JP3305733B2 - 自動焦点調節装置 - Google Patents

自動焦点調節装置

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JP3305733B2
JP3305733B2 JP12403791A JP12403791A JP3305733B2 JP 3305733 B2 JP3305733 B2 JP 3305733B2 JP 12403791 A JP12403791 A JP 12403791A JP 12403791 A JP12403791 A JP 12403791A JP 3305733 B2 JP3305733 B2 JP 3305733B2
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公彦 中村
正隆 浜田
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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  • Focusing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動焦点調節装置に関
し、特に被写体がUターンする場合のように速度の向き
が変わる場合にもその被写体にピントが合う自動焦点調
節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来被写体が動体であるときにそれに追
随して補正を行なう自動焦点調節装置を有するカメラが
提供されている。このようなカメラにおいては、近づい
てくる被写体や遠ざかっていく被写体のいずれか一方に
ついてはそれに追随して補正が行なわれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の動体補正が可能
な自動焦点調節装置においては、被写体が一方向にのみ
移動しているときには対応できたが、たとえばUターン
するような被写体などのような速度の方向が逆転するよ
うな被写体では、速度の方向が逆転した後も同じ補正を
していたのでは補正しすぎるという問題点があった。従
来はこのような場合においては速度方向が逆転したとき
は追随補正が解除されていた。
【0004】その結果、動体補正をしても動く被写体に
は追随しきれずにピントの合わない写真が撮られてい
た。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、たとえばUターンするような、
被写体の速度の向きと加速度の向きが逆のときが存在す
る被写体についても補正が可能な自動焦点調節装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる自動焦
点調節装置は、被写体が動体であるとき、その像面速度
を検出する像面速度検出手段と、像面速度の検出結果に
応じて被写体の移動に追随してその像が合焦するよう、
被写体の位置を予測したレンズ駆動を行う動体補正手段
と、前記像面速度検出手段により検出された複数の像面
速度から平均速度を演算する平均速度演算手段とを含
み、前記動体補正手段は第1の補正手段と第2の補正手
段とを含み、前記平均速度演算手段により演算された平
均速度の符号が変化したことを検出することによって像
面速度の方向が反転したことを検出する反転検出手段
と、反転検出手段の出力に応じて前記前記第1の補正手
段と第2の補正手段とを切換える。
【0007】
【作用】この発明においては動体の移動速度だけでな
く、その方向の反転、すなわち、加速度の向きも検出し
てそれに応じて動体補正の方法が切換えられる。
【0008】
【実施例】以下に図面を参照してこの発明の一実施例に
ついて説明する。
【0009】図1はこの発明にかかる自動焦点調節装置
の要部を示すブロック図である。図1を参照してこの発
明にかかる自動焦点調節装置は全体を制御するCPU1
1と、CPU11に接続され、被写体の焦点検出および
それに伴うデフォーカス量を検出するための測距部12
と、測距部12の検出したデフォーカス量に応じてその
デフォーカス量を減らすように撮影レンズを駆動するた
めのレンズ駆動装置13と、レンズ駆動量を検出するた
めのレンズ駆動量検出装置14とを含む。
【0010】CPU11は、以下に示すような各手段と
して機能する。すなわち、測距部12から検出されたデ
フォーカス量に応じてデフォーカス速度を演算するため
のデフォーカス速度演算手段23と、測距間隔を検出す
るための測距間隔検出手段22と、デフォーカス速度演
算手段23の結果を用いて平均速度を演算するための平
均速度演算手段26と、平均速度を用いてスムージング
速度を演算するためのスムージング速度演算手段28
と、平均速度およびスムージング速度を用いて速度方向
の反転を検出する速度方向反転検出手段27として機能
する。CPU11はさらに、平均速度、スムージング速
度および速度方向反転のデータに基づいて補正速度を演
算する補正速度演算手段29と、補正速度およびデフォ
ーカス量に基づいて撮影レンズの駆動量を演算するレン
ズ駆動量演算手段24と、レンズ駆動量検出装置14か
らのレンズ駆動量をもとにそれをデフォーカス量に変換
する変換手段25の機能を果たす。デフォーカス量に変
換されたレンズ駆動量はデフォーカス速度演算手段23
に送られる。
【0011】次にフローチャートを参照して図1に示し
たこの発明にかかる自動焦点調節装置の動作について説
明する。図2および図3はこの発明にかかる自動焦点調
節装置が組込まれたカメラの自動焦点検出モード(以下
自動焦点検出のことをAFと略す)の概要を示すフロー
チャートである。
【0012】まず図示のないメインスイッチがオンされ
ると、測距エリアがワイドかまたはローカルかが設定さ
れて、接眼検出スイッチまたはレリーズボタンの1段押
しで表わされる露出前焦点検出開始スイッチS1によっ
て焦点検出がスタートする(ステップS11〜ステップ
S12,以下ステップを略す)。次にスイッチS1がオ
ンか否かが判断される(S12)。スイッチS1がオフ
であれば、主被写体の自動判別が行なわれる(S1
7)。主被写体の自動判別終了後、被写体がローコント
ラストであると判断されたとき(S19でY)、ローコ
ン動作が行なわれる(S20)。S19で被写体がロー
コントラストでないと判断されたときは、主被写体の距
離に合わせて自動焦点距離設定(ASZ)が行なわれ
(S21)、レンズ駆動速度の遅い接眼コンティニュア
スAFが行なわれる(S23)。
【0013】次にS25で被写体が動体であるか否かが
判断され、動体であると判断されると(S25でY)、
マルチ動体予測AF(以下コンティニュアスAFとい
う)が継続される(S31)。次にS33でスイッチS
1がオンか否かが判断される。スイッチS1がオフであ
ると判断されると(S33でN)、マルチ動体予測AF
が行なわれる(S31)。スイッチS1がオンであると
判断されると(S33でY)、S35で被写体が動体で
なくなったかかどうかが判断され、動体でないと判断さ
れると(S35でY)、S28に進む。S25で動体で
ないと判断されると(S25でN)、S27でスイッチ
S1がオンか否かが判断され、オフであると判断されれ
ば(S27でN)、以の動作が繰返される。S27で
スイッチS1がオンであると判断されれば、被写体がロ
ーコンであるか否かが判断される(S28)。S28で
ローコンであると判断されれば(S28でY)、ローコ
ン動作が行なわれる(S29)。S28でローコンでな
いと判断されれば(S28でN)、ワンショットAFが
行なわれる(S37)。
【0014】次に動体か否かが判断され(S38)、動
体と判断されれば(S38でY)、S45に進み、マル
チ動体予測AFが行なわれる。S38で動体でないと判
断されれば、S39で合焦か否かが判断される。S39
で合焦でないと判断されれば(S39でN)、以上の動
作(S37〜S39)が繰返される。
【0015】S39で合焦であると判断されれば(S3
9でY)、0.5秒動体判定が行なわれ、被写体が静止
状態であるかどうかが判断される(S41〜S43)。
【0016】S43で被写体が動体であれば(S43で
N)。マルチ動体予測AFが行なわれ、レリーズボタン
の2段押しでオンされるレリーズスイッチS2がオンか
否かが判断される(S45〜S47)。
【0017】スイッチS2がオンであれば(S47で
Y)、露出開始時に合焦するようにミラーアップ中に撮
影レンズが駆動され(S48)、露出が行なわれる(S
50)。S4で被写体が静止状態であると判断された
ときは(S4でY)、AFロックが行なわれ(S5
2)、スイッチS2がオンするのを待って(S54)、
露出動作が行なわれる。S43で被写体が動体であると
判断されたとき(S43)およびS47でスイッチ
S2がオンでないと判断されたとき(S47でN)、マ
ルチ動体予測AFが行なわれる(S4)。
【0018】S13でスイッチS1がオンであると判断
されたとき(S13でY)、ワンショットAFが行なわ
(S37)。図2、図3で示されるフローチャート
の状態遷移図を図22に示す。また図2、図3および図
22で示されている動体であるか否かの判定条件を図2
3、図24に示す。
【0019】次にこの発明で適用可能な被写体の動体パ
ターンについて説明する。図4は考え得る被写体の動体
パターンを示す図である。この発明においては、図4に
示すように被写体が近づく場合、近づいてきて止まる場
合、止まっている被写体が近づく場合、被写体が遠ざか
る場合、被写体が遠ざかって止まる場合、止まっている
被写体が遠ざかる場合、被写体がカメラの前を横切る場
合、近づいてきた被写体が遠ざかる場合(Uターン)お
よび被写体が遠ざかって近づく場合(Uターン)のすべ
ての場合について対処可能である。
【0020】次に図2、図3で説明したマルチ動体予測
AFの内容について説明する。図5はマルチ動体予測A
Fの動作を示すフローチャートである。
【0021】図5を参照して、まず測距が行なわれ、測
距間隔の演算、デフォーカス速度の演算が行なわれる
(S61〜S65)。次いでデフォーカス速度に基づい
て平均速度の演算、スムージング速度の演算が行なわれ
る(S67、S69)。次いでこれらの演算結果に基づ
いてAFのための補正速度の演算が行なわれる(S7
1)。演算結果に基づいて合焦判定が行なわれ、合焦位
置へレンズが駆動される(S73、S75)。
【0022】次に図6〜図17を参照して、図5で示し
たマルチ動体予測AF内の各サブルーチンの内容につい
て説明する。
【0023】まず図5のS63で示した測距間隔の演算
について図6を参照して説明する。このサブルーチンに
おいては、まず今回の積分中心の時刻から前回の積分中
心の時刻が引かれて測距間隔が演算される(S81)。
次いで今回の積分中心の時刻が前回の積分中心の時刻と
される(S83)。具体的な測距間隔については、後で
説明する。
【0024】次にデフォーカス速度の演算について説明
する。デフォーカス速度は今回のデフォーカス量と前々
回のデフォーカス量およびその間に駆動されたレンズ駆
動量に相当するデフォーカス量、前々回の測距から今回
の測距までの間に要した時間によって演算される。フィ
ルム巻上げ中の測距によって得られたデフォーカス量を
用いてデフォーカス速度を演算するような場合には、今
回の測距と前回の測距の間に露光期間を含むことになる
ので、前回の測距と今回の測距の間隔は十分に長い時間
となる。連写中などのようにフィルム巻上げ中にしか測
距が行なわれない場合では、前々回のデフォーカス量を
用いていたのでは演算による時間的な遅れが大きくな
る。フィルム巻上げ中の測距によるデフォーカス量を用
いてデフォーカス速度を演算するときは、今回および前
々回のデフォーカス量を用いて演算する。
【0025】次に図7を参照して図5のS65で示した
デフォーカス速度の演算について具体的に説明する。
【0026】デフォーカス速度の演算においては、まず
測距回数カウンタAFCNTが1より少ないかどうかが
判断される(S101)。一度以上測距が行なわれてい
るときは、S103でフィルム巻き上げ中に測距が行な
われたかどうかが判断される。S103でフィルム巻き
上げ中に測距が行なわれなかったと判断されたときは、
測距回数カウンタAFCNTが3より少ないかどうかが
判断される(S105)。測距回数カウンタAFCNT
が3以上のときおよびフィルム巻き上げ中に測距が行な
われたとS103で判断されたときは、今回の被写体が
ローコンであるかどうかが判断される(S107)。今
回ローコンでないと判断され(S107でN)、前回、
前々回ともローコンでないと判断されたときは(S10
9,S111でともにNのとき)、後に説明する処理A
が行なわれる(S113)。S107,S109で今
回、前回ともローコンでない場合で前々回のみがローコ
ンであったとき(S111でY)は、フィルム巻き上げ
中に測距が行なわれたかどうかが判断され(S11
5)、フィルム巻き上げ中に測距が行なわれたと判断さ
れたときは(S115でY)、処理Aが行なわれ、フィ
ルム巻き上げ中に測距が行なわれなかったと判断された
ときは(S115でN)、処理Bが行なわれる(S11
7)。S107で今回はローコンでないと判断された
が、前回ローコン(S109でY)、のときは前々回が
ローコンであったか否かが判断される(S119)。S
119で前々回はローコンでなかったと判断されたとき
は(S119でN)、処理Aが行なわれ(S121)、
前々回がローコンであると判断されたときは(S119
でY)、処理Bが行なわれる(S123)。
【0027】S107で今回はローコンのときは(S1
07でY)、前回がローコンであったかどうかが判断さ
れる(S125)。前回がローコンであると判断された
ときは(S125でY)、測距カウンタAFCNTおよ
びデフォーカス速度Vdfともに0に設定される(S1
29)。S125で前回ローコンでなかった(N)と判
断されたときは、処理Bが行なわれる(S127)。一
度も測距が行なわれていない場合および測距が2回以下
でかつフィルム巻上中に測距が行なわれなかったときは
(S101でYまたはS105でY)のときは、デフォ
ーカス速度Vdfが0にセットされ(S131)、プロ
グラムはリターンする。
【0028】次に図8を参照して図7で述べた処理A、
処理Bについて説明する。(A)は処理Aのフローを示
すフローチャートであり、(B)は処理Bの処理を示す
フローチャートである。
【0029】(A)を参照して、処理Aにおいてはまず
前回ローコンであったかどうかが判断され前回ローコン
でなかったとき(S131でN)でかつフィルム巻き上
げ中の測距でないと判断されたとき(S113でN)、
デフォーカス速度Vdfは次の式で表わされる。
【0030】Vdf=(DF3−DFf1+errdf
1+errdf2)/(dt1+dt2) S133でフィルム巻き上げ中の測距であると判断され
たとき(Y)はデフォーカス速度は次の式で求められる
(S137)。
【0031】 Vdf=(DF3−DF2+errdf2)/dt2 S131で前回ローコンであったと判断されたとき
(Y)でかつフィルム巻き上げ中の測距ではないと判断
されたとき(S139でN)、デフォーカス速度Vdf
は次の式で求められる(S141)。
【0032】Vdf=(DF3−DF1+errdf1
+errdf2+errdfs)/(dt1+dt2+
dtS) フィルム巻き上げ中の測距であると判断されたとき(S
139でY)は、デフォーカス速度Vdfは次の式で表
わされる(S143)。
【0033】Vdf=(DF3−DF2+errdf2
+errdfs)/(dt2+dtS) 以上のようにしてデフォーカス速度が求められた後、い
ずれの場合においても前回のローコンフラグがクリアさ
れる(S145)。
【0034】なおここでdt2は今回の測距間隔を示
し、dt1は前回の測距間隔を示し、dtsは保存され
ている測距間隔を示す。同様にDF3は今回のデフォー
カス量を表わし、DF2は前回のデフォーカス量を表わ
し、DF1は前々回のデフォーカス量を表わす。err
df2は今回レンズが駆動されたことによるデフォーカ
ス量であり、errdf1は前回レンズが駆動されたこ
とによるデフォーカス量であり、errdfsは保存さ
れている駆動されたデフォーカス量である。Vdfはデ
フォーカス速度を示す。これらの値の詳細については、
後に説明する。
【0035】次に処理Bについて説明する。処理Bにお
いては、dtsにdt2が代入されてerrdfsにe
rrdf2が代入され(S147)、リターンする。
【0036】次に図9を参照して図5のS67で示した
平均速度の演算について説明する。図9は平均速度の演
算のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0037】図9を参照して、平均速度の演算式は測距
回数カウンタAFCNTの値とフィルム巻き上げ中に測
距が行なわれたかどうかによって次のそれぞれの式で計
算される。
【0038】すなわち、測距回数カウンタAFCNTが
5以上でかつフィルム巻き上げ中の測距が行なわれなか
ったときは(S151〜S155でN)、平均速度Va
veは次の式で表わされる(S157)。
【0039】 Vave=(Vdf0+Vdf1+Vdf2)/3 測距回数カウンタAFCNTが2以上5未満のとき、お
よびフィルム巻き上げ中に測距が行なわれたときは(S
153でY,S155でY)、平均速度Vaveは次の
式で表わされる(S159)。
【0040】Vave=(Vdf0+Vdf1)/2 測距回数カウンタAFCNTが2未満ときは(S151
でY)、平均速度Vaveは=0と表わされる(S16
1)。
【0041】図10は図5のS619で表されたスムー
ジング速度の演算のサブルーチンを示すフローチャート
である。図10を参照してスムージング速度の演算のサ
ブルーチンについて説明する。
【0042】スムージング速度Vsは測距回数カウンタ
AFCNTの値とフィルム巻き上げ中に測距が行なわれ
たかどうかによって次の式で表わされる。
【0043】すなわち、測距回数カウンタAFCNTが
5以上でかつフィルム巻き上げ中に測距が行なわれなか
ったときは(S171〜S177でN)、スムージング
速度Vsは次の式で表わされる(S179)。
【0044】Vs=(Vave0+Vave1+Vav
e2+Vave3)/4 フィルム巻き上げ中に測距が行なわれたときまたは測距
回数カウンタAFCNTの値が3以上5未満のときは
(S173およびS177でY)、スムージング速度V
sは次の式で表わされる。(S181) Vs=(Vave0+Vave1+)/2 測距回数カウンタAFCNTが3未満のときおよびフィ
ルム巻き上げ中の測距が行なわれなかったが測距回数カ
ウンタAFCNTが4未満のときは(S171,S17
5でY)、スムージング速度Vs=0(S183)と表
わされる。
【0045】次に図11を参照して以上で述べてきたデ
フォーカス量DF,測距間隔dt,測距間に駆動された
デフォーカス量errdf,デフォーカス速度Vdf,
平均速度Vaveの関係について説明する。図11はX
軸に時間、Y軸にデフォーカス量をとり、各時間毎の被
写体の動きとそれに追随するレンズの動きを示す図であ
る。今O点でAFが開始されたとすると、そのときのデ
フォーカス量DF1は図に示すとおりである。ここから
所定の測距間隔dt1で測距が行なわれる。具体的には
図示のないCCDで積分が行なわれ、それに基づいて演
算された位置へレンズが駆動される。実際には積分およ
び演算をしている間レンズ自身が移動されるため、それ
に伴って測距間にレンズが駆動されたことによるデフォ
ーカス量errdf1が発生する。このようにしてレン
ズか被写体の動きに追随される。
【0046】図11の内容をもとにデフォーカス速度V
df,平均速度Vaveがそれぞれ測距間隔dt,デフ
ォーカス量DF,測距間のデフォーカス量errdfと
どのような関係にあるかを示したのが図12である。図
12を参照して、測距間隔dt1,dt2・・・に対応
するデフォーカス量がDF1,DF2・・・でありそれ
ぞれの間にレンズ駆動によって生じたデフォーカス量が
errdf1,errdf2,・・・である。そしてデ
フォーカス速度Vdf1,Vdf2,・・・のデフォー
カス速度はそれぞれ測距間隔dt1,dt2,・・・に
対応し、平均速度Vave1,Vave2,・・・もそ
れぞれ測距間隔dt1,dt2,・・・に対応する。
【0047】次に図5のS71で示した補正速度の演算
について図1〜図17のフローチャートを参照して説
明する。なお以下の図においては、括弧内にそれ以降の
処理の概要についての説明を記載する。
【0048】まず動体補正コンティニュアスか否かが判
断され、動体補正コンティニュアスでないと判断される
と、Vhoseiに0が代入される(S200,S20
2)。S200で動体コンティニュアスと判断される
と、被写体が近づく被写体かどうかが判断される(S2
01)。
【0049】近づいてくる被写体であれば(S201で
Y)、平均速度Vaveが0より大きいか小さいかが判
断される(S203)。平均速度Vaveが負であると
判断されたとき(S203でY)、被写体がカメラの前
を通過する場合であるので、被写体が遠ざかる処理を行
なうため、近づく被写体であることを示すフラグをクリ
アし、速度変化フラグをクリアし、補正速度Vhose
iにスムージング速度Vsを代入する(S205,S2
07)。
【0050】平均速度Vaveが正の値であるときは
(S203でN)、平均速度Vaveが4mm/sより
大きいかどうかが判断される(S225)。平均速度V
aveが4mm/sより小さいと判断されたときは(S
225でN)、被写体が減速中かどうかが判断され(S
209)、減速中であれば被写体が減速中の処理が行な
われる。すなわち、スムージング速度Vsが0より小さ
いかどうかか判断され、小さければ以後遠ざかる被写体
の処理を行なうために通過被写体フラグをクリアし、減
速フラグをクリアし、スムージング速度Vsが正である
ときはそのようなフラグのクリアをすることなくいずれ
の場合も補正速度Vhoseiとしてβ・Vsを採用す
る(S211〜S215)。被写体が減速中でないと判
断されたとき(βは定数)(S209でN)は、カメラ
の前を通過しようとしている被写体かどうかが判断され
(S217)、通過被写体であれば(S217でY)、
通過しようとしている被写体の処理が行なわれる。
【0051】すなわち、二次補正中であれば(S219
でY)、以降も通過被写体処理を行なうため、速度変化
フラグをクリアし、補正速度VhoseiとしてVav
e−Vsを代入する(S211,S223)。
【0052】被写体が二次補正中でないと判断されたと
きは(S219でN)、前回補正および今回の補正
多であるかどうかが判断される(S243,S24
5)。ともに補正過多であると判断されたときは、一次
補正中に前回、今回ともに補正過多なので、以降減速中
の処理を行なうため、減速中フラグをセットし、補正速
度Vhoseiとしてβ・Vsが代入される(S24
7,S249)。前回の補正または今回の補正のいずれ
かが補正過多でないと判断されたときは(S243,S
245でN)、以後通過被写体処理を止めるため、通過
被写体フラグをクリアし、補正速度Vhoseiとして
Vsを代入する(S251,S253)。
【0053】S217で通過被写体でないと判断された
とき(S217でN)およびS225で平均速度Vav
eが4mm/sより大であると判断されたときは、速度
の傾きに変化があったかどうかが判断される(S22
7)。速度の傾きに変化があると判断されたときは(S
227でY)、スムージング速度Vsと平均速度Vav
eとが比較され、スムージング速度Vsの方が大きいと
判断されたとき(S231でY)は、速度傾きに変化あ
りと判断され、前回にも速度変化があったかどうかが判
断される(S233)。前回も今回も速度変化ありと判
断されたときは(S231,S233でともにY)、以
後通過被写体処理を行なうため、通過被写体フラグをセ
ットし、二次補正の有無によって補正速度Vhosei
としてVave−VsまたはVhoseiとしてβ・V
sが代入される(S235〜S241)。
【0054】S233で前回速度変化がなしと判断され
たときは(S233でN)、初めての速度傾きの変化で
あるとして、速度変化ありフラグをセットし、二次補正
の有無およびデフォーカス量DFの絶対値が500μm
より大きいか小さいかによって補正速度Vhoseiは
0またはVaveが代入される(S297〜S30
5)。
【0055】S231でスムージング速度Vsよりも平
均速度Vaveの方が大きいと判断されたときは、速度
傾きに変化なしと判断され、速度変化ありフラグがクリ
アされ(S279)、前回補正が補正過多であったかど
うかが判断される(S281)。前回補正が不足してい
ると判断されたときは(S281,S283でともに
N)は、前回補正が適性で今回補正が過多であるとして
補正速度VhoseiとしてVsが代入される(S28
5)。前回補正は不足であるが今回補正は過多であると
きは(S281でN,S283でY)は、補正速度Vh
oseiとしてVsか代入される(S287)。
【0056】前回補正が過多であると判断されたときは
(S281でY)、二次補正の有無によって次のように
処理される。すなわち、二次補正が行なわれたときは
(S289でY)、二次補正で補正過多なので一次補正
で補正するため二次補正フラグがクリアされ、一次補正
フラグがセットされ、補正速度VhoseiとしてVs
が代入される(S291,S293)。二次補正が行な
われなかったときは(S289でN)、一次補正で補正
過多なので補正速度を1/2倍するため補正速度Vho
seiとしてVs/2が代入される(S295)。
【0057】今回の補正が過多であると判断されたとき
は(S229でN)、今回の補正が不足かどうかが判断
される(S255)。今回の補正が不足であると判断さ
れたとき(S255でY)は、強制一次補正および二次
補正の有無によって一次補正フラグのクリアおよび二次
補正フラグのセットが行なわれ、補正速度Vhosei
としてVs+α・Vs2 またはVsが代入される(S2
57〜S263)。今回補正不足でないと判断されたと
き(S255でN)は、そのまま補正速度Vhosei
としてVs+α・Vs2 またはVsが代入される(S2
65)。
【0058】次に遠ざかる被写体の処理(S201で
N)の処理について説明する。平均速度Vaveが正か
どうかが判断され(S267)、負であると判断される
と通過被写体かどうかが判断される(S269)。S2
67およびS269でともにNであると判断されたとき
は、遠ざかる被写体の処理が行なわれる。すなわち、前
回および今回において補正が過多であったかどうかによ
って強制的に一次補正フラグのクリアが、一次補正フラ
グのクリアおよび二次補正フラグのセットが行なわれ、
補正速度VhoseiとしてV+α・Vs2 またはVs
が代入される(271〜S277)。
【0059】S269で通過被写体であると判断された
とき(S269でY)は、通過被写体であるとして平均
速度Vaveとスムージング速度Vsとが比較される
(S307)。平均速度Vaveの方が小さいときは、
速度傾きに変化なしとして、今回および前回の補正が補
正過多であるかどうかが判断され、強制一次補正および
一次補正の有無によって強制一次フラグおよび一次補正
フラグのクリアならびに二次補正フラグのセットが行な
われ、補正速度VhoseiとしてVs+α・Vs2
たはVsもしくはVave−Vsのいずれかが代入され
る(S309〜S321)。
【0060】S307で平均速度Vaveがスムージン
グ速度Vsよりも大きいと判断されたときは(S307
でY)、速度傾きに変化ありとして前回に速度変化があ
ったかどうかが判断される(S323)。前回に速度変
化があったと判断されたとき(S323でY)は、前
回,今回ともに速度傾きが変化したとして以後遠ざかる
被写体の処理をするため速度変化ありフラグおよび通過
被写体フラグをクリアし、補正速度Vhoseiとして
Vs+α・Vs2 またはVsが代入される(S325,
S327)。
【0061】S323で前回速度変化なしと判断された
とき(S323でN)は、今回は速度変化があり、前回
は速度変化がなかったため、速度変化ありフラグをセッ
トし、補正速度VhoseiとしてVave−Vsが代
入される(S329,S3331)。
【0062】S267で平均速度Vaveが正であると
判断されたとき(S267でY)は、以後近づく被写体
処理として近づく被写体フラグをセットし、補正速度V
hoseiとしてVs+α・Vs2 またはVsが代入さ
れる(S333,S335)。
【0063】なお上記の処理で二次補正とは補正速度V
hoseiとしてVs+α・Vs2を用いたことをい
う。
【0064】次に上記した補正速度が実際の被写体の動
きとどのように対応しているかを図20を参照して説明
する。図20は眼の前を通過する被写体の速度と時間と
の関係を示す図である。(A)は定速でカメラの前を通
過する被写体の場合を示し、(B)は減速しながらカメ
ラの前を通過する場合を示す。(A)を参照して、被写
体が近づく領域、逆方向の加速度がついて遠ざかってい
く領域をそれぞれ極値および速度が0になる点を境界と
して各領域をI〜IVのように区別すると、一番下の欄
に示すような補正式を用いて速度が補正される。(B)
の場合も同様である。
【0065】次に図21を参照して図20に示した動体
補正ゾーンI〜IVのゾーンの切換えポイントの定め方
について説明する。デフォーカス量DFと測距間隔dt
よりデフォーカス速度Vdfを求める。デフォーカス速
度を平均して平均速度Vaveを求める。平均速度をさ
らに平均してスムージング速度Vsを求める。それぞれ
をグラフ化すると図21に示すようになる。ここで実線
がデフォーカス速度Vdfを表わし、点線が平均速度V
aveを表わし、一点鎖線がスムージング速度Vsを表
わす。
【0066】本来デフォーカス速度あるいは平均速度あ
るいはスムージング速度を微分して極値を求めるのが理
想的ではあるが、この方法をとると計算量が非常に多く
なる。あるいはデフォーカス速度(平均速度,スムージ
ング速度)のn回目とn−1回目あるいはn−m回目の
値の大小を比較して速度のピークを求めると演算誤差の
影響を受けやすくなる。したがってここでは次のような
方法でゾーンの切換えポイントを定めている。
【0067】すなわち、デフォーカス速度からVdfを
平均して平均速度Vaveを、平均速度Vaveを平均
してスムージング速度Vsを求めていることから、それ
ぞれの速度の増加あるいは減少の仕方はまずデフォーカ
ス速度Vdfが変化してから平均速度Vaveが、平均
速度Vaveが変化してからスムージング速度Vsが変
化している。したがって図21に示すようにそれぞれの
速度の変化の仕方には時間的な遅れが生じている。
【0068】したがってこの時間的な遅れを利用してゾ
ーンの切換えのポイントが定められる。すなわち、演
算、ばらつきのより少ない平均速度Vaveとスムージ
ング速度Vsの速度を用いてこれら2つの値の大小関係
が逆転したところをゾーンの切換えポイント(IからI
I,IIIからIV)を定められる。ゾーンIIからI
IIへの切換えポイントは、平均速度Vaveの符号が
変わるところ(プラスからマイナス,マイナスからプラ
ス)を用いて切換えポイントとする。
【0069】次に図23および図24を参照して動体判
定条件について説明する。まずAFの状態が接眼コンテ
ィニュアスである場合について説明する。平均速度Va
veが1mm/s以上のとき、あるいは−3mm/s以
下のとき、ノーマルコンティニュアスAF(マルチ動体
予測AF)にAFの状態遷移する。接眼コンティニュア
スでスイッチS1がオフからオンになったとき、最新の
個々の平均速度、すなわちVave,Vave−1,
ave−2,Vave−3,Vave−4すべてが1m
m/s以下、−1mm/s以上のとき、ワンショットA
Fに、それ以外のとき、ノーマルコンティニュアスに状
態が遷移する。ノーマルコンティニュアスに状態が遷移
した後の状態遷移については後に説明する。
【0070】AFの状態がワンショットAFである場
合、撮影倍率が1/25以上のとき、あるいは、積分時
間が40ms以上のとき、ノーマルコンティニュアスへ
の状態の遷移が禁止される。4回以上連続駆動して合焦
確認しても合焦とならない場合、あるいは、1回のレン
ズ駆動で8回以上の測距をしてもレンズを停止できなか
った場合は、ノーマルコンティニュアスに状態が遷移す
る。
【0071】レンズが停止しているときの合焦判定で合
焦となった場合、静動判定AFへ状態が遷移する。それ
以外の場合、ワンショットAFの状態を維持する。
【0072】AFの状態が静動判定AFである場合につ
いて説明する。撮影倍率が1/25以上のとき、あるい
は積分時間が40ms以上のとき、ノーマルコンティニ
ュアスへの状態の遷移が禁止される。静動判定に状態が
遷移した直後、2回のデフォーカスの平均値であるベー
スデフォーカス(以後ベースDFと略す)より、最新の
2つのデフォーカスの平均値が400μm以上近づいた
値となる場合、あるいは最新の5個の平均速度、すなわ
ちVave,Vave−1,Vave−2,Vave−
3,Vave−4すべてが−3mm/s以下、あるいは
1mm/s以上のとき、ノーマルコンティニュアスへ状
態が遷移する。ベースDFより最新の2つのデフォーカ
スの平均値が300μm以上遠ざかった値となる場合、
あるいは予め定められた回数の測距が終了した場合、A
Fロックに状態が遷移する。
【0073】AF状態がノーマルコンティニュアスAF
である場合について説明する。デフォーカス・パルス変
換係数が1.0以上の場合、撮影倍率が1/25以上の
とき、あるいは積分時間が40ms以上のとき、他のA
Fの状態への遷移が禁止され、ノーマルコンティニュア
スの状態が維持される。合焦、非合焦の状態が合焦後3
回連続して非合焦の場合、すなわち、ノーマルコンティ
ニュアスAFのレンズ駆動で被写体に追いつけない場
合、あるいは合焦が連続しない場合、すなわち一旦レン
ズが被写体に追いついた後に被写体がレンズ位置より離
れていく場合、あるいは平均速度が−3mm/s以下あ
るいは、1mm/s以上の場合動体補正コンティニュア
スAFに状態が遷移する。
【0074】次にAF状態が動体補正コンティニュアス
AFである場合について説明する。CCDのアンプのゲ
インが4倍以上のとき、レンズ終端で終端方向にレンズ
を駆動しようとするとき、動体補正の状態が速度の傾き
の変化中でなく、平均速度の絶対値が0.75mm/s
以下のとき、レンズを前回のレンズ駆動の方向に平均速
度によって決まる量以上駆動しようとしたとき、レンズ
を前回の駆動方向と逆方向に20パルス以上駆動しよう
としたときにノーマルコンティニュアスAF状態に状態
が遷移する。
【0075】前回のレンズ位置より所定の量以上遠ざか
った位置に被写体を見つけた場合、(以後被写体ぬけと
称する)、あるいは、被写体がローコンとなった場合、
ウエイトコンティニュアスAFに状態が遷移する。
【0076】AFの状態がウエイトコンティニュアスA
Fである場合について説明する。予め定められていた回
数の測距が終了した場合、あるいは、2回連続してロー
コンとなった場合、ノーマルコンティニュアスAFに状
態が遷移する。被写体がローコンでなくなった場合、あ
るいは、被写体ぬけから復帰した場合、動体補正コンテ
ィニュアスAFに状態が遷移する。
【0077】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、動体の
移動速度だけでなく、その方向の反転すなわち加速度の
向きも検出してそれに応じて動体の補正方法が切換えら
れる。その結果、Uターンする被写体のような速度の向
きと加速度の向きが逆の場合が存在する被写体について
も補正が可能な自動焦点調節装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる自動焦点調節装置の要部を示
すブロック図である。
【図2】AFモードを示すフローチャートである。
【図3】AFモードを示すフローチャートである。
【図4】この発明で適用可能な動体のパターンの種類を
示す図である。
【図5】マルチ動体予測AFを示すフローチャートであ
る。
【図6】測距間隔の演算を示すフローチャートである。
【図7】デフォーカス速度の演算を示すフローチャート
である。
【図8】デフォーカス速度の演算で用いた処理A,処理
Bの内容を説明するフローチャートである。
【図9】平均速度の演算を示すフローチャートである。
【図10】スムージング速度の演算内容を示すフローチ
ャートである。
【図11】デフォーカス量と時間の関係を示す図であ
る。
【図12】測距間隔dt,デフォーカス量df,デフォ
ーカス速度Vdf,平均速度Vaveなどの間の関係を
示す図である。
【図13】補正速度の演算の内容を示すフローチャート
である。
【図14】補正速度の演算の内容を示すフローチャート
である。
【図15】補正速度の演算内容を示すフローチャートで
ある。
【図16】補正速度の演算内容を示すフローチャートで
ある。
【図17】補正速度の演算内容を示すフローチャートで
ある。
【図18】補正速度の演算内容を示すフローチャートで
ある。
【図19】補正速度の演算内容を示すフローチャートで
ある。
【図20】眼の前を通過する被写体の各ゾーン毎の補正
速度の演算式を示す図である。
【図21】動体補正ゾーンの切換えポイントの定め方を
説明するための図である。
【図22】AF状態の遷移状況を示す図である。
【図23】動体判定条件を示す図である。
【図24】動体判定条件を示す図である。
【符号の説明】
11 CPU 12 デフォーカス量検出手段 13 レンズ駆動装置 14 レンズ駆動量検出装置 22 測距間隔検出手段 23 デフォーカス速度演算手段 24 レンズ駆動量演算手段 25 レンズ駆動量デフォーカス量に変換する手段 26 平均速度演算手段 27 速度方向反転検出手段 28 スムージング速度演算手段 29 補正速度演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−15213(JP,A) 特開 平2−77055(JP,A) 特開 平4−199113(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体が動体であるとき、その像面速度
    を検出する像面速度検出手段と、 前記像面速度の検出結果に応じて前記被写体の移動に追
    随してその像が合焦するよう、前記被写体の位置を予測
    したレンズ駆動を行う動体補正手段と、 前記像面速度検出手段により検出された複数の像面速度
    ら平均速度を演算する平均速度演算手段とを含み、 前記動体補正手段は第1の補正手段と第2の補正手段と
    を含み、 前記平均速度演算手段により演算された平均速度の符号
    が変化したことを検出することによって像面速度の方向
    が反転したことを検出する反転検出手段と、 前記反転検出手段の出力に応じて前記第1の補正手段と
    第2の補正手段とを切換える、自動焦点調節装置。
JP12403791A 1991-05-28 1991-05-28 自動焦点調節装置 Expired - Lifetime JP3305733B2 (ja)

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