JP3303185B2 - 逆進防止装置 - Google Patents
逆進防止装置Info
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- JP3303185B2 JP3303185B2 JP16788296A JP16788296A JP3303185B2 JP 3303185 B2 JP3303185 B2 JP 3303185B2 JP 16788296 A JP16788296 A JP 16788296A JP 16788296 A JP16788296 A JP 16788296A JP 3303185 B2 JP3303185 B2 JP 3303185B2
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- rocker arm
- rack
- rail
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- A63—SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
- A63G—MERRY-GO-ROUNDS; SWINGS; ROCKING-HORSES; CHUTES; SWITCHBACKS; SIMILAR DEVICES FOR PUBLIC AMUSEMENT
- A63G7/00—Up-and-down hill tracks; Switchbacks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B61—RAILWAYS
- B61K—AUXILIARY EQUIPMENT SPECIALLY ADAPTED FOR RAILWAYS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B61K7/00—Railway stops fixed to permanent way; Track brakes or retarding apparatus fixed to permanent way; Sand tracks or the like
- B61K7/16—Positive railway stops
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
- Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軌条体と、少なく
とも1つの軌条車両と、前記軌条体と固く連結したラッ
クと、このラックとかみ合うように形成されて前記軌条
車両に取り付けられた戻り止めとを有する軌道に対する
重力式逆進防止装置に関するものである。
とも1つの軌条車両と、前記軌条体と固く連結したラッ
クと、このラックとかみ合うように形成されて前記軌条
車両に取り付けられた戻り止めとを有する軌道に対する
重力式逆進防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊園地や民衆祭りなどの催しでは、しば
しば種々の娯楽用軌道、たとえばジェットコースター、
ボブスレー、ウォーターシュートなどが数多く組み立て
られる。これらのすべての軌道に共通しているのは、個
々の軌条車両は固有の駆動装置を持たず、ドラッグチェ
ーンなどと重力によって動き、閉じた円軌道に制限され
ている点である。
しば種々の娯楽用軌道、たとえばジェットコースター、
ボブスレー、ウォーターシュートなどが数多く組み立て
られる。これらのすべての軌道に共通しているのは、個
々の軌条車両は固有の駆動装置を持たず、ドラッグチェ
ーンなどと重力によって動き、閉じた円軌道に制限され
ている点である。
【0003】走行開始時には個々の車両や車両グループ
は斜面を通って一定の高さに引き上げられ、そこからは
主として管理された重力と慣性によって進み続ける。非
常に急なことが多い斜面上で車両を引き上げるときに、
たとえばチェーンや駆動モーターが故障して車両が逆戻
りするのを確実に防ぐために、各々の車両は、定置軌道
もしくはこれに取り付けた保持手段と形状的に係合して
協働する対応した安全装置を装備している。このような
安全装置は、たいてい戻り止めとして構成されている。
この戻り止めは、作動時に、たとえばラックとして形成
された対応する戻り止め受けとかみ合い、そうして当該
車両の安全確保を配慮する戻り止めによって構成されて
いる。しかし、この種類の問題解決は、著しい騒音の発
生を伴う。なぜならば、強度の理由で戻り止めと戻り止
め受けは金属製であり、各々の戻り止めは引き上げると
きに戻り止め受けの各々のノッチとそれぞれかみ合うか
らである。
は斜面を通って一定の高さに引き上げられ、そこからは
主として管理された重力と慣性によって進み続ける。非
常に急なことが多い斜面上で車両を引き上げるときに、
たとえばチェーンや駆動モーターが故障して車両が逆戻
りするのを確実に防ぐために、各々の車両は、定置軌道
もしくはこれに取り付けた保持手段と形状的に係合して
協働する対応した安全装置を装備している。このような
安全装置は、たいてい戻り止めとして構成されている。
この戻り止めは、作動時に、たとえばラックとして形成
された対応する戻り止め受けとかみ合い、そうして当該
車両の安全確保を配慮する戻り止めによって構成されて
いる。しかし、この種類の問題解決は、著しい騒音の発
生を伴う。なぜならば、強度の理由で戻り止めと戻り止
め受けは金属製であり、各々の戻り止めは引き上げると
きに戻り止め受けの各々のノッチとそれぞれかみ合うか
らである。
【0004】ドイツ特許第4220940号明細書によ
り、冒頭に記載した種類の逆進防止装置が知られてい
る。戻り止めが付属するラックのノッチと絶えずかみ合
うことによって引き起こされる騒音を避けるために、戻
り止めの特別な構成が設けられている。ここで開示され
ている逆進防止装置の本質的な特徴は、戻り止めと、車
輪の回転方向に従う少なくとも1つの摩擦円板とを摩擦
係合させる操作装置である。こうすることによって、軌
道が正常に前進するときは、その都度車体に取り付けた
戻り止めが持ち上げられて、付属するラックとのかみ合
いから外れるようになっている。
り、冒頭に記載した種類の逆進防止装置が知られてい
る。戻り止めが付属するラックのノッチと絶えずかみ合
うことによって引き起こされる騒音を避けるために、戻
り止めの特別な構成が設けられている。ここで開示され
ている逆進防止装置の本質的な特徴は、戻り止めと、車
輪の回転方向に従う少なくとも1つの摩擦円板とを摩擦
係合させる操作装置である。こうすることによって、軌
道が正常に前進するときは、その都度車体に取り付けた
戻り止めが持ち上げられて、付属するラックとのかみ合
いから外れるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この公知の装置は、騒
音を減らす点では好ましいが、極めて高価であり、非常
にコストがかかる。それゆえ、本発明の課題は、この従
来技術を前提として、車両が正常に前進するときには戻
り止めが付属のラックと絶えずかみ合うのをできるだけ
単純な手段で防ぐが、車両が逆戻りするときは直ちにラ
ックとかみ合うように、公知の逆進防止装置を改良する
ことである。
音を減らす点では好ましいが、極めて高価であり、非常
にコストがかかる。それゆえ、本発明の課題は、この従
来技術を前提として、車両が正常に前進するときには戻
り止めが付属のラックと絶えずかみ合うのをできるだけ
単純な手段で防ぐが、車両が逆戻りするときは直ちにラ
ックとかみ合うように、公知の逆進防止装置を改良する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための課題】本発明において、上記の
課題は請求項1の特徴部に記載した特徴によって解決さ
れる。これに対応して、本発明の逆進防止装置では、少
なくとも1つのロッカーアームが設けられており、この
ロッカーアームが戻り止めと協働して、正常な前進運動
時は戻り止めをラックとのかみ合いから外しておき、逆
進時には戻り止めをラックにかみ合わせることを特徴と
する。
課題は請求項1の特徴部に記載した特徴によって解決さ
れる。これに対応して、本発明の逆進防止装置では、少
なくとも1つのロッカーアームが設けられており、この
ロッカーアームが戻り止めと協働して、正常な前進運動
時は戻り止めをラックとのかみ合いから外しておき、逆
進時には戻り止めをラックにかみ合わせることを特徴と
する。
【0007】本発明に従えば、ロッカーアームは正常運
転で戻り止めを付属のラックから引き離しておくために
用いられる。ここ、および以下の記載において「正常運
転」とは、当該車両の予定どおりの上昇運動を意味す
る。前進運動が中断したり、レールが傾斜している結果
として車両が下降したりしたら、ロッカーアームはスペ
ーサーとしての作用を失って、戻り止めが直ちにラック
とかみ合う。
転で戻り止めを付属のラックから引き離しておくために
用いられる。ここ、および以下の記載において「正常運
転」とは、当該車両の予定どおりの上昇運動を意味す
る。前進運動が中断したり、レールが傾斜している結果
として車両が下降したりしたら、ロッカーアームはスペ
ーサーとしての作用を失って、戻り止めが直ちにラック
とかみ合う。
【0008】本発明の好適な実施形態によれば、少なく
とも1つのロッカーアームの一方の端部が、戻り止めと
揺動可能にヒンジ止めされている。そして、ロッカーア
ームの自由な端部は滑走軌条に載っていて滑走軌条とは
摩擦係合によって案内されており、その結果として、ロ
ッカーアームが運動方向に応じて、戻り止めをラックと
のかみ合いから外しておくか、あるいはラックとかみ合
わせる。
とも1つのロッカーアームの一方の端部が、戻り止めと
揺動可能にヒンジ止めされている。そして、ロッカーア
ームの自由な端部は滑走軌条に載っていて滑走軌条とは
摩擦係合によって案内されており、その結果として、ロ
ッカーアームが運動方向に応じて、戻り止めをラックと
のかみ合いから外しておくか、あるいはラックとかみ合
わせる。
【0009】本発明の別の構成によれば、戻り止めに
は、少なくとも1つのロッカーアームに対して、戻り止
めとラックの間隔を保つために、ロッカーアームを所望
の位置に保持しているストッパーが1つ以上配置されて
いる。
は、少なくとも1つのロッカーアームに対して、戻り止
めとラックの間隔を保つために、ロッカーアームを所望
の位置に保持しているストッパーが1つ以上配置されて
いる。
【0010】本発明のまた別の構成によれば、ストッパ
ーは調節可能であり、ロッカーアームの揺動行程を制限
している。この場合、正常運転ではロッカーアームは滑
走軌条に対して直角に当接している。
ーは調節可能であり、ロッカーアームの揺動行程を制限
している。この場合、正常運転ではロッカーアームは滑
走軌条に対して直角に当接している。
【0011】こうすることによって、戻り止めとラック
との最大間隔が守られるので、ラックの位置が変化して
戻り止めに接近しても、騒音に関する影響は防がれる。
また、これにより、他の場合には起こり得る死点オーバ
ーによってロッカーアームが傾くことが確実に防がれ
る。本発明の有利な構成によれば、ロッカーアームの滑
走軌条は耐摩耗性材料から形成され、ラックと平行に配
置される。
との最大間隔が守られるので、ラックの位置が変化して
戻り止めに接近しても、騒音に関する影響は防がれる。
また、これにより、他の場合には起こり得る死点オーバ
ーによってロッカーアームが傾くことが確実に防がれ
る。本発明の有利な構成によれば、ロッカーアームの滑
走軌条は耐摩耗性材料から形成され、ラックと平行に配
置される。
【0012】本発明の好適な構成によれば、滑走軌条は
重合体、たとえばポリアミド、アクリルニトリル・ブタ
ジエン・スチロール・コポリマー(ABS)またはテト
ラフルオロエチレンから形成することができる。
重合体、たとえばポリアミド、アクリルニトリル・ブタ
ジエン・スチロール・コポリマー(ABS)またはテト
ラフルオロエチレンから形成することができる。
【0013】本発明の別の実施形態によれば、戻り止め
の両側にヒンジ止めされた2つのロッカーアームが設け
られており、各々のロッカーアームに、それぞれラック
の両側に配置された固有の滑走軌条が付属している。
の両側にヒンジ止めされた2つのロッカーアームが設け
られており、各々のロッカーアームに、それぞれラック
の両側に配置された固有の滑走軌条が付属している。
【0014】本発明の逆進防止装置の特別の構成によれ
ば、滑走軌条に接するロッカーアームの支持面の前端部
が丸くなっている。こうすることによって、ロッカーア
ームは滑走軌条に角や突起があっても支障なく乗り越え
られるので、当該車両の予定どおりの上昇運動でロッカ
ーアームがそれらに引っ掛かったり、さらには動かなく
なったりすることが避けられる。
ば、滑走軌条に接するロッカーアームの支持面の前端部
が丸くなっている。こうすることによって、ロッカーア
ームは滑走軌条に角や突起があっても支障なく乗り越え
られるので、当該車両の予定どおりの上昇運動でロッカ
ーアームがそれらに引っ掛かったり、さらには動かなく
なったりすることが避けられる。
【0015】本発明のこれらの構成やその他の好適な構
成および改良が従属請求項に記載されている。
成および改良が従属請求項に記載されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成および改
良、特に本発明の長所を、図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は走行位置における本発明の戻り止め
を示す図、図2は固定位置における図1に従う戻り止め
を示す図である。
良、特に本発明の長所を、図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は走行位置における本発明の戻り止め
を示す図、図2は固定位置における図1に従う戻り止め
を示す図である。
【0017】図1には、逆進防止装置12を有する軌条
車両の軌条に近い区域の一部を示している。軌道車両
は、図の上部に矢印で示したように向かって左の方に進
行するが、車体10のみを示すだけで詳しくは図示して
いない。逆進防止装置は、ヒンジ14によって車体10
に揺動可能に支持された重力式戻り止め16と、これに
付属してこれとかみ合うようにしたラック18から構成
されている。ラック18は、当該軌条車両の図示されな
い軌条に固定されている。
車両の軌条に近い区域の一部を示している。軌道車両
は、図の上部に矢印で示したように向かって左の方に進
行するが、車体10のみを示すだけで詳しくは図示して
いない。逆進防止装置は、ヒンジ14によって車体10
に揺動可能に支持された重力式戻り止め16と、これに
付属してこれとかみ合うようにしたラック18から構成
されている。ラック18は、当該軌条車両の図示されな
い軌条に固定されている。
【0018】ヒンジ14は、やや湾曲した戻り止め16
の全長の約4分の1の位置に配置されている。戻り止め
16の突き出た短い端部は、高さ調節ねじ22と協働す
る衝止面20を有する。高さ調節ねじ22によって戻り
止め16を調整できる。作動時には、つまり当該軌条車
両が予定に反して後ろ向きに下降運動するのを妨げると
きは、偏心支持の結果、重力によって戻り止め16がか
み合う。
の全長の約4分の1の位置に配置されている。戻り止め
16の突き出た短い端部は、高さ調節ねじ22と協働す
る衝止面20を有する。高さ調節ねじ22によって戻り
止め16を調整できる。作動時には、つまり当該軌条車
両が予定に反して後ろ向きに下降運動するのを妨げると
きは、偏心支持の結果、重力によって戻り止め16がか
み合う。
【0019】逆進防止装置12は、保持具24を用いて
車体にネジ26で固定されているので、確実に固定され
ている。
車体にネジ26で固定されているので、確実に固定され
ている。
【0020】付属のラック18とかみ合うように鼻状に
形成した戻り止め16の前端部に、ロッカーアーム28
が揺動軸受32に揺動可能にヒンジ止めされている。ロ
ッカーアーム28は下方に向いて、滑走軌条30の上に
載り、ラック18とのかみ合いが外れるまで戻り止めを
浮かせる。
形成した戻り止め16の前端部に、ロッカーアーム28
が揺動軸受32に揺動可能にヒンジ止めされている。ロ
ッカーアーム28は下方に向いて、滑走軌条30の上に
載り、ラック18とのかみ合いが外れるまで戻り止めを
浮かせる。
【0021】ロッカーアーム28の揺動行程を制限する
ために、特に90度以上揺動するのを防ぐために、揺動
軸受32と離してストッパー34が配置されている。こ
のストッパー34は、滑走軌条に対してロッカーアーム
28の直角位置を確保するために、調節ネジで調整でき
る。さらに、戻り止め16には揺動軸受32と離れて、
揺動ストッパーとしてロッカーアームが反転するのを防
ぐもう1つのストッパー36がある。
ために、特に90度以上揺動するのを防ぐために、揺動
軸受32と離してストッパー34が配置されている。こ
のストッパー34は、滑走軌条に対してロッカーアーム
28の直角位置を確保するために、調節ネジで調整でき
る。さらに、戻り止め16には揺動軸受32と離れて、
揺動ストッパーとしてロッカーアームが反転するのを防
ぐもう1つのストッパー36がある。
【0022】図2には、図1に従う配置構成が示されて
いるが、これは図2の上部に矢印で示したように図1と
は反対方向に動く。図2では、図1と同じ部材には同じ
参照符号を用いている。
いるが、これは図2の上部に矢印で示したように図1と
は反対方向に動く。図2では、図1と同じ部材には同じ
参照符号を用いている。
【0023】図1と異なるのは、進行方向の変更の結果
として引き起こされた戻り止め16の位置である。図2
では、戻り止め16はラック18とかみ合っている。図
から分かるように、戻り止めは、もはやロッカーアーム
28によってラック18から離れて保持されておらず、
いまやラックのそれぞれの歯底と完全にかみ合うことが
できる。そうすることによって、軌条車両の運動はブロ
ックされる。戻り止めをこの位置から外すためには、車
両を前方に、つまり反対方向に動かさなければならな
い。
として引き起こされた戻り止め16の位置である。図2
では、戻り止め16はラック18とかみ合っている。図
から分かるように、戻り止めは、もはやロッカーアーム
28によってラック18から離れて保持されておらず、
いまやラックのそれぞれの歯底と完全にかみ合うことが
できる。そうすることによって、軌条車両の運動はブロ
ックされる。戻り止めをこの位置から外すためには、車
両を前方に、つまり反対方向に動かさなければならな
い。
【0024】以下に、本発明の逆進防止装置12の機能
原理を説明する。
原理を説明する。
【0025】すでに説明したように、戻り止め16は、
ロッカーアーム28が妨げない限り重力によって自動的
にラック18とかみ合う。戻り止め16がヒンジ止めさ
れた車両10が前進、つまり上昇している間は、戻り止
め16にヒンジ止めされたロッカーアーム28が、滑走
軌条30に沿って案内され、摩擦によってこれと垂直な
位置に押し付けられる。この位置は調節可能なストッパ
ー34によって確保されており、したがって戻り止め1
6は持ち上げられた状態となる。
ロッカーアーム28が妨げない限り重力によって自動的
にラック18とかみ合う。戻り止め16がヒンジ止めさ
れた車両10が前進、つまり上昇している間は、戻り止
め16にヒンジ止めされたロッカーアーム28が、滑走
軌条30に沿って案内され、摩擦によってこれと垂直な
位置に押し付けられる。この位置は調節可能なストッパ
ー34によって確保されており、したがって戻り止め1
6は持ち上げられた状態となる。
【0026】ロッカーアーム28、滑走軌条30、戻り
止め16およびラック18の寸法は、ロッカーアーム2
8が滑走軌条30に垂直に当たっているとき戻り止め1
6が十分持ち上げられるように決められているので、正
常運動時ラック18とかみ合うことは不可能である。滑
走軌条30はラック18の前端部の手前に、最終的な高
さに斜めに上昇するように配置されているので、戻り止
め16はラック18に到達する前はロッカーアームによ
って持ち上げられている。ラック18もしくは滑走軌条
30の出口部もこれに対応して形成されている。
止め16およびラック18の寸法は、ロッカーアーム2
8が滑走軌条30に垂直に当たっているとき戻り止め1
6が十分持ち上げられるように決められているので、正
常運動時ラック18とかみ合うことは不可能である。滑
走軌条30はラック18の前端部の手前に、最終的な高
さに斜めに上昇するように配置されているので、戻り止
め16はラック18に到達する前はロッカーアームによ
って持ち上げられている。ラック18もしくは滑走軌条
30の出口部もこれに対応して形成されている。
【0027】滑走軌条30上を滑走するロッカーアーム
28によって、車両の上昇運動がブロックされるのを防
ぐために、滑走軌条30上に載ったロッカーアーム28
の支持面は前端部が丸くされ、これにより、滑走軌条3
0に比較的小さい凹凸があっても車両の進行に影響がで
ないようにされている。
28によって、車両の上昇運動がブロックされるのを防
ぐために、滑走軌条30上に載ったロッカーアーム28
の支持面は前端部が丸くされ、これにより、滑走軌条3
0に比較的小さい凹凸があっても車両の進行に影響がで
ないようにされている。
【0028】逆進防止装置12を支援に用いる故障時
に、たとえばチェーンが破損したり駆動力が停止したり
すると、車両は重力もしくは斜面滑走力によって下方に
押し付けられる。この状況で、逆進防止装置12が作動
する。
に、たとえばチェーンが破損したり駆動力が停止したり
すると、車両は重力もしくは斜面滑走力によって下方に
押し付けられる。この状況で、逆進防止装置12が作動
する。
【0029】ロッカーアーム28は非常に簡単に揺動で
きるように支持され、ストッパーによって死点に保持さ
れているので、ロッカーアーム28を図1に従う垂直位
置から図2に従う傾倒位置に揺動させるためには、わず
かな力、たとえば滑走軌条30とロッカーアーム28と
の間の摩擦力しか必要ない。この場合、戻り止め16は
下降してラック18とかみ合い、したがって車両がそれ
以上逆戻りするのを防いで停止させる。
きるように支持され、ストッパーによって死点に保持さ
れているので、ロッカーアーム28を図1に従う垂直位
置から図2に従う傾倒位置に揺動させるためには、わず
かな力、たとえば滑走軌条30とロッカーアーム28と
の間の摩擦力しか必要ない。この場合、戻り止め16は
下降してラック18とかみ合い、したがって車両がそれ
以上逆戻りするのを防いで停止させる。
【0030】材料の組み合わせは荷重の発生と所望する
騒音減少を考慮して、一方では十分な耐摩耗性が保証さ
れ、他方では滑走軌条30とロッカーアーム28の基部
との間である程度の摩擦係合が行われ、最後にこれに伴
う騒音の発生が十分低く押さえられるようにする。重合
体、たとえばポリアミド、アクリルニトリル・ブタジエ
ン・スチロール・コポリマー(ABS)またはテトラフ
ルオロエチレンを用いることが好都合である。滑走軌条
とロッカーアームの材料の組み合わせには、鋼と鋼、お
よび、鋼と摩擦材料のいずれも用いることができる。摩
擦材料としては、適当なブレーキパッド材料を使用する
ことができる。
騒音減少を考慮して、一方では十分な耐摩耗性が保証さ
れ、他方では滑走軌条30とロッカーアーム28の基部
との間である程度の摩擦係合が行われ、最後にこれに伴
う騒音の発生が十分低く押さえられるようにする。重合
体、たとえばポリアミド、アクリルニトリル・ブタジエ
ン・スチロール・コポリマー(ABS)またはテトラフ
ルオロエチレンを用いることが好都合である。滑走軌条
とロッカーアームの材料の組み合わせには、鋼と鋼、お
よび、鋼と摩擦材料のいずれも用いることができる。摩
擦材料としては、適当なブレーキパッド材料を使用する
ことができる。
【図1】走行位置における本発明の戻り止めを示す図で
ある。
ある。
【図2】固定位置における図1に従う戻り止めを示す図
である。
である。
10 軌条車両 12 重力式逆進防止装置 14 ヒンジ 16 戻り止め 18 ラック 28 ロッカーアーム 30 滑走軌条 34 ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−56035(JP,A) 実開 平4−136285(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63G 21/04
Claims (7)
- 【請求項1】 軌条体と、少なくとも1つの軌条車両
(10)と、前記軌条体と固く連結したラック(18)
と、このラック(18)とかみ合うように形成されて前
記軌条車両(10)に取り付けられた戻り止め(16)
とを有する軌道に対する重力式逆進防止装置(12)に
おいて、少なくとも1つのロッカーアーム(28)が設
けられており、このロッカーアーム(28)は戻り止め
(16)と協働して、正常な前進運動では戻り止め(1
6)をラック(18)とのかみ合いから外しておき、逆
進運動では戻り止め(16)をラック(18)にかみ合
わせるものであって、また、前記ロッカーアーム(2
8)の一方の端部が、前記戻り止め(16)と揺動可能
に連結しており、他方の自由な端部は滑走軌条(30)
上に摩擦係合によって案内されており、前記ロッカーア
ーム(28)が正常運転では前記滑走軌条(30)に対
して直角に接しており、且つ、前記ロッカーアーム(2
8)を案内している前記滑走軌条(30)が、前記ラッ
ク(18)と平行に配置されていることを特徴とする逆
進防止装置。 - 【請求項2】 前記戻り止め(16)に、前記ロッカー
アーム(28)に対する1つ以上のストッパー(34)
が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の逆
進防止装置。 - 【請求項3】 前記ストッパー(34)が調節可能であ
って、前記ロッカーアーム(28)の揺動行程を制限し
ていることを特徴とする請求項2に記載の逆進防止装
置。 - 【請求項4】 前記滑走軌条(30)が耐摩耗性材料か
ら作られていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
れか1項に記載の逆進防止装置。 - 【請求項5】 前記滑走軌条(30)が重合体、たとえ
ば、ポリアミド、アクリルニトリル、ブタジエン・スチ
ロール・コポリマー(ABS)またはテトラフルオロエ
チレンからなることを特徴とする請求項1乃至4のいず
れか1項に記載の逆進防止装置。 - 【請求項6】 前記戻り止め(16)の両側に2つのロ
ッカーアーム(28)が設けられており、各々のロッカ
ーアーム(28)に、それぞれラック(18)の両側に
配置された固有の滑走軌条(30)が付属していること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の逆
進防止装置。 - 【請求項7】 前記滑走軌条(30)に接する前記ロッ
カーアーム(28)の支持面の前端部が丸くなっている
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
の逆進防止装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19525845.2 | 1995-07-15 | ||
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