JP3309182B2 - 水栓ジョイントボックス - Google Patents

水栓ジョイントボックス

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JP3309182B2
JP3309182B2 JP2000021191A JP2000021191A JP3309182B2 JP 3309182 B2 JP3309182 B2 JP 3309182B2 JP 2000021191 A JP2000021191 A JP 2000021191A JP 2000021191 A JP2000021191 A JP 2000021191A JP 3309182 B2 JP3309182 B2 JP 3309182B2
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直人 山田
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株式会社カクダイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水栓ジョイント
ボックスに関し、より詳しくは、洗濯機などに配管を接
続する際の配管の壁取り出しに使用される水栓ジョイン
トボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯機に水を供給するに際して
は、図7に示すように、壁の内側を通されている配管に
接続されている蛇口(71)に、カチット式の雄型接続部材
(72)を取り付けるとともに、洗濯機のホース(73)に、カ
チット式の雌型接続部材(74)を取り付け、両接続部材(7
2)(74)同士を嵌め合わせることにより、壁内側の配管と
壁外側のホース(73)とが接続されていた。ホース(73)の
雌型接続部材(74)には、両接続部材(72)(74)同士の抜け
止めをより確実なものとするために、雄型接続部材(72)
の外周部に係合するロックレバーと称される係合部材(7
4a)が設けられている。
【0003】また、図示省略したが、壁内側の配管とホ
ースとを接続するために、配管用継手を内蔵した水栓ジ
ョイントボックスが使用されることもあり、この場合に
は、カチット式の雄型接続部材がジョイントボックス側
に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】水栓ジョイントボック
スに内蔵されている継手は、エルボと称される市販品で
あり、ホースなどと配管とを連通する機能は有している
が、通路遮断機能は有していないため、従来の水栓ジョ
イントボックスでは、雄型接続部材が雌型接続部材から
外れたときには水が流れ出すことになり、配管工事のし
にくさや水漏れ事故が問題となっていた。
【0005】この発明の目的は、ボックス内通路を壁の
外側から開閉でき、これにより上記問題を解消した水栓
ジョイントボックスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による水栓ジョ
イントボックス(1)は、壁に取り付けられるケース(2)
と、ケース(2)内に設けられかつ水平筒部(4)および垂直
筒部(5)よりなる略L字形ボディ(3)と、ボディ(3)の垂
直筒部(5)内に配された垂直通路(10a)付き固定ディスク
(10)と、固定ディスク(10)の上に重ねられて垂直軸回り
に所定角度回動させられることにより固定ディスク下方
空間と可動ディスク上方空間とを連通または遮断させる
垂直通路(11a)付き可動ディスク(11)と、少なくとも一
部をボディ(3)の水平筒部(4)より上方に突出させて垂直
筒部(5)の上端部に設けられかつ可動ディスク(11)と一
体的に回動する垂直軸回り回動部材(17)と、水平筒部
(4)に水平軸回りに回動自在に嵌め被せられかつ垂直軸
回り回動部材(17)に係合してこれを垂直軸回りに回動さ
せる水平軸回り回動部材(28)とを備えており、水平軸回
り回動部材(28)がケース(2)外部からの操作によって回
動可能とされているものである。
【0007】この水栓ジョイントボックス(1)による
と、ケース(2)外部からの操作により水平軸回り回動部
材(28)を回動させると、垂直軸回り回動部材(17)および
可動ディスク(11)が回動させられて、ボディ(3)の垂直
筒部(5)下端開口から水平筒部(4)前端開口に至るボディ
内通路が開閉される。
【0008】この水栓ジョイントボックス(1)は、垂直
軸部(31)およびこれの下端に設けられた可動ディスク保
持爪(33)を有しかつ可動ディスク(11)と一体に回動する
可動ディスクホルダー(13)をさらに備えており、垂直軸
回り回動部材(17)は、可動ディスクホルダー(11)の垂直
軸部(31)上端部に取り付けられていることがある。
【0009】水平筒部(4)内に、ホース(73)に取り付け
られた雌型接続部材(74)に接続される雄型接続部材(23)
が設けられ、水平軸回り回動部材(28)に、雌型接続部材
(74)に一体に設けられた係合部材(74a)が差し込まれる
係合部材差込み部(47)が設けられており、雌型接続部材
(74)を回動させることによって水平軸回り回動部材(28)
が回動させられることが好ましい。このようにすると、
洗濯機のホース(73)先端部に取り付けられた雌型接続部
材(74)を回動させることにより、水栓ジョイントボック
ス(1)内の通路を開閉することができる。
【0010】また、ケース(4)の前面に保護カバー(29)
が取り付けられており、保護カバー(29)に、雌型接続部
材(74)を挿通させる円形貫通孔(56)と、係合部材(74a)
を挿通させかつ雌型接続部材(74)を回動させた際に係合
部材(74a)を案内する円弧状貫通孔(57)とが設けられて
いることがある。
【0011】さらにまた、垂直軸回り回動部材(17)に、
下方にのびる2つの突起(39)(40)が所定間隔をおいて設
けられ、水平軸回り回動部材(28)に、前から見てこれら
の突起(39)(40)の左右および中間に位置しかつ時計方向
または反時計方向に回動させられた際にいずれかの突起
(39)(40)に係合する計3つの爪(48)(49)(50)が設けられ
ていることがある。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、以下図
面を参照して説明する。以下の説明において、上下につ
いては、図3の上下をいい、前とは、同図左、後とは、
同図右をいうものとする。また、時計方向および反時計
方向は、上からまたは前から見ていうものとする。
【0013】図1から図3までに示すように、この発明
による水栓ジョイントボックス(1)は、壁(W)に取り付け
られるケース(2)と、ケース(2)内に設けられかつ水平筒
部(4)および垂直筒部(5)よりなる略L字形ボディ(3)
と、ボディ(3)の垂直筒部(5)内に配された垂直通路付き
固定ディスク(10)と、垂直筒部(5)内に配されかつ固定
ディスク(10)の上に重ねられた可動ディスク(11)と、垂
直筒部(5)の上端部に設けられて可動ディスク(11)と一
体的に回動する垂直軸回り回動部材(17)と、ボディ(3)
の水平筒部(4)の外周に水平軸回りに回動自在に設けら
れかつ垂直軸回り回動部材(17)に係合してこれを垂直軸
回りに回動させる水平軸回り回動部材(28)と、ケース
(4)の前面に取り付けられた保護カバー(29)とを備えて
いる。
【0014】ケース(2)は、直方体で、底壁にあけられ
た開口に配管接続部(2a)が設けられ、前壁にあけられた
開口に雌ねじ付き円筒部(2b)が設けられている。また、
ケース(2)の前壁の左右両側には、係合凹所(2c)が設け
られている。
【0015】ボディ(3)の垂直筒部(5)は、上下端がとも
に開口しており、その上端部には、雌ねじ部(5a)が、そ
の下端部には、雄ねじ部(5b)が形成されている。雄ねじ
部(5b)には、フェルール(6)が嵌め合わせられ、袋ナッ
ト(7)がねじ合わされている。垂直筒部(5)の下端部に
は、さらに、ホース接続部(5c) が下方突出状に設けら
れている。水平筒部(4)の前端部内周には、雌ねじ部(4
a)が設けられており、同中程外周には、左方および右方
突出部(4b)が設けられている。
【0016】垂直筒部(5)内には、逆止弁(8)、Oリング
(9)、固定ディスク(10)、可動ディスク(11)、圧縮コイ
ルばね(12)、可動ディスクホルダー(13)、小径Oリング
(14)および大径Oリング(15)が嵌め入れられ、垂直筒部
(5)上端の雌ねじ部(5a)に雄ねじ部材(16)がねじ合わさ
れている。垂直軸回り回動部材(17)は、止め輪(18)によ
って可動ディスクホルダー(13)と一体化されている。
【0017】ケース(2)前面の円筒部(2b)には、大径雄
ねじリング(19)が取り付けられ、これの雄ねじ部に、フ
ランジ(20a)付き雌ねじリング(20)がねじ合わされてい
る。また、水平筒部(4)の左方および右方突出部(4b)に
半円盤状ボディ受け(21)が当てられ、このボディ受け(2
1)の前方から、小径雄ねじリング(22)がケース(2)の円
筒部(2b)の雌ねじにねじ込まれている。
【0018】水平筒部(4)内には、雄型接続部材(23)
と、円筒状の可動体(24)と、可動体(24)の先端にねじ(2
6)で取り付けられた環状のゴム製シール材(25)と、Oリ
ング(27)とが嵌め入れられている。
【0019】逆止弁(8)は、公知のもので、Oリング(9)
は、固定ディスク(10)の外周と垂直筒部(5)の内周との
間に介在させられている。固定ディスク(10)および可動
ディスク(11)は、同じ形状で、垂直筒部(5)の内径にほ
ぼ等しい外径の有底円筒状体の底壁にこれを上下に貫通
する一対の垂直通路(10a)(11a)が設けられたものであ
る。これらの垂直通路(10a)(11a)は、各ディスク(10)(1
1)の軸を中心とした同心円上に180°離れて設けられ
ている。固定ディスク(10)の底壁(10a)が上に、可動デ
ィスク(11)の底壁(11a)が下に向けられることにより、
両ディスク(10)(11)の底壁同士が突き合わされている。
逆止弁(8)内の通路の上端開口は、固定ディスク(10)の
下端開口に臨まされており、両ディスク(10)(11)の垂直
通路(10a)(11a)同士が一致したときに、垂直筒部(5)下
端から可動ディスク(10)上方空間までの通路が通じ、こ
れより90°回動させられたときに、一方のディスク(1
0)(11)の垂直通路(10a)(11a)が他方のディスク(11)(10)
の垂直通路(11a)(10a)のない面によって塞がれることに
より、この連通が遮断されるようになされている(図3
は、遮断されている状態を示している。)。各ディスク
(10)(11)の外周には、互いに対向する一対の切欠き(10
c)(11c)が設けられている。
【0020】可動ディスクホルダー(13)は、略円柱状垂
直軸部(31)と、これの下端に設けられた水平板状ばね受
け部(32)と、ばね受け部(32)の両端部から下方に突出し
て可動ディスク(11)の切欠き(11c)に嵌まり合っている
一対の可動ディスク保持爪(33)とよりなる。垂直軸部(3
1)は、下端近くに、フランジ(31a)を有しており、軸部
(31)のフランジ(31a)より少し上の部分には、Oリング
嵌め入れ用環状溝(31b)が設けられている。垂直軸部(3
1)の上端部(31c)は、円柱の互いに対向する外周面部分
が削られることにより、横断面非円形に形成されてい
る。ばね受け部(32)は、円板の対向する外周部分が切り
欠かれた形状とされており、可動ディスク(11)の垂直通
路(11a)を通った水は、ばね受け部(32)の上方の空間ま
で流入可能となされている。
【0021】雄ねじ部材(16)は、図3に拡大して示すよ
うに、可動ディスクホルダー(13)の垂直軸部(31)の外径
よりも径が若干大きい小径部(34a)およびこれの下端に
段差部(34c)を介して連なり同フランジ部(31a)の外径よ
りも径が若干大きい大径部(34b)よりなる垂直貫通孔(3
4)を有している。そして、小径部(34a)に、可動ディス
クホルダー(13)の垂直軸部(31)がその上端部を露出させ
て挿通され、大径部(34b)内に、同軸部(31)のフランジ
(31a)が嵌め入れられている。雄ねじ部材(16)には、ま
た、垂直筒部(5)の上端に当接してそれ以上下方への締
付けを防止しているフランジ(35)が設けられており、雄
ねじ部材(16)のフランジ(35)より上の部分には、スパナ
などが嵌め合わされる係合部(36)が設けられている。
【0022】圧縮コイルばね(12)は、可動ディスクホル
ダー(13)のばね受け部(32)下面と可動ディスク(11)の底
壁上面とによって受け止められている。雄ねじ部材(16)
が垂直筒部(5)の雌ねじ部(5a)にねじ込まれることによ
って、圧縮コイルばね(12)は圧縮変形させられており、
これに伴う弾性力により、可動ディスク(11)が下向きに
付勢されて固定ディスク(10)に密接させられるととも
に、可動ディスクホルダー(13)が上向きに付勢されて、
その垂直軸部(31)のフランジ(35)が雄ねじ部材(16)の垂
直貫通孔(34)の段差部(34c)に密接させられている。ば
ね(12)の弾性力は、上下方向に働いており、固定ディス
ク(10)に対する可動ディスク(11)の回動および雄ねじ部
材(16)に対する可動ディスクホルダー(13)の回動を妨げ
るものではない。
【0023】垂直軸回り回動部材(17)は、非円形貫通孔
(37a)付きの円形部(37)と、円形部(37)の外周に連なり
かつ円形部(37)と同心で中心角が90°の扇形部(38)と
を備えており、扇形部(38)の下面には、下方に突出する
2つの係合突起(39)(40)が設けられている。第1係合突
起(39)は、図3に示す閉状態において、前側に位置して
おり、第2係合突起(40)は、これより上から見て約45
°反時計回り側に位置している。非円形貫通孔(37a)
は、可動ディスクホルダー(13)の垂直軸部(31)の断面非
円形上端部(31c)を挿通させるもので、これにより、垂
直軸回り回動部材(17)が回動すると、可動ディスクホル
ダー(13)がこれと一体的に回動させられる。
【0024】大径のOリング(15)は、雄ねじ部材(16)の
外周と垂直筒部(5)の内周との間に介在され、小径のO
リング(14)は、可動ディスクホルダー(13)の垂直軸部(3
1)の外周と雄ねじ部材(16)の内周との間に介在されてお
り、これにより、垂直筒部(5)の上端開口が完全に塞が
れるとともに、垂直筒部(5)の上端部には、水平筒部(4)
に通じる空間が確保されている。
【0025】雄型接続部材(23)は、洗濯機のホース(73)
端に取り付けられた雌型接続部材(74)(図7参照)とに
よって、カチット式と称されるワンタッチ接続を行うも
ので、水平筒部(4)の雌ねじ部(4a)にねじ合わされてい
る雄ねじ部が形成された円筒状の大径部(41)と、段差部
(43)を介して大径部(41)に連なる円筒状の小径部(42)と
からなり、小径部(42)の外周面には、環状溝(42a)が形
成されている。可動体(24)は、その前端部を雄型接続部
材(23)から突出させて、同部材(23)内に前後方向移動自
在に挿入されている。可動体(24)の後端開口は閉鎖され
ており、同周壁の後端部に、段差部(43)に臨まされた通
水口(図示略)が設けられている。シール材(25)は、雄
型接続部材(23)の段差部(43)によって受けられている。
可動体(24)が前方に移動させられた状態(図の状態)で
は、シール材(25)が雄型部材(23)の段差部(43)に当接
し、ボディ内通路が遮断されている。そして、可動体(2
4)が後方に移動させられることにより、垂直筒部(5)下
端から水平筒部(4)前端に至るボディ内通路が開放され
る。
【0026】水平軸回り回動部材(28)は、水平筒部(4)
に嵌め被せられる円筒部(44)と、円筒部(44)後端から後
方にのびる横断面が略4分の1円の円弧状後方突出部(4
5)と、円筒部(44)前端に設けられた貫通孔(46a)付きフ
ランジ(46)と、フランジ(46)の最上部に位置する貫通孔
(46a)の周縁から後方にのびるように円筒部(44)外周に
一体に設けられかつ上から見てコ字状の係合部材差込み
部(47)と、後方突出部(45)の後面から後方にのびる3つ
の係合爪(48)(49)(50)とよりなる。後方突出部(45)は、
円筒部(44)の上端部から前から見て時計方向にのびるよ
うに設けられている。3つの係合爪(48)(49)(50)は、反
時計方向端部の第1係合爪(48)、中央の第2係合爪(49)
および時計方向端部の第3係合爪(50)であり、後述する
ように、水平軸回り回動部材(28)が外部から回動させら
れることにより、3つの係合爪(48)(49)(50)が垂直軸回
り回動部材(17)の2つの係合突起(39)(40)と順次係合
し、同部材(17)が垂直軸回りに回動させられる。フラン
ジ(46)の貫通孔(46a)は、フランジ(46)の最上部に、係
合部材差込み部(47)は、円筒部(44)の真上にそれぞれ位
置している。水平軸回り回動部材(28)のフランジ(46)の
前面の所定位置には、「閉」の表示が施され、これより
も時計方向に90°進んだ位置に「開」の表示が施され
ている。水平軸回り回動部材(28)の後端面すなわち係合
爪(48)(49)(50)の先端面は、垂直筒部(5)の最前面に一
致させられており、また、円筒部(44)の最上面は、垂直
筒部(5)の上端面よりも上方にある。
【0027】ボディ受け(21)は、半円筒状で小径の前部
(51)および半円筒状で大径の後部(52)よりなる。前部(5
1)は、小径雄ねじリング(22)の内径にほぼ等しい外径
と、水平筒部(4)の外径にほぼ等しい内径とを有してい
る。後部(52)は、ケース(2)の円筒部(2b)の内径にほぼ
等しい外径を有し、その内径は、水平筒部(4)の左右突
出部(4b)の先端間距離にほぼ等しく形成されている。そ
して、ボディ受け(21)の後部(52)が、水平筒部(4)の左
右突出部(4a)(4b)を含む部分に下から当てられ、後部(5
2)の後端面が、垂直筒部(5)の外周面に当てられ、前部
(51)が小径雄ねじリング(22)内に嵌め入れられている。
【0028】大径雄ねじリング(19)は、ケース(2)の前
壁の係合凹所(2c)に係合する爪(53)を有しており、これ
らの爪(53)が係合凹所(2c)に係合することにより、ケー
ス(2)の前面の円筒部(2b)に取り付けられている。大径
雄ねじリング(19)の前端部は、雄ねじが設けられていな
いカバー取付部(54)とされており、ここには、周方向に
90°間隔で4つのカバー取付用係合孔(54a)が設けら
れている。
【0029】カバー(29)は、方形状で、その後面に設け
られた環状突出部(55)が大径雄ねじリング(19)前端部の
カバー取付部(54)に嵌め被せられ、環状突出部(55)に設
けられた内向き突起(55a)がカバー取付用係合孔(54a)に
嵌め入れられている。カバー(29)の中央部には、カチッ
ト式雌型接続部材(74)を差し込むための円形貫通孔(56)
が設けられ、円形貫通孔(56)の外周に沿ってその最上部
から反時計方向に約4分の1円の円弧状貫通孔(57)が設
けられている。円弧状貫通孔(57)は、接続部材(74)に設
けられた係合部材(74a)を挿通させかつ雌型接続部材(7
4)を回動させた際にこの係合部材(74a)を案内するもの
である。また、円形貫通孔(56)の右下には、小さい方形
貫通孔(58)があけられている。この方形貫通孔(58)は、
開閉状態を視認するためののぞき窓であり、水平軸回り
回動部材(28)のフランジ(46)の前面の「閉」の表示に対
応して設けられている。
【0030】この水栓ジョイントボックス(1)を壁に取
り付けるには、次のようにすればよい。
【0031】まず、ボディ(3)に必要な部材(符号(6)〜
(18)および(24)〜(27))を組み込み、ケース(2)内にこ
のボディ(3)を挿入し、ケース(2)の前面に大径雄ねじリ
ング(19)を嵌め被せて、これにフランジ(20a)付き雌ね
じリング(20)をねじ合わせておく。雌ねじリング(20)
は、そのフランジ(20a)前面からカバーの後面までの距
離が壁の厚さになるように、所要の軸方向長さに切断さ
れる。壁にあけられた円形の孔に大径雄ねじリング(19)
を壁の内側から挿通し、次いで、ボディ(3)の垂直筒部
(5)と小径雄ねじリング(22)との間にボディ受け(21)を
介在させた状態で小径雄ねじリング(22)をケース(2)の
円筒部(2b)の雌ねじに締め付ける。これにより、ボディ
(3)がケース(2)に支持される。次いで、水平軸回り回動
部材(28)をボディ(3)の水平筒部(4)に嵌め被せ、カバー
(29)を大径雄ねじリング(19)のカバー取付部(54)に嵌め
合わせる。これにより、水栓ジョイントボックス(1)の
取付けが完了する。
【0032】この水栓ジョイントボックス(1)に洗濯機
のホースを接続するには、ホース先端の雌型接続部材(7
4)をカバー(29)の円形貫通孔(56)から挿入して、水平筒
部(4)内の雄型接続部材(23)に嵌め合わせればよい。こ
の際、雌型接続部材(74)に設けられている係合部材(74
a)は、カバーの円弧状貫通孔(57)の最上部から差し込ん
で、水平軸回り回動部材(28)のフランジ(46)の貫通孔(4
6a)に挿通し、係合部材差込み部(47)に嵌め合わせられ
る。雌型接続部材(74)を反時計方向に回動すると、係合
部材(74a)は、係合部材差込み部(47)に係合したまま、
カバー(29)の円弧状貫通孔(57)に案内されて回動し、水
平軸回り回動部材(28)は、これに伴って、反時計方向に
回動させられる。
【0033】水平軸回り回動部材(28)を回動させた際の
垂直軸回り回動部材(17)の動きについて、通路が閉じら
れている状態を示す図4および通路が開いた状態を示す
図5を参照して説明する。
【0034】図4において、水平軸回り回動部材(28)の
第1係合爪(48)と第2係合爪(49)との間に垂直軸回り回
動部材(17)の開操作時係合突起(39)が位置しており、固
定ディスク(10)の垂直通路(10a)と可動ディスク(11)の
垂直通路(11a)とは連通していない。この状態から水平
軸回り回動部材(28)を反時計方向に回すことにより、第
2係合爪(49)が第1係合突起(39)に係合して、垂直軸回
り回動部材(17)を時計方向に回動させる。水平軸回り回
動部材(28)が約45°回動させられると、第2係合爪(4
9)が第1係合突起(39)から離れ、これに代わって、第3
係合爪(50)が第2係合突起(40)に係合し、垂直軸回り回
動部材(17)の同方向の回動が継続させられる。水平軸回
り回動部材(28)の回動は、雌型接続部材(74)の係合部材
(74a)の移動範囲がカバー(29)の円弧形貫通孔(57)によ
って規制されることから、最大で90°までに規制され
ており、これにより、垂直軸回り回動部材(17)も最大で
90°回動するようになされている。従って、回動操作
が終了すると、図5に示すように、水平軸回り回動部材
(28)の第2係合爪(49)と第3係合爪(50)との間に垂直軸
回り回動部材(17)の第2係合突起(40)が位置し、両ディ
スク(10)(11)の垂直通路(10a)(11a)同士が連通する状態
が得られる。水平軸回り回動部材(28)を図5の状態から
逆方向(時計方向)に回動させると、まず、第2係合爪
(49)が第2係合突起(40)に係合し、次いで、第1係合爪
(48)が第1係合突起(39)に係合し、最終的に、水平軸回
り回動部材(28)も垂直軸回り回動部材(17)も90°逆方
向に回動させられ、図4の状態に復帰する。
【0035】上記水栓ジョイントボックス(1)による
と、洗濯機のホース(73)先端部に取り付けられた雌型接
続部材(74)を雄型接続部材(23)に接続し、雌型接続部材
(74)を開方向(反時計方向)に回動すると、上述したよ
うに、両ディスク(10)(11)の垂直通路(10a)(11a)同士が
連通し、垂直筒部(5)下端開口からボディ(3)に流入した
流体は、両ディスク(10)(11)の垂直通路(10a)(11a)を経
て、垂直筒部(5)内の可動ディスクホルダー(13)の垂直
軸部フランジ(31a)下方空間に至り、水平筒部(4)内へと
流れる。可動体(24)は、雌型接続部材(74)に押されて後
方に移動することから、シール材(25)と段差部(43)との
間に間隙ができ、水平筒部(4)内の流体は、この間隙か
ら可動体(24)内部へ流入し、ホース(73)内へと導かれ
る。この際、カバー(29)の方形貫通孔(58)からは、
「開」が表示され、通路が開状態であることを視認する
ことができる。雌型接続部材(74)を逆方向(時計方向)
に回動すると、通路が閉状態となるから、ホース(73)を
外しても、流体が流出してくることはない。そして、通
路が開のままの状態で雌型接続部材(74)が雄型接続部材
(23)から外れた場合には、可動体(24)がフリーな状態と
なり、ボディ(3)内の水の圧力により、前方に移動し、
シール部(25)が雄型接続部材(23)の段差部(43)によって
受けられ、水漏れ事故が防止される。
【0036】カバーには、その貫通孔(56)(57)(58)を塞
ぐ方形のキャップ(62)を被せることが好ましく、その一
例を図6に示す。同図において、カバー(61)には、キャ
ップをちょうど嵌め入れる方形の凹所(61a)が設けられ
ており、キャップ(62)の後面には、カバー(61)の円形貫
通孔(56)に嵌め合わされる円筒状突出部(62a)が設けら
れている。カバー(61)とキャップ(62)とは、ひも(63)な
どで接続される。洗濯機などを使用しないときには、カ
バー(61)にキャップ(62)を被せておくことにより、前端
部がカバー(61)から前方に突出している可動体(24)を保
護することができる。図示省略したが、カバーとキャッ
プとは、適宜なヒンジ手段によって連結し、キャップが
カバーに取り付けられたまま開閉可能なようにしてもも
ちろんよい。
【0037】
【発明の効果】この発明の水栓ジョイントボックスによ
ると、ボディ内通路を壁の外側から開閉でき、ボディ内
通路を閉じておけば、ホースなどの被接続部品を外して
も水が漏れることがなく、被接続部品の取外しや交換が
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による水栓ジョイントボックスを示す
一部を切り欠いた斜視図である。
【図2】この発明による水栓ジョイントボックスを示す
分解斜視図である。
【図3】同垂直断面図であり、通路「閉」の状態を示し
ている。
【図4】通路閉の状態を示す(a)平面図および(b)
水平断面図である。
【図5】通路開の状態を示す(a)平面図および(b)
水平断面図である。
【図6】カバーの一実施形態を示す斜視図である。
【図7】洗濯機ホースと配管との接続部分の従来例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
(1) 水栓ジョイントボックス (2) ケース (3) ボディ (4) 水平筒部 (5) 垂直筒部 (10) 固定ディスク (10a) 垂直通路 (11) 可動ディスク (11a) 垂直通路 (13) 可動ディスクホルダー (17) 垂直軸回り回動部材 (23) 雄型接続部材 (28) 水平軸回り回動部材 (29) 保護カバー (31) 垂直軸部 (39) 第1係合突起 (40) 第2係合突起 (47) 係合部材差込み部 (48) 第1係合爪 (49) 第2係合爪 (50) 第3係合爪 (56) 円形貫通孔 (57) 円弧状貫通孔 (74) 雌型接続部材 (74a) 係合部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁に取り付けられるケース(2)と、ケー
    ス(2)内に設けられかつ水平筒部(4)および垂直筒部(5)
    よりなる略L字形ボディ(3)と、ボディ(3)の垂直筒部
    (5)内に配された垂直通路(10a)付き固定ディスク(10)
    と、固定ディスク(10)の上に重ねられて垂直軸回りに所
    定角度回動させられることにより固定ディスク下方空間
    と可動ディスク上方空間とを連通または遮断させる垂直
    通路(11a)付き可動ディスク(11)と、少なくとも一部を
    ボディ(3)の水平筒部(4)より上方に突出させて垂直筒部
    (5)の上端部に設けられかつ可動ディスク(11)と一体的
    に回動する垂直軸回り回動部材(17)と、水平筒部(4)に
    水平軸回りに回動自在に嵌め被せられかつ垂直軸回り回
    動部材(17)に係合してこれを垂直軸回りに回動させる水
    平軸回り回動部材(28)とを備えており、水平軸回り回動
    部材(28)がケース(2)外部からの操作によって回動可能
    とされている水栓ジョイントボックス。
  2. 【請求項2】 垂直軸部(31)およびこれの下端に設けら
    れた可動ディスク保持爪(33)を有しかつ可動ディスク(1
    1)と一体に回動する可動ディスクホルダー(13)をさらに
    備えており、垂直軸回り回動部材(17)は、可動ディスク
    ホルダー(11)の垂直軸部(31)上端部に取り付けられてい
    る請求項1記載の水栓ジョイントボックス。
  3. 【請求項3】 水平筒部(4)内に、ホース(73)に取り付
    けられた雌型接続部材(74)に接続される雄型接続部材(2
    3)が設けられ、水平軸回り回動部材(28)に、雌型接続部
    材(74)に一体に設けられた係合部材(74a)が差し込まれ
    る係合部材差込み部(47)が設けられており、雌型接続部
    材(74)を回動させることによって水平軸回り回動部材(2
    8)が回動させられる請求項1記載の水栓ジョイントボッ
    クス。
  4. 【請求項4】 ケース(4)の前面に保護カバー(29)が取
    り付けられており、保護カバー(29)に、雌型接続部材(7
    4)を挿通させる円形貫通孔(56)と、係合部材(74a)を挿
    通させかつ雌型接続部材(74)を回動させた際に係合部材
    (74a)を案内する円弧状貫通孔(57)とが設けられている
    請求項3記載の水栓ジョイントボックス。
  5. 【請求項5】 垂直軸回り回動部材(17)に、下方にのび
    る2つの突起(39)(40)が所定間隔をおいて設けられ、水
    平軸回り回動部材(28)に、前から見てこれらの突起(39)
    (40)の左右および中間に位置しかつ時計方向または反時
    計方向に回動させられた際にいずれかの突起(39)(40)に
    係合する計3つの爪(48)(49)(50)が設けられている請求
    項1記載の水栓ジョイントボックス。
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