JP3306999B2 - テレビジョン受像機 - Google Patents

テレビジョン受像機

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JP3306999B2
JP3306999B2 JP14124693A JP14124693A JP3306999B2 JP 3306999 B2 JP3306999 B2 JP 3306999B2 JP 14124693 A JP14124693 A JP 14124693A JP 14124693 A JP14124693 A JP 14124693A JP 3306999 B2 JP3306999 B2 JP 3306999B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンテナが本体に付属
されたテレビジョン受像機等に関わり、特に比較的小型
で任意の位置に移動して受信する際に好適なテレビジョ
ン受像機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送信電波の強度が充分得られる地域で
は、アンテナ付属のテレビジョン受像機を利用したり、
室内用のアンテナをテレビジョン受像機に接続すること
で比較的良好な画像が得られることが多い。
【0003】従来の室内アンテナの一例は、例えば図8
に斜視図として示すように、本体部50にはループアン
テナ51及び一対のダイポールアンテナ52が設けら
れ、それぞれ取り付け部50a、50bを中心に、手動
によりアンテナの方向を変えて指向性を変化させること
ができるようになっている。
【0004】ところで、このアンテナの指向性は、上記
のように手動でアンテナ自体を動かすことで変化させる
ことができるが、アンテナの出力端子ごとに異なる受信
電波の位相を合成して指向性を変化させる、つまりアン
テナの出力端子の組合わせを切換えることによっても変
化させることが可能であり、手動による場合と同等の効
果が得られることが知られている。
【0005】そこで図8の室内アンテナにおいては、本
体部50に設けられたスイッチノブ53を手動で回転さ
せることで、ループアンテナ51及びダイポールアンテ
ナ52のそれぞれ2つの端子、つまり計4つの端子の接
続を変更可能とし、これによりアンテナの指向性や受信
感度を変化させることができるようになっている。
【0006】そしてユーザーは、この室内アンテナの出
力端子54をテレビジョン受像機に接続し、放送映像を
見ながら上記等の方法で指向性を調整して、できるだけ
良好な受信状態を得ることができる。
【0007】また、図9の室内アンテナの斜視図(図8
と同様部分は同一符合を付す)に示すように、アンテナ
の端子の組合わせや出力位相等を、スイッチノブ等にて
手動で切換える代わりに、本体部50に受光部55を、
本体部50の内部に制御部を設けて、リモートコントロ
ール(リモコン)装置57によって切換えるものが知ら
れている。
【0008】このアンテナの場合、ユーザーは受信映像
を見ながらリモコン装置57の操作によってアンテナの
端子の組合わせを順次切換えていく。この際、現在のア
ンテナ端子の組み合わせが表示部56に表示される。そ
して、最終的にもっとも受信状態のよい指向性が得られ
るアンテナの端子の組合わせを選択することとなる。
【0009】また、この室内アンテナはアンテナの端子
の組合わせを複数記憶させることも可能であり、例え
ば、テレビジョン受像機の受信チャンネルが1である時
には、リモコン装置57の所定のボタンを押せば、あら
かじめユーザーが記憶させておいた、受信チャンネル1
に最適なアンテナの端子の組合わせに切換えることも可
能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したア
ンテナ付属のテレビジョン受像機等の場合、手動でアン
テナの向きを変えることでその指向性や受信感度を探る
ため、最も良い受信状態が得られても、手をアンテナか
ら離した時には受信状態が変わってまた画像が悪くなっ
てしまい、ユーザーにとっては非常に厄介なものであっ
た。また、受信チャンネルを切換える度に、ユーザーは
アンテナを調整するためにテレビジョン受像機の場所ま
で移動しなければならず、これは非常に面倒であると共
に、人の移動で受信画像が劣化する場合がある。これら
の問題は当然のことながら、室内アンテナの指向性を手
動で調整する際には同様に生じてしまう。
【0011】これに対して、図9にて説明した室内アン
テナにおいては、リモコン装置57の操作により、手動
によらずに指向性の調整が可能となり、上記の問題をあ
る程度解消することができる。
【0012】しかし、ユーザー自らが画像の状態を見な
がら順次指向性の切換えを行ったり、また、必要により
その記憶操作を行わねばならないうえ、テレビジョン受
像機のチャンネルを変えた際には、その都度リモコン装
置57を操作し、該当するチャンネルに対応して記憶さ
れたアンテナの端子の組合わせを呼び出さねばならない
ため、依然としてユーザーにとっては面倒な作業を強い
られることとなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
たような問題を解決するため、機器に設けられる2以上
の付属アンテナにおけるアンテナ端子の組合せを切換え
てチューナー部に出力するスイッチ部と、付属アンテナ
の出力と外部アンテナの出力のいずれかを択一的にチュ
ーナー部に対して接続するアンテナ接続部と、付属アン
テナ出力とチューナー部との接続を検出して検出情報を
出力する付属アンテナ接続検出部と、アンテナ端子の最
良の組合せを、各チャンネルに対応して記憶することの
できるメモリと、現在の前記アンテナ端子の組合せを表
示することのできる表示手段と、切換え指示入力に基づ
いてアンテナ端子の組合せを順に切換え、現在受信中の
チャンネルに対応して、メモリに記憶されているデータ
に基づくアンテナ端子の組合せに切換える切換え制御を
行うことのできる制御部を備えることとした。そしてこ
の制御部は、付属アンテナ接続検出部から入力される検
出情報に基づいて、付属アンテナがチューナー部に接続
されていない場合には、少なくとも付属アンテナの切換
え制御を行わないよう構成することとした。
【0014】そして、付属アンテナ接続検出部は、付属
アンテナ出力の直流電位と、所定の基準電圧を比較する
コンパレータにより構成することとし、また、表示手段
は、LED及び画面表示により行われるよう構成するこ
ととした。
【0015】
【作用】テレビジョン受像機に付属アンテナのアンテナ
端子のスイッチ部を、ユーザーの指示入力により所定の
切換えパターンに従って順次に切換え可能とし、最も良
好な画像状態となるアンテナ端子の組合わせを各チャン
ネルに対応させて記憶することのできるメモリを設ける
ことにより、ユーザーがチャンネルを変えた時には、制
御部がメモリに記憶されたデータを呼び出して良好な画
像が得られるアンテナ端子の組合わせに切換えることが
できるため、この際のアンテナの調整を手動によらず行
うことができる。また、この際アンテナ端子の組み合わ
せがディスプレイや画面に表示されることで、ユーザー
が現在のアンテナの組み合わせを認識できることとな
る。
【0016】また、アンテナ接続部を設けることで、外
部アンテナと付属のアンテナを併用することができる。
この際、付属アンテナ出力の直流電位を検出する付属ア
ンテナ出力検出部からの検出情報に基づき、アンテナ接
続部に付属のアンテナが接続されていないとされる場合
には、上記機能に伴うアンテナ端子の切換え動作を行わ
せないように制御手段を構成することで、外部アンテナ
使用時に過って指向性の調整を行うキー操作をユーザー
がしてしまった場合にも、あらかじめセットしておいた
アンテナ端子の組み合わせのデータが変わってしまうこ
とがなくなる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるテレビジョン
受像機の主要部を示すブロック回路図である。この図に
示す1はループアンテナ、2はダイポールアンテナであ
り、これらは共にテレビジョン受像機本体に付属されて
いる。(以下付属アンテナと記述した場合にはループア
ンテナ1とダイポールアンテナ2の両者を示すものとす
る。)3は各アンテナ端子スイッチS1 〜S4 を切換え
るスイッチ部、4はトランス等により構成されてインピ
ーダンス変換を行う整合器である。また、5はブースタ
ーであり、整合器4を介して出力された付属アンテナか
らの受信信号の増幅を行うが、マイクロコンピュータ2
8によりオン/オフ及びアッテネータとして作動する制
御が行われる。6は付属アンテナ接続検出部であり、後
述するように付属アンテナの出力がチューナー9と接続
されているかどうかを検出する。
【0018】7は機器外部に設置される屋外アンテナで
あり、8は屋外アンテナ7に設けられる整合器である。
また、9は機器側に設けられるアンテナ接続部を示す。
このアンテナ接続部9は接続端子T1 〜T3 を有してお
り、接続端子T3 が接続端子T1 あるいはT2に対して
択一的に切換可能とされる。そして、接続端子T1 は例
えば機器背面パネルに表出して設けられて屋外アンテナ
7の接続が可能とされ、接続端子T2 にはブースター5
を介した付属アンテナの出力が、接続端子T3 にはチュ
ーナーの入力側が接続される。
【0019】10は受信周波数を選択するチューナー、
11は受信信号を映像中間周波数信号に変換する映像中
間周波増幅部、12は中間周波数信号から映像信号と音
声FM信号を得る映像検波部、13は映像信号の増幅を
行う映像増幅部である。14はAGC回路で、チューナ
ー9及び映像中間周波増幅部10等の増幅利得を制御す
る。15は映像増幅部13からの映像信号よりRGB信
号を得る映像信号再生部であり、このRGB信号はCR
T(陰極線管)16に対して出力される。
【0020】また、21は映像増幅部13からの映像信
号より、垂直及び水平同期信号を抽出する同期分離回路
で、22は垂直偏向電流を出力する垂直偏向回路、23
は水平偏向電流を出力する水平偏向回路、24は垂直偏
向電流が供給される垂直偏向コイル、25は水平偏向電
流が供給される水平偏向コイルである。
【0021】また、17は映像増幅部13からの映像信
号より、音声中間周波数信号を得る音声中間周波増幅
部、18は音声中間周波数信号より音声信号を得る音声
検波部、19は音声信号を増幅する音声アンプ、20は
音声を出力するスピーカである。
【0022】26はキャラクタージェネレータで、マイ
クロコンピュータ28からの制御信号に基づき文字やシ
ンボル等のデータを出力する。27はオンスクリーンデ
ィスプレイでキャラクタージェネレータ26から入力さ
れたデータに応じ、所定タイミングでRGB信号を映像
再生信号部14に対して出力する。
【0023】28は各機能回路部の各種制御を行うマイ
クロコンピュータで、29は後述するアンテナ端子スイ
ッチS1 〜S4 の組み合わせパターンを、受信チャンネ
ルに応じて記憶するメモリ部である。30は、例えば機
器の前面部に設けられ、アンテナ端子スイッチS1 〜S
4 の組み合わせパターンをLEDにより表示するLED
表示部を示しているが、これについては後述する。
【0024】31は機器本体に設けられている操作パネ
ルであり、電源のオン/オフやチャンネルの切換え等を
行う時に用いられる。この操作パネル31には、ユーザ
ーが付属アンテナの指向性の調整時に利用するサーチキ
ー31aが設けられる。また41は受光部であり、図示
しない外部リモートコントロール装置には、操作パネル
31及びサーチキー31aに対応する操作キーが設けら
れており、機器側の受光部41がこれらの操作を検知す
ることにより各種操作を行うことも可能である。
【0025】ループアンテナ1及びダイポールアンテナ
2で受信された電波信号は、スイッチ部3を介して整合
器4でインピーダンス変換される。この後、ブースター
5において増幅が必要な場合には増幅が行われてアンテ
ナ接続部8の接続端子T2 に供給されることとなる。そ
して、外部アンテナ7にて受信された電波も整合器8を
介した後、同様にアンテナ接続部9の接続端子T3 に供
給される。なお、ブースター5の後段に接続される付属
アンテナ接続検出部6については後述する。
【0026】このアンテナ接続部9は通常は接続端子T
2 とT3 が接続されて、付属アンテナ側がチューナー1
0と接続される状態にあるが、接続端子T1 に外部のア
ンテナが接続されると接続端子T1 とT3 に接続が切換
えられて、付属アンテナの出力はオープンの状態とな
る。あるいは、接続端子T3 と接続される端子が接続端
子T1 かT2 のどちらかに対して択一的に切換えられる
手動のスイッチを設けることも考えられる。したがっ
て、本実施例のテレビジョン受像機では付属アンテナと
外部の屋外アンテナとを、機器の使用条件に応じて使い
分けることができる。
【0027】チューナー10ではアンテナ接続部9から
入力された付属アンテナあるいは屋外アンテナ7の受信
信号から受信チャンネルが選択され、映像中間周波増幅
部11から映像検波部12を介して映像増幅部13で音
声信号が重畳された映像信号として増幅された後、映像
信号再生部15、音声中間周波増幅部17、同期分離回
路21にそれぞれ出力される。そして、映像増幅部13
より映像信号再生部15に出力された映像信号はここで
RGBの色信号とされ、CRT16のドライブ回路に出
力される。
【0028】また、音声中間周波増幅部17に入力され
た映像信号からは、更に音声検波部18を介して音声信
号のみが取り出され、音声アンプ19で増幅されてスピ
ーカ20から音声として出力される。
【0029】また、同期分離回路21に対して入力され
た中間周波数信号からは、垂直及び水平同期信号が抽出
され、それぞれ垂直偏向回路22及び水平偏向回路23
に出力される。そして垂直偏向回路22からは垂直偏向
電流が垂直偏向コイル24に、水平偏向回路23からは
水平偏向電流が水平偏向コイル25に供給されてCRT
16の電子ビームの走査が行われる。
【0030】また、キャラクタージェネレータ26から
出力された文字やシンボル等のデータはオンスクリーン
ディスプレイ27に入力される。そして、この文字やシ
ンボル等のデータに応じたRGB信号が、オンスクリー
ンディスプレイ27から所定タイミングで映像再生信号
部15に対して入力される。映像再生信号部15ではチ
ューナー側からの映像信号のRGB信号と、オンスクリ
ーンディスプレイ27からのRGB信号とを合成してC
RT16に出力する。これにより画面上の所定位置に文
字やシンボル等が表示されることとなる。
【0031】先ず、上記してきた構成による本実施例の
テレビジョン受像機においては、付属アンテナを使用す
る際には、チャンネルごとに最適な受信状態が得られる
アンテナ端子スイッチの組み合わせをユーザーが操作パ
ネル31のサーチキー31aにより選択し、さらにこれ
をデータとしてメモリ部29に記憶させることができ
る。そして、チャンネルが切換わるに伴い、メモリ部2
9にセットされたデータを呼出し、受信中のチャンネル
に対応するアンテナ端子スイッチの組み合わせに自動的
に切換えることが可能とされる。以下、上記の機能につ
いて説明することとする。
【0032】テレビジョン受像機に付属されているルー
プアンテナ1にはアンテナ端子スイッチS1 及びS2
設けられ、ダイポールアンテナ2に対してはアンテナ端
子スイッチS3 及びS4 が設けられている。そしてこれ
らのアンテナ端子スイッチS1 〜S4 はスイッチ部3で
それぞれオン/オフが可能となっており、このスイッチ
の動作は各種制御を行うマイクロコンピュータ28によ
り制御されるようになっている。
【0033】そこで、図2のスイッチ部3の回路図を用
いて、マイクロコンピュータ28の制御によるスイッチ
部3の動作について説明する。スイッチ部3は実際には
図に示すような回路構成となっており、C1 〜C4 及び
13、C14はカップリングコンデンサ、C5 〜C12は接
地用コンデンサ、T1〜T4 はスイッチングトランジス
タ、L1 〜L4 は接地用コイル、L5 〜L8 は各アンテ
ナで受信された電波信号を阻止する信号阻止用コイル、
1 〜D4 はピンダイオード、R1 〜R14は抵抗であ
り、スイッチ部3の外部にある整合器4にはループアン
テナ1及びダイポールアンテナ2で受信された電波信号
が供給されるよう接続され、マイクロコンピュータ28
は各スイッチングトランジスタT1〜T4 に対しオン/
オフの制御信号を出力する。
【0034】例えば、マイクロコンピュータ28よりス
イッチングトランジスタT1 に対してHレベルの制御信
号が出力された場合には、抵抗R11を介した制御信号
と、抵抗R7 を介した電源Vからの電圧とが同電位、あ
るいは抵抗R11を介した制御信号側が高電位とされ、ス
イッチングトランジスタT1 のベースに対して電流が流
れないことから、スイッチングトランジスタT1 はオフ
の状態となる。
【0035】これに対してマイクロコンピュータ28よ
りスイッチングトランジスタT1 に対してLレベルの制
御信号が出力された場合には、電源Vより供給される直
流電源は抵抗R7 と抵抗R11によって所定値に分圧さ
れ、スイッチングトランジスタT1 のベースにバイアス
電流が供給されることで、スイッチングトランジスタT
1 はオンとなる。このため、電源Vより供給される直流
電圧は、信号阻止用コイルL5 及び抵抗R1 を介するこ
とで、ピンダイオードD1 に所定値の順方向電圧を印加
する。これによりピンダイオードD1 は導通可能とされ
るため、ループアンテナ1で受信された電波信号は、交
流信号成分であることからカップリングコンデンサC
1 、ピンダイオードD1 及びカップリングコンデンサC
13を介した後、整合器4に入力されることとなる。一
方、ピンダイオードD1 を介した直流成分は、抵抗R5
を介した後アースに落ちることとなる。
【0036】なお、スイッチングトランジスタT2 〜T
4 についても、上記のスイッチングトランジスタT1
同様の信号経路でスイッチング動作が行われるため、こ
れらの説明は省略する。
【0037】このようにして、マイクロコンピュータ2
8がスイッチングトランジスタT1〜T4 のオン/オフ
を制御して、各アンテナに対応したピンダイオードD1
〜D4 の導通をコントロールすることにより、図1に示
すスイッチ部3のアンテナ端子スイッチS1 〜S4 の切
換えが行われる。
【0038】そして、アンテナ端子ごとの受信電波の位
相が異なるため、アンテナ端子スイッチS1 〜S4 のオ
ン/オフの組合わせが切換わるごとに位相が合成される
結果、アンテナの受信指向性が組合わせごとに変化し、
受信状態もこれにつれて変わるものである。本実施例の
場合、アンテナ端子スイッチが4つ設けられているた
め、これらの組合わせより最大16通りの指向性を得る
ことが可能である。
【0039】続いて、ユーザーが付属アンテナを使用し
て本実施例のテレビジョン受像機を利用する際の受信特
性の設定時の操作及びこれに伴う機器の動作を説明す
る。図3の斜視図は本実施例の回路が実装されたテレビ
ジョン受像機の外観を示している。筐体40の内部には
ループアンテナ1が、外部には伸縮可能なダイポールア
ンテナ2が付属アンテナとして各1つずつ設けられ、表
示画面42の右側の操作パネル31には指向性の調整時
に用いるサーチキー31aを含む各種のキーが設けられ
ている。また、41は外部リモコン装置(図示せず)の
受光部である。また、7aは屋外アンテナのケーブルを
示し、その先端にはコネクタ7bが設けられている。例
えば、このコネクタ7bが図示しない機器背面の接続端
子T1(アンテナ接続部9)に接続されるものである
が、付属アンテナを利用している際には接続されていな
い、あるいは接続されていても手動の切換スイッチ(図
示しない)により、アンテナ接続部9内部は付属アンテ
ナ側とチューナー10が導通される状態とされている。
また、前面部の左側には付属アンテナのアンテナ端子の
組み合わせパターンをLEDにより示すLED表示部3
0が設けられている。
【0040】ところで、前述のように本実施例において
は付属アンテナのアンテナ端子スイッチS1 〜S4 の組
合わせは最大16通り設定することができる。そこで、
本実施例においては16通りのアンテナ端子スイッチの
組合わせが選択できるものとし、これらの16通りの組
合わせパターンをそれぞれポジション1〜16というこ
とにする。
【0041】ユーザーはこのテレビジョン受像機を室内
の適当な位置に配置してダイポールアンテナ2を伸ばし
電源を入れる。そこで、ユーザーが操作パネル31ある
いはリモコン装置を操作して所望のチャンネルを選択
し、次にサーチキー31aを押すと、マイクロコンピュ
ータ28はサーチモードに入ることとなる。そこで先ず
マイクロコンピュータ28は、現在のアンテナ端子スイ
ッチの組み合わせから、ポジション1〜16の順に従
い、次のアンテナ端子スイッチの組合わせパターンに切
換える。これにより、付属アンテナの受信指向性が変化
して画像状態も異なってくることとなる。
【0042】また、このサーチモード時には、現在のア
ンテナ端子スイッチの組合わせがポジション1〜16の
何れであるかを示す表示が画面およびLED表示部30
にて行われる。例えば、図4(a)に示すように、現在
のアンテナ端子スイッチの組合わせパターンを示すキャ
ラクタが表示画面42の所定位置に表示される。例えば
この図の場合は、現在切換えられたアンテナ端子スイッ
チの組合わせが、ポジション10であることを示してい
る。また、図4(b)のLED表示部30の拡大図に示
すように、LED表示部30においても同様に、図に示
すP1〜P16までのLEDにおいて、現在選択されて
いるアンテナ端子スイッチの組合わせにあたるLEDが
点灯するように構成される。
【0043】そして、上記の状態から一定時間以内にさ
らにサーチキー31aを押すと、ポジション1〜16の
順に従い、次のアンテナ端子スイッチの組合わせパター
ンに切換わることとなる。例えば、上記の状態からさら
にサーチキー31aが操作されたならば、ポジション1
0からポジション11に切換えられることとなり、これ
にともない、画面上のキャラクタおよびLED表示部3
0のLEDもまた、ポジション11を示す表示に変わる
こととなる。ユーザーが上記と同様の手順でアンテナ端
子スイッチの組合わせ(ポジション)を変更していくこ
とにより受信特性が変化していくこととなるが、このよ
うにして現在受信中のチャンネルが最良の画像となるア
ンテナ端子スイッチの組合わせを探していくこととな
る。なお、このようにしてサーチ動作が行われ、例えば
アンテナ端子スイッチの組合わせがポジション16まで
来た場合には、次にはポジション1に戻って切換えられ
ることとなる。
【0044】上記操作により、ユーザーが現在受信中の
チャンネルにとって最適なアンテナ端子スイッチの組合
わせを特定した場合には、ユーザーはサーチキー31a
の操作をあらかじめ設定されている所定時間以上行わず
におく。そして、一定時間が経過すると、マイクロコン
ピュータ28は現在切換えられているアンテナ端子スイ
ッチの組合わせのポジションのデータを、メモリ部29
の現在受信中のチャンネルに対応するアドレスに対して
セットする。
【0045】そしてこの後、既にアンテナ端子の組み合
わせが記憶済とされたチャンネルに再び選局をした時に
は、マイクロコンピュータ28はチューナー10の受信
チャンネルを切換えると共に、メモリ部29に記憶され
たデータから、この受信チャンネルに対応するアドレス
にセットされているアンテナ端子スイッチの組合わせの
ポジションのデータを読み出してこれに切換える動作を
行う。さらに他の受信チャンネルに対しても、同様のサ
ーチキー31aによる操作で最適な画像が得られるパタ
ーンデータを記憶させておくことで、最終的にチャンネ
ルを切換えた時には常に選択されたチャンネルについて
最良の画像が得られることとなる。
【0046】上記したサーチ及びメモリ動作の具体的一
例を図の説明図を用いて説明する。この図は、ポジシ
ョン1〜16のアンテナ端子スイッチS1 〜S4 の組み
合わせのオン/オフのパターンを示しており、『1』が
付されていればオン、『0』が付されていればオフであ
ることを表している。そして、これらの各アンテナ端子
スイッチのオン/オフの組合せパターンのデータは、ポ
ジション1〜16に対応させて、マイクロコンピュータ
28のレジスタにて記憶されているものである。
【0047】ここで、ユーザーが例えば1チャンネルを
選局し、現在1チャンネルにはポジション2のアンテナ
端子スイッチの組み合わせが対応しているものとする。
この状態から、さらに最良の受信状態を得るためにユー
ザーが操作パネル31、あるいはリモコン装置に設けら
れたサーチキー31aを押したとする。すると、マイク
ロコンピュータ28はサーチモードに入り、先ずスイッ
チ部3に制御信号を出力してアンテナ端子スイッチS1
〜S4 のオン/オフの組合わせを、ポジション2のパタ
ーンからポジション3のパターンに切換える。この場
合、マイクロコンピュータ28内部では図に示すよう
に、ポジション3の場合S1 は『0』、S2 は『0』、
3 は『1』、S4 は『0』であると設定されているた
め、これらのデータに基づく制御信号をスイッチ部3に
出力し、各アンテナ端子スイッチについてS1 はオフ、
2 はオフ、S3 はオン、S4 はオフとすることとな
る。そして、マイクロコンピュータ28はキャラクター
ジェネレータ26とLED表示部30にポジション3に
対応する制御信号を出力する。これにより表示画面42
には『ポジション3』と表示され、LED表示部30に
おいてはP3のLEDが点灯することとなる。そして次
にマイクロコンピュータ28は所定時間のタイマーをセ
ットして、メモリ待機状態に入る。
【0048】この後、タイマー時間以内に再びサーチキ
ー31aが押された場合には、アンテナ端子スイッチS
1 〜S4 のオン/オフの組合わせをポジション4のパタ
ーンに切換え、表示画面42とLED表示部30の表示
も『ポジション4』およびP4のLEDが点灯するよう
に変更して、タイマーをリセットする。この後さらにタ
イマー時間以内に再びサーチキー31aが押された場合
には上記と同様の処理を順次行っていくこととなる。
【0049】そして、上記のようにして順にサーチキー
31aを操作して、例えば最終的に最良の画像状態とな
るアンテナ端子スイッチの組み合わせパターンとしてポ
ジション12を選択したとする。そして、『ポジション
12』を表示画面42とLED表示部30に表示されて
いる状態で、ユーザーがタイマー時間以上サーチキー3
1aを押さなかった場合には、マイクロコンピュータ2
8は現在選択されているポジションのナンバー『12』
のデータを受信チャンネルに対応するアドレスにセット
することとなる。
【0050】この後、ユーザーがこの後再び1チャンネ
ルを選局したような場合には、マイクロコンピュータ2
8は、メモリ部29より1チャンネルに対応するポジシ
ョンのナンバーのデータを呼び出し、そしてそのポジシ
ョンのナンバーが『12』であることを判別する。そし
て、マイクロコンピュータ28内部では、ポジション1
2ならばS1 は『1』、S2 は『0』、S3 は『1』、
4 は『1』という情報に基づいてスイッチ部3に制御
信号を出力し、各アンテナ端子スイッチについてS1
オン、S2をオフ、S3 をオン、S4 をオンに切換える
こととなる。
【0051】上述のようにして、ユーザーは受信可能な
チャンネル全てについて、サーチキー31aにより指向
性の調整を行ってしまえば、最良の画像状態が得られる
アンテナ端子スイッチの組合せがデータとして記憶され
るため、以後はチャンネルを切換えると同時に最良の受
信状態が得られることとなり、いちいちアンテナの調整
をし直す必要もなくなる。
【0052】ところで、このアンテナ端子スイッチの切
換えパターンはテレビジョン受像機の設置位置によって
変化するので、テレビジョン受像機を移動した時にはメ
モリ部29の内容をリセットし再びサーチ操作により新
たなアンテナ端子スイッチの切換えパターンを設定する
ことが好ましい。
【0053】また、本実施例においては、付属アンテナ
の受信信号の利得を調整するブースター5が設けられて
いるが、図のようにこのブースター5もマイクロコンピ
ュータ28により制御可能とされている。そこで、例え
ば操作パネル31やリモコン装置にブースター5のオン
/オフキーを設け、チャンネルに対応するポジションデ
ータと共にブースター5のオン/オフのデータもメモリ
部29にセット可能なように構成することもできる。こ
のように構成した場合には、チャンネル切換え時にアン
テナ端子スイッチのパターンが切換わると共に、ブース
ター5のオン/オフも自動的にコントロールされること
となり、これら2つの効果を合わせることで更に良好な
画像を安定的に得ることができる。
【0054】ところで、本実施例のテレビジョン受像機
においては、前述のようにアンテナ接続部9が設けられ
ていることから、付属アンテナと外部の例えば屋外アン
テナ7とを使い分けることができる。そこで、屋外アン
テナ7を利用するため、図3に示すように、アンテナ接
続部9の接続端子T1 に対して屋外アンテナ7のコネク
タ7bを接続した場合には、前述のように、屋外アンテ
ナ7の出力がチューナー9と接続され、付属アンテナ側
の出力はオープンとされる。したがって、付属アンテナ
側はチューナー9と接続されていないから、付属アンテ
ナの受信電波は画像状態に影響は及ぼさない。
【0055】このように屋外アンテナ7を使用する際
に、ユーザーが意識的あるいは無意識に関わらず、サー
チキー31aを操作してサーチモードとされ、付属アン
テナのアンテナ端子スイッチの切換え動作がおこなわれ
るとすると、画像状態は全く変化しないにもかかわら
ず、先にメモリ部29にセットしておいたチャンネルに
対応するアンテナ端子スイッチのポジションのデータが
不用意に変更されてしまい、再び付属アンテナを使用す
る際に先に設定しておいたポジションが違っていたとい
う不都合が起こることとなる。またこの際、画像状態に
関係がないのにもかかわらず、表示画面42とLED表
示部30には現在のポジションを示す表示がなされるこ
ととなるが、この動作もユーザーにとっては紛らわしく
不用となる。さらに、チャンネルが切換わる度に設定さ
れたポジションのアンテナ端子スイッチの組み合わせパ
ターンに切換える動作も無駄なものとなる。
【0056】そこで本実施例においては、付属アンテナ
検出部6を設け、この検出データに基づき付属アンテナ
側がチューナー9と接続されているとされる場合には、
サーチモード時の付属アンテナのアンテナ端子スイッチ
の切換え制御と表示制御および、チャンネル切換え時の
アンテナ端子スイッチの組み合わせパターンの切換え制
御を行い、付属アンテナ側がチューナー9と接続されて
いないとされる場合には、上記制御動作を行わないよう
に構成される。そこで以下、この機能について説明する
こととする。
【0057】図6の回路図は、本実施例のテレビジョン
受像機における付属アンテナ側とチューナー9の接続の
検出に関わる部分を示している。この図に破線で示す4
はトランスにより構成される付属アンテナ側の整合器で
あり、スイッチ部3から入力された付属アンテナの信号
は、この整合器4でインピーダンス変換された後カップ
リングコンデンサC20を介してアンテナ接続部9の接続
端子T2 に供給される。なおこの図においては、図1に
て整合器4の後段に接続されていたブースター5は省略
している。そして、屋外アンテナ7で受信された電波も
整合器8を介してインピーダンス変換され、アンテナ接
続部9の接続端子T1 に供給されることとなる。また、
アンテナ接続部9の接続端子T3 にはチューナー部が接
続されている。破線で示す6は付属アンテナ接続検出部
で、図に示すように基準電圧Eと付属アンテナ側の出力
の電位を比較して、この検出出力をマイクロコンピュー
タ28に供給するコンパレータCにより構成される。な
お、基準電圧Eは、例えば電源Vの電圧の半分程度とさ
れる。また、R20は付属アンテナ側の出力と電源V間に
設けられる抵抗であるが、付属アンテナ側の出力インピ
ーダンスに影響がないよう、例えば100kΩ程度の値
が設定されている。
【0058】例えば、付属アンテナ側がチューナー10
と接続されている場合には、アンテナ接続部9にて接続
端子T2 と接続端子T3 が接続されていることとなる
が、実際にはチューナー10側においては入力端子は直
流的にアースされている状態にある。このため、抵抗R
20を介した電源Vの電圧は接続端子T3 を介してアース
に流れることから付属アンテナ側の出力は直流的にアー
ス電位となる。そこでコンパレータCではこのアース電
位と基準電圧Eを比較してLレベルを出力することとな
る。
【0059】一方、屋外アンテナ7側がチューナー10
と接続されている場合には、アンテナ接続部9にては接
続端子T2 は前述してきたようにオープンの状態とな
る。この時には、付属アンテナ側の出力の直流電位は電
源Vの電圧とほぼ等しくなるために、コンパレータCか
らはHレベルが出力されることとなる。
【0060】そこでマイクロコンピュータ28において
は、サーチキー31aの操作があった場合には、コンパ
レータCからLレベルが入力されているならば、サーチ
モードに入り、前述のアンテナ端子スイッチのポジショ
ン切換え制御とポジション表示制御を行うことが可能な
ものとされる。また、チャンネル切換え指示入力があっ
た際には、チャンネル切換えを行うと共に、チャンネル
に応じて設定されたアンテナ端子スイッチのポジション
切換え制御を行うことが可能とされる。
【0061】一方、コンパレータCからHレベルが入力
されている場合には、サーチキー31aの操作があって
もサーチモードには入らず、アンテナ端子スイッチのポ
ジション切換え制御とポジション表示制御を行わないも
のとされる。また、チャンネル切換え指示入力があった
際には、アンテナ端子スイッチのポジション切換え制御
は行わないようにされるものである。
【0062】そこで次に、上述してきたサーチモード時
のマイクロコンピュータ28の処理動作について、図7
のフローチャートを参照して説明する。ユーザーの操作
によりサーチキー31aが押される(F101)と、マイク
ロコンピュータ28はステップF102に進み、先ず、付属
アンテナ接続検出部6のコンパレータCから入力される
検出レベルを判別する。このステップF102において検出
レベルがH(付属アンテナ出力オープン)である場合に
は、そのままメインのルーチンに戻る。つまり、サーチ
モードに入らず、アンテナ端子スイッチの切換えとポジ
ション表示は行わないこととなる。一方、検出レベルが
L(付属アンテナ側とチューナー10が接続)である場
合にはステップF103に進む。これによりマイクロコンピ
ュータ28はサーチモードにはいることとなる。このモ
ードではポジションのナンバーのデータをn(1≦n≦
16)としており、ステップF103では、サーチキー31
aが押される前のポジションのナンバーnから、次のポ
ジションナンバーn=n+1にインクリメントし、この
インクリメントされたnに対応するポジションナンバー
のアンテナ端子スイッチのオン/オフのパターンに切換
える。次に、現在のポジションナンバーがnであること
を示す表示が表示画面42とLED表示部30で行われ
るよう、キャラクタージェネレータ26とLED表示部
30に制御信号を出力する(F104)。そして、マイクロ
コンピュータ28内部に設けられたm秒の所定時間が設
定されたタイマーを起動させて(F105)、ステップF106
に進む。
【0063】ステップF106では、再びサーチキー31a
が操作されたかどうかを判別している。そして、再びサ
ーチキー31aが操作されたならばステップF107に進
み、現在切換えられているポジションナンバーnが16
であるかどうかを判別し、16でない場合にはステップ
F103に戻り、n=n+1としてさらに次のポジションナ
ンバーにインクリメントする。一方、n=16であった
場合にはn=1とした(F108) 後、ステップF104に戻る
こととなる。これにより、ポジションナンバー16の状
態からサーチキー31aが操作された場合にはポジショ
ンナンバー1に切換わるようにされる。このようにして
ステップF103あるいはステップF104でアンテナ端子の組
み合わせのポジションを切換えると共に切換えたポジシ
ョンの表示制御を行い(F104)、タイマーをリセット(F
105) させた後再びステップF106の処理に進む。そし
て、ステップF106で再びサーチキー31aが操作されな
い場合には、ステップF109に進んで、ステップF105でセ
ットされたm秒のタイマー時間が経過したかどうかを判
別しており、経過していなければステップF106に戻り、
サーチキー31aの操作を待機する状態となるが、m秒
経過した場合には現在のアンテナ端子のオン/オフのパ
ターンのポジションナンバーnのデータを、メモリ部2
9の現在受信中のチャンネルに対応するアドレスに新た
に記憶させ(F110) 、次に表示画面42およびLED表
示部30に対するポジションナンバーの表示制御を停止
する(F111)ことでサーチモードを終了し、メインのルー
チンに戻ることとなる。
【0064】また、フローチャートによる説明は省略す
るが、チャンネル切換えの指示入力が操作パネル31あ
るいはリモコン装置により行われた場合には、マイクロ
コンピュータ28は指定のチャンネルに切換えた後、コ
ンパレータCから入力される検出レベルを判別し、Lレ
ベルが入力されている場合には、メモリ部29の現在切
換えられたチャンネルに対応するアドレスにセットされ
たポジションナンバーのデータを読み出し、このポジシ
ョンデータに対応するアンテナ端子スイッチの組み合わ
せに切換えるようスイッチ部3を制御して、メインのル
ーチンに戻るが、Hレベルが入力されている場合にはそ
のままメインのルーチンに戻ることとなる。
【0065】マイクロコンピュータ28によって上記処
理動作が行われることで、付属アンテナがチューナー1
0と接続されている時にのみ、サーチモードに入ること
となり、サーチキー31aの操作による付属のアンテナ
端子のポジションの切換えとメモリ部29への記憶動
作、およびポジション表示が可能となる。これにより、
外部の屋外アンテナ7の接続時に過ってサーチキー31
aを操作してしまっても、メモリ部29にユーザーがセ
ットしておいたポジションのデータが変わってしまうこ
とがなくなる。また、サーチキー31aを操作してもポ
ジション表示が行われないため、ユーザーは現在付属ア
ンテナを使用していないことが認識しやすくなるし、余
計な表示が行われないため使用感も向上する。
【0066】また、マイクロコンピュータ28の処理に
より、付属アンテナがチューナー10と接続されていな
い時にはチャンネル切換え時に伴う、アンテナ端子スイ
ッチの自動切換えを行わないようにされるため、不用な
処理動作が削除されることとなる。ただし、このアンテ
ナ端子スイッチの自動切換えは屋外アンテナ使用時に行
われたとしても、あらかじめメモリ部29にセットして
おいたポジションデータが異なってしまうことはないか
ら、この制御は常に行われているように構成されること
も考えられる。
【0067】なお上記実施例においては、ユーザーがサ
ーチキー31aを所定時間操作しないことが、即ちメモ
リ部29に対してポジションナンバーのデータを記憶さ
せる指示とされたが、この方法に限定されるものではな
く、例えば、さらにメモリキー等を設け、このメモリキ
ーが操作された時にメモリ部29に対してデータが記憶
されるものとし、メモリキーが操作されない限り先にメ
モリ部29にセットされているアンテナ端子スイッチの
ポジションデータが書き直されないように構成すること
も考えられる。
【0068】また、上記実施例においては、ブースター
5は付属アンテナ専用とされているが、アンテナ接続部
9の後段に設けて、屋外アンテナ7使用時にも機能する
ことが可能なように構成されても良い。また、LED表
示部30については1〜16までのポジションに対応す
るLEDが点灯するように構成されているが、他の表示
方法により行われてもよく、例えば、英数表示により行
われるよう構成されても良い。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ユーザー
のボタン操作によりアンテナ端子の組合わせを切換えて
アンテナの指向性の調整を行うことができると共に、こ
のデータをチャンネルに対応して記憶させ、指向性の設
定後は自動的にアンテナ端子の組合わせを切換え可能と
したことで、ユーザーはテレビジョン受像機の付属アン
テナの指向性の調整を手動によらず行うことができると
いう利点を有している。したがって、あらかじめ受信可
能なチャンネルの全てについて、最良の受信状態となる
アンテナ端子スイッチのポジションを設定しておけば、
従来のようにチャンネルを切換える度に指向性の調整を
し直す煩わしさからユーザーは開放されることとなる。
そして、この方法によるアンテナの指向性の切換及び設
定方法は、ダイバシティ方式やアンテナの向きを自在に
動かすことが可能な機構を設けるよりもはるかに低コス
トであり精度も高いうえ、ユーザーにとっても使いやす
い。
【0070】また、付属アンテナが接続されている時に
のみキー操作によるアンテナ端子スイッチのポジション
切換と、メモリ部への記憶が可能なようにすることで、
外部アンテナを使用している際にユーザーが過ってサー
チキーを操作しても、あらかじめ記憶させておいたチャ
ンネルごとのポジションデータが書き換えられてしまう
ような不具合がなくなる。そのために、再び付属アンテ
ナを使用する際にはユーザーが先に記憶させておいたポ
ジションのデータどうりにチャンネル切換え時のポジシ
ョン切換が行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例におけるスイッチ部の回路図である。
【図3】本実施例のテレビジョン受像機を示す斜視図で
ある。
【図4】本実施例におけるポジションナンバーの表示状
態を示す説明図である。
【図5】本実施例におけるポジションごとのアンテナ端
子スイッチのオン/オフの組合わせパターンを示す説明
図である。
【図6】本実施例における付属アンテナ接続検出に関わ
る部分を示す回路図である。
【図7】本実施例のサーチモード時におけるマイクロコ
ンピュータの処理動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の室内アンテナを示す斜視図である。
【図9】従来の室内アンテナを示す斜視図である。
【符合の説明】
1 ループアンテナ 2 ダイポールアンテナ 3 スイッチ部 5 ブースター 6 付属アンテナ接続検出部 7 屋外アンテナ 9 アンテナ接続部 10 チューナー 26 キャラクタージェネレータ 27 オンスクリーンディスプレイ 28 マイクロコンピュータ 29 メモリ部 30 LED表示部 31 操作パネル 31a サーチキー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/38 - 5/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器に設けられる2以上の付属アンテナ
    におけるアンテナ端子の組合せを切換えてチューナー部
    に出力するスイッチ部と、 前記付属アンテナの出力と、外部アンテナの出力のいず
    れかを択一的に前記チューナー部に対して接続するアン
    テナ接続手段と、 前記付属アンテナ出力と前記チューナー部との接続を検
    出して検出情報を出力する付属アンテナ接続検出手段
    と、 前記アンテナ端子の組合せを、各チャンネルに対応して
    記憶することのできる記憶手段と、 現在の前記アンテナ端子の組合せを表示することのでき
    る表示手段と、 切換え指示入力に基づいて前記アンテナ端子の組合せを
    順に切換え、現在受信中のチャンネルに対応して、前記
    記憶手段に記憶されているデータに基づく前記アンテナ
    端子の組合せに切換える切換え制御が可能とされる制御
    手段を備え、 前記制御手段は、前記付属アンテナ接続検出手段から入
    力される検出情報に基づいて、前記付属アンテナが前記
    チューナー部に接続されていない場合には、少なくとも
    前記付属アンテナの切換え制御を行わないよう構成され
    たことを特徴とするテレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】 前記付属アンテナ接続検出手段は、前記
    付属アンテナ出力の直流電位と、所定の基準電圧を比較
    するコンパレータにより構成されることを特徴とする請
    求項1に記載のテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、LED及び/又は画面
    表示により行われるよう構成されることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のテレビジョン受像機。
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