JP3303610B2 - ガラス繊維強化ポリアミドの再生方法 - Google Patents

ガラス繊維強化ポリアミドの再生方法

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reinforced polyamide
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス繊維を配合
したポリアミドの工程内廃材をリペレット化する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス繊維を配合したポリアミド
としては、例えば、ガラス繊維をほぼ30重量%含有す
るナイロン-66が知られており、自動車のラジエータの
タンク、ヒータコアのタンク、ヒータパイプ等に幅広く
使用されている。このガラス繊維を配合したポリアミド
は、目的の製品を得るために射出成形されている。
【0003】処で、この射出成形工程では、スプルー、
ランナとして、及び成形不良品等の工程内廃材が発生す
る。これらは、産業廃棄物として埋め立てられていた。
然し、地球環境問題が叫ばれる昨今、これら産業廃棄物
を有効活用する気運が盛り上がっており、種々の提案が
為されている(例えば、特開平7−62136号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】処で、ガラス繊維を配
合したポリアミドの工程内廃材をリペレット化するに
は、廃材を5〜10mm角に粉砕し、290〜300℃
に溶融し、押出機のノズルから押し出し、これを冷却
し、切断するが、このリペレット工程でガラス繊維が折
損し、物性低下を来たし使用に耐えれないという問題が
あった。
【0005】特に、ガラス繊維をほぼ30重量%含有す
るナイロン-66で成形される自動車のラジエータのタン
ク、ヒータコアのタンク、ヒータパイプ等においては、
ガラス繊維による補強効果が低下すると、機械的強度が
低下し、これらの製品にすることができない。尚、ここ
で、ナイロン-66にガラス繊維をほぼ30重量%含有さ
せる理由は、自動車のラジエータのタンク、ヒータコア
のタンク、ヒータパイプ等に要求される特性から導き出
されたもので、30重量%未満ではガラス繊維による補
強効果が弱く、逆に30重量%を越えると成形性が悪く
なると共にガラス繊維が成形機に傷を付ける等の悪影響
を与える虞があることによる。
【0006】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めに為されたもので、その目的は、工程内廃材をバージ
ン材と同等の物性に向上させることができるガラス繊維
強化ポリアミドの再生方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガラ
ス繊維を配合したポリアミドの工程内廃材をリペレット
化するに際し、バージン材のガラス繊維長分布に合致す
るようにガラス繊維を添加することを特徴とするもので
ある。
【0008】請求項2の発明は、ガラス繊維を配合した
ナイロン-66の工程内廃材をリペレット化するに際し、
バージン材のガラス繊維長分布に合致するようにガラス
繊維を添加することを特徴とするものである。請求項3
の発明は、請求項1記載のガラス繊維強化ポリアミドの
再生方法において、ガラス繊維を配合したポリアミドの
工程内廃材100重量部に対し、ポリアミド90〜12
0重量部とガラス繊維40〜50重量部を添加すること
を特徴とするものである。
【0009】請求項4の発明は、請求項2記載のガラス
繊維強化ポリアミドの再生方法において、ガラス繊維3
0重量%を配合したナイロン-66の工程内廃材100重
量部に対し、ナイロン-6690〜120重量部とガラス
繊維40〜50重量部を添加することを特徴とするもの
である。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、ガラス繊維を配合
したポリアミドの工程内廃材を5〜10mm角に粉砕
し、この粉砕材に、バージン材のガラス繊維長分布に合
致するようにガラス繊維を添加し、これらを溶融し、押
出機のノズルから押し出し、これを冷却後に切断してリ
ペレット化する。
【0011】請求項2の発明においては、ガラス繊維を
配合したナイロン-66の工程内廃材を5〜10mm角に
粉砕し、この粉砕材に、バージン材のガラス繊維長分布
に合致するようにガラス繊維を添加し、これらを溶融
し、押出機のノズルから押し出し、これを冷却後に切断
してリペレット化する。請求項3の発明においては、ガ
ラス繊維を配合したポリアミドの工程内廃材を5〜10
mm角に粉砕し、この粉砕材にポリアミド90〜120
重量部とガラス繊維40〜50重量部を添加し、これら
を溶融し、押出機のノズルから押し出し、これを冷却後
の切断してリペレット化する。
【0012】請求項4の発明においては、ガラス繊維を
配合したナイロン-66の工程内廃材を5〜10mm角に
粉砕し、この粉砕材にナイロン-6690〜120重量部
とガラス繊維40〜50重量部を添加し、これらを溶融
し、押出機のノズルから押し出し、これを冷却後に切断
してリペレット化する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。尚、以下の説明においては、ガラス繊維3
0重量%を配合したナイロン-66によって自動車のラジ
エータのタンクに適用する場合について説明する。図1
は、ガラス繊維30重量%を配合したナイロン-6670
重量%のバージン材におけるガラス繊維長と重量分布と
の関係を示す。
【0014】本例では、ガラス繊維長が0.05〜0.
80mmに亘って分布し、その平均繊維長が0.328
mmであった。これに対し、ガラス繊維30重量%を配
合したナイロン-6670重量%の工程内廃材を粉砕を5
〜10mm角に粉砕し、290〜300℃に溶融し、押
出機のノズルから押し出し、これを冷却し、切断してリ
ペレット化すると、ガラス繊維は、図2のように、0.
35〜0.80mmにおける比較的長い領域が激減する
と共に0.05〜0.30mmにおける比較的短い領域
が増加した。
【0015】これは、リペレット化に際し、比較的長い
領域のガラス繊維が折損されたためと思われる。又、そ
の平均繊維長においても0.227mmとバージン材よ
り0.1mm短くなっていた。次に、バージン材とリペ
レット材の機械的強度を表1に示す。
【0016】表1から明らかなように、リペレット材
は、バージン材に比し、機械的強度は、引張破断強度が
20%、曲げ強度が7%、衝撃強度が30%低下するこ
とが分かった。処が、ベースポリマ(ナイロン-66)の
劣化は殆ど認められないため、物性低下はガラス繊維長
によるものと判断できる。
【0017】そこで、ガラス繊維長分布のうち、長い繊
維側を添加して物性をバージン材まで引き上げ再生する
こととした。処で、図2から明らかなように、リペレッ
ト材はバージン材と比較して平均繊維長で0.1mm短
くなるが、重量分布で0.35〜0.80mmの範囲で
のガラス繊維が減少している。その減少範囲を一点鎖線
で示してある。
【0018】そこで、この減少範囲の繊維を50μm単
位で合計40〜50重量部添加する。ここで、ガラス繊
維の添加量を40〜50重量部とするのは、目的とする
バージン材と合致させるためである。即ち、ガラス繊維
30重量%配合のポリアミド(ナイロン-66)として再
生するために、求められた値である。従って、この範囲
を外れると、本発明の目的を達成することができない。
【0019】図2では、0.35〜0.40mm8重量
部、0.40〜0.45mm7重量部、0.45〜0.
50mm4重量部、0.50〜0.55mm8重量部、
0.55〜0.60mm3重量部、0.60〜0.65
mm5重量部、0.65〜0.70mm6重量部、0.
75〜0.80mm3重量部を添加した。ガラス繊維の
みを添加すると、ガラス繊維含有率が上がり、成形収縮
率等が変化してしまうので、ガラス繊維含有率調整とし
てベースレジンであるナイロン-66を90〜120重量
部添加する。
【表1】
【0020】
【実施例】
<実施例1>ガラス繊維30重量%を配合したナイロン
-6670重量%の工程内廃材を5mm角に粉砕した後、
これにガラス繊維40重量%とナイロン-6693重量%
とを添加し、次に、これらを290℃で溶融し、これを
押出機のノズルから押し出し、冷却後に切断してリペレ
ット化した。
【0021】得られたリペレット材は、表1に示すバー
ジン材と同等の物性を示した。 <実施例2>ガラス繊維30重量%を配合したナイロン
-6670重量%の工程内廃材を5mm角に粉砕した後、
これにガラス繊維50重量%とナイロン-66116重量
%とを添加し、次に、これらを290℃で溶融し、これ
を押出機のノズルから押し出し、冷却後に切断してリペ
レット化した。
【0022】得られたリペレット材は、表1に示すバー
ジン材と同等の物性を示した。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、産業廃
棄物として埋め立て処理されていた工程内廃材をバージ
ン材と同等の物性に向上させることが可能となる。又、
バージン材のガラス繊維長と重量分布とに見合ったガラ
ス繊維が添加されるため、バージン材と同様に成形する
ことができる。更に、産業廃棄物として埋め立て処理さ
れていた工程内廃材を再生することができるので、廃材
の有効活用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス繊維30重量%を配合したナイロン-66
70重量%のバージン材におけるガラス繊維長と重量分
布との関係を示す。
【図2】ガラス繊維30重量%を配合したナイロン-66
70重量%の工程内廃材を粉砕、溶融、ルーダでリペレ
ット化したリペレット材におけるガラス繊維長と重量分
布との関係を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 - 17/02 C08J 11/00 - 11/28 B09B 3/00 - 5/00 B29C 67/12 - 67/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維を配合したポリアミドの工程
    内廃材をリペレット化するに際し、バージン材のガラス
    繊維長分布に合致するようにガラス繊維を添加すること
    を特徴とするガラス繊維強化ポリアミドの再生方法。
  2. 【請求項2】 ガラス繊維を配合したナイロン-66の工
    程内廃材をリペレット化するに際し、バージン材のガラ
    ス繊維長分布に合致するようにガラス繊維を添加するこ
    とを特徴とするガラス繊維強化ポリアミドの再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のガラス繊維強化ポリアミ
    ドの再生方法において、ガラス繊維を配合したポリアミ
    ドの工程内廃材100重量部に対し、ポリアミド90〜
    120重量部とガラス繊維40〜50重量部を添加する
    ことを特徴とするガラス繊維強化ポリアミドの再生方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のガラス繊維強化ポリアミ
    ドの再生方法において、ガラス繊維30重量%を配合し
    たナイロン-66の工程内廃材100重量部に対し、ナイ
    ロン-6690〜120重量部とガラス繊維40〜50重
    量部を添加することを特徴とするガラス繊維強化ポリア
    ミドの再生方法。
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