JPH0964876A - 無線lan装置および無線lanネットワーク - Google Patents

無線lan装置および無線lanネットワーク

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JPH0964876A
JPH0964876A JP7211995A JP21199595A JPH0964876A JP H0964876 A JPH0964876 A JP H0964876A JP 7211995 A JP7211995 A JP 7211995A JP 21199595 A JP21199595 A JP 21199595A JP H0964876 A JPH0964876 A JP H0964876A
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signal
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Soichi Kawada
壮一 川田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 他のゾーン内の無線LAN装置からの送信信
号の影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装置
に電波妨害を与えない無線LAN装置および無線LAN
ネットワークを提供することを目的とする。 【構成】 複数のアンテナ素子3a〜3iを同一平面上
に配列したアレイアンテナ3と、アレイアンテナ3のビ
ームパターンを制御するビーム形成回路4と、アレイア
ンテナ3のビームパターンに関するデータを記憶し、ビ
ームパターンに関するデータをビーム形成回路4に与え
る制御部13とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のコンピュータ同
士を無線で接続する無線LAN装置および無線LANネ
ットワークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンの普及率が高まると共
に、オフィス内のコンピュータ同士を有機的につなぐL
AN(ローカルエリアネットワーク)が普及しつつあ
る。オフィス内コンピュータ同士を接続する伝送媒体と
しては有線と無線とがある。有線のLANの場合、同軸
ケーブル、ツイストペアケーブル等の有体物でコンピュ
ータ同士を接続するため、ビル等の壁に穴を開ける必要
があるが、古いビルや貸ビル等では壁に穴を開けること
ができないので、床上げ等の大規模な敷設工事が必要と
なり、また、移設・増設の度に敷設工事が発生するた
め、コスト高になると共に工事期間中は仕事ができない
という問題点を有していた。
【0003】このため、ケーブルの代わりに光や電波を
用いることにより、敷設工事の手間やコストを無くし、
また自由にネットワークが構築できる無線LAN装置が
注目をあびてきている。無線LAN装置は、上記特徴と
共に、スペクトル拡散技術の利用による耐環境性(例え
ば耐ノイズ性)、信頼性の向上によって、一般のオフィ
スだけにとどまらず、工場等の悪環境下におけるネット
ワークの構築にも大いに利用されるようになってきた。
【0004】図4は従来の無線LANネットワークを示
す構成図であり、図5は従来の無線LAN装置とパソコ
ンとから成る端末装置を示す構成図、図6は従来の無線
LAN装置を示すブロック図である。図4において、
A、Bはゾーン、l、m、nは端末装置を示し、図5に
おいて、1はアンテナを有するアンテナ部、2はアンテ
ナ部1を介して送受信を行なうコントロール部、28は
アンテナ部1とコントロール部2とを接続する接続ケー
ブル、29はコントロール部2の後述するPCMCIA
等のカードインタフェース回路14と接続されるパソコ
ンであり、アンテナ部1とコントロール部2と接続ケー
ブル28とは無線LAN装置を構成し、無線LAN装置
とパソコン29とは端末装置を構成する。
【0005】また図6において、1は後述のアンテナ3
0を有するアンテナ部、2はアンテナ部1を介して送受
信を行なうコントロール部、6、6a〜6fは不要な周
波数を除去するバンドパスのフィルタ、7は送信・受信
を切り換えるRFスイッチ、8は受信用RF信号を増幅
するためのアンプ、9a、9c、9dは周波数変換のた
めに2信号を混合するミキサ、9bはスペクトル拡散信
号を得るために2信号を混合するミキサ、10は受信用
IF信号を増幅するためのアンプ、11はスペクトル拡
散信号を復調するためのSAWマッチドフィルタ、12
は復調された信号をシリアルデータに変換するための判
定回路、13はデータの加工や各部の制御を行なうため
のCPU、14はパソコン29とデータの受渡しを行な
うカードインタフェース回路、15はシリアルデータを
パラレルデータに変換する変換回路、16は変換回路1
5からのパラレルデータにQPSK等の一次変調を行う
変調回路、17はスペクトル拡散を行うためのPN(疑
似雑音)符号を発生するPN発生回路、18aはスペク
トル拡散信号を増幅するためのアンプ、18bはIF信
号を増幅するためのアンプ、19はIF信号を発生する
ためのVCO、20はRF信号すなわち送信信号を発生
するためのVCO、21はRF信号を増幅するパワーア
ンプ、30はヘリカルアンテナ、平面アンテナ等の無指
向性アンテナである。
【0006】図4に示すように、無線LANネットワー
クはゾーンA、Bのように複数のゾーンで構成されてお
り、各ゾーンはそれぞれ複数の端末装置をそのゾーン内
に有している。各ゾーン内の端末装置つまり無線LAN
装置は他の端末装置つまり他の無線LAN装置と通信で
きるようにゾーン識別IDと端末識別IDとを持ち、そ
のゾーン内の端末装置か他のゾーン内の端末装置かを識
別できるようになっている。
【0007】以上のように構成された無線LAN装置に
ついて、図6を用いてその動作を説明する。まず送信時
の動作について説明する。カードインタフェース回路1
4は外部のパソコン29からデータを入力する。この入
力データはCPU13によってパケットに加工され、I
D等の無線情報を付加され、変換回路15に出力され
る。変換回路15では、CPU13から送られてきたパ
ラレルデータをシリアルデータに変換する。変換によっ
て得られたシリアルデータは変調回路16で位相変調さ
れ、アナログの位相変調信号となる。位相変調信号はP
N発生回路17で発生したPN符号とミキサ9bによっ
てスペクトル拡散され、スペクトル拡散信号を得る。ミ
キサ9bから出力されるスペクトル拡散信号はフィルタ
6dによってノイズが除去され、アンプ18aで増幅さ
れる。アンプ18aの増幅信号はVCO19で発生する
132MHzの周波数信号とミキサ9cで混合され、ア
ップコンバート(より高周波に変換すること)される。
アップコンバートされた信号は再びフィルタ6eによっ
てノイズが除去され、アンプ18bで増幅される。アン
プ18bの増幅信号はVCO20で発生する2484M
HzのRF信号とミキサ9dで混合され、アップコンバ
ートされる。アップコンバートされた信号はフィルタ6
fによってノイズが除去され、パワーアンプ21で必要
な送信電力に増幅される。パワーアンプ21の電力増幅
信号はRFスイッチ7を経由してフィルタ6によってノ
イズが除去され、アンテナ部1のアンテナ30を介し
て、電波信号として送出される。
【0008】次に、受信時の動作について説明する。ア
ンテナ部1のアンテナ30を介してコントロール部2に
入力された受信信号は、フィルタ6によってノイズが除
去され、RFスイッチ7を経由して、フィルタ6aに入
力される。フィルタ6aに入力された受信信号はノイズ
が除去され、アンプ8によって信号処理できるレベルま
で増幅される。アンプ8の増幅信号は再びフィルタ6b
によってノイズが除去され、VCO20で発生する24
84MHzのRF信号とミキサ9aで混合され、ダウン
コンバート(より低い周波数に変換すること)される。
ダウンコンバートされた信号はフィルタ6cによってノ
イズが除去され、アンプ10で増幅される。アンプ10
の増幅信号はSAWマッチドフィルタ11によってSS
復調(スペクトル拡散復調)され、判定回路12で位相
復調されて位相復調デジタル信号となる。位相復調デジ
タル信号は変換回路15でシリアルデータからパラレル
データに変換され、CPU13に送られる。CPU13
では送られてきたパラレルデータの無線情報からアドレ
ス、ID等の判定を行う。アドレスが一致したならば、
データはCPU13からカードインタフェース回路14
を経由して外部のパソコン29に送られ、一致しないデ
ータは破棄される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線LAN装置では、図4のゾーンAの端末装置l
が同一ゾーンの端末装置mからの送信信号を受信してい
る時、ゾーンBの端末装置nが送信していると、ゾーン
Bの端末装置nがゾーンAの端末装置mより近いので、
ゾーンBの端末装置nの送信信号がノイズとなってゾー
ンAの端末装置mからの送信信号が受信できなくなると
いう問題点を有していた。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、他のゾーン内の端末装置すなわち他のゾーン内の無
線LAN装置からの送信信号の影響を受けず、また他の
ゾーン内の端末装置すなわち他のゾーン内の無線LAN
装置に電波妨害を与えない無線LAN装置を提供するこ
と、および、他のゾーン内の無線LAN装置からの送信
信号の影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装
置に電波妨害を与えない無線LANネットワークを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の無線LAN装置は、複数のア
ンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、
アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム形成
回路と、アレイアンテナのビームパターンに関するデー
タを記憶し、ビームパターンに関するデータをビーム形
成回路に与える制御部とを有する構成を有している。
【0012】請求項2記載の無線LAN装置は、複数の
アンテナ素子を同一平面上に配列したアレイアンテナ
と、アレイアンテナのビームパターンを制御するビーム
形成回路と、アレイアンテナで受信した電波のレベルを
検出する電波レベル検出回路と、アレイアンテナの複数
のビームパターンで受信した電波のレベル差により電波
到来方向を決定し、アレイアンテナのビームパターン中
心を決定した電波到来方向に向ける制御部とを有する構
成を有している。
【0013】請求項3記載の無線LANネットワーク
は、複数のゾーンから成り、各ゾーンが請求項1又は請
求項2記載の無線LAN装置の複数台を有する構成を有
している。
【0014】
【作用】この構成によって、無線LAN装置はそのビー
ムパターンの中心が受信している同一ゾーン内の無線L
AN装置の方向へ向くように指向性(ビームパターン)
が制御されるので、他のゾーン内の無線LAN装置から
の電波妨害を受けることがなくなる。また、指向性の制
御により他のゾーン内への電波の送信レベルを抑制する
ことができるので、他のゾーン内の無線LAN装置への
電波妨害を防止できる。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の一実施例について図を用い
て説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例に係る無線LAN
装置を示すブロック図である。図1において、6、6a
〜6fはバンドパスのフィルタ、7はRFスイッチ、
8、10、18a、18bはアンプ、9a〜9dはミキ
サ、11はSAWマッチドフィルタ、12は判定回路、
13はCPU(制御部)、14はカードインタフェース
回路、15は変換回路、16は変調回路、17はPN発
生回路、19、20はVCO、21パワーアンプであ
り、これらは図6と同様のものなので、同一符号を付し
て説明は省略する。1Aは後述のアレイアンテナ3を有
するアンテナ部、2Aはアンテナ部1Aを介して送受信
を行うコントロール部、3は無線信号の送受信を行うア
ンテナ素子3a〜3iを配列したアレイアンテナ、4は
アレイアンテナ3の指向性(ビームパターン)を決定す
るビーム形成回路、5は受信電波のレベルを検出するレ
ベル検出回路である。
【0017】図2(a)は本発明の一実施例に係るアレ
イアンテナ3を構成するアンテナ素子3a〜3iの配列
を示す素子配列図であり、図2(b)はアレイアンテナ
3のビームパターンの一例を示すパターン図である。図
2(a),(b)において、23は誘電体基板、24は
xyz各軸直交の座標系、25はx軸を中心とするθ=
130度の指向角のビームパターンであり、アンテナ素
子3a〜3iは座標系24のx軸及びy軸方向に3個ず
つ配列され、合計9個である。また、各アンテナ素子3
a〜3iの間隔は受信する電波の波長の整数分の1の波
長で規定する。例えば受信する電波の周波数が2.4G
Hzで1/4波長の場合は3.125cmである。
【0018】図3は本発明の一実施例に係るビーム形成
回路4を示すブロック図である。図3において、26a
〜26iはアンテナ素子3a〜3iに対応して位相およ
びゲインを個別に設定する位相・ゲインコントロール回
路、27は位相・ゲインコントロール回路26a〜26
iで調整された信号を合成する合成回路である。
【0019】以上のように構成された無線LAN装置に
ついて、その動作を説明する。送信又は受信の準備とし
て、制御部としてのCPU13は、アレイアンテナ3の
ビームパターン(指向性)をパラメータとして(たとえ
ば指向角およびパターン中心線のx軸に対する角度をパ
ラメータとして)、各位相・ゲインコントロール回路2
6a〜26iの定数を予め記憶しておく。
【0020】まず送信時の動作について説明する。カー
ドインタフェース回路14により外部のパソコン29か
らデータを入力し、諸回路を経て、パワーアンプ21か
ら出力された電力増幅信号がRFスイッチ7を経由して
フィルタ6によってノイズが除去されるまでは従来の動
作と同様であるので、上記諸回路の動作説明は省略す
る。フィルタ6でノイズ除去された電力増幅信号はビー
ム形成回路4でアンテナ素子3a〜3iの9ラインに分
割され、それぞれのラインの電力増幅信号は重み付けさ
れ、アレイアンテナ3に送られる。アレイアンテナ3は
上記電力増幅信号を電波に変換して送信する。ビーム形
成回路4における各ラインの電力増幅信号の重み付け
は、CPU13からの指令により、位相・ゲインコント
ロール回路26a〜26iの位相およびゲインを制御す
ることにより行う。これによりアレイアンテナ3の送信
時のビームパターン(指向性)を制御することができ
る。
【0021】次に、受信時の動作について説明する。ア
ンテナ部1のアレイアンテナ3の各アンテナ素子3a〜
3iで受信された信号はそれぞれビーム形成回路4に送
られる。ビーム形成回路4では、それぞれのラインの受
信信号に重み付けを行った後、9つの信号を合成回路2
7で合成し、一つの受信信号とする。ビーム形成回路4
における各ラインの受信信号の重み付けは、CPU13
からの指令により、位相・ゲインコントロール回路26
a〜26iの位相およびゲインを制御することにより行
う。これによりアレイアンテナの受信時のビームパター
ン(指向性)を制御することができる。レベル検出回路
5は受信の都度、合成した受信信号レベルを検出し、そ
の検出したレベルを示すデータをCPU13へ送る。合
成した受信信号はフィルタ6によってノイズが除去さ
れ、RFスイッチ7を経由して、フィルタ6aに入力さ
れる。フィルタ6a以降の諸回路における動作は従来と
同様であるので、その説明は省略する。
【0022】次に、ビームパターン(指向性)の設定に
ついて説明する。ビームパターンは図2(b)のビーム
パターン25のx軸を中心とする130度の指向角を基
準とし、x軸に対し0度から330度を30度ずつシフ
トするように12通りの指向性をつけるため(すなわち
指向角は130度一定で、ビームパターンの中心線がx
軸に対し0度から30度ずつシフトするような指向性を
つけるため(従って図2(b)のビームパターン25は
中心線0度の場合を示す))、ビーム形成回路4の位相
・ゲインコントロール回路26a〜26i用の指向性パ
ラメータおよび無指向性(指向角360度)パラメータ
をCPU13に記憶している。無線LAN装置の電源が
入った段階ではビーム形成回路4のパラメータを無指向
性の状態に設定して、他の無線LAN装置からの信号の
存在の有無を検出する。
【0023】次に、ゾーンIDの確定について説明す
る。他の無線LAN装置例えば無線LAN装置Pからの
信号が自装置としての無線LAN装置例えば無線LAN
装置Qにあった場合、その信号の中から無線LAN装置
Pに固有の端末IDと無線LAN装置Pが属しているゾ
ーンIDとを検出し、装置Qが持っているゾーンIDと
装置PのゾーンIDとを比較する。ゾーンIDが同じな
らば自分のゾーンIDを確定し、次にゾーンの範囲確認
を行う。ゾーンIDが装置PとQとで異なる場合又はゾ
ーンIDを示す信号がなかった場合、装置Qから装置P
へ確認信号を送信する。確認信号は、各無線LAN装置
に固有の端末IDと確認であることを示すコードとから
成る。この確認信号を受信した他の無線LAN装置Pは
応答信号を装置Qへ送信する。応答信号は、各無線LA
N装置に固有の端末IDと応答であることを示すコード
と自分が属しているゾーンIDとから成る。この応答信
号は、各無線LAN装置が同時に送信すると混信を起こ
すため、それぞれランダムに10msから300msの
範囲で遅延時間をもった後に送信される。すなわち、装
置Pは複数台の無線LAN装置を意味する。自装置Q
は、上記複数の応答信号に含まれるゾーンIDの中から
自分が持っているゾーンIDと同じものがあるかどうか
を判定する。同じIDがあれば自分のゾーンIDを確定
し、次にゾーンの範囲確認を行う。自分が持っていたゾ
ーンIDが複数の応答信号のゾーンIDの中に含まれて
いない場合、他の無線LAN装置が持っているゾーンI
D、すなわち上記複数の応答信号に含まれる複数のゾー
ンIDの中から一番多いゾーンIDを自分のゾーンID
として確定するとともに、同一ゾーン内の受信できた全
ての端末IDを自装置のCPU13内のメモリに記憶す
る。
【0024】次に、ゾーンの範囲確認およびビームパタ
ーンの決定について説明する。ゾーンの範囲確認は、x
軸に対し0度のビームパターンからx軸に対し330度
のビームパターンまでの12通りについてそれぞれ確認
信号を上記確定した同一ゾーン内の他の無線LAN装置
へ自装置から送信し、それぞれのビームパターンの応答
信号のレベルを検出する。この応答信号のレベルが予め
設定された基準レベルより低下したり、応答信号が受信
できなくなった場合には、そのときの指向角の範囲には
通信を行う他の無線LAN装置は存在しないと判定す
る。この場合、12通りのビームパターンの中から受信
できたビームパターンに基づいて中心位置を算出し、そ
の中心位置を基準位置としてアレイアンテナ3のビーム
パターンを決定する。全ての指向角すなわち全てのx軸
に対する角度で応答信号が受信された場合、または他の
ゾーンIDが検出されなかった場合、妨害波はないもの
としてビーム形成回路4は無指向性に設定される。
【0025】ゾーンは刻々変わる可能性があるため、各
無線LAN装置はそれぞれランダムに10秒から30秒
の範囲で遅延時間をもって確認信号を送信し、ゾーンの
確定およびゾーンの範囲確認を行う。或る無線LAN装
置例えば無線LAN装置Pの自分のゾーン内に新たな他
の無線LAN装置が入ってきたり、無線LAN装置Pが
複数のゾーン内を移動したりすることがある。新たに他
の無線LAN装置が自分のゾーン内に入ってきた場合、
無線LAN装置Pは、ビームパターンの決定のため確認
信号を送信する。確認信号に対する応答信号を受信でき
た場合には現在のビームパターンの変更は行わない。確
認信号に対する応答信号を受信できず、同一ゾーン内の
他の無線LAN装置からの応答信号を受信できた場合に
は、CPU13はビーム形成回路4を無指向性に設定し
なおし、改めてゾーンの範囲確認およびビームパターン
の決定をやり直す。
【0026】レベル検出回路5は、通信の度に受信信号
レベルを検出し、そのレベルを示すデータをCPU13
に送っているが、CPU13では、同一ゾーン内の全て
の無線LAN装置に対して最新の通信時の信号レベルを
比較、記憶している。他の無線LAN装置が自分のゾー
ン内を移動したり、自装置としての無線LAN装置P自
体が他のゾーン内に移動した場合は、他の無線LAN装
置との間の受信信号レベルが変化することになる。この
レベル変化が一つの無線LAN装置の受信信号レベルの
変化である場合は他の無線LAN装置が移動していると
判断し、受信信号レベルの追跡を行う。このとき受信信
号レベルが基準レベル以上であれば、現在のビームパタ
ーンで追跡し、基準レベル以下になると、ビーム形成回
路4を無指向性に設定しなおし、改めて追跡を行う。こ
の状態で、受信信号レベルの変化が無くなると、他の無
線LAN装置は移動を停止したと判断し、その時点でゾ
ーンの範囲確認をやり直す。この状態で、受信信号レベ
ルが基準レベル以下になると、他の無線LAN装置は自
分のゾーンの外へ移動したと判断し、他の無線LAN装
置に対応するメモリ内の端末IDを消去し、ビーム形成
回路4を以前のビームパターンにもどす。上記レベル変
化が2つ以上の無線LAN装置の受信信号レベルの変化
である場合は自装置Pが移動していると判断し、ビーム
形成回路4を無指向性に設定しなおし、改めて受信信号
レベルの検出を行う。受信信号レベルの変化が無くなる
と、改めて確認信号によってゾーンの確定、ゾーンの範
囲確認およびビームパターンの決定をやり直す。
【0027】なお、本実施例では、2.4GHz帯での
スペクトル拡散通信方式(SS通信方式)を用いた場合
について説明したが、周波数、変調方式共にこれに限定
されるものではない。
【0028】以上のように本実施例によれば、定期的に
ポーリングを行い、同一ゾーン内の他の無線LAN装置
からの受信信号により電波到来方向を決定し、アレイア
ンテナのビームパターン中心(指向性中心)を電波到来
方向に向けるようにしたので、ビームパターン中心は他
のゾーン内の無線LAN装置の方向へは向いておらず、
従って、他のゾーン内の無線LAN装置からのノイズの
影響を受けず、また他のゾーン内の無線LAN装置へ妨
害波を送信することを防止することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数のアンテナ
素子を同一平面上に配列したアレイアンテナと、アレイ
アンテナのビームパターンを制御するビーム形成回路
と、アレイアンテナのビームパターンに関するデータを
記憶し、ビームパターンに関するデータをビーム形成回
路に与える制御部とを有することにより、各種ビームパ
ターンによるポーリングを定期的に行って同一ゾーン内
の他の無線LAN装置からの電波到来方向を決定し、ア
レイアンテナのビームパターン中心を上記電波到来方向
に向けるようにすることができるので、ビームパターン
中心を他のゾーン内の無線LAN装置の方向へは向けな
いようにすることができ、従って、他のゾーン内の無線
LAN装置からのノイズの影響を受けず、また他のゾー
ン内の無線LAN装置へ妨害波を送信することを防止す
ることが可能な無線LAN装置を実現することができ
る。
【0030】また、複数のアンテナ素子を同一平面上に
配列したアレイアンテナと、アレイアンテナのビームパ
ターンを制御するビーム形成回路と、アレイアンテナで
受信した電波のレベルを検出する電波レベル検出回路
と、アレイアンテナの複数のビームパターンで受信した
電波のレベル差により電波到来方向を決定し、アレイア
ンテナのビームパターン中心を決定した電波到来方向に
向ける制御部とを有することにより、アレイアンテナの
ビームパターン中心を電波到来方向に向けてビームパタ
ーン中心を他のゾーン内の無線LAN装置の方向へは向
けないようにすることができるので、他のゾーン内の無
線LAN装置からのノイズの影響を受けず、また他のゾ
ーン内の無線LAN装置へ妨害波を送信することのない
無線LAN装置を実現することができる。
【0031】さらに、複数のゾーンから成り、各ゾーン
が上記無線LAN装置の複数台を有することにより、上
記効果を奏する無線LANネットワークを実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線LAN装置を示す
ブロック図
【図2】(a)本発明の一実施例に係るアレイアンテナ
を構成するアンテナ素子の配列を示す素子配列図 (b)本発明の一実施例に係るアレイアンテナのビーム
パターンの一例を示すパターン図
【図3】本発明の一実施例に係るビーム形成回路を示す
ブロック図
【図4】従来の無線LANネットワークを示す構成図
【図5】従来の無線LAN装置とパソコンとから成る端
末装置を示す構成図
【図6】従来の無線LAN装置を示すブロック図
【符号の説明】
1A アンテナ部 2A コントロール部 3 アレイアンテナ 3a〜3i アンテナ素子 4 ビーム形成回路 5 レベル検出回路 6、6a〜6f フィルタ 7 RFスイッチ 8、10、18a、18b アンプ 9a〜9d ミキサ 11 SAWマッチドフィルタ 12 判定回路 13 CPU(制御部) 14 カードインタフェース回路 15 変換回路 16 変調回路 17 PN発生回路 19、20 VCO 21 パワーアンプ 23 誘電体基板 24 座標系 25 ビームパターン 26a〜26i 位相・ゲインコントロール回路 27 合成回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のアンテナ素子を同一平面上に配列し
    たアレイアンテナと、前記アレイアンテナのビームパタ
    ーンを制御するビーム形成回路と、前記アレイアンテナ
    のビームパターンに関するデータを記憶し、前記ビーム
    パターンに関するデータを前記ビーム形成回路に与える
    制御部とを有することを特徴とする無線LAN装置。
  2. 【請求項2】複数のアンテナ素子を同一平面上に配列し
    たアレイアンテナと、前記アレイアンテナのビームパタ
    ーンを制御するビーム形成回路と、前記アレイアンテナ
    で受信した電波のレベルを検出する電波レベル検出回路
    と、前記アレイアンテナの複数のビームパターンで受信
    した電波のレベル差により電波到来方向を決定し、前記
    アレイアンテナのビームパターン中心を決定した前記電
    波到来方向に向ける制御部とを有することを特徴とする
    無線LAN装置。
  3. 【請求項3】複数のゾーンから成り、各ゾーンは請求項
    1又は請求項2記載の無線LAN装置の複数台を有する
    ことを特徴とする無線LANネットワーク。
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