JP3307761B2 - オーガ式製氷機 - Google Patents

オーガ式製氷機

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JP3307761B2 JP05218394A JP5218394A JP3307761B2 JP 3307761 B2 JP3307761 B2 JP 3307761B2 JP 05218394 A JP05218394 A JP 05218394A JP 5218394 A JP5218394 A JP 5218394A JP 3307761 B2 JP3307761 B2 JP 3307761B2
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    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/12Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs
    • F25C1/14Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs to form thin sheets which are removed by scraping or wedging, e.g. in the form of flakes
    • F25C1/145Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs to form thin sheets which are removed by scraping or wedging, e.g. in the form of flakes from the inner walls of cooled bodies
    • F25C1/147Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs to form thin sheets which are removed by scraping or wedging, e.g. in the form of flakes from the inner walls of cooled bodies by using augers
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    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C5/00Working or handling ice
    • F25C5/14Apparatus for shaping or finishing ice pieces, e.g. ice presses
    • F25C5/142Apparatus for shaping or finishing ice pieces, e.g. ice presses extrusion of ice crystals

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーガ式製氷機に関
し、特にその製氷筒の下端部内に設けられた下部軸受の
支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーガ式製氷機は、鉛直な製氷筒の中で
オーガを回転し、製氷筒の内面に結氷し、成長する氷を
該オーガにより掻き取って上方に送り出す連続式製氷機
である。
【0003】かかるオーガ式製氷機の代表的な例を図1
2を参照して説明すると、冷媒蒸発管1aが巻装された
円筒状の製氷筒1の中にオーガ3が軸受5a、5bを介
して支持されている。上方の軸受5aは、押圧頭7を介
して製氷筒1の上端部に固定され、下方の軸受5bは、
軸受ハウジング9を介して製氷筒1の下端部に固定され
ているが、この軸受ハウジング9は、駆動モータ11を
含む駆動装置のケーシング11aにフランジ接合により
固定されている。そして、駆動モータ11の出力軸に連
結されたオーガ3を回転駆動し、製氷筒1の内面に結氷
し、成長する氷を掻き取って上方へ送り、所定の氷粒を
得る。以上のような構造は、実開昭62−45656号
公報、実開昭57−85169号公報、特開昭58−2
1020号公報等に数多く示されているように、従来か
ら広く採用されているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の一
般的構造では、オーガの下部軸受を支持する軸受ハウジ
ングが、駆動装置のケーシングに直接固定されるから、
その構造上、オーガと駆動装置の出力軸とを軸心方向に
整列させ、良好な偏心のない軸継手を形成する上で便な
るものであるが、製氷筒とオーガとの整列関係等を最良
のものにするには難があった。
【0005】即ち、先ず最初に留意すべきことは、蒸発
管1aが巻かれる製氷筒1は、内周面を製氷面として提
供する機能部材でもあるが構造強度部材でもあり、後者
の観点からは、肉厚を大きくして剛性、強度を高めるの
がよいが、一方、機能部材としては、伝熱抵抗を小にし
て製氷能力を向上させるには肉厚をできるだけ小にする
のがよく、従って、製氷筒は、これ等の相反した要求を
実用的に満たすために、妥協的な肉厚値を採って設計さ
れていることである。
【0006】次に、製氷筒の内周面即ち製氷面での結
氷、成長を効率的に行うには、オーガの螺旋刃と製氷筒
内周面との距離(隙間)を比較的狭い範囲の好適値にし
なければならず、かつ軸受の摩耗量も考慮しないと、螺
旋刃が製氷筒内面に異常接近して寿命も短くなってしま
う。これ等を総合的に考慮した隙間の範囲は、種々の条
件により異なるが、例えば0.4〜0.5mmであり、前
述したように、製氷筒と駆動モータとを軸受ハウジング
で連結する構造では、各部材の製作上の誤差(製作公
差)の集積もあり、必ずしも満足できるものではなかっ
た。製作公差の集積の問題を解決するには、一般には、
部品個々の製作公差の等級を上げることが考えられる
が、これ等の方策は、機械工作上、製作費の向上を余儀
なくさせる。
【0007】また、前述のように、この種の製氷機で
は、製氷筒の内周面に生長した氷層を掻き取って上方へ
送り、押圧頭に通して氷を圧縮、固化するものであるか
ら、製氷筒に大きな上向き荷重が作用する。これ等の荷
重は、軸受ハウジングを製氷筒に固定する貫通ボルトを
介して、軸受ハウジングに伝えられ、そこから更に駆動
モータに伝えられるが、複数ある貫通ボルトへの荷重分
配が必ずしも一様とならず、製氷筒の軸心が、軸受ハウ
ジングの軸心ひいてはオーガの軸心に関して相対的に傾
いてしまい、前述の隙間が変動する。このため、良好な
製氷条件が得られず、寿命も著しく減少する恐れもあ
る。
【0008】従って、本発明は、常に、所定の寿命期間
にわたり、製氷筒の内周面とオーガの螺旋刃との隙間が
好適に保持されて、良好な製氷運転が可能なオーガ式製
氷機を提供することを目的にするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明によれば、鉛直な製氷筒と、製氷筒内に同軸
的に配設されるオーガと、製氷筒の上部及び下部内方に
それぞれ配設されオーガを回転自在に支承する上部軸受
及び下部軸受と、製氷筒の下方に配置され且つオーガの
下端に連結されてオーガを回転駆動する駆動装置とを有
するオーガ式製氷機において、製氷筒の下端に半径方向
外方に展延する接合フランジ部を一体的に形成すると共
にこの接合フランジ部を駆動装置のケーシングの上面に
直接ボルト締結し、下部軸受を内部に嵌着した軸受ハウ
ジングを製氷筒内に固着したものである。接合フランジ
部は摩擦溶接により形成することができる。製氷筒の下
部内に配設される下部軸受の軸受ハウジングは、製氷筒
に貫設されるボルトにより駆動装置のケーシングから離
間して該製氷筒に固定しても、また、その延長下端に外
向きフランジを形成し、このフランジの外向き突起を駆
動装置のケーシングに形成された溝に嵌合させて固定し
てもよい。
【0010】
【作用】上述した構成において、製氷筒は、一体形成の
接合フランジを介して直接駆動装置のケーシングに固定
されるから、製氷筒は、出力軸ひいてはオーガと高精度
に同軸配置される。さらに、製氷筒の内面とオーガの螺
旋刃との隙間量を左右する主要製作公差は、製氷筒とオ
ーガ自体の製作精度のみによって生ずるので、従来構造
に比べ下部軸受ハウジングの加工公差分だけ組立時の公
差が減少し、両者の隙間は好適な範囲に保持される。ま
た、製氷筒に作用する上向き荷重は、接合フランジを駆
動装置のケーシングに締結するボルトに引張力として作
用するので、ボルトの変形、変位も少なくて、複数のボ
ルト間にばらつきが生ぜず、下部軸受の軸心と、製氷筒
の軸心との同軸関係が好適の保持される。さらに、製氷
筒が直接駆動装置のケーシングに固定され、その製氷筒
内に下部軸受ハウジングが固着されるので、オーガによ
る氷の剥離、移送及び押圧頭部における圧縮、脱水等に
起因して発生する荷重は製氷筒が負担する構造となる。
このため、下部軸受ハウジングにかかる荷重は小さく、
下部軸受ハウジングとして樹脂成形品の採用が可能とな
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。図1において、本発明
に係るオーガ式製氷機の製氷機構部が、符号20により
総括的に示されている。製氷筒21は、後述するよう
に、下部にフランジを有するが一般的には、鉛直に延び
た円筒で、外側に冷媒蒸発管23が巻着されている。冷
媒蒸発管23は、その一端23aが図示しない冷凍系に
連絡されると共に、大部分が断熱材25で囲まれている
から、冷凍系から送られた凝縮冷媒は、製氷筒21及び
その内部から熱を奪って蒸発する。図示しない給水タン
クに連絡する製氷水供給口27は、製氷筒21の下部内
に連絡し、前述の冷媒によって冷却されて氷となる製氷
水を供給する。
【0012】製氷筒21内に同軸に配設されたオーガ2
9の上部軸29aは、製氷筒上部内の適宜の筒状軸受3
1を介して押圧頭33に回転自在に支承され、周知のよ
うに氷圧縮通路(図示せず)を有するこの押圧頭33
は、製氷筒上部に円周方向に間隔をおいて配設された固
定ボルト35によって製氷筒21に固定されている。上
部軸29aの先端には、上述の氷圧縮通路から出る柱状
の氷を折断するカッタ37が取着され、これが、押圧頭
33の氷圧縮通路を通って出た固化氷を切断もしくは折
断する。
【0013】押圧頭33と同様に、複数のボルト39に
よって製氷筒21の下端部内に固定された軸受ハウジン
グ41に筒状の下部軸受43が嵌着され、オーガ29の
下部軸29bを回転自在に支承している。軸受ハウジン
グ41の軸方向のほぼ中央にある外周溝には、Oリング
45が挿着され、これが、製氷筒21の内面と協働し
て、軸受ハウジング41の外周面に沿う洩れをシールす
る。一方、下部軸29bの基部には、上述した下部軸受
43の上方に、周知のものであるため詳細には図示しな
いがメカニカルシール47が装着されていて、これが、
軸受ハウジング41の内周面及び下部軸受43の回りの
洩れをシールしている。
【0014】後述するように製氷筒21の下端に一体的
に形成された接合フランジ21aは、半径方向外方に延
びて、駆動モータ即ちギャードモータ(駆動装置)49
のケーシング49aの上面に複数のフランジボルト51
で固定されている。また、オーガ29の下部軸29bの
端部に軸方向に形成されたスプライン部29cは、周知
のスプライン継手53によって、ギヤードモータ49の
出力軸49b(図3参照)に連結されている。
【0015】図3は、ギヤードモータ49の要部をやや
詳細を示しているが、上述した出力軸49bは、ギヤー
ドモータ49の回転子に歯車列(図示せず)を介して周
知のように連絡して、ケーシング49aの実質的に円筒
状の開口部内に同軸的に配設されている。ケーシング4
9aの水平な上面には、開口部ひいては出力軸49bを
囲むように接合面49cが環状に形成されると共に、前
述したフランジボルト51用の複数のねじ孔49dが削
設されている。更に、接合面49cの半径方向の内側に
は、製氷筒21の接合フランジ21aと好ましくはイン
ロウ結合するために、軸方向に延びる環状の嵌合面49
eが上述の開口部に階段状に精度よく加工されている。
【0016】図4には、ギヤードモータ49のケーシン
グ49aとインロウ結合する製氷筒21の下部の詳細形
状が示されている。製氷筒21の本体部と、接合フラン
ジ21aとは、外径が大きく異なるから、材料費の削減
及び切削作業量の低減のため、両者は、摩擦溶接により
一体的に形成され、しかる後、溶接部の内外面のみを削
って製作される。摩擦溶接により、製氷筒本体部と接合
フランジ21aの固着部が強固になり、また、精度よく
固着される。更に、接合フランジ21aの下側には、前
記ギヤードモータ49のケーシング49aの階段状嵌合
面49eに適切なハメ合方式でインロウ結合する環状突
起21bが切削加工により形成されている。また、製氷
筒21には、その接合フランジ21aよりも実質的に上
方で終端する軸受ハウジング41を該製氷筒21に固定
するための固定用ボルト39が通るボルト穴21cが所
要数削成されている。
【0017】付言すると、製氷筒にフランジを一体的に
成形する場合に重要なことは、(1)加工による歪みが
小さいこと(仕上げ加工時の仕上げ代が少なく材料費及
び加工費共に少なくできる)、(2)接合面強度が大き
く、バラツキがないこと、(3)加工工数が少なく、材
料費が低いこと、等であり、上述の条件を考慮に入れた
加工方法として、 (a)溶接による場合 摩擦溶接では、接合面及びその近傍全体が一様に加熱さ
れた状態で溶着されるため、加熱による歪みが小さく、
溶着部の強度も、SUS304のような材料の場合、溶
着部で破断しない上(引っ張り強度大)、バラツキが少
なく、かつフランジ面との真直度も得られると共に、溶
接工数及び後加工(仕上げ加工)工数も少ない等の溶接
加工としては利点が多い。 (b)一体物からのフランジ成形による場合 スピニング加工では、厚肉円筒からフランジ部及び製氷
筒全体を圧延する方法で強度、精度共に良好で材料費の
ロスが少なく、部品価格も低く抑えることができる、 と言った、製氷筒にフランジを一体に形成する方法があ
り、設備等を考慮し、本発明では有利なものを採用して
いる。
【0018】図5は、上述したように固定用ボルト39
によって製氷筒21に固定される軸受ハウジング41
と、その内部に嵌着される下部軸受43との詳細を示し
ている。軸受ハウジング41には、軸方向のほぼ中央
に、固定用ボルト39が螺合する半径方向のねじ孔41
aが形成されると共に、上端近傍にOリング45用の円
周溝41bが形成されており、また、下端に、位置合わ
せ用溝41cや、脱着治具取付用のねじ孔41dが軸方
向に形成されている。
【0019】以上のように、軸受ハウジング41及び下
部軸受43が、オーガ29の下部軸29bに挿通して製
氷筒21の下方内部に装置され、製氷筒21の接合フラ
ンジ21aが、ギヤードモータ49のケーシング49a
の接合面49cに出力軸49bと同軸的に連結される
と、図2に示すように、オーガ29の螺旋刃29cと製
氷筒21の内周面との間に適切な隙間Aが形成される。
【0020】以上の構成において、製氷水供給口27を
介して製氷筒21内に供給された製氷水は、蒸発管23
の中を流れる冷媒によって冷却され、製氷筒21の内周
面上に氷層として生長し、この氷層は、出力軸49bに
より回転されるオーガ29の螺旋刃29cによって掻き
取られ、上方に送られて、押圧頭33の氷圧縮通路(図
示せず)内に押し込まれ、ここを圧縮されつつ通過する
が、この際の抵抗力や掻き取り力が製氷筒21に発生す
る。この上向き荷重は、フランジボルト51を介してギ
ヤードモータ49のケーシング49aに伝えられる。こ
れ等の力は、フランジボルト51に、軸力として伝えら
れ、曲げ力や剪断力として作用しないから、その変位
も、もしあっても無視できる程小さい。このため、製氷
筒21の鉛直姿勢は、適切に維持される。
【0021】以上の実施例においては、ギヤードモータ
49のケーシング49aの嵌合面49eは、環状接合面
49cの半径方向内側に形成したが、図6に示すよう
に、嵌合面149eは、接合面149cの半径方向外側
に形成してもよい。勿論、この場合、ギヤードモータ1
49のケーシング149aに接合する製氷筒121の下
端部は、図7のように形成される。即ち、図から明らか
なように、環状突起121bは、接合フランジ121a
の半径方向外端に下向きに形成され、これが、ギヤード
モータ149のケーシング149aの嵌合面149e
に、適切なハメアイ方式で嵌合し、製氷筒121と出力
軸149bとが同軸に保持される。
【0022】また、図1〜図5の実施例においては、軸
受ハウジング41をボルト39で製氷筒21に固定した
が、図8に示すように、突起と溝とを組み合わせて固定
してもよい。図8において、軸受ハウジング241は、
前述の軸受ハウジング41に比し下端が延長されてい
て、製氷筒221(これは図6に示すような環状突起を
有するものであり、これに嵌合する製氷筒の接合フラン
ジも図7に示すように形成されている。)の接合フラン
ジ221aの下方にまで延びている。軸受ハウジング2
41の詳細は、図9の(a)及び(b)に示されてい
る。その他は、図1に示すものと同じなので同一の符号
を示し、説明は省略する。
【0023】図9の(a)及び(b)において、軸受ハ
ウジング241には、その内部に下部軸受43が嵌着さ
れ、上部外周面にOリング45(図1参照)用の円周溝
241aが削成されている。そして、下端には、外向き
フランジ241bが形成され、更にその半径方向外方に
120度の円周ピッチで3個の突起241cが形成され
ている(図9の(b)を特に参照)。そして更に、上部
内側には、メカニカルシール47用の段部241dが形
成されている。メカニカルシール47は、図8に略示さ
れるようにフローティングシート47aを含んでおり、
その詳細については、例えば、本出願人の実開昭57ー
85169号公報を参照するとよい。
【0024】図8に示す製氷筒221は、軸受ハウジン
グを固定するためのボルト39用の孔がないだけの差
で、図7に示した前述の製氷筒121と同形である。図
10を参照するに、製氷筒221の本体部と摩擦溶接に
よって符号221eで示す部位で連結された接合フラン
ジ221aは、円板状であり、フランジボルト51用の
複数のボルト穴221dが円周方向に離間して穿設され
ると共に、下面側には環合溝221bが形成されてい
る。
【0025】この製氷筒221の接合フランジ221a
が連結されるギヤードモータ249は、図11の(a)
及び(b)に示されている。ギヤードモータ249の基
本構造は、前述のギヤードモータ49と同じである。符
号249aがケーシング、249bが出力軸、同249
cが接合面、同249dがフランジボルト用ねじ孔、同
249eが、インロウ結合用嵌合面であり、また、軸受
ハウジング241の突起241cを受け入れるスロット
249fが、3箇所に削成されている。以上のような構
成を有する製氷筒221、軸受ハウジング241及びギ
ヤードモータ249は、図8に示すように組み立けられ
て使用されるが、機能的には第1の実施例と同じなの
で、その動作の説明は割愛する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製氷筒の下端に摩擦溶接により一体的に形成された接合
フランジが、駆動装置のケーシングに直接取り付けられ
ているので、部品点数が減少して、組立工数の低減にな
ると共に、製氷筒と駆動装置の出力軸ひいてはオーガと
の組立精度が向上して同軸度が増し、製氷筒とオーガと
の隙間が好適に維持され、製氷機能及び軸受部寿命が著
しく向上される。
【0027】更に、製氷筒に作用する上向きのスラスト
荷重は、製氷筒と駆動装置とを結合するフランジボルト
に伝えられるが、その作用方向はフランジボルトの軸心
方向であり、同フランジボルトの取付ガタもなく、更
に、結果的に製氷筒、軸受ハウジング等の変位、変形が
実質的になくなるから、製氷筒の取付姿勢は、常に好適
に維持される。
【0028】また、製氷筒の下端を駆動装置のケーシン
グに固定することにより、軸受ハウジングに作用する負
荷が最小になるため、軸受ハウジングは樹脂成形品を採
用でき、上部軸受をインサートして成形すれば切削加工
も軸受内径の加工のみとなり、製作コストの大巾な低減
ができる。尚、一体成形後、軸受面を切削(仕上げ)加
工すれば、軸受ハウジングの外周面と軸受面との同芯度
が向上できる。
【0029】更に、下部軸受の軸受ハウジングの下端延
長部に半径方向外方へ展延するフランジを形成し、該フ
ランジの外向き突起が駆動装置のケーシングに形成され
た溝と嵌合することにより、軸受ハウジングを固定する
ようにした場合には、軸受ハウジングを固定するための
ボルトが不要になるため、ボルトにより製氷筒に固定す
る場合と比較して、部品点数が減少し組立工数が減るす
るだけでなく、軸受ハウジングの位置合わせも簡単にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るオーガ式製氷機の
要部を示す一部切欠き立断面図である。
【図2】 図1のオーガ式製氷機における製氷筒及びオ
ーガの部分拡大図である。
【図3】 図1の実施例のオーガ式製氷機における駆動
装置を分離して示す一部切欠き立断面図である。
【図4】 図1の実施例のオーガ式製氷機における軸受
ハウジング及び軸受を分離して示す部分断面図である。
【図5】 図1の実施例のオーガ式製氷機における製氷
筒を分離して示す一部切欠き立面図である。
【図6】 図1の実施例の一部を改変した第1改変実施
例の駆動装置を示す立面図である。
【図7】 図6の第1改変実施例における駆動装置と組
み合わせて用いられる製氷筒の要部を示す部分断面図で
ある。
【図8】 図1の第1実施例の一部を改変した第2改変
実施例のオーガ式製氷機を示す一部切欠き立面図であ
る。
【図9】 (a)は、第2改変実施例のオーガ式製氷機
における軸受ハウジング及び軸受を示す一部切欠き立面
図、(b)は、図9の(a)の底面図である。
【図10】 第2改変実施例のオーガ式製氷機における
製氷筒の要部を示す部分断面図である。
【図11】 (a)は、第2改変実施例のオーガ式製氷
機における駆動装置の部分平面図、(b)は、一部断面
で示す、図11の(a)の部分立面図である。
【図12】 従来のオーガ式製氷機の一例の全体構造を
示す一部切欠き立面図である。
【符号の説明】
21…製氷筒、21a…接合フランジ、29…オーガ、
31…上部軸受、39…軸受ハウジングを製氷筒に固定
するためのボルト、41…軸受ハウジング、43…下部
軸受、49…ギヤードモータ(駆動装置)、49a…駆
動装置のケーシング、49b…出力軸、51…製氷筒を
駆動装置のケーシングに固定するためのボルト、121
…製氷筒、121a…接合フランジ、149…駆動装
置、149a…ケーシング、149b…出力軸、221
…製氷筒、221a…接合フランジ、221e…摩擦溶
接された部位、241…軸受ハウジング、241b…軸
受ハウジングの下端延長部にあるフランジ、241c…
同フランジにある外向き突起、249…駆動モータ(駆
動装置)、249a…駆動装置のケーシング、249b
…出力軸、249f…ケーシングに形成された溝。
フロントページの続き (72)発明者 猪狩 英之 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザ キ電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−93770(JP,U) 実開 昭61−93769(JP,U) 実開 昭54−177656(JP,U) 実開 昭48−19255(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直な製氷筒と、該製氷筒内に同軸的に
    配設されるオーガと、前記製氷筒の上部及び下部内方に
    それぞれ配設され前記オーガを回転自在に支承する上部
    軸受及び下部軸受と、前記製氷筒の下方に配置され且つ
    前記オーガの下端に連結されて前記オーガを回転駆動す
    る駆動装置とを有するオーガ式製氷機において、 前記製氷筒の下端に半径方向外方に展延する接合フラン
    ジ部を一体的に形成すると共にこの接合フランジ部を前
    記駆動装置のケーシングの上面に直接ボルト締結し、前
    記下部軸受を内部に嵌着した軸受ハウジングを前記製氷
    筒内に固着したことを特徴とするオーガ式製氷機。
  2. 【請求項2】 前記接合フランジ部は摩擦溶接により形
    成されたことを特徴とする請求項1に記載のオーガ式製
    氷機。
  3. 【請求項3】 前記下部軸受の軸受ハウジングは、前記
    製氷筒に貫設されたボルトによって該製氷筒内に前記駆
    動装置の前記ケーシングから離間して固定されたことを
    特徴とする請求項1または2に記載のオーガ式製氷機。
  4. 【請求項4】 前記下部軸受の軸受ハウジングの下端延
    長部に半径方向外方へ展延するフランジを形成し、該フ
    ランジの外向き突起が前記駆動装置の前記ケーシングに
    形成された溝と嵌合することにより、前記軸受ハウジン
    グを固定したことを特徴とする請求項1または2に記載
    のオーガ式製氷機。
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