JP3306319B2 - 前後調整機構付き案内枠及び引違い戸の前後調整機構 - Google Patents

前後調整機構付き案内枠及び引違い戸の前後調整機構

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JP3306319B2
JP3306319B2 JP28085996A JP28085996A JP3306319B2 JP 3306319 B2 JP3306319 B2 JP 3306319B2 JP 28085996 A JP28085996 A JP 28085996A JP 28085996 A JP28085996 A JP 28085996A JP 3306319 B2 JP3306319 B2 JP 3306319B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】引違い戸において戸車と反対
側の框に装着される案内枠であって、引違い戸を前後方
向(引違い戸の移動方向に対して直交する方向)に位置
調整することができる前後調整機構付き案内枠、並び
に、この案内枠および前後調整機構付き戸車を含む引違
い戸の前後調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、引
違い戸用の戸車として、引違い戸の上下方向の高さを調
整するために戸車の高さ調整が可能な構造のものは提案
されているが、引違い戸を前後方向へ調整することはほ
とんど配慮されていなかった。しかしながら、戸車や敷
居の摩耗が原因で2枚以上の引違い戸同士の間隔が少な
なって互いに当たるようになった場合や、引違い戸が柱
に当たる位置を変更しなければならない場合等には、引
違い戸の前後位置を事後的に修正する必要があったた。
【0003】このような場合、戸車の取付孔を新たに彫
り込み形成して戸車自体の取付位置を修正する必要があ
り、修正の手間が非常に多くかかって、末端ユーザーに
おいては簡単には修正できないという問題点があった。
一方、引違い戸において戸車が取り付けられている側と
反対側の框では、通常、框自身が鴨居(又は敷居)の溝
に嵌め合わされて引違い戸のスライドが案内されてい
る。仮に、戸車側のみにおいて前後位置を調整した場
合、引違い戸が傾いてしまうことになるので、戸車と反
対側の框でも前後調整を行う必要がある。
【0004】この戸車と反対側の框において、前後調整
を行うには、この戸車と反対側の框の表面を削ったり、
框の表面に薄板を貼り付けたりしなければならず、非常
に手間がかかることになる。そこで、本発明の目的は、
引違い戸の前後方向への調整を簡単に行うことができる
前後調整機構付き案内枠および引違い戸の前後調整機構
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の前後調整機構付き案内枠は、左右方
向に移動される引違い戸において戸車が設けられる框と
は反対側の框に設けられ、引違い戸を案内する案内枠で
あって、上記反対側の框に形成された取付凹部に収容さ
れる取付枠体と、この取付枠体によって前後方向にスラ
イド自在に支持される案内主体とを備え、この案内主体
には前後調整用のねじ機構部を設け、上記前後調整用の
ねじ機構部は、前後方向に沿う軸線を有しこの軸線方向
への移動を規制された状態で取付枠体によって回転自在
に支持され且つ案内主体に螺合されたねじ部を含み、
のねじ部の端部に、取付枠体の前または後の板部の外側
から操作可能な調整部を設け、この調整部の操作により
案内主体を前後方向に移動できるようにしたことを特徴
とするものである。
【0006】上記構成では、通常の引違い戸では上框の
取付孔に、また吊りタイプの引違い戸では下框の取付孔
に、取付枠体が装着された状態で、取付枠体の外側から
調整部を操作して前後調整用のねじ機構部を動作させる
ことにより、ねじ機構部は、取付枠体を移動させること
なく、案内主体だけの位置を前後方向に変更することが
できる。なお、案内主体としては、板状で滑るタイプの
ものの他、ローラ状で転動するタイプのものも含まれ
る。
【0007】
【0008】特に、取付枠体の前または後の板部の外側
から調整部を操作することにより、ねじ機構部のねじ部
を回転させ、案内主体を前後方向に移動させることがで
きる。また、請求項記載の前後調整機構付き案内枠
、左右方向に移動される引違い戸において戸車が設け
られる框とは反対側の框に設けられ、引違い戸を案内す
る案内枠であって、上記反対側の框に形成された取付凹
部に収容される取付枠体と、この取付枠体によって前後
方向にスライド自在に支持される案内主体とを備え、こ
の案内主体には前後調整用のねじ機構部を設け、上記前
後調整用のねじ機構部は、前後方向に沿う軸線を有しこ
の軸線方向への移動を規制された状態で取付枠体によっ
て回転自在に支持され且つ案内主体に螺合されたねじ部
と、このねじ部に一体回転可能に取り付けられた被動側
の歯車と、この被動側の歯車と直交状に噛み合う駆動側
の歯車と、取付枠体の左または右の板部に回転可能に支
持され、且つ上記駆動側の歯車を一体回転可能に支持し
た軸部とを含み、この軸部の端部に左又は右の板部の外
側から操作可能な調整部を設け、この調整部の操作によ
り案内主体を前後方向に移動できるようにしたことを特
徴とするものである。
【0009】この構成では、取付枠体の左または右の板
部の外側から調整部を操作することにより、ねじ機構部
の軸部、駆動側および被動側の歯車、並びにねじ部を回
転させ、案内主体を前後方向に移動させることができ
る。また、請求項記載の引違い戸の前後調整機構は、
上框又は下框の一方に設けられた請求項1又は2に記載
の案内枠と、他方に設けられた前後調整機構付き戸車と
の組み合わせからなり、引違い戸の前後位置を調整する
機構であって、上記前後調整機構付き戸車は、他方の框
に形成された取付凹部に装着される取付枠体と、車輪を
支持し車輪と共に前後方向に移動可能に上記取付枠体内
に取り付けられている保持枠とを備え、この保持枠には
前後調整用のねじ機構部を設け、このねじ機構部の調整
部を取付枠体の外側から操作可能に設けてあることを特
徴とするものである。
【0010】この構成では、一方の框に設けた前後調整
機構付き戸車を用いて、一方の框の前後位置を調整し、
他方の框に設けた前後調整機構付き案内枠を用いて、他
方の框の前後位置を調整する。これにより、引違い戸を
傾かせることなく、真っ直ぐな状態を保つようにして前
後調整が行える。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る前後調整機構付き案内枠および前後調整機構付き
戸車を設けた引違い戸の要部の概略斜視図である。図1
を参照して、本実施形態では、左右方向Xに沿ってスラ
イドされる下框91に前後調整機構付きの戸車B(以
下、単に戸車Bという)が配置され、且つ前後調整機構
付きの案内枠A(以下、単に案内枠Aという)が上框9
2に配置される通常のタイプの引違い戸90に則して説
明するが、上框92に戸車が配置され案内枠Aが下框9
1に戸車Bが配置される吊りタイプの引違い戸の場合に
関しても、本実施形態と同様である。
【0012】案内枠Aおよび戸車Bは、上框92および
下框91にそれぞれ彫り込み形成された取付凹部93
(図3および図6参照)にそれぞれ収容されている。取
付凹部93は引違い戸90のスライド方向(左右方向で
あるX方向)に開放しており、これら案内枠Aおよび戸
車Bは、X方向から取付凹部93に導入され、横方向の
取付ねじ94を1本だけ用いて取付固定されている。
【0013】案内枠Aおよび戸車Bが上下方向(Z方
向)に抜けないのは、これら案内枠Aおよび戸車Bが、
反抜け方向側の端部に円柱状の厚肉部A1,B1をそれ
ぞれ形成しているからである。案内枠Aにおける前後調
整に際しては、矢尻体101と目印104との位置関係
を目安にして行うようにしている。
【0014】次いで、図2〜図4を参照して、案内枠A
の構造を詳細に説明する。案内枠Aは、取付凹部93
に収容される取付枠体1と、この取付枠体1内に一部
が収容され、前後方向に移動自在に支持された保持枠2
と、この保持枠2によって上下に移動自在に支持され
保持枠2と一体に前後移動可能な案内主体3と、保持
枠2に対して案内主体3を上方へ弾性付勢する、例えば
圧縮コイルばねからなる弾性部材4と、保持枠2およ
び案内主体3の前後方向(Y方向)の位置を調整するね
じ機構部10およびその調整部11aとを備えている。
【0015】取付枠体1は保持枠2を収容するために上
方に開放した収容凹部1aを有しており、取付枠体1の
下端部は、左右方向に延びる円柱状部分1bを形成して
おり、この円柱状部分1bが上述した抜け止めのための
厚肉部A1を構成している。円柱状部分1bを軸方向に
貫通してねじ挿通孔1cが設けられており、このねじ挿
通孔1cに取付ねじ94が挿通されて下框91にねじ込
まれるようになっている。取付枠体1の一方の板部1d
は引違い戸90の端面と面一となって露出するようにな
っている。
【0016】保持枠2は、案内主体3を収容する、上方
および前後に開放した収容凹部2aを有している。収容
凹部2aの前後の両縁部には上端から所定深さまで延び
るリブ2bが設けられており、同側の前後縁部のリブ2
b同士の間に、案内主体3の上下動を安定するための溝
2cが形成されている。一方、案内主体3の左右側面に
は、この溝2cと嵌め合わされる突条3a(図2では一
方のみ示した)が形成されている。
【0017】案内主体3の左右の下端部には、切り込み
部3cの形成によって弾性変形自在に構成されたフック
部3bがそれぞれ設けられ、各フック部3bがリブ2b
の下端と係合することにより、案内主体3の抜け止めが
なされるようになっている。案内主体3は、リブ2bに
接触したフック部3bが一旦内側へ弾性変形することに
より、収容凹部2a内へ上方から導入でき、フック部3
bは、リブ2bの下端を通り過ぎると、復元してリブ2
bの下端と係合するようになっている。
【0018】また、案内主体3は下方に開放する円孔3
dを有しており、この円孔3dに弾性部材4の上端部側
が収容保持される。また、弾性部材4の下端は収容凹部
2aの底部に形成された円孔2dによって保持されてい
る。上記した調整部11aと一体に形成された軸部11
が、取付枠体1によって回動自在に支持されており、上
記調整部11aは、取付枠体1の露出側の板部1dの挿
通孔1eに挿通され、外部から操作可能となっている。
【0019】また、前後調整のためのねじ機構部10と
しては、上記軸部11と、この軸部11の先端に設けら
れた例えばフェースギアからなる駆動側歯車12と、こ
の駆動側歯車12と噛み合う例えばフェースギアからな
る従動側歯車13と、この従動側歯車13を一端に一体
回転可能に取り付けたねじ14とを有している。このね
じ14は保持枠2のねじ孔2eにねじ込み貫通されてお
り、取付枠体1を反対側から貫通するリベット15をこ
のねじ14の軸孔に挿通してかしめることによって、ね
じ14は取付枠体1に対して軸方向移動を規制された状
態で回転可能に支持されている。なお、上記駆動側およ
び従動側歯車12,13としては、上記の交差軸フェー
スギアの他、すぐばかさ歯車等、各種の交差軸歯車を用
いることができる。
【0020】上述した案内枠Aでは、ドライバ等の外部
の操作部材を用いて調整部11aを回動操作すると、こ
れに伴って軸部11および駆動側歯車12が一体回転さ
れ、この駆動側歯車12に従動して従動側歯車13が回
転されることにより、ねじ14が回転される。これによ
り、ねじ14と螺合されている保持枠2が、案内主体3
と一体に前後方向(Y方向)に移動され、案内枠Aの前
後調整が行われることになる。前後調整可能な範囲は、
取付枠体1の前後板部1f,1gと案内主体3との間の
Y方向の全隙間分(S1+S2)である。
【0021】また、保持枠2は収容孔100を有し、こ
の収容孔100には、上記の矢尻体101が進退自在に
収容されると共に、この矢尻体101を進出方向に押す
例えば圧縮コイルばねからなる弾性部材102が収容さ
れている。矢尻体101は収容孔100に収容された状
態で、保持枠2と共に前後方向に一体移動可能であり、
したがって、取付枠体1に対しては前後に相対移動でき
るようになっている。また、矢尻体101の前端部は、
例えば三角形板状や五角形板状の指示部105に構成さ
れており、この指示部105は、残りの部分よりも板薄
に形成されて、取付枠体1の露出側の板部1dの透孔1
03に挿通されている。この透孔103は、指示部10
5が前後方向に沿って相対移動することを許容してい
る。また、矢尻体101は指示部105による段部が透
孔103の縁部と当接することにより、進出方向へ抜け
止めされている。
【0022】そして、前後調整時には、上記指示部10
5の頂部や両サイド部を、取付枠体1の露出側の板部1
dに付してある目印104に合わせたり、目印104か
ら所定量ずらしたりして、前後調整位置を把握できるよ
うにしてある。なお、目印104としては、図示したよ
うな、複数の基準線を付したものが好ましいが、これに
限定されるものではなく、三角印のようなものであって
も良く、何れにしても、位置を表示することができるも
のであれば良い。
【0023】次いで、図5〜図7を参照して、戸車Bに
ついて説明する。戸車Bは、取付凹部93に収容され
る取付枠体21と、この取付枠体1内に収容され、前
後方向(Y方向)に移動自在に且つ所定の軸線Lの回り
に揺動自在に支持された保持枠22と、この保持枠2
2によって回動自在に支持されると共に、保持枠22と
一体に前後移動および揺動可能な車輪23と、保持枠
22の揺動角度、すなわち車輪23の上下位置(Z方向
位置)を調整する上下調整ねじ24と、保持枠22お
よび車輪23の前後方向(Y方向)の位置を調整するね
じ機構部30およびその調整部11aとを備えている。
【0024】取付枠体21は保持枠22を収容するため
に下方に開放した収容凹部21a(図6参照)を有して
おり、図5に示すように、取付枠体21の上端部は、左
右方向に延びる円柱状部分21bを形成しており、この
円柱状部分21bが上述した抜け止めのための厚肉部B
1を構成している。円柱状部分21bを軸方向に貫通し
てねじ挿通孔21cが設けられており、このねじ挿通孔
21cに取付ねじ94が挿通されて上框92にねじ込ま
れるようになっている。取付枠体21の板部21dは引
違い戸90の端面と面一となって露出するようになって
いる。
【0025】取付枠体21は、プレス成形された箱形状
の金枠41に、L字形状の樹脂枠42を組み合わせて構
成されている。金枠41を樹脂枠42にインサート成形
しても良いし、両枠41,42を個別に成形して互いに
嵌め合わせるようにしても良い。前後調整用のねじ機構
部30は、図1〜図3の案内枠Aで採用したねじ機構部
10と略同様の構成を採用しており、調整部11aを
設けた軸部11と、この軸部11と一体回転する駆動
側歯車12と、この駆動側歯車12に従動して回転す
る従動側歯車13と、 この従動側歯車13と一体回
転するねじ14を備えている。また、ねじ14はリベッ
ト15によりかしめられ、取付枠体21に回転自在に支
持されている。
【0026】すなわち、図7を参照して、従動側歯車1
3およびこれに固定されたねじ14は、その全長が取付
枠体11の内幅に丁度嵌まり込むように設定されてお
り、従動側歯車13の端面が保持枠12の内面に沿わさ
れている。したがって、ねじ14の先端側のみを取付枠
体11に支持するのみで、ねじ14は、その軸線を前後
方向(Y方向)に沿わせたまま傾いたりせずに回転でき
るようになっている。
【0027】このねじ機構部30による前後調整は、上
述した案内枠Aの前後調整用のねじ機構部10での調整
と同様であるので、その説明を省略する。保持枠22
は、コ字状にプレス成形された金枠からなり、対向する
前後側面部22aに、車軸23aを貫通する挿通孔22
b、およびねじ機構部30のねじ14を挿通する挿通孔
22cを有している。前後板面部22aの内側面には、
挿通孔22cと同軸上で、ねじ14と螺合するナット2
6がプロジョクション溶接されている。
【0028】保持枠22の一方の板面部22aの外側面
において挿通孔22cの周囲には、従動側歯車13に対
応して逃げ部22gが形成されている。また、保持枠2
2の端面22dには、上記上下調整ねじ24を貫通させ
るねじ挿通孔22eが形成されている。また、両板面部
22aの上端部から保持溝22fが切り込み形成されて
おり、これら保持溝22fには、上下調整ねじ24をね
じ結合させて貫通させる、前後方向に延びる円柱状の案
内軸25が遊嵌されるようになっている。25aは上下
調整ねじ24と螺合するねじ孔である。
【0029】この案内軸25は、両保持溝22fにより
保持された状態で、その両端面が取付枠体21の前後板
面部の左右方向(X方向)に沿う案内溝21gに嵌めら
れており、これにより、案内軸25は、その軸線を前後
方向(Y方向)に沿わせた状態で、X方向に沿う軸線回
りの回転(すなわち、上下調整ねじ24との共回り)が
規制されて、上下調整ねじ24の操作により、左右方向
(X方向)への平行移動のみが許容されるようになって
いる。
【0030】上下調整ねじ24は、図5および図6を参
照して、取付枠体21の露出側の板部21dの挿通孔2
1fおよび保持枠22の挿通孔22eを挿通して案内軸
25にねじ込み貫通されており、さらに、その先端が取
付枠体21の反露出側の板部21mの取付孔21nに空
回り可能で且つ軸方向への移動を規制された状態に取り
付けられている。この上下調整ねじ24を外部からドラ
イバ等の操作部材を用いて、例えば図6において、上下
調整ねじ24を操作して案内軸25が取付枠体21の反
露出側の板部21mに近づくように(図において白抜き
矢符で示すように)調整すると、保持枠22が図6にお
いて時計回りに(図において白抜き矢符で示すように)
回動され、これに伴って、車輪23が図6において下方
へ突出することになる。
【0031】一方、前後調整のためのねじ機構部30を
調整部11aを用いて操作し、保持枠22が前後方向
(Y方向)に沿って移動する場合、案内軸25が前後方
向に沿っているので、案内軸25が保持枠22の前後移
動を妨げることがない。なお、上下調整をする場合、ね
じ14に対して保持枠22が若干量回転することになる
が、これによる保持枠22の前後移動量は無視できるレ
ベルである。
【0032】本実施形態では、上下調整機構と前後調整
機構が非常に簡単な構造にて達成されている。これは、
上下調整のために保持枠22を、前後方向に沿う所定の
軸線の回りに揺動させる構造を採用し、且つこの揺動の
中心となる上記所定の軸線を、前後調整のためのねじ機
構部のねじ14の軸線としたことによる。そして、案内
枠Aおよび戸車Bを含む引違い戸の前後調整機構では、
ドライバ等の操作部材を用いて調整部11aを外側から
回動操作するだけで、ユーザ側において、引違い戸90
の前後位置調整(敷居に対して奥側または手前側への調
整)を、非常に簡単に行うことができる。また、引違い
戸90を傾かせることなく、真っ直ぐに前後位置を調整
することができる。
【0033】なお、上記実施形態では、取付Bの上下調
整ねじ24を案内軸25にねじ込み貫通させて取付枠体
21の反露出側の板部21mに空回り連結したが、これ
に限らず、例えば図8に示すように、保持枠22を例え
ば引っ張りコイルばね等の弾性部材50で反時計回り方
向(車輪23の突出量が減少する方向)に回転付勢して
おいて、取付枠体21の露出側の板部21dのねじ孔2
2pに螺合させた上下調整ねじ24で保持枠22の端面
を押して、保持枠22をねじ14の軸線L回りに揺動さ
せる構造を採用することもできる。
【0034】また、図3の実施形態において、ねじ機構
部10の軸部11、駆動側歯車12および従動側歯車1
3を廃止して、図9に示すようにリベット15の端面に
調整部11aを設け、この調整部11aが、取付枠体1
の前又は後の板部1f,1gの挿通孔45を用いて操作
できるようにしても良い。この場合、ねじ機構部10は
ねじ14により構成される。調整部11aは、ねじ14
自身の端面であっても良いし、ねじ14と一体回転する
部材の端面であっても良い。この場合、前後調整のため
に、取付枠体1を取付凹部93から取り外す必要がある
が、案内枠Aの構造を非常に簡素化でき、製造コストを
安くできる。なお、図7の実施形態に示す戸車Bにおい
ても、前後調整のためのねじ機構部30として同様の構
成が可能である。
【0035】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば、上記各実施形態では、調整部11aが
取付枠体1(21)の表面に露出していたが、取付枠体
1(21)に操作用孔を設け、この操作用孔にドライバ
等を挿入して、取付枠体1の内側に設けた調整部を調整
するようにしても良い。また、図1〜図3の実施形態に
おいて、取付枠体1の前または後の板部1f,1gに操
作用孔を設けて、ねじ14を前後方向からも回動操作で
きるようにし、左右および前後の双方からの前後調整操
作を可能とすることもできる。
【0036】さらに、図10に示すように、案内枠Aの
案内主体3として、鉛直な軸線を有する軸体110を中
心として回動自在なローラ111を用いても良い。上記
の軸体110は、保持枠2に形成した円孔112に上下
に移動自在に支持され且つ弾性部材4によって上方へ付
勢された丸棒からなる。軸体110の下端はフランジ1
13によって抜け止めされており、このフランジ113
は保持枠2の案内孔114に上下に移動自在に嵌め入れ
られている。本実施形態においても、図3の実施形態と
同様の作用効果を奏する。
【0037】その他、本発明の範囲で種々の変更を施す
ことができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の案内枠では、取付枠体の
外側から調整部を操作して前後調整用のねじ機構部を動
作させるだけで、案内主体の前後位置を調整することが
できるため、引違い戸の前後位置を簡単に変更すること
ができる。したがって、引違い戸の前後位置が狂った場
合等、ドライバ等の操作だけで前後調整を行うことがで
き、従来では、大変手間がかかっていた作業を省略する
ことができ、ユーザ側での調整を簡単に行うことができ
るようになる。
【0039】特に、取付枠体の前または後の板部の外側
から調整部を操作することにより、ねじ機構部のねじ部
を回転させ、案内主体を前後方向に移動させることがで
きる。また、請求項記載の案内枠では、取付枠体の左
または右の板部の外側から調整部を操作することによ
り、ねじ機構部の軸部、駆動側および被動側の歯車、並
びにねじ部を回転させ、案内主体を前後方向に移動させ
ることができる。
【0040】また、請求項記載の引違い戸の前後調整
機構では、上下の框のそれぞれ設けた前後調整機構付き
戸車および前後調整機構付き案内枠を用いて、引違い戸
の真っ直ぐな状態を保つようにして引違い戸の前後調整
が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての前後調整機構付き
案内枠および戸車を含む引違い戸の概略斜視図である。
【図2】案内枠の分解斜視図である。
【図3】案内枠の取付部分の断面図である。
【図4】案内枠の平面図である。
【図5】戸車の分解斜視図である。
【図6】戸車の取付部分の断面図である。
【図7】戸車の一部破断下面図である。
【図8】本発明の他の実施形態としての戸車の概略断面
図である。
【図9】本発明の他の実施形態としての案内枠の概略平
面図である。
【図10】本発明の他の実施形態としての案内枠の取付
部分の断面図である。
【符号の説明】
90 引違い戸 91 下框 92 上框 93 取付凹部 A 案内枠 1 取付枠体 1d 板部 1f,1g 板部 2 保持枠 3 案内主体 10 ねじ機構部 11a 調整部 11 軸部 12 駆動側歯車 13 従動側歯車 14 ねじ 15 リベット B 戸車 21 取付枠体 21d,21f 板部 22 保持枠 23 車輪 24 上下調整ねじ 25 案内軸 30 ねじ機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05D 13/00 E05D 15/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右方向に移動される引違い戸において戸
    車が設けられる框とは反対側の框に設けられ、引違い戸
    を案内する案内枠であって、 上記反対側の框に形成された取付凹部に収容される取付
    枠体と、この取付枠体によって前後方向にスライド自在
    に支持される案内主体とを備え、この案内主体には前後
    調整用のねじ機構部を設け、上記前後調整用のねじ機構部は、前後方向に沿う軸線を
    有しこの軸線方向への移動を規制された状態で取付枠体
    によって回転自在に支持され且つ案内主体に螺合された
    ねじ部を含み、 このねじ部の端部に、取付枠体の前または後の板部の外
    側から操作可能な調整部を設け、この調整部の操作によ
    り案内主体を前後方向に移動できるようにした ことを特
    徴とする前後調整機構付き案内枠。
  2. 【請求項2】左右方向に移動される引違い戸において戸
    車が設けられる框とは反対側の框に設けられ、引違い戸
    を案内する案内枠であって、 上記反対側の框に形成された取付凹部に収容される取付
    枠体と、この取付枠体によって前後方向にスライド自在
    に支持される案内主体とを備え、この案内主体には前後
    調整用のねじ機構部を設け、 上記前後調整用のねじ機構部は、 前後方向に沿う軸線を有しこの軸線方向への移動を規制
    された状態で取付枠体によって回転自在に支持され且つ
    案内主体に螺合されたねじ部と、 このねじ部に一体回転可能に取り付けられた被動側の歯
    車と、 この被動側の歯車と直交状に噛み合う駆動側の歯車と、 取付枠体の左または右の板部に回転可能に支持され、且
    つ上記駆動側の歯車を一体回転可能に支持した軸部とを
    含み、 この軸部の端部に左又は右の板部 の外側から操作可能な
    調整部を設け、この調整部の操作により案内主体を前後
    方向に移動できるようにしたことを特徴とする前後調整
    機構付き案内枠。
  3. 【請求項3】上框又は下框の一方に設けられた請求項1
    又は2に記載の案内枠と、他方に設けられた前後調整機
    構付き戸車との組み合わせからなり、引違い戸の前後位
    置を調整する機構であって、 上記前後調整機構付き戸車は、他方の框に形成された取
    付凹部に装着される取付枠体と、車輪を支持し車輪と共
    に前後方向に移動可能に上記取付枠体内に取り付けられ
    ている保持枠とを備え、この保持枠には前後調整用のね
    じ機構部を設け、このねじ機構部の調整部を取付枠体の
    外側から操作可能に設けてあることを特徴とする引違い
    戸の前後調整機構。
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