JP3742639B2 - ドア枠材取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の躯体に設けられた開口部の内側にドア枠材を取り付けるための取付装置に関するものである。
建物の躯体に設けられた開口部をドアで開閉するように構成する場合、当該開口部の内側にドア枠材が取り付けられる。このとき、躯体側の鉛直精度が十分でないために開口部の鉛直であるべき左右両側辺端面などが許容限度以上に傾いている場合、当該開口部の内側にドア枠材を直付けするとドア枠材が傾き、例えば前記開口部の垂直側辺に取り付けられたドア枠材に片開きドアや観音開きドアをヒンジで取り付けた場合、当該ドア自体が傾くことになる。そこで、躯体側開口部の側辺端面の傾きに関係なく当該躯体側開口部の側辺端面に対しドア枠材を鉛直に調整して取り付けるためのドア枠材取付装置が考えられた。而して、従来のこの種のドア枠材取付装置は、例えば特許文献1の図9に示されるように、躯体側開口部の側辺端面に固着突設される1本の螺軸と、ドア枠材に支持され且つ前記螺軸に螺嵌する1つの雌ねじ体とから成るもので、当該雌ねじ体をドア枠材の表面側から回転操作することにより、躯体側開口部の側辺端面に対しドア枠材を出し入れ調整し得るように構成されたものであった。
特開2003−64951
上記のような従来のドア枠材取付装置では、1本の螺軸と、ドア枠材の側辺部材に支持され且つ前記螺軸に螺嵌する1つの雌ねじ体とから成るものであるから、螺軸の直径を相当太くしても、この1つの取付装置ではドア枠材の姿勢を安定的に保持することができないので、実用上は1つのドア枠材側辺部材に対し相当個数の取付装置を併用しなければならず、ドア枠材の調整量が大きくなる場合、個々の装置に対する僅少の調整を繰り返し行う必要があり、調整操作に甚大な手間がかかるだけでなく、取付装置自体の取り付けにも手間がかかり、実用的ではなかった。
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得るドア枠材取付装置を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、ドア枠材取付面(壁1の端面1a)に取り付けられる基板8から少なくともドア枠材4の幅方向に位置を異にする複数本の螺軸9,10が固着突設され、ドア枠材4の前記基板8に対面する裏面側には、前記螺軸9,10のそれぞれに螺嵌する複数個の駆動歯車11,12と、これら各駆動歯車11,12に咬合して各歯車11,12を連動回転させる操作歯車13とが支承され、この操作歯車13をドア枠材4の表面側から回転操作する操作手段14が併設された構成となっている。
上記構成の本発明装置を実施する場合、具体的には、請求項2に記載のように前記操作手段14は、操作歯車13と同心状に前記ドア枠材4に設けられた操作用開口26と、前記操作歯車13の軸部13aの端部に設けられ且つ前記操作用開口26を通じてドア枠材4の表面側から回転操作し得る操作部(ドライバー係合用溝27)とから構成することができる。又、請求項3に記載のように、前記ドア枠材4の表面側には、前記操作手段14を隠す位置に戸当たり部材25を着脱自在に取り付けることができる。
又、請求項4に記載のように、前記各歯車11〜13には両側に突出する軸部11a〜13a,11b〜13bを設け、ドア枠材4側の軸部11a〜13aは、当該ドア枠材4の裏面側に形成された軸受用凹部18〜20に嵌合支承し、反対側の軸部11b〜13bは、ドア枠材4の裏面側に取り付けられた軸受板24の各軸受孔21〜23に嵌合支承させることができる。この場合、請求項5に記載のように、前記ドア枠材4の裏面側には、各歯車11〜13が遊嵌する歯車収容凹部15〜17を前記軸受用凹部18〜20と同心状に形成し、前記軸受板24をドア枠材4の裏面に当接させるように構成することができる。
更に、請求項6に記載のように、前記基板8には、ドア枠材4の幅方向に長い取付用長孔61を設け、前記基板8に重なるドア枠材4などには、前記取付用長孔61に重なる位置に取付操作用開口63,64を設け、この取付操作用開口63,64を通じて前記基板8を取り付けられるように構成することができる。又、請求項4に記載のように、前記各歯車11〜13には、両側に突出する軸部11a〜13a,11b〜13bを設け、ドア枠材4側の軸部11a〜13aは、当該ドア枠材4の裏面側に形成された軸受用凹部18〜20に嵌合支承させると共に、反対側の軸部11b〜13bは、ドア枠材4の裏面側に取り付けられた軸受板24の各軸受孔21〜23に嵌合支承させる場合、請求項7に記載のように、前記基板8には、前記軸受板24に設けられたドア枠材4への取付孔57と重なる位置に取付操作用開口62を設け、この取付操作用開口62を通じて前記軸受板24を取り付けられるように構成することができる。
上記構成の本発明に係るドア枠材取付装置によれば、この1つの取付装置で躯体側開口部の側辺端面などに取り付けられるドア枠材は、当該躯体側の少なくともドア枠材の幅方向に位置を異にする複数本の螺軸とこれら各螺軸に螺嵌する複数個の駆動歯車とによって支持されるので、少なくともドア枠材の幅方向に関しては比較的安定的に支持されることになる。従って、この取付装置をドア枠材の長さ方向に2〜3箇所配設するだけで、ドア枠材全体を所定の姿勢で安定的に支持させることができる。しかも、1つの取付装置に対しては1つの操作歯車をドア枠材の表面側から回転操作するだけで、ドア枠材を平行に出し入れ調整できるので、ドア枠材の調整操作も容易且つ能率的に行える。又、1つのドア枠材に対する取付装置の使用個数も少なくなるので、この取付装置自体の取付作業も容易且つ能率的に行える。
尚、請求項2に記載の構成によれば、1つの操作歯車を回転操作するための操作手段の構成がシンプルとなり、安価に実施できる。又、請求項3に記載の構成によれば、ドア枠材の表面側には、操作手段(請求項2に記載の構成の場合は操作用開口であるが、操作歯車の軸部の操作部がドア枠材の表面側に突出する構成の場合は当該操作部)を戸当たり部材で隠すことができ、しかも、専用の別部材を使用するのではなく、戸当たり部材を利用するので、使用部品点数も増加させないで済み、安価に実施できる。勿論、当該戸当たり部材は着脱自在であるから、ドア枠材の出し入れ調整が必要になったときは、戸当たり部材を取り外すだけでいつでも調整操作を行うことができる。
又、請求項4に記載の構成によれば、各歯車の両側に突出する軸部の内、ドア枠材側の軸部はドア枠材で支承し、反対側の軸部のみをドア枠材の裏面側に取り付けられた軸受板で支承させるのであるから、各歯車を専用のギヤボックスに収納軸支する構成を採用する場合よりも、取付装置を小型に且つ安価に構成することができる。この場合、請求項5に記載の構成を採用するときは、取付装置のドア枠材の裏面側に突出する部分を軸受板のみとすることができ、この取付装置が取り付けられたドア枠材全体の厚さを十分薄くすることができる。
更に、請求項6に記載の構成によれば、躯体側の開口部側辺端面などに取り付けられる基板を当該基板から突出する螺軸とドア枠材側の駆動歯車とを介してドア枠材側に組み付けた状態、即ち、取付装置をドア枠材側に組み付けた状態で、前記基板をドア枠材の表面側から前記躯体側の開口部側辺端面などに取り付けることができるので、螺軸付き基板を前記躯体側の開口部側辺端面などに取り付けた状態でドア枠材側の各駆動歯車を基板側の各螺軸に螺嵌させる場合よりも、この取付装置を介してのドア枠材の取付作業が容易に行える。しかも、ドア枠材と共に基板を前記躯体側の開口部側辺端面などに取り付けるとき、ドア枠材の幅方向の取付位置を調整しながら取付作業を行える。
又、請求項7に記載の構成によれば、軸受板をドア枠材側に取り付ける前に、当該軸受板の内側に位置する各駆動歯車と当該軸受板の外側に位置する基板側の螺軸とを互いに螺嵌させた状態で、前記軸受板をドア枠材の裏面側に取り付けることができる。従って、先に軸受板をドア枠材側に取り付け、その後、基板側の螺軸を各駆動歯車に螺嵌させなければならない場合と比較して、組み立て作業が容易になる。
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1において、1は躯体である壁であって、ドア2で開閉される開口部3を有する。この開口部の内側には、左右一対の縦ドア枠材4と、この両縦ドア枠材4の上端間に架設された横ドア枠材5とから成る門形ドア枠6が配設され、この門形ドア枠6の内側に配置された前記ドア2が、例えば一方の縦ドア枠材4にヒンジにより開閉自在に支持される。而して、本発明の取付装置7は、各縦ドア枠材4の長さ方向の両端近傍位置と中央位置とに配設されるが、必要に応じて横ドア枠材5の長さ方向の両端近傍位置にも配設することができる。
本発明の取付装置7の詳細構造を図2〜図7に基づいて説明すると、本発明の取付装置7は、開口部3の左右両側辺を形成する壁1の端面1aに取り付けられた基板8と、この基板8から固着突設された2本の螺軸9,10と、縦ドア枠材4の裏面側(壁1の端面1a側)に支持され且つ前記各螺軸9,10に螺嵌する2つの駆動歯車11,12と、これら両駆動歯車11,12の中間に位置して両駆動歯車11,12に同時に咬合する1つの操作歯車13と、操作手段14とから構成されている。
駆動歯車11,12及び操作歯車13は、それぞれ内外両側に突出する軸部11a,11b〜13a,13bを一体に有するものであり、縦ドア枠材4の裏面側には、各歯車11〜13の厚さより若干深い歯車収容凹部15〜17と、これら各歯車収容凹部15〜17に連設され且つ各歯車11〜13の縦ドア枠材4側の軸部11a〜13aが回転可能に嵌合支承される軸受用凹部18〜20とが形成され、各歯車11〜13の反対側の軸部11b〜13bがそれぞれ嵌合支承される軸受孔21〜23を備えた軸受板24が縦ドア枠材4の裏面に当接する状態で取り付けられている。従って、各歯車11〜13は、軸受板24で閉じられた各歯車収容凹部15〜17内に収容された状態で、その内外両軸部11a,11b〜13a,13bと縦ドア枠材4側の軸受用凹部18〜20及び軸受板24側の軸受孔21〜23とによって自転のみ可能に支承されている。尚、軸受板24側の軸受孔21〜23によって支承される各歯車11〜13の軸部11b〜13bは、軸受板24から突出しない長さの極短いものである。
操作歯車13の軸部13aを支承する縦ドア枠材4側の軸受用凹部20は、縦ドア枠材4の幅方向の中心位置より少し片側へ寄った位置、即ち、縦ドア枠材4の表面側に取り付けられる戸当たり部材25の幅内に納まる位置に設けられ、当該軸受用凹部20のみが縦ドア枠材4の表面側に貫通して操作用開口26を形成し、当該軸受用凹部20で支承される前記軸部13aの端部には、操作部としてのドライバー係合用溝27が設けられ、この操作用開口26とドライバー係合用溝(操作部)27とで前記操作手段14が構成されている。
戸当たり部材25は横断面門形の合成樹脂成形品から成り、その両側壁には、縦ドア枠材4の表面に形成された2本の被係止溝28に圧入係止される、長さ方向に連続した係止片部29が一体成形されている。而して、先の説明から明らかなように、操作手段14(具体的には操作用開口26)は、縦ドア枠材4の表面側から見て前記戸当たり部材25を取り付けるための2本の被係止溝28間に位置し、従って、当該2本の被係止溝28に係止片部29を圧入係止させて戸当たり部材25を縦ドア枠材4の表面に取り付けたとき、操作手段14(具体的には操作用開口26)は戸当たり部材25によって隠され、見えない状態になる。尚、戸当たり部材25には、使用に際して、その一側面に軟質合成樹脂製のシール材25aが貼付される。
この実施形態では、取付装置7を挟む状態に一対の隙間隠し部材取付装置30,31が連設されている。即ち、図2で明らかなように、開口部3を形成する壁1の端面1aと縦ドア枠材4との間には隙間が生じるので、この隙間を隠すための角棒状の隙間隠し部材32A,32Bが取り付けられるが、隙間隠し部材取付装置30は一方の隙間隠し部材32Aを壁1の一方の側面1bに引き寄せて固定する手段であり、隙間隠し部材取付装置31は他方の隙間隠し部材32Bを壁1の他方の側面1cに引き寄せて固定する手段である。
各隙間隠し部材取付装置30,31は基本的に同一構造のものであり、それぞれ前記軸受板24の縦ドア枠材4の長さ方向の延長部24a,24bと縦ドア枠材4の裏面との間で形成した、縦ドア枠材4の幅方向のガイド部33,34と、これら各ガイド部33,34に縦ドア枠材4の幅方向に摺動自在に挿入される薄板状摺動体35,36と、当該薄板状摺動体35,36の外端部に設けた隙間隠し部材取付部37,38と、各ガイド部33,34に隣接するように縦ドア枠材4に内装された引き込み手段39,40とから構成されている。
引き込み手段39,40は、図9及び図10に示すように、ケーシング41と、このケーシング41内で支軸42により軸支された引き込み用爪体43と、この引き込み用爪体43をケーシング41内に収納する方向に付勢するスプリング44と、このスプリング44の付勢力に抗して引き込み用爪体43を回転させる操作ねじ45とから構成されている。前記スプリング44として、引き込み用爪体43の二股部内側に遊嵌する状態で支軸42に嵌合する捩じりコイルスプリングが使用されているが、この捩じりコイルスプリングに限定されるものではない。又、前記操作ねじ45は、ケーシング41に内装固定されたナット46を螺合貫通し、先端が引き込み用爪体43の背面に当接する。
引き込み手段39,40の前記ケーシング41は、円柱状本体41aとこの円柱状本体41aの一方の端面から同心状に突出する小径円柱状部41bとから成るもので、直径方向の分割線に沿って2つの部材47,48に二分割され、両部材47,48の合わせ面の周辺には、一方に突起49が、他方に孔50が形成され、支軸42とスプリング44とを組み付けた引き込み用爪体43と、操作ねじ45が螺合貫通するナット46とを間に挟むようにケーシング41の両部材47,48を互いに合わせて、一方の突起49を他方の孔50に圧入することにより、引き込み手段39,40を組み立てている。勿論、ケーシング41の両部材47,48を一体化するのに接着剤や固定用ねじを併用しても良い。ナット46は、その多角形の外周面を利用してケーシング41の両部材47,48間に相対回転不能に挟持される。
図8に示すように、前記薄板状摺動体35,36と当該薄板状摺動体35,36の外端部に設けた隙間隠し部材取付部37,38とは、薄板状摺動体35,36の一端から隙間隠し部材取付部37,38を折曲連設することにより、1枚の板材から一体に構成している。そして、隙間隠し部材取付部37,38に設けた取付孔51を利用して当該隙間隠し部材取付部37,38が隙間隠し部材32A,32Bに取り付けられる。又、薄板状摺動体35,36には、前記引き込み手段39,40の引き込み用爪体43が嵌入する矩形孔52が設けられている。隙間隠し部材32A,32Bは、縦ドア枠材4の左右両側面に長さ方向に連続するように刻設されたガイド溝53,54に嵌合する張出板部32Aa,32Baを長さ方向に連続して備えた断面ほぼL字形の木製又は合成樹脂製のものである。
縦ドア枠材4には、各引き込み手段39,40のケーシング41が、その円柱状本体41aの端面(引き込み用爪体43が回転して突出する側)が縦ドア枠材4の裏面と面一になる状態に嵌合させることができる段付き円柱状嵌合孔55,56が縦ドア枠材4を貫通するように設けられており、これら各段付き円柱状嵌合孔55,56にケーシング41が、図5に示すように、引き込み用爪体43の長さ方向が縦ドア枠材4の幅方向に沿う向きで且つ引き込み手段39の引き込み用爪体43の向きと引き込み手段40の引き込み用爪体43の向きとが逆向きになるように、それぞれ所定向きで嵌め込まれる。このとき、各引き込み手段39,40の操作ねじ45は後退位置にあって、引き込み用爪体43はスプリング44の付勢力でケーシング41内から突出しない収容姿勢に保持されている。
図5に示すように、軸受板24には、両端の延長部24a,24bの内側と外側とに取付孔57,58が設けられると共に、各引き込み手段39,40の引き込み用爪体43と重なるように、軸受板延長部24a,24bに矩形孔59,60が設けられている。又、基板8には、縦ドア枠材4の幅方向に長い取付用長孔61が上下一対設けられると共に、軸受板24の内側の4つの取付孔57それぞれに重なる位置に取付操作用開口62が設けられている。一方、縦ドア枠材4及び軸受板24には、前記基板8の取付用長孔61に重なる位置に取付操作用開口63,64が設けられている。
尚、図3に示すように、各引き込み手段39,40のケーシング41が嵌合する段付き円柱状嵌合孔55,56や取付操作用開口63,64は、操作手段14の操作用開口26と同様に、縦ドア枠材4の表面側から見て戸当たり部材25を取り付けるための2本の被係止溝28間に位置するように配設されている。
組立に際しては、先に説明したように縦ドア枠材4の裏面側に各引き込み手段39,40のケーシング41を嵌め込むと共に、操作歯車13を、その軸部13aが軸受孔20に嵌合するように歯車収容凹部17に嵌合させておく。一方、軸受板24の外側に基板8を当接させて、2本の螺軸9,10を軸受板24の軸受孔21,22に挿通させ、軸受板24の内側に突出する各螺軸9,10に駆動歯車11,12の雌ねじ軸孔11c,12c(図4参照)を螺嵌させると共に、当該駆動歯車11,12の軸部11b,12bを軸受板24の軸受孔21,22に嵌合させ、軸受板24と基板8とを連結する。
係る状態で軸受板24を縦ドア枠材4の裏面側に、駆動歯車11,12の軸部11a,12aが軸受孔18、19に嵌合する状態でこれら駆動歯車11,12が歯車収容凹部15,16に嵌合するように当接させる。このとき両駆動歯車11,12が操作歯車13の中間に位置して当該操作歯車13に咬合することになる。このように軸受板24を所定位置で縦ドア枠材4の裏面側に当接させたならば、図7に示すように、その外側の4つの取付孔58を利用して当該軸受板24を縦ドア枠材4に木ねじ65などで取り付ける。
尚、軸受板24の内側の4つの取付孔57には、その外側に重なっている基板8に設けられた取付操作用開口62が合致しているので、これら取付操作用開口62にドライバーなどの必要な工具を差し入れ、図7に示すように、内側の4つの取付孔57も利用して木ねじ66などにより軸受板24を強固に取り付けることができる。勿論、軸受板24の全長を長くして内側の取付孔57が基板8より外側に突出するように構成するときは、基板8の取付操作用開口62は不要である。又、軸受板24に隙間隠し部材取付装置30,31を連設しないときは、基板8の外側に軸受板24の両端部を突出させ、この軸受板24の両端突出部に取付孔を設けることにより、基板8の取付操作用開口62を不要にすることができる。更に、軸受板24に隙間隠し部材取付装置30,31を連設しない場合でも、軸受板24の長さを基板8から突出しない程度に短くして、基板8の内側に重なる取付孔に合致する取付操作用開口62を基板8に設けることができる。
以上のようにして軸受板24を縦ドア枠材4の裏面所定位置に取り付けることにより、縦ドア枠材4の裏面側に嵌め込まれている各引き込み手段39,40の外側で、縦ドア枠材4の裏面と軸受板延長部24a,24bとの間にガイド部33,34が形成され、各引き込み手段39,40の引き込み用爪体43に重なる位置に軸受板延長部24a,24bの矩形孔59,60が位置することになる。
次に、縦ドア枠材4の裏面側を壁1の端面1aに対面させるように、縦ドア枠材4を開口部3の左右両側面に配置し、基板8を壁1の端面1aに当接させる。この状態で、図3に示すように、縦ドア枠材4と軸受板24に設けられている取付操作用開口63,64にドライバーなどの必要な工具を差し入れ、基板8の上下一対の取付用長孔61を利用して木ねじ67などにより基板8を壁1の端面1aに取り付ける。このとき、取付用長孔61が縦ドア枠材4の幅方向に長いことを利用して、木ねじなどを完全に締結する前に縦ドア枠材4をその幅方向に位置調整し、壁1に対して縦ドア枠材4を芯出しした状態で取り付けることができる。
以上のようにして、門形ドア枠6の左右両縦ドア枠材4の長さ方向複数箇所(図1では3箇所)を本発明の取付装置7によって開口部3の左右両側の壁端面1aに取り付けるのであるが、左右両縦ドア枠材4がそれぞれ鉛直になるように各取付装置7において壁端面1aに対し縦ドア枠材4の出し入れ調整を行う。即ち、縦ドア枠材4の表面側に開口している操作用開口26からドライバーを差し入れ、当該ドライバーにより、操作歯車13の軸部13aのドライバー係合用溝(操作部)27を利用して操作歯車13を回転操作する。この操作歯車13の回転は、左右一対の駆動歯車11,12に伝達されてそれぞれが同一方向に同一速度で回転するため、壁1の端面1aに基板8を介して固着されている左右一対の螺軸9,10の軸方向に駆動歯車11,12が同一方向に同一速度で移動し、これら駆動歯車11,12を軸受板24と歯車収容凹部15,16との間で挟持している縦ドア枠材4が壁1の端面1aに対して遠近方向に平行に移動することになる。従って、操作歯車13を正転方向に回転駆動して各取付装置7の位置での縦ドア枠材4を壁1の端面1aに接近移動させるか又は、操作歯車13を逆転方向に回転駆動して各取付装置7の位置での縦ドア枠材4を壁1の端面1aから離間移動させて、左右両縦ドア枠材4の姿勢をそれぞれ鉛直になるように調整することができる。
上記のように各取付装置7を利用して左右両縦ドア枠材4の姿勢をそれぞれ鉛直になるように調整したならば、左右両縦ドア枠材4側に取り付けられている隙間隠し部材取付装置30,31を利用して隙間隠し部材32A,32Bを取り付ける。即ち、隙間隠し部材32A,32Bの所定位置に予め取り付けられている薄板状摺動体35,36を、軸受板延長部24a,24bと縦ドア枠材4の裏面との間に形成されたガイド部33,34に横から挿入すると共に、隙間隠し部材32A,32Bの張出板部32Aa,32Baを縦ドア枠材4のガイド溝53,54に嵌合させる。この結果、薄板状摺動体35,36の矩形孔52が各引き込み手段39,40の退入姿勢にある引き込み用爪体43の外側(軸受板延長部24a,24bに設けられている矩形孔59,60の内側)に重なる状態になる。
次に各引き込み手段39,40の操作ねじ45を、縦ドア枠材4の表面に開口している段付き円柱状嵌合孔55,56内にドライバーを差し入れて螺進方向に回転操作し、当該操作ねじ45により引き込み用爪体43をスプリング44の付勢力に抗して支軸42の周りに回転させて強制的に段付き円柱状嵌合孔55,56から押し出させる。この結果、引き込み用爪体43が薄板状摺動体35,36側の矩形孔52に係合して当該薄板状摺動体35,36をガイド部33,34内に引き込むことになる。従って、当該薄板状摺動体35,36を介して左右両隙間隠し部材32A,32Bが縦ドア枠材4側へ引き込まれ、その内側面が壁1の側面1b,1cに圧接し、壁1の端面1aと縦ドア枠材4との間の隙間を塞ぐ状態で縦ドア枠材4に固定されることになる。
以上のように左右両縦ドア枠材4及び左右両隙間隠し部材32A,32Bの取り付けが完了したならば、これら左右両縦ドア枠材4に戸当たり部材25を、各縦ドア枠材4の表面の2本の被係止溝28に戸当たり部材25側の係止片部29を圧入係止させて取り付ける。この結果、左右両縦ドア枠材4の表面で2本の被係止溝28間に開口している全ての開口(図3参照)が戸当たり部材25によって隠され、見えない状態になる。
尚、図1に示すドア枠6の横ドア枠材5は、予め左右両縦ドア枠材4の上端間に架設されていて常にほぼ水平姿勢を維持できる状況にあるときは、この横ドア枠材5には、本発明の取付装置7は不要である。この場合、壁開口部3の上辺となる壁1の端面1aと横ドア枠材5との間の隙間を閉塞する隙間隠し部材は、従来通り接着や木ねじ、或いは釘など適当な手段で取り付ければ良いが、取付装置7と一体に連設した隙間隠し部材取付装置30,31を取付装置7から分離して独立した隙間隠し部材取付装置30,31として実施するときは、横ドア枠材5にはこの独立した隙間隠し部材取付装置30,31のみを取り付け、隙間隠し部材を上記のように取り付けることができるように構成することもできる。勿論、横ドア枠材5にも取付装置7と隙間隠し部材取付装置30,31の両方を取り付けて実施することも可能である。
ドア枠を示す正面図である。 取付装置による縦ドア枠材取付位置での横断平面図である。 A図は取付装置による縦ドア枠材取付位置での一部切り欠き正面図、B図は同縦断側面図である。 縦ドア枠材と取付装置の分解横断平面図である。 縦ドア枠材と取付装置の分解背面図である。 取付装置と併用される隙間隠し部材取付装置による隙間隠し部材取付位置での横断平面図である。 取付装置及び隙間隠し部材取付装置の位置での縦ドア枠材と取り付け前の隙間隠し部材とを示す背面図である。 隙間隠し部材取付装置に使用される部材の斜視図である。 隙間隠し部材取付装置に使用される引き込み手段の横断平面図である。 同引き込み手段の分解縦断側面図である。
符号の説明
1 壁(躯体)
2 ドア
3 開口部
4 縦ドア枠材
5 横ドア枠材
6 門形ドア枠
7 取付装置
8 基板
9,10 螺軸
11,12 駆動歯車
11a〜12b 軸部
13 操作歯車
13a,13b 軸部
14 操作手段
15〜17 歯車収容凹部
18〜20 軸受用凹部
21〜23 軸受孔
24 軸受板
25
26 操作用開口
27 ドライバー係合用溝(操作部)
28 被係止溝
29 係止片部(戸当たり部材)
30,31 隙間隠し部材取付装置
57,58 取付孔
61 取付用長孔
62〜64 取付操作用開口
65〜67 木ねじ

Claims (7)

  1. ドア枠材取り付け面に取り付けられる基板から少なくともドア枠材の幅方向に位置を異にする複数本の螺軸が固着突設され、ドア枠材の前記基板に対面する裏面側には、前記螺軸のそれぞれに螺嵌する複数個の駆動歯車と、これら各駆動歯車に咬合して各歯車を連動回転させる操作歯車とが支承され、この操作歯車をドア枠材の表面側から回転操作する操作手段が併設された、ドア枠材取付装置。
  2. 前記操作手段は、操作歯車と同心状に前記ドア枠材に設けられた操作用開口と、前記操作歯車の駆動軸の端部に設けられ且つ前記操作用開口を通じてドア枠材の表面側から回転操作し得る操作部とから成る、請求項1に記載のドア枠材取付装置。
  3. 前記ドア枠材の表面側には、前記操作手段を隠す位置に戸当たり部材が着脱自在に取り付けられている、請求項1又は2に記載のドア枠材取付装置。
  4. 前記各歯車は、両側に突出する軸部を備え、ドア枠材側の軸部は、当該ドア枠材の裏面側に形成された軸受用凹部に嵌合支承され、反対側の軸部は、ドア枠材の裏面側に取り付けられた軸受板の各軸受孔に嵌合支承されている、請求項1〜3の何れかに記載のドア枠材取付装置。
  5. 前記ドア枠材の裏面側には、各歯車が遊嵌する歯車収容凹部が前記軸受用凹部と同心状に形成され、前記軸受板がドア枠材の裏面に当接している、請求項4に記載のドア枠材取付装置。
  6. 前記基板には、ドア枠材の幅方向に長い取付用長孔が設けられ、前記基板に重なるドア枠材などには、前記取付用長孔に重なる位置に取付操作用開口が設けられ、この取付操作用開口を通じて前記基板を取り付けられるようにした、請求項1〜5の何れかに記載のドア枠材取付装置。
  7. 前記各歯車は、両側に突出する軸部を備え、ドア枠材側の軸部は、当該ドア枠材の裏面側に形成された軸受用凹部に嵌合支承され、反対側の軸部は、ドア枠材の裏面側に取り付けられた軸受板の各軸受孔に嵌合支承され、前記基板には、前記軸受板に設けられたドア枠材への取付孔と重なる位置に取付操作用開口が設けられ、この取付操作用開口を通じて前記軸受板を取り付けられるようにした、請求項6に記載のドア枠材取付装置。
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