JP3308375B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3308375B2
JP3308375B2 JP02274294A JP2274294A JP3308375B2 JP 3308375 B2 JP3308375 B2 JP 3308375B2 JP 02274294 A JP02274294 A JP 02274294A JP 2274294 A JP2274294 A JP 2274294A JP 3308375 B2 JP3308375 B2 JP 3308375B2
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heat exchange
air conditioner
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air
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば室内ユニット
を構成する空気調和機に係り、特に、熱交換器構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に用いられる空気調和機は、被空
調室に配置される室内ユニットと、屋外に配置される室
外ユニットからなり、これらユニット相互を冷媒管およ
び電気配線で接続してなる。
【0003】ユーザ側からは、これらユニットに対する
小形化と、据付スペース低減の要望が大であり、各メー
カにおいては、このような条件を満足しつつ、熱交換能
力の増大を図らなければならない。
【0004】その解決策の一つとして、近時、特に室内
ユニットでは、ここに配備される熱交換器を”くの字
状”に折り曲げ形成して、熱交換面積を確保しつつ、熱
交換器自体の高さ寸法を抑制し、ユニット本体の高さ寸
法の低減化を得ている。
【0005】ところで、室内ユニットには、被空調室空
気をユニット本体内に吸込み、熱交換器を導通させて熱
交換作用を行なわせ、熱交換した後の空気を再び被空調
室へ吹出す送風ファンが配置されていて、その性能上、
横流ファンが採用される。
【0006】この横流ファンは、上記熱交換器の幅寸法
とほぼ同一の軸方向長さを有し、円形板からなる両側端
板および所定間隔を存する仕切り板の周端部に沿って、
多数枚の羽根板(ブレード)が設けられてなり、断面ほ
ぼ円形状をなす。
【0007】ユニット本体の小型化を得るため、上記横
流ファンの直径は必要な送風量を確保する最小限寸法に
設定される。上記くの字状熱交換器の場合は、折り曲げ
部背面側に横流ファンが配置されるが、この折り曲げ部
の位置設定によっては、熱交換器の上端部もしくは下端
部の、少なくともいずれか一方端部は横流ファンから遠
く離間することとなり、熱交換空気が導かれ難く、部分
的に熱交換効率に差が生じてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、くの字状熱交
換器を改良した形状構造をなすものとして、たとえば実
開平4−68921号公報が開示されている。これは図
8に示すように、熱交換器Hを水平方向に三分割し、上
面二面が逆V字形になるように三つ折りにするととも
に、ファンFを三つ折りにされた熱交換器H内に配設し
てなる。
【0009】このような熱交換器Hであれば、単なるく
の字状熱交換器よりも、その高さ寸法の低減を図ること
ができ、しかも上下端部をよりファンFに近付けられ、
熱交換効率の向上に役立てられる。
【0010】しかしながら、最も吸込風量の多い前面吸
込口に対応した上記熱交換器Hの前面部Haにおいては
従来のものと同様、やはりくの字状が保持されており、
そのため前面部Ha背面とファンF周面との距離Laな
いしLdがそれぞれの部位において大きく異なってしま
う。
【0011】その結果、最も吸込風量の多い前面吸込口
に対応した熱交換空気の吸込み圧力にバラツキが生じ易
く、したがって吸込み風量が一定とならない。ファンの
送風音として、いわゆるバサ音の発生があり、静粛運転
が損なわれる。さらに、風量が一定でないため、熱交換
効率の向上はわずかなものに止まり、さらなる改良が望
まれている。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、熱交換器の小形化を図
るとともに、熱交換空気の吸込み圧力および吸込み風量
を一定にして送風音の低減を図り、静粛運転の促進化を
得るとともに、熱交換効率の向上をなす空気調和機を提
供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明の空気調和機は、請求項1において、多数枚
の放熱フィンが互いに狭小の間隙を存して並設され、こ
れら放熱フィンに熱交換パイプが貫通されてなる熱交換
器と、この熱交換器に被空調室内空気を導いて熱交換作
用を行なわせる断面円形の送風ファンとを備えた空気調
和機において、上記熱交換器の放熱フィンは、その上部
が折り曲げ形成され、側面視で逆V字状をなすととも
に、この前面側熱交換器は、上端部および下端部が上記
送風ファンの上下方向の投影面内に位置して、上部から
下部に亘って上記送風ファンを囲撓するよう緩やかな円
弧状に湾曲形成され、かつ前面側熱交換器の下端部と後
面側熱交換器の下端部を結ぶ線は、上記送風ファンの中
心軸よりも外側に位置することを特徴とする。
【0014】請求項2において、請求項1記載の上記前
面側熱交換器を構成する放熱フィンは、複数の切欠部が
所定間隔を存して設けられ、これら切欠部を折り曲げる
ことによって多段に湾曲形成されることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】請求項3において、請求項2記載の熱交換
器の放熱フィンは、その上部に熱交換空気の導入側から
切り込み部が設けられており、この切り込み部が折り曲
げられることによって上記逆V字状の部分が形成され、
上記切込み部の下方に複数の切欠部が所定間隔を存して
熱交換空気の導出側から設けられており、この切欠部が
折り曲げられることによって上記前面側熱交換器が湾曲
形成され、上記熱交換器の放熱フィンは、切欠部周囲を
除く部分に立ち上りスリットが設けられることを特徴と
する。
【0018】
【作用】熱交換器の放熱フィンは、その上部が逆V字状
をなし、前面部が湾曲形成されて断面円形の送風ファン
を囲撓しているので、熱交換器前面部において、送風フ
ァン周面との距離が各部位においてほとんど同じにな
り、したがって吸込み圧力や吸込み風量を一定となし、
熱交換効率のムラが少ない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に示すように、空気調和機の室内ユニッ
トが構成される。ユニット本体1の前面側と、前面側か
ら上部一部に亘って吸込口2が開口され、ここにグリル
3が嵌め込まれる。
【0020】この吸込口2に対向して、エアーフイルタ
4および後述する熱交換器5が設けられる。すなわち、
エアーフイルタ4および熱交換器5は、本体1前面部の
形状に合わせて、緩やかな円弧状に曲成される。
【0021】この熱交換器5の前面側下部には下部ドレ
ンパン6aが設けられ、かつ背面側には上部ドレンパン
6bが設けられる。互いのドレンパン6a,6bは図示
しない連通路を介して連通している。そして、下部ドレ
ンパン6aの外底面は、ユニット本体1の前面側下部に
開口する吹出口7のノーズを兼用する。
【0022】上記熱交換器5の背面側部位には室内送風
機を構成する送風ファンである横流ファン8が配置さ
れ、さらに、上記熱交換器5の上端部から横流ファン8
側部を介して上記吹出口7に亘るファンケーシング9が
設けられる。
【0023】このファンケーシング9とユニット本体1
内壁面との間には、断熱材10が充填される。この断熱
材10の一部には、補助配管やドレンホースおよびリー
ド線を挿通させるための孔部11が設けられる。
【0024】つぎに、上記熱交換器5について詳述す
る。図2に示すように、熱交換器5は、紙面の方向に狭
小の間隙を存して並設される多数枚の放熱フィン12
と、これら放熱フィン12に設けられる大小2種類の直
径の取付け用孔13a,13bに貫通され、かつ拡管手
段により各取付け用孔13a,13bに嵌着される図示
しない熱交換パイプとからなる。
【0025】上記横流ファン8の配置と、その送風作用
によって、外側縁12aが熱交換空気の導入側、内側縁
12bが導出側となる。上記放熱フィン12は、予めプ
レス打ち抜き加工によって成形されていて、図において
上端部が斜め直状に形成され、さらに上部から下部に亘
ってU字状に湾曲成される部分が連設される。
【0026】なお説明すれば、放熱フィン12の上部A
から中間部Bに至る内外側縁12a,12bは、互いに
直線状であり、かつ互いに平行である。中間部Bから下
部Cに至る内外側縁12a,12bは、互いに曲率半径
が異なる円弧状に曲成され、フィン自体U字状をなす。
【0027】そして、上部Aの所定位置には、その外側
縁12aから切り込み部16が設けられ、内側縁12b
の僅か手前側まで延出される。熱交換器5の組み立て時
に、この切り込み部16から上方部位を時計回り方向に
回動付勢して、図に実線で示すような形状、すなわち逆
V字状に形成する。
【0028】結局、この熱交換器5を構成する放熱フィ
ン12は、逆V字状をなし、上部Aが後面側熱交換器5
bとなり、この上部Aから中間部Bを介して下部Cに至
る前面部DがU字状に湾曲形成された前面側熱交換器5
aとなる。
【0029】なお、上記放熱フィン12の取付け用孔1
3以外の部分には、多数の立ち上りスリット15が設け
られる。これらスリット15は、放熱フィン12に平行
な切り込みを入れ、かつ隣接する部分が板面の前後方向
に突出するよう設けられる切り起こし部からなり、図に
二点鎖線矢印で示すように、放熱フィン12間を導通す
る熱交換空気の導通方向と直交する方向に設定される。
【0030】このようにして構成される熱交換器5を再
び図1に示すように、ユニット本体1内の所定位置に配
設する。すなわち、前面側熱交換器5aの下端は下部ド
レンパン6a上に載り、後面側熱交換器5bの下端は上
部ドレンパン6b上に載る。
【0031】上記逆V字状に折り曲げ形成される部分
が、上記横流ファン8の軸心Oのほぼ直上方部位に対向
しており、横流ファン8に対してあたかも傘状のごと
く、これを覆う。
【0032】さらにまた、前面側熱交換器5aがU字状
に形成されていて、この背面側に上記横流ファン8が位
置することにより、前面側熱交換器5aは横流ファン8
を囲撓する。
【0033】前面側熱交換器5aの背面側側縁と横流フ
ァン8周面との距離が、漸次近接し、かつ漸次離間して
おり、その変化の差が、従来のもの(たとえば実開平4
−68921号公報の技術)と比較して極めて小さい。
【0034】しかも、前面側熱交換器5aの下端部Da
は、図に二点鎖線で示すように、上記横流ファン8の下
方向の投影面S内に位置する。さらに、前面側熱交換器
5aの上端部である、後面側熱交換器5bとの連接端部
は、図に示すように横流ファン8の軸心Oのほぼ直上部
に位置している。すなわち、前面側熱交換器5aの上端
部においても横流ファン8の上方向の投影面内に位置す
る。このことから、熱交換器5は、横流ファン8に沿っ
て回り込んだ形状をなす。
【0035】図に二点鎖線で示すように、前面側熱交換
器5aの下端部Daと後面側熱交換器5bの下端部Aa
とを結ぶ線は、横流ファン8の中心軸Oよりも外側に位
置する。すなわち、熱交換器5は横流ファン8周面に沿
って充分回り込んだ形状構造をなす。
【0036】しかして、たとえば暖房運転を行う。図示
しない室外ユニットの圧縮機を駆動して、冷凍サイクル
運転をなすとともに室内ユニットにおける横流ファン8
を駆動する。上記圧縮機から吐出される高温高圧の冷媒
は、凝縮器としての熱交換器5に導かれる。
【0037】被空調室内空気である熱交換空気は、吸込
口2から導入され、フィイルタ4を介して熱交換器5に
導かれる。この外側縁12aから、放熱フィン12相互
の隙間を導通し、放熱フィン12と熱交換パイプに接し
た後、内側縁12bから導出される。
【0038】冷媒は熱交換器5に導かれて、熱交換パイ
プを導通する間に凝縮熱を放出し、放熱フィン12に伝
熱する。これら放熱フィン12間を熱交換空気が導通し
て熱交換をなす。熱交換空気は吸熱し、温度上昇して熱
交換器5から導出され、横流ファン8を介して吹出口7
から被空調室へ吹出され、暖房作用をなす。
【0039】特に熱交換器5は、逆V字状をなすから、
熱交換器5は勿論、ユニット本体1の高さ寸法が小さく
てすみ、据付スペースの低減に寄与する。また、前面側
熱交換器5aをU字状に形成して、横流ファン8を囲撓
したから、熱交換器5と横流ファン8との間隔の差が各
部位において極めて少ない。したがって、熱交換空気の
吸込み圧力および吸込み風量が一定となり、送風音の低
減を得るとともに、熱交換効率が向上する。
【0040】なお、前面側熱交換器5aの下端部Da
は、上記横流ファン8の下方向の投影面S内に位置し、
前面側熱交換器5aの上端部は、横流ファン8の上方向
の投影面内に位置する。前面側熱交換器5aの下端部D
aと後面側熱交換器5bの下端部Aaとを結ぶ線は、上
記横流ファン8の中心軸Oよりも外側に位置するよう設
定される。
【0041】いずれの構成も、熱交換器5は横流ファン
8周面に沿って充分回り込んだ形状構造をなし、しかも
互いの距離の差が極く少ないので、熱交換効率のムラの
発生を抑制化する。
【0042】熱交換器5を構成する放熱フィン12は、
予めプレス加工によって形成したものであるから、特に
形状の複雑な前面側熱交換器5aを容易に得られ、たと
えば切り込み加工や、切欠加工などの人為的な加工手間
が不要であるとともに、これら人為的な加工にともなう
切り込みクズや切欠クズの発生がなくて経済的である。
【0043】図3に示すような、熱交換器を備えた室内
ユニットであってもよい。後述する熱交換器5Aを除い
て、他の構成は先に説明したものと全く同一である。す
なわち、1はユニット本体、2は吸込口、3はグリル、
4はエアーフイルタ、6aは下部ドレンパン、6bは上
部ドレンパン、7は吹出口、8は室内送風機を構成する
送風ファンである横流ファン、9はファンケーシング、
10は断熱材、11は孔部である。
【0044】上記熱交換器5Aを構成する放熱フィン1
2Aは、切り込み部16から上部A1 がここでは湾曲形
成されていて、この切り込み部16に沿って折り曲げ成
形されて前面側熱交換器5aと後面側熱交換器5bとか
らなる逆V字状をなす。
【0045】湾曲形成される後面側熱交換器5dは、先
に説明した直状の後面側熱交換器5bよりも熱交換面積
の増大化をなすとともに、ここで生成されるドレン水が
確実に上部ドレンパン6b内に流下する。すなわち途中
で横流ファン8に滴下することがないから、周囲へのド
レン水飛散を阻止する。
【0046】この放熱フィン12Aにおいても、前面側
熱交換器5cがU字状に湾曲形成され、かつ予め、プレ
ス打ち抜き加工によって成形されること、前面側熱交換
器5cの下端部Daは、横流ファン8の下方向の投影面
S内に位置すること、前面側熱交換器5cの上端部も、
横流ファン8の上方向の投影面S内に位置すること、
面側熱交換器5cの下端部Daと後面側熱交換器5dの
下端部Aaとを結ぶ線は、横流ファン8の中心軸Oより
も外側に位置するなど、全て上記実施例と同様であり、
したがって同様の効果を得られる。
【0047】図4に示すような、熱交換器5Bを備えた
室内ユニットであってもよい。ここでも、後述する熱交
換器5Bを除いて、他の構成は先に説明したものと全く
同一である。すなわち、1はユニット本体、2は吸込
口、3はグリル、4はエアーフイルタ、6aは下部ドレ
ンパン、6bは上部ドレンパン、7は吹出口、8は室内
送風機を構成する送風ファンである横流ファン、9はフ
ァンケーシング、10は断熱材、11は孔部である。
【0048】上記熱交換器5Bを構成する放熱フィン1
2Bは、図のように成形された状態で、その上部が逆V
字状をなす。そして、ここでは逆V字状をなす端面相互
が接合され、先に説明したような切り込み部16による
空間部が形成されない。
【0049】すなわち、はじめ図に二点鎖線で示すよう
に、上部Az である折り曲げ部分が放熱フィン12Bに
鋭角状の接点部A0 を介して連結される。この状態か
ら、上部Az を折り曲げれば、互いに端面が接合して図
のような空間部のない前面側熱交換器5eと後面側熱交
換器5fとからなる逆V字状が得られる。
【0050】したがって、熱交換器5Bとしての熱交換
面積が増大することとなり、ここに導かれる熱交換空気
は充分な熱交換作用がなされ、より熱交換効率の向上が
得られる。
【0051】また、前面側熱交換器5eがU字状に湾曲
形成され、かつ予めプレス打ち抜き加工によって成形さ
れること、前面側熱交換器5eの下端部Daは、横流フ
ァン8の下方向の投影面S内に位置すること、前面側熱
交換器5eの上端部も、横流ファン8の上方向の投影面
S内に位置すること、前面側熱交換器5eの下端部Da
と後面側熱交換器5fの下端部Aaとを結ぶ線は、横流
ファン8の中心軸Oよりも外側に位置することなど、全
て上記実施例と同様であり、したがって同様の効果を得
られる。
【0052】図5に示すような、熱交換器5Cを備えた
室内ユニットであってもよい。熱交換器5cを除いた他
の構成は、先に説明したものと形状構造に若干の相違が
あるが、基本的には全く同一である。すなわち、1はユ
ニット本体、2は吸込口、3はグリル、4はエアーフイ
ルタ、6aは下部ドレンパン、6bは上部ドレンパン、
7は吹出口、8は室内送風機を構成する送風ファンであ
る横流ファン、9はファンケーシング、10は断熱材、
11は孔部である。
【0053】上記熱交換器5Cを構成する放熱フィン1
2Cは、その上部Aに熱交換空気の導入側から切り込み
部20が設けられており、この切り込み部20に沿って
折り曲げ形成することによって前面側熱交換器5gと後
面側熱交換器5hとからなる逆V字状が得られる。
【0054】また、切り込み部20の下方に複数の切欠
部21…が所定間隔を存し、かつ熱交換空気の導出側か
ら設けられており、これら切欠部21…を折り曲げ形成
することによってU字状の前面側熱交換器5gが得られ
る。
【0055】図6(A)に、折り曲げ成形される前の放
熱フィン12Cを示す。放熱フィン12Cは全体的に短
冊状をなし、ここでは2列に並べられた熱交換パイプの
取付け用孔22…が設けられる。そして、後述するよう
に、所定の上下取付け用孔22間部位に立ち上りスリッ
ト23…が設けられる。
【0056】放熱フィン12Cの上部Aにおいて、図の
左側端縁から右側端縁の直前まで、すなわち熱交換空気
の導入側から導出側直前までジグザグ状の切り込み部2
0が設けられる。
【0057】この切り込み部20から下部Cに亘って、
所定間隔を存して複数の切欠部21…が設けられる。こ
れは、図において右側端縁から左側端縁直前まで、すな
わち熱交換空気の導出側から導入側直前まで設けられて
いて、この上端縁および下端縁とも互いに角度の異なる
ジクザグ状をなす。
【0058】同図(B)に、上記切欠部21とその周辺
部を拡大して示す。上記立ち上りスリット23は、上下
の取付け用孔22相互間および切欠部21の上下端縁に
沿って設けられる。いずれも、上下端部から同一面方向
に切り起こし形成されていて、切り起こし部分はフィン
面と平行面をなす。
【0059】ここでは、切欠部21相互間で、かつ上下
の取付け用孔22間に形成される立ち上りスリット23
の形状構成をAパターンと称し、切欠部21の下部端縁
に沿って設けられる立ち上りスリット23の形状構成を
Bパターンと称し、切欠部21の上部端縁に沿って設け
られる立ち上りスリット23の形状構成をCパターンと
称する。
【0060】すなわち3種類のパターンをもった多数の
立ち上りスリット23…が放熱フィン12Cに設けられ
ており、ここに導通される熱交換空気に対して効率の良
い熱交換作用をなす。
【0061】再び図5に示すように、切り込み部20を
折り曲げ付勢して逆V字状になし、切欠部21…を順次
折り曲げ付勢して前面側熱交換器5gをU字状に形成す
ることは先に説明した通りである。
【0062】したがって、熱交換器12Cの全体的な高
さ寸法の抑制と、この前面側熱交換器5gにおける横流
ファン8との間隔寸法の均一化による熱交換効率の向上
を図れる。
【0063】そして、この熱交換器12Cと横流ファン
8との関係、すなわち前面側熱交換器5gの下端部Da
は、横流ファン8の下方向の投影面S内に位置するこ
と、前面側熱交換器5gの下端部Daと後面側熱交換器
5hの下端部Aaを結ぶ線は、横流ファン8の中心軸O
よりも外側に位置することなどは、上記実施例と同様で
あり、したがって同様の効果を得られる。
【0064】なお、放熱フィン12Cの上部に切り込み
部20を設けて折り曲げるようにしたが、これに代わっ
て切欠部を設けて折り曲げるようにしてもよい。また、
この下部に切欠部21を設けて折り曲げ、U字状に形成
するようにしたが、切り込み部を設けてU字状に形成す
るようにしてもよい。
【0065】図7(A),(B)に示すような放熱フィ
ン12Dであってもよい。全体的な形状と、切り込み部
20および切欠部21…が設けられる形状構造および取
付け用孔22…が設けられることは、先に図6で示した
ものと同一である。
【0066】ただし、ここに設けられる立ち上りスリッ
ト24は、切り込み部20から上部Aにおいて、1組毎
の上下の取付け用孔22相互間に設けられ、各切欠部2
1相互間では上下の取付け用孔22相互間に設けられ
る。
【0067】いずれの立ち上りスリット24も、フィン
12Dの幅方向に沿って、一対ずつ隣接して3組が並設
され、上下端部から同一面方向に切り起され、切り起こ
し面はフィン面と平行面となる。
【0068】このような放熱フィン12Dを、先に図5
に示したように、切り込み部20で折り曲げることによ
って逆V字状の部分が形成され、上記切欠部21を折り
曲げることによってU字状の部分が形成される。
【0069】また、この放熱フィン12Dにおいて、取
付け用孔22相互間にのみ立ち上りスリット24が設け
られ、切り込み部20周囲および切欠部21周囲に立ち
上りはスリットが設けられていないから、特にこれら部
分の剛性を保持する。
【0070】切り込み部20と切欠部21が折り曲げ形
成されることから、これら折り曲げ部分を横断する熱交
換パイプ間距離が、折り曲げられない部分の熱交換パイ
プ間距離よりも短くなる。
【0071】具体的には、切り込み部20から切欠部2
1に亘る熱交換パイプ間距離と、切欠部21の上下部間
に亘る熱交換パイプ間距離が、切り込み部20から上部
Aと切欠部21間の熱交換パイプ間距離よりも短くな
る。
【0072】この距離の差は熱交換器を導通される熱交
換空気に対する抵抗、すなわち通風抵抗の差になって現
れる。当然、距離の短い部分は通風抵抗が大きくなり、
この部分は折曲部分でもある。
【0073】しかしながら、これらの折り曲げ部分には
立ち上りスリットを設けておらず、立ち上りスリット2
4を設けている部分の通風抵抗とほぼ同一となる。その
ため、熱交換効率の均一化が得られる。また、本発明の
要旨を越えない範囲内で種々の変形実施が可能なこと
は、勿論である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、熱
交換器を構成する放熱フィンの上部を逆V字状に形成す
るとともに、この前面部は断面円形の送風ファンを囲撓
するよう上部から下部に亘って緩やかな円弧状に湾曲形
成したから、熱交換器の高さ寸法を縮小化して、この小
形化を図るとともに、装置の据付けスペースの低減をな
し、かつ熱交換空気の吸込み圧力および吸込み風量を一
定にして送風音の低減を図り、静粛運転の促進化と、熱
交換効率の向上を得られるなどの効果を奏する。さら
に、前面側熱交換器の上下端部は、上記送風ファンの上
下方向の投影面内に位置し、かつ前面側熱交換器の下端
部と後面側熱交換器の下端部とを結ぶ線は、送風ファン
の中心軸よりも外側に位置するよう設定したから、熱交
換器は送風ファン周面に沿って充分回り込んだ形状構造
をなし、しかも互いの距離の差が極く少ないので、熱交
換効率のムラの発生を抑制化するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、空気調和機室内ユニ
ットの縦断面図。
【図2】同実施例の、放熱フィンの正面図。
【図3】他の実施例の、空気調和機室内ユニットの縦断
面図。
【図4】他の実施例の、空気調和機室内ユニットの縦断
面図。
【図5】他の実施例の、空気調和機室内ユニットの縦断
面図。
【図6】(A)は、同実施例の、放熱フィンの正面図。
(B)は、同実施例の、放熱フィン一部を拡大した正面
図。
【図7】(A)は、他の実施例の、放熱フィンの正面
図。(B)は、同実施例の、放熱フィン一部を拡大した
正面図。
【図8】従来例の、空気調和機室内ユニットの縦断面
図。
【符号の説明】
12…放熱フィン、5…熱交換器、8…送風ファン(横
流ファン)、20…切り込み部、21…切欠部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−26778(JP,A) 特開 平3−28635(JP,A) 特開 平5−187655(JP,A) 実開 平4−97222(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 F24F 13/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数枚の放熱フィンが互いに狭小の間隙を
    存して並設され、これら放熱フィンに熱交換パイプが貫
    通されてなる熱交換器と、この熱交換器に被空調室内空
    気を導いて熱交換作用を行なわせる断面円形の送風ファ
    ンとを備えた空気調和機において、 上記熱交換器の放熱フィンは、その上部が折り曲げ形成
    され、側面視で逆V字状をなすとともに、 この前面側熱交換器は、上端部および下端部が上記送風
    ファンの上下方向の投影面内に位置して、上部から下部
    に亘って上記送風ファンを囲撓するよう緩やかな円弧状
    に湾曲形成され、 かつ前面側熱交換器の下端部と後面側熱交換器の下端部
    を結ぶ線は、上記送風ファンの中心軸よりも外側に位置
    することを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記前面側熱交換器を構成する放熱フィン
    は、所定間隔を存して複数の切欠部が設けられ、これら
    切欠部を折り曲げることによって多段に湾曲形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】上記熱交換器の放熱フィンは、その上部に
    熱交換空気の導入側から切り込み部が設けられており、
    この切り込み部が折り曲げられることによって上記逆V
    字状の部分が形成され、上記切込み部の下方に複数の切
    欠部が所定間隔を存して熱交換空気の導出側から設けら
    れており、この切欠部が折り曲げられることによって上
    記前面側熱交換器が湾曲形成され、上記熱交換器の放熱
    フィンは、切欠部周囲を除く部分に立ち上りスリットが
    設けられることを特徴とする請求項2記載の空気調和
    機。
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