JP3304088B2 - 10−デスアセトキシタキソール誘導体 - Google Patents

10−デスアセトキシタキソール誘導体

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JP3304088B2 JP50626993A JP50626993A JP3304088B2 JP 3304088 B2 JP3304088 B2 JP 3304088B2 JP 50626993 A JP50626993 A JP 50626993A JP 50626993 A JP50626993 A JP 50626993A JP 3304088 B2 JP3304088 B2 JP 3304088B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本願は、1991年9月23日出願の米国特許出願第07/76
3,805号の一部継続出願である1992年4月6日出願の米
国特許出願第07/863,849号の一部継続出願であり、また
本願は1992年6月18日出願の米国特許出願第07/900,408
号の一部継続出願である。
発明の背景 本発明は、新規な抗腫瘍剤に関する。さらに詳しく
は、本発明は10−デスアセトキシパクリタクセル及びそ
の誘導体に関する。
パクリタクセル(登録商標名:タキソール)はいちい
科の木の樹皮から抽出される天然物質である。これはイ
ンビボでの動物モデル試験において優秀な抗腫瘍活性を
有することが示されたが、最近の研究はツブリンの異常
な重合及び有糸分裂の破壊を伴うその独特の作用モデル
を解明している。そして、このものは現在米国及びフラ
ンスにおいて卵巣癌、肺癌及びその他の癌について臨床
試験を受けており、予備的な結果はそれが最も有望な化
学療法剤であることを確認している。バクリタクセルの
構造及び広く使用されている番号付けを以下に示す。こ
の番号付けは本発明の化合物についても適用できる。
発明の概要 従って、本発明の目的は、抗腫瘍活性を示す新規なタ
キサンである10−デスアセトキシパクリタクセル及びそ
の誘導体を提供することである。
本発明に従えば、下記の構造式(1) (ここで、R2は水素、ヒドロキシ又は保護されたヒドロ
キシ基であり、R3及びR4は独立して水素、ヒドロキシ、
保護されたヒドロキシ基、メチル、−SH、−NH2又は−N
HR8R9であり、R5はR10又は−OR10であり、R6及びR7は独
立して水素、アルキル又はアリールであり、R8及びR9
独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニル又は
アリールであり、R10はアルコキシ、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル又はアリールである) を有する化合物が提供される。
また、化合物として10−デスアセトキシパクリタクセ
ル及び10−デオキシドセタクセルも提供される。
本発明のその他の目的及び特色は以下の説明から明ら
かとなろうし、また以下において指摘する。
発明の詳細な説明 本明細書において使用するときは、Arはアリールを意
味し、Phはフェニルを意味し、Acはアセチルを意味し、
Rはアルキルを意味し、11−エンは式(I)の化合物の
炭素原子11と12との間にある二重結合を意味し、10,12
−ジエンは式(I)の化合物の炭素原子10と11及び12と
18との間にある二重結合を意味する。ヒドロキシ保護基
は、他にもあるが、メチル、t−ブチル、ベンジル、p
−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、アリル、ト
リチル、メトキシメチル、メトキシエトキシメチル、エ
トキシエチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチ
オピラニルのようなエーテル;トリメチルシリルエーテ
ル、トリエチルシリルエーテル、ジメチルアリールシリ
ルエーテル、トリイソプロピルシリルエーテル及びt−
ブチルジメチルエーテルのようなトリアルキルシリルエ
ーテル;ベンゾイル、アセチル、フェニルアセチル、ホ
ルミルのようなエステル;クロルアセチル、ジクロルア
セチル、トリクロルアセチル、トリフルオルアセチルの
ようなモノ、ジ及びトリハロアセチル;カーボネート、
即ち、1〜6個の炭素原子を含有するアルキルカーボネ
ート、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル及びn−ペ
ンチルカーボネート;1個以上のハロゲン原子により置換
された1〜6個の炭素原子を含有するアルキルカーボネ
ート、例えば2,2,2−トリクロルエトキシメチル及び2,
2,2−トリクロルエチルカーボネート;2〜6個の炭素原
子を含有するアルケニルカーボネート、例えばビニル及
びアリルカーボネート;3〜6個の炭素原子を含有するシ
クロアルキルカーボネート、例えばシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルカーボ
ネート;ベンゼン環上に1個以上のC1〜C6アルキル又は
ニトロが置換していてもよいフェニル又はベンジルカー
ボネートが包含されるが、これらに限られない。
本発明は次式(1) (ここで、R2は水素、ヒドロキシ又は保護されたヒドロ
キシ基であり、R3及びR4は独立して水素、ヒドロキシ、
保護されたヒドロキシ基、メチル、−SH、−NH2又は−N
HR8R9であり、R5はR10又は−OR10であり、R6及びR7は独
立して水素、アルキル又はアリールであり、R8及びR9
独立して水素、アルキル、アルケニル、アルキニル又は
アリールであり、R10はアルコキシ、アルキル、アルケ
ニル、アルキニル又はアリールである) の新規な10−デスアセトキシパクリタクセル誘導体を提
供する。
この一般式に入る化合物の例を以下に示す。
好ましくは、R3及びR4の一方は水素又はメチルである
が、他方はヒドロキシ又は保護されたヒドロキシ基であ
る。好ましくは、R5はフェニル、p−置換フェニル又は
低級アルコキシであり、最も好ましくはフェニル、メト
キシ、エトキシ又はt−ブトキシである。好ましくは、
R5及びR6の一方は水素又は低級アルキルであり、他方は
フェニル又はナフチルである。好ましくは、R8は水素又
は低級アルキルであり、R9はアミン保護基である。
式(1)の化合物の好ましい具体例においては、R2
ヒドロキシ又は保護されたヒドロキシ基であり、R3は水
素であり、R4はヒドロキシ又は保護されたヒドロキシ基
であり、R5はフェニルであり、R6は水素であり、R7はフ
ェニルである。他の好ましい具体例においては、R5はt
−ブトキシである。R3又はR4のいずれかが保護されたヒ
ドロキシ基である場合には、それは好ましくはカーボネ
ート型のものであり、さらに好ましくはそれは2,2,2−
トリクロルエトキシカルボニル、アリルオキシカルボニ
ル及びベンジルオキシカルボニルよりなる群から選択さ
れ、又はトリアルキルシリル型のもの、最も好ましくは
トリエチルシリルである。式(1)の化合物の最も好ま
しい具体例は(1)10−デスアセトキシパクリタクセル
及び(2)10−デオキシドセタクセルである。
式(1)の化合物の製造法は、下記の反応式I によって例示される。
例示するように、反応式Iを使用して式(1)の化合
物を製造するのに使用される出発物質は10−デアセチル
パクリタクセルであって、これは、G.サマラナヤケ氏他
によりJ.Org.Chem.1919,56:5114−5119に報告されてい
るように、パクリタクセルをクロロホルム/メタノール
中で臭化亜鉛により処理することによって得ることがで
きる。
反応式Iにおいて、P1はヒドロキシ保護基である。従
って、第一反応工程において、10−デアセチルパクリタ
クセルの2'−ヒドロキシ基が保護される。保護基は、分
子の残部に悪影響を与えることなく導入し及び除去でき
るものであってよく、さらに好ましくはそれは環上の2
個の第二ヒドロキシ基、即ち7−及び10−ヒドロキシ基
よりも2'−ヒドロキシ基を優先的にブロックするもので
あってよい。ヒドロキシ基の保護は、斯界において周知
の方法、例えば、カルボン酸又はそれと均等のアシル化
剤との反応によりエステルを形成させること、塩基の存
在下にハロゲン化アルキルと反応させてエーテルを形成
させること、又はクロルぎ酸エステルと反応させてカー
ボネートを形成させることによって達成することができ
る。
この反応において好ましい2'−ヒドロキシ保護基はカ
ーボネート基であって、これは10−デアセチルパクリタ
クセルを適当なクロルぎ酸エステル、例えばクロルぎ酸
アリル又はベンジルと反応させて相当するカーボネート
形成させることができる。反応は、ジクロルメタン、テ
トラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチルホルムア
ミド、ベンゼン、ピリジン、p−ジオキサンなどのよう
な不活性有機溶媒中で、好ましくはアミン塩基、例えば
ピリジン、ジイソプロピルエチルアミン、4−アミノピ
リジン、トリエチルアミンなど、或いは無機塩基、例え
ば炭酸カリウム又は水酸化t−ブチルアンモニウムのよ
うな酸捕捉剤の存在下に、選定された特定の反応剤に応
じて−78℃〜約50℃までであり得る適当な温度で行なわ
れる。一般に、パクリタクセル化合物に対して約1〜10
当量の保護基反応剤を使用することができる。所望の保
護度を達成するように反応を例えば薄層クロマトグラフ
ィーによりモニターすることが有益である。
このようにして得られた2'−ヒドロキシ保護−10−デ
アセチルパクリタクセルは、次いで1,1,2−トリフルオ
ル−2−クロルトリエチルアミン(以下、TFCTという)
で処理して2'−ヒドロキシ保護−7−O−クロルフルオ
ルアセチル−10−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロパ
クリタクセル−10,12(18)−ジエンを与える。TFCT
は、N.N.ヤロベンコ氏によりJ.Org.Chem.USSR(英文)1
959,29:2125−8に報告された方法に従ってジエチルア
ミンとトリフルオルクロルエチレンから製造することが
できる。2'−ヒドロキシ保護−10−デアセチルパクリタ
クセルとTFTCとの反応は、ハロゲン化炭化水素、例えば
ジクロルメタン、クロロホルム及び四塩化炭素のような
不活性有機溶媒中で約0℃から反応溶液の還流温度まで
の温度で行われ、好ましくは反応は周囲温度で行われ
る。TFCTはパクリタクセル反応体に対して少なくとも1
当量で使用され、好ましくはそれは過剰で使用され、典
型的にはパクリタクセル反応体に対して約1〜約10当量
のTFCTを使用することができる。
2'−ヒドロキシ保護基は、使用した特定の保護基に好
適である斯界で周知の方法、例えば酸又は塩基加水分
解、還元、水添分解などの方法を使用して除去すること
ができる。しかして、アリルカーボネートは、水素化ト
リブチル錫及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウムにより除去することができる。ベンジルカー
ボネートは接触水添により除去することができる。
7−O−クロルフルオルアセチル−10−デスアセトキ
シ−11,12−ジヒドロパクリタクセル−10,12(18)−ジ
エンは接触水素化により10−デスアセトキシ−7−O−
クロルフルオルアセチルパクリタクセルに変換すること
ができる。触媒は例えばパラジウム、白金、ロジウムな
どであってよい。反応において先の工程で使用した2'−
ヒドロキシ保護基がベンジルオキシカルボニルである場
合には、接触水素化は10,12−ジエンを11−エンに変換
させ、2'−保護基を一工程で除去することができる。2'
−ヒドロキシ基の脱保護及び水素かの順序は決定的なも
のではなく、いずれかを他方の前に行ってもよいことが
理解されよう。
本発明の化合物を製造するためのさらに他の方法は、
R2が水素、ヒドロキシ又は保護されたヒドロキシ基であ
り、R5がフェニルである式(1)の化合物を与える。こ
の種の化合物は下記の反応式IIに記載のように10−デア
セチルパクリタクセル又は10−デアセチル−7−エピパ
クリタクセルから製造することができる。
反応式IIにおいて、Raはヒドロキシであり、Rbは水素
であり、R2'はOP2であり、R3'は水素であり、又はRa
は水素であり、Rbはヒドロキシであり、R2'は水素であ
り、R3'はヒドロキシであり、P2はヒドロキシ保護基で
ある。10−デアセトキシパクリタクセル(即ち、Raはヒ
ドロキシであり、Rbは水素である)が出発物質であると
きは、2'−及び7−ヒドロキシ基の両方を保護するこ
と、10−ヒドロキシ基が遊離のままであることが望まし
い。好ましくは、保護基は2,2,2−トリクロルエトキシ
カルボニルであって、これはパクリタクセル反応体をピ
リジン、ジイソプロピルアミン、トリエチルアミン、ジ
メチルアミノピリジンなどのような塩基の存在下にクロ
ルぎ酸2,2,2−トリクロルエチルと反応させることによ
って導入することができる。保護の程度を調節し且つ10
−ヒドロキシ基のブロッキングを最小限にするために
は、通常塩基はパクリタクセルに対して約1〜2当量
で、クロルぎ酸エステルはパクリタクセルに対して約0.
6〜約1.5当量で使用される。10−デアセチル−7−エピ
パクリタクセル(即ち、Raは水素であり、Rbはヒドロキ
シである)が出発物質であるときは、2'ヒドロキシ基の
みが保護される。何故ならば、7−ヒドロキシ基は2'ヒ
ドロキシ基よりも相当に不活性であり、次の工程におい
てクロルぎ酸エステル又はTFCTのいずれによっても比較
的アシル化を受けがたいからである。
このようにして得られた2',7−ビス−ヒドロキシ保護
−10−デアセチルうパクリタクセル又は2'−ヒドロキシ
保護−10−デアセチル−7−エピパクリタクセルはTFCT
により処理されてそれぞれ2',7−ビス−ヒドロキシ保護
−10−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロパクリタクセ
ル−10,12(18)−ジエン又は2'−ヒドロキシ保護−10
−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロ−7−エピパクリ
タクセル−10,12(18)−ジエンを与える。TFCTとの反
応は、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロルメタン、ク
ロロホルム及び四塩化炭素のような不活性有機溶媒中で
約0℃から反応溶液のほぼ還流温度までの温度で行わ
れ、好ましくは反応は周囲温度で行われる。TFCTはパク
リタクセル反応体に対して少なくとも1当量で使用さ
れ、好ましくはそれは過剰で使用され、典型的にはTFCT
は約1〜約10当量で使用される。次いで、2'−及び存在
するならば7−ヒドロキシ保護基は特定の保護基に好適
な方法を使用して除去され、10−デスアセトキシ−11,1
2−ジヒドロパクリタクセル−10,12(18)−ジエン又は
10−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロ−7−エピパク
リタクセル−10,12(18)−ジエンを与える。例えば、
トリクロルエトキシカルボニル基は亜鉛反応剤によって
除去され、ベンジルオキシカルボニルは水添分解により
除去され、アリルカーボネートは水素化トリブチル錫及
びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムに
より除去される。次いで、10−デスアセトキシ−11,12
−ジヒドロパクリタクセル−10,12(18)−ジエン及び1
0−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロ−7−エピパクリ
タクセル−10,12(18)−ジエンは、前記のように接触
水素化に付してそっれぞれ10−デスアセトキシパクリタ
クセル及び10−デスアセトキシ−7−エピパクリタクセ
ルを与えることができる。
また、2',7−ビス−ヒドロキシ保護−10−デスアセト
キシ−11,12−ジヒドロパクリタクセル−10,12(18)−
ジエン又は2'−ヒドロキシ保護−10−デスアセトキシ−
11,12−ジヒドロ−7−エピパクリタクセル−10,12(1
8)−ジエンの接触水素化に付してそれぞれ2',7−ビス
−ヒドロキシ保護−10−デスアセトキシパクリタクセル
又は2'−ヒドロキシ保護−10−デスアセトキシ−7−エ
ピパクリタクセルを与えることができる。このヒドロキ
シ保護基は前記のように除去され、10−デスアセトキシ
パクリタクセル又は10−デスアセトキシ−7−エピパク
リタクセルを与える。
本発明の化合物を製造するためのさらに他の方法は、
R2がヒドロキシ又は保護されたヒドロキシ基であり、R3
が水素であり、R4が水素、ヒドロキシ又はヒドロキシ保
護基であり、R5がt−ブトキシであり、R6が水素であ
り、R7がフェニルである式(1)の化合物を与える。こ
の種の化合物は、下記の反応式IIIに示す方法を使用し
て7−ヒドロキシ保護−10−デスアセトキシバッカチン
III又は10−デスアセトキシ−7−エピバッカチンIIIか
ら製造することができる。
反応式IIIにおいて、Raはヒドロキシであり、Rbは水
素であり、R2'は−OP3であり、R3'は水素であり、又
はRaは水素であり、Rbはヒドロキシであり、R2'は水素
であり、R3'はヒドロキシであり、P3はヒドロキシ保護
基である。好ましくは、後者はトリアルキルシリルであ
り、最も好ましくはトリエチルシリルである。7−ヒド
ロキシ保護−10−デスアセトキシバッカチンIII又は10
−デスアセトキシ−7−エピバッカチンIIIはn−ブチ
ルリチウムのような強塩基により処理され、相当する13
−アルコキシドを与える。このアルコキシドはテトラヒ
ドロフランのような不活性有機溶媒中で(3R,4S)−1
−t−ブトキシカルボニル−4−フェニル−3−保護ヒ
ドロキシ−2−アゼチジノンと反応して相当する2',7−
ビス−ヒドロキシ保護−10−デオキシドセタクセルを与
える。反応は、約−20℃〜約25℃の間の低温で、好まし
くは約0℃で行われる。次いで、ヒドロキシ保護基は、
慣用の方法を使用して除去され10−デオキシドセタクセ
ルを与える。例えば、トリエチルシリル基は塩酸による
酸加水分解によって除去することができる。
反応式IIIに示した反応順序は10−デオキシドセタク
セル又は10−デオキシ−7−エピドセタクセルの製造を
示す。しかし、これは10−デスアセトキシパクリタクセ
ル又は10−デスアセトキシ−7−エピタキソソールを製
造するのに同様に適用することができる。従って、反応
式IIIに示したβ−ラクタムを(3R,4S)−1−ベンゾイ
ル−4−フェニル−3−ヒドロキシ保護−2−アゼチジ
ノンで置き換えることにより類似の方法で10−デスアセ
トキシパクリタクセル及び10−デスアセトキシ−7−エ
ピタキソソールを得ることができる。
式(1)の範囲に入る10−デスアセトキシパクリタク
セルのその他の誘導体は、パクリタクセル構造のC−13
のβ−アミドエステル側鎖を形成するβ−ラクタムにつ
いて適当な置換基を選択することによって容易に製造す
ることができる。
10−デスアセトキシバッカチンIII及び10−デスアセ
トキシ−7−エピバッカチンIIIは、下記の反応式IVに
示す方法により10−デアセチルバッカチンIII及び10−
デアセチル−7−エピバッカチンIIIから得ることがで
きる。
反応式IVにおいて、R2'は水素であり、R3'はヒドロ
キシであり、又はR2'は保護されたヒドロキシであり、
3'は水素である。好ましくは、ヒドロキシ保護基はト
リアルキルシリルエーテル型、例えばトリエチルシリル
である。しかして、10−デアセチルバッカチンIIIをま
ずn−ブチルリチウムのような強塩基で処理し、その場
で生じたアルコキシドをクロルチオノぎ酸ペンタフルオ
ルフェニルと反応させて相当する10−(ペンタフルオル
フェニル)チオカーボネートを得る。この反応はテトラ
ヒドロフランのような不活性有機溶媒中で約−78℃から
ほぼ室温までの範囲の温度で行われる。このようにして
得られたチオカーボネートは、アゾビスイソブチロニト
リル(AIBN)のようなラジカル開始剤の存在下に水素化
トリブチル錫、水素化トリフェニル錫、トリメチルシラ
ン及び塩化トリブチル錫のような適当な反応剤により処
理する。この反応は、t−ブタノール、N−メチルピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミ
ド、トルエン及びベンゼンのような有機溶媒中で約80℃
〜約115℃の温度で行われ、7−保護ヒドロキシ−10−
デスアセトキシバッカチンIII又は7−エピバッカチンI
IIを与える。別法として、反応は光化学的条件下(水素
化トリ有機錫、hν、ベンゼン、0℃〜室温)で行うこ
とができる。ヒドロキシ保護基は、斯界で周知の方法を
使用して除去することができる。例えば、トリエチルシ
リルは塩酸を使用する酸加水分解により除去することが
できる。
本発明の10−デスアセトキシパクリタクセル誘導体
は、動物及び人の腫瘍の成長を抑止するための有効な薬
剤である。これらの化合物を人の結腸癌細胞HCT−116及
びHCT−116/VM46に対するインビトロでの細胞毒活性で
評価した。HCT−116/VM細胞はテニポサイド耐性に関し
て選定された細胞であって、パクリタクセルに対する耐
性を含めて多剤耐性を示すものである。細胞毒性は、D.
A.スキュジエロ氏他によりCancer Res.48:4827−4833
(1988)「人及びその他の腫瘍細胞を使用する培養中の
細胞の成長及び薬剤の感度に対する可溶性テトラゾリウ
ム/ホルマザン検定法の評価」に報告されているよう
に、XTT(2,3−ビス(2−メトキシ−4−ニトロ−5−
スルホフェニル)−5−[(フェニルアミノ)カルボニ
ル]−2H−テトラゾリウムヒドロキシド)によりHCT−1
16人結腸癌細胞で評価した。細胞を96ウェルミクロ滴定
プレートに1個のウェル当たり4000個の細胞の割合で置
き、24時間後に薬剤を添加し、血清で希釈した。細胞を
37℃で72時間インキュベートし、その時点でテトラゾリ
ウム染料XTTを添加した。生きた細胞中のデヒドロゲナ
ーゼ酵素は、分光光度法により定量することができる45
0nmの光を吸収する形態にXTTを還元させる。吸光度がが
大きいほど生きた細胞の数は多い。結果は、IC50(これ
は細胞の増殖(即ち、450nmの吸光度)を未処理対照例
細胞の細胞増殖を50%まで抑止するのに要する薬剤濃度
である)として表される。10−デスアセトキシパクリタ
クセル及びパクリタクセルのIC50値を下記の表Iに示
す。
本発明の式(1)の化合物は、人を含めて動物の腫瘍
の成長を抑止するのに有用であり、好ましくは、抗腫瘍
剤として有効な量の本発明の化合物を製薬上許容できる
担体又は希釈剤と共に含有する製薬組成物の形で投与さ
れる。
本発明の抗腫瘍剤は、所望の用途、例えば、経口、非
経口又は局所投与に適切な任意の好適な形態で製造する
ことができる。非経口投与の例は、筋肉内、静脈内、腹
腔内、直腸及び皮下投与である。
希釈剤又は担体成分は、抗腫瘍剤化合物の治療効果を
減少させるようなものであってはならない。
経口用の好適な製剤形態としては錠剤、分散可能粉
末、顆粒、カプセル、懸濁液、シロップ及びエリキシル
剤などがある。錠剤用の不活性希釈剤及び担体として
は、例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトー
ス、タルクなどがある。また、錠剤は、でんぷん及びア
ルギン酸のような造粒剤及び崩壊剤、でんぷん、ゼラチ
ン及びアラビアゴムのような結合剤、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸及びタルクのような滑剤を含有
することができる。錠剤は被覆されていなくてもよく、
又は例えば崩壊及び吸収を遅らせるために既知の方法に
より被覆することができる。カプセルに使用できる不活
性希釈剤及び担体は、例えば炭酸カルシウム、りん酸カ
ルシウム及びカオリンである。懸濁液、シロップ及びエ
リキシル剤は、慣用の補助剤、例えば、メチルセルロー
ス、トラガカントゴム、アルギン酸ナトリウムのような
補助剤、レシチン及びポリエチレンステアレートのよう
な湿潤剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エチルのよう
な腐食剤を含有することができる。
非経口投与に適した製剤形態としては、溶液、懸濁
液、分散体、エマルジョンなどがある。これらは、使用
直前に無菌の注射用媒体に溶解又は懸濁することができ
る無菌の固形組成物として製造することもできる。さら
に、それらは斯界に周知の懸濁剤又は分散剤を含有する
ことができる。
しかして、本発明の主題は、抗腫瘍剤として有効な量
の本発明の化合物を該化合物に対して感受性の腫瘍を有
する動物宿主に投与することからなる、該宿主における
腫瘍の成長を治療学的に抑止する方法にある。本発明の
化合物の実際に好ましい有効量は特定の化合物、特定の
組成、適用方法及び特定の部位、治療すべき宿主及び疾
病によって変化することが理解されよう。そして、作用
を変える多くの因子、例えば、年齢、体重、性別、食
事、投与時間、投与経路、排出速度、宿主の状態、薬剤
の組合せ、反応の感受性及び激しさ、疾病の重さが考慮
されよう。投与は最大許容薬量の範囲内で連続して又は
周期的に行うことができる。所定のセットの条件に対し
て最適な適用割合は、当業者ならば上記のガイドライン
に沿って慣用の薬剤投与試験を使用して確認することが
できる。
下記の実施例は本発明をさらに詳細に例示するために
示すものである。
例1 2',7−ビス−O−(2,2,2−トリクロルエトキシカルボ
ニル)−10−デアセチルパクリタクセル(12) 10−デアセチルパクリタクセル(140mg、0.173ミリモ
ル)を乾燥ジクロルメタン(3.5ml)中で0℃でピリジ
ン(0.028ml、0.346ミリモル)及びクロルぎ酸トリクロ
ルエチル(0.0724ml、0.260ミリモル)により処理し
た。この温度で1時間後に、冷却浴を取りはずし、混合
物を室温で終夜撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をシ
リカゲルでクロマトグラフィーする(30−50%酢酸エチ
ル/ヘキサン)と化合物12がフォーム状で得られた(9
2.3mg、46%)。さらに溶離すると未反応の出発物質が
得られた(35mg、25%)。カーボネート12は下記の物性
を有した。
NMR(300MHz,CDCl3) δ8.14(d,J=8.5Hz,2H);7.75(d,J=8.5Hz,2H);7.
65−7.35(m,11H);6.94(exch.d,J=9.3Hz,1H);6.27
(brt,1H);6.04(dd,J=9.3Hz,J'=2.6Hz,1H);5.71
(d,J=6.9Hz,1H);5.54(d,J=2.6Hz,1H);5.43−5.37
(m,2H);4.96(d,J=7.9Hz,1H);4.85−4.67(m,4H);
4.29(ABq,2H);4.04−4.01(m,2H);2.69−1.80(m,14
H;2.58,1.96,1.89でs,共に3Hを含む);1.20(s,3H);1.
09(s,3H) 高分解能質量分析:C51H51NO17Cl6K(MK+)について 計算1198.0925 実測1198.0949 例2 2',7−ビス−O−(2,2,2−トリクロルエトキシカルボ
ニル)−10−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロパクリ
タクセル−10,12(18)−ジエン(13) ビスカーボネート12(92.3mg、0.079ミリモル)を乾
燥ジクロルメタン(2ml)中で室温でTFCT(0.0384ml、
0.238ミリモル)により処理した。溶液を終夜撹拌し
た。溶媒を蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー(25
%酢酸エチル/ヘキサン)により精製する化合物13が白
色粉末として得られた(42.8mg、47.3%)。
NMR(300MHz,CDCl3) δ8.18(d,J=8.5Hz,2H);7.69(d,J=8.5Hz,2H);7.
58−7.28(m,11H);6.90(exch.d,J=9.7Hz,1H);6.31
(s,1H);6.25(brt,1H);6.04(dd,J=9.7Hz,J'=2.2H
z,1H);5.80(d,J=7.8Hz,1H);5.51(d,J=2.2Hz,1
H);5.38(d,J=2.3Hz,1H);5.31(dd,J=11.0Hz,J'=
7.3Hz,1H);4.99(d,J=2.3Hz,1H);4.97(brd,1H);4.
80−4.65(m,4H);4.30(ABq,2H);3.75(dmJ=7.8Hz,1
H);2.60(m,1H);2.55(s,3H);2.16−2.09(m,3H);
1.83(s,3H);1.77(s,3H);1.13(s,3H);1.07(s,3
H) 高分解能質量分析:C51H49NO16Cl6K(MK+)について 計算1180.0820 実測1180.0777 例3 10−デスアセトキシ−11,12−ジヒドロパクリタクセル
−10,12(18)−ジエン(14) ジエノン13(180mg、0.157ミリモル)をメタノール
(3ml)に溶解し、酸洗したZn微粉末(300mg、4.72ミリ
モル)により処理した。スラリーを20分間還流し、ろ過
し、ろ液を蒸発させた。残留物をクロマトグラフィー
(40−60%酢酸エチル/ヘキサン)すると化合物14がフ
ォーム状(18mg、14%)で、そしてその7−エピ異性体
(97mg、77.7%)と共に得られた。
NMR(300MHz,CDCl3) δ8.19(d,J=8.5Hz,2H);7.69(d,J=8.5Hz,2H);7.
59−7.25(m,11H);7.00(exch.d,J=10.4Hz,1H);6.20
(brt,1H);5.96(s,1H);5.83−5.77(m,2H);5.18
(d,J=2.2Hz,1H);4.94(dd,J=7.2Hz,J'=2.1Hz,1
H);4.79(d,J=2.2Hz,1H);4.72(dd,J=4.3Hz,J'=2.
2Hz,1H);4.30(ABq,2H);4.00(m,1H);3.65(d,J=7.
8Hz,1H);3.51(exch,d,J=4.3Hz,1H);2.60(m,1H);
2.40(s,3H);2.30−1.80(m,5H);1.70(s,3H);1.16
(s,3H);1.06(s,3H) 高分解能質量分析:C45H48NO12(MH+)について 計算794.3177 実測794.3152 別法として、ジエノン13(39mg、0.034ミリモル)を
メタノール(0.5ml)及び酢酸(0.5ml)に溶解し、酸洗
したZn微粉末(66.4mg、1.020ミリモル)により処理し
た。スラリーを40℃で1時間加熱し、ろ過し、ろ液を蒸
発させた。残留物をクロマトグラフィー(60%酢酸エチ
ル/ヘキサン)すると化合物14がフォーム状(22mg、81
%)で得られた。分析データは前記のものと同じであっ
た。
例4 10−デスアセトキシパクリタクセル(15) ジエノン14(22mg、0.028ミリモル)を酢酸エチル
(0.7ml)中でパラジウム担持炭(10%、14.7mg、0.014
ミリモルPd)の存在下に大気圧下で水素化した。室温で
5.5時間後に、ろ過し、酢酸エチルですすぎ、蒸発さ
せ、クロマトグラフィー(60%酢酸エチル/ヘキサン)
して10−デオキシパクリタクセル15(15.0mg、68%)を
白色フォーム状で得た。
NMR(CDCl3) δ8.12(d,J=8.5Hz,2H);7.61(d,J=8.4Hz,2H);7.
60−7.27(m,11H);7.06(exch.d,J=8.9Hz,1H);6.09
(brt,1H);5.78(dd,J=8.9Hz,J'=2.6Hz,1H);5.66
(d,J=6.8Hz,1H);4.91(d,J=7.6Hz,1H);4.76(dd,J
=5.1Hz,J'=2.6Hz,1H);4.29−4.20(m,3H);4.01(d,
J=6.8Hz,1H);3.75(d,J=15.8Hz,1H);3.60(exch,d,
J=5.1Hz,1H);3.39(brd,1H);2.60(m,1H);2.34(s,
3H);2.34−2.22(m,2H);1.90−1.71(m,2H);1.62
(s,3H);1.61(s,3H);1.53(exch.d,J=7.8Hz,1H);
1.14(s,3H);1.12(s,3H) 高分解能質量分析:C45H48NO12(MH+)について 計算796.3333 実測796.3319 例5 10−デスアセトキシ−7−O−トリエチルシリルバッカ
チンIII(16) A. 10−デスアセチル−7−O−トリエチルシリルバッ
カチンIII(化合物A) 10デスアセチルバッカチンIII(Taxus baccataから得
た。628.0mg、1.150ミリモル)を乾燥DMF(6ml)に溶解
し、0℃に冷却し、イミダゾール(312.8mg、4.595ミリ
モル)及びクロルトリエチルシラン(0.772ml、4.60ミ
リモル)により処理した。混合物を0℃で4時間撹拌
し、次いで酢酸エチル(150ml)で希釈し、水及び塩水
で十分に洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。残留物
をクロマトグラフィー(シリカ、50%酢酸エチル/ヘキ
サン)して化合物Aをフォーム状で得た(586mg、77
%)。この化合物は、グリーン氏他によりJ.Am.Chem.So
c.1988,110,5917に記載されている。
B. 10−デスアセチル−7−O−トリエチルシリル−10
−O−(ペンタフルオルフェニルオキシ)チオカルボニ
ルバッカチンIII(化合物B) 化合物A(319mg、0.485ミリモル)を乾燥THF(5ml)
に溶解し、−40℃に冷却し、n−ブチルリチウム(1.58
Mヘキサン溶液、0.384ml、0.606ミリモル)により処理
した。この温度で40分間後に、クロルチオノぎ酸ペンタ
フルオルフェニル(0.086ml、0.536ミリモル)を注射器
により手際よく添加した。反応混合物を−20℃で90分間
撹拌し、次いで塩化アンモニウム飽和溶液により急冷
し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を乾燥し、蒸
発させ、残留物をクロマトグラフィー(シリカ、40%酢
酸エチル/ヘキサン)して化合物Bをフォーム状で得た
(320mg、74%)。
NMR(CDCl3) δ8.09(d,2H);7.56(t,1H);7.44(m,2H);6.78
(s,1H);5.64(d,J=6.9Hz,1H);4.96−4.89(m,2H);
4.49(dd,J=10.2Hz,J'=6.6Hz,1H);4.12(ABq,2H);
3.80(d,J=6.9Hz,1H);2.55−0.44(m,43H) 質量分析:884(MH+) C. 10−デスアセトキシ−7−O−トリエチルシリルバ
ッカチンIII チオノカーボネート(化合物B、119mg、0.135ミリモ
ル)を乾燥トルエン(3ml)に溶解し、2,2'−アゾビス
イソブチロニトリル(AIBN、2mgにより処理した。溶液
を乾燥窒素により脱ガスし、次いで水素化トリブチル錫
(0.055ml、0.202ミリモル)を添加し、溶液を1時間加
熱した(90℃)。溶媒を蒸発させ、クロマトグラフィー
(シリカ、40%酢酸エチル/ヘキサン)して標記化合物
(87mg、99%)を無色フォーム状で得た。
NMR(CDCl3) δ8.07(d,J=8.2Hz,2H);7.56(brt,1H);7.44(m,2
H);5.57(d,J=6.7Hz,1H);4.92(d,J=9.3Hz,1H);4.
78(brs,1H);4.48(dd,J=10.4Hz,J'=6.6Hz,1H);4.0
9(ABq,2H);4.06(d,J=6.7Hz,1H);3.74(d,J=14.8H
z,1H);3.35(brd,1H);2.44(m,1H);2.25(s,3H);2.
22−0.45(m,42H) 質量分析:642(MH+) 例6 10−デオキシドセタクセル(17) 化合物16(100mg、0.156ミリモル)をアルゴン雰囲気
下にフラスコに入れ、乾燥THF(1.5ml)に溶解した。−
40℃に冷却してから、n−ブチルリチウム(1.45Mヘキ
サン溶液、0.119ml、0.170ミリモル)を滴下し、次いで
(3R,4S)−1−t−ブトキシカルボニル−4−フェニ
ル−3−トリエチルシリルオキシ−2−アゼチジノン
(4.2mg、0.25ミリモル)をTHF(0.5ml)に溶解してな
る溶液を2分間で滴下した。混合物を直ちに0℃に加温
し、45分撹拌してから塩化アンモニウム飽和溶液(3m
l)で急冷した。混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥
し、蒸発させた。シリカゲルでクロマトグラフィー(30
%酢酸エチル/ヘキサン)して2',7−ビス−O−(トリ
エチルシリル)−10−デオキシドセタクセルをフォーム
状で得た(125mg、76%)。この化合物(100mg、0.098
ミリモル)を直ちにアセトニトリル(2ml)に−5℃で
溶解し、塩酸(0.037ml、36%、12M)により処理した。
混合物を−5℃で2時間撹拌し、次いでこれを重炭酸ナ
トリウム水溶液で急冷し、酢酸エチルで抽出し、乾燥し
た。蒸発させ、次いでシリカでクロマトグラフィー(75
%酢酸エチル/ヘキサン)して標記化合物をフォーム状
で得た(8.05mg、80%)。
NMR(CDCl3) δ8.10(d,J=8.2Hz,2H);7.64−7.29(m,8H);6.11
(brt,1H);5.68(d,J=6.9Hz,1H);5.43(brd,1H);5.
25(brd,1H);4.93(d,J=7.7Hz,1H);4.60(brs,1H);
4.30−4.18(m,3H);4.02(d,J=7.7Hz,1H);3.80(d,J
=15.8Hz,1H);3.46−3.40(m,2H);2.62(m,1H);2.35
(s,3H);2.35−2.25(m,2H);1.89−1.65(m,5H);1.6
3(s,3H);1.35(s,9H);1.19(s,3H);1.16(s,3H) 例7 (3R,4S)−1−t−ブトキシカルボニル−4−フェニ
ル−3−トリエチルシリルオキシ−2−アゼチジノンの
製造(反応式Vを参照) (L)−トレオニンメチルエステル塩酸塩(1.26g、
7.44ミリモル)を無水ジクロルメタン(15ml)中でイミ
ダゾール(1.01g、14.89ミリモル)及び塩化t−ブトキ
シジフェニルシリル(2.274g、7.816ミリモル)と共に
室温で16時間撹拌した。反応混合物を水とジクロルメタ
ンとの間で分液した。有機相を5%重炭酸ナトリウム水
溶液で洗浄し、水洗し、乾燥し、濃縮して2.88gの粗製
の油状物を得た。これは直接次の工程に使用する。
1H−NMR(CDCl3) δ7.70−7.25(m,10H);4.44(m,1H);3.62(s,3H);
3.31(d,J=3Hz,1H);2.12(bs,2H);1.3−1.15(m,12
H) 上記油状物(548mg、1.414ミリモル)を無水ジクロル
メタン(10ml)中で4Åモレキュラーシーブの存在下に
ベンズアルデヒド(0.158ml、1.55ミリモル)により室
温で終夜処理し、その場で式XVII aの化合物を生成させ
た。化合物XVII aを含有する溶液を−40℃に冷却してか
ら、トリエチルアミン(0.20ml、1.698ミリモル)を添
加し、次いで塩化アセトキシアセチル(XVI a)(0.182
ml、1.698ミリモル)を10分間で添加した。混合物を4
時間で室温にもたらし、生成物をジクロルメタンと水と
の間で分液した。有機相をさらに水洗し、塩水で洗浄
し、乾燥し、濃縮した。シリカゲルでクロマトグラフィ
ー(1:4EtOAc/ヘキサンで溶離)して411mgの化合物XVII
I aを3R,4S:3S,4Rジアステレオマーのほぼ10:1混合物と
して得た。
このジアステレオマーの混合物(245.1mg、0.414ミリ
モル)を乾燥THF(2ml)中で酢酸(0.15ml)及び弗化テ
トラブチルアンモニウム(TBAF、1MのTHF溶液、1.20m
l)により処理した。この溶液を室温で14時間撹拌し、
次いで酢酸エチルと5%重炭酸ナトリウム水溶液との間
で分液した。有機相を乾燥し、濃縮した。溶離液として
1:1酢酸エチル:ヘキサンを使用してシリカゲルでフラ
ッシュクロマトグラフィーして66mg(収率:50%)の化
合物XIX aを一方のジアステレオマーとしてフォーム状
で得た。
1H−NMR(CDCl3) δ7.42−7.25(m,5H);5.90(d,J=4.8Hz,1H);5.09
(d,J=4.8Hz,1H);4.28(m,1H);4.01(d,J=4.8Hz,1
H);3.70(s,3H);1.73(s,3H);1.19(d,J=6.6Hz,3
H) 式XIX aの化合物(9.8g、0.0305モル)を乾燥ジクロ
ルメタン(100ml)中で−78℃でトリエチルアミン(9.4
0ml、0.0671モル)及び塩化メタンスルホニル(MsCl、
3.50ml、0.0457モル)により処理した。溶液を一夜の間
に室温にもたらした。反応混合物を水とジクロルメタン
との間で分液した。有機層を5%重炭酸ナトリウム水溶
液で洗浄し、HCl水溶液で希釈し、水及び塩水で洗浄
し、濃縮して化合物XX aを粗製の油状残渣として得た。
この粗製残渣(10.0g)をジクロルメタン(250ml)に溶
解し、−78℃で溶液の色が青色のままとなるまでオゾン
化した。反応混合物にメチルスルフィド(11ml)を添加
し、濃縮した後、式XXI aの化合物(粗製)を得た。
式XXI aの化合物をTHF(150ml)に溶解し、−78℃で
ヒドラジン水和物(10ml)により処理した。2時間後
に、混合物を希HClと酢酸エチル中に注ぎ、二つの相を
分離した。有機相をさらに酸、水及び塩水で洗浄し、濃
縮して粗生成物を得た。これをシリカでクロマトグラフ
ィー(1〜5%メタノール/ヘキサンを溶離液として使
用)して4.40gの式XXII aの化合物を得た(収率71
%)。
1H−NMR(CDCl3) δ7.38−7.24(m,5H);6.31(bs,1H);5.87(bm,1
H);5.04(d,J=4.8Hz,1H);1.67(s,3H) 1MKOH水溶液(140ml)とアセトニトリル(100ml)と
の冷却(−5℃)した混合物中に、化合物XXII a(2.39
g、11.22ミリモル)をアセトニトリル(130ml)に溶解
してなる溶液を滴下した。混合物を0℃で1時間撹拌
し、酢酸エチル(300ml)、水(50ml)及び重炭酸ナト
リウム飽和水溶液(50ml)で希釈した。有機相を分離
し、水性相をさらに酢酸エチルで抽出した(3x200m
l)。有機相を一緒にし、乾燥し、ろ過し、濃縮して式X
XIII aの化合物(粗製)を得た。これをヘキサン/アセ
トンから再結晶した(Mp=184−6℃、収量1.53g、収率
82%)。
アゼチジノンXXIII a(580mg、3.55ミリモル)を乾燥
THF(5.0ml)に溶解してなる溶液にイミダゾール(265.
5g、3.90ミリモル)、次いで塩化トリエチルシリル(0.
654ml、3.90ミリモル)を添加した。混合物を1時間撹
拌した。酢酸エチルを添加し、有機層を塩水、10%HCl
水溶液で洗浄し、乾燥した。シリカゲルでクロマトグラ
フィー(25%酢酸エチル/ヘキサンで溶離)して670mg
(収率68%)の化合物XXIV aをフォーム状で得た。
化合物XXIV a(2.20g、7.92ミリモル)を乾燥THF(25
ml)に溶解してなる溶液に窒素雰囲気下に0℃でエチル
ジイソプロピルアミン(1.65ml、9.51ミリモル)を添加
した。溶液を5分間撹拌し、次いで炭酸ジ−t−ブチル
(2.08g、9.51ミリモル)及び4−ジメチルアミノピリ
ジン(193.6mg、1.58ミリモル)を添加した。反応混合
物を0℃で60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(25m
l)で希釈し、混合物を塩水、10%重炭酸ナトリウム水
溶液、10%HCl水溶液により洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濃縮して油状物を得た。シリカゲルでフラッ
シュクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサンで
溶離)して2.40g(収率83%)の化合物XV aを白色固体
として得た。
1H−NMR(CDCl3) δ7.28(m,5H);5.03(m,2H);1.38(s,9H);0.76
(t,J=7.56Hz,9H);0.34(m,6H) 以上の説明から、本発明のいくつかの目的が達成され
ることが分かるであろう。
本発明の範囲から逸脱することなく前記の組成及び方
法に種々の変更をなし得るので、前記した全ての事項は
例示にすぎず、何ら制限的なものではない。
フロントページの続き (72)発明者 チェン,シューフイ アメリカ合衆国 06492−7660 コネテ ィカット,ウォリングフォード,リサー チ パークウェイ ナンバー5,ブリス トルマイアーズ スクウィブ カンパニ ー(番地なし) (72)発明者 ファリーナ,ビットリオ アメリカ合衆国 06492−7660 コネテ ィカット,ウォリングフォード,リサー チ パークウェイ ナンバー5,ブリス トルマイアーズ スクウィブ カンパニ ー(番地なし) (56)参考文献 特開 平6−157665(JP,A) 特開 平6−179665(JP,A) 特開 平6−179666(JP,A) 特表 平7−504444(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 305/00 - 305/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式 【化1】 (ここで、R2は水素、ヒドロキシ又はエーテル、トリア
    ルキルシリルエーテル、エステル若しくはカーボネート
    の形で保護されたヒドロキシ基であり、R3及びR4は独立
    して水素、ヒドロキシ、エーテル、トリアルキルシリル
    エーテル、エステル若しくはカーボネートの形で保護さ
    れたヒドロキシ基、メチル、−SH、−NH2又は−NR8R9
    あり、R5はR10又は−OR10であり、R6及びR7は独立して
    水素、アルキル又はアリールであり、R8及びR9は独立し
    て水素、アルキル、アルケニル、アルキニル又はアリー
    ルであり、R10はアルコキシ、アルキル、アルケニル、
    アルキニル又はアリールである。ただし、R2が水素であ
    るときはR3及びR4は独立して水素、メチル、−SH、−NH
    2又は−NR8R9であるものとする) の化合物。
  2. 【請求項2】R3が水素であり、R4がヒドロキシ又はエー
    テル、トリアルキルシリルエーテル、エステル若しくは
    カーボネートの形で保護されたヒドロキシ基であり、R5
    がフェニル又はt−ブトキシであり、R6が水素であり、
    R7がフェニルである請求の範囲1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R5がフェニルである請求の範囲2に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】R5がt−ブトキシである請求の範囲2に記
    載の化合物。
  5. 【請求項5】R3が水素であり、R4が−NH2である請求の
    範囲1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】R5がフェニル又はt−ブトキシである請求
    の範囲5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】R3がメチルであり、R4が−SHであり、R6
    アリールであり、R7がメチルである請求の範囲1に記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】R5がフェニル又はt−ブトキシである請求
    の範囲7に記載の化合物。
  9. 【請求項9】R2、R3及びR6が水素であり、R4が−NR8R9
    であり、R5がR10であり、R7がフェニルである請求の範
    囲1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】R2がヒドロキシである請求の範囲1に記
    載の化合物。
  11. 【請求項11】R3が水素であり、R4がヒドロキシ又はエ
    ーテル、トリアルキルシリルエーテル、エステル若しく
    はカーボネートの形で保護されたヒドロキシ基であり、
    R5がフェニル又はt−ブトキシであり、R6が水素であ
    り、R7がフェニルである請求の範囲10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】R3が水素であり、R4が−NH2である請求
    の範囲10に記載の化合物。
  13. 【請求項13】R5がフェニル又はt−ブトキシである請
    求の範囲12に記載の化合物。
  14. 【請求項14】R3がメチルであり、R4が−SHである請求
    の範囲10に記載の化合物。
  15. 【請求項15】R5がフェニル又はt−ブトキシである請
    求の範囲14に記載の化合物。
  16. 【請求項16】R2、R3及びR6が水素であり、R4が−NR8R
    9であり、R5がフェニル又はt−ブトキシであり、R7
    フェニルである請求の範囲10に記載の化合物。
  17. 【請求項17】化合物10−デスアセトキシパクリタクセ
    ル。
  18. 【請求項18】化合物10−デオキシドセタクセル。
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