JP2007228497A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のアンテナを有効に使用して通信品質を向上することができる無線通信装置および無線通信方法を提供する。
【解決手段】演算部1は、アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターン毎に、通信相手に対する指向性を算出すると共に、パターン毎の指向性を比較し、通信相手との通信に用いるパターンを選択する。演算部1は、選択したパターンの情報をアンテナ切り替え制御部2へ出力する。アンテナ切り替え制御部2はアンテナ切り替え部3を制御し、そのパターンに従って、各アンテナと各送受信回路を接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のアンテナを組み合わせたアンテナアレイを用いて通信を行う無線通信装置および無線通信方法に関する。
一般に、複数のアンテナからなるアダプティブアレイアンテナを備えた無線通信装置では、各アンテナで受信された受信信号に重み係数を乗ずる、いわゆる重み付けを行うことによって、各受信信号の位相と振幅を制御した後に、各受信信号を合成している(例えば特許文献1参照)。各受信信号の重み付けの度合いを示す重み係数を算出する際の適応アルゴリズムとして、例えば、LMS(Least Mean Square)が用いられている。このような重み付けを行うことによって、希望波の方向の指向性を高めると共に、不要な妨害波の方向の指向性を抑制し、通信品質を向上することができる。
図10は、アダプティブアレイアンテナを備えた従来の無線通信装置(例えば基地局装置)の構成を示している。この無線通信装置はm本のアンテナa(0)〜a(m)を備えており、4本のアンテナで1つのアンテナアレイが構成されている。また、各々のアンテナアレイに対応して、n個の送受信回路c(0)〜c(n)が設けられている。したがって、この無線通信装置はn個のアンテナアレイを備えている。各送受信回路は、変調・復調回路や、A/D・D/A変換回路、重み付け処理を行うための処理回路等を備えている。複数のアンテナアレイが設けられているため、アンテナアレイ毎に異なる通信相手と通信を行ったり、アンテナアレイ毎に異なる周波数で通信を行ったりすることができる。
特開2003−124856号公報
上述した従来の無線通信装置では、各アンテナアレイと各送受信回路の接続が固定されているため、複数のアンテナを最大限有効に使用することができなかった。例えば、アンテナアレイを構成するアンテナの組合せを変えて通信を行った方が、通信品質が向上する可能性があったとしても、アンテナの組合せが固定されているため、そのようなことをすることができなかった。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、複数のアンテナを有効に使用して通信品質を向上することができる無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、複数のアンテナを組み合わせたアンテナアレイを用いて通信を行う無線通信装置において、前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターン毎に、通信相手に対する指向性を算出する指向性算出手段と、パターン毎の前記指向性を比較し、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択するパターン選択手段と、前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、前記パターン選択手段によって選択されたパターンのアンテナアレイに切り替えるアンテナアレイ切り替え手段とを備えたことを特徴とする無線通信装置である。
また、本発明の無線通信装置において、前記パターン選択手段は、前記指向性算出手段によって算出された前記パターン毎の前記指向性の度合いを示す評価値に基づいて、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択することを特徴とする。
また、本発明の無線通信装置において、前記パターン選択手段は、前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターンを適宜変更し、前記アンテナアレイ切り替え手段は、前記パターン選択手段によって前記パターンが変更された場合に、前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、変更されたパターンのアンテナアレイに切り替えることを特徴とする。
また、本発明は、複数のアンテナを組み合わせたアンテナアレイを用いて通信を行う無線通信方法において、前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターン毎に、通信相手に対する指向性を算出する第2のステップと、パターン毎の前記指向性を比較し、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択する第3のステップと、前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、前記第3のステップで選択されたパターンのアンテナアレイに切り替える第4のステップとを備えたことを特徴とする無線通信方法である。
また、本発明の無線通信方法において、前記第3のステップでは、前記指向性算出手段によって算出された前記パターン毎の前記指向性の度合いを示す評価値に基づいて、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択することを特徴とする。
また、本発明の無線通信方法において、前記第3のステップでは、前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターンを適宜変更し、前記第4のステップでは、前記第3のステップで前記パターンが変更された場合に、前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、変更されたパターンのアンテナアレイに切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、アンテナの組合せのパターン毎に算出した、通信相手に対する指向性を比較した結果に基づいて、通信相手との通信に用いるアンテナの組合せのパターンを選択することによって、複数のアンテナを有効に使用して通信品質を向上することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による無線通信装置(例えば基地局装置)の構成を示している。この無線通信装置はm本のアンテナA(0)〜A(m)を備えている。また、n個の送受信回路C(0)〜C(n)が設けられている。各アンテナと各送受信回路の対応関係は固定されておらず、各送受信回路は、アンテナを自由に組み合わせたアンテナアレイを使用して通信を行うことができる。各送受信回路は、変調・復調回路や、A/D・D/A変換回路、重み付け処理を行うための処理回路等を備えている。
本実施形態による無線通信装置は、アンテナアレイを構成するアンテナの組合せを示す複数のパターンの中から、通信先(通信相手)に対する指向性に応じて最適なパターンを選択する機能を有している。演算部1は、通信先となる他の無線通信装置の位置を推定する処理や、アンテナの組合せのパターン毎に、通信先に対する指向性を演算する処理、パターン毎の指向性を比較・評価する処理、最適なパターンを選択する処理等を行う。アンテナ切り替え制御部2は、通信先との通信に用いられているアンテナアレイを、演算部1によって選択されたパターンのアンテナアレイに切り替える指示をアンテナ切り替え部3に与える。アンテナ切り替え部3は、アンテナ切り替え制御部2からの指示に従って、各アンテナと各送受信回路の接続を切り替える。記憶部4は、演算部1による処理の結果や、アンテナの組合せのパターンの情報等を記憶する。
本実施形態では、アンテナの組合せのパターンとして、「アンテナ割り当てパターン」と「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」を区別する。「アンテナ割り当てパターン」は、全アンテナをいくつのアンテナアレイに割り当てるのかを示している。例えば、8本のアンテナを2種類のアンテナアレイに割り当てる場合に、2本のアンテナを一方のアンテナアレイに割り当て、6本のアンテナを他方のアンテナアレイに割り当てることを「アンテナ割り当てパターン」が示している。「アンテナ割り当てパターン」ではアンテナアレイ同士は区別せず、上記の例の場合、2つのアンテナアレイのうちのどちらのアンテナアレイに2本のアンテナが割り当てられるのかは考慮しない。
また、「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」は、どのアンテナアレイがどの通信相手と通信を行うのかまでも区別したアンテナの割り当て方を示している。例えば、2本のアンテナをアレイAに割り当て、6本のアンテナをアレイBに割り当てた場合でも、アレイAが通信先Aと通信を行い、アレイBが通信先Bと通信を行う場合と、アレイAが通信先Bと通信を行い、アレイBが通信先Aと通信を行う場合の2通りの場合がある。これらは、「アンテナ割り当てパターン」では区別されないが、「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」では区別される。
図2は、無線通信装置が3本のアンテナを備えている場合の「アンテナ割り当てパターン」と「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」の一例を示している。通信先として、A,B,Cの3通りの可能性があるとする。「アンテナ割り当てパターン」には、1つのアンテナアレイにアンテナを割り当てるパターンと、2つのアンテナアレイにアンテナを割り当てるパターンと、3つのアンテナアレイにアンテナを割り当てるパターンとがある。
1つのアンテナアレイにアンテナを割り当てる場合、3本のアンテナ全てをまとめて1つのアンテナアレイとする1通りの「アンテナ割り当てパターン」(図2のPattern0)がある。2つのアンテナアレイにアンテナを割り当てる場合、2本のアンテナが一方のアンテナアレイに割り当てられ、1本のアンテナが他方のアンテナアレイに割り当てられるが、3本のアンテナから1本のアンテナを選択する組合せは3通りあるため、3通りの「アンテナ割り当てパターン」(図2のPattern1,2,3)がある。3つのアンテナアレイにアンテナを割り当てる場合、各アンテナアレイにアンテナを1本ずつ割り当てる1通りの「アンテナ割り当てパターン」(図2のPattern4)がある。したがって、全部で5通りの「アンテナ割り当てパターン」がある。
また、通信先を区別して考えると、1つのアンテナアレイに3本のアンテナを割り当てる場合、そのアンテナアレイが通信を行う通信先として3通りの可能性があるため、3通りの「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」(図2のPattern0-0〜0-2)がある。2つのアンテナアレイにアンテナを割り当てる場合には、18通りの「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」(図2のPattern1-0〜1-5,2-0〜2-5,3-0〜3-5)がある。3つのアンテナアレイにアンテナを割り当てる場合には、6通りの「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」(図2のPattern4-0〜4-5)がある。したがって、全部で27通りの「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」がある。
上述した「アンテナ割り当てパターン」と「通信先制限付きアンテナ割り当てパターン」の情報は、予め記憶部4に格納されていてもよいし、必要に応じて演算部1が生成してもよい。
次に、図3〜図8を参照し、本実施形態による無線通信装置の動作を説明する。無線通信装置は、アダプティブアンテナアレイ処理(図3のステップS1)を行った後、アンテナ切り替え処理(ステップS2)を行う。以下、各処理の詳細を説明する。
図4はアダプティブアレイアンテナ処理の手順を示している。演算部1は、全てのアンテナ割り当てパターン(通信先制限付きアンテナ割り当てパターンでもよい)の中から任意のパターンを1つ選択し、その情報をアンテナ切り替え制御部2へ出力する。アンテナ切り替え制御部2は、演算部1によって選択されたアンテナ割り当てパターンに従ってアンテナアレイを切り替える指示をアンテナ切り替え部3に与える。アンテナ切り替え部3は、アンテナ切り替え制御部2からの指示に従って、各アンテナと各送受信回路の接続を切り替える。各送受信回路は、各アンテナで受信された受信信号の位相差と振幅比を検出し、その情報を演算部1へ出力する(ステップS11)。演算部1は、各受信信号の位相差と振幅比に基づいて、各アンテナアレイが通信を行っている通信先の位置(角度や距離等)を推定し、各通信先の位置情報を記憶部4に格納する(ステップS12)。各通信先は、通信先番号によって識別される。
続いて、演算部1は、アンテナの重み付けを調整することで作り出せる全ての指向性パターン(指向性の大きさを含む)を計算し、各指向性パターンの情報を記憶部4に格納する(ステップS13)。各指向性パターンは、指向性パターン番号によって識別される。指向性パターンの計算は、各アンテナアレイについて行われる。続いて、演算部1は、計算した指向性パターンの中からいずれかの指向性パターン(後述するステップS15で処理対象となったものを除く)を1つ選択し(ステップS14)、その指向性パターンの評価を行う(ステップS15)。ステップS14およびS15の処理も各アンテナアレイについて行われる。
図5は、ステップS15における処理の詳細を示している。指向性パターンの評価値の初期値は0であるものとする。演算部1は、無線通信装置が現在通信をしている通信先(後述するステップS152〜S154で処理対象となったものを除く)の中から1つを選択する(ステップS151)。選択された通信先と、指向性パターンの評価の対象としているアンテナアレイ(自アレイと表記する)との関係によって、以後の処理が分岐する。選択された通信先が自アレイの通信先である場合(ステップS152でYESの場合)、演算部1は、通信先に対する指向性の大きさを指向性パターンの評価値に加算する(ステップS153)。また、選択された通信先が自アレイの通信先でない場合(ステップS152でNOの場合)、演算部1は、通信先に対する指向性の大きさを指向性パターンの評価値から減算する(ステップS154)。
上記の処理で演算される指向性パターンの評価値は、自アレイが通信すべき相手に対する指向性が高く、通信すべきでない相手に対する指向性が低い指向性パターンがより高く評価されるような値となる。ステップS153およびS154に続いて、演算部1は、全ての通信先について上記の処理を行ったか否かを判断する(ステップS155)。まだ上記の処理の対象となっていない通信先があった場合には、ステップS151に戻り、上記の処理が繰り返される。また、全ての通信先について上記の処理が行われた場合には、図4のステップS16へ進む。
図4に戻り、演算部1は、全ての指向性パターンについてステップS14およびS15の処理を行ったか否かを判断する(ステップS16)。まだ処理の対象となっていない指向性パターンがあった場合には、ステップS14に戻り、指向性パターンの評価値を算出する処理が繰り返される。また、全ての指向性パターンについて評価値が算出された場合には、演算部1は、算出した評価値を比較した結果に基づいて、アンテナアレイ毎に最適な指向性パターン(最も評価値の高い指向性パターン)を選択し、その情報を各送受信回路へ出力する(ステップS17)。各送受信回路は、指定された指向性パターンに従った重み付けを行い、各通信先と通信を行う。上記の処理の後、次のアンテナ切り替え処理(図3のステップS2)へ進む。
上述したアダプティブアレイアンテナ処理で決定された指向性パターンは、各アンテナアレイで最初に選択されたアンテナの組合せについての最適な指向性パターンであって、アンテナの組合せは最適であるとは限らない。そこで、本実施形態による無線通信装置は、最初に選択した仮のアンテナの組合せからなるアンテナアレイを用いて通信を行いつつ、各アンテナアレイの総合的な指向性パターンが最適となるアンテナの組合せのパターンを決定した後、通信に用いているアンテナアレイを、新たに決定したパターンのアンテナアレイに切り替える。
図6はアンテナ切り替え処理の手順を示している。演算部1は、全てのアンテナ割り当てパターンの中から、使用可能なアンテナ割り当てパターンを列挙する(ステップS21)。使用可能なアンテナ割り当てパターンとは、通信先の数以上のアンテナアレイを確保することが可能なもののことである。各アンテナ割り当てパターンは、アンテナ割り当てパターン番号によって識別される。
続いて、演算部1は、ステップS21で列挙した各アンテナ割り当てパターンについて、通信先制限付きアンテナ割り当てパターンを列挙する(ステップS22)。演算部1は通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの中からいずれかのパターン(後述するステップS24で処理対象となったものを除く)を1つ選択し(ステップS23)、その通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの評価を行う(ステップS24)。
図7は、ステップS24における処理の詳細を示している。演算部1は、評価対象の通信先制限付きアンテナ割り当てパターンに含まれる全てのアンテナアレイを列挙する(ステップS241)。各アンテナアレイは、アレイ番号によって識別される。演算部1はいずれかのアンテナアレイ(後述するステップS243で処理対象となったものを除く)を1つ選択し(ステップS242)、そのアンテナアレイの評価を行う(ステップS243)。
図8は、ステップS243における処理の詳細を示している。演算部1は、アンテナの重み付けを調整することで作り出せる全ての指向性パターン(指向性の大きさを含む)を計算し、各指向性パターンの情報を記憶部4に格納する(ステップS2431)。各指向性パターンは、指向性パターン番号によって識別される。続いて、演算部1は、計算した指向性パターンの中からいずれかの指向性パターン(後述するステップS2433で処理対象となったものを除く)を1つ選択し(ステップS2432)、その指向性パターンの評価を行い、指向性パターン毎に評価値を算出する(ステップS2433)。ステップS2433の処理は、図5に示される処理と同じである。
続いて、演算部1は、全ての指向性パターンについてステップS2432およびS2433の処理を行ったか否かを判断する(ステップS2434)。まだ処理の対象となっていない指向性パターンがあった場合には、ステップS2432に戻り、指向性パターンの評価値を算出する処理が繰り返される。また、全ての指向性パターンについて評価値が算出された場合には、演算部1は、評価値が最大である指向性パターンを選択し、その評価値を評価対象のアンテナアレイの評価値とする(ステップS2435)。続いて、図7のステップS244へ進む。
図7に戻り、演算部1は、全てのアンテナアレイについてステップS242およびS243の処理を行ったか否かを判断する(ステップS244)。まだ処理の対象となっていないアンテナアレイがあった場合には、ステップS242に戻り、アンテナアレイの評価値を算出する処理が繰り返される。また、全てのアンテナアレイについて評価値が算出された場合には、演算部1は、評価対象の通信先制限付きアンテナ割り当てパターンに含まれる全てのアンテナアレイの評価値を合計し、合計値を評価対象の通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの評価値とする(ステップS245)。続いて、図6のステップS25へ進む。
図6に戻り、演算部1は、全ての通信先制限付きアンテナ割り当てパターンについてステップS23およびS24の処理を行ったか否かを判断する(ステップS25)。まだ処理の対象となっていない通信先制限付きアンテナ割り当てパターンがあった場合には、ステップS23に戻り、通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの評価値を算出する処理が繰り返される。また、全ての通信先制限付きアンテナ割り当てパターンについて評価値が算出された場合には、演算部1は、各評価値を比較して、評価値が最大である通信先制限付きアンテナ割り当てパターンを選択し、その情報をアンテナ切り替え制御部2へ出力する。アンテナ切り替え制御部2は、演算部1によって選択された通信先制限付きアンテナ割り当てパターンに従ってアンテナアレイを切り替える指示をアンテナ切り替え部3に与える。アンテナ切り替え部3は、アンテナ切り替え制御部2からの指示に従って、各アンテナと各送受信回路の接続を切り替える。(ステップS26)。
次に、図9参照し、上述した処理で算出される評価値の例を説明する。図9において、アンテナ割り当てパターン番号がPattern1であるアンテナ割り当てパターンは、2つの通信先に対応したアンテナ割り当てパターンである。そのアンテナ割り当てパターンに対して、通信先制限付きアンテナ割り当てパターン番号がPattern1-0〜Pattern1-5である通信先制限付きアンテナ割り当てパターンが対応している。
通信先制限付きアンテナ割り当てパターン番号がPattern1-0である通信先制限付きアンテナ割り当てパターンは、2つのアンテナアレイを含んでいる。アレイ番号がarray_0であるアンテナアレイに注目すると、複数の指向性パターン(重み付け_0,重み付け_1,・・・)が存在する。指向性パターン(重み付け_0)に注目すると、通信先Aからの電波が希望波であり、それ以外の通信先からの電波は妨害波である。
指向性パターン(重み付け_0)を用いて通信先Aと通信を行う場合、通信先Aに対する指向性の高さを評価すべきなので、指向性パターン(重み付け_0)の評価値として、通信先Aへの指向性の大きさ(評価値1000A)が加算される。また、指向性パターン(重み付け_0)を用いて通信先Aと通信を行う場合、通信先Bに対する指向性の低さを評価すべきなので、指向性パターン(重み付け_0)の評価値として、通信先Bへの指向性の大きさ(評価値1000B)が減算される。このようにして算出される評価値(評価値1000)が、図4のステップS15および図8のステップS2433で算出される指向性パターンの評価値である。
同一のアンテナアレイについての指向性パターンの評価値(評価値1000,1001,1002,・・・)の最大値が、図8のステップS2435で算出されるアンテナアレイの評価値(評価値100)である。また、同一の通信先制限付きアンテナ割り当てパターンについてのアンテナアレイの評価値(評価値100,101)の総和が、図7のステップS245で算出される通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの評価値(評価値10)である。
上記のようにして算出された指向性パターンの評価値は、その指向性パターンで通信を行った場合に、希望波の方向に指向性が高くなり、妨害波の方向に指向性が低くなる効果の得られる度合いを示している。アンテナアレイの評価値は、そのアンテナアレイで使用され得る全ての指向性パターンの中から、上記の効果が最も多く得られる指向性パターンについての上記の効果の度合いを示している。通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの評価値は、その通信先制限付きアンテナ割り当てパターンに含まれる全てのアンテナアレイを考慮した上記の効果の度合いを示している。したがって、この評価値に基づいて通信先制限付きアンテナ割り当てパターンを選択する(特に、評価値の最も高い通信先制限付きアンテナ割り当てパターンを選択する)ことによって、アンテナアレイを構成するアンテナの組合せの最適なパターンを選択することができる。
上述したように、本実施形態によれば、アンテナの組合せのパターン毎に算出した、通信相手に対する指向性を比較した結果に基づいて、通信相手との通信に用いるアンテナの組合せのパターンを選択することによって、複数のアンテナを有効に使用して通信品質を向上することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、指向性パターンや、アンテナアレイ、通信先制限付きアンテナ割り当てパターンの評価値の算出方法は一例であり、単純な加減算等以外の演算を行って評価値を算出してもよい。
本発明の一実施形態による無線通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるアンテナの組合せのパターンを説明するための参考図である。 本発明の一実施形態による無線通信装置の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による無線通信装置の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による無線通信装置の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による無線通信装置の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による無線通信装置の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による無線通信装置の動作の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における評価値の例を説明するための参考図である。 従来の無線通信装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1・・・演算部(指向性算出手段、パターン選択手段)、2・・・アンテナ切り替え制御部(アンテナアレイ切り替え手段)、3・・・アンテナ切り替え部(アンテナアレイ切り替え手段)、4・・・記憶部

Claims (6)

  1. 複数のアンテナを組み合わせたアンテナアレイを用いて通信を行う無線通信装置において、
    前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターン毎に、通信相手に対する指向性を算出する指向性算出手段と、
    パターン毎の前記指向性を比較し、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択するパターン選択手段と、
    前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、前記パターン選択手段によって選択されたパターンのアンテナアレイに切り替えるアンテナアレイ切り替え手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記パターン選択手段は、前記指向性算出手段によって算出された前記パターン毎の前記指向性の度合いを示す評価値に基づいて、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記パターン選択手段は、前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターンを適宜変更し、前記アンテナアレイ切り替え手段は、前記パターン選択手段によって前記パターンが変更された場合に、前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、変更されたパターンのアンテナアレイに切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 複数のアンテナを組み合わせたアンテナアレイを用いて通信を行う無線通信方法において、
    前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターン毎に、通信相手に対する指向性を算出する第2のステップと、
    パターン毎の前記指向性を比較し、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択する第3のステップと、
    前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、前記第3のステップで選択されたパターンのアンテナアレイに切り替える第4のステップと、
    を備えたことを特徴とする無線通信方法。
  5. 前記第3のステップでは、前記指向性算出手段によって算出された前記パターン毎の前記指向性の度合いを示す評価値に基づいて、前記通信相手との通信に用いるパターンを選択することを特徴とする請求項4に記載の無線通信方法。
  6. 前記第3のステップでは、前記アンテナアレイを構成するアンテナの組合せのパターンを適宜変更し、前記第4のステップでは、前記第3のステップで前記パターンが変更された場合に、前記通信相手との通信に用いられているアンテナアレイを、変更されたパターンのアンテナアレイに切り替えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の無線通信方法。
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