JP3304268B2 - 変圧器 - Google Patents

変圧器

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JP3304268B2
JP3304268B2 JP27174196A JP27174196A JP3304268B2 JP 3304268 B2 JP3304268 B2 JP 3304268B2 JP 27174196 A JP27174196 A JP 27174196A JP 27174196 A JP27174196 A JP 27174196A JP 3304268 B2 JP3304268 B2 JP 3304268B2
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英敏 小林
慎一 森田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無停電装置(UP
S)のインバータ回路に使用するインバータトランス
や、コンバータの入力回路に使用するコンバータトラン
スなどの変圧器に関するものである。UPSの小形化、
経済化を図る目的で、トランスとリアクトルの2つの機
能を1個の変圧器に持たせたインバータトランスやコン
バータトランスが使用されるようになってきているが、
これらの変圧器は、1次巻線と2次巻線間にスペーサを
設け、巻線相互間の距離寸法を所定の値にしているた
め、巻線の固定力が弱く、該巻線に流れる電流による電
磁力により巻線が振動し易い。この振動により騒音が大
きくなるという問題がある。本発明は、該巻線の振動を
防止し、騒音の低減化を図った変圧器を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】トランスとリアクトルの2つの機能を1
個の変圧器に持たせた従来のインバータトランス(又は
コンバータトランス)の構成例を図に示す。図にお
いて、1は鉄心、2は1次巻線、3は2次巻線、5はス
ペーサY、7はスペーサZを示す。図の(a)は鉄心
1の上に1次巻線2を巻き、1次巻線の上にスペーサ5
を介して2次巻線3を巻いた変圧器の一脚分についての
脚の断面図である。スペーサYは、1次巻線と2次巻線
相互間の距離を所定の値にするためのものであり、各々
のスペーサYの寸法は等しくしてある。1次巻線と2次
巻線相互間の距離を所定の値にすることにより、1次巻
線と2次巻線間のもれインダクタンスを所定の値に作れ
ることから、リアクトル機能を持たせている。図
(b)は側面図を示す。
【0003】図(a)はトランスとリアクトルの2つ
の機能を、1個の変圧器に持たせた従来のインバータト
ランス(又はコンバータトランス)の別の構成例を示す
変圧器の一脚分の脚断面図である。(b)は側面図を示
す。図(a)と同じ名称の構成要素は各々同じ働きを
する。スペーサXは、鉄心と1次巻線間に通気口を設け
るためのものであり、鉄心および1次巻線の放熱効果を
高める働きをする。スペーサZはスペーサXと同じ働き
をする。
【0004】図、図の従来の技術は、鉄心断面の形
状と巻線の巻形状から、鉄心断面の長手方向の辺と巻線
の巻形状の長手方向とが平行になる。即ち、鉄心断面形
状が長方形の場合、この長方形の長辺と巻線の巻形状の
一部(斜線を施した部分)が平行になり、その個所の巻
線形状が直線状になる。この直線状になった部分に働く
力は、図のC点,D点に働く力として表わされる。C
点,D点は、巻線の直線形状部の点であるため、この点
に働く力は、図のベクトル図に示すように、巻線のテ
ンションによる力PW1とPW2が一直線上の力として
働く。この結果、巻線上のC点,D点は、力PW1,P
W2の方向に対しては、力学的に固定される。しかし、
力PW1,PW2と直角方向の力が働らいていないた
め、力PW1,PW2と直角方向に対しては力学的に固
定されない。C点,D点が力学的に固定されない方向
(PW1,PW2と直角方向)に、巻線の電磁力が加え
られると、巻線上のC点,D点は電磁力の大きさが固定
しようとする力を上回ることにより、振動を生じる。こ
の巻線振動により、音が発生し、騒音が大きくなる問題
を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】トランスとリアクトル
の2つの機能を1個の変圧器に持たせた、従来のインバ
ータトランス(又はコンバータトランス)は、図、図
に示す構成のものであり、1次巻線と2次巻線の巻線
を固定する力が弱い構造であるため、1次巻線および2
次巻線に流れる電流による電磁力により、前記巻線の相
互間に吸引力や反発力が働いたときに、該巻線が振動現
象を発生し、この振動により音が発生し、騒音が大きい
という問題があった。本発明は上記の欠点を改善するた
めに提案されたもので、その目的は巻線に流れる電流の
電磁力に対しては、巻線が振動を起こさない、低騒音変
圧器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は1次巻線と2次巻線間にスペーサを設け、
前記巻線相互間の距離寸法を所定の値にしてなる変圧器
において、この変圧器の鉄心の脚部断面は長辺と短辺と
からなる長方形をなし、前記脚部の周囲に複数個のスペ
ーサを配し、長辺側は外側方向に寸法の異る複数種のス
ペーサを設けることにより、前記巻線の巻き形状が円形
に近くなるようにしたことを特徴とするものである。
た、上記構成のものにおいて、1次巻線および2次巻線
を各々エポキシ樹脂注入により固化したことを特徴とす
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は鉄心と1次巻線との間に
スペーサを設け、これによって1次巻線の断面形状を円
形近くにすることを特徴とする。
【0008】
【実施例】図1(a)は、本発明の第一の実施例の構成
を示すものであり、変圧器の一脚分についての脚部断面
図である。本実施例は、巻線形状を円形に近く巻くため
に、脚部断面が長辺と短辺とからなる長方形をなす鉄心
1と1次巻線2間に、複数種のスペーサ4を設け、該1
次巻線の巻形状が円形に近くなるように、スペーサ配列
をしている。脚部の長辺には外側に向って寸法の異なる
複数種のスペーサ4が設けられている。該、円形状に巻
かれた1次巻線の上に、スペーサ5を介して、2次巻線
を巻いている。該スペーサ5は、前記1次巻線と2次巻
線の相互間の距離寸法を所定の値にするためのものであ
り、1次巻線の巻形状が円形状であれば、2次巻線の巻
形状も円形状になるような、例えば角柱状のスペーサを
用いている。(b)は側面図を示す。
【0009】鉄心と巻線間に設けるスペーサの働きによ
り、巻線(1次巻線)の巻形状が円形になるため、図
に示すように、巻線の各部、例えばA点、B点には、円
形状の巻線の中心Oに向かう力P,P が働く。こ
のP ,P の力はスペーサXn を介して鉄心に働
き、この力により巻線上の各部が力学的に固定される。
は、巻線上のB点に働く力をベクトルで示したもの
である。巻線上の各部が力学的に固定されるために、巻
線に流れる電流による電磁力が巻線に働いても、巻線は
振動を起こさない。〔P >巻線上のB点働く電磁
力〕となればB点部の巻線は振動しない。
【0010】図は、従来の変圧器構成(図と同じ構
成)の巻線形状が直線部分の点C点,D点に働く力を示
したもので、C点,D点では、巻線から鉄心に向かう力
が無いため、力学的に鉄心に固定されていない。したが
って巻線に流れる電流による電磁力が巻線に働いた場合
に、C点,D点部の巻線は鉄心と直角方向の電磁力によ
り振動を生じる。図は、D点に働く力をベクトルで示
したものである。
【0011】
【発明の効果】以上説明のように、本発明によれば、1
次巻線と2次巻線間にスペーサを設け、前記巻線相互間
の距離を所定の値にしているインバータトランスやコン
バータトランスにおいて、長さの異なるスペーサの働き
により巻線形状を円形状にする点が特徴で、変圧器の巻
線に働く電磁力による巻線の振動発生を防止できる。従
って、騒音の低いインバータトランスやコンバータトラ
ンスを得ることができる。この効果は、非線形負荷に対
して、より大きな低騒音効果を発揮する。〔巻線形状は
円形状であればよく、楕円形状であっても効果があ
る。〕尚、巻線形状を円形状にするとともに、1次巻線
および2次巻線を各々エポキシ樹脂注入により固めるこ
とにより、振動防止効果を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図を示し、(a)
は断面図、(b)は側面図を示す。
【図2】従来のものの例を示す構成図を示し、(a)は
断面図、(b)は側面図を示す。
【図3】従来のものの例を示す構成図を示し、(a)は
断面図、(b)は側面図を示す。
【図4】巻線上の各部に働く力を説明するための図であ
る。
【図5】巻線上の各部に働く力を説明するための図であ
る。
【図6】巻線上の各部に働く力を説明するための図であ
る。
【図7】巻線上の各部に働く力を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄心 2 1次巻線 3 2次巻線 4 スペーサXn 5 スペーサY 7 スペーサZ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/30 H01F 27/33

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次巻線と2次巻線間にスペーサを設
    け、前記巻線相互間の距離寸法を所定の値にしてなる変
    圧器において、この変圧器の鉄心の脚部断面は長辺と短辺とからなる長
    方形をなし、前記脚部の周囲に複数個のスペーサを配
    し、長辺側は外側方向に 寸法の異る複数種のスペーサを
    設けることにより、前記巻線の巻き形状が円形に近くな
    るようにしたことを特徴とする変圧器。
  2. 【請求項2】 1次巻線および2次巻線を各々エポキシ
    樹脂注入により固化したことを特徴とする請求項1記載
    の変圧器。
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