JP3170546B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3170546B2
JP3170546B2 JP04804794A JP4804794A JP3170546B2 JP 3170546 B2 JP3170546 B2 JP 3170546B2 JP 04804794 A JP04804794 A JP 04804794A JP 4804794 A JP4804794 A JP 4804794A JP 3170546 B2 JP3170546 B2 JP 3170546B2
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air conditioner
heat exchange
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air
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば室内ユニット
を構成する空気調和機に係り、特に、熱交換器構造の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に用いられる空気調和機は、被空
調室に配置される室内ユニットと、屋外に配置される室
外ユニットからなり、これらユニット相互を冷媒管およ
び電気配線で接続してなる。
【0003】ユーザ側からは、これらユニットに対する
小形化と、据付スペース低減の要望が大であり、各メー
カにおいては、このような条件を満足しつつ、熱交換能
力の増大を図らなければならない。
【0004】その解決策の一つとして、近時、特に室内
ユニットでは、ここに配備される熱交換器を”くの字
状”に折り曲げ形成して、熱交換面積を確保しつつ、熱
交換器自体の高さ寸法を抑制し、ユニット本体の高さ寸
法の低減化を得ている。
【0005】ところで、室内ユニットには、被空調室空
気をユニット本体内に吸込み、熱交換器を導通させて熱
交換作用を行なわせ、熱交換した後の空気を再び被空調
室へ吹出す送風ファンが配置されていて、その性能上、
横流ファンが採用される。
【0006】この横流ファンは、上記熱交換器の幅寸法
とほぼ同一の軸方向長さを有し、円形板からなる両側端
板および所定間隔を存する仕切り板の周端部に沿って、
所定間隔を存して多数枚の羽根板(ブレード)が設けら
れてなり、断面ほぼ円形状をなす。
【0007】ユニット本体の小型化を得るため、上記横
流ファンの直径は必要な送風量を確保する最小限寸法に
設定される。上記くの字状熱交換器の場合は、折り曲げ
部背面側に横流ファンが配置されるが、この折り曲げ部
の位置設定によっては、熱交換器の上端部もしくは下端
部の、少なくともいずれか一方端部は横流ファンから遠
く離間することとなり、熱交換空気が導かれ難く、部分
的に熱交換効率に差が生じてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、くの字状熱交
換器を改良した形状構造をなすものとして、たとえば実
開平4−57073号公報が開示されている。このよう
な熱交換器であれば、単なるくの字状熱交換器よりも、
その高さ寸法の低減を図ることができ、しかも熱交換面
積とこの熱交換器に対する通風量を増大させ、冷房能力
と暖房能力の向上を図るようになっている。
【0009】しかしながら、この熱交換器では、熱交換
空気が各折り曲げ部を通過する際に通風乱れが発生し易
い。そして、最も吸込み風量の多い前面吸込み口に対応
した熱交換器の前面部においては、その後面側とファン
周面との距離がそれぞれの部位において大きく異なって
いる。
【0010】その結果、前面吸込み口に対応した部位で
は、熱交換空気の吸込み圧力にバラツキが生じ易く、し
たがって吸込み風量が一定とならない。ファンの送風音
として、いわゆるバサ音の発生があり、静粛運転が損な
われる。さらに、風量が一定でないため、熱交換効率の
向上はわずかなものに止まり、さらなる改良が望まれて
いる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、熱交換器を通過する熱
交換空気の乱れを防止し、かつ熱交換器と送風ファンと
の最大距離と最小距離との差をより短縮化して吸込み圧
力差の低減を図り、送風騒音の低減である静粛運転の促
進化を得るとともに、熱交換効率の向上をなす空気調和
機を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、本発明の空気調和機は、請求項1において、多数枚
の放熱フィンが互いに狭小の間隙を存して並設され、こ
れら放熱フィンに熱交換パイプが貫通される熱交換器
と、この熱交換器に被空調室内空気を導いて熱交換作用
を行なわせる断面円形の送風ファンとを備えた空気調和
機において、その前面部および上面部に吸込み口が形成
されるとともに、前面下部に吹出し口が形成され、内部
に上記熱交換器および送風ファンが収容配置される空気
調和機本体と、側面視で逆V字状をなし、前面側熱交換
器と後面側熱交換器との連設体である上記熱交換器と、
少なくとも2か所に切り込み部もしくは切欠部が設けら
れ、この切り込み部もしくは切欠部において同一角度に
折り曲げられ上記送風ファンを囲撓するよう湾曲形成さ
れる上記前面側熱交換器とを具備し、上記前面側熱交換
器と後面側熱交換器の連結部は、上記送風ファンの中心
軸よりも前面側に位置し、かつ上記前面側熱交換器は、
後方に配置される上記送風ファンの中心軸に対向する部
位を前側に突出させ、その上下部位が送風ファンの前面
側を囲撓するように後側に湾曲形成されることを特徴と
する。
【0013】上記目的を満足するため、本発明の空気調
和機は、請求項2において、多数枚の放熱フィンが互い
に狭小の間隙を存して並設され、これら放熱フィンに熱
交換パイプが貫通される熱交換器と、この熱交換器に被
空調室内空気を導いて熱交換作用を行なわせる断面円形
の送風ファンとを備えた空気調和機において、その前面
部および上面部に吸込み口が形成されるとともに、前面
下部に吹出し口が形成され、内部に上記熱交換器および
送風ファンが収容配置される空気調和機本体と、側面視
で逆V字状をなし、前面側熱交換器と後面側熱交換器と
の連設体である上記熱交換器とを具備し、上記前面側熱
交換器は、上記送風ファンを囲撓するよう折り曲げて形
成されるとともに、上記送風ファンは、複数枚の羽根板
が所定間隔を存して周端に沿って配設され、かつこれら
羽根板が軸回転方向に前進角を持つよう捩じられるスキ
ュー式の横流ファンであることを特徴とする
【0014】請求項3において、請求項1ないし請求項
2記載の上記後面側熱交換器の放熱フィンは、折り曲げ
部のない矩形状に形成されることを特徴とする。請求項
4において、請求項1ないし請求項2記載の上記吹出し
口はケーシングが延設されて形成され、上記前面側熱交
換器の下端部と後面側熱交換器の下端部を結ぶ線は、上
記吹出し口を形成するケーシングの接線と平行である
ともに、送風ファンの中心軸よりも外側に位置すること
を特徴とする。
【0015】
【作用】熱交換器の折り曲げ部における熱交換空気の乱
れが少なく、しかも送風ファン周面との距離が各部位に
おいてほとんど同じになり、吸込み圧力や吸込み風量が
一定となって、熱交換効率のムラが少なく、送風効率が
向上する。前面側熱交換器最下部と本体前面部との間に
充分なスペースができ、フィルタの挿脱作業が容易に行
える。より大きな開口面積の吹出し口を形成でき、送風
風量の増大を図れる。前面側に比べ比較的吸込み風量の
少ない後面側熱交換器を直状として、吸込み空気の流れ
を乱すことなく有効に熱交換する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に示すように、空気調和機の室内ユニッ
トが構成される。空気調和機本体であるユニット本体1
の前面側には前部吸込み口2aが開口され、ここにグリ
ル3aが嵌め込まれる。一方、ユニット本体1の上面側
にも上部吸込み口2bが開口され、ここにもグリル3b
が嵌め込まれる。
【0017】ユニット本体1の前面から下部に亘って吹
出し口4が設けられる。この吹出し口4の上部である前
部,上部吸込口2a,2bに対向して、図示しないエア
ーフイルタと、後述する成形された熱交換器5が配置さ
れる。
【0018】つぎに、上記熱交換器5について詳述す
る。図2(A),(B)に示すように、熱交換器5は、
図において左右所定幅で、上下方向に長い直状に形成さ
れ、紙面の方向に狭小の間隙を存して並設される多数枚
の放熱フィン12と、これら放熱フィン12に設けられ
る取付け用孔22に貫通され、かつ嵌着される熱交換パ
イプ13とからなる。
【0019】上記放熱フィン12は、予めプレス打ち抜
き加工によって成形されていて、図において上部Aの所
定位置には、その一側縁12aから水平で、中途部から
V字状の切り込み部20が設けられ、他側縁12bの僅
か手前側まで延出される。
【0020】すなわち、この切り込み部20の先端と放
熱フィン12の内側縁12bとの間の部分は、第1の接
続部15として残される。上記切り込み部20から下端
縁に亘り所定間隔を存して複数の切欠部21…が設けら
れる。この切欠部21は、上辺部21aと下辺部21b
とからなり、それぞれの辺部は少なくとも複数の直線を
異なる方向にジグザグ状に屈曲しており、全体として屈
曲変形した三角状に形成される。
【0021】この切欠部21の先端は、一側縁12aの
僅か手前側まで延出されていて、この切欠部21の先端
と放熱フィン12の一側縁12aとの間は、第2の接続
部16として残される。
【0022】また、上記切欠部21の中途部にはつなぎ
部17が一体に形成されている。これらつなぎ部17
は、切欠部21を形成する上辺部21aと下辺部21b
とのほぼ中間部相互を連結する幅の狭い辺部であって、
内外側縁12a,12bに対して所定角度傾いた状態で
設けられる。
【0023】そして、同図(C)に示すように、つなぎ
部17のほぼ中間部は、予め所定面方向に突出するよう
断面三角状に形成されていて、その頂部と基端部に折れ
目18が形成される。
【0024】これら折れ目18は、後述するように放熱
フィン12を部分的に折曲したとき、つなぎ部17自体
は全て同一方向に突出し、かつ折り畳まれるように設け
られるものである。
【0025】上記切り込み部20を介して上下両側の取
付け用孔22相互間および、上記切欠部21を介して上
下両側の取付け用孔22相互間を除く、各取付け用孔2
2相互間には立上りスリット部24が設けられる。
【0026】これら立上りスリット部24は、放熱フィ
ン12の上下方向に亘って、かつこの両面に一体に切り
起こし形成される立上り片からなり、フィンの両面に沿
って導かれる熱交換空気に効率よく接することができる
ようになっている。
【0027】このようにして成形される放熱フィン12
の一対の取付け用孔22相互に、特に同図(B)にのみ
示す、U字状に曲成された熱交換パイプ13が貫通さ
れ、拡管手段によって放熱フィン12に対する嵌着状態
を得られる。
【0028】切り込み部20から下の上下端部と切欠部
21間、切欠部21相互間および切り込み部20の上の
部分に嵌着された隣接する熱交換パイプ13は空気導入
側の開口端の相互がUベンドによって接続され、平板直
状の熱交換器を成形してから、切り込み部20および切
欠部21に対する折り曲げ加工をなす。いずれも放熱フ
ィン12の一側縁12aから他側縁12b方向へ付勢力
を加えることにより、各部が内側に折曲される。
【0029】その後、折り曲げられた切り込み部20お
よび切欠部21を介して、空気導出側の熱交換パイプ1
3の開口端相互にUベンドが接続される。再び図1に示
すように、上記切り込み部20に沿う折り曲げ加工によ
り、この切り込み部から上部側の部分と下部位側の部分
とで折り曲げ形成される、逆V字状に2分割化された熱
交換器となる。
【0030】ここで、切り込み部20の上部側の熱交換
器部分はユニット本体1の後面側に折り曲げ形成されて
いるところから、後面側熱交換器5Bと呼び、切り込み
部20の下部側の熱交換器部分はユニット本体1の前面
側に折り曲げ形成されているところから、前面側熱交換
器5Aと呼ぶ。
【0031】これら後面側熱交換器5Bと前面側熱交換
器5Aとは、連結部である第1の接続部15で連結され
ることになる。上記前面側熱交換器5Aは、さらに複数
の上記切欠部21…に沿って折り曲げ加工される。すな
わち、切欠部21を構成する上辺部21aと下辺部21
bとが接するように折り曲げられることにより、切欠部
21上下の熱交換器部分は内側に折曲形成される。
【0032】しかも、切欠部21の構成から、前面側熱
交換器5Aを構成する互いの熱交換器部分は、全て同一
角度θ°で折曲されることが特徴であり、かつこの最下
端部は後面側熱交換器5Bとの連結部分である第1の接
続部15よりも距離l1 だけ前面側に位置する。
【0033】この状態で、各切欠部21に設けられてい
るつなぎ部17は、全て折り目18に沿って同一方向に
突出して折り畳まれる。また切欠部21先端と一側縁1
2aとの間に残された第2の接続部16は、前面側熱交
換器5Aを構成する互いの熱交換器部分を連結する。
【0034】このようにして、上記熱交換器5は全体的
に逆V字状をなし、前面側熱交換器5Aは他側縁12b
を内側にして多段に折り曲げられて湾曲形成される一
方、後面側熱交換器5Bは少しの湾曲部もない直状で、
かつ矩形状に形成される。
【0035】第1の接続部15を通過する垂直軸線を境
にして、前面側熱交換器5Aの最上部とのなす角度は、
後面側熱交換器とのなす角度よりも鋭角である。換言す
れば、前面側熱交換器5A最上部の傾斜は急で、後面側
熱交換器5Bの傾斜は緩い。
【0036】熱交換器5の両側端には図示しない端板が
取付けられ、この端板によってユニット本体1内の所定
位置に熱交換器5が配設される。そして、前面側熱交換
器5Aの下端には前部ドレンパン6aが配設され、後面
側熱交換器5bの下端には後部ドレンパン6bが配設さ
れる。互いのドレンパン6a,6bは図示しない連通路
を介して連通され、後部ドレンパン6bで補集されたド
レン水はこの連通路を通って前部ドレンパン6aに流れ
るようになっている。
【0037】前面側熱交換器5Aの背面側部位には室内
送風機を構成する送風ファンである横流ファン7が配置
される。この横流ファン7は、多数枚の羽根板(ブレー
ド)8…が所定間隔を存して設けられ、全体的に断面円
形状をなす。
【0038】なお説明すれば、図3に示すように、横流
ファン7を構成する各羽根板8は、この軸方向に所定間
隔を存して設けられる仕切り板9相互間に設けられるの
だが、単なる直線状ではなく、軸回転方向に前進角を持
つよう捩じられる、いわゆるスキュー式の横流ファンが
採用される。
【0039】再び図1に示すように、このようにして構
成される横流ファン7は、上記前面側熱交換器5Aの背
面側に位置し、この前面側熱交換器によって周面一部が
囲撓される。
【0040】前面側熱交換器5Aの背面側側縁と横流フ
ァン7周面との距離が、漸次近接し、かつ漸次離間して
おり、その変化の差が、従来のもの(たとえば実開平4
−57073号公報の技術)と比較して極めて小さい。
【0041】この横流ファン7の上部には前面側熱交換
器5Aと後面側熱交換器5Bとの上記逆V字状に折り曲
げ形成される部分が対向しており、横流ファン7はあた
かも傘状のごとく覆われる。
【0042】上記前面側熱交換器5Aと後面側熱交換器
5Bとの折り曲げ形成部である第1の接続部15は、上
記横流ファン7の軸心Oの前面側に位置するよう、熱交
換器5として配置されている。
【0043】しかも、前面側熱交換器5Aの最下端の熱
交換パイプ13aと後面側熱交換器5Bの最下端の熱交
換パイプ13bとを結ぶ線laは、横流ファン7の中心
軸Oよりも外側に位置し、かつ後面側熱交換器5Bの中
心軸線lbと直交する。
【0044】後部ドレンパン6bの下部から横流ファン
7側部を介して上記吹出し口4に亘ってファンケーシン
グ10が設けられる。このケーシング10の吹出し口4
下部に沿う接線lcは、上記後面側熱交換器5Bの中心
軸線lbと直交する。
【0045】したがって、ケーシング10の吹出し口4
下部に沿う接線lcは、前面側熱交換器5Aの最下端の
熱交換パイプ13aと後面側熱交換器5Bの最下端の熱
交換パイプ13bとを結ぶ線laと平行である。
【0046】そして、前部ドレンパン6aの外底面は、
横流ファン7のフロントノーズを兼用するとともに、ユ
ニット本体1の前面側下部に開口する吹出し口4の吹出
し通路の上部を兼用する。後部ドレンパン6bの側面
は、上記吹出し口4下部を形成するケーシング10の一
部が延長されて兼用しており、この部分はバックノーズ
となる。
【0047】しかして、たとえば暖房運転を行う。図示
しない室外ユニットの圧縮機を駆動して、冷凍サイクル
運転をなすとともに、室内ユニットにおける横流ファン
7を駆動する。上記圧縮機から吐出される高温高圧の冷
媒は、凝縮器としての熱交換器5に導かれる。
【0048】被空調室内空気である熱交換空気は、前部
吸込み口2aと上部吸込み口2bから導入され、フィイ
ルタを介して熱交換器5へ導かれる。すなわち、前面側
熱交換器5Aと後面側熱交換器5Bの一側縁12aか
ら、放熱フィン12相互の隙間を導通し、放熱フィン1
2と熱交換パイプ13に接した後、他側縁12bから導
出される。
【0049】冷媒は熱交換器5に導かれて、熱交換パイ
プ13を導通する間に凝縮熱を放出し、放熱フィン12
に伝熱する。これら放熱フィン12間を熱交換空気が導
通して熱交換をなす。
【0050】熱交換空気は吸熱し、温度上昇して前後面
側熱交換器5A,5Bから導出され、横流ファン7を介
して吹出し口4から被空調室へ吹出され、暖房作用をな
す。特に熱交換器5は、前面側熱交換器5Aと後面側熱
交換器5Bとで逆V字状をなすから、熱交換器5は勿
論、ユニット本体1の高さ寸法が小さくてすみ、据付ス
ペースの低減に寄与する。
【0051】そして、前面側熱交換器5Aの折り曲げ部
を複数箇所に形成したことにより、この熱交換器5Aが
横流ファン7の周面の一部をほぼ囲撓するようになり、
最も吸込み風量の多い前面側熱交換器5Aと横流ファン
7との間隔の差が各部において極めて小さくなる。
【0052】そのため、前面側熱交換器5Aと横流ファ
ン7との距離で、最大距離と最小距離との差が極く小さ
くなり、熱交換空気の吸込み圧力および吸込み風量が一
定となり、送風音の低減を得るとともに、熱交換効率が
向上する。
【0053】また、上記前面側熱交換器5Aの切欠部2
1をそれぞれ同一形状とし、それぞれの切欠部21にお
いて同一角度θ°で折り曲げ形成したので、それぞれの
折り曲げ部を通過する熱交換空気の通風抵抗が互いに同
一となり、熱交換空気の吸込み圧力および吸込み風量が
互いに均一となるので、より送風音の低減を得るととも
にね熱交換効率が向上する。
【0054】なお、各折り曲げ部と、これに隣接する立
上りスリット部24の通風抵抗が同一となるように設定
するならば、前面側熱交換器5A全体の通風抵抗が同一
となるので、さらに送風音の低減を得るとともに、熱交
換効率を向上することができる。
【0055】上記前面側熱交換器5Aは、横流ファン7
の中心軸O位置と対向する部位が最も前部吸込み口2a
側へ突出していて、その上下部が横流ファン7の前面側
を囲撓するよう円弧状に近似した多段折り曲げがなされ
る。
【0056】この最下部の熱交換パイプ13aは、横流
ファン中心軸O側で、かつ後面側熱交換器5Bとの連結
部である第1の接続部15よりも距離l1 だけ前面側に
位置する。
【0057】上記吹出し口4下部はケーシング10から
形成され、上記前面側熱交換器5Aの下端部と後面側熱
交換器5Bの下端部を結ぶ線laは、上記ケーシング1
0の接線lcと平行である。
【0058】そして、上記後面側熱交換器5Bの中心軸
線lbと、上記ケーシング10の接線lcは、互いに直
交する。したがって、前面側熱交換器5Aの最下部にお
いて、この熱交換器とユニット本体1の前面部との間に
充分なスペースができて、ここでは図示しないフィルタ
の挿脱作業が容易に行える。
【0059】さらに、より大きな開口面積の吹出し口4
を形成できて、送風風量の増大を図れるとともに、前部
ドレンパン6aが吹出し口4のノーズを兼用でき、送風
効率の向上を図れる。
【0060】また、前面側に比べ比較的吸込み風量の少
ない後面側熱交換器5Bは、折り曲げ部を有しない直状
としたことにより、吸込み空気の流れを乱すことなく有
効に熱交換することができる。
【0061】そして、後部ドレンパン6bの側部はバッ
クノーズを形成するところから、ここを通過する熱交換
空気は何らの乱れもなく円滑に導かれ、送風騒音の低減
が得られる。
【0062】上記横流ファン7は、羽根板8が軸回転方
向に対して前進角を持つスキュー式のものである。図4
に示すように、前面側熱交換器5Aと後面側熱交換器5
Bとを通過する熱交換空気は、各熱交換器の構成上、図
中一点鎖線で示すように、風速が小である折り曲げ部
と、風速が大である他の部位とが交互にでたり、折り曲
げ部において気流の乱れが発生する。
【0063】そして、前面側熱交換器5Aの折り曲げ部
は横流ファン7の軸方向に沿って形成されているため、
この折り曲げ部を通過する熱交換空気の流れの乱れは、
同一位相で横流ファン7に流入する。
【0064】これに対して横流ファン7は、羽根板8が
軸回転方向に対して前進角を持つスキュー式であるの
で、同一位相で流入する熱交換空気の流れの乱れに対し
て、個々の羽根板8の位相がずれることになる。
【0065】したがって、熱交換空気の流れの乱れが横
流ファン7に対して軸方向に沿って導かれても、この位
相のずれが、熱交換空気の流れの乱れによる流体音の発
生を分散させ、送風音の抑制に繋がる作用をなし、静粛
運転が行える。
【0066】なお、上記実施例において前面側熱交換器
5Aは、放熱フィン12に複数の切欠部21を設けて折
り曲げるようにしたが、これに限定されるものではな
く、複数の切り込み部を設けて、同一角度に折り曲げら
れるようにしてもよい。
【0067】さらに上記実施例においては、前面側熱交
換器5Aと後面側熱交換器5Bを単一のフィンを折り曲
げて形成したが、前面側熱交換器5Aと後面側熱交換器
5Bとを個々に形成し、逆V字状に配置する構成であっ
てもよい。また、本発明は上記実施例構造に限定される
ものではなく、本発明の要旨を越えない範囲内で種々の
変形実施が可能なことは、勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、側
面視で逆V字状をなし、前面側熱交換器と後面側熱交換
器との連設体である熱交換器であり、前面側熱交換器
は、少なくとも2か所に切り込み部もしくは切欠部を設
けて、同一角度に折り曲げ、送風ファンを囲撓するよう
湾曲形成し、前面側熱交換器と後面側熱交換器の連結部
は、送風ファンの中心軸よりも前面側に位置し、かつ前
面側熱交換器は後方に配置される送風ファンの中心軸に
対向する部位を前側に突出させ、その上下部位が送風フ
ァンの前面側を囲撓するように後側に湾曲形成されるよ
うにしたので、折り曲げ部における熱交換空気の乱れを
防止し、かつ送風ファンとの最大距離と最小距離との差
をより短縮化して吸込み圧力差の低減を図り、よって送
風騒音の低減と静粛運転の促進化を得るとともに、送風
効率および熱交換効率の向上を図れるなどの効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、空気調和機室内ユニ
ットの縦断面図。
【図2】(A)は、同実施例の、放熱フィンの正面図。
(B)は、放熱フィンの一部を拡大した図。(C)は、
放熱フィンつなぎ部の縦断面図。
【図3】同実施例の、横流ファンの一部斜視図。
【図4】同実施例の、熱交換器を通過する熱交換空気の
流れ状況説明図。
【符号の説明】
12…放熱フィン、13…熱交換パイプ、7…送風ファ
ン(横流ファン)、2a…前部吸込み口、2b…上部吸
込み口、4…吹出し口、1…空気調和機本体(ユニット
本体)、5…熱交換器、5A…前面側熱交換器、5B…
後面側熱交換器、20…切り込み部、21…切欠部、8
…羽根板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−344033(JP,A) 特開 昭63−187028(JP,A) 実開 平5−90213(JP,U) 実開 平4−97222(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 F24F 13/30

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数枚の放熱フィンが互いに狭小の間隙を
    存して並設され、これら放熱フィンに熱交換パイプが貫
    通される熱交換器と、 この熱交換器に被空調室内空気を導いて熱交換作用を行
    なわせる断面円形の送風ファンとを備えた空気調和機に
    おいて、 その前面部および上面部に吸込み口が形成されるととも
    に、前面下部に吹出し口が形成され、内部に上記熱交換
    器および送風ファンが収容配置される空気調和機本体
    と、 側面視で逆V字状をなし、前面側熱交換器と後面側熱交
    換器との連設体である上記熱交換器と、 少なくとも2か所に切り込み部もしくは切欠部が設けら
    れ、この切り込み部もしくは切欠部において同一角度に
    折り曲げられ上記送風ファンを囲撓するよう湾曲形成さ
    れる上記前面側熱交換器とを具備し 上記前面側熱交換器と後面側熱交換器の連結部は、上記
    送風ファンの中心軸よりも前面側に位置し、 かつ上記前面側熱交換器は、後方に配置される上記送風
    ファンの中心軸に対向する部位を前側に突出させ、 その上下部位が送風ファンの前面側を囲撓するように後
    側に湾曲形成される ことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】多数枚の放熱フィンが互いに狭小の間隙を
    存して並設され、これら放熱フィンに熱交換パイプが貫
    通される熱交換器と、 この熱交換器に被空調室内空気を導いて熱交換作用を行
    なわせる断面円形の送風ファンとを備えた空気調和機に
    おいて、 その前面部および上面部に吸込み口が形成されるととも
    に、前面下部に吹出し口が形成され、内部に上記熱交換
    器および送風ファンが収容配置される空気調和機本体
    と、 側面視で逆V字状をなし、前面側熱交換器と後面側熱交
    換器との連設体である上記熱交換器とを具備し、 上記前面側熱交換器は、上記送風ファンを囲撓するよう
    折り曲げて形成されるとともに、 上記送風ファンは、複数枚の羽根板が所定間隔を存して
    周端に沿って配設され、かつこれら羽根板が軸回転方向
    に前進角を持つよう捩じられるスキュー式の横流ファン
    であることを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】上記後面側熱交換器の放熱フィンは、折り
    曲げ部のない矩形状に形成されることを特徴とする請求
    項1ないし請求項2記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】上記吹出し口はケーシングが延設されて形
    成され、上記前面側熱交換器の下端部と後面側熱交換器
    の下端部を結ぶ線は、上記吹出し口を形成するケーシン
    グの接線と平行であるとともに、上記送風ファンの中心
    軸よりも外側に位置することを特徴とする請求項1ない
    し請求項2記載の空気調和機。
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