JP3303855B2 - 移動体通信システム - Google Patents

移動体通信システム

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JP3303855B2
JP3303855B2 JP23132399A JP23132399A JP3303855B2 JP 3303855 B2 JP3303855 B2 JP 3303855B2 JP 23132399 A JP23132399 A JP 23132399A JP 23132399 A JP23132399 A JP 23132399A JP 3303855 B2 JP3303855 B2 JP 3303855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線回線を使用
してファクシミリ通信を行う移動体通信システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】グループ3ファクシミリ端末(以下、G
3ファクシミリ端末という)は、公衆交換電話網および
国際専用線を用いてA4判原稿を約1分で伝送できるも
のである。このG3ファクシミリ端末は、ITU(Inte
rnational TelecommunicationUnion ;国際電気通信連
合)勧告T.4の主要規格(走査トラック、装置定数、
1ライン最小伝送時間、符号化方式など)に従って標準
化されている。また、G3ファクシミリ端末の伝送制御
手順は、勧告T.30に従って標準化されている。
【0003】図3は、G3ファクシミリ端末による伝送
制御手順を示すシーケンス図である。尚、図3に示す伝
送制御手順は、勧告T.30のバイナリー符号信号方式
の伝送制御手順である。図3に示すように、送信側のG
3ファクシミリ端末(以下、送信端末という)は、回線
が接続されると、呼び出し信号CNG(Calling Tone)
を受信側のG3ファクシミリ端末(以下、受信端末とい
う)に送出する。この呼び出し信号CNGは、非音声端
末(ファクシミリ端末)を表す信号である。
【0004】受信端末は、呼び出し信号CNGを受信す
ると、被呼端末識別信号CED(Called Station Ident
ification )を送信端末に返送する。受信端末は、被呼
端末識別信号CEDに引き続きフレームに構成されたデ
ィジタル識別信号DIS(Digital Identification Sig
nal )を送信端末に送出する。このディジタル識別信号
DISは、受信端末が有する全機能、即ち、ファクシミ
リグループ番号、送受機能、端末定数などを受信端末に
知らせるものである。尚、回線接続から送信端末による
ディジタル識別信号DISの受信までは、T1時間内に
行われる。
【0005】送信端末は、ディジタル命令信号DCS
(Digital Command Signal)を受信端末に送信して、デ
ィジタル識別信号DISで示された機能の中から選択し
た機能を指定する。尚、回線接続から受信端末によるデ
ィジタル命令信号DCSの受信までは、T1時間内に行
われる。
【0006】送信端末は、ディジタル命令信号DCSを
送出した後、トレーニングチェックTCF(Training C
heck)を受信端末に送信し、画信号(ファクシミリメッ
セージ信号)を受信するファクシミリ端末を確かめ、こ
の伝送速度でチャネルが使用できるかどうかチェックす
る。
【0007】受信端末は、メッセージを送る前の手順が
完了し、メッセージ送出を開始してもよいことを示す応
答信号である受信準備確認信号CFR(Confirmation t
o Receive )を送信端末に送出する。尚、送信端末によ
るトレーニングチェックTCFの送信から受信準備確認
信号CFRの受信までは、T4時間内に行われる。
【0008】送信端末は、受信準備確認信号CFRを受
信したら、勧告T.4に従った画信号を受信端末に送信
する。そして、送信端末は、画信号の送信完了したら、
手順終了信号EOP(End of Procedures )を受信端末
に送出して、画信号のページ終了と他の送信ドキュメン
トのないことを通知する。受信端末は、手順終了信号E
POの肯定応答で、画信号が完全に受信されたことを示
すメッセージ確認信号MCF(Message Confirmation)
を送信端末に送出する。尚、送信端末による手順終了信
号EPOの送信からメッセージ確認信号MCFの受信ま
では、T4時間内に行われる。
【0009】送信端末は、メッセージ確認信号MCFを
受信すると、切断命令信号DCN(Disconnect)を受信
端末に送信し、回線を切断する。尚、受信端末によるメ
ッセージ確認信号MCFの送信から切断命令信号DCN
の受信までは、T2時間内に行われる。
【0010】このように、G3ファクシミリ端末は、勧
告T.30に従った伝送制御手順でファクシミリ通信が
行われる。ここで、勧告T.30は、有線の電話網上で
提供されるG3ファクシミリ通信のための画信号の伝送
制御手順であり、画信号のデータレート(データ伝送速
度;単位はビットパーセカンドbps)は、送信端末及
び受信端末で同じであることを前提としている。このよ
うな前提において、勧告T.30は、上記したように、
送信端末と受信端末との間で厳密な時間的制約(T1〜
T4)を要求する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、勧告
T.30に従ったG3ファクシミリ端末の伝送制御手順
では、送信端末及び受信端末で画信号のデータレートが
同じであることを前提として、送信端末と受信端末との
間で厳密な時間的制約を要求しているが、電話網と異な
る特性の網(ネットワーク)においてファクシミリ通信
を行う場合、上記の時間的制約を満たすことは困難であ
る。特に、無線網においては、電話網におけるファクシ
ミリ通信では有り得ない状態が存在する。
【0012】即ち、第1に、無線網では、送信とその応
答の間に、誤り再送制御などの影響によるディレイが存
在する。第2に、無線網上のデータレートは、電話網に
おけるファクシミリ通信のデータレートとは異なる場合
がある。
【0013】この場合、無線網内の画信号データ転送に
関するデータレートがG3ファクシミリ端末のデータレ
ートと等しいかそれ以上の場合で、無線チャネル(無線
伝送路)におけるデータ誤りを修正するためのデータ転
送によるデータレートの低下が実効的に無視し得るなら
ば、基本的に問題は生じない。
【0014】一方、無線網内の画信号のデータレートが
G3ファクシミリ端末のデータレートよりも小さいとき
は、送信端末に相対する無線網内の受信側において、こ
のデータレートの差とデータ伝送時間の積に比例したデ
ータ量の画信号が無線網内の受信バッファに滞留し、そ
の画信号がオーバーフローし、ファクシミリ通信が破綻
してしまう。
【0015】また、オーバーフローしないまでも、無線
網の送信端末から受信端末へのデータ伝送の遅延が生じ
る。このデータ伝送の遅延は、画信号の伝送時間を引き
延ばし、その結果、送受双方のG3ファクシミリ端末間
の伝送制御手順において、勧告T.30で規定されるタ
イムアウトを引き起こし、ファクシミリ通信が破綻して
しまう。
【0016】尚、上記したような、無線網内のデータレ
ートとG3ファクシミリ端末(電話網内)のデータレー
トの差に起因して、網内に画信号が滞留したり、画信号
の流れが滞ることによって好ましくない状況に陥ること
をデータボトルネックと呼ぶ。
【0017】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、電話網に接続されたファク
シミリ端末と、陸上移動局に接続されたファクシミリ端
末との間で、画信号の伝送を行う際のデータボトルネッ
クの最小化を図り、無線網(無線チャネル)を介したフ
ァクシミリ通信を安定に行うことができる移動体通信シ
ステムを得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】発明に係る移動体通信
システムは、無線通信装置に、第1および第2のファク
シミリ端末のデータ伝送速度を、無線網のデータ伝送速
度以下に制限するデータ伝送速度調整手段を設けたもの
である。
【0019】発明に係る移動体通信システムは、デー
タ伝送速度調整手段が、第1および第2のファクシミリ
端末のデータ伝送速度を、無線通信装置の無線チャネル
に接続される移動端末の数が1のとき、無線網で取り得
る最大のデータ伝送速度に設定し、移動端末の数が増大
するに従って、その数に反比例して低く設定する。
【0020】発明に係る移動体通信システムは、移動
端末および無線通信装置に、画信号を一旦蓄積するバッ
ファメモリを設けたものである。
【0021】発明に係る移動体通信システムは、移動
端末および無線通信装置に、画信号の伝送中、常時バッ
ファメモリに蓄積される画信号のデータ量を監視し、そ
のデータ量が予め規定されたデータ量を下回る場合、画
信号中にフィルビットを挿入するフィルビット挿入手段
を設けたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。図1は、この発明の実施の形態による移動体
通信システムを示すブロック図である。図において、G
3ファクシミリ端末(第1および第2のファクシミリ端
末)1,2は、勧告T.4および勧告T.30に従って
標準化されたファクシミリ端末であり、無線回線および
PSTN(Public Switched Telephone Network ;公衆
交換電話網、以下、公衆電話網という)5を介して相互
にファクシミリ通信を行うものである。G3ファクシミ
リ端末1は、移動端末3に接続され、G3ファクシミリ
端末2は、公衆電話網5に接続されている。
【0023】移動端末3は、G3ファクシミリ端末1を
本願発明に係る移動体通信システムに接続するものであ
り、G3ファクシミリ端末1との間でデータの送受信を
行うとともに、無線通信装置4の基地局41と無線チャ
ネル(無線回線)を介してデータを送受信を行うもので
ある。
【0024】この移動端末3において、通信制御ユニッ
ト31は、G3ファクシミリ端末1と接続し、G3ファ
クシミリ端末1との間でアナログ信号のファクシミリ伝
送制御手順信号および画信号の送受信を行うものであ
る。即ち、通信制御ユニット31は、G3ファクシミリ
端末1から送信されたアナログ信号のファクシミリ伝送
制御手順信号および画信号をディジタル信号に変換して
無線部32に送出し、また、無線部32から送出された
ディジタル信号のファクシミリ伝送制御手順信号および
画信号をアナログ信号に変換してG3ファクシミリ端末
1に送信する。
【0025】無線部32は、通信制御ユニット31から
送出されたディジタル信号のファクシミリ伝送制御手順
信号および画信号を無線信号に変換して、無線チャネル
を介して基地局41に送信し、また、基地局41から送
信された無線信号のファクシミリ伝送制御手順信号およ
び画信号を受信し、そのファクシミリ伝送制御手順信号
および画信号をディジタル信号に変換して通信制御ユニ
ット31に送出する。
【0026】バッファメモリ33は、移動体通信システ
ムにおける無線チャネルの一時的なデータレートの変動
による、G3ファクシミリ端末1のデータレートと無線
チャネルのデータレートの差を吸収するために、通信制
御ユニット31が受信したデータを一旦蓄積するもので
ある。
【0027】無線通信装置4は、公衆電話網5を介して
G3ファクシミリ端末2を本願発明に係る移動体通信シ
ステムに接続するものであり、移動端末3と無線チャネ
ル(無線回線)を介してデータの送受信を行うととも
に、公衆電話網5を介してG3ファクシミリ端末2との
間でデータの送受信を行うものである。
【0028】この無線通信装置4において、基地局41
は、無線チャネルを介して移動端末3から送信される無
線信号のファクシミリ伝送制御手順信号および画信号を
受信し、その信号をディジタル信号に変換してデータ交
換機42に送信し、また、データ交換機42から送信さ
れるディジタル信号のファクシミリ伝送制御手順信号お
よび画信号を受信し、その信号を無線信号に変換して無
線チャネルを介して移動端末3に送信する。また、基地
局41は、無線チャネルに接続される移動端末3の数に
基づいて、無線チャネルで取り得る最大のデータレート
を決定する機能も備えている。
【0029】データ交換機42は、基地局41と通信制
御ユニット43との間に設けられ、移動端末3および基
地局41を経由して接続されるG3ファクシミリ端末1
と、公衆電話網5および通信制御ユニット43を経由し
て接続されるG3ファクシミリ端末2とを交換接続する
ものである。
【0030】通信制御ユニット43は、G3ファクシミ
リ端末2を公衆電話網5を介して接続し、G3ファクシ
ミリ端末2との間でアナログ信号のファクシミリ伝送制
御手順信号および画信号の送受信を行うものである。即
ち、通信制御ユニット43は、G3ファクシミリ端末2
から公衆電話網5を介して送信されたアナログ信号のフ
ァクシミリ伝送制御手順信号および画信号をディジタル
信号に変換してデータ交換機42に送信し、また、デー
タ交換機42から送信されたディジタル信号のファクシ
ミリ伝送制御手順信号および画信号をアナログ信号に変
換して公衆電話網5を介してG3ファクシミリ端末2に
送信する。
【0031】バッファメモリ44は、移動体通信システ
ムにおける無線チャネルの一時的なデータレートの変動
による、G3ファクシミリ端末2のデータレートと無線
チャネルのデータレートの差を吸収するために、通信制
御ユニット43が受信したデータを一旦蓄積するもので
ある。
【0032】尚、本願発明に係る移動体通信システム
は、上記の移動端末3および無線通信装置4から構成さ
れている。
【0033】移動端末3における通信制御ユニット(フ
ィルビット挿入手段)31および無線通信装置4におけ
る通信制御ユニット(フィルビット挿入手段)43は、
上記の機能以外に、無線チャネル上でデータエラーなど
が発生してデータの再送信が行われる場合、画信号中に
フィルビット(充填ビット)を挿入する機能を備えてい
る。ここで、フィルビットは、データの途切れが生じな
いようにデータ中に挿入される‘0’ビットのデータで
ある。勧告T.4では、データ中にフィルビットの挿入
が許可されている。フィルビットは、受信側のG3ファ
クシミリ端末において除去される。
【0034】次に、動作について説明する。図2は、こ
の発明の実施の形態による移動体通信システムのファク
シミリ通信動作を説明するためのシーケンス図である。
尚、ここでは、G3ファクシミリ端末1がG3ファクシ
ミリ端末2に対して発呼し、1ページ分の画信号(ファ
クシミリメッセージ)を送信する場合について説明す
る。
【0035】G3ファクシミリ端末1,2におけるファ
クシミリ通信は、シーケンシャルに実行される5種類の
フェーズから構成されている。それら5種類のフェーズ
に沿って、移動体通信システムのファクシミリ通信の動
作を説明する。
【0036】(1)フェーズA フェーズAは、呼の設定および回線確立のシーケンスで
ある。このフェーズAでは、G3ファクシミリ端末1側
で着信先のG3ファクシミリ端末2の電話番号をダイヤ
ルし、移動体通信システムおよび公衆電話網5を介して
G3ファクシミリ端末2側が呼び出される。この呼び出
しに対して、G3ファクシミリ端末2側が応答すること
により、回線が接続され、G3ファクシミリ端末1,2
間の通信路が設定される。この通信路は、移動体通信シ
ステムにおける無線チャネルおよび公衆電話網5から形
成される。
【0037】図2に示すように、送信側のG3ファクシ
ミリ端末1(以下、送信端末という)は、回線が接続さ
れると、非音声端末であることを示す呼び出し信号CN
Gを受信側のG3ファクシミリ端末2(以下、受信端末
という)に移動体通信システムおよび公衆電話網5を介
して送信し、受信端末は、呼び出し信号CNGを受信す
ると、被呼端末識別信号CEDを送信端末に返送する。
【0038】(2)フェーズB フェーズBは、プリメッセージ手順のシーケンスであ
る。このフェーズBにおいて、先ず、受信端末(即ち、
着呼側のG3ファクシミリ端末2)は、受信端末自身の
通信能力を送信端末(即ち、発呼側のG3ファクシミリ
端末1)に通知するためのディジタル識別信号DISを
送信する。このディジタル識別信号DISは、公衆電話
網5および移動体通信システムを介してG3ファクシミ
リ端末1に送信される。
【0039】このとき、移動体通信システムにおける基
地局41は、ディジタル識別信号の通信能力に関するネ
ゴシエーションを送信端末と受信端末との間で中継する
と同時に、このネゴシエーションに介入して、送信端末
および受信端末において合意される画信号のデータレー
トとして、無線チャネルが取り得るデータレート以下の
もの(無線チャネルのデータレートよりも小さいもの)
が選択されるような働きかけを行う。
【0040】具体的には、基地局41は、ネゴシエーシ
ョンの初めに、受信端末が自己の通信能力を送信端末に
通知するために送信するディジタル識別信号DISを受
信し、そのディジタル識別信号DISの中に含まれる受
信端末が当該ファクシミリ通信において希望するデータ
レートを示す情報を、無線チャネルが取り得るデータレ
ート以下で、かつ勧告T.30で規定されているデータ
レートに書き換えて、送信端末に中継する。
【0041】尚、無線チャネルのデータレートの上限
は、無線チャネルに接続される移動端末3の数によって
変動する。即ち、無線チャネルのデータレートは、移動
端末の数が1のとき、無線チャネルで取り得る最大のデ
ータレートに設定され、移動端末3の数が増大するに従
って、その数に反比例して低く設定される。従って、基
地局41は、上記のネゴシエーションの介入に際して、
常に、移動端末3の数が参照し、その移動端末3の数に
応じた無線チャネルのデータレートに基づいて、G3フ
ァクシミリ端末1,2のデータレートを決定する。この
ように、基地局41が、移動端末3の数を常に参照して
データレートを決定することにより、無線チャネルに接
続される移動端末3の数の変動による無線チャネルのデ
ータレートの変動を防止することができ、常に、G3フ
ァクシミリ端末1,2のデータレートを無線チャネルの
データレート以下に設定することができる。
【0042】送信端末は、この加工された(書き換えら
れた)ディジタル識別信号DISを受信すると、そのデ
ィジタル識別信号DISからデータレートを含む受信端
末の通信能力を認識し、これから行うファクシミリ通信
のために使用されるパラメータを決定し、そのパラメー
タを通知するディジタル命令信号DCSを受信端末に送
信する。
【0043】ここで、送信端末は、送信端末自身の通信
能力および受信端末の通信能力に基づいて、ファクシミ
リ通信に使用されるパラメータを決定する際に、両者の
通信能力に差がある場合、低い方の通信能力を選択す
る。従って、仮に、送信端末が無線チャネルのデータレ
ートを上回るデータレートを持っていたとしても、低い
方の通信能力が選択されるため、上記のように、基地局
41で加工された(書き換えられた)ディジタル識別信
号DISが示すデータレート(無線チャネルのデータレ
ート以下のもの)が選択される。そして、受信端末は、
ディジタル命令信号DCSにより、送信端末と同じデー
タレートが通知されるため、受信端末で選択されたデー
タレートと同じデータレートを選択する。このように、
送信端末および受信端末間のファクシミリ通信では、無
線チャネルのデータレート以下のデータレートが常に選
択されることとなる。
【0044】尚、上記の例では、基地局41が送信端末
と受信端末との間の通信能力に関するネゴシエーション
に介入し、双方のファクシミリ端末におけるデータレー
トを無線チャネルのデータレート以下に調整していた
が、これに限るものではなく、移動体通信システム内の
データ交換機42または通信制御ユニット43のいずれ
かが当該機能を分担するようにしてもよい。
【0045】以下、送信端末および受信端末(G3ファ
クシミリ端末1,2)で設定されるデータレートをデー
タレート1といい、無線チャネルのデータレートをデー
タレート2という。
【0046】送信端末は、ディジタル命令信号DCSを
送出した後、トレーニングチェックTCFを受信端末に
送信し、画信号(ファクシミリメッセージ信号)を受信
するファクシミリ端末を確かめ、このデータレートでチ
ャネルが使用できるかどうかチェックする。そして、受
信端末は、メッセージを送る前の手順が完了し、メッセ
ージ送出を開始してもよいことを示す応答信号である受
信準備確認信号CFRを送信端末に送出する。
【0047】(3)フェーズC フェーズCは、メッセージ伝送のシーケンスである。こ
のフェーズCでは、移動体通信システムおよび公衆電話
網5を介して送信端末と受信端末との間の画信号の伝送
が実行される。送信端末は、アナログ信号の画信号をデ
ータレート1で送信する。通信制御ユニット31は、そ
の画信号をディジタル信号に変換し、バッファメモリ3
3に蓄積する。その蓄積量が予め規定されたデータ量を
超えると、通信制御ユニット31は、バッファメモリ3
3内の画信号をデータレート2で無線部32に送出を開
始する。
【0048】無線部32は、ディジタル信号の画信号を
無線信号に変換して、データレート2で無線チャネル上
に送信する。このとき、データレート2は、データレー
ト1よりも大きいので(データレート2≧データレート
1)、基本的に、バッファメモリ33内に画信号のデー
タが滞留することはない。
【0049】無線チャネル上にデータレート2で送信さ
れた画信号は、基地局41で受信される。基地局41
は、受信した無線信号の画信号を再びディジタル信号に
変換してデータ交換機42に送出する。このディジタル
信号の画信号は、データ交換機42を介して通信制御ユ
ニット43に送出される。通信制御ユニット43は、こ
の画信号を、一旦バッファメモリ44に蓄積する。その
蓄積量が予め規定されたデータ量を超えると、通信制御
ユニット43は、バッファメモリ44内の画信号をデー
タレート1で読み出し、その読み出した画信号をアナロ
グ信号に変換してデータレート1の速度で受信端末に送
信する。
【0050】このとき、バッファメモリ44に書き込ま
れるデータの速度は、実効的にデータレート1の速度に
等しいため、即ち、無線チャネルがデータレート2であ
っても、その無線チャネルを介して伝送される画信号の
速度が送信端末のデータレート1に等しいため、バッフ
ァメモリ44に書き込まれるデータレートと読み出しの
データレートが実効的に等しくなるので、バッファメモ
リ44内に画信号が滞留することはない。
【0051】上記のように、バッファメモリ33,44
によって、画信号を一旦蓄積するように構成しているの
で、データレート1がデータレート2よりも一時的に大
きくなっても、バッファメモリ33,44に滞留するデ
ータ量はわずかであり、バッファメモリ33,44がオ
ーバーフローすることはない。
【0052】一方、送信端末から受信端末に画信号を伝
送する際に、何らかの原因により、送信端末から送信さ
れた画信号が滞り、その結果、通信制御ユニット43
が、受信端末に対して画信号を送信するときに、バッフ
ァメモリ44に送信すべき画信号が蓄積されていない
か、または送信するのに十分な画信号が蓄積されていな
い状態が発生し、通信制御ユニット43は、受信端末に
対して画信号を送信できない状況に陥ってしまう場合が
ある。
【0053】例えば、無線チャネル上でデータエラーが
発生し、基地局41と移動端末3との間でデータの再送
信が行われ、そのデータの再送信が行われている間、デ
ータ伝送が一時的に途切れてしまうような場合である。
【0054】このような場合、連続的な画信号の伝送が
ファクシミリ通信の途中で途切れると、受信端末は、そ
のファクシミリ通信は異常であると認識し、当該通信が
破綻してしまう。また、無線チャネル上でデータの再送
信が行われると、無線チャネルの実効的なデータレート
が低下し、ファクシミリ端末のデータレートを下回るこ
とにより、移動体通信システム内で一時的にボトルネッ
クが発生するおそれがある。
【0055】そこで、このような状況に陥るのを防止す
るために、通信制御ユニット43は、画信号の伝送中、
常にバッファメモリ44に蓄積される画信号のデータ量
を監視し、そのデータ量が予め規定されたデータ量を下
回った場合、受信端末に送信する画信号中にフィルビッ
トを挿入し、受信端末に対する画信号の伝送が途切れな
いようにする。従って、無線チャネル上でデータの再送
信が行われている間でも、連続的に受信端末に画信号が
送信されることとなる。
【0056】通信制御ユニット43は、バッファメモリ
44に蓄積される画信号のデータ量が予め規定されたデ
ータ量に達すると、フィルビットの挿入を停止する。画
信号中に挿入されたフィルビットは、受信端末で除去さ
れる。
【0057】因みに、G3ファクシミリ端末1からG3
ファクシミリ端末2に画信号を伝送する際は、上記した
ように、通信制御ユニット43がフィルビットの挿入を
行うが、G3ファクシミリ端末2からG3ファクシミリ
端末1に画信号を伝送する際は、通信制御ユニット31
が同様にフィルビットの挿入を行う。
【0058】(4)フェーズD フェーズDは、ポストメッセージ手順のシーケンスであ
る。送信端末は、画信号の送信が完了すると、その旨を
通知する手順終了信号EOPを受信端末に送信する。こ
の手順終了信号EOPは、プリメッセージ手順信号(D
IS,DCS,TCF,CFR)および画信号と同様
に、移動体通信システムおよび公衆電話網5を介して受
信端末に中継される。受信端末は、手順終了信号EOP
を受信すると、メッセージ伝送フェーズ(フェーズC)
が終了したことを知り、メッセージ確認信号MCFを送
信端末に送信する。尚、画信号送出の終了時点から開始
されるポストメッセージ手順は、勧告T.30で規定さ
れるタイミング条件を満足しなければならないのは、従
来技術で説明したのと同様である。
【0059】(5)フェーズE フェーズEは、呼解放のシーケンスである。送信端末
は、メッセージ確認信号MCFを受信して、ポストメッ
セージ手順が完了したことを確認した後(フェーズD終
了後)、切断命令信号DCNを受信端末に送信し、回線
を切断する。
【0060】上記のように、G3ファクシミリ端末1か
らG3ファクシミリ端末2に画信号を送信する際の移動
体通信システムの動作について説明したが、G3ファク
シミリ端末2からG3ファクシミリ端末1に画信号を送
信する際の移動体通信システムの動作についても、同様
であるため(動作が逆になるだけ)、その説明を省略す
る。
【0061】以上のように、この実施の形態によれば、
移動体通信システムおよび公衆電話網5を介して接続さ
れるG3ファクシミリ端末1,2のデータレートを、移
動体通信システム内の無線チャネルのデータレート以下
に制限するように構成したので、送信側のG3ファクシ
ミリ端末に相対する無線網の受信側のバッファメモリ
に、データレートの差と伝送時間との積に比例したデー
タ量の画信号が滞留し、バッファメモリがオーバーフロ
ーしてファクシミリ通信が破綻してしまうこと、および
オーバーフローしないまでも、画信号の伝送の遅延が発
生し、その結果、勧告T.30で規定されるタイムアウ
トを引き起こし、ファクシミリ通信が破綻してしまうこ
とを防止することができる。
【0062】また、通信制御ユニット31,44が、画
信号の伝送中、常時バッファメモリ33,44に蓄積さ
れる画信号のデータ量を監視し、そのデータ量が予め規
定されたデータ量を下回る場合、画信号中にフィルビッ
トを挿入するように構成したので、無線チャネル上でデ
ータエラーなどによるデータの再送信が行われるような
場合でも、画信号が途切れるのを防止し、画信号の途切
れによるファクシミリ通信の破綻が発生するのを回避す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように、発明によれば、無線通
信装置に、第1および第2のファクシミリ端末のデータ
伝送速度を、無線網のデータ伝送速度以下に制限するデ
ータ伝送速度調整手段を設けたので、公衆電話網および
無線網を介してファクシミリ通信を行う場合であって
も、画信号の伝送を行う際の網内のデータボトルネック
の最小化を図ることができ、無線網を介したファクシミ
リ通信を安定に行うことができるという効果を奏する。
【0064】発明によれば、データ伝送速度調整手段
は、第1および第2のファクシミリ端末のデータ伝送速
度を、無線通信装置の無線チャネルに接続される移動端
末の数が1のとき、無線網で取り得る最大のデータ伝送
速度に設定し、移動端末の数が増大するに従って、その
数に反比例して低く設定するので、無線チャネルに接続
される移動端末の数の変動による無線チャネルのデータ
伝送速度の変動を防止することができ、確実にファクシ
ミリ端末のデータ伝送速度を無線チャネルのデータ伝送
速度以下に設定することができるという効果を奏する。
【0065】発明によれば、移動端末および無線通信
装置に、画信号を一旦蓄積するバッファメモリを設けた
ので、移動体通信システムにおける無線網の一時的なデ
ータ伝送速度の変動による、第1および第2のファクシ
ミリ端末のデータ伝送速度と無線網のデータ伝送速度の
差を吸収することができるという効果を奏する。
【0066】発明によれば、移動端末および無線通信
装置に、画信号の伝送中、常時バッファメモリに蓄積さ
れる画信号のデータ量を監視し、そのデータ量が予め規
定されたデータ量を下回る場合、画信号中にフィルビッ
トを挿入するフィルビット挿入手段を設けたので、無線
網上でデータエラーなどによるデータの再送信が行われ
るような場合でも、画信号が途切れるのを防止し、画信
号の途切れによるファクシミリ通信の破綻が発生するの
を回避することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態による移動体通信シス
テムを示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態による移動体通信シス
テムのファクシミリ通信動作を説明するためのシーケン
ス図である。
【図3】 G3ファクシミリ端末による伝送制御手順を
示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 G3ファクシミリ端末(第1のファクシミリ端末) 2 G3ファクシミリ端末(第2のファクシミリ端末) 3 移動端末 4 無線通信装置 5 PSTN(公衆電話網) 31,43 通信制御ユニット(フィルビット挿入手
段) 33,44 バッファメモリ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のファクシミリ端末と接続する移動
    端末と、第2のファクシミリ端末と公衆電話網を介して
    接続する無線通信装置とから構成され、前記移動端末と
    前記無線通信装置との間で、無線網を介して画信号の送
    受信を行う移動体通信システムにおいて、 前記無線通信装置に、前記第1および第2のファクシミ
    リ端末のデータ伝送速度を、前記無線網のデータ伝送速
    度以下に制限するとともに、 前記第1および第2のファクシミリ端末のデータ伝送速
    度を、前記無線通信装置の無線チャネルに接続される前
    記移動端末の数が1のとき、前記無線網で取り得る最大
    のデータ伝送速度に設定し、前記移動端末の数が増大す
    るに従って、その数に反比例して低く設定する データ伝
    送速度調整手段を設けたことを特徴とする移動体通信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 移動端末および無線通信装置に、画信号
    を一旦蓄積するバッファメモリを設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 【請求項3】 移動端末および無線通信装置に、画信号
    の伝送中、常時バッファメモリに蓄積される前記画信号
    のデータ量を監視し、そのデータ量が予め規定されたデ
    ータ量を下回る場合、前記画信号中にフィルビットを挿
    入するフィルビット挿入手段を設けたことを特徴とす
    求項2記載の移動体通信システム。
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