混合され、アップコンバートされる。アップコンバートされた信号はフィルタ6fによってノイズが除去され、パワーアンプ21で必要な送信電力に増幅される。パワーアンプ21の電力増幅信号はRFスイッチ7を経由してフィルタ6によってノイズが除去され、アンテナ部1のアンテナ30を介して、電波信号として送出される。
【0008】
次に、受信時の動作について説明する。アンテナ部1のアンテナ30を介してコントロール部2に入力された受信信号は、フィルタ6によってノイズが除去され、RFスイッチ7を経由して、フィルタ6aに入力される。フィルタ6aに入力された受信信号はノイズが除去され、アンプ8によって信号処理できるレベルまで増幅される。アンプ8の増幅信号は再びフィルタ6bによってノイズが除去され、VCO20で発生する2484MHzのRF信号とミキサ9aで混合され、ダウンコンバート(より低い周波数に変換すること)される。ダウンコンバートされた信号はフィルタ6cによってノイズが除去され、アンプ10で増幅される。アンプ10の増幅信号はSAWマッチドフィルタ11によってSS復調(スペクトル拡散復調)され、判定回路12で位相復調されて位相復調デジタル信号となる。位相復調デジタル信号は変換回路15でシリアルデータからパラレルデータに変換され、CPU13に送られる。CPU13では送られてきたパラレルデータの無線情報からアドレス、ID等の判定を行う。アドレスが一致したならば、データはCPU13からカードインタフェース回路14を経由して外部のパソコン29に送られ、一致しないデータは破棄される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の無線LAN装置では、図4のゾーンAの端末装置lが同一ゾーンの端末装置mからの送信信号を受信している時、ゾーンBの端末装置nが送信していると、ゾーンBの端末装置nがゾーンAの端末装置mより近いので、ゾーンBの端末装置nの送信信号がノイズとなってゾーンAの端末装置mからの送信信号が受信できなくなるという問題点を有していた。
【0010】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、他のゾーン内の端末装置すなわち他のゾーン内の無線LAN装置からの送信信号の影響を受けず、また他のゾーン内の端末装置すなわち他のゾーン内の無線LAN装置に電波妨害を与えない無線LAN装置を提供すること、および、他のゾーン内の無線LAN装置からの送信信号の影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装置に電波妨害を与えない無線LANネットワークを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の無線LANネットワークは、複数のゾーンから成り、各ゾーンに複数の無線LAN装置を配置した無線LANネットワークであって、前記無線LAN装置は、複数のアンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、前記アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム形成回路と、前記アレイアンテナで受信した電波のレベルを検出する電波レベル検出回路と、複数の他の無線LAN装置からの信号を受信した際に、自装置が属するゾーンを規定するゾーンIDと前記複数の他の装置が有するゾーンIDとの比較を行い、ゾーンIDが同一の場合は自装置のゾーンIDを確定し、自装置のゾーンIDと前記複数の他の装置のゾーンIDが異なる場合は、前記複数の他の装置に向けて各無線LAN装置に固有の端末IDと確認であることを示すコードよりなる確認信号を送信し、この確認信号の応答として、各無線LAN装置に固有の端末IDと、応答であることを示すコードと、自分が属しているゾーンIDとよりなる応答信号を受信し、上記応答信号に含まれるゾーンIDの中から自装置と同一のゾーンIDがある場合、自装置のゾーンIDを確定し、自装置のゾーンIDが上記応答信号に含まれるゾーンIDの中に含まれない場合、自装置のゾーンIDを、上記応答信号に含まれるゾーンIDの中から一番多いゾーンIDに切り換えるゾーンID確定手段と、前記ゾーンID確定手段により確定されたゾーンの中で、前記アレイアンテナの複数のビームパターンで受信した同一のゾーンIDを有する電波のレベル差により電波到来方向を決定し、前記アレイアンテナのビームパターン中心を決定するとともに、前記ビーム形成回路によりビームパターンを決定するように制御する制御部とを有することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の無線LAN装置は、複数のアンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム形成回路と、アレイアンテナで受信した電波のレベルを検出する電波レベル検出回路と、アレイアンテナの複数のビームパターンで受信した電波のレベル差により電波到来方向を決定し、アレイアンテナのビームパターン中心を決定した電波到来方向に向ける制御部とを有する構成を有している。
【0013】
請求項3記載の無線LANネットワークは、複数のゾーンから成り、各ゾーンが請求項1又は請求項2記載の無線LAN装置の複数台を有する構成を有している。
【0014】
【作用】
この構成によって、無線LAN装置はそのビームパターンの中心が受信している同一ゾーン内の無線LAN装置の方向へ向くように指向性(ビームパターン)が制御されるので、他のゾーン内の無線LAN装置からの電波妨害を受けることがなくなる。また、指向性の制御により他のゾーン内への電波の送信レベルを抑制することができるので、他のゾーン内の無線LAN装置への電波妨害を防止できる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の一実施例について図を用いて説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施例に係る無線LAN装置を示すブロック図である。図1において、6、6a〜6fはバンドパスのフィルタ、7はRFスイッチ、8、10、18a、18bはアンプ、9a〜9dはミキサ、11はSAWマッチドフィルタ、12は判定回路、13はCPU(制御部)、14はカードインタフェース回路、15は変換回路、16は変調回路、17はPN発生回路、19、20はVCO、21パワーアンプであり、これらは図6と同様のものなので、同一符号を付して説明は省略する。1Aは後述のアレイアンテナ3を有するアンテナ部、2Aはアンテナ部1Aを介して送受信を行うコントロール部、3は無線信号の送受信を行うアンテナ素子3a〜3iを配列したアレイアンテナ、4はアレイアンテナ3の指向性(ビームパターン)を決定するビーム形成回路、5は受信電波のレベルを検出するレベル検出回路である。
【0017】
図2(a)は本発明の一実施例に係るアレイアンテナ3を構成するアンテナ素子3a〜3iの配列を示す素子配列図であり、図2(b)はアレイアンテナ3のビームパターンの一例を示すパターン図である。図2(a),(b)において、23は誘電体基板、24はxyz各軸直交の座標系、25はx軸を中心とするθ=130度の指向角のビームパターンであり、アンテナ素子3a〜3iは座標系24のx軸及びy軸方向に3個ずつ配列され、合計9個である。また、各アンテナ素子3a〜3iの間隔は受信する電波の波長の整数分の1の波長で規定する。例えば受信する電波の周波数が2.4GHzで1/4波長の場合は3.125cmである。
【0018】
図3は本発明の一実施例に係るビーム形成回路4を示すブロック図である。図3において、26a〜26iはアンテナ素子3a〜3iに対応して位相およびゲインを個別に設定する位相・ゲインコントロール回路、27は位相・ゲインコントロール回路26a〜26iで調整された信号を合成する合成回路である。
【0019】
以上のように構成された無線LAN装置について、その動作を説明する。送信又は受信の準備として、制御部としてのCPU13は、アレイアンテナ3のビームパターン(指向性)をパラメータとして(たとえば指向角およびパターン中心線のx軸に対する角度をパラメータとして)、各位相・ゲインコントロール回路26a〜26iの定数を予め記憶しておく。
【0020】
まず送信時の動作について説明する。カードインタフェース回路14により外部のパソコン29からデータを入力し、諸回路を経て、パワーアンプ21から出力された電力増幅信号がRFスイッチ7を経由してフィルタ6によってノイズが除去されるまでは従来の動作と同様であるので、上記諸回路の動作説明は省略する。フィルタ6でノイズ除去された電力増幅信号はビーム形成回路4でアンテナ素子3a〜3iの9ラインに分割され、それぞれのラインの電力増幅信号は重み付けされ、アレイアンテナ3に送られる。アレイアンテナ3は上記電力増幅信号を電波に変換して送信する。ビーム形成回路4における各ラインの電力増幅信号の重み付けは、CPU13からの指令により、位相・ゲインコントロール回路26a〜26iの位相およびゲインを制御することにより行う。これによりアレイアンテナ3の送信時のビームパターン(指向性)を制御することができる。
【0021】
次に、受信時の動作について説明する。アンテナ部1のアレイアンテナ3の各アンテナ素子3a〜3iで受信された信号はそれぞれビーム形成回路4に送られる。ビーム形成回路4では、それぞれのラインの受信信号に重み付けを行った後、9つの信号を合成回路27で合成し、一つの受信信号とする。ビーム形成回路4における各ラインの受信信号の重み付けは、CPU13からの指令により、位相・ゲインコントロール回路26a〜26iの位相およびゲインを制御することにより行う。これによりアレイアンテナの受信時のビームパターン(指向性)を制御することができる。レベル検出回路5は受信の都度、合成した受信信号レベルを検出し、その検出したレベルを示すデータをCPU13へ送る。合成した受信信号はフィルタ6によってノイズが除去され、RFスイッチ7を経由して、フィルタ6aに入力される。フィルタ6a以降の諸回路における動作は従来と同様であるので、その説明は省略する。
【0022】
次に、ビームパターン(指向性)の設定について説明する。ビームパターンは図2(b)のビームパターン25のx軸を中心とする130度の指向角を基準とし、x軸に対し0度から330度を30度ずつシフトするように12通りの指向性をつけるため(すなわち指向角は130度一定で、ビームパターンの中心線がx軸に対し0度から30度ずつシフトするような指向性をつけるため(従って図2(b)のビームパターン25は中心線0度の場合を示す))、ビーム形成回路4の位相・ゲインコントロール回路26a〜26i用の指向性パラメータおよび無指向性(指向角360度)パラメータをCPU13に記憶している。無線LAN装置の電源が入った段階ではビーム形成回路4のパラメータを無指向性の状態に設定して、他の無線LAN装置からの信号の存在の有無を検出する。
【0023】
次に、ゾーンIDの確定について説明する。他の無線LAN装置例えば無線LAN装置Pからの信号が自装置としての無線LAN装置例えば無線LAN装置Qにあった場合、その信号の中から無線LAN装置Pに固有の端末IDと無線LAN装置Pが属しているゾーンIDとを検出し、装置Qが持っているゾーンIDと装置PのゾーンIDとを比較する。ゾーンIDが同じならば自分のゾーンIDを確定し、次にゾーンの範囲確認を行う。ゾーンIDが装置PとQとで異なる場合又はゾーンIDを示す信号がなかった場合、装置Qから装置Pへ確認信号を送信する。確認信号は、各無線LAN装置に固有の端末IDと確認であることを示すコードとから成る。この確認信号を受信した他の無線LAN装置Pは応答信号を装置Qへ送信する。応答信号は、各無線LAN装置に固有の端末IDと応答であることを示すコードと自分が属しているゾーンIDとから成る。この応答信号は、各無線LAN装置が同時に送信すると混信を起こすため、それぞれランダムに10msから300msの範囲で遅延時間をもった後に送信される。すなわち、装置Pは複数台の無線LAN装置を意味する。自装置Qは、上記複数の応答信号に含まれるゾーンIDの中から自分が持っているゾーンIDと同じものがあるかどうかを判定する。同じIDがあれば自分のゾーンIDを確定し、次にゾーンの範囲確認を行う。自分が持っていたゾーンIDが複数の応答信号のゾーンIDの中に含まれていない場合、他の無線LAN装置が持っているゾーンID、すなわち上記複数の応答信号に含まれる複数のゾーンIDの中から一番多いゾーンIDを自分のゾーンIDとして確定するとともに、同一ゾーン内の受信できた全ての端末IDを自装置のCPU13内のメモリに記憶する。
【0024】
次に、ゾーンの範囲確認およびビームパターンの決定について説明する。ゾーンの範囲確認は、x軸に対し0度のビームパターンからx軸に対し330度のビームパターンまでの12通りについてそれぞれ確認信号を上記確定した同一ゾーン内の他の無線LAN装置へ自装置から送信し、それぞれのビームパターンの応答信号のレベルを検出する。この応答信号のレベルが予め設定された基準レベルより低下したり、応答信号が受信できなくなった場合には、そのときの指向角の範囲には通信を行う他の無線LAN装置は存在しないと判定する。この場合、12通りのビームパターンの中から受信できたビームパターンに基づいて中心位置を算出し、その中心位置を基準位置としてアレイアンテナ3のビームパターンを決定する。全ての指向角すなわち全てのx軸に対する角度で応答信号が受信された場合、または他のゾーンIDが検出されなかった場合、妨害波はないものとしてビーム形成回路4は無指向性に設定される。
【0025】
ゾーンは刻々変わる可能性があるため、各無線LAN装置はそれぞれランダムに10秒から30秒の範囲で遅延時間をもって確認信号を送信し、ゾーンの確定およびゾーンの範囲確認を行う。或る無線LAN装置例えば無線LAN装置Pの自分のゾーン内に新たな他の無線LAN装置が入ってきたり、無線LAN装置Pが複数のゾーン内を移動したりすることがある。新たに他の無線LAN装置が自分のゾーン内に入ってきた場合、無線LAN装置Pは、ビームパターンの決定のため確認信号を送信する。確認信号に対する応答信号を受信できた場合には現在のビームパターンの変更は行わない。確認信号に対する応答信号を受信できず、同一ゾーン内の他の無線LAN装置からの応答信号を受信できた場合には、CPU13はビーム形成回路4を無指向性に設定しなおし、改めてゾーンの範囲確認およびビームパターンの決定をやり直す。
【0026】
レベル検出回路5は、通信の度に受信信号レベルを検出し、そのレベルを示すデータをCPU13に送っているが、CPU13では、同一ゾーン内の全ての無線LAN装置に対して最新の通信時の信号レベルを比較、記憶している。他の無線LAN装置が自分のゾーン内を移動したり、自装置としての無線LAN装置P自体が他のゾーン内に移動した場合は、他の無線LAN装置との間の受信信号レベルが変化することになる。このレベル変化が一つの無線LAN装置の受信信号レベルの変化である場合は他の無線LAN装置が移動していると判断し、受信信号レベルの追跡を行う。このとき受信信号レベルが基準レベル以上であれば、現在のビームパターンで追跡し、基準レベル以下になると、ビーム形成回路4を無指向性に設定しなおし、改めて追跡を行う。この状態で、受信信号レベルの変化が無くなると、他の無線LAN装置は移動を停止したと判断し、その時点でゾーンの範囲確認をやり直す。この状態で、受信信号レベルが基準レベル以下になると、他の無線LAN装置は自分のゾーンの外へ移動したと判断し、他の無線LAN装置に対応するメモリ内の端末IDを消去し、ビーム形成回路4を以前のビームパターンにもどす。上記レベル変化が2つ以上の無線LAN装置の受信信号レベルの変化である場合は自装置Pが移動していると判断し、ビーム形成回路4を無指向性に設定しなおし、改めて受信信号レベルの検出を行う。受信信号レベルの変化が無くなると、改めて確認信号によってゾーンの確定、ゾーンの範囲確認およびビームパターンの決定をやり直す。
【0027】
なお、本実施例では、2.4GHz帯でのスペクトル拡散通信方式(SS通信方式)を用いた場合について説明したが、周波数、変調方式共にこれに限定されるものではない。
【0028】
以上のように本実施例によれば、定期的にポーリングを行い、同一ゾーン内の他の無線LAN装置からの受信信号により電波到来方向を決定し、アレイアンテナのビームパターン中心(指向性中心)を電波到来方向に向けるようにしたので、ビームパターン中心は他のゾーン内の無線LAN装置の方向へは向いておらず、従って、他のゾーン内の無線LAN装置からのノイズの影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装置へ妨害波を送信することを防止することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明は、複数のアンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム形成回路と、アレイアンテナのビームパターンに関するデータを記憶し、ビームパターンに関するデータをビーム形成回路に与える制御部とを有することにより、各種ビームパターンによるポーリングを定期的に行って同一ゾーン内の他の無線LAN装置からの電波到来方向を決定し、アレイアンテナのビームパターン中心を上記電波到来方向に向けるようにすることができるので、ビームパターン中心を他のゾーン内の無線LAN装置の方向へは向けないようにすることができ、従って、他のゾーン内の無線LAN装置からのノイズの影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装置へ妨害波を送信することを防止することが可能な無線LAN装置を実現することができる。
【0030】
また、複数のアンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム形成回路と、アレイアンテナで受信した電波のレベルを検出する電波レベル検出回路と、アレイアンテナの複数のビームパターンで受信した電波のレベル差により電波到来方向を決定し、アレイアンテナのビームパターン中心を決定した電波到来方向に向ける制御部とを有することにより、アレイアンテナのビームパターン中心を電波到来方向に向けてビームパターン中心を他のゾーン内の無線LAN装置の方向へは向けないようにすることができるので、他のゾーン内の無線LAN装置からのノイズの影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装置へ妨害波を送信することのない無線LAN装置を実現することができる。
【0031】
さらに、複数のゾーンから成り、各ゾーンが上記無線LAN装置の複数台を有することにより、上記効果を奏する無線LANネットワークを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線LAN装置を示すブロック図
【図2】(a)本発明の一実施例に係るアレイアンテナを構成するアンテナ素子の配列を示す素子配列図
(b)本発明の一実施例に係るアレイアンテナのビームパターンの一例を示すパターン図
【図3】本発明の一実施例に係るビーム形成回路を示すブロック図
【図4】従来の無線LANネットワークを示す構成図
【図5】従来の無線LAN装置とパソコンとから成る端末装置を示す構成図
【図6】従来の無線LAN装置を示すブロック図
【符号の説明】
1A アンテナ部
2A コントロール部
3 アレイアンテナ
3a〜3i アンテナ素子
4 ビーム形成回路
5 レベル検出回路
6、6a〜6f フィルタ
7 RFスイッチ
8、10、18a、18b アンプ
9a〜9d ミキサ
11 SAWマッチドフィルタ
12 判定回路
13 CPU(制御部)
14 カードインタフェース回路
15 変換回路
16 変調回路
17 PN発生回路
19、20 VCO
21 パワーアンプ
23 誘電体基板
24 座標系
25 ビームパターン
26a〜26i 位相・ゲインコントロール回路
27 合成回路

Claims (1)

  1. 複数のゾーンから成り、各ゾーンに複数の無線LAN装置を配置した無線LANネットワークであって、
    前記無線LAN装置は、
    複数のアンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、前記アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム形成回路と、
    前記アレイアンテナで受信した電波のレベルを検出する電波レベル検出回路と、
    複数の他の無線LAN装置からの信号を受信した際に、自装置が属するゾーンを規定するゾーンIDと前記複数の他の装置が有するゾーンIDとの比較を行い、ゾーンIDが同一の場合は自装置のゾーンIDを確定し、自装置のゾーンIDと前記複数の他の装置のゾーンIDが異なる場合は、前記複数の他の装置に向けて各無線LAN装置に固有の端末IDと確認であることを示すコードよりなる確認信号を送信し、この確認信号の応答として、各無線LAN装置に固有の端末IDと、応答であることを示すコードと、自分が属しているゾーンIDとよりなる応答信号を受信し、上記応答信号に含まれるゾーンIDの中から自装置と同一のゾーンIDがある場合、自装置のゾーンIDを確定し、自装置のゾーンIDが上記応答信号に含まれるゾーンIDの中に含まれない場合、自装置のゾーンIDを、上記応答信号に含まれるゾーンIDの中から一番多いゾーンIDに切り換えるゾーンID確定手段と、
    前記ゾーンID確定手段により確定されたゾーンの中で、前記アレイアンテナの複数のビームパターンで受信した同一のゾーンIDを有する電波のレベル差により電波到来方向を決定し、前記アレイアンテナのビームパターン中心を決定するとともに、前記ビーム形成回路によりビームパターンを決定するように制御する制御部とを有することを特徴とする無線LANネットワーク。
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