JP3055466B2 - チップ型固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

チップ型固体電解コンデンサの製造方法

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JP3055466B2 JP8159913A JP15991396A JP3055466B2 JP 3055466 B2 JP3055466 B2 JP 3055466B2 JP 8159913 A JP8159913 A JP 8159913A JP 15991396 A JP15991396 A JP 15991396A JP 3055466 B2 JP3055466 B2 JP 3055466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチップ型固体電解コ
ンデンサの製造方法に関し、特にリードレス構造にする
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の製造方法で作製されたチップ型固
体電解コンデンサの一具体例を図6を参照して次に示
す。図において、17はタンタルやチタン等の弁作用を
有する金属線の陽極リード18の一端部外周に同じ弁作
用を有する金属粉末を直方体形状に加圧成形して焼結し
た陽極体であるコンデンサエレメント、19はコンデン
サエレメント17より突出した陽極リード18の先端部
に溶接された外部陽極リード、20はコンデンサエレメ
ント17の周面に酸化被膜層(誘電体被膜層)、半導体
層(固体電解質層)を介して成形した陰極引出層、21
は陰極引出層20の外周一部に銀ペースト等の導電性接
着剤22で接着された外部陰極リード、23は外部陽陰
極リード19,21の先端部を露出させて主要部を封止
するモールド成形された外装樹脂材である。上記外部陽
陰極リード19,21は外装樹脂材23の対向二端面か
ら外部に導出された外装樹脂材23の端面および裏面に
沿うように屈曲される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
製造方法により作製されたチップ型固体電解コンデンサ
は、外部陽陰極リード19,21を外装樹脂材23の対
向二端面から外部に導出し外装樹脂材23の端面および
裏面に沿うように屈曲して製造されるために、陽極リー
ド18と外部陽極リード19との接合部、および陰極引
出層20と外部陰極リード21との接合部を外装樹脂材
23で覆うことになり、そのため、外観寸法が規制され
ると内蔵するコンデンサエレメント1の体積が制限さ
れ、体積効率を低下させて軽薄短小化を制限していた。
また、外部陽陰極リード19,21がある程度の長さを
要するために、その抵抗による高周波特性損失が生じる
上、加工工程が複雑で部品点数増加によるコスト高とな
る等の欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ型固体電
解コンデンサの製造方法は、弁作用金属からなる陽極体
に植立した弁作用金属からなる陽極リードを金属帯板に
垂設したチェンリードに固設する工程と、陽極体の周面
に誘電体被膜層、固体電解質層、陰極引出層を順次形成
する工程と、外装樹脂材にPPS(ポリフェニレンサル
ファイド)や液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂を用いて部
分外装樹脂形成すると同時にサイドコア押し当て方式に
より陰極電極を取り出す工程と、グラファイトペースト
(または銀ペースト層)、ニッケルメッキ層、半田メッ
キ層で構成する外部陽陰極端子を順次形成する工程とを
含み、これらの一連の製造形態として一貫してチェンリ
ードを用いて製造することを特徴とする。
【0005】上記の構成によると、外装樹脂材料にPP
Sや液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂材を用いることによ
り、成形時の熱ストレスや加圧ストレスを軽減し、サイ
ドコア押し当て方式の部分外装樹脂成形を可能にでき
る。また、部分外装樹脂成形によりコンデンサエレメン
トの陰極引出層の一部が露出し、この部分に、銀また
は、カーボンによる導電性ペーストを塗布し、その表面
をニッケルメッキおよび半田メッキすることにより、外
部陽陰極端子による電気的損失(ESR)を低減するこ
とができる。その上、外装樹脂材を熱可塑性材とするこ
とで材料の再生利用が可能となり、陰極外部リードレス
構造にすることにより金属端子屑等の廃棄物を低減する
ことができる。また、陽陰極リードレス構造することに
より軽薄短小化を可能にできる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施例により作製され
たチップ型固体電解コンデンサの断面図であり、図にお
いて、1はタンタルやチタン等の金属粒子の焼結体であ
るコンデンサエレメント、2はタンタルやチタン等の金
属線からなる陽極リード、3は陰極引出層、4はチェン
リードからなる外部陽陰極部材、5は銀またはカーボン
の導電性ペースト層、6はニッケルメッキ層、7は半田
メッキ層、8は外装樹脂材、15,16は外部陽,陰極
端子である。
【0007】以下、上記チップ型タンタル固体電解コン
デンサの製造方法について図2〜図5を用いて説明す
る。まず、タンタルやチタン等の弁作用を有する金属線
の陽極リード2の一端部外周に同じ弁作用を有する金属
粉末を直方体形状に加圧成形したコンデンサエレメント
1を、1500℃以上の温度に設定した真空炉内にて焼
結させた後、図2に示すような金属帯板10に多数個固
着されたチェンリード9の先端で陽極リード2を介して
固着する。次に、チェンリード9にコンデンサエレメン
ト1を固着した状態で、その周面に誘電体被膜層、半導
体層を介してカーボンペースト、銀ペースト等により形
成した陰極引出層3が形成される。
【0008】次に、チェンリード9にコンデンサエレメ
ント1を固着した状態で、図3,図4に示すようにコン
デンサエレメント1の外周一部を露出させるようにサイ
ドコア14の押し当て方式にてインサート部分外装樹脂
成形を施す。詳述すると、金属帯板10に固設されたチ
ェンリード9に陽極リード2を介して固着されたコンデ
ンサエレメント1は、図3に示すようにインサート部分
樹脂成形用金型11のキャビティ11a内に装着され、
次いで、サイドコア14がコンデンサエレメント1の端
面1aに押し当てられる。その後、図4に示すように、
金型11のキャビティ11a内に熱可塑性樹脂かなる外
装樹脂材8が注入し硬化した後にサイドコア14を後退
させ、上下金型12,13を分離して、陰極電極を取り
出すためにコンデンサエレメント1に露出分1aが設け
られ、部分外装樹脂成形されたコンデンサエレメント1
を取り出す。 なお、成形時に使用する樹脂材料として
は、PPSや液晶ポリマーのような熱可塑性樹脂を使用
するので、成形時間やキュア時間が従来の熱硬化性樹脂
に比べ約10分の1以下で、これによってインサート部
分成形を可能にし、さらに熱応力や硬化時の収縮応力が
軽減できる。また、この熱可塑性樹脂は成形後のバリの
発生がなく、ゲートやランナー等の樹脂屑の再生利用が
可能であり耐熱温度も260℃以上と耐熱性も保持する
ことができる。
【0009】次に、インサート部分成形にて露出された
コンデンサエレメント1に、図1に示すように、銀また
はカーボンの導電性ペースト5をデッピングにて形成
し、また、対向端面より導出されたチェンリード9は外
装樹脂8端面に銀またはカーボンの導電ペーストをディ
スペンサーまたはローラ塗布方式等を利用して塗布しチ
ェンリード9を覆うように導電性ペースト層5を成形す
る。これら陽陰極双方の導電性ペースト5の表面に無電
解ニッケルメッキにてニッケルメッキ層6を形成しさら
に、製品実装時の半田付け性を良くするために表面を半
田メッキにて半田メッキ層7を形成して、図5に示すよ
うな外部陽極端子15、外部陰極単位16が形成され
る。最後に、チェンリード9の外部陽極端子15導出部
をレーザー切断またはプレス切断によって切り離して製
造が完了する。
【0010】以上説明したような、図1に示すような陽
陰極構造としたため、外装樹脂厚を軽減でき陽陰極端子
間を短くできることから、軽薄短小はもとより体積効率
アップによる小型大容量化が可能となる。また、これら
一連の製造形態を図2〜図5に示したようにチェンリー
ドを用いることにより、加工方法が簡単になり加工コス
トが軽減できる。更に、電気的特性面からは、外部リー
ドレス構造のため外部損失(ESR特性)が軽減でき
る。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は外装樹脂
をサイドコア押し当て方式によるインサート部分外装樹
脂成形により外部陰極リードレス構造としたことにより
内部素子の体積効率を向上し、軽薄短小、小型大容量化
に効果があり、更に電気的特性においても外部抵抗によ
る損失(ESR)軽減に効果がある。また、外装樹脂材
料をPPSや液晶ポリマー等の熱可塑性樹脂とすること
で上記のサイドコア押し当て方式によるインサート部分
樹脂成形を可能にし、成形時の熱ストレスや加工ストレ
スを軽減し電気的特性、信頼性の向上に効果がある。さ
らに、樹脂屑の再生利用も可能となり材料コスト低減に
も効果がある。また、一連の製造形態にチェンリード方
式を用いることにより製造方法が簡易となり加工コスト
低減にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法により得られたチップ型固
体電解コンデンサを示す断面図
【図2】 本発明の製造方法途中のチェンリード方式に
よる初期製造工程形態を示すための斜視図
【図3】 同製造方法途中のサイドコア押し当て方式に
よるインサート部分樹脂成形状態を示す斜視図
【図4】 同製造方法途中のサイドコア押し当て方式に
よるインサート部分樹脂成形状態を示す断面図
【図5】 同製造方法途中のチェンリード方式による最
終製造工程形態を示す斜視図
【図6】 従来のチップ型固体電解コンデンサの一具体
例を示す断面図
【符号の説明】
1 コンデンサエレメント(陽極体) 2 陽極リード 3 陰極引出層 4 外部陽極部材(チェンリード) 5 導電性ペースト層 6 ニッケルメッキ層 7 半田メッキ層 8 外装樹脂材 9 チェンリード 10 金属帯板 11 インサート部分樹脂成形用金型 11a キャビティ 12 上金型 13 下金型 14 サイドコア 15 外部陽極端子 16 外部陰極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/012 H01G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁作用金属からなる陽極体に植立した陽極
    リードを金属帯板に垂設したチェンリードに固設する工
    程と、陽極体の周面に誘電体被膜層、固体電解質層、陰
    極引出層を順次形成する工程と、外装樹脂材に熱可塑性
    樹脂を用いて陽極体周面に部分外装樹脂形成すると同時
    にサイドコア押し当て方式により陽極体を部分的に露出
    させ陰極電極を取り出す工程と、陽極体の露出部分およ
    びチェンリード導出部に導電性ペースト層、ニッケルメ
    ッキ層、半田メッキ層で構成する外部陰極端子および外
    部陽極端子を順次形成する工程と、チェンリード切断す
    る工程とを含むことを特徴とするチップ型固体電解コン
    デンサの製造方法。
  2. 【請求項2】前記外装樹脂材がPPS(ポリフェニレン
    サルファイド)あるいは液晶ポリマーであることを特徴
    とする請求項1記載のチップ型固体電解コンデンサの製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記外部陽極端子の導電性ペースト層を銀
    ペーストあるいはグラファイトペーストにより形成する
    ことを特徴とする請求項1記載のチップ型固体電解コン
    デンサの製造方法。
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