JP3305649B2 - ロールブラインド - Google Patents

ロールブラインド

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JP3305649B2
JP3305649B2 JP11379098A JP11379098A JP3305649B2 JP 3305649 B2 JP3305649 B2 JP 3305649B2 JP 11379098 A JP11379098 A JP 11379098A JP 11379098 A JP11379098 A JP 11379098A JP 3305649 B2 JP3305649 B2 JP 3305649B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天窓用ロールブ
ラインドのスクリーン駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示す天窓用ロールブラインドは、
窓の一側に取着された支持ブラケット1a,1b間に巻
取軸2が回転可能に支持され、その巻取軸2内にはスク
リーン巻取り用の第一のモータM1が内蔵されている。
そして、第一のモータM1の作動により巻取軸2がスク
リーン3の巻取り方向に回転される。
【0003】前記巻取軸2にはスクリーン3の一端が巻
着され、同スクリーン3の他端は連結バー4に取着され
ている。窓の他側に取着された支持ブラケット5a,5
b間には、ワイヤ駆動軸6が回転可能に支持され、その
ワイヤ駆動軸6内にはスクリーン引き出し用の第二のモ
ータM2が内蔵されている。
【0004】前記ワイヤ駆動軸6の両端部には、螺旋プ
ーリ7a,7bが設けられ、前記連結バー4内の両端部
には、案内ローラ8a,8bが回転可能に支持されてい
る。前記連結バー4内にはワイヤ9が挿通され、そのワ
イヤ9の一端は、案内ローラ8aを介してワイヤ駆動軸
6に向かって案内され、螺旋プーリ7aに巻着されてい
る。前記ワイヤ9の他端は、案内ローラ8bを介してワ
イヤ駆動軸6に向かって案内され、螺旋プーリ7bに巻
着されている。そして、ワイヤ駆動軸6内の第二のモー
タM2の作動によりワイヤ駆動軸6がワイヤ9の巻取り
方向に回転される。
【0005】このように構成されたロールブラインドで
は、巻取軸2内の第一のモータM1が作動すると、巻取
軸2が回転されて、スクリーン3が巻取軸2に巻き取ら
れる。このとき、螺旋プーリ7a,7bからワイヤ9が
巻き戻される。
【0006】また、ワイヤ駆動軸6内の第二のモータM
2が作動すると、ワイヤ駆動軸6が回転されて、ワイヤ
9が螺旋プーリ7a,7bに巻き取られる。すると、連
結バー4がワイヤ駆動軸6に向かって移動して、スクリ
ーン3が巻取軸2からワイヤ駆動軸6に向かって引き出
される。このとき、螺旋プーリ7a,7bの作用によ
り、ワイヤ9が螺旋プーリ7a,7b上に自動的に螺旋
状に均等に巻着される。
【0007】このような動作により、スクリーン3の引
き出し及び巻き取りが行われ、一本のワイヤ9をワイヤ
駆動軸6で巻き取る構成であるため、任意の長さのワイ
ヤ9を使用しながら、連結バー4を巻取軸2及びワイヤ
駆動軸6に常に平行に維持することができる。従って、
スクリーンの引き出し操作及び巻き取り操作を円滑に行
うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなロールブ
ラインドでは、ワイヤ9をワイヤ駆動軸6に均等に巻着
するために、ワイヤ駆動軸6の周面に螺旋プーリ7a,
7bを形成する必要がある。従って、ワイヤ駆動軸6の
製造及び組立が煩雑となるとともに、コストが上昇す
る。
【0009】また、ワイヤ駆動軸6に螺旋プーリ7a,
7bを形成しないで、ワイヤ9を巻き取ると、ワイヤ駆
動軸6の周面上において、一方のワイヤ9が重なって巻
かれるため、ワイヤ駆動軸6の両端部に巻かれるワイヤ
9の巻取り長さにずれが生じる。従って、ワイヤ9が無
用に緊張されたり、あるいは緩んだりして、スクリーン
3の円滑な引き出し操作及び巻き取り操作に支障をきた
すことがある。
【0010】この発明の目的は、ワイヤ駆動軸に螺旋プ
ーリを設けることなく、ワイヤをワイヤ駆動軸に確実に
螺旋状に巻き取って、スクリーンの引き出し操作及び巻
き取り操作を円滑に行い得るロールブラインドを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1では、支持ブラ
ケットに回転可能に支持された巻取軸にスクリーンの一
端部を巻着し、前記スクリーンの他端部に連結バーを取
着し、前記連結バー内にワイヤを挿通し、前記ワイヤの
両端部をワイヤ駆動軸に巻着し、操作手段で前記ワイヤ
駆動軸をワイヤ巻取り方向に回転させることにより前記
巻取軸からスクリーンを引き出し、前記巻取軸をスクリ
ーン巻取り方向に回転させることにより該スクリーンを
巻取軸に巻取り可能としたロールブラインドにおいて、
前記ワイヤを、Z撚りの第一のワイヤと、S撚りの第二
のワイヤとで構成し、前記第一のワイヤと第二のワイヤ
とを前記連結バー内で連結部材を介して連結し、前記連
結部材を連結バー内で回転不能にかつ該連結バーの長手
方向に移動可能に支持した。
【0012】請求項2では、前記連結バーを四角筒状に
形成し、前記連結部材を前記連結バー内で回転不能にか
つ該連結バーの長手方向に移動可能に支持される直方体
に形成した。
【0013】請求項3では、前記連結バーの両端部に
は、前記ワイヤを前記ワイヤ駆動軸に向かって案内する
案内ローラを設けた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1に示す天窓用ロ
ールブラインドにおいて、支持ブラケット11a,11
b、巻取軸12及びスクリーン13は前記従来例と同様
である。
【0015】前記スクリーン13の他端は四角筒状の連
結バー14に取着されている。前記連結バー14の両端
部には案内ローラ15a,15bが回転可能に支持され
ている。
【0016】窓の他側に取着された支持ブラケット16
a,16b間には、平坦な外周面を備えた円筒状のワイ
ヤ駆動軸17が回転可能に支持され、そのワイヤ駆動軸
17内にはスクリーン引き出し用の第二のモータM2が
内蔵されている。
【0017】前記連結バー14内には直方体状の連結部
材18が回転不能にかつ連結バー14の長手方向に移動
可能に支持されている。前記連結部材18の一側には第
一のワイヤ19aが連結され、その第一のワイヤ19a
は前記案内ローラ15aを介してワイヤ駆動軸17に向
かって案内され、同ワイヤ駆動軸17に取着されてい
る。
【0018】前記連結部材18の他側には第二のワイヤ
19bが連結され、その第二のワイヤ19bは前記案内
ローラ15bを介してワイヤ駆動軸17に向かって案内
され、同ワイヤ駆動軸17に取着されている。そして、
ワイヤ駆動軸17内の第二のモータM2の作動によりワ
イヤ駆動軸17が第一及び第二のワイヤ19a,19b
の巻取り方向に回転される。
【0019】前記第一のワイヤ19aは、Z撚りのワイ
ヤで構成され、前記第二のワイヤ19bは、S撚りのワ
イヤで構成される。すると、第一のワイヤ19aはZ撚
りであるために、ワイヤ駆動軸17のワイヤ巻取り方向
の回転に基づいて、ワイヤ巻取軸17の中央部から案内
ローラ15a側の端部に向かって自動的に螺旋状に巻き
取られる。
【0020】また、第二のワイヤ19bはS撚りである
ために、ワイヤ駆動軸17のワイヤ巻取り方向の回転に
基づいて、ワイヤ巻取軸17の中央部から案内ローラ1
5b側の端部に向かって自動的に螺旋状に巻き取られ
る。
【0021】上記のように構成されたロールブラインド
では、巻取軸12内の第一のモータM1が作動すると、
巻取軸12が回転されて、スクリーン13が巻取軸12
に巻き取られる。このとき、ワイヤ駆動軸17からワイ
ヤ19a,19bが巻き戻される。
【0022】また、ワイヤ駆動軸17内の第二のモータ
M2が作動すると、ワイヤ駆動軸17が回転されて、ワ
イヤ19a,19bがワイヤ駆動軸17に巻き取られ
る。すると、連結バー14がワイヤ駆動軸17に向かっ
て移動して、スクリーン13が巻取軸12からワイヤ駆
動軸17に向かって水平方向に引き出される。このと
き、第一のワイヤ19aがZ撚りであり、第二のワイヤ
19bがS撚りであるため、両ワイヤ19a,19bが
ワイヤ駆動軸17上に自動的に螺旋状に均等に巻着され
る。
【0023】上記のように構成されたロールブラインド
では、次に示す作用効果を得ることができる。 (1)巻取軸12を回転駆動することにより、スクリー
ン13を巻取軸12に巻き取ることができるとともに、
ワイヤ駆動軸17を回転駆動することにより、巻取軸1
2からスクリーン13を引き出すことができる。 (2)第一のワイヤ19aと第二のワイヤ19bとを連
結部材18で連結し、その連結部材18を連結バー14
内で移動可能としたので、連結バー14を巻取軸12及
びワイヤ駆動軸17に対し常に平行に移動させることが
できる。 (3)第一のワイヤ19aをZ撚りとし、第二のワイヤ
19bをS撚りとしたので、螺旋プーリを使用すること
なく、両ワイヤ19a,19bをワイヤ駆動軸17に螺
旋状に巻き取ることができる。 (4)ワイヤ駆動軸17に螺旋プーリを設ける必要がな
いので、ワイヤ駆動軸17の製造工程を簡略化してコス
トを低減することができる。 (5)第一及び第二のワイヤ19a,19bを連結部材
18で回転不能に連結したので、両ワイヤ19a,19
bの撚りが戻ることはない。
【0024】なお、上記実施の形態は次のような構成と
することもできる。 ・巻取軸12とワイヤ駆動軸17の一方は、捩じりコイ
ルスプリングの付勢力を駆動源とするスプリングモータ
を使用してもよい。 ・連結バー14を四角筒状とし、連結部材18を直方体
として、連結部材18を連結バー14に対し回転不能に
かつ移動可能としたが、連結部材18を連結バー14に
対し回転不能にかつ移動可能とする構成であれば、連結
バーと連結部材は任意の形状としてもよい。
【0025】上記実施の形態に記載された前記請求項以
外の技術的思想をその効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記スクリ
ーンを天窓に沿って引き出し可能とし、前記巻取軸及び
ワイヤ駆動軸をモータで回転駆動した。天窓用電動ロー
ルブラインドにおいて、スクリーンの引き出し動作及び
巻取り動作を円滑に行うことができる。 (2)請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記スクリ
ーンを天窓に沿って引き出し可能とし、前記巻取軸をス
プリングモータで回転駆動し、前記ワイヤ駆動軸を電動
モータで回転駆動した。天窓用電動ロールブラインドに
おいて、一つの電動モータを使用して、スクリーンの引
き出し動作及び巻取り動作を円滑に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はワイヤ
駆動軸に螺旋プーリを設けることなく、ワイヤをワイヤ
駆動軸に確実に螺旋状に巻き取って、スクリーンの引き
出し操作及び巻き取り操作を円滑に行い得るロールブラ
インドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のロールブラインドを示す平面
図である。
【図2】 連結バー及び連結部材を示す斜視図である。
【図3】 従来例を示すロールブラインドの平面図であ
る。
【符号の説明】
11a,11b 支持ブラケット 12 巻取軸 13 スクリーン 14 連結バー 17 ワイヤ駆動軸 18 連結部材 19a 第一のワイヤ 19b 第二のワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/56 E06B 9/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持ブラケットに回転可能に支持された
    巻取軸にスクリーンの一端部を巻着し、前記スクリーン
    の他端部に連結バーを取着し、前記連結バー内にワイヤ
    を挿通し、前記ワイヤの両端部をワイヤ駆動軸に巻着
    し、操作手段で前記ワイヤ駆動軸をワイヤ巻取り方向に
    回転させることにより前記巻取軸からスクリーンを引き
    出し、前記巻取軸をスクリーン巻取り方向に回転させる
    ことにより該スクリーンを巻取軸に巻取り可能としたロ
    ールブラインドにおいて、 前記ワイヤを、Z撚りの第一のワイヤと、S撚りの第二
    のワイヤとで構成し、前記第一のワイヤと第二のワイヤ
    とを前記連結バー内で連結部材を介して連結し、前記連
    結部材を連結バー内で回転不能にかつ該連結バーの長手
    方向に移動可能に支持したことを特徴とするロールブラ
    インド。
  2. 【請求項2】 前記連結バーを四角筒状に形成し、前記
    連結部材を前記連結バー内で回転不能にかつ該連結バー
    の長手方向に移動可能に支持される直方体に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のロールブラインド。
  3. 【請求項3】 前記連結バーの両端部には、前記ワイヤ
    を前記ワイヤ駆動軸に向かって案内する案内ローラを設
    けたことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載
    のロールブラインド。
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