JP3306202B2 - チップ状固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

チップ状固体電解コンデンサの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ状固体電解コンデ
ンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ状固体電解コンデンサは、
図7に示すように、弁作用金属からなる多孔質焼結体や
箔等の陽極素子に陽極導出線2を取付け、陽極素子の表
面に誘電体酸化皮膜、固体電解質層、カーボン層、陰極
層3を順次形成してコンデンサ素子1を構成し、このコ
ンデンサ素子1の外側を陰極層3が外部に表出するよう
に外装樹脂4で被覆し、外装樹脂4より突出した陽極導
出線2の表面と陰極層3の露出面および外装樹脂4の陽
極導出面と陰極導出面にそれぞれ陽極金属層6bおよび
陰極金属層6aを形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来のチップ状固体電解コンデンサは陰極側の陰極層3
を外部に露出させるために、外装樹脂4の一部をサンド
ブラストや研削により除去する場合、陰極層3およびコ
ンデンサ素子1のカ−ボン層や誘電体皮膜層などが破壊
されないように除去する必要があるため、その工程の作
業は非常に難しく生産性の悪いものになっていた。ま
た、陰極層3およびコンデンサ素子1のカ−ボン層や誘
電体皮膜層が破壊された場合は、コンデンサの漏れ電
流、 tanδを増大させるという問題を持っていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、生産性と歩留まりに優れ、かつ漏れ電流、 tanδ
の安定したものを得ることができる小形のチップ状固体
電解コンデンサを提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のチップ状固体電解コンデンサは、多孔質焼
結体等の陽極素子に陽極導出線2を取付け、陽極素子の
表面に誘電体酸化皮膜、固体電解質層、カ−ボン層、陰
極層3を順次形成して構成したコンデンサ素子1に、外
装樹脂を被覆するとき、外装樹脂層4の陰極電極取出部
に外装樹脂厚みの薄い脆弱な部分5を設けるとともに、
この脆弱な部分5と接続した分厚い樹脂余剰部7を設
け、この分厚い樹脂余剰部7に力を加え、脆弱な部分5
を境にして選択的に外装樹脂5を除去し、陰極層3の一
部を表出させ、外装樹脂層4上の陰極導出側に陰極層3
と接続される陰極金属層6aを備え、陽極導出側に陽極
導出線と接続される陽極金属層6bを備えたものであ
る。
【0006】
【作用】上記構成によれば、外装樹脂4に、脆弱な部分
5を設けている為、陰極層3を外装樹脂層4から表出さ
せる場合、従来のサンドブラスト法や研磨法により陰極
層を破壊させないように露出させるという厳格な作業管
理は不要となり、生産性は、飛躍的に向上する。その
上、陰極層3やコンデンサ素子1のカ−ボン層、誘電体
皮膜層などの損傷が極めて少なくなるので、漏れ電流、
tanδの電気特性不良の安定化も達成でき、漏れ電流の
増大や短絡等の電気特性不良の発生が回避でき、歩留の
向上が達成できる。
【0007】
【実施例1】以下に、本発明の一実施例について添付図
面を参照しつつ説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施例におけるチップ
状固体電解コンデンサの断面図を示し、図2は、同チッ
プ状固体電解コンデンサの製造途中の断面図、図3は図
2の斜視図を示したものである。
【0009】この図2において、このコンデンサ素子1
は、多孔質焼結体の陽極素子に陽極導出線2を取付け陽
極素子の表面に誘電体酸化皮膜、固体電解質カ−ボンと
陰極層3を順次形成している。
【0010】前記コンデンサ素子1を外装するにあた
り、陽極導出線2が片側に引き出されるように、トラン
スファ−モ−ルド方式によりエポキシ樹脂で外装樹脂層
4を形成し、かつ、この外装樹脂層4の陰極取出し部に
外装樹脂厚みの薄い脆弱な部分5を設けるとともに、こ
の脆弱な部分と接続した分厚い樹脂余剰部7を設け、外
装する。
【0011】次に前記樹脂余剰部7に力を加え、前記外
装樹脂の脆弱な部分5を境にして、選択的に外装樹脂を
除去し陰極層3の一部を表出させた。このとき、外装樹
脂層4を除去し、陰極層3の一部を表出させる場合、従
来のようにスライスによる切断あるいは、サンドブラス
ト法又は、砥石や研磨剤により研削するとき、薄い陰極
層3を破壊させないように露出させるという厳格な作業
管理は回避でき、生産性も大幅に向上させることができ
る。
【0012】また、陰極層3やコンデンサ素子1のカ−
ボン層や誘電体酸化皮膜層の損傷も回避でき、漏れ電流
やtanδの安定したものを得ることができ、電気特性不
良は無くなる。尚、コンデンサ−素子の陰極取出し部に
シリコンオイルまたはカ−ボン等を塗布し外装樹脂の部
分除去を行ったのち、溶剤でシリコンオイルまたはカ−
ボンを除去し陰極層を表出させることで、更に陰極層の
表出作業が容易になる。
【0013】次に、銀ペ−スト等の導電性塗料で、前記
の表出させた陰極層3と接続する陰極金属層6aを形成
する。一方、陽極導出線2をサンドブラスト法により粗
面化したのち、これと接続する陽極金属層6bを形成し
て、チップ状固体電解コンデンサを製作した。
【0014】
【実施例2】つぎに本発明の他の実施例について、図4
で説明する。基本的な製作方法は、前記の実施例1と同
じであるが、次に説明するよう外装樹脂余剰部7の形状
のみが異なる。
【0015】前記、実施例1の外装樹脂余剰部7の外装
樹脂除去面と並行な断面積が、外装樹脂除去面より離れ
るにつれ大きくなるように設けたものである。この場
合、外装樹脂余剰部7に力を加え、外装樹脂の脆弱な部
分5を境にして外装樹脂4を選択的に除去するとき、外
装樹脂余剰部7と外装樹脂の脆弱な部分5の境界部に力
が集中する為、更に、選択的樹脂の除去が容易となる。
【0016】
【実施例3】つぎに本発明の他の実施例について、図5
及び図6で説明する。基本的な製作方法は、前記の実施
例1と同じであるが、次に説明するよう脆弱な樹脂部5
の位置のみが異なる。
【0017】前記、実施例1の陰極金属層6aが自動実
装時の吸着ノズルに干渉しない位置に形成できるよう外
装樹脂層4の陰極取出電極部の脆弱な部分5がコンデン
サ素子に対し2面にわたり設けたチップ状固体電解コン
デンサを製作したものである。この場合チップ状固体電
解コンデンサは、自動実装時、吸着ノズルに対しチップ
状固体電解コンデンサの吸着面の平面面積を大きくとる
ことができ、確実な自動実装を可能にすることができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明のチップ状固体電解
コンデンサは、陰極層3を外装樹脂層4から表出させる
場合、外装樹脂4に陰極取出し部に脆弱な部分5を設け
た結果、従来のようにスライスによる切断、あるいはサ
ンドブラスト法又は、砥石や研磨剤により研削すると
き、薄い陰極層3を破壊させないように露出させるとい
う厳格な作業管理は不要となり、生産性は、飛躍的に向
上する。その上、陰極層3やコンデンサ素子1のカ−ボ
ン層や誘電体皮膜層の損傷が回避できるため、漏れ電
流、tanδ値の安定化が達成でき、これに伴う電気特性
不良発生も回避できるので、歩留の向上が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法による一実施例を示すチップ状固体電
解コンデンサの断面図。
【図2】本発明法による一実施例を示す製造途中のチッ
プ状固体電解コンデンサの断面図。
【図3】本発明法による一実施例を示す図2の製造途中
のチップ状固体電解コンデンサの斜視図。
【図4】本発明法による他の実施例を示す製造途中のチ
ップ状固体電解コンデンサの斜視図。
【図5】本発明法による他の実施例を示す製造途中のチ
ップ状固体電解コンデンサの断面図。
【図6】本発明法による他の実施例を示す図5の製造途
中のチップ状固体電解コンデンサの斜視図。
【図7】従来法によるチップ状固体電解コンデンサの断
面図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 陽極導出線 3 陰極層 4 外装樹脂層 5 外装樹脂の脆弱な部分 6b 陽極金属層 6a 陰極金属層 7 外装樹脂余剰部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/004 H01G 9/08 H01G 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁作用金属からなる陽極素子に陽極導出
    線を取付け、陽極素子の表面に誘電体酸化皮膜、電解質
    層、カ−ボン層、陰極層を順次形成してコンデンサ素子
    を構成し、外装樹脂を被覆するとき、外装樹脂の陰極電
    極取出部に脆弱な部分を設け外装樹脂層を形成したの
    ち、選択的に外装樹脂を除去し、陰極層の一部を表出さ
    せ、表出させた陰極層の上に陰極金属層を形成したこと
    を特徴とするチップ状固体電解コンデンサの製造方法。
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