JP3307740B2 - 道路交通システム及びそのシステムに係る車両 - Google Patents
道路交通システム及びそのシステムに係る車両Info
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- JP3307740B2 JP3307740B2 JP28301293A JP28301293A JP3307740B2 JP 3307740 B2 JP3307740 B2 JP 3307740B2 JP 28301293 A JP28301293 A JP 28301293A JP 28301293 A JP28301293 A JP 28301293A JP 3307740 B2 JP3307740 B2 JP 3307740B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路に設けられた道路
情報提供手段から車両に道路情報を与え、車両の走行状
態を制御するようにした道路交通システム及びそのシス
テムに係る車両に関する。
情報提供手段から車両に道路情報を与え、車両の走行状
態を制御するようにした道路交通システム及びそのシス
テムに係る車両に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の事故に対する安全対策として、
従来からシートベルトやエアバッグ等が知られている
が、これらの安全対策は事後的なものであった。
従来からシートベルトやエアバッグ等が知られている
が、これらの安全対策は事後的なものであった。
【0003】そこで、自動車事故を未然に防止する対策
として、従来より、実開昭58−63213号公報に開
示されているように、交差点の横断歩道手前の路上に突
起物を突設して、交差点に向って走行する車両をこの突
起物上を走行させることで走行抵抗を生じさせて車両を
減速させ且つ運転者に注意を促すようにしたものや、特
開平1−279400号公報に開示されているように、
道路に設置された道路情報提供手段(例えば路上に固定
された磁気マーカ)から前方の道路状態を知らせる情報
信号を車両に与えて運転者に警報を発するようにしたも
のが知られている。
として、従来より、実開昭58−63213号公報に開
示されているように、交差点の横断歩道手前の路上に突
起物を突設して、交差点に向って走行する車両をこの突
起物上を走行させることで走行抵抗を生じさせて車両を
減速させ且つ運転者に注意を促すようにしたものや、特
開平1−279400号公報に開示されているように、
道路に設置された道路情報提供手段(例えば路上に固定
された磁気マーカ)から前方の道路状態を知らせる情報
信号を車両に与えて運転者に警報を発するようにしたも
のが知られている。
【0004】しかし、これら公報に開示されているもの
では、自動車事故を確実に防止するには不十分であっ
た。そして、車両を所定の停止位置で確実に停止させて
自動車事故を未然に防止するようにしたものとして、道
路に設置された道路報提供手段(磁気マーカ)から道路
情報を車両に与え、この情報に基いて車両の走行状態を
制御するようにした道路交通システムが提案されてい
る。この道路交通システムの一例について説明すると、
図12(a) に示すように、交差点aの所定距離(例えば
50m)手前の路上に磁気マーカbを設置しておき、車
両cが磁気マーカb上を通過することにより磁気マーカ
bから与えられる磁気信号によって、前方に交差点aが
あることを車両cに認識させ、その後、交差点aの停止
位置dの所定距離手前(例えば図12(a) における仮想
線A位置)で警報を発して運転者に制動を促し、その
後、運転者が制動動作を行わないときには強制的な制動
制御を開始して交差点aの停止位置dで車両cを強制的
に停止(図12(a) における仮想線B位置)させて交差
点aでの事故発生を未然に防止するようにしている。
では、自動車事故を確実に防止するには不十分であっ
た。そして、車両を所定の停止位置で確実に停止させて
自動車事故を未然に防止するようにしたものとして、道
路に設置された道路報提供手段(磁気マーカ)から道路
情報を車両に与え、この情報に基いて車両の走行状態を
制御するようにした道路交通システムが提案されてい
る。この道路交通システムの一例について説明すると、
図12(a) に示すように、交差点aの所定距離(例えば
50m)手前の路上に磁気マーカbを設置しておき、車
両cが磁気マーカb上を通過することにより磁気マーカ
bから与えられる磁気信号によって、前方に交差点aが
あることを車両cに認識させ、その後、交差点aの停止
位置dの所定距離手前(例えば図12(a) における仮想
線A位置)で警報を発して運転者に制動を促し、その
後、運転者が制動動作を行わないときには強制的な制動
制御を開始して交差点aの停止位置dで車両cを強制的
に停止(図12(a) における仮想線B位置)させて交差
点aでの事故発生を未然に防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、道路で
の実際の走行状態は多様であり、磁気マーカbの設置位
置と交差点aの停止位置dとの間に分岐路eや駐車場f
等があるような場合に、磁気マーカb上を通過した車両
cが、交差点aの手前で分岐路eに進行方向を変更した
場合(矢印C参照)や駐車場fに進入したような場合
(矢印D参照)には、磁気マーカbから得られた情報は
用をなさないことになるばかりでなく、車両cが運転者
の意思に関係なく、磁気マーカbから得られた情報に基
いて走行状態が制御されてしまう虞れがある。つまり、
分岐路eの走行中や駐車場f内において不要な警報を発
するなどの状況が生じることがある。
の実際の走行状態は多様であり、磁気マーカbの設置位
置と交差点aの停止位置dとの間に分岐路eや駐車場f
等があるような場合に、磁気マーカb上を通過した車両
cが、交差点aの手前で分岐路eに進行方向を変更した
場合(矢印C参照)や駐車場fに進入したような場合
(矢印D参照)には、磁気マーカbから得られた情報は
用をなさないことになるばかりでなく、車両cが運転者
の意思に関係なく、磁気マーカbから得られた情報に基
いて走行状態が制御されてしまう虞れがある。つまり、
分岐路eの走行中や駐車場f内において不要な警報を発
するなどの状況が生じることがある。
【0006】このような状況の発生を回避するための対
策として、磁気マーカb上を通過した車両cが、交差点
aの手前で分岐路eに進行方向を変更した場合や駐車場
fに進入したような場合には操舵が行われることになる
ので、車両cの操舵角度を検出しておき、磁気マーカb
上を通過した後、操舵量が所定量以上になった場合に
は、磁気マーカbから得られた情報をキャンセルさせる
ことが考えられる。
策として、磁気マーカb上を通過した車両cが、交差点
aの手前で分岐路eに進行方向を変更した場合や駐車場
fに進入したような場合には操舵が行われることになる
ので、車両cの操舵角度を検出しておき、磁気マーカb
上を通過した後、操舵量が所定量以上になった場合に
は、磁気マーカbから得られた情報をキャンセルさせる
ことが考えられる。
【0007】しかしながら、このように操舵角度に基い
て情報をキャンセルさせるようなものでは、この情報を
キャンセルさせるための操舵量(しきい値)の設定が難
しいものである。つまり、図12(b) に示すように、磁
気マーカbの設置位置と交差点aとの間から分岐する分
岐路e´の分岐角度が小さいような場合には、交差点a
の手前で分岐路e´に進行方向を変更する際の操舵量も
小さくなっており、このような状況でも磁気マーカbか
ら得られた情報をキャンセルできるようにするために
は、情報をキャンセルさせるための設定操舵量を小さく
しておく必要がある。ところがこのように情報をキャン
セルさせるための設定操舵量を小さくした場合、車両c
が分岐路e´に進行方向を変更することなく交差点aに
向って走行している状況で、路肩の駐車車両c´の回避
(図12(b) の矢印E参照)や車線変更(片道が複数車
線となっている場合)などによって僅かな舵角変化が行
われることがあり、これに伴って磁気マーカbから得ら
れた情報がキャンセルされてしまって道路交通システム
が作動されなくなってしまうといった状況を招く虞れが
ある。
て情報をキャンセルさせるようなものでは、この情報を
キャンセルさせるための操舵量(しきい値)の設定が難
しいものである。つまり、図12(b) に示すように、磁
気マーカbの設置位置と交差点aとの間から分岐する分
岐路e´の分岐角度が小さいような場合には、交差点a
の手前で分岐路e´に進行方向を変更する際の操舵量も
小さくなっており、このような状況でも磁気マーカbか
ら得られた情報をキャンセルできるようにするために
は、情報をキャンセルさせるための設定操舵量を小さく
しておく必要がある。ところがこのように情報をキャン
セルさせるための設定操舵量を小さくした場合、車両c
が分岐路e´に進行方向を変更することなく交差点aに
向って走行している状況で、路肩の駐車車両c´の回避
(図12(b) の矢印E参照)や車線変更(片道が複数車
線となっている場合)などによって僅かな舵角変化が行
われることがあり、これに伴って磁気マーカbから得ら
れた情報がキャンセルされてしまって道路交通システム
が作動されなくなってしまうといった状況を招く虞れが
ある。
【0008】尚、このような状況は、本道路交通システ
ムを交差点の停止位置で停止させるために使用した場合
に限らず、道路のカーブの所定距離手前に磁気マーカを
設置して、車両を制限速度以下の車速でカーブを通過さ
せるために使用した場合で、磁気マーカの設置位置とカ
ーブの始点との間に分岐角度の小さい分岐路が存在する
ような場合であっても同様に発生することになる。
ムを交差点の停止位置で停止させるために使用した場合
に限らず、道路のカーブの所定距離手前に磁気マーカを
設置して、車両を制限速度以下の車速でカーブを通過さ
せるために使用した場合で、磁気マーカの設置位置とカ
ーブの始点との間に分岐角度の小さい分岐路が存在する
ような場合であっても同様に発生することになる。
【0009】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、磁気マーカ等の道路情報提供手段の設置位
置と、この情報が対象とする地点(交差点の停止位置や
カーブの始点)との間に分岐角度が小さい分岐路等が存
在するような場合であっても、道路交通システムの正確
な作動を行わせることを目的とする。
のであって、磁気マーカ等の道路情報提供手段の設置位
置と、この情報が対象とする地点(交差点の停止位置や
カーブの始点)との間に分岐角度が小さい分岐路等が存
在するような場合であっても、道路交通システムの正確
な作動を行わせることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、分岐路に、車両に与えられた道路情報
をキャンセルさせるための手段を設けるようにした。
めに、本発明は、分岐路に、車両に与えられた道路情報
をキャンセルさせるための手段を設けるようにした。
【0011】請求項1記載の発明は、進行方向前方に分
岐路を備える道路上で、当該分岐路との分岐点よりも進
行方向手前に設置され、車両に対して前記分岐点より前
方の 所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段を有
し、この道路情報提供手段からの道路情報に基いて車両
に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わせると
ともに、前記分岐路の入口部分に、前記道路情報提供手
段によって車両に与えられた道路情報を解除させる道路
情報解除手段が設置されていることを特徴とする道路交
通システムである。
岐路を備える道路上で、当該分岐路との分岐点よりも進
行方向手前に設置され、車両に対して前記分岐点より前
方の 所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段を有
し、この道路情報提供手段からの道路情報に基いて車両
に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わせると
ともに、前記分岐路の入口部分に、前記道路情報提供手
段によって車両に与えられた道路情報を解除させる道路
情報解除手段が設置されていることを特徴とする道路交
通システムである。
【0012】請求項2記載の発明は、進行方向前方に分
岐路を備える道路上で、当該分岐路との分岐点よりも進
行方向手前に設置され、車両に対して前記分岐点より前
方の所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段を有
し、この道路情報提供手段からの道路情報に基いて車両
に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わせるよ
うにすると共に、前記分岐路の入口部分に、前記道路情
報提供手段によって車両に与えられた道路情報を解除さ
せる道路情報解除手段が設置されている道路交通システ
ムに係る車両であって、前記道路情報提供手段から前記
所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備え、該道
路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応した制御
がなされるようになっていると共に、前記道路情報解除
手段からの信号を受けたときは、前記情報受信手段が受
けた前記道路情報を解除させる解除信号受信手段を備え
ていることを特徴とする 。
岐路を備える道路上で、当該分岐路との分岐点よりも進
行方向手前に設置され、車両に対して前記分岐点より前
方の所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段を有
し、この道路情報提供手段からの道路情報に基いて車両
に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わせるよ
うにすると共に、前記分岐路の入口部分に、前記道路情
報提供手段によって車両に与えられた道路情報を解除さ
せる道路情報解除手段が設置されている道路交通システ
ムに係る車両であって、前記道路情報提供手段から前記
所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備え、該道
路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応した制御
がなされるようになっていると共に、前記道路情報解除
手段からの信号を受けたときは、前記情報受信手段が受
けた前記道路情報を解除させる解除信号受信手段を備え
ていることを特徴とする 。
【0013】請求項3記載の発明は、進行方向前方に分
岐路を備える道路上で、当該分岐路との分岐点よりも進
行方向手前に設置され、車両に対して前記分岐点より前
方の所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段を有
し、この道路情報提供手段からの道路情報に基いて車両
に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わせるよ
うにすると共に、前記分岐路の入口部分に、前記道路情
報提供手段によって車両に与えられた道路情報を解除さ
せる道路情報解除手段が設置されている道路交通システ
ムに係る車両であって、前記道路情報提供手段から前記
所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備え、該道
路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応した制御
がなされるようになっていると共に、車両の操舵量が所
定量以上になったとき、又は前記道路情 報解除手段から
の信号を受けたときは、前記情報受信手段が受けた前記
道路情報を解除させる解除手段を備えていることを特徴
とする。
岐路を備える道路上で、当該分岐路との分岐点よりも進
行方向手前に設置され、車両に対して前記分岐点より前
方の所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段を有
し、この道路情報提供手段からの道路情報に基いて車両
に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わせるよ
うにすると共に、前記分岐路の入口部分に、前記道路情
報提供手段によって車両に与えられた道路情報を解除さ
せる道路情報解除手段が設置されている道路交通システ
ムに係る車両であって、前記道路情報提供手段から前記
所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備え、該道
路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応した制御
がなされるようになっていると共に、車両の操舵量が所
定量以上になったとき、又は前記道路情 報解除手段から
の信号を受けたときは、前記情報受信手段が受けた前記
道路情報を解除させる解除手段を備えていることを特徴
とする。
【0014】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1及び2記載の各発明で
は、走行する車両に対し、分岐路を備える道路の分岐点
よりも進行方向手前に設置された道路情報提供手段から
分岐点より前方の所定位置の道路情報が与えられ、車両
は、この道路情報に基いて所定の制御が行われることに
なる。そして、この道路情報が与えられた車両が分岐路
に進行方向を変更した場合には、この分岐路の入口部分
に設置された道路情報解除手段によって、車両に与えら
れている道路情報が解除されることになり、この分岐路
においては、前記道路情報に基いた制御が回避される。
うな作用が得られる。請求項1及び2記載の各発明で
は、走行する車両に対し、分岐路を備える道路の分岐点
よりも進行方向手前に設置された道路情報提供手段から
分岐点より前方の所定位置の道路情報が与えられ、車両
は、この道路情報に基いて所定の制御が行われることに
なる。そして、この道路情報が与えられた車両が分岐路
に進行方向を変更した場合には、この分岐路の入口部分
に設置された道路情報解除手段によって、車両に与えら
れている道路情報が解除されることになり、この分岐路
においては、前記道路情報に基いた制御が回避される。
【0015】請求項3記載の発明では、車両に道路情報
提供手段からの道路情報が与えられ、この車両が入口部
分に道路情報解除手段を有する分岐路に向って進行方向
を変更するときは、この道路情報解除手段からの信号に
よって車両に与えられている道路情報が解除されるが、
そのような道路情報解除手段が設けられていない分岐路
であっても、この分岐路の分岐角度が比較的大きい場合
には、車両の操舵量が比較的大きくなっており、この操
舵量の変化によって進行方向の変更が認識されて、車両
に与えられている道路情報が解除される。
提供手段からの道路情報が与えられ、この車両が入口部
分に道路情報解除手段を有する分岐路に向って進行方向
を変更するときは、この道路情報解除手段からの信号に
よって車両に与えられている道路情報が解除されるが、
そのような道路情報解除手段が設けられていない分岐路
であっても、この分岐路の分岐角度が比較的大きい場合
には、車両の操舵量が比較的大きくなっており、この操
舵量の変化によって進行方向の変更が認識されて、車両
に与えられている道路情報が解除される。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
る。
【0017】先ず、本発明が適用される車両について説
明する。本車両の出力制御弁としてのスロットルバルブ
は、所謂電子式スロットルとされて、アクセルペダルと
機械的に連結されていると共にアクチュエータにより駆
動され、該アクチュエータはコントロールユニットから
の出力信号によって制御されるようになっている。ま
た、この車両に採用されているブレーキシステムとして
は、図1に示すように、ブレーキペダル1に連結された
マスターバック2及びマスタシリンダ3を有し、マスタ
シリンダ3から各車輪のディスクブレーキ4に至る油圧
経路5に、自動制御バルブシステム6と、既知のABS
(アンチスキッドブレーキシステム)バルブユニット7
とが介設されている。
明する。本車両の出力制御弁としてのスロットルバルブ
は、所謂電子式スロットルとされて、アクセルペダルと
機械的に連結されていると共にアクチュエータにより駆
動され、該アクチュエータはコントロールユニットから
の出力信号によって制御されるようになっている。ま
た、この車両に採用されているブレーキシステムとして
は、図1に示すように、ブレーキペダル1に連結された
マスターバック2及びマスタシリンダ3を有し、マスタ
シリンダ3から各車輪のディスクブレーキ4に至る油圧
経路5に、自動制御バルブシステム6と、既知のABS
(アンチスキッドブレーキシステム)バルブユニット7
とが介設されている。
【0018】自動制御バルブシステム6は、シャッタバ
ルブ8、増圧バルブ9及び減圧バルブ10を有し、これ
ら各バルブ8〜10は電磁式の2ポート2位置弁で構成
されている。また、増圧バルブ9とマスタシリンダ3と
の間には、ポンプ14とアキュムレータ15とが介設さ
れている。そして、シャッタバルブ8が開位置にあると
きには、ブレーキペダル1の踏み込み力に応じて各車輪
のディスクブレーキ4に油圧が供給され、制動力が付与
されるようになっている。一方、シャッタバルブ8が閉
位置にあるときに、増圧バルブ9を開位置に切換え、減
圧バルブ10を閉位置に切換えると、アキュムレータ1
5からの油圧が各車輪に供給されて制動力が付与され、
逆に、増圧バルブ9を閉位置に切換え、減圧バルブ10
を開位置に切換えると、ディスクブレーキ4から油圧が
戻されて制動力が弱められるようになっている。
ルブ8、増圧バルブ9及び減圧バルブ10を有し、これ
ら各バルブ8〜10は電磁式の2ポート2位置弁で構成
されている。また、増圧バルブ9とマスタシリンダ3と
の間には、ポンプ14とアキュムレータ15とが介設さ
れている。そして、シャッタバルブ8が開位置にあると
きには、ブレーキペダル1の踏み込み力に応じて各車輪
のディスクブレーキ4に油圧が供給され、制動力が付与
されるようになっている。一方、シャッタバルブ8が閉
位置にあるときに、増圧バルブ9を開位置に切換え、減
圧バルブ10を閉位置に切換えると、アキュムレータ1
5からの油圧が各車輪に供給されて制動力が付与され、
逆に、増圧バルブ9を閉位置に切換え、減圧バルブ10
を開位置に切換えると、ディスクブレーキ4から油圧が
戻されて制動力が弱められるようになっている。
【0019】また、前記ABSバルブユニット7は、各
車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ17を有
し、制動時には、この切換バルブ17の切換えにより制
動力を制御して車輪のロックを回避するようになってい
る。尚、前記ABSバルブユニット7は、ポンプ18、
アキュムレータ19,20等を具備しているが、このユ
ニット7の構成は、従来から既知であるので、詳細な説
明は省略する。
車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ17を有
し、制動時には、この切換バルブ17の切換えにより制
動力を制御して車輪のロックを回避するようになってい
る。尚、前記ABSバルブユニット7は、ポンプ18、
アキュムレータ19,20等を具備しているが、このユ
ニット7の構成は、従来から既知であるので、詳細な説
明は省略する。
【0020】そして、本例に係る車両の安全装置とし
て、図2に示すようにコントロールユニット30を有し
ている。このコントロールユニット30は、例えばマイ
クロコンピュータで構成され、既知のようにCPU、R
OM、RAM等を具備している。また、このコントロー
ルユニット30は、走行位置検出手段31、制動・警報
解除手段32及び制動確保制御手段33によって概略構
成され、前記制動確保制御手段33は警報制御手段を包
含している。更に、前記コントロールユニット30に
は、本発明でいう情報受信手段としての車両減速停止位
置検出手段35、車速検出手段36、路面μ検出手段3
7及び操舵角検出手段38からの信号が入力され、コン
トロールユニット30からは制動確保手段40に制御信
号が出力されるようになっている。制動確保手段40
は、自動制動手段41、表示を含む警報手段42とで構
成され、自動制動手段41は、自動制御バルブシステム
6と、スロットルバルブを強制的に全閉状態にするスロ
ットル全閉手段とで構成されている。
て、図2に示すようにコントロールユニット30を有し
ている。このコントロールユニット30は、例えばマイ
クロコンピュータで構成され、既知のようにCPU、R
OM、RAM等を具備している。また、このコントロー
ルユニット30は、走行位置検出手段31、制動・警報
解除手段32及び制動確保制御手段33によって概略構
成され、前記制動確保制御手段33は警報制御手段を包
含している。更に、前記コントロールユニット30に
は、本発明でいう情報受信手段としての車両減速停止位
置検出手段35、車速検出手段36、路面μ検出手段3
7及び操舵角検出手段38からの信号が入力され、コン
トロールユニット30からは制動確保手段40に制御信
号が出力されるようになっている。制動確保手段40
は、自動制動手段41、表示を含む警報手段42とで構
成され、自動制動手段41は、自動制御バルブシステム
6と、スロットルバルブを強制的に全閉状態にするスロ
ットル全閉手段とで構成されている。
【0021】図3は車両走行路の一例として交差点50
aを有する十字路50を示し、図4はヘアピンカーブ5
1を示している。十字路50には、交差点50aの停止
ライン52の手前Lm に十字路用磁気マーカ53が敷設
され、ヘアピンカーブ51には、そのコーナ54の始点
54aの手前Lm にヘアピンカーブ用磁気マーカ55が
敷設されている。十字路用磁気マーカ53には、停止ラ
イン52における目標車速Vm (Vm =0)、停止ライ
ン52までの進行路等の情報(停止ライン52までの距
離やカーブ状態)が磁気的に書込まれている。一方、ヘ
アピンカーブ用磁気マーカ55には、コーナ54におけ
る目標車速Vm 、コーナ54までの進行路等の情報(コ
ーナ始点54aまでの距離やカーブ状態)が磁気的に書
込まれている。そして、図3において交差点50aの停
止ライン52と十字路用磁気マーカ53との間には、分
岐角度が大きい90°の第1分岐路61と、分岐角度が
小さい(例えば30°)第2分岐路62とが繋ってお
り、同様に、図4においてヘアピンカーブ51のコーナ
54の始点54aとヘアピンカーブ用磁気マーカ55と
の間には、分岐角度が90°の第1分岐路63と、分岐
角度が小さい(例えば30°)第2分岐路64とが繋っ
ている。つまり、情報を提供するための起動マーカ53
(55)上を通過した車両60が第1分岐路61(6
3)に進行方向を変更する際には、大きな操舵角度の変
化によって進行方向が変更されるようになっている一
方、車両60が第2分岐路62(64)に進行方向を変
更する際には、僅かな操舵角度の変化によって進行方向
が変更されるような道路状況になっている。
aを有する十字路50を示し、図4はヘアピンカーブ5
1を示している。十字路50には、交差点50aの停止
ライン52の手前Lm に十字路用磁気マーカ53が敷設
され、ヘアピンカーブ51には、そのコーナ54の始点
54aの手前Lm にヘアピンカーブ用磁気マーカ55が
敷設されている。十字路用磁気マーカ53には、停止ラ
イン52における目標車速Vm (Vm =0)、停止ライ
ン52までの進行路等の情報(停止ライン52までの距
離やカーブ状態)が磁気的に書込まれている。一方、ヘ
アピンカーブ用磁気マーカ55には、コーナ54におけ
る目標車速Vm 、コーナ54までの進行路等の情報(コ
ーナ始点54aまでの距離やカーブ状態)が磁気的に書
込まれている。そして、図3において交差点50aの停
止ライン52と十字路用磁気マーカ53との間には、分
岐角度が大きい90°の第1分岐路61と、分岐角度が
小さい(例えば30°)第2分岐路62とが繋ってお
り、同様に、図4においてヘアピンカーブ51のコーナ
54の始点54aとヘアピンカーブ用磁気マーカ55と
の間には、分岐角度が90°の第1分岐路63と、分岐
角度が小さい(例えば30°)第2分岐路64とが繋っ
ている。つまり、情報を提供するための起動マーカ53
(55)上を通過した車両60が第1分岐路61(6
3)に進行方向を変更する際には、大きな操舵角度の変
化によって進行方向が変更されるようになっている一
方、車両60が第2分岐路62(64)に進行方向を変
更する際には、僅かな操舵角度の変化によって進行方向
が変更されるような道路状況になっている。
【0022】そして、本例の特徴として、前記第2分岐
路62(64)の入口部分には、起動マーカ53(5
5)から車両60に与えられた磁気情報をキャンセルさ
せるためのキャンセルマーカ58(59)が設置されて
いる。
路62(64)の入口部分には、起動マーカ53(5
5)から車両60に与えられた磁気情報をキャンセルさ
せるためのキャンセルマーカ58(59)が設置されて
いる。
【0023】以下、前記起動マーカ53(55)及びキ
ャンセルマーカ58(59)の構成について説明する。
先ず、起動マーカ53(55)について説明する。この
起動マーカ53(55)は、図5及び図6に示すよう
に、道路の幅方向に延びて該道路の延長方向に亘って配
置された磁石53a,53b,(55a,55b,55
c)を、その個数、極性及び設置間隔の組合わせによっ
てコード化された情報として車両60に提供するように
なっている。そして、図3及び図5に示されている十字
路用磁気マーカ53には、停止ライン52における目標
車速Vm (Vm =0)、停止ライン52までの進行路等
の情報が、図4及び図6に示すヘアピンカーブ用磁気マ
ーカ55には、コーナ54における目標車速Vm 、コー
ナ始点54aまでの進行路等の情報が夫々磁気的に書込
まれている。
ャンセルマーカ58(59)の構成について説明する。
先ず、起動マーカ53(55)について説明する。この
起動マーカ53(55)は、図5及び図6に示すよう
に、道路の幅方向に延びて該道路の延長方向に亘って配
置された磁石53a,53b,(55a,55b,55
c)を、その個数、極性及び設置間隔の組合わせによっ
てコード化された情報として車両60に提供するように
なっている。そして、図3及び図5に示されている十字
路用磁気マーカ53には、停止ライン52における目標
車速Vm (Vm =0)、停止ライン52までの進行路等
の情報が、図4及び図6に示すヘアピンカーブ用磁気マ
ーカ55には、コーナ54における目標車速Vm 、コー
ナ始点54aまでの進行路等の情報が夫々磁気的に書込
まれている。
【0024】具体的に十字路用磁気マーカ53は、図5
に示すようにN極性をもった1枚の磁石53aとS極性
をもった1枚の磁石53bとが組合わされてなってお
り、交差点50aの停止ライン52に近い側にS極性を
もった磁石53bを配置するようにしてマーカ53全体
としての方向性をもたせるようにし、対向車線の車両が
マーカ53上を通過しても、この車両には道路情報が与
えられないようになっている。そして、この2枚の磁石
53a,53bの間隔によって十字路用磁気マーカ53
から交差点50aの停止ライン52までの距離情報を与
えるようになっている。つまり、図5(a) のように2枚
の磁石53a,53bの間隔が短い(L)配置の場合に
はマーカ53から交差点50aの停止ライン52までの
距離が比較的短く(例えば30m)、図5(b),(C) の順
で2枚の磁石53a,53bの間隔が長く(2L,3
L)なる程、マーカ53から交差点50の停止ライン5
2までの距離が長くなっていることを示すようになって
いる(例えば図5(b) では50m,図5(c) では70
m)。つまり、この十字路用磁気マーカ53では、車両
60が、N極性をもった磁石53aの磁気信号を検知し
た後、S極性をもった磁石53bの磁気信号を検知する
ことによって目標車速Vm が0であるという情報が車両
60に与えられると共に、車両60が、N極性をもった
磁石53aの磁気信号を検知した後、S極性をもった磁
石53bの磁気信号を検知するまでの時間を検出し、該
車両60が自車速に基いて各磁石53a,53b間の距
離を算出することによってマーカ53から交差点50の
停止ライン52までの距離情報が得られるようになって
いる。
に示すようにN極性をもった1枚の磁石53aとS極性
をもった1枚の磁石53bとが組合わされてなってお
り、交差点50aの停止ライン52に近い側にS極性を
もった磁石53bを配置するようにしてマーカ53全体
としての方向性をもたせるようにし、対向車線の車両が
マーカ53上を通過しても、この車両には道路情報が与
えられないようになっている。そして、この2枚の磁石
53a,53bの間隔によって十字路用磁気マーカ53
から交差点50aの停止ライン52までの距離情報を与
えるようになっている。つまり、図5(a) のように2枚
の磁石53a,53bの間隔が短い(L)配置の場合に
はマーカ53から交差点50aの停止ライン52までの
距離が比較的短く(例えば30m)、図5(b),(C) の順
で2枚の磁石53a,53bの間隔が長く(2L,3
L)なる程、マーカ53から交差点50の停止ライン5
2までの距離が長くなっていることを示すようになって
いる(例えば図5(b) では50m,図5(c) では70
m)。つまり、この十字路用磁気マーカ53では、車両
60が、N極性をもった磁石53aの磁気信号を検知し
た後、S極性をもった磁石53bの磁気信号を検知する
ことによって目標車速Vm が0であるという情報が車両
60に与えられると共に、車両60が、N極性をもった
磁石53aの磁気信号を検知した後、S極性をもった磁
石53bの磁気信号を検知するまでの時間を検出し、該
車両60が自車速に基いて各磁石53a,53b間の距
離を算出することによってマーカ53から交差点50の
停止ライン52までの距離情報が得られるようになって
いる。
【0025】次に、ヘアピンカーブ用磁気マーカ55に
ついて説明する。このヘアピンカーブ用磁気マーカ55
は、図6に示すように3枚の磁石55a〜55cが組み
合わされてなっており、図6(a) に示すように、N極性
をもった2枚の磁石55a,55bとS極性をもった1
枚の磁石55cとが組合わされたり、図6(b) に示すよ
うに、共にN極性をもった3枚の磁石55a〜55cの
各間隔が変更されて配置されるなど、磁石55a〜55
cの極性、配置順序及び配置間隔の組合わせによって、
マーカ55全体としての方向性をもたせながら、ヘアピ
ンカーブ用磁気マーカ55からコーナ54の始点54a
までの距離情報及びヘアピンカーブ51のカーブ方向情
報を与えるようになっており、この組み合わせによって
例えば10種類のコード化された情報が設定できるよう
になっている。
ついて説明する。このヘアピンカーブ用磁気マーカ55
は、図6に示すように3枚の磁石55a〜55cが組み
合わされてなっており、図6(a) に示すように、N極性
をもった2枚の磁石55a,55bとS極性をもった1
枚の磁石55cとが組合わされたり、図6(b) に示すよ
うに、共にN極性をもった3枚の磁石55a〜55cの
各間隔が変更されて配置されるなど、磁石55a〜55
cの極性、配置順序及び配置間隔の組合わせによって、
マーカ55全体としての方向性をもたせながら、ヘアピ
ンカーブ用磁気マーカ55からコーナ54の始点54a
までの距離情報及びヘアピンカーブ51のカーブ方向情
報を与えるようになっており、この組み合わせによって
例えば10種類のコード化された情報が設定できるよう
になっている。
【0026】次に、前記キャンセルマーカ58(59)
について説明する。このキャンセルマーカ58(59)
は、図7に示すように、同じ極性をもった2個の磁石5
8a,58b(59a,59b)が近接した位置に配置
されてなっており、上述した軌道マーカ53(55)の
ような方向性は有しておらず、車両60が、このキャン
セルマーカ58(59)上を通過すると、軌道マーカ5
3(55)から与えられた磁気情報がキャンセルされる
ようになっている。このように、キャンセルマーカ58
(59)は方向性を有すること無く且つ簡単な構成で成
されている。
について説明する。このキャンセルマーカ58(59)
は、図7に示すように、同じ極性をもった2個の磁石5
8a,58b(59a,59b)が近接した位置に配置
されてなっており、上述した軌道マーカ53(55)の
ような方向性は有しておらず、車両60が、このキャン
セルマーカ58(59)上を通過すると、軌道マーカ5
3(55)から与えられた磁気情報がキャンセルされる
ようになっている。このように、キャンセルマーカ58
(59)は方向性を有すること無く且つ簡単な構成で成
されている。
【0027】また、上述した各マーカ53,55,5
8,59の設置構造としては、磁石の摩耗、剥離、破断
を防止して耐久性を高くすると共に、車両60が通過す
る際におけるスリップの発生を回避するために、図8
(a) に示すように、接着又はビス止めによって路面R上
に固定されたマーカ53(55,58,59)をタール
Tによって覆うようにしたり、図8(b) に示すように、
路面R上に固定されたマーカ53(55,58,59)
を、表面がエンボス加工されて凹凸面とされたシート材
Sによって覆うようにすることが考えられる。また、こ
のように、マーカ53(55,58,59)の設置部を
路面から突出させるようにすれば、車両60がマーカ5
3(55,58,59)上を通過した際の車体の上下動
によって運転者にマーカ通過を認識させることができ
る。また、上述したように各マーカは複数個の磁石によ
って構成されているために、この磁気マーカからの磁気
信号と外部からの過大ノイズとの識別が可能であり、こ
れによって車両の運転制御状態に誤作動が発生するよう
なことが防止できることになる。
8,59の設置構造としては、磁石の摩耗、剥離、破断
を防止して耐久性を高くすると共に、車両60が通過す
る際におけるスリップの発生を回避するために、図8
(a) に示すように、接着又はビス止めによって路面R上
に固定されたマーカ53(55,58,59)をタール
Tによって覆うようにしたり、図8(b) に示すように、
路面R上に固定されたマーカ53(55,58,59)
を、表面がエンボス加工されて凹凸面とされたシート材
Sによって覆うようにすることが考えられる。また、こ
のように、マーカ53(55,58,59)の設置部を
路面から突出させるようにすれば、車両60がマーカ5
3(55,58,59)上を通過した際の車体の上下動
によって運転者にマーカ通過を認識させることができ
る。また、上述したように各マーカは複数個の磁石によ
って構成されているために、この磁気マーカからの磁気
信号と外部からの過大ノイズとの識別が可能であり、こ
れによって車両の運転制御状態に誤作動が発生するよう
なことが防止できることになる。
【0028】次に、コントロールユニット30による制
御内容について以下にその概要を説明する。尚、十字路
50(図3参照)での制御とヘアピンカーブ51(図4
参照)での制御とは基本的に同一の制御が行われること
から、十字路50での制御を代表して説明する。
御内容について以下にその概要を説明する。尚、十字路
50(図3参照)での制御とヘアピンカーブ51(図4
参照)での制御とは基本的に同一の制御が行われること
から、十字路50での制御を代表して説明する。
【0029】車両60がマーカ53を通過するときに車
両減速停止位置検出手段35によりマーカ53からの情
報の読込みが行われる。その直後、警報手段42として
のランプの点滅或いはブザーにより運転者への初期警報
が行われる。これにより、運転者は交差点が接近してい
ることを認識することになる。その後、車両60が停止
ライン52の手前αL2 に到達したとき、運転者に車両
の減速操作を促すべく、警報手段42により1次警報が
行われる。車両60が更に進行して停止ライン52の手
前L2 に到達したとき、警報手段42による2次警報が
行われると共に自動制動制御が行われる。この自動制動
制御は、スロットルバルブを強制的に全閉状態にすると
共に車両の減速度を見ながらフィードバック制御に基く
ブレーキ制御が行われる。この自動制動制御は、車両の
車速が停止ライン52での目標車速Vm つまり車速0と
なったことを確認した後、ブレーキスイッチのON(ブレ
ーキペダル1の踏み込み)或いはアクセルペダルの踏み
込み無しを条件に、その解除が行われる。このような自
動制動制御の基本制御に加えて、車両がマーカ53を通
過した後に例えば第1分岐路61や第2分岐路62に進
行する等により停止ライン52での車両停止が不要とな
ったときには自動制動制御の強制解除が行われる。つま
り、第1分岐路61に進行方向を変更することにより操
舵角検出手段38によって検出される操舵角度が所定量
よりも大きくなった場合や、第2分岐路62に進行方向
を変更することによりキャンセルマーカ58からの磁気
信号が入力された場合には、停止ライン52での車両停
止が不要となったと判断して自動制動制御の強制解除が
行われる。
両減速停止位置検出手段35によりマーカ53からの情
報の読込みが行われる。その直後、警報手段42として
のランプの点滅或いはブザーにより運転者への初期警報
が行われる。これにより、運転者は交差点が接近してい
ることを認識することになる。その後、車両60が停止
ライン52の手前αL2 に到達したとき、運転者に車両
の減速操作を促すべく、警報手段42により1次警報が
行われる。車両60が更に進行して停止ライン52の手
前L2 に到達したとき、警報手段42による2次警報が
行われると共に自動制動制御が行われる。この自動制動
制御は、スロットルバルブを強制的に全閉状態にすると
共に車両の減速度を見ながらフィードバック制御に基く
ブレーキ制御が行われる。この自動制動制御は、車両の
車速が停止ライン52での目標車速Vm つまり車速0と
なったことを確認した後、ブレーキスイッチのON(ブレ
ーキペダル1の踏み込み)或いはアクセルペダルの踏み
込み無しを条件に、その解除が行われる。このような自
動制動制御の基本制御に加えて、車両がマーカ53を通
過した後に例えば第1分岐路61や第2分岐路62に進
行する等により停止ライン52での車両停止が不要とな
ったときには自動制動制御の強制解除が行われる。つま
り、第1分岐路61に進行方向を変更することにより操
舵角検出手段38によって検出される操舵角度が所定量
よりも大きくなった場合や、第2分岐路62に進行方向
を変更することによりキャンセルマーカ58からの磁気
信号が入力された場合には、停止ライン52での車両停
止が不要となったと判断して自動制動制御の強制解除が
行われる。
【0030】以上のことを前提に図9〜図11に示すフ
ローチャートに基いて自動制動制御の内容を具体的に説
明する。先ず、ステップS1で車両60が起動マーカ5
3(55)を通過したか否かの判別が行われ、NOのとき
には、車両60がマーカ53(55)を通過していない
としてそのままリターンされる。そして、このステップ
S1でYES と判定されたときには、ステップS2に進ん
で、マーカ53(55)からの目標車速Vm (停止ライ
ン52若しくはコーナ始点54aでの車速)、マーカ5
3(55)から停止ライン52若しくはコーナ始点54
aまでの距離Lm 並びに車両の進行路A(停止ライン5
2若しくはコーナ始点54aへの走行路の状態)の検出
つまり取り込みが行われる。その後、ステップS3にお
いてキャンセルマーカ58(59)からの磁気信号が入
力されたか否かを判別することによって車両60がキャ
ンセルマーカ58(59)上を通過したか否かを判定す
る。つまり、車両60が第2分岐路62(64)へ進行
方向を変更したか否かが判別されることになる。そし
て、このステップS3でYES に判定されたときには、ス
テップS28において本システムの制御が解除(起動マ
ーカからの情報がキャンセル)される。つまり、このス
テップS3によって本発明でいう解除信号受信手段が構
成されている。一方、このステップS3でNOに判定され
たときには、ステップS4に移って車両60の車速V1
、舵角θ、路面μの読込みと共にマーカ53(55)
からの進行距離L1 の推定つまり算出が行われる。ま
た、次のステップS5では、舵角θから実際の進行路の
推定、つまり図3を参照して説明すると、車両60がそ
のまま停止ライン52に向けて走行しているのか、ある
いは第1分岐路61,63に入り込んだのかの推定が行
われ、次のステップS6において、ステップS5での推
定結果A1 が目標進行路A(ステップS2参照)の範囲
内にあるか否かの判別が行われる。
ローチャートに基いて自動制動制御の内容を具体的に説
明する。先ず、ステップS1で車両60が起動マーカ5
3(55)を通過したか否かの判別が行われ、NOのとき
には、車両60がマーカ53(55)を通過していない
としてそのままリターンされる。そして、このステップ
S1でYES と判定されたときには、ステップS2に進ん
で、マーカ53(55)からの目標車速Vm (停止ライ
ン52若しくはコーナ始点54aでの車速)、マーカ5
3(55)から停止ライン52若しくはコーナ始点54
aまでの距離Lm 並びに車両の進行路A(停止ライン5
2若しくはコーナ始点54aへの走行路の状態)の検出
つまり取り込みが行われる。その後、ステップS3にお
いてキャンセルマーカ58(59)からの磁気信号が入
力されたか否かを判別することによって車両60がキャ
ンセルマーカ58(59)上を通過したか否かを判定す
る。つまり、車両60が第2分岐路62(64)へ進行
方向を変更したか否かが判別されることになる。そし
て、このステップS3でYES に判定されたときには、ス
テップS28において本システムの制御が解除(起動マ
ーカからの情報がキャンセル)される。つまり、このス
テップS3によって本発明でいう解除信号受信手段が構
成されている。一方、このステップS3でNOに判定され
たときには、ステップS4に移って車両60の車速V1
、舵角θ、路面μの読込みと共にマーカ53(55)
からの進行距離L1 の推定つまり算出が行われる。ま
た、次のステップS5では、舵角θから実際の進行路の
推定、つまり図3を参照して説明すると、車両60がそ
のまま停止ライン52に向けて走行しているのか、ある
いは第1分岐路61,63に入り込んだのかの推定が行
われ、次のステップS6において、ステップS5での推
定結果A1 が目標進行路A(ステップS2参照)の範囲
内にあるか否かの判別が行われる。
【0031】前記ステップ6において、YES と判定され
たときには、車両60は第1分岐路61,63に入り込
むことなく、そのまま停止ライン52若しくはコーナ始
点54aに向けて走行しているとして、ステップS7に
進んで、停止ライン52から減速開始ラインaまでの距
離L2 の算出が以下の式に基いて行われる。
たときには、車両60は第1分岐路61,63に入り込
むことなく、そのまま停止ライン52若しくはコーナ始
点54aに向けて走行しているとして、ステップS7に
進んで、停止ライン52から減速開始ラインaまでの距
離L2 の算出が以下の式に基いて行われる。
【0032】 L2 =V1 2 /(2・Gs ・g) ここで、V1 は車両60の車速であり、Gs は本車両の
制動制御として設定される減速度であり、gは重力であ
る。
制動制御として設定される減速度であり、gは重力であ
る。
【0033】そして、次のステップS8では、車両60
の走行位置が減速開始ラインaの手前であるか否かの判
別が式:L2 ≧Lm −L1 に基いて行われ、NOのときに
は、マーカ53(55)を通過した直後(減速開始ライ
ンaの手前)であるとして、ステップS9(図10)に
進んで車両60が1次警報ラインbを通過したか否かの
判別が式:αL2 ≧Lm −L1 に基いて行われる。ここ
に、αは所定の係数である。このステップS9でNOと判
定されたときには、車両60がマーカ53(55)を現
在通過したところである(1次警報ラインb手前)とし
て、ステップS10以降の初期警報処理が行われる。
の走行位置が減速開始ラインaの手前であるか否かの判
別が式:L2 ≧Lm −L1 に基いて行われ、NOのときに
は、マーカ53(55)を通過した直後(減速開始ライ
ンaの手前)であるとして、ステップS9(図10)に
進んで車両60が1次警報ラインbを通過したか否かの
判別が式:αL2 ≧Lm −L1 に基いて行われる。ここ
に、αは所定の係数である。このステップS9でNOと判
定されたときには、車両60がマーカ53(55)を現
在通過したところである(1次警報ラインb手前)とし
て、ステップS10以降の初期警報処理が行われる。
【0034】<初期警報動作> 先ず、ステップS10で目標車速Vm =0であるか否か
の判別が行われ、YESのときには、停止ライン52に向
けて走行しているとしてステップS11で「交差点停止
の初期警報」の表示或いはブザー(音声)が発せられ
る。一方、ステップS10でNOのときには、コーナ54
に向けて走行しているとしてステップS12で「コーナ
減速の初期警報」の表示或いはブザー(音声)が発せら
れる。
の判別が行われ、YESのときには、停止ライン52に向
けて走行しているとしてステップS11で「交差点停止
の初期警報」の表示或いはブザー(音声)が発せられ
る。一方、ステップS10でNOのときには、コーナ54
に向けて走行しているとしてステップS12で「コーナ
減速の初期警報」の表示或いはブザー(音声)が発せら
れる。
【0035】<1次警報動作> 前記ステップS9でYES と判定されたときには、車両6
0が1次警報ラインbを通過したとして、ステップS1
3に移行して、目標車速Vm =0であるか否かの判別が
行われ、YES のときには、停止ライン52に向けて走行
しているとしてステップS14で「交差点停止の1次警
報」の表示或いはブザー(音声)に切換えられる。他
方、ステップS13でNOのときには、コーナ54に向け
て走行しているとしてステップS15で「コーナ減速の
1次警報」の表示或いはブザー(音声)に切換えられ
る。
0が1次警報ラインbを通過したとして、ステップS1
3に移行して、目標車速Vm =0であるか否かの判別が
行われ、YES のときには、停止ライン52に向けて走行
しているとしてステップS14で「交差点停止の1次警
報」の表示或いはブザー(音声)に切換えられる。他
方、ステップS13でNOのときには、コーナ54に向け
て走行しているとしてステップS15で「コーナ減速の
1次警報」の表示或いはブザー(音声)に切換えられ
る。
【0036】そして、次のステップS16では、現在の
車速V1 が目標車速Vm 以下であるか否かの判別が行わ
れ、NOのときにはステップS3へ戻る。一方、ステップ
S16でYES と判定されたときにはステップS17に進
んで、マーカ53(55)を通過した後の車両60の走
行距離L1 が距離Lm 以上であるか否かの判別が行わ
れ、NOのときにはステップS3へ戻る。他方、ステップ
S17でYES と判定されたときにはリターンする。
車速V1 が目標車速Vm 以下であるか否かの判別が行わ
れ、NOのときにはステップS3へ戻る。一方、ステップ
S16でYES と判定されたときにはステップS17に進
んで、マーカ53(55)を通過した後の車両60の走
行距離L1 が距離Lm 以上であるか否かの判別が行わ
れ、NOのときにはステップS3へ戻る。他方、ステップ
S17でYES と判定されたときにはリターンする。
【0037】<自動制動制御動作> 前記ステップS8でYES と判定されたときには、車両6
0が2次警報ラインaを通過したと判定されて、ステッ
プS18及びステップS19,20に進む(図11)。
そして、ステップS18では、「2次警報」の表示或い
はブザー(音声)が発せられる。他方、ステップS19
では、車速V1 、目標車速Vm 、停止ライン52までの
距離に基いて必要減速度の算出が行われ、次のステップ
S20で自動制動制御が行われる。そして、次のステッ
プS21で現在の車速V1 が目標車速Vm 以下であるか
否かの判定が行われ、NOのときにはステップS3へ戻っ
て、車速V1 が目標車速Vm になるまで自動制動制御が
継続される。
0が2次警報ラインaを通過したと判定されて、ステッ
プS18及びステップS19,20に進む(図11)。
そして、ステップS18では、「2次警報」の表示或い
はブザー(音声)が発せられる。他方、ステップS19
では、車速V1 、目標車速Vm 、停止ライン52までの
距離に基いて必要減速度の算出が行われ、次のステップ
S20で自動制動制御が行われる。そして、次のステッ
プS21で現在の車速V1 が目標車速Vm 以下であるか
否かの判定が行われ、NOのときにはステップS3へ戻っ
て、車速V1 が目標車速Vm になるまで自動制動制御が
継続される。
【0038】<自動制動制御の解除動作> ステップS21でYES と判定された時には、車速V1 が
目標車速Vm になったとして、ステップS22に進み、
目標車速がVm =0であるか否かの判別が行われ、YES
のときには交差点での制御を行ったと判定されて、ステ
ップS23に進んでブレーキスイッチがON状態にあるか
否かの判別をした後、ブレーキスイッチがON状態になっ
たことを条件に、ステップS24に進んで2次警報及び
自動制動制御の解除が行われる。他方、ステップS22
でNOと判定されたときには、コーナでの制御を行ったと
判定されて、ステップS26に進んでアクセル踏み込み
が解除つまりアクセルペダルが解放状態にあるか否かの
判別をした後、アクセルペダルが解放状態になったこと
を条件にステップS24に進む。ステップS24におい
て、自動制動制御の解除を行った後、ステップS25に
進んで、通常のスロットル電子制御が再開される。
目標車速Vm になったとして、ステップS22に進み、
目標車速がVm =0であるか否かの判別が行われ、YES
のときには交差点での制御を行ったと判定されて、ステ
ップS23に進んでブレーキスイッチがON状態にあるか
否かの判別をした後、ブレーキスイッチがON状態になっ
たことを条件に、ステップS24に進んで2次警報及び
自動制動制御の解除が行われる。他方、ステップS22
でNOと判定されたときには、コーナでの制御を行ったと
判定されて、ステップS26に進んでアクセル踏み込み
が解除つまりアクセルペダルが解放状態にあるか否かの
判別をした後、アクセルペダルが解放状態になったこと
を条件にステップS24に進む。ステップS24におい
て、自動制動制御の解除を行った後、ステップS25に
進んで、通常のスロットル電子制御が再開される。
【0039】<自動制動制御の強制解除動作> 前記ステップS6でNOと判定されたときには、車両60
の進行方向に変更があった(第1分岐路へ入り込んだ)
として、ステップS28(図9参照)に進んで、制御の
強制解除が行われる。これにより、マーカ53(55)
を通過した後、停止ライン52等に移行する前に進路変
更が行われて、制動制御を行う必要がなくなったときに
は、自動的にその制御の解除が行われることになる。従
って、マーカ53(55)を通過した後の進路変更によ
り、自動制動制御が不要であるにも拘らず、マーカ53
(55)を通過したということで不要のブレーキングが
行われてしまうという事態の発生を未然に防止すること
ができる。
の進行方向に変更があった(第1分岐路へ入り込んだ)
として、ステップS28(図9参照)に進んで、制御の
強制解除が行われる。これにより、マーカ53(55)
を通過した後、停止ライン52等に移行する前に進路変
更が行われて、制動制御を行う必要がなくなったときに
は、自動的にその制御の解除が行われることになる。従
って、マーカ53(55)を通過した後の進路変更によ
り、自動制動制御が不要であるにも拘らず、マーカ53
(55)を通過したということで不要のブレーキングが
行われてしまうという事態の発生を未然に防止すること
ができる。
【0040】しかし、車両60が、停止ライン52前に
おいて、目標進行路Aの範囲に復帰したと判断されたと
きは(ステップS26−1、S4〜S6)、前述の初期
警報、1次警報、自動制動制御に係るステップに進むこ
とになる。
おいて、目標進行路Aの範囲に復帰したと判断されたと
きは(ステップS26−1、S4〜S6)、前述の初期
警報、1次警報、自動制動制御に係るステップに進むこ
とになる。
【0041】このように、本例の構成によれば、分岐角
度の小さい第2分岐路62,64に、起動マーカ53,
55からの磁気信号をキャンセルするキャンセルマーカ
58,59を配置するようにしたために、操舵角度に基
いて情報をキャンセルさせるための操舵量(しきい値)
を比較的大きく設定していても、車両の進行路に応じて
良好なシステムの作動を行わせることができる。即ち、
分岐角度の大きな第1分岐路61,63に対しては操舵
角度により、分岐角度の小さな第2分岐路62,64に
対してはキャンセルマーカ58,59により、夫々車両
60が分岐路61〜64に進路を変更したことが認識で
きることになるので、システムの誤作動を確実に防止す
ることができる。
度の小さい第2分岐路62,64に、起動マーカ53,
55からの磁気信号をキャンセルするキャンセルマーカ
58,59を配置するようにしたために、操舵角度に基
いて情報をキャンセルさせるための操舵量(しきい値)
を比較的大きく設定していても、車両の進行路に応じて
良好なシステムの作動を行わせることができる。即ち、
分岐角度の大きな第1分岐路61,63に対しては操舵
角度により、分岐角度の小さな第2分岐路62,64に
対してはキャンセルマーカ58,59により、夫々車両
60が分岐路61〜64に進路を変更したことが認識で
きることになるので、システムの誤作動を確実に防止す
ることができる。
【0042】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されることなく、例えば、上述した実施
例では、道路情報提供手段及び道路情報解除手段を夫々
路上に設置された磁気マーカ53,55,58,59で
構成するようにしたが、道路情報提供手段としては、走
行路の側方に設置されて車両に対して電波信号を送信す
るようにした道路情報発信器(所謂ビーコン)を採用す
るようにしてもよい。更には、キャンセルマーカ58,
59としては、起動マーカ53,55からの道路情報を
キャンセルさせるばかりでなく、分岐路上の道路情報を
車両に与えるようにしてもよい。つまり、キャンセルマ
ーカ58,59に分岐路の起動マーカとしての機能を兼
用させることもできる。また、請求項1記載の発明にあ
っては、第1分岐路61,63にキャンセルマーカを設
置するようにしてもよい。
明はこれに限定されることなく、例えば、上述した実施
例では、道路情報提供手段及び道路情報解除手段を夫々
路上に設置された磁気マーカ53,55,58,59で
構成するようにしたが、道路情報提供手段としては、走
行路の側方に設置されて車両に対して電波信号を送信す
るようにした道路情報発信器(所謂ビーコン)を採用す
るようにしてもよい。更には、キャンセルマーカ58,
59としては、起動マーカ53,55からの道路情報を
キャンセルさせるばかりでなく、分岐路上の道路情報を
車両に与えるようにしてもよい。つまり、キャンセルマ
ーカ58,59に分岐路の起動マーカとしての機能を兼
用させることもできる。また、請求項1記載の発明にあ
っては、第1分岐路61,63にキャンセルマーカを設
置するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の道路交通システムに関する発明によれば、分岐路を備
える道路の分岐点よりも進行方向手前に、該分岐点より
前方の所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段が
設置され、この道路情報提供手段からの道路情報に基い
て車両に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わ
せるとともに、前記分岐路の入口部分に、前記道路情報
提供手段によって車両に与えられた道路情報を解除させ
る道路情報解除手段が設置されているから、分岐角度が
小さい分岐路であっても、車両が該分岐路に進行方向を
変更した場合には該車両に与えられていた道路情報が必
ず解除されることになり、道路交通システムの信頼性が
向上する。
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の道路交通システムに関する発明によれば、分岐路を備
える道路の分岐点よりも進行方向手前に、該分岐点より
前方の所定位置の道路情報を与える道路情報提供手段が
設置され、この道路情報提供手段からの道路情報に基い
て車両に前記所定位置の道路情報に対応した制御を行わ
せるとともに、前記分岐路の入口部分に、前記道路情報
提供手段によって車両に与えられた道路情報を解除させ
る道路情報解除手段が設置されているから、分岐角度が
小さい分岐路であっても、車両が該分岐路に進行方向を
変更した場合には該車両に与えられていた道路情報が必
ず解除されることになり、道路交通システムの信頼性が
向上する。
【0044】請求項2記載の発明によれば、前記道路交
通システムに係る車両であって、前記道路情報提供手段
から前記所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備
え、該道路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応
した制御がなされるようにな っていると共に、前記道路
情報解除手段からの信号を受けたときは、前記情報受信
手段が受けた前記道路情報を解除させる解除信号受信手
段を備えているから、分岐角度が小さい分岐路であって
も、車両が該分岐路に進行方向を変更した場合には該車
両に与えられていた道路情報が必ず解除されることにな
り、道路交通システムの信頼性が向上する。
通システムに係る車両であって、前記道路情報提供手段
から前記所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備
え、該道路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応
した制御がなされるようにな っていると共に、前記道路
情報解除手段からの信号を受けたときは、前記情報受信
手段が受けた前記道路情報を解除させる解除信号受信手
段を備えているから、分岐角度が小さい分岐路であって
も、車両が該分岐路に進行方向を変更した場合には該車
両に与えられていた道路情報が必ず解除されることにな
り、道路交通システムの信頼性が向上する。
【0045】請求項3記載の発明によれば、前記道路交
通システムに係る車両であって、前記道路情報提供手段
から前記所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備
え、該道路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応
した制御がなされるようになっていると共に、車両の操
舵量が所定量以上になったとき、又は前記道路情報解除
手段からの信号を受けたときは、前記情報受信手段が受
けた前記道路情報を解除させる手段を備えているから、
車両が入口部分に道路情報解除手段を有する分岐路に向
って進行方向を変更するときは、この道路情報解除手段
からの信号によって車両に与えられている道路情報が解
除され、そのような道路情報解除手段が設けられていな
い分岐路であっても、この分岐路の分岐角度が比較的大
きい場合には、車両の操舵量の変化によって進行方向の
変更が認識されて、車両に与えられている道路情報が解
除されることになり、道路交通システムの信頼性確保に
有利になる。
通システムに係る車両であって、前記道路情報提供手段
から前記所定位置の道路情報を受ける情報受信手段を備
え、該道路情報に基いて前記所定位置の道路情報に対応
した制御がなされるようになっていると共に、車両の操
舵量が所定量以上になったとき、又は前記道路情報解除
手段からの信号を受けたときは、前記情報受信手段が受
けた前記道路情報を解除させる手段を備えているから、
車両が入口部分に道路情報解除手段を有する分岐路に向
って進行方向を変更するときは、この道路情報解除手段
からの信号によって車両に与えられている道路情報が解
除され、そのような道路情報解除手段が設けられていな
い分岐路であっても、この分岐路の分岐角度が比較的大
きい場合には、車両の操舵量の変化によって進行方向の
変更が認識されて、車両に与えられている道路情報が解
除されることになり、道路交通システムの信頼性確保に
有利になる。
【図1】実施例の車両に搭載されたブレーキシステムの
全体構成図である。
全体構成図である。
【図2】車両に搭載された安全システムの全体系統図で
ある。
ある。
【図3】本発明が適用される道路の一例としての十字路
及びこれに敷設されたマーカを示す図である。
及びこれに敷設されたマーカを示す図である。
【図4】本発明が適用される道路の他の例としてのヘア
ピンカーブ及びこれに敷設されたマーカを示す図であ
る。
ピンカーブ及びこれに敷設されたマーカを示す図であ
る。
【図5】十字路用磁気マーカの磁石配置組み合わせ状態
を示す図である。
を示す図である。
【図6】ヘアピンカーブ用磁気マーカの磁石配置組み合
わせ状態を示す図である。
わせ状態を示す図である。
【図7】キャンセルマーカの磁石配置組み合わせ状態を
示す図である。
示す図である。
【図8】磁気マーカの設置構造を示す縦断面図である。
【図9】自動制動制御動作の一部を示すフローチャート
図である。
図である。
【図10】自動制動制御動作の一部を示すフローチャー
ト図である。
ト図である。
【図11】自動制動制御動作の一部を示すフローチャー
ト図である。
ト図である。
【図12】従来の課題を説明するための図3相当図であ
る。
る。
35 車両減速停止位置検出手段(情報受信手
段) 45 解除信号受信手段 52 停止ライン 53 十字路用磁気マーカ(道路情報提供手段) 54a コーナ始点 55 ヘアピンカーブ用磁気マーカ(道路情報提
供手段) 58,59 キャンセルマーカ(道路情報解除手段) 60 車両
段) 45 解除信号受信手段 52 停止ライン 53 十字路用磁気マーカ(道路情報提供手段) 54a コーナ始点 55 ヘアピンカーブ用磁気マーカ(道路情報提
供手段) 58,59 キャンセルマーカ(道路情報解除手段) 60 車両
フロントページの続き (72)発明者 新部 忠幸 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−155160(JP,A) 特開 平4−345191(JP,A) 特開 平5−290300(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09 - 1/16
Claims (3)
- 【請求項1】 進行方向前方に分岐路を備える道路上
で、当該分岐路との分岐点よりも進行方向手前に設置さ
れ、車両に対して前記分岐点より前方の所定位置の道路
情報を与える道路情報提供手段を有し、この道路情報提
供手段からの道路情報に基いて車両に前記所定位置の道
路情報に対応した制御を行わせるとともに、前記分岐路
の入口部分に、前記道路情報提供手段によって車両に与
えられた道路情報を解除させる道路情報解除手段が設置
されていることを特徴とする道路交通システム。 - 【請求項2】 進行方向前方に分岐路を備える道路上
で、当該分岐路との分岐点よりも進行方向手前に設置さ
れ、車両に対して前記分岐点より前方の所定位置の道路
情報を与える道路情報提供手段を有し、この道路情報提
供手段からの道路情報に基いて車両に前記所定位置の道
路情報に対応した制御を行わせるようにすると共に、前
記分岐路の入口部分に、前記道路情報提供手段によって
車両に与えられた道路情報を解除させる道路情報解除手
段が設置されている道路交通システムに係る車両であっ
て、前記道路情報提供手段から前記所定位置の道路情報
を受ける情報受信手段を備え、該道路情報に基いて前記
所定位置の道路情報に対応した制御がなされるようにな
っていると共に、前記道路情報解除手段からの信号を受
けたときは、前記情報受信手段が受けた前記道路情報を
解除させる解除信号受信手段を備えていることを特徴と
する車両。 - 【請求項3】 進行方向前方に分岐路を備える道路上
で、当該分岐路との分岐点よりも進行方向手前に設置さ
れ、車両に対して前記分岐点より前方の所定位置の道路
情報を与える道路情報提供手段を有し、この道路情報提
供手段からの道路情報に基いて車両に前記所定位置の道
路情報に対応した制御を行わせるようにすると共に、前
記分岐路の入口部分に、前記道路情報提供手段によって
車両に与えられた道路情報を解除させる道路情報解除手
段が設置されている道路交通システムに係る車両であっ
て、 前記道路情報提供手段から前記所定位置の道路情報を受
ける情報受信手段を備え、該道路情報に基いて前記所定
位置の道路情報に対応した制御がなされるようになって
いると共に、車両の操舵量が所定量以上になったとき、
又は前記道路情報解除手段からの信号を受けたときは、
前記情報受信手段が受けた前記道路情報を解除させる解
除手段を備えていることを特徴とする車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28301293A JP3307740B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 道路交通システム及びそのシステムに係る車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28301293A JP3307740B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 道路交通システム及びそのシステムに係る車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07141590A JPH07141590A (ja) | 1995-06-02 |
JP3307740B2 true JP3307740B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=17660087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28301293A Expired - Fee Related JP3307740B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 道路交通システム及びそのシステムに係る車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3307740B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09115090A (ja) * | 1995-10-19 | 1997-05-02 | Toshiaki Hata | 磁気記録ブロック案内装置 |
JP3726199B2 (ja) * | 1996-07-04 | 2005-12-14 | 本田技研工業株式会社 | 車速制御装置 |
US6728629B2 (en) | 2000-11-24 | 2004-04-27 | National Institute For Land And Infrastructure Management, Ministry Of Land, Infrastructure And Transport | On-road reference point positional data delivery device |
JP2002269684A (ja) * | 2001-03-08 | 2002-09-20 | Natl Inst For Land & Infrastructure Management Mlit | 道路位置検出システム |
CN100385473C (zh) * | 2006-01-06 | 2008-04-30 | 北京工业大学 | 双层信号灯控制平交组合节点及其设置方法 |
JP5301878B2 (ja) * | 2008-05-23 | 2013-09-25 | 庄吾 土田 | ブレーキポイント最終ライン |
JP5596757B2 (ja) * | 2012-09-06 | 2014-09-24 | 土田 庄吾 | ブレーキポイント最終ライン |
JP6733289B2 (ja) * | 2016-04-28 | 2020-07-29 | 愛知製鋼株式会社 | 運転支援システム |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28301293A patent/JP3307740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07141590A (ja) | 1995-06-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020423 |
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